JP2604312Y2 - 柱上用開閉器の開閉操作装置及びそのロック機構 - Google Patents

柱上用開閉器の開閉操作装置及びそのロック機構

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JP2604312Y2
JP2604312Y2 JP1993047505U JP4750593U JP2604312Y2 JP 2604312 Y2 JP2604312 Y2 JP 2604312Y2 JP 1993047505 U JP1993047505 U JP 1993047505U JP 4750593 U JP4750593 U JP 4750593U JP 2604312 Y2 JP2604312 Y2 JP 2604312Y2
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伸治 斉藤
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株式会社三英社製作所
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電柱の腕金に取り付け
られる柱上用開閉器の開閉操作装置に係り、特に、昇柱
作業時に足がかかる等外部からの力が加わっても誤動作
せず、また操作ハンドルを取り付けると自動的にロック
が解除され、操作ハンドルを取り去ると自動的にロック
されるロック機構を有し、地上から操作できて作業性が
良好で操作者の高齢化にも対応でき、しかも安全性に優
れかつ確実に操作のできる柱上用開閉器の開閉操作装置
及びそのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の柱上用開閉器の開閉操
作装置を示す簡略説明図で、電柱71の連結部支持金物
72に固設した筒体73内に上下動可能にロッド74を
収容し、該ロッド74の先端74aに開閉器76の操作
ハンドル77を接続すると共に、該ロッド74の後端7
4bに、作業時に電柱71の下端に取り付けた手動レバ
ー78を接続して開閉操作装置を構成している。そし
て、手動レバー78の地上での操作により、筒体73内
のロッド74を上下動させて操作ハンドル77を作動さ
せ、開閉器76の開閉を行うようにしている。なお、7
9は手動レバー78による操作部の保護ケースで、誤動
作防止のため、保護ケース79の扉を閉めると、ロック
が掛かる構造になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この手動レバー78を
用いて開閉操作を行う従来の開閉操作装置においては、
地上に立脚した人間がその操作部(手動レバー78の取
付場所)をいたずらしないように、その取付位置を、地
上からやや上方に離した位置に設定している。そのた
め、作業員が開閉器の開閉作業を行う場合には、はしご
や脚立を用いたり、電柱に昇ったりして、手動レバー7
8を取り付けてから操作しなければならないという不便
があった。また、開閉器76の接地が十分とられていな
い場合には、操作レバー78が金属であるため、電撃を
受ける可能性があり、誤まって感電したり、又停電する
等のおそれがあった。
【0004】そこで、本考案は、この様な手動レバーを
取り付けて操作する代わりに、地上操作ハンドルを用い
ることによって、はしごや脚立を用いたり昇柱したりす
ることなく、地上に立脚した安定状態でロッドを上下動
させてその先端に接続した操作ハンドルを操作し、開閉
器の開閉操作を行うことができると共に、昇柱作業時に
足が掛かるなど外からの力が加わっても誤動作しないよ
うにロック機構を設け、しかも、ロック機構は地上操作
ハンドルを取り付けると自動的にロックが解除され、ハ
ンドルを取り外すとロックが掛かるようにした柱上用開
閉器の開閉操作装置及びそのロック機構を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の柱上用開閉器の開閉操作装置においては、
柱上用開閉器の操作ハンドルに連繋して、該操作ハンド
ル側から上端部,ロッドケーブル,操作部を有するケー
ブルアッセンブリを備え、前記操作部でロッドケーブル
下端を地上より上下動させて前記開閉器の操作ハンドル
を作動させ、開閉器の開閉を行う柱上用開閉器の開閉操
作装置であって、前記操作部のケース体に前記開閉器の
開閉に必要なストロークの溝を前記ロッドケーブル下端
の延長上に穿設し、前記ケース体の一方の側壁にレバー
状の地上操作ハンドルの支点となる係合体を設け、ま
た、前記ロッドケーブル下端に前記溝からケース表面外
に突出し、前記地上操作ハンドルの作用点となる係合物
を設けると共に、前記地上操作ハンドルには、ハンドル
本体の先端に平板状の操作板を回動自在に枢着し、該操
作板の先端に前記操作部の支点となる係合体と嵌合する
掛止部と、該掛止部より所定距離他端側に隔たった位置
に操作部の作用点となる係合物と嵌合する掛止部とを設
けたことを特徴とする。
【0006】そして、前記ケース体の一方の側壁に設け
られる係合体は、突出物であるか、又は孔を有するブラ
ケットであれば好適である。また、前記地上操作ハンド
ルに設けられる前記ケース体の係合体への掛止部は、夫
々孔であるか、突出物であれば好適である。
【0007】一方、柱上用開閉器の開閉操作装置のロッ
ク機構は、ケース体内に設けられ、ケース体内に設けら
れ、長辺と短辺をもつL型のロック板と;該ロック板の
長辺の中途部を貫通し、その一部が該ロック板側に折曲
げられて該ロック板に取着され、その前端が地上操作ハ
ンドルの係合時、常にハンドル背面に追従するハンドル
当板と;該ハンドル当板の後端とハンドル係合部と反対
側のケース壁との間に張設され、常にロック板の短辺側
ストッパを時計方向に回動させて地上操作ハンドルの非
係合時、ケースの窓孔端部を押圧ロックするように付勢
するスプリングと;前記地上操作ハンドル係合部側のケ
ース外に露出し、前記ロック板の短辺側ストッパの回動
を規制するロック板長辺側端部に挿着されたピン体と;
前記ロック板の短辺に固着され、夫々ロッドケーブル下
端の上下移動限を入切位置とするストッパとなる一対の
丸棒と;を具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成を採用して、柱上開閉器の開閉操作を
行う場合は、作業員が地上操作ハンドルを持って地上に
立脚し、地上操作ハンドルに設けた支点となる掛止部を
操作部側の係合体に係合させ、かつ地上操作ハンドルに
設けた作用点となる掛止部を操作部側のロッドケーブル
下端の係合物に係合させる。そして、地上操作ハンドル
を下方または上方に動かせば、それに連れてロッドケー
ブルを上下動させることができ、該ロッドケーブル上端
に接続した開閉器の操作ハンドルを作動させて開閉器の
開閉を行うことができる。そして、作業終了後は、地上
操作ハンドルを前記操作部の係合体及び係合物から取り
外しておく。
【0009】地上操作ハンドルを操作部より取り外す
と、ケース体内に設けられたロック機構の働きで、入・
切どちらかの位置にオートロックされる。即ち、ロック
板の長辺側の中途部を貫通し、ロック板に取着されるハ
ンドル当板の後端とケースとの間に張設されたスプリン
グの付勢力によって、ロック板の短辺側のストッパが時
計方向に回動して、ケースの窓孔端部を押圧し、入又は
切位置にある短辺側に固着された丸棒の一方がロッドケ
ーブル下端をロックする。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る柱上用開閉器の開閉操作
装置の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、開
閉操作装置の全体斜視説明図で、高圧負荷開閉器1は電
柱2の上部の腕金3に取り付けられている。この高圧負
荷開閉器1には、これを入・切するための操作ハンドル
4が取り付けられ、この操作ハンドル4以降の構成部材
は、この操作ハンドル4を地上から連繋操作できるよう
にしたものである。
【0011】操作ハンドル4はその中心から所定距離隔
った位置で、ハンドルアタッチメント5にボルトにて取
り付けられる。また、このハンドルアタッチメント5の
アタッチメントカラーにケーブルアッセンブリ6(図
2,3参照)の上端部7のボルト7aが取り付けられ
る。前記ケーブルアッセンブリ6はロッドケーブル8
(図2,3参照)と、前記上端部7と、中間部9と、操
作部10よりなる。
【0012】ロッドケーブル8は、図4に示す如く、芯
帯11の上にボールケージ12で位置規制されたボール
13を有し、その上下を側帯14で被い、さらにその上
をフレキシブルな螺旋管15で囲繞し、最後に絶縁材質
からなる保護チューブ16を被覆している。従って、芯
帯11はボール13とのコロガリ接触により操作効率よ
く軸線上を移動可能であり、また、ロッドケーブル8
は、そのフレキシブルな螺旋管15で捩れや曲げ等の変
形を許容することができるようになっている。ただし、
本考案においては、必ずしもこの様な構造のロッドケー
ブル8にとらわれるものではない。
【0013】前記ケーブルアッセンブリ6の上端部7に
は、図2,3に示す如く、ロッドケーブル8の上端をネ
ジ込ませた筒体17と、該筒体17の側面をその下部に
溶着した長方形の板体18と、該板体18の上部に前記
ハンドルアタッチメント5のアタッチメントカラーに取
付くボルト7aとが備えられている。
【0014】前記ケーブルアッセンブリ6の中間部9に
は、ブラケット19を介して2本の支持棒20が垂下さ
れていて、この2本の支持棒20は、図1に示す連結部
支持金具21の遠近調整板及び上下調整板に調整されて
固定される。なお、22はロッドケーブル8を電柱2に
固定するステンレスバンド、23は操作部10を電柱2
に固定する操作部取付バンドである。
【0015】次に、本考案の要部であるケーブルアッセ
ンブリ6の下部に取り付けられた操作部10を、図5乃
至図12に基づいて説明する。操作部10は、図5乃至
図12に示す如く、ケース24内に収容され、該ケース
24にはケース24を電柱2に固定する前記操作部取付
バンド23を挿通させるための孔23aが設けられてい
る。
【0016】前記ロッドケーブル8の操作部10側に
は、雄ネジを刻んだ小径部25と、同じく雄ネジを刻ん
だ大径部26が設けられている。そして、大径部26の
雄ネジ部に、前記ケース24の上板を挟持するケース2
4外のナット27と、ケース24内のナット29が、ス
プリングワッシャ28を介して螺合されている。また、
小径部25の雄ネジ部にも、地上操作ハンドル30の開
閉(入・切)の作用点となる係合突起31を溶接等によ
り取り付けたブラケット32を挟持するケース24内に
対向するナット33と、ナット34が、スプリングワッ
シャ35を介して螺合されている。前記地上操作ハンド
ル30の作用点となる係合突起31を取り付けたブラケ
ット32は、ケース24の表面に上下方向に開口する溝
36の移動限の上位置(切位置)と下位置(入位置)の
間を移動できるようになっている。即ち、ロッドケーブ
ル8の芯帯11は開閉器1の操作ハンドル4の必要スト
ロークを溝36内で移動するようになっている。
【0017】一方、ケース24の一端側面には、地上操
作ハンドル30の開閉(入・切)の支点となる係合体で
ある曲率ロッド37が溶接等により固着されている。こ
の曲率ロッド37の位置は、前記作用点となる係合物で
ある係合突起31が取り付けられたブラケット32の移
動範囲の略中間となる位置が好ましい。
【0018】前記ケース24内には、ロック機構38が
設けられている。このロック機構38は、上方から見て
長辺と短辺を持つL字状のロック板39と、該ロック板
39の長辺の略中央を貫通し、その上下部がロック板3
9側に折り曲げられて前記ロック板39に螺着され、そ
の前端が窓孔45よりケース24外に突出し、地上操作
ハンドル30の係合時、常に地上操作ハンドル30の背
面に追従するハンドル当板40とを備えている。また、
このロック機構36は、ハンドル当板40の後端のケー
ス24奥側の孔とケース24の曲率ロッド37と反対側
との間に張設され、常にロック板39の短辺側のストッ
パ39aを時計方向に回動させて、地上操作ハンドル3
0の非係合時、ケース24の窓孔44の端部を押圧ロッ
クするように付勢するスプリング41を備えている。さ
らに、このロック機構36は、前記曲率ロッド37側の
ケース24側に露出し、前記ロック板39短辺側のスト
ッパ39aの回動を規制するロック板39長辺側端部の
孔49に挿着された割ピン48と、前記ロック板39の
短辺に溶接され、夫々ロッドケーブル8下端の上下移動
限を入・切位置とするストッパとなる一対の表示矢スト
ッパ42a,42bとを備えている。
【0019】この表示矢ストッパの一つ42aは、上方
へ延び、地上操作ハンドル30が切位置に位置決めされ
た時で、かつ地上操作ハンドル30を取り外した時(ロ
ック状態)にのみ、前記ブラケット32に形成された長
孔43に挿入されるようにスプリング41によって付勢
されている。そして、もう一つの表示矢ストッパ42b
は、地上操作ハンドル30が入位置に位置決めされた時
で、かつ地上操作ハンドル30を取り外した時(ロック
状態)にのみ、前記ブラケット32に形成された長孔4
3に挿入されるようにスプリング41によって付勢され
ている。
【0020】次に、地上操作ハンドル30について図1
3乃至図15を参照して説明する。地上操作ハンドル3
0は丸棒状の本体50の上部に、折畳みできる平板状の
操作板51を枢着した構成になっていて、操作板51の
前記操作部10への着脱位置と運搬時の折畳み位置とで
夫々ラッチが掛かる構造となっている。そして、操作板
51の本体50への前記枢着はピン54でスプリングを
介して行われており、これによって操作板51は斜めに
傾けることができる構成となっている。
【0021】また、本体50の上部には、操作板51が
その重みで回転したときに、その側辺が当接してその回
転を止めるストッパピン55が突設されており、操作時
に誤って手が挟まれないようにしている。また、前記操
作板51には、それを折り畳んだ際にストッパピン55
と対応する位置に、該ストッパピン55が入る大きさの
ストッパピン嵌合孔56が穿設されており、操作板51
を折り畳む際には、これを斜めにしてそのストッパピン
嵌合孔56を本体50のストッパピン55に嵌合する。
なお、前記本体50は電気的安全性を図るため、木材又
は樹脂等の絶縁物で形成されている。
【0022】前記操作板51の先端側には、前記操作部
10の曲率ロッド37の先端頭部が入る大きさの丸孔5
2(支点の掛止部)と、該丸孔52より細く前記曲率ロ
ッド37の軸部が入る長孔52a(支点の掛止部)が連
続して形成され、前記丸孔52より所定距離離れて地上
操作ハンドル30の作用点となる操作部10の係合突起
31の掛合される丸孔53(作用点の掛止部)が形成さ
れている。そして、前記曲率ロッド37の軸部による支
点の長孔52aでの距離調整で、地上操作ハンドル30
が容易に着脱できるようになっている。
【0023】次に、この開閉操作装置の動作を、図7乃
至図12に基づいて、さらに詳細に説明する。今、図
1,図5及び図6に示すように高圧負荷開閉器1が切状
態にあるとする。先ず、高圧負荷開閉器1等が取り付け
られた電柱2の下部に立ち、地上操作ハンドル30を操
作部10に係合できる着脱位置(操作板51を伸ばした
位置)にする。操作板51の丸孔52を操作部10の曲
率ロッド37の先端頭部にくぐらせ、長孔52aで距離
調整をして、操作部10のブラケット32の係合突起3
1に丸孔53を掛合させる。すると、フリー状態(図
7)にあったロック機構38は、ハンドル30取付け状
態(操作板51押し付け最小、図8)となる。
【0024】次に、地上操作ハンドル30を下方に引張
ると、曲率ロッド37の先端頭部を支点とし、ブラケッ
ト32の係合突起31を作用点として、ブラケット32
が下方へ移動する(図9)。ブラケット32が操作部1
0のケース24の溝36の下端に来ると、ブラケット3
2が締付けられているロッドケーブル8(芯帯11)も
溝36の下端まで引き下げられ、ケーブルアッセンブリ
6の上端部7、ハンドルアタッチメント5を介して高圧
負荷開閉器1の操作ハンドル4が入位置に切換わり、開
閉器1が入状態となる。
【0025】入状態において、操作部10のブラケット
32の係合突起31より操作板51の丸孔53を取り外
し、曲率ロッド37の先端頭部より操作板51の丸孔5
2を取り外すと、操作部10のロック機構38はロック
状態となる。即ち、図10に示す如く、スプリング41
の付勢力によって、ロック板39の短辺側先端39aが
ケース24の二段状の窓孔44からケース24外へ突出
し、その先端側面が窓孔44に当って押圧し動きを封
じ、ロック状態となる。この時、表示矢ストッパ42b
がブラケット32の長孔43に挿入される。なお、現実
には、ブラケット32の位置は、取り付ける開閉器の種
類によって一定には定まらないため、表示矢ストッパ4
2bが長孔43に挿入されない場合もある。
【0026】さらに、地上操作ハンドル30の操作板5
1を操作部10に取り付け(図11)、地上操作ハンド
ル30を上方へ押し上げると、先に説明したのとは逆
に、ロック板39の短辺側先端39a及び表示矢ストッ
パ42bが引っ込み、ブラケット32が動けるようにな
り、ブラケット32が操作部10のケース24の溝36
の上端に移動し、ブラケット32が締付けられているロ
ッドケーブル8(芯帯11)も溝36の上端まで押し上
げられ、ケーブルアッセンブリ6の上端部7、ハンドル
アタッチメント5を介して高圧負荷開閉器1の操作ハン
ドル4が切位置に切り替わり、開閉器1が切状態とな
る。
【0027】なお、図12は地上操作ハンドル30を操
作部10に取り付けて、操作板51を最大に押し付けた
状態を示す。押し付けの最大、即ちロック板39の傾き
は、ロック板39の曲率ロッド37側に突出した部分に
ある割りピン48のケース24との当接により規制され
る。
【0028】上記した本実施例の地上操作ハンドル30
の先端側に設けた曲率ロッド37との掛合部は、丸孔5
2と該丸孔52に連続した長孔52aであったが、地上
操作ハンドル30の先端から長めのスリットを形成して
も同様の機能を果たす。また、本実施例では地上操作ハ
ンドル30の支点となる操作部10を、突状の曲率ロッ
ド37とし、操作板51の方に丸孔52,長孔52aを
設けたが、これに限定されるものではなく、操作部10
側を長孔やスリット等の孔のあいたブラケットとし、操
作板51の方に突出物を設けてもよい。
【0029】このように本考案は、昇柱することなく、
地上操作ハンドルによって地上から直接柱上用開閉器を
入・切できるので、作業性が良いと共に、操作部を地上
から2.5〜3mの位置に取り付けることができ、通行
人のいたずら、又自動車等の接触等による破損のおそれ
がない。また、操作ハンドルは、操作部への着脱位置
(上)と運搬時にコンパクトに折り畳む位置(下)(図
13乃至図15参照)とでそれぞれラッチが掛かる構造
としたので、携帯に便利である。なお、操作ハンドルは
絶縁棒となっているため、金属部に触れることなく感電
のおそれがない。さらに、本考案のロッドケーブルとし
て、レリーズケーブルを使用した場合には、既設の開閉
器の取付位置をずらすことなく取付けが可能で、途中に
ある他機器の取付バンド等の障害物を容易に回避するこ
とができる。
【0030】しかも、この一例として挙げたレリーズケ
ーブルは、内部にボールベアリングを使用しているた
め、操作力がわずかで済み、効率よく操作力を開閉器ま
で伝達できる。また、防水対策として上部にOリングパ
ッキンを使用しているが、万一傷等のダメージを受け、
水が浸入しても、下部は水が抜ける構造となっており、
しかも内部部材は腐食に強いステンレスで構成されてい
るため問題はない。そして、操作部は簡単かつ丈夫な構
成としたので、操作部に雪及び氷が付着した場合でも容
易に除去でき、支障なく操作することができる。また、
本考案の製品は比較的安価に製作することができる。
【0031】
【考案の効果】本考案の柱上用開閉器の開閉操作装置
は、柱上開閉器の操作ハンドルに連繋して、ロッドケー
ブルの下端に操作部を設け、操作部のケース体に開閉器
の開閉に必要なストロークの溝をロッドケーブル下端の
延長上に穿設し、ケース体の一方の側壁にレバー状の地
上操作ハンドルの支点となる係合体を設けると共に、ロ
ッドケーブルの下端に溝からケース表面外へ突出し、地
上操作ハンドルの作用点となる係合物を設け、一方、前
記地上操作ハンドルには、ハンドル本体の先端に平板状
の操作板を回動自在に枢着し、該操作板の先端に前記操
作部の支点となる係合体と嵌合する掛止部と、該掛止部
より所定距離他端側に隔たった位置に操作部の作用点と
なる係合物と嵌合する掛止部とを設けたので、作業員は
開閉器の開閉操作を昇柱或いははしごや脚立を利用する
ことなく、地上に立脚したまま地上操作ハンドル先端の
支点となる掛止部を係合体に嵌め、作用点となる掛止部
を係合物に嵌めて、上又下に作動させるだけで、開閉器
の入・切を操作することができる。従って、作業性がよ
いと共に、安全に作業ができ、作業者の高齢化にも対処
することができる。
【0032】また、本装置は、請求項2に記載したロッ
ク機構を具備しているので、昇柱作業時に足が引掛るな
ど外部から操作部に力が加わっても誤動作することがな
く、しかも、操作ハンドルを取り付けると自動的にロッ
クが解除し、ハンドルを取り外すと自動的にロックが掛
るようになっているため、安全で、確実に動作する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の全体を示す斜視説明図である。
【図2】本考案のケーブルアッセンブリの正面図であ
る。
【図3】本考案のケーブルアッセンブリの側面図であ
る。
【図4】本考案の一例のロッドケーブルの内部構造を示
す説明図である。
【図5】本考案の要部の操作部の正面説明図である。
【図6】本考案の要部の操作部の右側面説明図である。
【図7】本考案の要部の操作部のロック機構の動作を示
すフリー状態の平面説明図である。
【図8】同じくハンドル取付状態(当板押し付け最小)
の平面説明図である。
【図9】同じくハンドル取付状態の平面説明図である。
【図10】同じくロック状態の平面説明図である。
【図11】同じくロック状態を解除した状態の平面説明
図である。
【図12】同じくハンドル取付状態(当板押し付け最
大)の平面説明図である。
【図13】操作ハンドルの使用時の正面説明図である。
【図14】操作ハンドルの折り畳んだ時の正面説明図で
ある。
【図15】操作ハンドルの折り畳んだ時の側面説明図で
ある。
【図16】従来の柱上用開閉器の開閉操作装置の正面簡
略説明図である。
【符号の説明】
1 高圧負荷開閉器 2 電柱 4 操作ハンドル 6 ケーブルアッセンブリ 7 上端部 8 ロッドケーブル 10 操作部 21 連結部支持金具 22 ステンレスバンド 23 操作部取付バンド 24 ケース 30 操作ハンドル 31 係合突起 32 ブラケット 36 溝 37 曲率ロッド(係合体) 38 ロック機構 39 ロック板 39a ストッパ 40 ハンドル当板 41 スプリング 42a,42b 表示矢ストッパ(丸棒) 48 割りピン(ピン体) 50 本体(地上操作ハンドル本体) 51 操作板 52 丸孔(支点の掛止部) 52a 長孔(支点の掛止部) 53 丸孔(作用点の掛止部) 54 ピン 55 ストッパピン 56 ストッパピン嵌合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 5/02 H01H 31/02 H01H 33/42 H01H 33/46

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱上用開閉器(1)の操作ハンドル
    (4)に連繋して、該操作ハンドル(4)側から上端部
    (7),ロッドケーブル(8),操作部(10)を有す
    るケーブルアッセンブリ(6)を備え、前記操作部(1
    0)でロッドケーブル(8)下端を地上より上下動させ
    て前記開閉器(1)の操作ハンドル(4)を作動させ、
    開閉器(1)の開閉を行う柱上用開閉器の開閉操作装置
    であって、 前記操作部(10)のケース体(24)に前記開閉器
    (1)の開閉に必要なストロークの溝(36)を前記ロ
    ッドケーブル(8)下端の延長上に穿設し、前記ケース
    (24)の一方の側壁にレバー状の地上操作ハンドル
    (30)の支点となる係合体(37)設け、また、
    記ロッドケーブル(8)下端に前記溝(36)からケー
    ス表面外に突出し、前記地上操作ハンドル(30)の作
    用点となる係合物(31)を設けると共に、前記地上操
    作ハンドル(30)には、ハンドル本体の先端に平板状
    の操作板(51)を回動自在に枢着し、該操作板(5
    1)の先端に前記操作部(10)の支点となる係合体
    (37)と嵌合する掛止部(52,52a)と、該掛止
    部(52,52a)より所定距離他端側に隔たった位置
    に操作部(10)の作用点となる係合物(31)と嵌合
    する掛止部(53)とを設けたことを特徴とする柱上用
    開閉器の開閉操作装置。
  2. 【請求項2】 ケース体(24)内に設けられ、長辺と
    短辺をもつL型のロック板(39)と、該ロック板(3
    9)の長辺の中途部を貫通し、その一部が該ロック板
    (39)側に折曲げられて該ロック板(39)に取着さ
    れ、その前端が地上操作ハンドル(30)の係合時、常
    にハンドル背面に追従するハンドル当板(40)と、該
    ハンドル当板(40)の後端とハンドル係合部と反対側
    のケース壁との間に張設され、常にロック板(39)
    短辺側ストッパ(39a)を時計方向に回動させて地上
    操作ハンドル(30)の非係合時、ケース(24)の窓
    孔端部を押圧ロックするように付勢するスプリング(4
    1)と、前記地上操作ハンドル係合部側のケース(2
    4)外に露出し、前記ロック板(39)の短辺側ストッ
    (39a)の回動を規制するロック板長辺側端部に挿
    着されたピン体(48 と、前記ロック板(39)の短
    辺に固着され、夫々ロッドケーブル(8)下端の上下移
    動限を入切位置とするストッパとなる一対の丸棒(42
    a,42b)とを具備することを特徴とする柱上用開閉
    器の開閉操作装置のロック機構。
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