JP2606673Y2 - 金属部材の仮固定構造 - Google Patents

金属部材の仮固定構造

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JP2606673Y2
JP2606673Y2 JP1993036517U JP3651793U JP2606673Y2 JP 2606673 Y2 JP2606673 Y2 JP 2606673Y2 JP 1993036517 U JP1993036517 U JP 1993036517U JP 3651793 U JP3651793 U JP 3651793U JP 2606673 Y2 JP2606673 Y2 JP 2606673Y2
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陽祐 竹下
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マルヤス工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属部材の仮固定構造
に関する。特に、異種金属相互を結合するのに好適な考
案である。ここでは、自動車のエンジンマウントにおけ
る上板とストッパーを結合させる場合を例に採り説明す
るがこれに限られるものでない。
【0002】
【従来の技術】図1〜2に、自動車のエンジンマウント
の一例を示す。
【0003】上取付け板1と下取付け板3とが防振ゴム
部5を介して一体化され、下取付け板3の中央凸部にス
トッパゴム部7が形成された構造部品は、加硫成形によ
り製造される。上取付け板(第一金属部材)1には、前
後に一対のストッパ板9が取付けられる。このストッパ
板9は、自動車に組み付けるまで、即ち、エンジンEに
ボルトbで上取付け板1と共締めされるまで、回動した
り更には外れたりないように仮固定されている必要があ
る。
【0004】従来は、仮止めは、アーク溶接(抵抗溶
接)により行っていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 そして、上取付け板
1を昨今の自動車軽量化の要請から、アルミニウム板製
とし、ストッパ板9を強度的な見地から鉄板製とする構
成のエンジンマウントが商品化(上市)予定である。
【0006】しかし、上取付け板1とストッパ板9とが
異種材料となるため、溶接では仮固定することができな
い。
【0007】 このため、上取付け板とストッパ板9と
を、リベット結合で仮固定することが考えられるが、
ベット結合は工数・コストが嵩む。
【0008】本考案は、上記にかんがみて、異種材料の
板状部材間に、回動不能で十分な強度を有する仮固定を
容易に形成可能な板状金属部材の仮固定構造を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記課題
を解決するために、鋭意開発に努力する過程において図
3〜4に示す如く、板状の上取付け板(第一金属部材)
1に受け凹部13を、ストッパ板(第二金属部材)9に
圧入凸部11をプレス成形により形成して、圧入凸部1
1を受け凹部13に圧入して、第一金属部材1を第二金
属部材9に結合させる方法に想到した。
【0010】しかし、上記圧入凸部11と受け凹部13
との嵌合形状は丸形であり、回動不能で十分な結合強度
を有する仮固定をするには、図例の如く、二箇所形成す
る必要があるが、圧入凸部11と受け凹部13の相対位
置の寸法精度を確保するのが困難であるとともに、圧入
凸部11のスペースを確保することが困難であることが
分かった。
【0011】そこで、本考案者は、下記構成の、板状金
属部材の仮固定構造に想到した。
【0012】 それぞれ異種で硬度の異なる板状の軟質
側の第一金属部材と硬質側の第二金属部材とを仮固定す
るための構造であって、前記第一金属部材に受け凹部
が、前記第二金属部材に圧入凸部がそれぞれプレス成形
により形成されてなり、前記圧入凸部と受け凹部との嵌
合形状が長円であって、前記圧入凸部を受け凹部に圧入
して、第一金属部材を第二金属部材に嵌着可能である
とを特徴とする。
【0013】
【考案の作用・効果】この考案に係る金属部材の仮固定
構造は上記のような構成であるので、下記のような作用
・効果を奏する。
【0014】 それぞれプレス成形等により形成された
圧入凸部を受け凹部に圧入するだけで、容易に異種で硬
度の異なる板状金属部材相互を仮固定できる。また、嵌
合形状が長円形であるので、丸型の如く、回り止め(回
動不能)とするために二箇所設ける必要がなく、また、
矩形や星形等の異種形状に比して、全周にわたり均一な
圧入(締まり嵌め)状態を確保し易い。従って、本考案
の板状金属部材の仮固定構造は、回動不能で十分な結合
強度を有する仮固定を容易に形成可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図5〜7に基づ
いて説明する。
【0016】 本実施例は、それぞれ異種で硬度の異な
板状の軟質側の第一金属部材1と硬質側の第二属部
材9とを仮固定する構成を前提とする。
【0017】ここで、異種金属とは、本実施例の如く、
アルミニウム材と鉄材の組み合わせにかぎられず、相互
に溶接困難な金属の各種組み合わせ、たとえば、鉄材に
対する、ステンレス材、チタン材、等が考えられる。
【0018】そして、第一金属部材である上取付け板1
に受け凹部13Aが、第二金属部材であるストッパ板9
に圧入凸部11Aがそれぞれプレス成形により形成され
ている。この圧入凸部11Aと受け凹部13Aとの嵌合
形状が長円である。
【0019】ここで、圧入凸部11A及び受け凹部13
Aともに、プレス成形で形成するため、形成工数が嵩ま
ない。圧入凸部11Aと受け凹部13Aとの圧入代は、
板厚が2〜5mmの場合、通常、0.01〜0.3mmとす
る。また、長円とは、二定点からの距離の和が一定であ
る楕円及び半径部が直線部で連結されたいわゆる長円を
含む。全周にわたり湾曲している楕円のほうが、全周に
わたり均一な締まり代(圧入代)がより得易く望まし
い。長円の形状は、長径/短径=1.2〜3とする。長
径が短過ぎると、十分な回り止め効果を得難く、長径が
長過ぎると、短径側の圧入代の管理が困難となる。
【0020】圧入作業は、通常、汎用のクランク・油圧
・エアプレス等で行う。
【0021】 図6〜7に示す如く、上記圧入凸部11
Aを受け凹部13A圧入することにより、嵌合形状が
長円であることも相まって、全周にわたり均一な締り代
で圧入凸部11Aが受け凹部13Aに嵌着され、上取付
け板1にストッパ板9が回動不能に強固に仮固定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の金属部材の仮固定構造を適用可能なエ
ンジンマウントの正面図
【図2】図1のII−II線端面図
【図3】本考案に想到する前段階の金属部材の仮固定構
造を示す正面図
【図4】図3のIV−IV線断面図
【図5】本考案の金属部材の仮固定構造の一例における
固定直前状態を示す分解斜視図
【図6】同じく仮固定状態を示す正面図
【図7】同じく図6のVII −VII 線断面図
【符号の説明】 1 上取付け板(第一金属部材) 9 ストッパ板(第二金属部材) 11、11A 圧入凸部 13、13A 受け凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−59129(JP,A) 特開 昭58−202942(JP,A) 実開 昭62−69613(JP,U) 実開 平5−76628(JP,U) 実開 昭62−54046(JP,U) 実開 平2−80204(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/10 F16B 5/07

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異種で硬度の異なる板状の軟質
    側の第一金属部材と硬質側の第二金属部材とを仮固定す
    るための構造であって、 前記第一金属部材に受け凹部が、前記第二金属部材に圧
    入凸部がそれぞれプレス成形により形成されてなり、前
    記圧入凸部と受け凹部との嵌合形状が長円であって、前
    記圧入凸部を受け凹部に圧入して、第一金属部材を第二
    金属部材に結合可能であることを特徴とする金属部材の
    仮固定構造。
JP1993036517U 1993-07-02 1993-07-02 金属部材の仮固定構造 Expired - Lifetime JP2606673Y2 (ja)

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