JP2606003Y2 - 蔓巻切削工具 - Google Patents

蔓巻切削工具

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JP2606003Y2
JP2606003Y2 JP1998008211U JP821198U JP2606003Y2 JP 2606003 Y2 JP2606003 Y2 JP 2606003Y2 JP 1998008211 U JP1998008211 U JP 1998008211U JP 821198 U JP821198 U JP 821198U JP 2606003 Y2 JP2606003 Y2 JP 2606003Y2
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cutting
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inserts
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アムラム・ドタニイ
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イスカル・リミテッド
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は蔓巻切削工具、特に切削工具に形
成した座へ除去可能に取り付けた蔓巻配列の切削挿入体
を有する型のものに関する。
【0002】この型の従来の蔓巻切削工具は複数個の蔓
巻配列の切削挿入体を含み、その蔓巻角は比較的に小さ
く、通常10°ないし25°であり、また各挿入体の切削縁
は次の隣接挿入体の切削縁から軸方向に離間している。
各蔓巻線の挿入体は一つの完全な切削縁を形成するのに
2列(またはそれ以上の列)の挿入体が必要であるような
食い違い関係にある。故に、四つの蔓巻配列の切削挿入
体を有する切削工具は二つの完全な切削縁を効果的に作
る。
【0003】かかる従来の切削工具において、挿入体の
切削縁は工作物に抱かれた切削工具の面の比較的に小さ
い部分に亙り工具と直接接触している、例えば、15°の
蔓巻角で配置された四つの蔓巻列の挿入体を有する典型
的な蔓巻切削工具において、挿入体の切削縁は切削操作
中に工作物に抱かれた切削工具の半筒状面の僅か約25%
に亙り工作物と直接接触している。この結果、切削操作
中のチャタリング、ハンマリングおよび振動が激しい。
更に、工作物の送り速度は工具に含まれた切削挿入体の
蔓巻列の数よりもむしろ有効完全切削縁の数に依存する
から、工作物の送りが比較的に低い。
【0004】本考案の目的は上記点で有利な蔓巻切削工
具を提供することである。
【0005】本考案によれば、蔓巻切削工具であって、
筒状形の外面と、切削工具の外面に切られた座へ除去可
能に取り付けられた複数個の四角形の切削挿入体とを有
し、各座は切削工具の放射方向に延びた平面を占め、各
挿入体は切削工具に関して接線方向に延びたファスナに
より座へ除去可能に取り付けられ、各挿入体は切削工具
に関して一般に軸方向に延びかつ切削工具の放射方向に
延びた1対の平行な真直な縁により両側で境界付けられ
た真直な切削縁を含み、前記切削挿入体は蔓巻配列とし
各挿入体の切削縁は切削工具に関して次の隣接挿入体の
座から周方向に離間し、次の隣接挿入体の切削縁に対し
て重畳関係にあり、各挿入体の放射方向に延びた縁は隣
接挿入体の放射方向延出縁に対して重畳関係にあり、全
挿入体の前記切削縁は階段状の連続した非中断切削線を
規定する、切削工具が提供される。
【0006】下に述べる本考案の好適実施例では、各挿
入体は一側に四つの切削縁と反対側にベースとを備え、
また切削縁からベースヘ内方にテーパになった4個の壁
を備える。切削挿入体は蔓巻配列で配置され、各挿入体
の一つの切削縁は全挿入体が切削工具へ取り付けられた
とき、挿入体の有効切削縁として役立つが、残りの切削
縁は非有効切削縁である。
【0007】この構成は各挿入体の切削縁が次の隣接挿
入体の座から軸方向に離間した従来の四角形挿入体を使
用する既存切削工具と区別されるべきである。
【0008】下に述べるように、この新規な構成によ
り、切削縁が工作物に抱かれた切削工具の面の非常に大
きい部分に亙り工作物と直接接触するように切削挿入体
を配置し寸法法めすることができる。例えば、従来構造
の切削工具において、挿入体の切削縁は工作物に抱かれ
た切削工具の面の約25%に亙って工作物と直接接触する
が、本考案による構造の切削工作物においてはこの割合
は工作物に抱かれた切削工具の面の約80%まで容易に増
加できる。切削縁と工作物との間にこのような大きい接
触面を与えることにより、チャタリング、ハンマリング
および振動が実質的に減少される。更に、この構成によ
り、切削速度が高くなるから工作物の送りを速くでき
る。
【0009】またこの構成は米国特許第4648755号に記
載されたような軸方向に重畳関係の切削縁を有する三角
形挿入体を含む周知の切削工具に比べて重要な利点を有
する。この周知の三角形挿入体構成によれば、挿入体は
特に隅が比較的に弱く、容易に破損または欠ける。しか
し、本考案の構成は、軸方向延出切削縁の両側に1対の
平行な放射方向延出縁を有する四角形(例えば、正方形
または菱形)挿入体を使用し、隣接挿入体の前記放射方
向延出縁を重畳関係にあらしめることにより、耐久性が
遥かに高い構造体を提供する。
【0010】本考案による構造の切削工具はまた中実切
削縁を有する切削工具に比べて重要な利点を有するもの
であり、切削屑の幅が小さくなり(各挿入体の幅に相当
する)、これにより切削工具に対する軸方向負荷が減少
し、また必要時には切削工具全体よりもむしろ単に切削
挿入体を取り替えるだけで切削工具の修理と保全が容易
になる。
【0011】図1に関し、一般的に2で示す蔓巻切削工
具が示され、これは筒状形の外面と、切削工具の外面に
切られた座8へねじ6により除去可能に取り付けた複数個
の配列の切削挿入体4とを有し、またその放射方向に延
びた平面を占める。また、切削操作中に発生する熱を放
散するために各座8に隣接して切削工具に冷却穴12が形
成される。
【0012】切削挿入体は総て同じ構造のものである。
切削挿入体は四角形、好ましくは、正方形であるが、菱
形にすることもできる。図1に示す例では、挿入体は片
側正型のもので、一側に四つの真直な切削縁4a、反対側
に扁平なべ一ス4bが形成され、また切削縁からベースヘ
内方にテーパになった4個のテーパ壁4cが形成されてい
る。好ましくは、テーパ角は7-15°である。図1は片側
型のものとして切削挿入体4を示すが、両側に四つの切
削縁を形成し、また両側の切削縁を結合する4個の真直
な壁を形成した両側型のものにできることは理解されよ
う。
【0013】図4の(a)は四つの切削縁4aを含む挿入体の
側部を詳細に示す。4a-1として示す有効切削縁は切削工
具の軸方向に延び、1対の平行な放射方向延出非有効切
削縁4a-2、4a-3により両側で結合されている。各挿入体
の放射方向延出非有効切削縁4a-2、4a-3は隣接挿入体
の放射方向非有効切削縁に対して重畳関係にあることも
判るであろう。
【0014】図4の(a)に、また図1にも示すように、各
挿入体の有効切削縁4a-1は次の隣接挿入体の座8から周
方向に離間し、また次の離間挿入体の有効切削縁に対し
て軸方向に重畳関係にある。軸方向重畳関係は図1に寸
法『A』で示され、周方向離間は寸法『B』で示される。
【0015】切削挿入体のこの構成はこの場合45°であ
る蔓巻角(HA)を有する階段状の連続した非中断切削線を
規定する。
【0016】図1に示す構成において、切削縁4aは切削
工具の縦軸線LAに関して8-12°、好ましくは10°の傾斜
角(angle of inclination)(IA)
を形成する。図3に示すように、各挿入体の切削縁4aは
次の隣接挿入体の切削縁に関して15-35°のチルト角(t
ilt angle)(TA)を形成する。傾斜角IAお
よびチルト角TAは切削される材料に依存するところが大
きい。一例として、傾斜角IAは約10°、チルト角TAは約
25°にできる。
【0017】図2は図1と同様の構造の蔓巻切削工具であ
るが、その異なる点は、45%の右蔓巻角を規定するよう
に切削挿入体を配置し、右切削用としたことで、図1で
は左蔓巻角(やはり45%)、右切削用としている。
【0018】既存の工具に比べて本考案の蔓巻切削工具
の重要な利点は従来構造の工具に関する図4の(c)、図4
の(d)と本願の図1(または図2)による構造の工具に関す
る図4の(a)、図4の(b)を比較することにより判る。図4
の(c)および、図4の(a)は従来の工具および図1の新規な
工具における切削挿入体の2次元投影図であり、図4の
(d)および、図4の(b)は工作物に抱かれて工作物と直接
接触した切削工具の面の割合を示す。両方の場合、寸法
『C』で示す切込み深さは40mmである。
【0019】図4の(c)、図4の(d)に示すような従来の切
削工具において、四つの蔓巻列Hl-H4の切削挿入体14が
あり、各列の挿入体は相互に周方向に離間して食い違い
関係になり、2列の挿入体が一つの切削線を作る。而し
て、図4の(c)の4列の挿入体14が二つの切削縁を作る。
図4の(c)において、各蔓巻線は15°の蔓巻角を形成す
る。
【0020】図4の(a)、図4の(b)に示すように、図1の
新規な構造において、各切削挿入体4は周方向に距離
『B』(図1)だけ次の隣接挿入体の座から離間し、また次
の隣接挿入体の切削縁に対して寸法『A』だけ軸方向重
畳関係にあるが、これは図1に関して述べた通りであ
る。この例において、3本の蔓巻線Ha-Hcがあり、各々45
°の蔓巻角を形成する。両方の場合の切削工具の直径D
は例えば40mmである。
【0021】切削操作中、工作物WPは図4の(b)、図4の
(d)に示すように、その外周の半分に亙って切削工具を
抱く。図4の(d)の断面した部分は図4の(c)の従来の工具
を用いたときに切削操作中に工作物と直接接触した切削
挿入体14の切削縁の部分を示し、図4の(b)の断面した部
分は図4の(a)に示したような図1(または図2)の切削工具
を用いたときに工作物に直接接触した接触縁の部分を示
す。
【0022】而して、従来の切削工具を用いると、第1
の蔓巻列Hlの3個の挿入体14の切削縁は18°の弧に亙
ってのみ工作物と直接接触するが、蔓巻列H2の切削押入
体は25°の弧に亙ってのみ工作物と直接接触する。而し
て、工作物により切削工具を180°に亙って抱くには、
切削工具の切削縁は43°の全弧に亙ってのみ工作物と直
接接触し、この43°は切削工具の全180°の約25%であ
る。
【0023】図4の(a)に示すように、図1の切削挿入体
の重畳関係において、蔓巻線Haの切削挿入体4は約80
°に亙って工作物と直接接触し、また工作物に抱かれた
切削工具の残部80°に関して、蔓巻線Hbの切削挿入体の
切削縁は約53°に亙って工作物と直接接触することが削
るであろう。而して、工作物に抱かれた切削工具の18
0°の切削挿入体の切削縁は工具に抱かれた切削工具の
全180°の約85%である約153°に亙り工作物と直接接
触する。
【0024】而して、図1に示す切削工具の構造は、切
削縁と工作物との間の切削面を遥かに大きくすることが
判るであろう。この構成はチャタリング、ハンマリン
グ、および振動を減少し、また材料の除去速度が高いか
ら工作物の送りを速くすることができる。他の利点は、
この構成では同じ挿入体を使用でき、保全と在庫品目を
簡単化することである。
【0025】本考案を一好適実施例について述べたが、
多くの変化が可能であることは了解されよう。例えば、
切削挿入体は両側に切削縁を備え、両側の切削縁を結合
する真直な壁を備え、両側を使用できるようにした、両
側型のものにできる。また、切削挿入体は正方形の代わ
りに菱形にできる。本考案はその他、多くの変化が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による構造の一形態の蔓巻切削工具を示
し、切削工具は左切削のための左螺旋を有する。
【図2】右切削のための右螺旋を形成した同様の工具を
示す断片図である。
【図3】第1の切削工具における切削挿入体の配置を示
す端面図である。
【図4】図4の(a)は本考案の図1による構造の蔓巻切削
工具の切削挿入体の2次元投影図であり、図4の(b)は切
削操作中に切削工具を抱く工作物と直接接触した切削縁
の割合が高いことを示す図である。図4の(c)は従来の蔓
巻切削工具の切削挿入体の投影図であり、図4の(d)は切
削工具を抱く工作物と直接接触した切削工具における切
削縁の割合が比較的に低いことを示す図である。
【符号の説明】 2 切削工具 4 切削挿入体 8 座

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状形の外面と、切削工具の外面に形成
    された座へ除去可能に取り付けられた複数個の切削挿入
    体とを有し、 各座は切削工具の放射方向に延びた平面を占め、各挿入
    体は切削工具の接線に平行に延びたファスナにより座へ
    除去可能に取り付けられ、各挿入体は切削工具に関して
    略軸方向に延びかつ切削工具の放射方向に延びた1対の
    平行な真直な縁により両側で境界付けられた真直な切削
    縁を含み、前記切削挿入体は蔓巻配列とし各挿入体の切
    削縁は切削工具に関して次の隣接挿入体の座から周方向
    に離間し、次の隣接挿入体の切削縁に対して略軸線方向
    に重畳関係にあり、各挿入体の放射方向に延びた縁は隣
    接挿入体の放射方向延出縁に対して重畳関係にあり、こ
    れによって、挿入体が相互にオーバーハング配置関係に
    あり、全挿入体の前記切削縁は階段状の連続した非中断
    切削線を規定することを特徴とする切削工具。
  2. 【請求項2】 前記切削挿入体は四角形である請求項1
    の切削工具。
  3. 【請求項3】 前記切削挿入体の各々は片側型のもので
    あり、各々一側に四つの切削縁と反対側にベースとを備
    え、また切削縁からべ一スヘ内方にテーパになった4個
    の壁を備えている請求項1の切削工具。
  4. 【請求項4】 4つの切削縁が直線である請求項1の切
    削工具。
  5. 【請求項5】 切削挿入体はすべて同じ形状である請求
    項1の切削工具。
  6. 【請求項6】 切削工具には複数の前記蔓巻配列の切削
    挿入体が形成されている請求項1の切削工具。
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SE526769C2 (sv) * 2003-12-16 2005-11-01 Sandvik Intellectual Property Fräsverktyg med överlappningsplan och ett första skär med annan längd
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US20170197257A1 (en) * 2013-12-25 2017-07-13 Tungaloy Corporation Indexable rotary cutting tool and tool body
CN112108697B (zh) 2019-06-20 2024-08-06 肯纳金属印度有限公司 具有容纳间隙角不同的切割插入件的凹穴的工具固持器

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