JP2604126B2 - 半導体ウェハの表面処理方法 - Google Patents
半導体ウェハの表面処理方法Info
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- JP2604126B2 JP2604126B2 JP7005330A JP533095A JP2604126B2 JP 2604126 B2 JP2604126 B2 JP 2604126B2 JP 7005330 A JP7005330 A JP 7005330A JP 533095 A JP533095 A JP 533095A JP 2604126 B2 JP2604126 B2 JP 2604126B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウェハの表面
処理方法に係り、特にウェハの外周縁に優れた平面度を
有する面取部を形成することのできる半導体ウェハの表
面処理方法に関するものである。
処理方法に係り、特にウェハの外周縁に優れた平面度を
有する面取部を形成することのできる半導体ウェハの表
面処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウェハは、シリコンやゲ
ルマニウムなどの略円柱状の半導体単結晶を結晶軸に直
交する方向に沿って例えばダイヤモンドカッタによって
薄く円盤状に切り出すと同時に、この切り出されたウェ
ハ両面の外周縁にこのウェハの半径方向斜め外方に切欠
かれた面取部が形成されてなるものである。この半導体
ウェハの面取部表面には、ダイヤモンドカッタによる切
断歪みが形成されている。従来、このような切断歪みを
除去する方法としては、半導体ウェハ全体をエッチング
液に浸漬し、エッチング液によって切断歪み部分を溶解
除去するエッチング処理方法が行なわれている。
ルマニウムなどの略円柱状の半導体単結晶を結晶軸に直
交する方向に沿って例えばダイヤモンドカッタによって
薄く円盤状に切り出すと同時に、この切り出されたウェ
ハ両面の外周縁にこのウェハの半径方向斜め外方に切欠
かれた面取部が形成されてなるものである。この半導体
ウェハの面取部表面には、ダイヤモンドカッタによる切
断歪みが形成されている。従来、このような切断歪みを
除去する方法としては、半導体ウェハ全体をエッチング
液に浸漬し、エッチング液によって切断歪み部分を溶解
除去するエッチング処理方法が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の半導
体ウェハの表面処理方法にあっては、面取部に対する表
面処理が半導体ウェハ全体に対するエッチング処理とな
るため、依然として切断歪みが残存して面取部表面の平
面度があまり向上しないなどの問題があった。このよう
な半導体ウェハでは、面取部の平面度が改善されていな
いことから、その面取部の表面に残存するクラックなど
の凹凸から新たな歪みや亀裂が生じ易くなるなど面取部
の表面強度が低下すると共に、強いては半導体ウェハ全
体の強度が低下する問題もあった。
体ウェハの表面処理方法にあっては、面取部に対する表
面処理が半導体ウェハ全体に対するエッチング処理とな
るため、依然として切断歪みが残存して面取部表面の平
面度があまり向上しないなどの問題があった。このよう
な半導体ウェハでは、面取部の平面度が改善されていな
いことから、その面取部の表面に残存するクラックなど
の凹凸から新たな歪みや亀裂が生じ易くなるなど面取部
の表面強度が低下すると共に、強いては半導体ウェハ全
体の強度が低下する問題もあった。
【0004】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、ウェハの外周に形成された面取部の表面が
極めて平滑でかつ加工歪みのない半導体ウェハの表面処
理方法を提供することにある。
のであって、ウェハの外周に形成された面取部の表面が
極めて平滑でかつ加工歪みのない半導体ウェハの表面処
理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は次の様な半導体ウェハの表面処理方法を
採用した。すなわち、外周縁両面に面取部が形成された
半導体ウェハ全体をエッチング液に浸漬させてエッチン
グ処理を施す半導体ウェハの表面処理方法において、上
記半導体ウェハを単数枚で、あるいは複数枚重ね合わせ
て、チャック間に把持させ、これらの半導体ウェハの面
取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させて該面取
部表面の切断歪みを溶解除去した後に、上記半導体ウェ
ハ全体のエッチング処理を行うことを特徴とする。
に、この発明は次の様な半導体ウェハの表面処理方法を
採用した。すなわち、外周縁両面に面取部が形成された
半導体ウェハ全体をエッチング液に浸漬させてエッチン
グ処理を施す半導体ウェハの表面処理方法において、上
記半導体ウェハを単数枚で、あるいは複数枚重ね合わせ
て、チャック間に把持させ、これらの半導体ウェハの面
取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させて該面取
部表面の切断歪みを溶解除去した後に、上記半導体ウェ
ハ全体のエッチング処理を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明の半導体ウェハの表面処理方法では、
半導体ウェハを単数枚で、あるいは複数枚重ね合わせ
て、チャック間に把持させることにより、ウェハ主面へ
エッチング液が接触するのを防止する。また、半導体ウ
ェハの面取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させ
ることにより、該面取部表面の切断歪みのみを徐々に溶
解除去する。
半導体ウェハを単数枚で、あるいは複数枚重ね合わせ
て、チャック間に把持させることにより、ウェハ主面へ
エッチング液が接触するのを防止する。また、半導体ウ
ェハの面取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させ
ることにより、該面取部表面の切断歪みのみを徐々に溶
解除去する。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例の半導体ウェハの
表面処理方法について、シリコンウェハを例にとり説明
する。図1(a)(b)は、この発明の半導体ウェハの
表面処理方法の処理対象となるシリコンウェハAの構成
を示すものである。シリコンウェハAは、略円柱状のシ
リコン単結晶をこの結晶軸に直交する方向に沿って例え
ばダイヤモンドカッタによって円盤状に薄く切断されて
なるものであって、このシリコンウェハAの円盤状の切
断面1、1には、それぞれ外周縁に切断面1、1の半径
方向斜め外方に切り欠かれた面取部2、2が形成されて
いる。
表面処理方法について、シリコンウェハを例にとり説明
する。図1(a)(b)は、この発明の半導体ウェハの
表面処理方法の処理対象となるシリコンウェハAの構成
を示すものである。シリコンウェハAは、略円柱状のシ
リコン単結晶をこの結晶軸に直交する方向に沿って例え
ばダイヤモンドカッタによって円盤状に薄く切断されて
なるものであって、このシリコンウェハAの円盤状の切
断面1、1には、それぞれ外周縁に切断面1、1の半径
方向斜め外方に切り欠かれた面取部2、2が形成されて
いる。
【0008】そして、これら面取部2、2の間の上記切
断面1、1の外周部には、切断面1、1に直交する外周
面3が形成され、この外周面3および面取部2、2の一
部には、OF(オリエンテーションフラット)部4が形
成されている。また、面取部2、2の表面には、ダイヤ
モンドカッタなどによって面取りされた際に生じた切断
歪みが深さ5〜20μm程度形成されている。
断面1、1の外周部には、切断面1、1に直交する外周
面3が形成され、この外周面3および面取部2、2の一
部には、OF(オリエンテーションフラット)部4が形
成されている。また、面取部2、2の表面には、ダイヤ
モンドカッタなどによって面取りされた際に生じた切断
歪みが深さ5〜20μm程度形成されている。
【0009】このような切断歪みを有するシリコンウェ
ハAに表面処理を施すには、図2および図3に示す表面
処理装置が好適に用いられる。図2および図3は、この
発明の半導体ウェハの表面処理方法を実施する上で好適
に用いられる表面処理装置の一例を示す図であって、図
2中符号5は、装置本体である。装置本体5は、処理槽
6とウェハ回転駆動装置7とからなるものである。
ハAに表面処理を施すには、図2および図3に示す表面
処理装置が好適に用いられる。図2および図3は、この
発明の半導体ウェハの表面処理方法を実施する上で好適
に用いられる表面処理装置の一例を示す図であって、図
2中符号5は、装置本体である。装置本体5は、処理槽
6とウェハ回転駆動装置7とからなるものである。
【0010】上記処理槽6は、処理対象となるシリコン
ウェハAを収容してこのシリコンウェハAの面取部2、
2表面に対してエッチング処理を施すための有底函状の
容器である。この処理槽6の壁部の底部近傍には、処理
槽6内にエッチング液イを供給し、かつ排出すると共
に、エッチング液イの排出後、エッチング残液ロを洗浄
除去するための純水ハを供給するパイプ8が配設され、
側壁部上部には、洗浄水をオーバーフローさせることに
よって排出する配水管9が配設されている。
ウェハAを収容してこのシリコンウェハAの面取部2、
2表面に対してエッチング処理を施すための有底函状の
容器である。この処理槽6の壁部の底部近傍には、処理
槽6内にエッチング液イを供給し、かつ排出すると共
に、エッチング液イの排出後、エッチング残液ロを洗浄
除去するための純水ハを供給するパイプ8が配設され、
側壁部上部には、洗浄水をオーバーフローさせることに
よって排出する配水管9が配設されている。
【0011】また、処理槽6の底部には、シリコンウェ
ハAを同軸上に複数枚重ね合わせものをシリコンウェハ
Aの軸線方向に沿って把持するウェハ把持部10が設け
られている。このウェハ把持部10は、互いに対向する
チャック11とチャック12とからなるものである。チ
ャック11は、処理槽6の壁部に対向面が垂直になるよ
うに固定されており、チャック12は、クランプネジ1
3によって水平方向移動自在に配設されている。このク
ランプネジ13は、処理槽6の壁部に回動自在に配設さ
れている駆動受け軸14に連設されている。
ハAを同軸上に複数枚重ね合わせものをシリコンウェハ
Aの軸線方向に沿って把持するウェハ把持部10が設け
られている。このウェハ把持部10は、互いに対向する
チャック11とチャック12とからなるものである。チ
ャック11は、処理槽6の壁部に対向面が垂直になるよ
うに固定されており、チャック12は、クランプネジ1
3によって水平方向移動自在に配設されている。このク
ランプネジ13は、処理槽6の壁部に回動自在に配設さ
れている駆動受け軸14に連設されている。
【0012】この駆動受け軸14は、図2に示すよう
に、歯車15、歯車16、歯車17を介して駆動モータ
18の駆動軸18aに連動されている。このように処理
槽6に配設されたウェハ把持部10と駆動モータ18と
これらを連動させるための上記各部材とにより、ウェハ
回転駆動装置が構成されている。また、図4および図5
に示すように、処理槽6の上側には、下端部に排出口2
0aが設けられエッチング液イを貯留するためのタンク
20が設けられている。
に、歯車15、歯車16、歯車17を介して駆動モータ
18の駆動軸18aに連動されている。このように処理
槽6に配設されたウェハ把持部10と駆動モータ18と
これらを連動させるための上記各部材とにより、ウェハ
回転駆動装置が構成されている。また、図4および図5
に示すように、処理槽6の上側には、下端部に排出口2
0aが設けられエッチング液イを貯留するためのタンク
20が設けられている。
【0013】次に、上記の構成からなる表面処理装置を
用いてシリコンウェハAに対する表面処理方法を説明す
る。まず、シリコンウェハAをOF部4を互いにそろえ
るようにして複数枚重ね合わせる。このシリコンウェハ
Aの重ね合わせ枚数は、表面処理装置の処理槽6の大き
さ、チャック11、12の対向間寸法、チャックの把持
力、シリコンウェハAの大きさおよびその強度などによ
り決められ、通常20〜100枚程度の範囲とされる。
このように複数枚積層されたシリコンウェハAを表面処
理装置のチャック11とチャック12との間に把持させ
る。
用いてシリコンウェハAに対する表面処理方法を説明す
る。まず、シリコンウェハAをOF部4を互いにそろえ
るようにして複数枚重ね合わせる。このシリコンウェハ
Aの重ね合わせ枚数は、表面処理装置の処理槽6の大き
さ、チャック11、12の対向間寸法、チャックの把持
力、シリコンウェハAの大きさおよびその強度などによ
り決められ、通常20〜100枚程度の範囲とされる。
このように複数枚積層されたシリコンウェハAを表面処
理装置のチャック11とチャック12との間に把持させ
る。
【0014】この際、図3に示すようにチャック11と
チャック12に直接当接するシリコンウェハには、製品
としないダミーのシリコンウェハC、C′を添えること
が望ましい。そして、このチャック12、13がシリコ
ンウェハAを把持する力は、ダミーのシリコンウェハ
C、C′をそれぞれ介してシリコンウェハAの切断面
1、1表面に傷が付かず、かつチャック12、13が周
方向に回転した際にシリコンウェハAが抜け落ちない程
度とされる。
チャック12に直接当接するシリコンウェハには、製品
としないダミーのシリコンウェハC、C′を添えること
が望ましい。そして、このチャック12、13がシリコ
ンウェハAを把持する力は、ダミーのシリコンウェハ
C、C′をそれぞれ介してシリコンウェハAの切断面
1、1表面に傷が付かず、かつチャック12、13が周
方向に回転した際にシリコンウェハAが抜け落ちない程
度とされる。
【0015】次に、駆動モータ18を駆動させ、ウェハ
把持部10のチャック12および11を回転させ、これ
らの間に把持されたシリコンウェハAの面取部2、2を
周方向に沿って回転させる。チャック11,12の回転
速度は、20〜60r.p.m.の程度の範囲で調節される。
20r.p.m.未満の回転速度では、遅すぎてシリコンウェ
ハAとエッチング液イとの接触時間が部分的に長くなっ
て表面処理の程度にバラツキが出る不都合が生じる。ま
た60r.p.m.を超えると、速過ぎてチャック11、12
間からシリコンウェハAが抜け落ちるなどの不都合が生
じる。また、シリコンウェハAとエッチング液イの接触
時間としては、エッチング液イの濃度と表面処理する表
面の厚さなどにより決められ、通常30〜120秒程度
とされる。
把持部10のチャック12および11を回転させ、これ
らの間に把持されたシリコンウェハAの面取部2、2を
周方向に沿って回転させる。チャック11,12の回転
速度は、20〜60r.p.m.の程度の範囲で調節される。
20r.p.m.未満の回転速度では、遅すぎてシリコンウェ
ハAとエッチング液イとの接触時間が部分的に長くなっ
て表面処理の程度にバラツキが出る不都合が生じる。ま
た60r.p.m.を超えると、速過ぎてチャック11、12
間からシリコンウェハAが抜け落ちるなどの不都合が生
じる。また、シリコンウェハAとエッチング液イの接触
時間としては、エッチング液イの濃度と表面処理する表
面の厚さなどにより決められ、通常30〜120秒程度
とされる。
【0016】次に、タンク20の排出口20aを開いて
エッチング液イを流出させ、回転する面取部2、2に供
給する。タンク20から流出させるエッチング液イの流
量は、処理されるシリコンウェハAの処理条件などによ
り決められ、通常800〜1200ml程度の範囲とさ
れ、好ましくは1000ml程度とされる。エッチング液
イとしては、シリコンウェハAの面取部2、2表面の切
断歪みを溶解除去できるものが用いられ、具体的にはフ
ッ酸と硝酸との混酸が好適に使用される。そして、フッ
酸と硝酸との混合比は、上記面取部2、2の切断歪みの
除去速度および除去する表面の厚さなどにより決めら
れ、通常フッ酸1に対して硝酸4〜7程度とされる。
エッチング液イを流出させ、回転する面取部2、2に供
給する。タンク20から流出させるエッチング液イの流
量は、処理されるシリコンウェハAの処理条件などによ
り決められ、通常800〜1200ml程度の範囲とさ
れ、好ましくは1000ml程度とされる。エッチング液
イとしては、シリコンウェハAの面取部2、2表面の切
断歪みを溶解除去できるものが用いられ、具体的にはフ
ッ酸と硝酸との混酸が好適に使用される。そして、フッ
酸と硝酸との混合比は、上記面取部2、2の切断歪みの
除去速度および除去する表面の厚さなどにより決めら
れ、通常フッ酸1に対して硝酸4〜7程度とされる。
【0017】ここで、シリコンウェハAの大きさが直径
8インチを越えるものでは、図4に示すように予め処理
槽6内に純水ハを貯留し、この純水ハ中にウェハ把持部
10によって固定されているシリコンウェハAの一部を
浸漬させることによって、純水ハから受ける浮力を利用
し、シリコンウェハAをウェハ把持部10から脱落させ
ないようにしつつ、シリコンウェハAの軸線方向に直交
する方向からエッチング液イをかけるようにして表面処
理を行なう。
8インチを越えるものでは、図4に示すように予め処理
槽6内に純水ハを貯留し、この純水ハ中にウェハ把持部
10によって固定されているシリコンウェハAの一部を
浸漬させることによって、純水ハから受ける浮力を利用
し、シリコンウェハAをウェハ把持部10から脱落させ
ないようにしつつ、シリコンウェハAの軸線方向に直交
する方向からエッチング液イをかけるようにして表面処
理を行なう。
【0018】また、シリコンウェハAの大きさが直接8
インチ未満のものでは、図5に示すように処理槽6内に
純水ハを貯留させず、シリコンウェハAの軸線方向に直
交する方向からエッチング液イをかけるようにして表面
処理を行なう。
インチ未満のものでは、図5に示すように処理槽6内に
純水ハを貯留させず、シリコンウェハAの軸線方向に直
交する方向からエッチング液イをかけるようにして表面
処理を行なう。
【0019】この表面処理の間、使用済みのエッチング
液イはパイプ8から外部に排出される。所定時間エッチ
ングを行った後、処理槽6内のエッチング残液ロを洗浄
除去するために上記パイプ8から処理槽6内に純水ハを
供給する。そして、この純水ハをシリコンウェハA全体
が浸漬するまで供給した後、ウェハ把持部10を20r.
p.m.程度の低回転させてシリコンウェハAの面取部2、
2表面に付着するエッチング残液ロを除去する。さら
に、純水ハを処理槽6内に供給し続けてエッチング残液
ロを含む純水ハ(洗浄排水)を排水管9からオーバーフ
ローさせる。そして、純水ハの供給は、排水管9から排
出される洗浄排水のpH(水素イオン濃度)が5〜7程
度に回復するまで続けられる。
液イはパイプ8から外部に排出される。所定時間エッチ
ングを行った後、処理槽6内のエッチング残液ロを洗浄
除去するために上記パイプ8から処理槽6内に純水ハを
供給する。そして、この純水ハをシリコンウェハA全体
が浸漬するまで供給した後、ウェハ把持部10を20r.
p.m.程度の低回転させてシリコンウェハAの面取部2、
2表面に付着するエッチング残液ロを除去する。さら
に、純水ハを処理槽6内に供給し続けてエッチング残液
ロを含む純水ハ(洗浄排水)を排水管9からオーバーフ
ローさせる。そして、純水ハの供給は、排水管9から排
出される洗浄排水のpH(水素イオン濃度)が5〜7程
度に回復するまで続けられる。
【0020】次に、シリコンウェハAをウェハ把持部1
0から取り外し、一定時間水切りし、続いて、スピンド
ライヤなどに入れて乾燥させる。この方法によって表面
処理されたシリコンウェハAは、面取部2、2の表面が
クラックや歪みなどの凹凸のない平面度に優れたものと
なる。
0から取り外し、一定時間水切りし、続いて、スピンド
ライヤなどに入れて乾燥させる。この方法によって表面
処理されたシリコンウェハAは、面取部2、2の表面が
クラックや歪みなどの凹凸のない平面度に優れたものと
なる。
【0021】上記の実施例では、シリコンウェハAを複
数枚重ね合わせ、それらの面取部2に対して表面処理を
施すようにしたが、一枚のシリコンウェハAに対して表
面処理を施す際には、図6に示すような方法をとること
ができる。すなわち、上記実施例で使用したダミーのウ
ェハC、C′を使わず、直接チャック11、12で半導
体ウェハを把持するようにする。そして、チャック1
1、12のそれぞれ半導体ウェハを把持する側には、一
枚のシリコンウェハAの面取部2の表面処理を施し易い
ように、予め面取部19を形成しておく。この場合、上
記の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
数枚重ね合わせ、それらの面取部2に対して表面処理を
施すようにしたが、一枚のシリコンウェハAに対して表
面処理を施す際には、図6に示すような方法をとること
ができる。すなわち、上記実施例で使用したダミーのウ
ェハC、C′を使わず、直接チャック11、12で半導
体ウェハを把持するようにする。そして、チャック1
1、12のそれぞれ半導体ウェハを把持する側には、一
枚のシリコンウェハAの面取部2の表面処理を施し易い
ように、予め面取部19を形成しておく。この場合、上
記の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0022】さらにまた、上記実施例では、半導体ウェ
ハとしてシリコンウェハを例にとり説明したが、このシ
リコンウェハの代わりに、ゲルマニウムなど他の半導体
ウェハに対しても同様に表面処理を施すことができる。
ハとしてシリコンウェハを例にとり説明したが、このシ
リコンウェハの代わりに、ゲルマニウムなど他の半導体
ウェハに対しても同様に表面処理を施すことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明した様に、この発明の半導体ウ
ェハの表面処理方法によれば、半導体ウェハを単数枚
で、あるいは複数枚重ね合わせて、チャック間に把持さ
せ、これら半導体ウェハの面取部だけにエッチング液を
供給しつつ回転させるので、ウェハ主面へエッチング液
が接触するのを防止することができ、ウェハの外周に形
成された面取部表面の平面度を向上させることができ、
面取部表面にクラックや歪みなどの傷が入りにくくな
り、その表面強度を著しく増大させることができる。さ
らに、面取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させ
るので、工程中塵を発生させることがない。
ェハの表面処理方法によれば、半導体ウェハを単数枚
で、あるいは複数枚重ね合わせて、チャック間に把持さ
せ、これら半導体ウェハの面取部だけにエッチング液を
供給しつつ回転させるので、ウェハ主面へエッチング液
が接触するのを防止することができ、ウェハの外周に形
成された面取部表面の平面度を向上させることができ、
面取部表面にクラックや歪みなどの傷が入りにくくな
り、その表面強度を著しく増大させることができる。さ
らに、面取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させ
るので、工程中塵を発生させることがない。
【0024】よって、この半導体ウェハの表面処理によ
って表面処理された半導体ウェハは、面取部表面が極め
て平滑でかつ加工歪みがなく、半導体の電気的特性を生
かすことができる共に、例えばIC素子などに使用すれ
ば強度安定性に優れた基板を構成することができる。ま
た、半導体ウェハの表面処理を簡易に行うことができ、
作業効率を向上させることができるとともに、表面処理
コストを低減させることができる。
って表面処理された半導体ウェハは、面取部表面が極め
て平滑でかつ加工歪みがなく、半導体の電気的特性を生
かすことができる共に、例えばIC素子などに使用すれ
ば強度安定性に優れた基板を構成することができる。ま
た、半導体ウェハの表面処理を簡易に行うことができ、
作業効率を向上させることができるとともに、表面処理
コストを低減させることができる。
【図1】この発明の半導体ウェハの表面処理方法の処理
対象となるシリコンウェハの一例を示す図であって、
(a)はシリコンウェハの平面図、(b)はシリコンウ
ェハの一部を省略した断面図である。
対象となるシリコンウェハの一例を示す図であって、
(a)はシリコンウェハの平面図、(b)はシリコンウ
ェハの一部を省略した断面図である。
【図2】この発明の半導体ウェハの表面処理方法に好適
に用いられる装置の処理槽を示す概略構成図である。
に用いられる装置の処理槽を示す概略構成図である。
【図3】半導体ウェハを複数枚処理した際の要部拡大構
成図である。
成図である。
【図4】この発明の半導体ウェハの表面処理方法に好適
に用いられる装置の全体構成の一例を示す概略構成図で
ある。
に用いられる装置の全体構成の一例を示す概略構成図で
ある。
【図5】この発明の半導体ウェハの表面処理方法に好適
に用いられる装置の全体構成の他の一例を示す概略構成
図である。
に用いられる装置の全体構成の他の一例を示す概略構成
図である。
【図6】半導体ウェハを一枚処理した際の要部拡大構成
図である。
図である。
A シリコンウェハA 2 面取部 イ エッチング液
Claims (1)
- 【請求項1】 外周縁両面に面取部が形成された半導体
ウェハ全体をエッチング液に浸漬させてエッチング処理
を施す半導体ウェハの表面処理方法において、 上記半導体ウェハを単数枚で、あるいは複数枚重ね合わ
せて、チャック間に把持させ、これらの半導体ウェハの
面取部だけにエッチング液を供給しつつ回転させて該面
取部表面の切断歪みを溶解除去した後に、上記半導体ウ
ェハ全体のエッチング処理を行うことを特徴とする半導
体ウェハの表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7005330A JP2604126B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 半導体ウェハの表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7005330A JP2604126B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 半導体ウェハの表面処理方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27650685A Division JPS62134935A (ja) | 1985-12-09 | 1985-12-09 | 半導体ウエハの表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=11608241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2604126B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP7005330A patent/JP2604126B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07283196A (ja) | 1995-10-27 |
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