JP2606518Y2 - ストレーナ - Google Patents

ストレーナ

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JP2606518Y2
JP2606518Y2 JP1993028752U JP2875293U JP2606518Y2 JP 2606518 Y2 JP2606518 Y2 JP 2606518Y2 JP 1993028752 U JP1993028752 U JP 1993028752U JP 2875293 U JP2875293 U JP 2875293U JP 2606518 Y2 JP2606518 Y2 JP 2606518Y2
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賢久 深堀
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばプレート式熱
交換器などの配管接続部に介在されて流体中に含まれて
いる塵埃などを除去するように使用されるストレーナに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のストレーナとしては、配管接続部
に流れ方向に対して直交する方向からパンチングメタル
や金網を挿入して構成されたものや、複数のバーを並設
してすのこ状に形成したものが比較的多く使用されてい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のストレーナのうち、前者のものでは、毛髪や繊維
のように柔らかくて細長いものが絡み易く、しかも一旦
絡んでしまうと、ストレーナ自体を分解しないと除去し
にくい欠点がある。また、後者のものでは、複数のバー
の間隔が比較的大きくて、ろ過機能が十分発揮されにく
い欠点がある。
【0004】さらに、上記のようなストレーナに代っ
て、砂や小石あるいはセラミツク片をタンク内に層状に
敷きつめて、ろ過層を形成させたものも知られている
が、これは大形となりやすく、配管接続部に取り付けに
くい難点があり、特に、砂や小石の場合は高密度に圧密
された状態となっているので、この中に塵埃が入り込む
と、逆洗しても、これを完全に除去することができず、
実用的でない。
【0005】本考案は上記の実情に鑑みてなされたもの
で、優れたろ過機能を発揮できるだけでなく、細長い塵
埃などが絡みついても、逆洗によって容易に除去するこ
とができ、しかも、配管接続部にも容易に実装して使用
することができるストレーナを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係るストレーナは、軸線方向の両端にそれ
ぞれ配管接続部を有する略筒形の容器内に、流体の正流
方向の下流側寄りに位置させて網状もしくは多孔状の仕
切板を上記筒形容器の軸線に対して交叉させて固定し、
上記容器内に、流体の正流時には上記仕切板で塞き止め
られ、かつ、逆洗時には遊動可能な多数のボールを収容
させ、また、上記容器内で網状もしくは多孔状の仕切板
の上方位置に、流体の流れ方向に対して一定角度で傾斜
したボール分離板を、逆洗時にその下流側に渦流を発生
するように設置したものである。なお、上記ボールは、
中空のものだけを意味するものではなく、中実のものも
含む意味である。
【0007】
【作用】本考案によれば、流体の正流時には多数のボー
ルが網状もしくは多孔状の仕切板で塞き止められて堆積
しているので、この正流時には流体が上記各ボール間の
微小隙間を通過して円滑に流れるのに対して、流体中に
含まれる塵埃や固形物は上記ボールに引っ掛かり微小隙
間を通過できないので、上記流体は十分にろ過される。
つぎに、流体を逆流させると、ボールが上記容器内を遊
動するので、上記ボールに絡んだ塵埃、特に細長い毛髪
なども容易に引き離されて排出されることになる。した
がって、上記ろか機能を十分生かしながら、逆洗によっ
て細長い毛髪なども容易に除去することができる。ま
た、逆洗時には容器内に設置したボール分離板の下流側
に発生する渦流によりボールを自己洗浄させることがで
きる。さらに、容器は略筒形であって、比較的コンパク
ト化が可能であり、各種配管接続部に簡単に取り付けて
使用することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は本考案の一実施例によるストレーナを示
す概略縦断面図である。
【0009】図1において、1は金属などから構成され
る略筒形の容器であり、円筒状部2とその下端に漏斗状
部3を介して連設された下側小径筒部4とを有し、上記
円筒状部2の上端側には、逆漏斗状部81を形成すると
ともに、その外端に一方の配管接続部としてのフランジ
5を有する上側小径筒部6が接続固定されており、ま
た、上記下側小径筒部4の外端にも他方の配管接続部と
してのフランジ7が形成されている。
【0010】上記容器1内には、流体の正流方向(白矢
印)の下流側寄り位置、具体的には、円筒状部2と漏斗
状部3との境界位置に、仕切板として多数の小孔を有す
る多孔板あるいは網体8が上記容器1の軸線(流線)に
対し直交して固定されている。9は上記網体8における
正流方向の上流側面8aで塞き止められた状態、つまり
沈んだ状態で上記容器1内に収容された多数のボールで
あり、比重は1よりも大きく、かつ、図2に示すよう
に、上記網体8の開孔8bを通過しない程度の小径に形
成されており、黒矢印で示す流体の逆流(逆洗)時に
は、流体の流れにより容器1内を遊動可能に設定されて
いる。
【0011】上記容器1内で上記網体8の上方位置に
は、流体の流れ方向に対して一定角度で傾斜したボール
分離板82が設けられている。
【0012】上記のように構成されたストレーナは、内
部に塵埃や固形物が流入するのを避ける必要のある各種
機器に使用される。例えば、図3に示すようなプレート
熱交換器31の入口配管32(32A,32B)および
出口配管33(33A,33B)の各接続部にそれぞれ
ストレーナS1,S2を上記上側小径筒部6が正流時の
上流側に向くようにして介挿し接続される。これは、容
器1が略筒形でコンパクトに形成されているので、上記
各配管32,33への接続は簡単に行なえる。34,3
5は上記入口および出口配管32A,33Aに介挿され
た常開の開閉弁、36,37は入口配管32Aと出口配
管33Aとの間に接続された常閉の開閉弁である。
【0013】図3において、通常使用時には、流体が白
矢印で示す正流方向へ流れており、この時、各ストレー
ナS1,S2においては、容器1内の多数のボール9が
網体8上、つまり上流側面8aに沈んだ状態に堆積され
ている。このため、流体は各ボール9間の微小間隙を通
って流れることになる。ここで、各ボール9間には、図
4に示すような微小隙間gしか存在しないので、流体中
の塵埃や固形物Mは上記微小隙間gを通ることなく、図
5に示すようにボール9により流動阻止されることにな
り、流体は良好にろ過される。特に、上記流体中に毛髪
や繊維などの細長い物Mが含まれている場合、その細長
い物Mも、上記と同様にボール9で通過阻止されること
になる。
【0014】また、逆洗時には、図3に示す常開の開閉
弁34,35を閉成し、常閉の開閉弁36,37を開放
させることにより、流体は黒矢印で示す逆方向へ流れる
ことになる。この流体の逆流によって各ストレーナS
1,S2においては、網体8を通して流体が通過するこ
とにより、容器1内のボール9に付いた塵埃や固形物M
は上方へ流される。この時、ボール9は容器1内で遊動
するので、ボール9に絡み付いている毛髪Mなども図6
に示すようにボール9から容易に引き離されて排出され
ることになる。
【0015】さらに、この逆流時に容器1内で遊動する
ボール9はボール分離板82の存在により該容器1外へ
の流出が確実に防止される。つまり、ボール分離板82
の下流側には渦流が発生され、この渦流によってボール
9が流出されることを防ぐとともにボール9同志が相互
に擦り合って自己洗浄することが可能となる。
【0016】なお、図7に示すように、容器1における
円筒状部2に対して上端側の小径筒部6を径方向へずら
せて設けて、U字状の流路100を形成し、このU字状
の流路100と上記ボール分離板82との併用によって
逆洗時のボール9の流出を確実に阻止することが可能と
なる。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、略筒形
の容器内に網状もしくは多孔状の仕切板を配置し、流体
の正流時に上記仕切板で塞き止め、かつ逆洗時にはボー
ル分離板の下流側に発生する渦流によって遊動可能な多
数のボールを容器外への流出ないように容器内に保持
させた構成としたので、流体中の塵埃を上記ボールで阻
止して、所定のろ過機能を発揮させることができるのは
もとより、毛髪などの細長いものでも、逆洗時のボール
の遊動によって、容易に除去することができ、かつ、ボ
ールの自己洗浄も行うことができ、したがって、所定の
ろ過機能を長期にわたって良好に維持することができ、
さらに、略筒形の容器の使用により各種配管接続部への
実装も容易で適用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるストレーナを示す概略
縦断面図である。
【図2】同上実施例におけるストレーナに使用するボー
ルの大きさと網体の開口とを比較した底面図である。
【図3】同上実施例のストレーナの使用状況を示す構成
図である。
【図4】同ボールの相互の隙間の説明図である。
【図5】同実施例におけるストレーナの通常時の動作説
明図である。
【図6】同実施例におけるストレーナの逆洗時の動作説
明図である。
【図7】本考案の容器変形例を示すストレーナの概略縦
断面図である。
【符号の説明】
1 容器 5,7 配管接続部 8 仕切板 8a 正流時の上流側面 9,9A,9B ボール 82 ボール分離板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 24/00 - 24/48 B01D 35/02 - 35/027

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向の両端にそれぞれ配管接続部を
    有する略筒形の容器内に、流体の正流方向の下流側寄り
    に位置させて網状もしくは多孔状の仕切板を上記筒形容
    器の軸線に対して交叉させて固定し、上記容器内に、流
    体の正流時には上記仕切板で塞き止められ、かつ、逆洗
    時には遊動可能な多数のボールを収容させ、また、上記
    容器内で網状もしくは多孔状の仕切板の上方位置に、流
    体の流れ方向に対して一定角度で傾斜したボール分離板
    、逆洗時にその下流側に渦流を発生するように設置し
    たことを特徴とするストレーナ。
JP1993028752U 1993-05-31 1993-05-31 ストレーナ Expired - Fee Related JP2606518Y2 (ja)

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