JP2605473Y2 - マンホール内のケーブル接続構造 - Google Patents

マンホール内のケーブル接続構造

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JP2605473Y2
JP2605473Y2 JP1993028747U JP2874793U JP2605473Y2 JP 2605473 Y2 JP2605473 Y2 JP 2605473Y2 JP 1993028747 U JP1993028747 U JP 1993028747U JP 2874793 U JP2874793 U JP 2874793U JP 2605473 Y2 JP2605473 Y2 JP 2605473Y2
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cable
manhole
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connection structure
shaped
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JP1993028747U
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信博 三堂
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マンホール内のケーブ
ル接続構造に係わり、特にL形マンホールの内部スペー
スを縮小することができるケーブルの接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーブルがある長さで直線状に
布設された場合、ケーブルの両端では熱膨脹による伸び
出しが生じる。そして、このような伸び出しにより、接
続部等に不要な外力がかかることを防ぐために、ケーブ
ル布設においてはオフセットが設けられる。すなわちオ
フセットは、伸び出し吸収時にケーブルが許容曲げ半径
を割って曲がらないように、また曲げによる歪みが許容
歪みを超えないように設計される。
【0003】ところで、従来からCVケーブル(架橋ポ
リエチレン絶縁ケーブル)のようなゴム、プラスチック
絶縁ケーブルの接続は、直線状に行われており、そのた
め、ケーブルの布設ルートがマンホールの位置で直角に
曲がる場合には、図5に示すようなL形マンホール1が
採用される。このようなマンホールが採用される理由の
一つは、内側曲がり部に配設されたケーブル2において
も、許容曲げ半径以上の十分な曲げ半径が確保されるよ
うにするためである。なお、符号3は直線形接続箱を示
す。
【0004】また、CVケーブル等のゴム、プラスチッ
ク絶縁ケーブルでは、ケーブルの曲がりぐせが強く、O
Fケーブルにおけるような可動形の接続箱を使用するこ
とができないため、布設ルート長が長いL形マンホール
1が採用される。すなわち、図6に示すように、通常の
マンホール4内にOFケーブル5が伸び出してきた場
合、可動形の接続箱6が受け碍子7ごと、マンホール4
の側壁から水平方向に突設されたガイド(腕金物)8に
沿って移動し、OFケーブル5の伸び出し分が吸収され
る。これに対してCVケーブルでは、製造時絶縁樹脂が
比較的軟らかいうちにドラムに巻き取られ、コイル状の
巻きぐせがついているため、図7に示すように、CVケ
ーブル9の伸び出しに対して、軸方向からずれた方向の
力が接続箱6に働く。その結果、接続箱6に取着された
受け碍子7がガイド8から外れ、所定の伸び出し吸収が
期待できない。そのためCVケーブル9においては、接
続箱6を固定するとともに、可動形接続箱によると同程
度の伸び出し吸収量を確保するため、布設ルート長が長
いL形マンホールを採用したオフセット設計がなされて
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らのL形マンホール1は内部空間が極めて大きいため、
施工に大きなスペースを必要とするばかりでなく、建設
費用が高くなるという問題があった。
【0006】本考案はこのような問題を解決するために
なされたもので、マンホール内部のケーブル引入れ方向
のスペースを縮小し、建設に要するスペースや費用等を
低減することができる、マンホール内のケーブル接続構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のマンホール内の
ケーブル接続構造は、ケーブル布設ルートの曲がり部を
有するマンホール内に互いに直交する方向に引入れられ
た2本のケーブルを、前記曲がり部に配置され、互いに
直交する向きに配設された少なくとも2つのケーブル挿
入口を有する接続箱により接続し、かつこの接続箱は、
一方のケーブルの引入方向に延在してマンホール内に固
定されたガイド部に沿って移動するスライド部に取付け
られることで、前記一方のケーブルの引入方向に沿って
移動可能とされることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成のケーブル接続構造においては、ケー
ブル布設ルートの曲がり部を有するマンホール内に、互
いに直交する方向に引入れられた2本のケーブルが、そ
のままの向きで、マンホールの曲がり部に配置された接
続箱のケーブル挿入口にそれぞれ差し込まれ、電気的接
続がなされているので、マンホールの引入れ口から接続
箱までの間で、ケーブルを曲げて布設することなくほぼ
直線状に配設することができる。また、前記した接続箱
が、少なくとも一方のケーブルの引入方向に沿って移動
可能に構成されているので、ケーブルの軸方向に生じる
熱伸縮を、その方向に接続箱をスライドさせることによ
り容易に吸収緩和することができる。したがって、マン
ホール内部におけるケーブル引入方向に沿ったスペース
を大幅に縮小することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は、本考案に係るマンホール内のケー
ブル接続構造の一実施例を概略的に示す平面図である。
また図2は、実施例における接続部を拡大して示す平面
図であり、図3は、図2の接続部をAで示す軸方向から
見た側面図である図1において符号10は、長さ方向の
端部および一方の側壁部にそれぞれ管路からの引入れ口
が形成された、矩形の水平断面を有するマンホールを示
し、このマンホール10内には、複数対のCVケーブル
11が対ごとにそれぞれ直交する方向に引入れられ、図
4に示すL形接続箱12により接続されている。
【0011】図4において、符号は接続箱本体13を示
し、これは、直交する向きに配設された2つのケーブル
挿入口を有するL形の絶縁ブッシング14と、その内部
に埋込まれた、直交する2方向に接続受部を有する埋込
み導体15とから構成されている。そして、このような
埋込み導体15の接続受部と、引入れられた1対のCV
ケーブル11の導体16端部に圧着されたプラグ端子1
7とが、マルチラムバンド15のような接触子を介して
着脱自在に接続されている。また、CVケーブル11の
絶縁体19上にはモールドストレスコーン20が挿嵌さ
れており、その後部テーパー面は、押し金具、可動シャ
フト、スプリング、座金等からなる押圧圧縮装置21に
より、ケーブルの軸方向に押圧されている。さらに、こ
のような押圧圧縮装置21の外側には保護管22が被嵌
されており、保護管22の後端部は、CVケーブル11
の上にゴムスペーサー23を介して当接され、防水テー
プ巻回層24により固着されている。さらに、このよう
な保護管22の先端部は、絶縁ブッシング14の側面に
六角ボルト25により固着されている。なお、図中符号
26は、ケーブル導体16の端面に打設されたクサビを
示し、符号27はモールドストレスコーン20のストッ
パーを示す。
【0012】また、実施例のケーブル接続構造において
は、前記したL形接続箱12にスライド機構が付設さ
れ、一方のCVケーブル11の引入方向に沿って移動可
能に構成されている。すなわち、図2および図3にそれ
ぞれ示すように、一方のCVケーブル11の引入方向を
囲むように、L形接続箱12の外周に2個の矩形のガイ
ドフランジ28がそれぞれ取着されており、これらのガ
イドフランジ28の四隅に、それぞれシャフト挿入穴が
設けられている。そしてこれらの挿入穴には、先端部に
フランジストッパー29が取着されたガイドシャフト3
0がそれぞれ挿嵌され、前記したケーブル引入方向に平
行に配設されている。また、これらのガイドシャフト3
0の基端部は、シャフト支持治具31にそれぞれ固着さ
れ、シャフト支持治具31は、マンホール10側壁の管
路口32の周囲に、アンカーボルト33により固定され
ている。こうして、前記したCVケーブル11に熱伸縮
(伸び出し)が生じたときには、ガイドフランジ28を
ガイドシャフト30に沿って適当な方向に滑動させ、熱
伸縮によるケーブル軸方向の力を吸収するように構成さ
れている。
【0013】このように構成された実施例のケーブル接
続構造においては、長さ方向の端部および側壁部にそれ
ぞれ引入れ口を有するマンホール10内に、それぞれ直
交する方向に引入れられたCVケーブル11対が、それ
ぞれ曲がり部に配置されたL形接続箱12により差し込
み接続されているので、マンホール10の引入れ口から
接続箱まで、CVケーブル11を曲げて布設することな
く、引入れられた向きのままで配設することができる。
また、このようなL形接続箱12が、少なくとも一方の
CVケーブル11の引入方向と同じ方向にスライド可能
に構成されているので、ケーブルの軸方向に生じる熱伸
縮を、その方向にL形接続箱12をスライドさせること
により容易に吸収緩和することができる。したがって、
L形接続箱12がスライドする側のCVケーブル11に
は、引入れ口から接続箱までオフセットを設けることな
く直線的にCVケーブル11を布設することができ、L
形接続箱12をCVケーブル11の引入れ口に近接して
配置することができる。このように実施例においては、
マンホール10の引入れ口からL形接続箱12までの距
離を短くし、マンホール10内部のケーブル引入れ方向
に沿ったスペースを大幅に縮小することができる。な
お、従来のマンホールに比べて縮小されたスペースを、
図1に破線で示す。
【0014】以上の実施例では、マンホール内に互いに
直交する方向に引入れられたCVケーブル対が、前記構
造のL形接続箱により接続されているが、本考案の接続
構造はこのような例に限定されず、ケーブルを直交する
2方向から接続できる接続箱であれば、どのような構造
の接続箱でも使用することができる。また、接続箱をス
ライドさせる機構としては、CVケーブルの引入方向に
沿って横ぶれすることなく移動させることができるもの
であれば、どのような機械的機構を用いても良い。
【0015】さらに、本考案のケーブル接続構造は、長
さ方向の端部および両側壁部の3方向にそれぞれ引入れ
口が形成された、水平断面がT形のマンホールや、垂直
L形のマンホールにおいても採用することができ、マン
ホール内のケーブル引入れ方向の配設長を短縮し、マン
ホール内部のスペースを大幅に縮小することができる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のマンホー
ル内のケーブル接続構造によれば、マンホールのケーブ
ル引入れ口から接続部まで、ケーブルをオフセットを設
けることなくほぼ直線状に布設することができる。ま
た、ケーブルの軸方向に生じる熱伸縮を、接続部をスラ
イドさせることにより容易に吸収緩和することができ
る。したがって、マンホール内のケーブル引入れ方向の
配設長を短縮し、スペースを大幅に縮小することがで
き、その結果、マンホール建設に要するスペースや費用
等を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るマンホール内のケーブル接続構造
の一実施例を示す平面図。
【図2】実施例の要部であるケーブル接続部を拡大して
示す平面図。
【図3】図2の接続部を矢印A方向から見た側面図。
【図4】実施例に使用するL形接続箱の拡大断面図。
【図5】従来からのL形マンホール内のケーブル接続構
造を示す平面図。
【図6】従来からのマンホール内での可動形接続箱によ
るOFケーブルの接続構造を示す平面図。
【図7】CVケーブルの可動形接続箱において、軸力の
アンバランスが生じた状態を示す平面図。
【符号の説明】
1………L形マンホール 2………ケーブル 3………直線形接続箱 4、10…マンホール 5………OFケーブル 6………接続箱 7………受け碍子 8………ガイド 9、11…CVケーブル 12………L形接続箱 13………接続箱本体 14………絶縁ブッシング 15………埋込み導体 16………ケーブル導体 17………プラグ端子 18………マルチラムバンド 19………ケーブル絶縁体 20………モールドストレスコーン 21………押圧圧縮装置 22………保護管 23………ゴムスペーサー 24………防水テープ巻回層 25………六角ボルト 26………クサビ 27………ストッパー 28………ガイドフランジ 29………フランジストッパー 30………ガイドシャフト 31………シャフト支持治具 32………管路口 33………アンカーボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル布設ルートの曲がり部を有するマ
    ンホール内に互いに直交する方向に引入れられた2本の
    ケーブルを、前記曲がり部に配置され、互いに直交する
    向きに配設された少なくとも2つのケーブル挿入口を有
    する接続箱により接続し、かつこの接続箱は、一方のケ
    ーブルの引入方向に延在してマンホール内に固定された
    ガイド部に沿って移動するスライド部に取付けられるこ
    とで、前記一方のケーブルの引入方向に沿って移動可能
    とされることを特徴とするマンホール内のケーブル接続
    構造。
JP1993028747U 1993-05-31 1993-05-31 マンホール内のケーブル接続構造 Expired - Lifetime JP2605473Y2 (ja)

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JPH0688144U JPH0688144U (ja) 1994-12-22
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