JP2607005B2 - 連帳ジャム検出のためのセンサ・ゲイン調整方法 - Google Patents

連帳ジャム検出のためのセンサ・ゲイン調整方法

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JP2607005B2
JP2607005B2 JP4198516A JP19851692A JP2607005B2 JP 2607005 B2 JP2607005 B2 JP 2607005B2 JP 4198516 A JP4198516 A JP 4198516A JP 19851692 A JP19851692 A JP 19851692A JP 2607005 B2 JP2607005 B2 JP 2607005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連帳用紙に印刷するプリ
ンタ装置において、連帳の紙づまり(以下ジャムとい
う)を検出するためのセンサの出力を増幅するアンプの
ゲインを最適な大きさに調整する連帳ジャム検出のため
のセンサ・ゲイン調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は連帳用紙に印刷するプリンタ装置
における連帳ジャム検出センサの取付位置を示す図であ
り、同図において、81は連帳用紙を送るためのトラク
タ、82は連帳用紙、82aは連帳用紙のスプロケット
穴、83は連帳用紙のスプロケット穴の片方の真下に設
置された連帳ジャム検出センサである。
【0003】同図において、トラクタ81に設けられた
スプロケットは連帳用紙82のスプロケット穴と係合
し、トラクタ81が回転することにより、連帳用紙82
は送られる。連帳用紙82の改行、改ページ等の用紙送
り(ライン・フィード、以下LFと略称する)時、連帳
ジャム検出センサ83は用紙の有無(スプロケット穴
か、用紙か)を検出する。連帳ジャム検出センサ83の
出力は、図示しないプロセッサ等に送られ、連帳ジャム
検出センサ83により検出される用紙有り、あるいは、
用紙無しのいずれかの状態が所定以上連続すると、プロ
セッサは連帳ジャムが発生したと判断する。
【0004】図10は上記プロセッサにおける連帳ジャ
ム検出のフローチャートを示す図であり、同図により、
連帳ジャム検出処理について説明する。ステップS91
において、用紙送りを行うLFモータを1パルス回転さ
せ、ステップS92において、連帳ジャムが発生してい
るか否か検出する。連帳ジャムが発生している場合には
ステップS101に行く(連帳ジャムは後述するステッ
プS93ないしS100において検出され、最初は連帳
ジャムの発生は検出されていないので、ステップS10
1には行かない)。
【0005】連帳ジャムが発生していない場合には、ス
テップS93にいき、連帳ジャム検出センサ83が用紙
有りを検出しているか否かを判断する。連帳ジャム検出
センサ83が用紙有りを検出している場合には、ステッ
プS94に行き、紙無しカウントをクリアし、ステップ
S95において紙有りカウントを更新してステップS9
6において、紙有りカウントが最大値か否かを判別す
る。
【0006】ステップS96において、紙有りカウント
が最大値であると判断された場合には、連帳ジャムが発
生したものとしてステップS100において連帳ジャム
発生情報をセットし、ステップS101に行く。また、
ステップS96において、紙有りカウントが最大値では
ないと判断された場合には、ステップS101に行く。
【0007】ステップS93において、連帳ジャム検出
センサ83が用紙有りを検出していない場合には、ステ
ップS97において、紙有りカウントをクリアし、ステ
ップS98において、紙無しカウントを更新してステッ
プS99において、紙無しカウントが最大値か否かを判
断する。ステップS99において、紙無しカウントが最
大値であると判断された場合には、ステップS100に
行き上記のように連帳ジャム発生情報をセットし、ステ
ップS101に行く。また、ステップS99において、
紙無しカウントが最大値でないと判断された場合には、
ステップS101に行く。ステップS101において、
LFモータを停止させるか否かを判断し、LFモータ停
止でない場合には、ステップS91に戻り、LFモータ
を1パルス回転させる。
【0008】ステップS101において、LFモータ停
止の場合には、ステップS102に行き、連帳ジャムが
発生しているか否かを判断し、連帳ジャムが発生してい
ない場合には終了する。また、連帳ジャムが発生してい
る場合には、ステップS103に行き、連帳ジャム発生
処理を行い、ステップS104において紙有り/無カウ
ンタ、連帳ジャム発生情報をクリアして終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した連
帳ジャム検出において、従来は連帳ジャム検出センサの
出力を増幅するアンプのゲインに固定値を用いていた。
このため、使用する連帳用紙の反射率の差や連帳ジャム
検出センサの感度のバラツキ、その経時による劣化など
により、最適な出力を得られない場合があった。
【0010】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、連帳用紙をプリンタ
装置にセットし、印刷する前に、連帳ジャム検出センサ
上を用紙が通過する際、確実に用紙がある状態における
センサの出力により自動的に連帳ジャム検出センサの出
力ゲインを調整することにより、使用する連帳用紙の反
射率の差や連帳ジャム検出センサの感度のバラツキ、そ
の経時による劣化などにかかわらず、連帳ジャム検出セ
ンサの出力を最適な値に設定することが可能な連帳ジャ
ム検出のためのセンサ・ゲイン調整方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。上記課題を解決するため、本発明の請求
項1の発明は、連帳用紙1のスプロケット穴が通過する
位置の真下に設けられ、用紙の有無を検出する連帳ジャ
ム検出センサ2と、連帳ジャム検出センサ2の出力信号
の大きさを調整するゲイン調整手段3と、ゲイン調整手
段3を介して与えられる連帳ジャム検出センサ2の出力
により用紙有り、あるいは、用紙無しのいずれかの状態
が所定以上連続して検出されたとき連帳ジャムが発生し
たと判断する連帳ジャム検出手段4とを備えた連帳ジャ
ム検出のためのセンサ・ゲイン調整方法であつて、連帳
用紙をプリンタ装置にセットし印刷する前に、連帳ジャ
ム検出センサ2上を連帳用紙1が通過する際、連帳用紙
1をスプロケット穴の長さだけ少なくとも2回移動さ
せ、連帳ジャム検出センサ2上に用紙の紙の部分が存在
するときの連帳ジャム検出センサ2の出力を求め、少な
くとも3点で検出した連帳ジャム検出センサ2の出力か
ら、各々ゲイン調整手段3のゲインを調整し、その内最
も小さいゲイン調整値をゲイン調整手段3のゲインに決
定するようにしたものである。
【0012】本発明の請求項2の発明は、連帳用紙1の
スプロケット穴が通過する位置の真下に設けられ、用紙
の有無を検出する連帳ジャム検出センサ2と、連帳ジャ
ム検出センサ2の出力信号の大きさを調整するゲイン調
整手段3と、ゲイン調整手段3を介して与えられる連帳
ジャム検出センサ2の出力により用紙有り、あるいは、
用紙無しのいずれかの状態が所定以上連続して検出され
たとき連帳ジャムが発生したと判断する連帳ジャム検出
手段4とを備えた連帳ジャム検出のためのセンサ・ゲイ
ン調整方法であつて、連帳用紙をプリンタ装置にセット
し印刷する前に、連帳ジャム検出センサ2上を連帳用紙
1が通過する際、連帳用紙1を、1回当たりの移動量が
スプロケット穴の長さより短く、かつ、その移動距離の
合計が、連長ジャム検出センサ2の初期位置がスプロケ
ット穴の前縁にあったとき、用紙1を移動させた後の連
長ジャム検出センサ2の位置が上記スプロケット穴と次
のスプロケット穴間の中央より次のスプロケット穴の前
縁に近く、次のスプロケット穴の前縁から離れた位置と
なるような距離だけ、少なくとも4回移動させ、少なく
とも5点で検出した連帳ジャム検出センサ2の出力か
ら、各々ゲイン調整手段3のゲインを調整し、その内最
も小さいゲイン調整値をゲイン調整手段3のゲ インに決
定するようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1の発明においては、連帳用紙
をプリンタ装置にセットし印刷する前に、連帳ジャム検
出センサ2上を連帳用紙1が通過する際、連帳用紙1を
スプロケット穴の長さだけ少なくとも2回移動させ、少
なくとも3点で検出した連帳ジャム検出センサ2の出力
から、各々ゲイン調整手段3のゲインを調整し、その内
最も小さいゲイン調整値をゲイン調整手段3のゲインに
決定しているので、確実に用紙の紙の部分が存在すると
きの連帳ジャム検出センサ2の出力によりゲインを調整
することができる。
【0014】本発明の請求項2の発明においては、連帳
用紙をプリンタ装置にセットし印刷する前に、連帳ジャ
ム検出センサ2上を連帳用紙1が通過する際、連帳用紙
1を、1回当たりの移動量がスプロケット穴の長さより
短く、かつ、その移動距離の合計が、連長ジャム検出セ
ンサ2の初期位置がスプロケット穴の前縁にあったと
き、用紙1を移動させた後の連長ジャム検出センサ2の
位置が上記スプロケット穴と次のスプロケット穴間の中
央より次のスプロケット穴の前縁に近く、次のスプロケ
ット穴の前縁から離れた位置となるような距離だけ、少
なくとも4回移動させ、少なくとも5点で検出した連帳
ジャム検出センサ2の出力から、各々ゲイン調整手段3
のゲインを調整し、その内最も小さいゲイン調整値をゲ
イン調整手段3のゲインに決定するようにしているの
で、確実に用紙の紙の部分が存在し、かつ、スプロケッ
ト穴間の中央付近の連帳ジャム検出センサ2の出力によ
り、より正確にゲインを調整することができる。
【0015】
【実施例】図2は本発明のシステム構成の1実施例を示
す図である。同図において、11はプログラマブル・ゲ
イン・アッテネータ(以下、PGAという)であり、そ
の入力端子には連帳ジャム検出センサ83の検出信号1
1aが入力され、その出力端子には、ゲイン調整用入力
端子DINに入力される例えば8ビットのデジタル信号
11bによりゲインが調整されたアナログ信号を出力す
る。
【0016】12はPGA11が出力するアナログ信号
をデジタル信号に変換するnビットのA/D変換器、1
3はA/D変換器12の出力が与えられるプロセッサで
あり、LFモータを制御して用紙送り等を行うととも
に、前記した図10に示すフローチャートにより連帳ジ
ャム検出を行う。また、連帳ジャム検出センサの出力が
設定値と一致するようにゲインの調整を行う。
【0017】14はLFモータの駆動部、15はプロセ
ッサ13のプログラム、データ等を格納したメモリ、1
6は連帳用紙の送り制御を行うLFモータである。図3
は本発明の第1の実施例を示すフローチャートであり、
また、図4は第1の実施例を説明する図である。図4に
おいて、前記した図9と同一のものには同一の符号が付
されており、82は連帳用紙、82aは連帳用紙に設け
られたスプロケット穴、83は連帳ジャム検出センサ、
Lはスプロケット穴の大きさであり、連帳用紙82は同
図矢印の方向に送られる。
【0018】次に図2ないし図4を用いて本発明の第1
の実施例の連帳ジャム検出センサの出力ゲインの調整処
理について説明する。先ず、図3のステップS31にお
いて、プロセッサ13は連帳用紙を自動セットする際、
LFモータ16をLFモータ駆動回路14を介して駆動
し、連帳用紙82を調整開始位置まで送る。これによ
り、連帳用紙82は図4の(a)の位置まで送られる。
【0019】図3のステップS32において、プロセッ
サ13はこのときの連帳ジャム検出センサ83の出力を
読込み、その値を設定値と比較して、連帳ジャム検出セ
ンサ83の出力が設定値に一致するようなPGA11の
ゲインを求める。図3のステップS33において、プロ
セッサ13はLFモータを駆動して、連帳用紙をスプロ
ケット穴の分(図4の長さL)だけ送る。これにより、
連帳用紙82は図4(b)の位置まで送られる。
【0020】ステップS34において、プロセッサ13
は再び上記したように、PGA11のゲインを求める。
ステップS35において、再び、プロセッサ13はLF
モータを駆動して、連帳用紙をスプロケット穴の分(図
4の長さL)だけ送る。これにより、連帳用紙82は図
4(c)の位置まで送られる。ステップS36におい
て、プロセッサ13は再び上記したように、PGA11
のゲインを求める。
【0021】ステップS37においてプロセッサ13
は、上記のようにして求めたゲインの内最小のものを求
め、これをゲイン調整値としてPGA11にセットす
る。本実施例においては、図4に示したように連帳用紙
をスプロケット穴82の長さ分だけ2回送り、3点で検
出しているので、連帳ジャム検出センサ83の検出位置
の少なくとも一点は用紙有りの位置に来る。したがっ
て、連帳ジャム検出センサ83の検出信号から、各々ゲ
インを調整し、その内の最小の値をゲイン調整値とする
ことにより、用紙有りの位置でのゲイン調整値を求める
ことができる。
【0022】図6はプロセッサ13におけるゲイン調整
値を求める処理のフローチャートの一例を示す図であ
り、図6はゲイン調整信号が8ビットの場合8回の処理
でゲイン調整値を求めることができるフローチャートを
示している。図6のフローチャートにおいて、ステップ
G61において、レジスタBにX’80’(16進の
「80」を意味し、以下16進数についてこの表現を用
いる)をセットする。
【0023】ステップG62において、レジスタCに
X’00’をセットし、ステップG63において、レジ
スタCの内容とレジスタBの内容を加算し、レジスタC
にセットする。ステップG64において、PGA11に
レジスタCの内容をセットする。これにより、PGAに
は最初、X’80’がセットされる。
【0024】ステップG65において、連帳ジャム検出
センサ83の出力を読み、ステップG66において、連
帳ジャム検出センサ83の出力が予めセットされている
設定値より大きいか否かを判別する。連帳ジャム検出セ
ンサ83の出力が設定値より大きいか、等しい場合には
ステップG67に行き、レジスタCの内容からレジスタ
Bの内容を減算してステップG68に行く。また、連帳
ジャム検出センサ83の出力が設定値より小さい場合に
は、ステップG68に行き、レジスタBの内容を1ビッ
ト右に移動する。レジスタBの内容を1ビット右に移動
させることにより、レジスタBの内容は1/2となる。
【0025】ステップG69において、レジスタBの内
容が0か否かを判別し、レジスタBの値が0の場合には
ステップG70に行き、PGA11にレジスタCの値を
セットして終了する。また、レジスタBの内容が0でな
い場合には、ステップG63に戻り上記処理を繰り返
す。図5は図6のフローチャートによるゲイン調整動作
を説明する図であり、図5に示すように、先ず、ステッ
プG64において、PGA11にX’80’をセットす
る。そして、ステップG66において、センサ出力と設
定値を比較することによりゲインを判別した結果、PG
A11のゲインが大きすぎる場合には、図5に示すよう
に、ゲインを半分にして上記のようにゲインの大きさを
判別する(図5のa点)。
【0026】その結果ゲインがまだ大きすぎる場合に
は、更にゲインを半分(全体の1/4)にして上記のよ
うにゲインの大きさを判別する(図5のb点)。その結
果、ゲインが小さくなりすぎた場合には、更にゲインを
半分(全体の1/8)にした値を加算し、上記のように
ゲインの大きさを判別する(図5のc点)。
【0027】上記のように、ゲインを半分、もしくは半
分にしたゲインを加算する処理をレジスタBの値が0に
なるまで繰り返すことにより、8回の処理によりゲイン
調整値を得ることができる。図7は本発明の第2の実施
例を示す図であり、本実施例においては、連帳用紙を4
回送り、5点で求めた連帳ジャム検出センサの出力によ
りゲイン調整値を求める実施例を示している。
【0028】図8は本実施例による連帳ジャム検出セン
サの送り位置を説明する図であり、同図は、スプロケッ
ト穴の大きさが4mm、スプロケット穴とスプロケット
穴の間隔が8.7mm、1回の用紙送り量が2.7mm
の場合を示しており、同図には、連帳ジャム検出センサ
の初期位置がスプロケット穴の前縁の手前3mmの位置
にある場合(同図)、連帳ジャム検出センサの初期位
置がスプロケット穴の前縁にある場合(同図)、連帳
ジャム検出センサの初期位置がスプロケット穴の真ん中
にある場合(同図)、連帳ジャム検出センサの初期位
置がスプロケット穴の後縁にある場合(同図)の4通
りの場合が示されている。
【0029】図7のフローチャートにおける処理は図3
に示したフローチャートの場合と同様であり、ここで
は、連帳ジャム検出センサの初期位置がスプロケット穴
の前縁の手前3mmにある場合(図8)について説明
する。先ず、ステップS71において、連帳用紙82を
調整開始位置まで送る。これにより、連帳用紙82は図
8のスプロケット穴の前縁の手前3mm(同図)の位
置まで送られる。
【0030】ステップS72において、プロセッサ13
はPGA11のゲインを求め、PGA11のゲイン調整
信号11bを発生してPGA11のゲインを調整する。
ステップS73において、連帳用紙を2.7mmだけ送
る。ステップS74において、プロセッサ13は再び上
記したように、PGA11のゲインを求める。
【0031】ステップS75において、再び、プロセッ
サ13はLFモータを駆動して、連帳用紙を2.7mm
だけ送る。これにより、連帳用紙82は図8に示すよう
に、スプロケット穴の前縁より2.4mmの位置まで送
られる。ステップS76において、プロセッサ13は再
び上記したように、PGA11のゲインを求める。
【0032】ステップS77において、再び、プロセッ
サ13はLFモータを駆動して、連帳用紙を2.7mm
だけ送る。これにより、連帳用紙82は図8に示すよう
に、スプロケット穴の前縁より5.1mmの位置(スプ
ロケット穴の後縁より1.1mmの位置)まで送られ
る。ステップS78において、プロセッサ13は再び上
記したように、PGA11のゲインを求める。
【0033】ステップS79において、再び、プロセッ
サ13はLFモータを駆動して、連帳用紙を2.7mm
だけ送る。これにより、連帳用紙82は図8に示すよう
に、スプロケット穴の前縁より7.8mmの位置(スプ
ロケット穴の後縁より3.8mmの位置)まで送られ
る。ステップS80において、プロセッサ13は再び上
記したように、PGA11のゲインを求める。
【0034】ステップS81においてプロセッサ13
は、上記のようにして求めたゲインの内最小のものを求
め、これをゲイン調整値としてPGA11にセットす
る。連帳ジャム検出センサの初期位置がスプロケット穴
の前縁にある場合(同図)、連帳ジャム検出センサの
初期位置がスプロケット穴の真ん中にある場合(同図
)、連帳ジャム検出センサの初期位置がスプロケット
穴の後縁にある場合(同図)においても、上記と同様
にPGA11のゲインが調整され、その場合の連帳ジャ
ム検出センサの位置は図8、およびに示す位置と
なる。
【0035】本実施例においては、上記のように、連帳
用紙を、1回当たりの移動量がスプロケット穴の長さよ
り短く、かつ、その移動距離の合計が、連長ジャム検出
センサの初期位置がスプロケット穴の前縁にあったと
き、用紙を移動させた後の連長 ジャム検出センサの位置
が上記スプロケット穴と次のスプロケット穴間の中央よ
り次のスプロケット穴の前縁に近く、次のスプロケット
穴の前縁から離れた位置となるような距離だけ、4回移
動させ、5点で求めた連帳ジャム検出センサの出力によ
りゲイン調整値を求めているので、確実に用紙ありの位
置で、かつ、スプロケット穴の中央付近でのゲイン調
整値を求めることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1の発明においては、連帳用紙をプリン
タ装置にセットし印刷する前に、連帳ジャム検出センサ
上を連帳用紙が通過する際、連帳用紙をスプロケット穴
の長さだけ少なくとも2回移動させ、少なくとも3点で
検出した連帳ジャム検出センサの出力から、各々ゲイン
調整手段3のゲインを調整し、その内最も小さいゲイン
調整値をゲイン調整手段3のゲインに決定しているの
で、確実に用紙の紙の部分が存在するときの連帳ジャム
検出センサの出力によりゲインを調整することができ
使用する連帳用紙の反射率の差や連帳ジャム検出センサ
の感度のバラツキ、その経時による劣化などにかかわら
ず連帳ジャム検出センサの出力ゲインを最適な値とする
ことができる。
【0037】本発明の請求項2の発明においては、連帳
用紙をプリンタ装置にセットし印刷する前に、連帳ジャ
ム検出センサ上を連帳用紙が通過する際、連帳用紙を、
1回当たりの移動量がスプロケット穴の長さより短く、
かつ、その移動距離の合計が、連長ジャム検出センサの
初期位置がスプロケット穴の前縁にあったとき、用紙を
移動させた後の連長ジャム検出センサの位置が上記スプ
ロケット穴と次のスプロケット穴間の中央より次のスプ
ロケット穴の前縁に近く、次のスプロケット穴の前縁か
ら離れた位置となるような距離だけ、4回移動させ、少
なくとも5点で検出した連帳ジャム検出センサの出力か
ら、各々ゲイン調整手段のゲインを調整し、その内最も
小さいゲイン調整値をゲイン調整手段のゲインに決定す
るようにしているので、確実に用紙の紙の部分が存在
し、かつ、スプロケット穴間の中央付近の連帳ジャム検
出センサの出力により、より正確にゲインを調整するこ
とが できる。このため、請求項1の発明と同様、使用す
る連帳用紙の反射率の差や連帳ジャム検出センサの感度
のバラツキ、その経時による劣化などにかかわらず連帳
ジャム検出センサの出力ゲインを最適な値とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の実施例のシステム構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例のフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図5】本発明の実施例におけるゲイン調整処理を説明
する図である。
【図6】本発明の実施例におけるゲイン調整処理のフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例のフローチャートであ
る。
【図8】本発明の第2の実施例を説明する図である。
【図9】従来例を説明する図である。
【図10】連帳ジャム検出処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
11 プログラマブル・ゲイン・アッテネ
ータ(PGA) 12 A/D変換器 13 プロセッサ 14 LFモータの駆動部 15 メモリ 16 LFモータ 82 連帳用紙 82a スプロケット穴 83 連帳ジャム検出センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連帳用紙(1) のスプロケット穴が通過す
    る位置の真下に設けられ、用紙の有無を検出する連帳ジ
    ャム検出センサ(2) と、 連帳ジャム検出センサ(2) の出力信号の大きさを調整す
    るゲイン調整手段(3)と、 ゲイン調整手段(3) を介して与えられる連帳ジャム検出
    センサ(2) の出力により用紙有り、あるいは、用紙無し
    のいずれかの状態が所定以上連続して検出されたとき連
    帳ジャムが発生したと判断する連帳ジャム検出手段(4)
    とを備えた連帳ジャム検出のためのセンサ・ゲイン調整
    方法であつて、 連帳用紙をプリンタ装置にセットし印刷する前に、連帳
    ジャム検出センサ(2)上を連帳用紙(1) が通過する際、連帳用紙(1) をスプロケット穴の長さだけ少なくとも2
    回移動させ、連帳ジャム検出センサ(2) 上に用紙の紙の
    部分が存在するときの連帳ジャム検出センサ(2) の出力
    を求め、 少なくとも3点で検出した連帳ジャム検出センサ(2) の
    出力から、各々ゲイン調整手段(3) のゲインを調整し、
    その内最も小さいゲイン調整値をゲイン調整手段(3) の
    ゲインに決定する ことを特徴とする連帳ジャム検出のためのセンサ・ゲイ
    ン調整方法
  2. 【請求項2】 連帳用紙(1) のスプロケット穴が通過す
    る位置の真下に設けられ、用紙の有無を検出する連帳ジ
    ャム検出センサ(2) と、 連帳ジャム検出センサ(2) の出力信号の大きさを調整す
    るゲイン調整手段(3)と、 ゲイン調整手段(3) を介して与えられる連帳ジャム検出
    センサ(2) の出力により用紙有り、あるいは、用紙無し
    のいずれかの状態が所定以上連続して検出されたとき連
    帳ジャムが発生したと判断する連帳ジャム検出手段(4)
    とを備えた連帳ジャム検出のためのセンサ・ゲイン調整
    方法であつて、 連帳用紙をプリンタ装置にセットし印刷する前に、連帳
    ジャム検出センサ(2) 上を連帳用紙(1) が通過する際、 連帳用紙(1) を、1回当たりの移動量がスプロケット穴
    の長さより短く、かつ、その移動距離の合計が、連長ジ
    ャム検出センサ(2) の初期位置がスプロケット穴の前縁
    にあったとき、用紙(1) を移動させた後の連長ジャム検
    出センサ(2) の位置が上記スプロケット穴と次のスプロ
    ケット穴間の中央より次のスプロケット穴の前縁に近
    く、次のスプロケット穴の前縁から離れた位置となるよ
    うな距離だけ、少なくとも4回移動させ、少なくとも5
    点で検出した連帳ジャム検出センサ(2) の出力から、各
    々ゲイン調整手段(3) のゲインを調整し、その内最も小
    さいゲイン調整値をゲイン調整手段(3) のゲインに決定
    する ことを特徴とする連帳ジャム検出のためのセンサ・
    ゲイン調整方法
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