JP2604283Y2 - ラム摺動面潤滑油の自動排出装置 - Google Patents

ラム摺動面潤滑油の自動排出装置

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JP2604283Y2
JP2604283Y2 JP1993040910U JP4091093U JP2604283Y2 JP 2604283 Y2 JP2604283 Y2 JP 2604283Y2 JP 1993040910 U JP1993040910 U JP 1993040910U JP 4091093 U JP4091093 U JP 4091093U JP 2604283 Y2 JP2604283 Y2 JP 2604283Y2
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oil
ram
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oil pan
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朋之 増田
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Okuma Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はたて形マシニングセンタ
の主軸ラム下端のオイルパン内に溜まったラム摺動面か
ら漏れた潤滑油の自動排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たて形マシニングセンタの主軸ラ
ムは、図9,図10に示すようにラム摺動面が垂直のた
め、潤滑油をワイパー又はオイルシール等でかき取って
漏れを防止する構造になっているが、完全ではなく僅か
ずつ漏れた油がワークやテーブル又はその周辺に落下し
て作業環境を悪化させ、切削液に混入して腐敗を促進さ
せる等の不都合が生じている。このため主軸ラム101
の下面にオイルパン102を取付け、油窓103により
溜まった量をチェックして所定量以上溜まったところで
ドレンボルト104を外して用意した受け皿に排出して
いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた手
動排油方法は、長時間の無人運転の妨げになるという問
題を有している。本考案は従来の技術の有するこのよう
な問題点に鑑みなされたものであり、その目的とすると
ころは長時間無人運転を行ってもオイルパンから排油が
溢れ出ることのない自動排出装置を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案におけるラム摺動面潤滑油の自動排出装置
は、たて形マシニングセンタの主軸ラムの下端に設けら
れたオイルパンに溜まった潤滑油等の排油をNC制御で
自動排出する装置であって、前記主軸ラムの水平移動加
工範囲外側の所定位置に排油の受け皿部材を設け、ばね
により常時閉じ勝手に付勢され前記受け皿部材に当
れたときその間開弁する開閉自在な弁部材を前記オイル
パンに設け、前記主軸ラムをマシニングセンタの制御軸
の軸移動によって前記所定位置に位置決めして前記弁部
材と前記受け皿部材とを当接させ前記ばねの力に抗して
前記弁部材を開きオイルパン内の潤滑油を受け皿部材へ
自動排出するものである。またたて形マシニングセンタ
の主軸ラムの下端に設けられたオイルパンに溜まった潤
滑油等の排油をNC制御で自動排出する装置であって、
ばねにより常時閉じ勝手に付勢される開閉自在な弁部材
を前記オイルパンに設け、前記主軸ラムの水平移動加工
範囲外側の工具又はアタッチメント交換位置への移動位
置決めで前記ばねの力に抗して前記弁部材を開く手段を
設け、NCの工具又はアタッチメント交換指令により自
動排出を行うものである。
【0005】
【作用】主軸ラムが水平方向移動して加工範囲から外れ
た外側の所定位置例えば工具又はアタッチメント交換位
置に位置決めされると、オイルパンの弁部材が受け皿に
当接してばねの力に抗して弁が開き、オイルパン内に溜
まっている油を受け皿内に自動排出する。
【0006】
【実施例】以下本実施例について図面にもとづいて説明
する。図3のたて形マシニングセンタにおいて、床上に
設置されたベッド1上に設けられたX軸方向の案内上に
テーブル2が移動位置決め可能に載置されており、ベッ
ド1の両側床上に角形コラム3が設置され、コラム3上
にトップビーム4が取付けられている。コラム3は前面
に垂直(W軸)方向の案内を有し、このW軸案内上にク
ロスレール5が移動位置決め可能に設けられており、ク
ロスレール5に設けられたY軸方向の案内上にサドル6
が移動位置決め可能に載架されている。サドル6には主
軸ラム7がZ軸方向に移動位置決め可能に設けられ、主
軸ラム7に主軸8が回転可能に軸承されている。
【0007】本機の左側床上に工具マガジン装置9が設
置されており、工具マガジン装置9はY軸方向反本機側
を向いて工具を貯蔵する複数のマガジンポット11がエ
ンドレスに連結されて、指定のマガジンポットが工具交
換位置に割出されるようになっている。本機と工具マガ
ジン9の間には工具交換装置12が設けられており、工
具交換装置12はマガジンポットと図示しない中間ポッ
ト間の工具交換を行うサブアーム及び中間ポットと主軸
8間の工具交換を行う交換アーム13とを有している。
そして主軸8の工具交換位置aは図4に示すように加工
時のY軸移動範囲をαだけ越えた外側位置に設定されて
いる。
【0008】主軸ラム7の下端にはオイルパン14が固
着されており、オイルパン14の外周上端部はラム摺動
面を伝って落下する潤滑油が入りやすく、しかも切粉等
が外部から入りにくい山形に形成され、オイルパン14
内の工具マガジン側に排出用弁部材15が取付けられて
いる。弁部材15は、オイルパン14の側板に螺着され
た弁座スリーブ16と、底板上の凸部14aに穿設され
た穴に軸方向移動可能に嵌挿され、弁座スリーブ16の
中心穴に隙間を有して先端が突出する弁棒17と、この
弁棒17を常時Oリングを介して弁座16aに圧着する
ばね18とにより構成されている。
【0009】一方工具交換位置a近くに受け皿19が固
着されており、受け皿19に外部の排油タンクと連通す
るパイプ21が取つけられている。そしてNCの工具交
換指令又は排油指令で主軸ラム7がY軸移動して工具交
換位置aに位置決めされると、弁棒17の先端が受け皿
19の側面19aに当接し、ばね18の力に抗して弁棒
17が押し込まれ、弁が開いてオイルパン14内の排油
が受け皿19に排出されるようになっている。
【0010】続いて本実施例の作用を図5のフローチャ
ートに従って説明する。ステップS1において、切削加
工が終了すると、ステップS2においてNCより工具交
換指令が出力され、ステップS3において、サドル6が
工具マガジン9側へマシニングセンタの水平制御軸のY
軸駆動軸でY軸移動して工具交換位置aに位置決めされ
る。ステップS4において、この工具交換位置aへの移
動位置決めで弁棒17の先端が受け皿19の側面19a
に当接してばね18の力に抗して弁棒17が押し込ま
れ、弁15が開いてオイルパン14内に溜まっている排
油が受け皿19に排出され、ホース21を通って外部の
排油タンクに流れ込む。そしてこの間にステップS5に
おいて、交換アーム13による主軸8と中間ポットとの
工具交換が行われ、工具交換が終わるとステップS6に
おいて、サドル6がプログラム指定の次の加工位置へY
軸移動を開始すると弁棒17が受け皿19から離れて弁
15が閉じ排油が終わる。
【0011】以上は工具交換指令で排油を行う作用一例
であるが、次に排油指令により排出を行う作用例につい
て図6のフローチャートに従って説明する。ステップS
7において、切削加工の所定の区割が終了すると、ステ
ップS8において、NCより排油指令が出力され、ステ
ップS9において、主軸ラム7がZ軸方向上昇端位置に
移動したのち、サドル6がY軸移動して加工範囲外側の
受け皿19近くの所定位置へ位置決めされると、ステッ
プS10において、弁棒17が受け皿19の側面19a
に当接して弁が開き排出が行われる。そしてステップS
11において、タイマ設定時間になったかが確認され、
NOの場合はステップS10に戻され、YESの場合に
はステップS12において、サドル6がプログラム指定
の次の加工位置へY軸移動し始めると弁が閉じて排油を
終わる。
【0012】次に排出用弁部材の他の実施例について説
明する。図7において、主軸ラム7下端のオイルパン2
2の底板に排油用チェック弁23が垂直に螺着されてお
り、チェック弁23はばね24によりボール25が弁本
体26の弁座26aに常時圧接されて閉じている。一方
受け皿27には開弁ピン28が垂直に植設されており、
自動工具交換指令又は排油指令によりサドルが工具交換
位置a又は所定位置に位置決めされ、主軸ラム7が僅か
にZ軸方向下側に移動し、図8に示すように開弁ピン2
8がボール25をばね24の力に抗して押し上げ、オイ
ルパン22内に溜まっている排油を受け皿27内に排出
するようになっている。尚、排油位置を自動アタッチメ
ント交換位置とし、自動アタッチメント交換のたびに排
油を行うようにすることもできる。
【0013】
【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏する。主軸ラム下端の摺動面か
ら漏れた油を溜めるオイルタンクにばねにより常時閉じ
勝手に付勢される弁部材を設け、主軸ラムがNC指令に
より工具又はアタッチメント交換位置又は排出位置に移
動位置決めされるたびに弁部材が開いてオイルパン内の
油を自動的に排出するようにしたので排油作業の必要が
なくなり、長時間の無人運転に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラム摺動面潤滑油の自動排出装置の一実施例の
断面図である。
【図2】図1の排油時の状態を示す断面図である。
【図3】オイルパンを有するたて形マシニングセンタの
正面図である。
【図4】主軸ラムの排油位置の説明図である。
【図5】NCの工具交換指令で排油を行う場合の作用の
流れ図である。
【図6】NCの排油指令で排油を行う場合の作用の流れ
図である。
【図7】自動排出装置の他の実施例の断面図である。
【図8】図7の排油時の状態を示す断面図である。
【図9】従来の技術のラム摺動面潤滑油のオイルパンの
斜視図である。
【図10】従来の技術のオイルパンの断面図である。
【符号の説明】
7 主軸ラム 14,22 オイ
ルパン 16 弁座スリーブ 16a,26a
弁座 17 弁棒 18,24 ばね 19,27 受け皿 25 ボール 26 弁本体 28 開弁ピン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たて形マシニングセンタの主軸ラムの下
    端に設けられたオイルパンに溜まった潤滑油等の排油を
    NC制御で自動排出する装置であって、前記主軸ラムの
    水平移動加工範囲外側の所定位置に排油の受け皿部材を
    設け、ばねにより常時閉じ勝手に付勢され前記受け皿部
    に当されたときその間開弁する開閉自在な弁部材を
    前記オイルパンに設け、前記主軸ラムをマシニングセン
    タの制御軸の軸移動によって前記所定位置に位置決めし
    て前記弁部材と前記受け皿部材とを当接させ前記ばねの
    力に抗して前記弁部材を開きオイルパン内の潤滑油を受
    け皿部材へ自動排出することを特徴とするラム摺動面潤
    滑油の自動排出装置。
  2. 【請求項2】 たて形マシニングセンタの主軸ラムの下
    端に設けられたオイルパンに溜まった潤滑油等の排油を
    NC制御で自動排出する装置であって、ばねにより常時
    閉じ勝手に付勢される開閉自在な弁部材を前記オイルパ
    ンに設け、前記主軸ラムの水平移動加工範囲外側の工具
    又はアタッチメント交換位置への移動位置決めで前記ば
    ねの力に抗して前記弁部材を開く手段を設け、NCの工
    具又はアタッチメント交換指令により自動排出を行うこ
    とを特徴とするラム摺動面潤滑油の自動排出装置。
JP1993040910U 1993-06-28 1993-06-28 ラム摺動面潤滑油の自動排出装置 Expired - Lifetime JP2604283Y2 (ja)

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JPH073946U JPH073946U (ja) 1995-01-20
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62218047A (ja) * 1986-03-20 1987-09-25 Toyoda Mach Works Ltd 軸頭スライド潤滑油回収装置

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JPH073946U (ja) 1995-01-20

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