JP2768752B2 - ストリップ線路と同軸線路との接続構造 - Google Patents

ストリップ線路と同軸線路との接続構造

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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、マイクロ波回路で使用されるストリップ
線路と同軸線路との接続構造の改良に関する。
(従来の技術) 従来のマイクロストリップ線路と同軸線路との接続構
造は、第5図及び第6図に示すように構成されている。
即ち、アルミニュームや銅等の導電性基板1上には、
接着等による誘電体基板2を介してストリップ導体3が
形成され、いわゆる不平衡形ストリップ線路が形成され
ている。
このストリップ線路と接続される同軸線路4は、導電
性基板1及び誘電体基板2に共通して設けられた径がR
の貫通孔5に挿入され、同軸線路4の中心導体4aとスト
リップ導体3とが銅箔片6を中継してはんだ付け等によ
り接続構成されている。
勿論、同軸線路4は、通常は中心導体4aと、この中心
導体4aを取囲み絶縁する誘電体層4bと、この誘電体層4b
の外側を取囲む外部導体とからなるが、この接続構造で
はオス形のねじが形成されたコネクタ金具7そのものと
前記導電性基板1が外部導体の役割をなしている。コネ
クタ金具7はねじ8により接地導体である導電性基板1
に固定される。
上記従来の接続構造において、マイクロ波による電界
を電気力線で表わすと、マイクロストリップ線路内で
は、第6図に矢印Aで示すように導電性基板1面に向け
直角に、また同軸線路内でも矢印Bに示すように中心導
体4aから放射状に出て導電性基板1の貫通孔5内面に直
角となって、電界は乱れることがなく夫々良好な伝送が
行われる。
しかしながら、同軸線路4の中心導体4aが誘電体基板
2部を横断することによって、ストリップ線路とは直角
に接続されるコーナー部分では、中心導体4aと導電性基
板1との距離は離れ、しかも急激に拡大する。従って、
ここでの電界は矢印Cに示すように、導電性基板1に対
して直角とならず電磁界モードは乱れる。
この現象は特にストリップ導体3の反対側で顕著とな
り、中心導体4a及びストリップ導体3からの電気力線は
矢印Dに示すように電磁界の一部は外部へ放出され大き
な伝送変換損失が生じた。
(発明が解決しようとする課題) 従来のストリップ線路と同軸線路との接続構造では、
接続箇所のコーナー部分で電磁界が乱れ、多くの伝送損
失が生じ、改善が要望されていた。
この発明は、従来の上記欠点を除去し、伝送信号の接
続変換損失を少なく押えたストリップ線路と同軸線路と
の接続構造を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、導電性基板上に誘電体基板を介して形成
されたストリップ導体と、このストリップ導体に接続さ
れるように前記導電性基板及び誘電体基板に共通の貫通
孔に挿入された同軸線路とによって構成されるストリッ
プ線路と同軸線路との接続構造において、前記同軸線路
の中心導体を囲む誘電体層の前記ストリップ導体側の端
部が、前記ストリップ導体が形成された前記誘電体基板
の側方部分に位置するようにし、かつ、前記中心導体を
囲む誘電体層の前記ストリップ導体側の端部の誘電率を
この端部に隣接する部分よりも大きくしたことを特徴と
する。
(作 用) この発明によるストリップ線路と同軸線路との接続構
造は、同軸線路の中心導体を囲む誘電体層をその線路方
向に分割し、前記誘電体基板に位置する誘電体層の誘電
率が他の部分よりも誘電率の大きい部材で構成したの
で、誘電率のより大きい誘電体層では接地導体までの電
界が絞り込まれ、電磁界の外部への放出が抑圧される。
この結果、ストリップ線路と同軸線路との接続部にお
ける、信号の伝送損失をより少なく抑えることができ
る。
(実施例) 以下、この発明によるストリップ線路と同時線路との
接続構造の実施例を図面を参照し詳細に説明する。な
お、第5図及び第6図に示す従来の構成と同一構成には
同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1図及び第2図はこの発明によるストリップ線路と
同軸線路との接続構造の第1の実施例を示す組立て分解
斜視図、及び断面図である。
即ち、アルミニューム等の導電性基板1上には、誘電
体基板2を介して、ストリップ導体3が形成され、同軸
線路4は導電性基板1及び誘電体基板2に共通して形成
された貫通孔5に挿入されて接続されている。
同軸線路4に中心導体4aは前記ストリップ導体3に銅
箔片7を介してはんだ付け等で接続される。
同軸線路4の中心導体4aを囲む誘電体層のストリップ
導体3側の端部は誘電体基板2の側方部分に位置し、か
つ、軸方向に2分割(4b,4b′)され、前記誘電体基板
2の近くに位置する誘電体層4b′の誘電率ε′を他の誘
電体層4bの誘電率εよりも大(ε′>ε)となるよう構
成したものである。
従って、この実施例では誘電体層4b′は、同軸線路4
の中心導体4aを中心に通すリング状に構成され、その径
Rは同軸線路4の他の誘電体層4bの径と等しくして組込
まれる。
上記接続構造における電気力線を考えた場合、第2図
に示すように、誘電体層4b′の部分を除いて考えると、
導電性基板1面に向かって夫々矢印A,Bに示すように直
角となり従来と同様に電界は乱れず、マイクロ波は良好
に伝送される。
また、誘電体層4b′が構成された部分においては、他
の誘電体層4bよりも誘電率の大きい材料が充填されてい
るので、電気力線Eはこの中により絞り込まれて集中し
電磁界の外部への放出は抑圧される。
このように、この発明では、ストリップ線路と同軸線
路4とが鋭角に接続されるコーナー部に、誘電率のより
大きい誘電体層4b′を挿入したので、電磁界モードの乱
れが抑えられ、比較的良好なVSWRのもとで信号伝送が可
能となった。
上記第1の実施例では、同軸線路4をコネクタ金具7
によって、導電性基板1に固定する場合を示したが、導
電性基板1の両面を利用してマイクロストリップ伝送線
路を形成し、この両面の線路間を同軸線路で接続する場
合にも適用できる。
即ち、第3図はこの発明によるストリップ線路と同軸
線路との接続構造による第2の実施例を示す断面図であ
る。
第3図において、導電性基板1の両面に第1,第2の誘
電体基板2,2′を介して、第1,第2のストリップ導体3,
3′を形成し、この両ストリップ導体3,3′を銅箔片6,
6′を介して同軸線路4の中心導体4aに接続したもので
ある。
この構造でも、同軸線路4の中心導体4aを囲む誘電体
層をその線路方向に3分割し、前記誘電体基板2,2′に
夫々位置する誘電体層4b′,4b″を他の部分(4b)より
も誘電率の大きい(ε′,ε″>ε)部材で構成した この結果、上記第1の実施例と同様に、ストリップ線
路と同軸線路4との接続点付近のコーナー部では伝送信
号の電気力線がより絞り込まれ、電磁界が放出されるの
を抑圧できる。
もっとも、前記コーナー部分をより小さく構成すれ
ば、伝送信号の外部への放出を更により少なく抑えるこ
とができる。
即ち、第4図はこの発明によるストリップ線路と同軸
線路との接続構造の第3の実施例を示す断面図で、コー
ナー部の誘電体層4b′を誘電率のより大きい材質で構成
するとともに、この誘電体層4b′を囲む導電性基板1の
貫通孔5の径rをより狭くする(r<R)ことによっ
て、電界が乱れる部分を更に少なく抑えたものである。
このように、コーナー部における導電性基板1の部分
をより中心導体4a近くまで狭めることによって、外部に
放出する電磁界を抑え接続変換損失の少ない接続構造が
実現できる。
なお、上記各実施例において、同軸線路4とストリッ
プ導体とは直角に接続されるように構成されているが、
必ずしも直角に接続される必要はなく、例えば45度等任
意の角度で接続することができる。
また、銅箔片6の代わりに金ワイヤー等によるボンデ
ィング接続等を行うこともできる。
[発明の効果] この発明によるストリップ線路と同軸線路との接続構
造は、簡単な構成により、接続変換による信号伝送損失
をより少なく抑えて伝搬効率を高めることができるもの
であり、マイクロ波回路装置に適用して大きな効果が得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるストリップ線路と同軸線路との
接続構造の第1の実施例を示す組立て分解斜視図、第2
図は第1図に示す接続構造のA−A線断面図、第3図は
この発明によるストリップ線路と同軸線路との接続構造
の第2の実施例を示す断面図、第4図はこの発明による
ストリップ線路と同軸線路との接続構造の第3の実施例
を示す断面図、第5図は従来のストリップ線路と同軸線
路との接続構造を示す組立て分解図、第6図は第5図に
おける接続構造のB−B線断面図である。 1……導電性基板、2,2′……誘電体基板、 3,3′……ストリップ導体、 4……同軸線路、4a……中心導体、 4b,4b′,4b″……誘電体層、 5……貫通孔、6……銅箔片、 7……コネクタ金具。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 5/08 H01P 5/103 H01P 5/107

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基板上に誘電体基板を介して形成さ
    れたストリップ導体と、このストリップ導体に接続され
    るように前記導電性基板及び誘電体基板に共通の貫通孔
    に挿入された同軸線路とによって構成されるストリップ
    線路と同軸線路との接続構造において、前記同軸線路の
    中心導体を囲む誘電体層の前記ストリップ導体側の端部
    が、前記ストリップ導体が形成された前記誘電体基板の
    側方部分に位置するようにし、かつ、前記中心導体を囲
    む誘電体層の前記ストリップ導体側の端部の誘電率をこ
    の端部に隣接する部分よりも大きくしたことを特徴とす
    るストリップ線路と同軸線路との接続構造。
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JP2007066536A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Hirose Electric Co Ltd 同軸コネクタ
WO2022176631A1 (ja) * 2021-02-17 2022-08-25 株式会社ヨコオ 接続装置

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