JP2604315Y2 - スタフィングボックス内の軸シール構造 - Google Patents

スタフィングボックス内の軸シール構造

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JP2604315Y2
JP2604315Y2 JP1993012122U JP1212293U JP2604315Y2 JP 2604315 Y2 JP2604315 Y2 JP 2604315Y2 JP 1993012122 U JP1993012122 U JP 1993012122U JP 1212293 U JP1212293 U JP 1212293U JP 2604315 Y2 JP2604315 Y2 JP 2604315Y2
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sealing
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軸方向に往復移動する
軸や、回転軸などの軸支部を軸封するスタフィングボッ
クス内の軸シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スタフィングボックス内の軸
シール構造として、図5に示すものが知られている。こ
の軸シール構造は、スタフィングボックス1と軸2との
間、詳しくはスタフィングボックス1と軸2の外周に取
付けられたスリーブ3との間に、奥側から複数のグラン
ドパッキンによってなる第1パッキン群4と、封水リン
グ5および複数のグランドパッキンによってなる第2パ
ッキン群6で構成した軸封部材7を装填し、スタフィン
グボックス1の入口側から嵌合したパッキン押さえ8で
軸封部材7を押付け、封水リング5にはスタフィングボ
ックス1に形成した封水通路9を介して封水系10から
水を供給して、潤滑およびシール作用を高めて軸封する
ように構成されている。
【0003】ところが、第1パッキン群4を複数のグラ
ンドパッキンによって構成した従来の軸シール構造で
は、被軸封機器の内圧P1が変動し、特に内圧P1が低
下すると、第1パッキン群4が縮径して軸2に抱き着
き、軸2を締付ける現象が生じる。そのために、軸2と
第1パッキン群4との間の水の通過抵抗が大きくなっ
て、封水系10から封水通路9を介して封水リング5に
供給された水の軸2と第1パッキン群4との間の通過を
妨げる。その結果、封水圧P2の上昇を招くとともに、
封水系10から供給される水による潤滑およびシール作
用が十分でなくなり、また第1パッキン群4が縮径する
ことによって形成される第1パッキン群4の外周とスタ
フィングボックス1の内周の間の隙間に高圧の封水が流
入して、高い封水圧P2が第1パッキン群4の外周に負
荷され第1パッキン群4による軸2の締付力が大幅に増
大されることになる。このような潤滑性能が低下しかつ
摺動抵抗の大きい状態で被軸封機器の運転を継続して、
軸2を回転もしくは往復移動させると、軸2に異常摩耗
が発生する欠点を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、被軸封機器の内圧変動、特に内圧が低下した時、
第1パッキン群による軸の締付力が大幅に増大して、軸
に異常摩耗が発生する点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、第1パッキン
群と、封液リングと、第2パッキン群によって構成され
る軸封部材をスタフィングボックスと軸との間に装填
し、スタフィングボックスの入口側から嵌合したパッキ
ン押さえで前記軸封部材を軸方向に押圧するとともに、
前記スタフィングボックスに形成した封水通路を介して
封水系から水を供給して軸封するスタフィングボックス
内の軸シール構造において、前記封液リングより奥側の
第1パッキン群が、前記軸外径よりも僅かに大きい内径
とスタフィングボックスの内周面に一様に当接する外径
を有し、かつ被軸封機器の内圧が低下しても殆ど縮径し
ない剛性を有して第1パッキン群と軸との間に前記封水
系から供給される封水が通過するに足りる僅かな隙間を
常時確保することが可能な硬質リングによって構成され
ていることを特徴とし、被軸封機器の内圧変動、特に内
圧が低下しても、第1パッキン群の締付による軸の異常
摩耗を確実に防止する目的を達成した。
【0006】
【作用】本考案によれば、被軸封機器の内圧が変動、特
に低下しても、硬質リングによって構成される第1パッ
キン群が縮径して軸に抱き着き軸を締付けることがな
く、軸と第1パッキン群の間に、常時、封水系から供給
される封水が通過するに足りる僅かな隙間を確保するこ
とが可能であり、これによって、被軸封機器の内圧低下
にかかわらず軸と第1パッキン群との隙間の封水の適正
な通過を保ち、封水系から供給される封水圧の上昇を避
けることができるので、高い封水圧が第1パッキン群の
外周に負荷されて、第1パッキン群による軸の締付力が
増大することもない。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本考案に係るスタフィングボックス内の
軸シール構造の一例を示す縦断面図である。なお、図4
で説明した従来例と同一もしくは相当部分には同一符号
を付して説明する。図1において、軸シール構造はスタ
フインボックス1と軸2との間、詳しくはスタフィング
ボックス1と軸2の外周に取付けられたスリーブ3との
間に、奥側から第1パッキン群4と、封水リング5およ
び第2パッキン群6で構成した軸封部材7が装填され、
スタフィングボックス1の入口側から嵌合したパッキン
押さえ8で軸封部材7を押付け、封水リング5にはスタ
フィングボックス1に形成した封水通路9を介して封水
系10から水を供給して、潤滑およびシール作用を高め
て軸封するように構成されている。
【0008】第2パッキン群6は複数のグランドパッキ
ンによって構成され、第1パッキン群4は、図2および
図3に示すように、スリーブ3の外径D1よりも僅かに
大きく、封水リング5の内径D4よりも小さい内径D2
を有し、かつスタフィングボックス1の内周面に一様に
当接する外径D3を有している。そして、青銅もしくは
硬質樹脂などのように被軸封機器の内圧P1が変動して
低下しても殆ど縮径しない剛性を有する2つの硬質リン
グ4A,4Bによって構成されている。
【0009】このような構成であれば、被軸封機器の内
圧P1が変動、特に低下しても、第1パッキン群4が縮
径して軸2に抱き着き軸2を締付けることがなく、軸
と第1パッキン群4の間に僅かな隙間11が常時確保さ
れ、封水系10から供給される封水を適正に通過させる
ことが可能で、高い潤滑作用およびシール作用を発揮さ
せて軸封することができる。また、軸2と第1パッキン
群4の間の隙間11を封水が適正に通過することによ
り、封水圧P2の上昇が回避されるので、従来のよう
に、第1パッキン群4の外周に高い封水圧P2が負荷さ
れ、これにより第1パッキン群4を縮径させて軸2を締
付けるようなこともない。したがって、第1パッキン群
4の締付けによる軸2の異常摩耗を確実に防止すること
ができる。
【0010】なお、前記実施例では、第1パッキン群4
を円周方向に連続した2つの硬質リング4A,4Bによ
って構成したものについて説明しているが、本考案は、
実施例にのみ限定されるものではなく、図4に示すよう
に、2つ割りした半円形の部材をボルトのような締結材
(図示省略)によって一体に結合した構造の2つの硬質
リング4A,4Bによって第1パッキン群4を構成して
もよい。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、被軸封
機器の内圧が変動、特に低下しても、第1パッキン群が
縮径して軸に抱き着き軸を締付けることがなく、軸と第
1パッキン群の間に、常時、僅かな隙間を確保すること
可能であるから、被軸封機器の内圧低下にかかわらず
軸と第1パッキン群との間の隙間に適正な水の通過を確
保して、封水による潤滑およびシール性能を高めると共
に封水圧の上昇を避けることができるので、高い封水圧
が第1パッキン群4の外周に負荷されて、第1パッキン
群により軸を締付けることもない。したがって、第1パ
ッキン群の締付けによる軸の異常摩耗を確実に防止する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】第1パッキン群を構成する硬質リングの拡大正
面図である。
【図3】第1パッキン群の装填状態を示す拡大断面図で
ある。
【図4】第1パッキン群を構成する硬質リングの変形例
を示す拡大正面図である。
【図5】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 スタフィングボックス 2 軸 4 第1パッキン群 4A 硬質リング 4B 硬質リング 5 封水リング(封液リング) 6 第2パッキン群 7 軸封部材 8 パッキン押さえ 9 封水通路 10 封水系 D1 軸の外径 D2 硬質リングの内径 D3 硬質リングの外径

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1パッキン群と、封液リングと、第2
    パッキン群によって構成される軸封部材をスタフィング
    ボックスと軸との間に装填し、スタフィングボックスの
    入口側から嵌合したパッキン押さえで前記軸封部材を軸
    方向に押圧するとともに、前記スタフィングボックスに
    形成した封水通路を介して封水系から封水を供給して軸
    封するスタフィングボックス内の軸シール構造におい
    て、前記封液リングより奥側の第1パッキン群が、前記
    軸外径よりも僅かに大きい内径とスタフィングボックス
    の内周面に一様に当接する外径を有し、かつ被軸封機器
    の内圧が低下しても殆ど縮径しない剛性を有して第1パ
    ッキン群と軸との間に前記封水系から供給される封水が
    通過するに足りる僅かな隙間を常時確保することが可能
    硬質リングによって構成されていることを特徴とする
    スタフィングボックス内の軸シール構造。
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