JP2606695Y2 - アンチスリップレギュレーション機構のストッパ装置 - Google Patents

アンチスリップレギュレーション機構のストッパ装置

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JP2606695Y2
JP2606695Y2 JP1992031748U JP3174892U JP2606695Y2 JP 2606695 Y2 JP2606695 Y2 JP 2606695Y2 JP 1992031748 U JP1992031748 U JP 1992031748U JP 3174892 U JP3174892 U JP 3174892U JP 2606695 Y2 JP2606695 Y2 JP 2606695Y2
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stopper
lever
load lever
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injection pump
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達雄 寺林
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UD Trucks Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、アクセルペダルと
燃料噴射ポンプのロードレバーとの間を連結するアクセ
ルリンク装置にエアシリンダを介装して燃料噴射ポンプ
のコントロールラックを作動させるアンチスリップレギ
ュレーション機構のストッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクセルペダルと燃料噴射ポンプのロー
ドレバーとを連結するアクセルリンク装置に伸縮可能な
エアシリンダを介装し、車両の前後輪の回転数差を検出
してその検出値によりエアシリンダを伸張し、エンジン
出力を制御して発進時または走行時の駆動軸のスリップ
を制御するアンチスリップレギュレーション(トラクシ
ョンコントロールともいう)機構に関する技術は、例え
ば実開平4−32228号公報等に開示されている。
【0003】かかる、アクセルリンク装置にエアシリン
ダを介装し、コントロールラックを作動させるアンチス
リップレギュレーション装置については、種々提案され
ている。その一例を図4〜図6を参照して説明する。な
お、ここで、アクセルリンク装置は、後記するアクセル
ペダル(図示なし)に一端を連結したアクセルワイヤ1
から他端をロードレバー16に連結したコントロールリ
ンク12までのリンク装置をいう。図示しないアクセル
ペダルに下端が連結されたアクセルワイヤ1の上端は、
図示しないエンジンブロックに固設されたブラケット2
に枢着されたレバー3に連結されている。そのレバーシ
ャフト4には、第1レバー5がベルクランク状に固設さ
れ、この第1レバー5の端部には、エアシリンダ6の一
端が連結されている。そのエアシリンダ6の他端は、エ
ンジンブロックに固設されたブラケット7にシャフト9
により枢着された第2レバー8Aの一方の端部に連結さ
れ、このレバー8Aの他方の端部8aには、リンク10
の一方の端部が連結されている。そのリンク10の他方
の端部には、ブラケット7に枢着されたベルクランク1
1の一端が連結され、ベルクランク11の他端には、コ
ントロールリンク12の下端が連結されている。
【0004】他方、図7にも示すように、燃料噴射ポン
プ本体13の側面には、シャフト14が一対のブッシュ
15により回動自在に支持されている。そのシャフト1
4の端部には、ロードレバー16が固設され、そのレバ
ー16の端部には、コントロールリンク12の上端が連
結されている。また、レバー16の中程には、コントロ
ールラック17が図示しない手段で連結され、更に、レ
バー16と本体13に付設したブラケット18との間に
は、リターンスプリング19が設けられている。そし
て、本体13には、ロードレバー16のアイドリング位
置を規制するストッパボルト20が設けられている。
【0005】このように構成され、アクセルペダルを踏
むと、第1レバー5がアイドリング位置Aからフル位置
Bまで回動し、ロードレバー16によりコントロールラ
ック17をフル位置に作動するようになっている。
【0006】上記の機構において、アクセルペダルを踏
み込んだ状態からアクセルペダルを離すと、リターンス
プリング19によってアクセルワイヤ1が矢印C方向に
戻る作用が働き、第1レバー5がフルロード位置Bから
アイドリング位置Aに回動され、エアシリンダ6及び第
2レバー8Aを介して回動するロードレバー16がスト
ッパボルト20に係止され、ラック17がアイドリング
位置に戻される。この際、アクセルリンク装置には、質
量の大きいエアシリンダ8が介装されており、大きな慣
性力を持って作動する。また、アンチスリップレギュレ
ーション機構の作動によってエアシリンダ8が伸張した
場合にも、同様な作動をする。
【0007】このように、ロードレバー16が直接スト
ッパボルト20に衝突するので、シャフト14を支持す
るブッシュ15に過大な面圧が作用し、摩耗が発生して
ガタが大きくなる。したがって、第1レバー5からロー
ドレバー16に至るコントロールリンケージ全体にフリ
ックションが増大し、その結果、アクセルペダル踏力の
増大及び燃料噴射ポンプ本体13の故障につながるおそ
れがある。
【0008】本考案は、燃料噴射ポンプのロードレバー
側にアクセルリンク側から過大な入力がかかるのを防止
するアンチスリップレギュレーション機構のストッパ装
置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、燃料噴射ポン
プ(13)にロードレバー(16)の位置を規制するス
トッパボルト(20)を設け、そのロードレバー(1
6)とアクセルペダルとの間を連結するアクセルリンク
装置にエアシリンダ(6)を介装し、そして燃料噴射ポ
ンプ(13)のコントロールラック(17)を作動させ
るアンチスリップレギュレーション機構のストッパ装置
において、前記エアシリンダ(6)のロードレバー(1
6)側のレバー(8)にストッパ(21)を設け、エン
ジンブロックと一体的に設けたブラケット(7)を介し
て固設されたストッパブラケット(23)に前記ストッ
パ(21)と係合するストッパボルト(22)を取付け
てストッパ装置を構成し、前記燃料噴射ポンプ(13)
のロードレバー(16)とストッパボルト(20)との
間には隙間(D)が形成されるように構成されている。
【0010】アイドリング回転数のセットは、上記エア
シリンダ6のロードレバー側のストッパボルト22で行
い、その時、燃料噴射装置のロードレバー16とストッ
パボルト20との間に隙間Dを設ける。なお、このロー
ドレバー16とストッパボルト20との隙間Dは、例え
ば、1〜2mmの間隙となるように形成するのが好まし
い。
【0011】
【作用効果の説明】上記のように構成されたアンチスリ
ップレギュレーション機構のストッパ装置においては、
アクセルペダルを踏み込んだ状態からアクセルペダルを
離すと、エアシリンダ6のロードレバー側のストッパ2
1がストッパボルト22に係止され、アイドリング状態
となる。この際、アクセルリンク装置には質量の大きい
エアシリンダ6が介装されており、ストッパ装置には大
きな衝撃力が負荷されるが、ストッパ装置はエンジンブ
ロックと一体的に固設されているので、その衝撃力はエ
ンジンブロック側に伝えられ、燃料噴射ポンプ側には伝
達されない。アンチスリップレギュレーション機構が作
動し、エアシリンダ6が伸張した場合においても同様で
ある。したがって、このストッパ装置より噴射ポンプ1
3側にある例えばロードレバーシャフトのブッシュ等に
は過大な荷重が掛かることがなく、その摩耗や破損が防
止される。そして、アンチスリップレギュレーション機
構を設けた場合には、燃料噴射装置のロードレバー16
のストッパボルトは隙間Dによりストッパ機能をせず、
アンチスリップレギュレーション機構を付加しない車両
に対しては、燃料噴射装置のロードレバー16のストッ
パボルト20でアイドリング回転数のセットを行うこと
で、アンチスリップレギュレーション機構の採用/不採
用の両機種に対しセット位置の違いで使い分けが可能で
ある。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
【0013】なお、これらの図面において、図4ないし
図6に対応する部分については、同じ符号を付して重複
説明を省略する。
【0014】図1ないし図3において、第2レバー8の
シャフト9から若干下方の部分には、ストッパ21がブ
ラケット2側に向けて突設されている。他方、ブラケッ
ト7に固設されたストッパブラケット23には、ストッ
パ21に係合するストッパボルト22が設けられてスト
ッパ装置が構成されている。そして、ストッパボルト2
2は、ストッパ21を介して第2レバー8をアイドリン
グ位置に係止し、この時、図7に示すようにロードレバ
ー16とストッパーボルト20との間には、例えば、1
〜2mmの間隙Dを形成するようになっている。
【0015】したがって、アクセルベダルを踏み込んだ
状態で、アクセルペダルを離すと、第1レバー5からロ
ードレバー16に至るコントロールリンケージ全体は、
リターンスプリング19に付勢されてアイドリング位置
方向に戻されるが、第2レバー8がストッパ21を介し
てストッパボルト22によりアイドリング位置に係止さ
れ、ロードレバー16とストッパボルト20との間に
は、隙間Dが残る。そのため、ブッシュ15には過大な
面圧が作用することはなく、その結果、ブッシュの摩耗
が防止される。
【0016】本考案は、以上説明したように構成され、
下記の効果を奏する。 (a) アクセルペダルを急激に戻した場合に、アクセ
ルリンク装置には質量の大きいエアシリンダが介装され
ているので大きな慣性力を持ってストッパに当たるが、
そのストッパはエンジンブロックに一体的に固設されて
おり、衝撃力は燃料噴射ポンプ側に伝達されず、強固な
エンジンブロック側に伝えられる。 (b) また、アンチスリップレギュレーション機構が
作動し、エアシリンダが伸張した場合も同様である。 (c) したがって、エアシリンダ側のストッパ装置よ
り噴射ポンプ側には、過大な荷重が掛かることが防止さ
れ、例えば、ロードレバーのシャフトを支持するブッシ
ュ等の摩耗や各部の破損が防止できる。 (d) そして、アンチスリップレギュレーション機構
の不採用機種においては噴射ポンプのロードレバー側の
ストッパを用い、同機構採用機種ではその噴射ポンプの
ロードレバー側のストッパに隙間を設けてエアシリンダ
側ストッパを使うことで、アンチスリップレギュレーシ
ョン機構の採用/不採用の両機種に対して共通の部品で
セット位置を変えて使い分けることができるので、管理
上の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコントロールリンクの
側面図。
【図2】図1の上面図。
【図3】図1の前面図。
【図4】従来のコントロールリンクを示す側面図。
【図5】図4の上面図。
【図6】図4の前面図。
【図7】図4のX矢視図。
【符号の説明】
A・・・アイドリング位置 B・・・フル位置 D・・・隙間 1・・・アクセルワイヤ 2、7、18・・・ブラケット 3・・・レバー 4、9・・・レバーシャフト 5・・・第1レバー 6・・・エアシリンダ 8、8A・・・第2レバー 10・・・リンク 11・・・ベルクランク 12・・・コントロールリンク 13・・・燃料噴射ポンプ本体 14・・・シャフト 15・・・ブッシュ 16・・・ロードレバー 19・・・リターンスプリング 20、22・・・ストッパボルト 21・・・ストッパ 23・・・ストッパブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 1/10 F02D 9/02 341 F02D 11/02 - 11/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射ポンプ(13)にロードレバー
    (16)の位置を規制するストッパボルト(20)を設
    け、そのロードレバー(16)とアクセルペダルとの間
    を連結するアクセルリンク装置にエアシリンダ(6)を
    介装し、そして燃料噴射ポンプ(13)のコントロール
    ラック(17)を作動させるアンチスリップレギュレー
    ション機構のストッパ装置において、前記エアシリンダ
    (6)のロードレバー(16)側のレバー(8)にスト
    ッパ(21)を設け、エンジンブロックと一体的に設け
    たブラケット(7)を介して固設されたストッパブラケ
    ット(23)に前記ストッパ(21)と係合するストッ
    パボルト(22)を取付けてストッパ装置を構成し、前
    記燃料噴射ポンプ(13)のロードレバー(16)とス
    トッパボルト(20)との間には隙間(D)が形成され
    るように構成したことを特徴とするアンチスリップレギ
    ュレーション機構のストッパ装置。
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