JP2605961Y2 - 印刷機のシリンダ洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、印刷胴・ローラ等のシ
リンダの周面を洗浄ウェブで拭き取る印刷機のシリンダ
洗浄装置に関し、特に、洗浄ウェブの供給ロールと巻取
ロールとの保持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】オフセット印刷機や凹版印刷機等各種の
印刷機は、版胴，ゴム胴，圧胴，渡し胴等の印刷胴や、
着ローラ，振りローラ等のローラを備えており、これら
の印刷胴やローラの周面には、印刷作業においてインキ
かすや紙粉等の異物が付着して印刷物の品質を低下させ
るので、印刷機にはこれらの異物を除去する各種の印刷
胴・ローラ等のシリンダの周面を、巻取紙，不織布，巻
布あるいは単なる布等の洗浄ウェブで拭き取るシリンダ
洗浄装置が備えられている。

【０００３】すなわち、この種の印刷機のシリンダ洗浄
装置は、巻付けられた洗浄ウェブを供給する供給ロール
と、供給された洗浄ウェブを巻取る巻取ロールと、洗浄
ウェブを圧胴等に押圧する押え部材と、洗浄液を噴射す
るスプレーノズルとが設けられており、スプレーノズル
から噴射された洗浄液を、押え部材で圧胴に押圧された
洗浄ウェブに散布し、圧胴周面を洗浄しており、間欠的
に巻取ロールの芯を回動させることによって、汚れたウ
ェブを巻取ロールの芯に巻取り、代わりに新しいウェブ
を供給ロールから引き出している。そして、供給ロール
は、引き出されるウェブのたるみを防止するために、あ
る程度の摩擦力を有して供給ロール用ホルダに回動自在
に支持され、一方、巻取ロールの芯は回転駆動が確実に
伝達されるために、巻取ロール用ホルダに嵌合固定され
ている。

【０００４】図４は従来の供給ロールおよび巻取ロール
の保持構造を示す、分解斜視図と平面図である。同図に
おいて、２０は円筒状の供給ロールの芯で、洗浄ウェブ
３が巻付けられている。２１は円柱状の巻取ロールの芯
で、一端面に細幅で断面矩形状の凸部２１ａが、また、
他端面に断面正方形状の凸部２１ｂが、それぞれ突出形
成されている。２２は供給ロール用ホルダで、開口部を
有するＵ字状の軸受穴２２ａが形成されるとともに、こ
の軸受穴２２ａの底面部の表裏を貫通するねじ孔２２ｂ
が設けられており、サブフレーム１にボルト締めされて
いる。２５は軸受保持板で、略中央に断面円形の軸受穴
２５ａが設けられ、この軸受穴２５ａには、スリット状
の開口部２５ｂが連通されており、サブフレーム１にボ
ルト締めされている。

【０００５】２６は、前記軸受穴２５ａ内に遊嵌された
巻取ロール用ホルダで、サブフレーム１に回動自在に支
持されており、中央に前記開口部２５ｂと同幅のスリッ
ト状の溝２６ａが設けられ、図示しない一方向クラッチ
とエアーシリンダとからなる従来周知の一方向間欠回動
手段に連結されている。２７はロール抜け止め部材で、
一端を支点ピン２８によってサブフレーム１に揺動自在
に支持されており、略中央部には、前記サブフレーム１
に穿設した穴１ａに嵌合する固定ピン２９が植設され、
他端には、前記軸受部２２ａの略中央に対応して表裏を
貫通したねじ孔２７ａが形成されている。

【０００６】このような構成において、両ロールの芯２
０、２１を両ホルダ２２、２６に保持するには、まず、
巻取ロールの芯２１の凸部２１ｂをこの凸部２１ｂと同
形状の係合孔を有しサブフレームに回動自在に支持され
たホルダ（図示は省略）に取付け、次に、巻取ロール用
ホルダ２６の溝２６ａを開口部２５ｂの位置に合わせ、
凸部２１ａを開口部２５ｂから溝２６ａ内に挿入する。
また、供給ロールの芯２０の両端を供給ロール用ホルダ
２２（一方側のホルダは図示を省略）の軸受部２２ａ内
に挿入して、回動自在に保持する。そして、ロール抜け
止め部材２７を支点ピン２８を中心として回動させて、
固定ピン２９を穴１ａに嵌合させることによって、軸受
保持板２５の開口部２５ｂと供給ロール用ホルダの軸受
穴２２ａの開口部とをロール抜け止め部材２７の側面で
閉塞し、これによって、両ロールの芯２０、２１の抜け
を規制している。最後に、ねじ３０ａ、３０ｂをねじ孔
２２ｂ、２７ｂにねじ込んで先端部を軸受穴２２ａ内に
突出させ供給ロールの芯２０の周面に当接させる。

【０００７】次に、このように組み立てられた印刷機の
シリンダ洗浄装置の動作を説明すると、洗浄液で洗浄さ
れた圧胴（図示を省略）周面に押圧された洗浄ウェブ３
が汚れると、図示しない一方向間欠回動手段を駆動して
巻取ロール用ホルダ２６を間欠回動させることによっ
て、供給ロールの芯２０に巻付けられた洗浄ウェブ３を
巻取ロールの芯２１に巻取り、圧胴周面に新しい洗浄ウ
ェブ３を供給する。この洗浄ウェブ３の巻取りに随伴し
て回動する供給ロールの芯２０は、その周面に、ねじ３
０ａ、３０ｂの先端が当接しており、これによって必要
以上に回動するのを阻止されるので、洗浄ウェブ３のた
るみが防止されている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の構造においては、両ロールの両端に専用の治具
としてのロール抜け止め部材を必要とし、このため、ロ
ールの交換の際には、このロール抜け止め部材の取付
け、取外しが必要となり、頻繁にロールの交換を行う場
合、工数が増えて、作業がきわめて煩雑となる欠点があ
った。また、巻取ロール用ホルダを固定するために、巻
取ロール専用の芯を用意し、これを固定するための構成
部品が多く、かつ複雑な構造のため、高価となる欠点が
あった。さらに、専用のロールを使用する巻取ロールの
芯は再利用を図る目的で、洗浄作業終了後、巻取られた
使用済みの洗浄ウェブを巻取ロールの芯から取外す必要
があり、このため、洗浄ウェブの巻戻し作業に時間を要
し、かつ、煩雑な作業となる欠点があった。

【０００９】したがって、本考案は上記した従来の欠点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、両ロールの取付け、取外しを容易に行え、かつ、市
販のロールをそのまま使用できて、安価な印刷機のシリ
ンダ洗浄装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１記載の考案は、洗浄ウェブを供給する供給
ロールと、洗浄ウェブを巻取る巻取ロールとが設けら
れ、洗浄ウェブでシリンダの周面を拭き取る印刷機のシ
リンダ洗浄装置において、前記供給ロールの芯の両端委
出端部の少なくともどちらか一方に制動手段を直接係合
させて供給ロールの芯を直接保持する供給ロール用ホル
ダと、前記巻取ロールの芯の両端突出端部を直接固定可
能とする固定手段を備えた巻取ロール用ホルダとが設け
られ、前記券取ロールを洗浄ウェブ供給済の供給ロール
とした。また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の
考案において、前記供給ロール用ホルダーは、前記供給
ロールの芯の両端突出端部が嵌合される溝が形成され、
この溝内に出沿自在で常時溝内に突出する方向に付勢さ
れた係止部材を備え、この係止部材は、前記供給ロール
の芯が前記供給ロール用ホルダの溝から抜けるのを阻止
する位置に設けられている。

【００１１】

【作用】本考案によれば、供給ロールの芯と巻取ロール
の芯は、両端部を特別な構造とせずに、かつ、特別な治
具を必要とせずにそれぞれのホルダに取付けられる。ま
た、供給ロールの芯は、供給ロール用ホルダの溝内から
の抜けを係止部材によって規制されるとともに、芯に制
動が付与される。

【００１２】

【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図１は本考案に係る印刷機のシリンダ洗浄装置を
示し、（ａ）は一部破断正面図、（ｂ）および（ｃ）は
供給ロールの左側面図および右側面図、（ｄ）および
（ｅ）は巻取ロールの左側面図および右側面図、図２は
供給ロールの組立状態を示す図で、（ａ）は要部斜視
図、（ｂ）は右側面図、図３は巻取ロールの組立状態を
示す斜視図である。これらの図において、１は印刷機本
体のフレームにブラケットを介して固定された対向する
一対のサブフレーム、２は紙パイプで形成された円筒状
の供給ロールの芯で新しい洗浄ウェブ３が巻付けられ、
中空部には補強用の鉄芯４が嵌合されている。

【００１３】５は供給ロール用ホルダで、開口部を有す
るＵ字状の溝５ａが設けられているとともに、溝５ａの
開口部側にこの溝５ａの側面部分を貫通したねじ孔５ｂ
が形成されている。この供給ロール用ホルダ５は互いに
対向した位置に、それぞれの溝５ａの開口部が同一方向
に向くようにしてボルト６によってサブフレーム１に固
定されている。９はスプリングプランジャーで前記ねじ
孔５ｂにねじ込まれ、先端が溝５ａ内に突出する位置に
ナット７によって供給ホルダ５に取付けられている。

【００１４】１１は巻取ロールの芯で、前述した供給ロ
ールの芯２と同一構成のものであり、中空部には、供給
ロールの芯２と同様に補強用の鉄芯４が嵌合されてい
る。１２は、一方の巻取ロール用ホルダで開口部を有す
るＵ字状の溝１２ａが設けられているとともに、巻取ロ
ール用ホルダ１２の側面から溝１２ａに貫通するねじ孔
１２ｂが形成されている。この巻取ロール用ホルダ１２
は段状に形成した細径部１２ｃがサブフレーム１に一方
向クラッチ１３によって一方向にのみ回動自在となるよ
うに取付けられているとともに、一方向クラッチ１３を
介してレバー１５に取付けられ、スナップリング１４に
よって抜け止めがなされている。レバー１５の一端に
は、エアシリンダ（図示せず）のピストンロッドに対向
し、レバー１５の他端はスプリング１７によってレバー
１５の一端が図示しないエアシリンダのピストンロッド
へ対向する方向へ付勢されている。ボルト１８ａはねじ
孔１２ｂにねじ込まれるボルトであり、ピン１８ｂによ
り緩みを防止されている。

【００１５】１９は、他方の巻取ロール用ホルダで、中
央にめくら穴状の穴１９ａが設けられているとともに、
この穴１９ａと直行してこの穴１９ａの周面の一部に入
り込むねじ孔１９ｂが、巻取ロール用ホルダ１９の一側
面から形成されている。この巻取ロール用ホルダ１９は
段状に形成した細径部１９ｃがサブフレーム１に一方向
クラッチ１３によって一方向にのみ回動自在となるよう
に取付けられ、スナップリング１４によって抜け止めが
なされている。２０ａ、２０ｂはねじ孔１９ｂにねじ込
まれた２個のボルトで、先にねじ込まれたボルト２０ａ
は、前記穴１９ａの円周部に位置し、あとにねじ込まれ
るボルト２０ｂはボルト２０ａの緩み防止用である。

【００１６】次に、このように構成された印刷機のシリ
ンダ洗浄装置における両ロールの取付け、取外しおよび
洗浄動作を説明する。まず、図２（ａ）に示すように、
洗浄ウェブ３が巻付けられた供給ロールの芯２内に鉄芯
４を挿入し、しかるのち、この供給ロールの芯２の両端
部を、同図（ｂ）に示すように、一対の供給ロール用ホ
ルダ５の溝５ａ内に開口部から挿入する。挿入される供
給ロールの芯２は、溝５ａ内に突出しているスプリング
プランジャー９を押圧して溝５ａから退出させ、さら
に、供給ロールの芯２を溝５ａの底面部に挿入すると、
スプリングプランジャー９は供給ロールの芯２からの押
圧が解除されて、再び、溝５ａ内に突出し、供給ロール
の芯２の周面を押圧し、供給ロールの芯２が溝５ａの開
口部から脱落するのを阻止する。

【００１７】一方、巻取ロールの芯１１には、図３に示
すように、供給ロールの芯２と同様に、鉄芯４が挿入さ
れ、しかるのち、一端を一方の巻取ロール用ホルダ１９
の穴１９ａに挿入する。穴１９ａの周面一部にはボルト
１９ｂのねじ山の一部が露呈しているので、挿入された
供給ロールの芯２の周面の一部は露呈したボルト１９ｂ
のねじ山に食い込み、巻取ロールの芯１１の一端は巻取
ロール用ホルダ１９に固定される。この固定は、巻取ロ
ールの芯１１の中空部に鉄芯が挿入されているので、ボ
ルト１９ｂのねじ山に食い込んだ際にも、巻取ロールの
芯１１は変形が防止されるので、より強固となる。次
に、巻取ロールの芯１１の他端を他方の巻取ロール用ホ
ルダ１２の溝１２ａ内に開口部から挿入し、ボルト１８
ａをねじ孔１２ｂに先端が溝１２ａ内に突出するまでね
じ込み、換言すれば、先端が巻取ロールの芯１１の周面
に食い込むまでねじ込み、巻取ロールの芯１１の他端を
巻取ロール用ホルダ１２に固定する。

【００１８】次に、供給ロールの芯２に巻付けられた洗
浄ウェブ３の先端を引き出して、巻取ロールの芯１１の
周面に接着剤あるいは粘着テープによって貼付けたのち
巻付ける。供給ロールの芯２から巻取ロールの芯１１間
に引き出された洗浄ウェブ３は、周知の押圧部材（図示
せず）によって圧胴に押圧されており、洗浄液が散布さ
れて圧胴が洗浄され、汚れが洗浄ウェブ３によって拭き
取られる。図示しないエアーシリンダを作動させ、駆動
レバー１５を駆動するとレバー１５がスプリング１７の
付勢力に抗して、回動し、一方向クラッチ１３を介して
巻取ロールの芯１１が洗浄ウェブ３を巻取る方向に回動
させられて、供給ロールの芯２から新しい洗浄ウェブ３
が間欠的に供給される。このとき、供給ロールの芯２の
両端部周面は、スプリングプランジャー９によって押圧
されているので、このスプリングプランジャー９の押圧
力によって供給ロールの芯２は回動方向に制動が加わっ
ており、このため、巻取ロールの芯１１による洗浄ウェ
ブ３の巻取動作によっても洗浄ウェブ３が両ロール２、
１１間でたるむことが防止される。

【００１９】このようにして、エアーシリンダの間欠作
動によって、供給ロールの芯２の洗浄ウェブ３をすべて
巻取ロールの芯１１に巻取ると、洗浄動作を終了させ
る。そして、洗浄ウェブ３が空となった供給ロールの芯
２をスプリングプランジャー９のスプリング力に抗して
溝５ａの開口部から引き抜き、両供給ロール用ホルダ５
から取外す。このように供給ロールの芯２の両供給ロー
ル用ホルダ５に対する着脱には、工具が不要となる。取
外した供給ロールの芯２はそのまま、次に、巻取ロール
の芯として使用可能である。しかるのち、ボルト１８ａ
を緩めて、ボルトの先端を溝１２ａ内から退出させ、巻
取ロールの芯１１の一端を溝１２ａの開口部から外し、
次に、他端を穴１９ａから引き抜き、巻取ロールの芯１
１を両巻取ロールホルダ１２、１９から取外す。上述し
たように、空となった供給ロールの芯２を、次に巻取ロ
ールの芯として使用可能なので、汚れた洗浄ウェブ３が
巻付けられた巻取ロールの芯１１は、鉄芯４を抜いたの
ち、処分しても支障がなく、このため、従来のように、
巻取ロールの芯１１に巻付けられた洗浄ウェブ３を取外
す必要がなくなり、交換の時間を短縮することができ
る。

【００２０】なお、本実施例におけるウェブ３は、巻取
紙でもいいし、不織布，巻布あるいは単なる布でも同様
な効果があり、種々の設計変更が可能であり、要は、シ
リンダ周面の洗浄液や汚れを吸い取あるいは拭き取るも
のであればよいことはいうまでのないことである。ま
た、洗浄されるシリンダについても、圧胴に限らず、版
胴，ゴム胴，渡し胴等の印刷胴や、着ローラ，振りロー
ラ等のローラ等、洗浄が必要なものすべてに適用できる
ことは勿論である。また、供給ロールの芯２の両ホルダ
５とも溝５ａとしたが、一方を単に断面が円形の嵌合穴
としてもよい。

【００２１】また、巻取ロールの芯１１を固定する固定
手段として、ボルト２０ａを用いたが、これに限定され
ず、ストレートピンやすり割りピン等のピンを用いて、
ねじ孔１９ｂの代わりに貫通孔を形成して、貫通孔にこ
れらピンを圧入してもよいことは勿論であり、また、周
面にカムが形成された棒状部材を貫通孔に嵌合させて、
棒状部材を回動させることによって、巻取ロールの芯の
周面をカム面で押圧して固定してもよく、また、固定手
段としてボルト２０ａ、ピンあるいは棒状部材を用いず
に、穴１９ａの周面の一部を平坦状として断面略Ｄカッ
ト状としてもよく、種々の設計変更が可能である。ま
た、巻取ロールの芯１１を固定するボルト１８ａの頭部
を延設して延設した頭部にハンドルを付設して、ハンド
ルを回動操作してボルトの溝１２ａ内への突出量を調整
するようにしてもよく、その場合には、巻取ロール用ホ
ルダ１２においても、巻取ロールの芯１１の着脱に際し
て工具がいっさい不要となる。

【００２２】

【考案の効果】以上説明したように、請求項１記載の考
案によれば、供給ロールの芯の両端突出端部の少なくと
もどちらか一方に制動手段を直接係合させて供給ロール
の芯を直接保持する供給ロール用ホルダと、前記巻取ロ
ールの芯の両端突出端部を直接固定可能とする固定手段
を備えた巻取ロール用ホルダとが設けられていることに
より、専用の券取ロールの芯が不要となるとともに、供
給ロールおよび券数ロールのホルダへの取付け作業が容
易になる。また、巻取ロールを洗浄ウェブ供給済の供給
ロールとしたことにより、供給ロールの芯を巻取ロール
の芯として兼用できるので、大幅なコストダウンを図る
ことが可能となるとともに、使用済みの洗浄ウェブが巻
付けられた巻取ロールの芯を処分しても支障がなくなる
ので、使用済みの洗浄ウェブを巻取ロールの芯から取外
す必要がなく、このため、芯の交換時間が短縮される。

【００２３】また、請求項２記載の考案によれば、供給
ロール用ホルダには、供給ロールの芯の両端突出端部が
嵌合される溝が形成され、この溝内に出没自在で常時溝
内に突出する方向に付勢された係止部材を備え、この係
止部材は、供給ロールの芯が供給ロール用ホルダの溝か
ら抜けるにを阻止する位置に設けられていることによ
り、係止部材が供給ロールの制動と抜け止めとの両機能
を併せ持つので、構造が簡易となるとともに芯の交換が
容易となり交換時間が短縮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る印刷機のシリンダ洗浄装置を示
し、（ａ）は一部破断正面図、（ｂ）および（ｃ）は供
給ロールの左側面図および右側面図、（ｄ）および
（ｅ）は巻取ロールの左側面図および右側面図である。

【図２】本考案に係る印刷機のシリンダ洗浄装置におけ
る供給ロールの組立状態を示す図で、（ａ）は要部斜視
図、（ｂ）は右側面図である。

【図３】本考案に係る印刷機のシリンダ洗浄装置におけ
る巻取ロールの組立状態を示す斜視図である。

【図４】従来の印刷機のシリンダ洗浄装置を示し、
（ａ）は要部分解斜視図、（ｂ）は側面図である。

【符号の説明】

１ サブフレーム ２ 供給ロールの芯 ３ 洗浄ウェブ ４ 鉄芯 ５ 供給ロール用ホルダ ５ａ 溝 ９ スプリングプランジャー １１ 巻取ロールの芯 １２ 巻取ロール用ホルダ １２ａ 溝 １３ 一方向クラッチ １８ａ ボルト １９ 巻取ロール用ホルダ １９ａ 穴 ２０ａ ボルト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−290247（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−234659（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−12837（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−24544（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B41F 35/00 - 35/06

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄ウェブを供給する供給ロールと、洗
   浄ウェブを巻取る巻取ロールとが設けられ、洗浄ウェブ
   でシリンダの周面を拭き取る印刷機のシリンダ洗浄装置
   において、前記供給ロールの芯の両端突出端部の少なく
   ともどちらか一方に制動手段を直接係合させて供給ロー
   ルの芯を直接保持する供給ロール用ホルダと、前記巻取
   ロールの芯の両端突出端部を直接固定可能とする固定手
   段を備えた巻取ロール用ホルダとが設けられ、前記巻取
   ロールを洗浄ウェブ供給済の供給ロールとしたことを特
   徴とする印刷機のシリンダ洗浄装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の印刷機のシリンダ洗浄装
   置において、前記供給ロール用ホルダには、前記供給ロ
   ールの芯の両端突出端部が嵌合される溝が形成され、こ
   の溝内に出没自在で常時溝内に突出する方向に付勢され
   た係止部材を備え、この係止部材は、前記供給ロールの
   芯が前記供給ロール用ホルダの溝から抜けるのを阻止す
   る位置に設けられたことを特徴とする印刷機のシリンダ
   洗浄装置。