JP5338594B2 - データ受信方法、データ送受信システム、およびデータ受信機 - Google Patents

データ受信方法、データ送受信システム、およびデータ受信機 Download PDF

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Description

本発明は、データ送受信技術に関し、特に、ネットワークを介して送信機から受信機にデータを送信するデータ送受信するデータ送受信技術に関する。
従来のネットワーク型受信処理装置では、たとえば、ネットワークを介してホスト装置から供給される受信データを印字するプリンタ装置においては、受信データ、または通信プロトコルによって受信データの終端を検知できない場合、この受信データの出力が未完了のまま、停止してしまうという問題があった。そこで、送信元であるホスト装置からの受信データが一定時間(受信タイムアウト時間)を越えて受信されないと、プリンタ装置の専有状態を解除する技術が知られている。また、受信先の処理装置において、パケット受信中にプログラムによる割込みが発生した場合、命令処理部は受信割込み要因を起こしたパケットのヘッダ部を主記憶部内に保持し続けるため、割込み処理が終了するまで処理装置は新たなパケットを受信することができず、タイムアウトせざるをえないという状況があった。
このような状況はAV(Audio Visual)機器においての一時停止(ポーズ)、再復活再生(レジューム)機能には非常に不都合なものであり、一旦ネットワークからのAVデータを伝送されている以上、受信バッファやデータの復号用バッファにあるデータがフラッシュしてしまうと、次にレジュームした場合に正確な位置からのレジュームができない。即ち、送信側サーバーが何処までを送ったかの情報を持っているとしても、受信側クライアントのほうにある受信バッファやデータの復号用バッファにはどこまでのバッファが溜まっていたか(消費されていたか)の情報がフラッシュしてしまっていると、AVデータがMPEGなどのように圧縮符号化されているアプリケーションなどでは余計に再生位置の誤差が大きくなってしまう。しかし、ポーズしたタスク全てを完全に保持していることを行っていると、複数のポーズなどの事象が多く発生してくると、バッファなどのリソースを多く保持しなければならなくなり、システムに破綻をきたしてしまうという問題があった。
また、一時停止(ポーズ)、再復活再生(レジューム)に対応した技術として、特許文献1の発明がある。特許文献1の発明は、送信側サーバが動画の配信中にユーザが一時中断を選択したときは配信を停止するが、その後ユーザが配信の再開を選択したときは中断個所から引き続き配信を再開することを特徴とするものである。
特開2001−359073号公報
しかし、特許文献1の発明は、タイムアウトの概念がないので、例えば、一時停止(ポーズ)中に、他の原因において、受信側クライアントでのデータ受信のための通信プロセスが消滅し、再復活再生(レジューム)に支障をきたす場合となっても、他の受信側クライアントからの要求に、送信側サーバは一切応答できないという問題が発生する。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ネットワークを介してのデータ受信のプロセスを停止した後において、データ復号が再開されたときでも、大きな誤差を発生することなく正確な位置からデータ再生することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のデータ受信方法は、ネットワークを介して送信機からデータを受信するデータ受信方法において、あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、停止したプロセスとは別のプロセスにて、送信機へ確認要求コマンドを送信するステップと、送信した確認要求コマンドに対して送信機から応答があったか否かを判定するステップと、応答がない場合に、停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、停止したプロセスが一時停止状態にあるとして当該プロセスのタイムアウトを回避するステップと、一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせるステップと、を備える。
本発明の別の態様は、データ送受信システムである。このデータ送受信システムは、データを受信する受信機と、ネットワークを介して受信機にデータを送信する送信機と、を備える。受信機は、あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、停止したプロセスとは別のプロセスにて送信機へ確認要求コマンドを送信し、送信した確認要求コマンドに対して送信機から応答があったか否かを判定し、応答がない場合に、停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、停止したプロセスが一時停止状態にあるとしてタイムアウトを回避し、一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせる。
本発明のさらに別の態様は、データ受信機である。このデータ受信機は、ネットワークを介して送信機と応答コマンドを送受信する応答コマンド送受信手段と、データを受信するプロセスのタイムアウトを制御するタイムアウト保持手段と、を備える。応答コマンド送受信手段は、あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、停止したプロセスとは別のプロセスにて、送信機へ確認要求コマンドを送信し、タイムアウト保持手段は、送信した確認要求コマンドに対して送信機から応答がない場合に、停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、停止したプロセスが一時停止状態にあるとして当該プロセスのタイムアウトを回避し、一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせる。
本発明によれば、ネットワークを介してのデータ受信のプロセスを停止した後において、データ復号が再開されたときでも、大きな誤差を発生することなく正確な位置からデータ再生することができる。
本実施例に係るデータ送受信システムの構成を示すブロック図である。 ネットワークを介してAV送信機からAV受信機にAVデータを送信する送信手順を示すフローチャートである。 本実施例に係る、AV情報要求コマンド、AVリストコマンド、AV受信要求コマンド、AV受信許可コマンドなどの構成例を示す図である。 本実施例に係るデコーダーバッファの具体的な例を模式的に示す図である。 本実施例に係るタイムアウト検出シーケンスの説明図である。 本実施例に係るネットワークバッファ状態管理テーブルを示す図である。 タイムアウトを行う場合と行わない場合におけるプロセスを示すフローチャートである。
本発明の実施例として、データ送受信システムについて以下説明する。このデータ送受信システムは、データを受信する受信機と、ネットワークを介して受信機にデータを送信する送信機と、を備える。受信機は、あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、そのプロセスとは別のプロセスにて送信機へ確認要求コマンドを送信する。受信機は、送信した確認要求コマンドに対して送信機から応答があったか否かを判定し、応答がない場合に、停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、停止したプロセスが一時停止状態にあるとしてタイムアウトを回避する。受信機は、一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせる。
これにより、受信機でデータが受信できない状態になった場合にタイムアウトをしないで、一時停止を保持するようにする。その結果、保持されたプロセスは、受信機に蓄積されているバッファもそのまま一時停止されるので、ネットワークを介してのデータ受信のプロセスを停止した後において、データ復号再開(レジューム)がされたときでも大きな誤差を発生することなく、正確な位置からデータ再生ができることになる。さらには、本発明によれば、保持されるプロセスに個数上限値を設定して、所定個数以上の一時停止プロセスが発生した場合には、時間的に古い一時停止プロセスからタイムアウトを行うようにしたので、バッファなどのリソースが適度な状態で開放されるためにシステムの破綻が無くなる。
さらに、受信機でデータが受信できない状態になった場合に、データ送受信とは別のプロセスにて、受信機から送信機へ応答要求コマンドを送るようにしたので、本当にデータ送受信プロセスが消滅したのか、一時停止なのかが判定できる。その結果消滅している場合には応答が無いことになるのでタイムアウトを行い、応答がある場合には一時停止状態と判定できるので、タイムアウトをしないで、一時停止を保持するようにする。その結果、保持されたプロセスは、受信機に蓄積されているバッファもそのまま一時停止されるので、データ復号再開(レジューム)がされたときでも大きな誤差を発生することなく、正確な位置からデータ再生ができることになる。さらには、本発明によれば、保持されるプロセスに個数上限値を設定して、所定個数以上の一時停止プロセスが発生した場合には、時間的に古い一時停止プロセスからタイムアウトを行うようにしたので、バッファなどのリソースが適度な状態で開放されるためにシステムの破綻が無くなる。以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、本実施例に係るデータ送受信システムの構成を示すブロック図である。データ送受信システムは、左のオーディオビデオデータのサーバー(以下、「AV送信機」という)と、右のオーディオビデオデータのレシーバー(以下、「AV受信機」という)とがネットワークを経由して接続され構成される。AV送信機は、USB(Universal Serial Bus)1、チューナー2、HDD(Hard disk drive)3、CPU4、ネットワークバッファ5、ポーズ手段6、および応答コマンド送受信手段7を有する。AV受信機は、CPU8、デコードバッファ9、復号化手段10、AVモニター11、応答コマンド送受信手段12、プロセス管理手段13、タイムアウト保持手段14、およびネットワークバッファ15を有する。
HDD3には、送信するAVデータが保存されている。このAVデータは、チューナー2からの受信データであっても、カムコーダーによって自分で撮影したAVデータをUSB1経由でHDD3に記録されたものであってもよい。HDD3からAVデータを送信するとき、CPU4は、ネットワークへ送信するためのコマンドを送信する。
図2は、ネットワークを介してAV送信機からAV受信機にAVデータを送信する送信手順を示すフローチャートである。図2においてコントローラは、AV送信機およびAV受信機の双方を操作すべくユーザが操作入力可能に設けられている。本実施例では、コントローラは、ネットワークを介してAV送信機およびAV受信機の各々にデータを送受信可能に設けられている。
まず、コントローラに設けられたAV情報要求ボタンなどがユーザに押されると、コントローラは、ネットワークを介してAV送信機にAV情報要求コマンドを送信する。AV送信機のCPU4は、AV情報要求コマンドを受信すると、HDD3に格納されたデータを参照してAVリストコマンドを構成し、ネットワークを介してコントローラに返送する。
コントローラには、AVコンテンツを選択する選択ボタンが設けられている。ユーザは、受信したAVリストコマンドが示すAVコンテンツの中から、この選択ボタンを押すことにより、AV受信機に送信したいAVコンテンツを選択することができる。ユーザによってAVコンテンツが選択されると、コントローラは、ネットワークを介してAV受信機にAV受信要求コマンドを送信する。AV受信機のCPU8は、AV受信要求コマンドを受信すると、AVコンテンツを受信するポート情報を指定してAV受信許可コマンドをコントローラに返送する。
AV受信許可コマンドを受信すると、コントローラは、AV受信機から指定された受信ポート番号、AV受信機のIPアドレス、AVコンテンツ識別情報をパラメータとして、ネットワークを介してAV送信機にAV送信要求コマンドを送信する。
AV送信機のCPU4は、AV送信要求コマンドを受信すると、HDD3に格納されたデータを参照し、AVコンテンツ識別情報で示されるAVコンテンツの有無を判定する。そのAVコンテンツが存在する場合、同時送信チャネル数や、既に別のAV受信機に送信中か否か、などの状況を確認し、再生可能か否かを判定する。
ここで、要求されたAVコンテンツが再生不可能な状態であれば、CPU4はネットワークを介して、コントローラに理由と共にNACKを返送する。再生可能であればCPU4はコントローラに再生識別子をパラメータとしてACKを返送すると共に、HDD3に対して、ネットワークバッファ5の未使用のチャネルxにAV受信機から要求されたAVコンテンツのデータの読み出しを指示する。再生識別子は以降、このチャネルxを使用してAVコンテンツの伝送を識別するための情報である。
さらに、CPU4はネットワークバッファ5の監視を開始する。所定時間毎(例えば100ミリ秒毎とし、以下、100ミリ秒毎に送信すると仮定する)に、チャネルxからAVデータを100ミリ秒分、AV受信機のIPアドレス、ポート番号に対して送信する。この時、送信するAVデータの送信サイズ、AVコンテンツ全体中のオフセット等の情報も一緒に送信する。また、ジッタ、アンダーラン等を考慮し、300ミリ秒分のAVデータがネットワークバッファ5に読み出された時点で、送信を開始する(場合によっては考慮せず、読み出しと同時に送信しても良い)。CPU4は100ミリ秒毎に、100ミリ秒分の指定されたコンテンツのデータをから読み出し、指定されたチャネルxにセットするようにHDD3に指示する。
AV受信機のCPU8は、AV送信機からAVデータを受信すると、AV送信機にACKを返送すると共に、受信したAVデータをネットワークバッファ15に一旦蓄積する。そして、ネットワーク上のジッタやアンダーラン等を考慮し、ある程度ネットワークバッファ13に蓄積されると、デコードバッファ9に転送され、復号化手段10を介してAVモニター11に再生される。
次に、ポーズについて説明する。コントローラには、ポーズボタン(一時停止ボタン)が設けられている。このポーズボタンがユーザによって押されることによりポーズ要求を取得すると、コントローラは、再生識別子をパラメータとして、ポーズコマンドをAV送信機にネットワークを介して送信する。AV送信機のCPU4は、ネットワークを介してポーズコマンドを受信すると、HDD3にポーズコマンドにより指定された識別子から、AVコンテンツデータの読み出し停止を指示し、ネットワークバッファ5のチャネルxの監視も停止する。そして、ポーズ手段6に指示して、再開時にHDD3から読み出す予定のオフセットを記憶する。
AV送信機のCPU4は、ネットワークを介してコントローラからレジュームコマンドを受信すると、その再生識別子を用いてポーズ手段6に次に読み出すべきオフセットを問い合わせ、HDD3に続きからAVデータを読み出してチャネルxにセットするように指示する。同時に、ネットワークバッファ5の監視を開始し、通常再生時と同様の処理を再開する。
図2において、AVデータそれぞれにACKを返送しているが、ストリーム系のデータの場合はデータが欠落しても再送しない場合が多いため、そのような場合はACKの返送を省いても構わない。
図3は、本実施例に係る、AV情報要求コマンド、AVリストコマンド、AV受信要求コマンド、AV受信許可コマンドなどの構成例を示す図である。AVリストコマンドは、AVリストであることを示すデータと、AV送信機が有する各AVコンテンツの名称を示すAVコンテンツ情報識別子と、各AVコンテンツのフォーマットを示すフォーマット識別情報、各AVコンテンツのデータサイズを示すコンテンツサイズ等の属性情報を含む。
AV受信要求コマンドには、AV受信要求であることを示すデータと、AVコンテンツ情報識別子と、フォーマット識別情報と、コンテンツサイズとを含む。図3に示す例では、ユーザに「誕生日」という名称のAVコンテンツが選択された例が示されている。
図2のフローの後に、AVデータはネットワークバッファ5に一度、蓄えられ、ネットワークを経由して、図1の右側のAV受信機へ送信される。なお、ポーズをかける場合にはCPU4からポーズ手段6にポーズをかける信号が伝送され、ポーズ手段はネットワークバッファ5に対し、データをネットワークへ送信することをポーズするように指示信号がだされて、ネットワークバッファ5はネットワークへの伝送をポーズする。AV受信機ではネットワークバッファ15に一度蓄えられ、CPU8で受信の管理がなされる。即ち、所定のサイズのパケット化されたデータで送られてくるので、どれだけの量のデータを受けたか、ある程度ネットワークバッファ15に蓄積したものはデコードバッファ9へ伝送したりする制御を行う。デコードバッファに送られたデータは、ある程度蓄積され、所定の時刻になるとAVデータは復号化手段10によって復号されるため、データがデコードバッファ9から抜き取られる。
図4は、本実施例に係るデコーダーバッファの具体的な例を模式的に示す図である。図4のAの位置からデータがデコードバッファに蓄積開始される。右上の傾きはバッファに入る転送レートである。縦軸はバッファに溜まっているデータの占有量、横軸は時間を示す。Bの位置になると第1の単位のデータが復号される。これは具体的には、AVデータの主にビデオデータの1ピクチャー分に相当する。例えば地上波デジタルデータなどはMPEG2によって可変レートで圧縮符号化されている。従って画面の複雑さや、各ピクチャーのテクスチャーの動き量などの状況により、各フレームに与えられる画像の符号量は異なる。そこでBからCへのバッファからデコーダーへ引き抜かれる量が、各ピクチャー単位で異なってくる。次のピクチャーはDからE、その次はFからGであって、それぞれ異なっているのが分かる。
ただし、バッファには上限があって、そこまではバッファしても良いが、それ以上は溜めることはできない。溜めた場合には情報ビットが欠落し、MPEGではそのピクチャー、あるいは予測符号化されているリファレンスピクチャーである場合には、数ピクチャーのグループ単位で復号が出来なくなってしまうこともある。その上限ギリギリにまでバッファ占有したときにポーズがかかると、例えば図4のYのようなところまで占有しているときに、タイムアウトが発生し、受信バッファやデータの復号用バッファにあるデータがフラッシュしてしまうと、次にレジュームした場合に正確な位置からのレジュームができなくなる。
即ち、送信側サーバーが何処までを送ったかの情報を持っているとしても、受信側クライアントのほうにある受信バッファやデータの復号用バッファにはどこまでのバッファが溜まっていたか(消費されていたか)の情報がフラッシュしてしまっているので、図4のXからYまでの時刻、即ち時間Sの期間が、誤差として発生する。AVデータがMPEGなどのように圧縮符号化されているアプリケーションなどでは符号化しているピクチャーの符号量が変動するので、その期間が小さい符号量などであれば、バッファの値が上限に近い場合に、数多くのピクチャーのデータがバッファされていることになる。このためその分、バッファに溜まっているデータの再生時間が長い状態で溜まってしまうことになる。したがって、本来のポーズとポーズ解除における再生のタイミングと、ポーズしてからバッファをフラッシュして初めからバッファに溜めてからスタートということになると、前者と後者では再生位置が大きく違ってしまい、誤差が大きくなってしまう。
そこで本実施例ではCPU8がネットワークバッファを経由して、AV送信機のネットワークバッファと、AV受信機のネットワークバッファを繋ぐ、ネットワークのプロセスに対して、ポーズ手段6でポーズをかけた場合、所定の時間が掛かってもタイムアウトをしないようにCPU8からタイムアウト保持手段14で、タイムアウトしてネットワークバッファがフラッシュしないように制御をかける。
ところで、ネットワークには本当にポーズをかけたか、あるいはAV送信機がなんらかの条件で伝送が中断されてしまうことがある。例えばAV送信機の電源が押された場合や、ネットワークケーブルが切断されてしまう場合などである。そのような場合と本当のポーズの状態を識別するために、CPU8は応答コマンド送受信手段12にAV送信機へのデータ送受信とは別のプロセスにて、応答を要求する応答コマンドを送信するよう指示信号を送信する。
応答コマンド送受信手段はその指示信号をうけたらネットワーク経由にてAV送信機の応答コマンド送受信手段7へ、応答コマンドを送信する。応答コマンドは例えばPINGや状態問い合わせ、死活確認、NOPへの応答、ヘルスチェックなどのように、相手のプロセスが存在しているか消滅しているか否かを判定するために、応答するだけのシンプルなもので良い。
図5は、本実施例に係るタイムアウト検出シーケンスの説明図である。図5では、応答コマンドによってポーズかプロセスが消滅しているかを確認するフローを示している。図5において、ポーズが発生した時点でAV送信機からAVデータの送信が停止される。そこでAV受信機のCPU8は所定の時間経過してもデータを受信しなければ、AV送信機のIPアドレス、通信ポート番号を通知し、応答コマンド送受信手段12に確認を指示する。
応答コマンド送受信手段12はネットワークを介して、AV送信機に確認要求コマンドを送信しACKの返送を待つ。応答コマンド送受信手段12は所定時間経過してもACKを受信できなければ、異常発生と判定し、CPU8に対してタイムアウト発生を通知する。所定時間以内にACKを受信できれば、定期的に確認要求をAV送信機に送信し、確認を継続する。この時、ACKを受信する毎に図6に示すプロセス状態管理テーブルの受信時刻を更新する。
AV送信機の応答コマンド送受信手段7は、確認要求コマンドを受信すると、ACKを返送する。このように、応答が無い場合にはタイムアウトを行い、応答がある場合には一時停止状態にあるとしてタイムアウトを回避し、一時停止状態を保持する。一時停止状態の保持は、CPU8を経由してタイムアウト保持手段14が行う。
その際、複数のAV受信機でAVデータを送受信するプロセスが複数発生する場合がある。その場合にはプロセスが生成されるたびにネットワークバッファを分割して割り当て、各プロセスの付随する情報として、ネットワークバッファ状態管理テーブルにプロセスの状態、最後に受信した時刻を記憶しておく。
図6は、本実施例に係るネットワークバッファ状態管理テーブルを示す図である。この例では、ネットワークバッファを4分割しているので、4チャンネル分(プロセス4個分)同時に受信できる。プロセスの状態は何も再生してなければアイドル、再生中、一時停止中の3つの状態で管理する。プロセスの状態が再生中で、応答コマンド送受信手段12からタイムアウト発生の通知を受けた場合は、タイムアウト発生と見なすが、まずは、プロセス状態を一時停止中に更新し、即座にはタイムアウト処理を行わない。ここで、全てのバッファを使用中に、新たな受信プロセスが生成されるとする。タイムアウトの判定として、プロセス状態が一時停止中であるプロセスの中で、受信時刻の古い順にタイムアウト判定を行うことにより、所定の個数のプロセスを待たせておいたなら、その古い順番にタイムアウトをする。
例えば、10個のプロセスまでとCPU8に設定した場合には、11番目のポーズのプロセスが指定された場合、1番目のプロセスは自動的にタイムアウトする。タイムアウトの時間は自由に設定する。なお、プロセスにはネットワークバッファ状態管理テーブルという仕組みを使うことにより、そのポーズプロセスが発生したときの時刻が記録されているので、その時刻情報を見ることにより、古いもの、新しいものかの判定をCPU8ですることができる。タイムアウト保持手段14は、CPU8からの指示信号によりプロセス管理手段13を経由してプロセスの個数、タイムアウトをするタイミングを管理制御する。ここでは、AVデータを受信しなくなってから確認要求の送信を開始したが、AVデータの受信の有無にかかわらず定期的に確認要求を送信しても構わない。
一方、デコードバッファに溜まったデータは、前記のようにデコードのタイミングによって(MPEGにはDTS=でコーディングタイムスタンプがある)そのピクチャーの復号が、復号化手段10によってなされる。またオーディオも同様に復号化手段10によってなされる。その後、復号されたAVデータはAVモニター11にて再生され、ユーザに視聴可能とされる。
図7は、タイムアウトを行う場合と行わない場合におけるプロセスを示すフローチャートである。スタートから第1のステップでCPU4からHDD3にデータ送信指示を出す。次にステップ2でCPU8からAV情報要求コマンドを送信する。次にステップ3でCPU4がAV情報要求コマンドを受けて各パラメータを返す。このパラメータとはAV受信機から指定された受信ポート番号、AV受信機のIPアドレス、AVコンテンツ識別情報などである。
次にステップ4でAVデータをネットワークバッファ5に読み出して送信を開始する。次にステップ5にてCPUからHDD3にポーズをかける。次にステップ6にてタイムアウト保持手段14でプロセスを保持し、且つ、デコーダーバッファなどを一時停止するように保持する。次にステップ7においてCPU8はCPU4へ応答コマンド指示を送信する。次にステップ8にて応答コマンドに対して応答があったか否かを判定する。
応答コマンドが無かった(NO)の場合、ステップ12に飛び、プロセス管理手段13にタイムアウトをするように指示させる。次にステップ13にてタイムアウトを行う。一報ステップ8にて応答コマンドに対して応答があったか否かを判定し、応答コマンドがあった(YES)の場合には、ステップ9にてプロセス管理手段13にタイムアウトをしない(保持)させるように指示させる。
次にステップ10にてタイムアウト保持手段14によってタイムアウトしないように保持をする。次にステップ11にてプロセス管理手段13にて、プロセス数が所定の数以上になったか否かを判定する。所定の数になっていない(NO)の場合は、ステップ9へ飛ぶ。所定の数になっている(YES)の場合には、ステップ12に飛び、プロセス管理手段13にタイムアウトをするように指示させる。次にステップ13にてタイムアウトを行い終了する。
なお、ここでは、ポーズの解除(タイムアウトすること)をプロセス個数で判定したが、AV受信機においてのリソース(ポーズするたびに一時停止しておくバッファの量や、CPUの負荷の量など)によって、その値が所定以上になった場合に、古いものからタイムアウトをするようにしてもよい。また、USB1はSDメモリーであってもなんでも良く、チューナーは、外からのデータの受信が可能であれば、デジタルでもアナログでも、通信経路からであるシステムであっても良い。また、ネットワークは、IP接続でも特別なプロトコル接続であってもよく、パケットフォーマットも特に規制するものではない。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
1 USB、 2 チューナー、 3 HDD、 4 CPU、 5 ネットワークバッファ、 6 ポーズ手段、 7 応答コマンド送受信手段、 8 CPU、 9 デコードバッファ、 10 復号化手段、 11 AVモニター、 12 応答コマンド送受信手段、 13 プロセス管理手段、 14 タイムアウト保持手段、 15 ネットワークバッファ。

Claims (3)

  1. ネットワークを介して送信機からデータを受信するデータ受信方法において、
    あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、前記停止したプロセスとは別のプロセスにて、前記送信機へ確認要求コマンドを送信するステップと、
    送信した確認要求コマンドに対して前記送信機から応答があったか否かを判定するステップと、
    応答がない場合に、前記停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、前記停止したプロセスが一時停止状態にあるとして当該プロセスのタイムアウトを回避するステップと、
    一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせるステップと、
    を備えることを特徴とするデータ受信方法。
  2. データを受信する受信機と、
    ネットワークを介して前記受信機にデータを送信する送信機と、を備え、
    前記受信機は、
    あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、前記停止したプロセスとは別のプロセスにて前記送信機へ確認要求コマンドを送信し、
    送信した確認要求コマンドに対して前記送信機から応答があったか否かを判定し、
    応答がない場合に、前記停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、前記停止したプロセスが一時停止状態にあるとしてタイムアウトを回避し、
    一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせることを特徴とするデータ送受信システム。
  3. ネットワークを介して送信機と応答コマンドを送受信する応答コマンド送受信手段と、
    データを受信するプロセスのタイムアウトを制御するタイムアウト保持手段と、
    を備え、
    前記応答コマンド送受信手段は、あるデータを受信するプロセスを停止した場合に、前記停止したプロセスとは別のプロセスにて、前記送信機へ確認要求コマンドを送信し、
    前記タイムアウト保持手段は、
    送信した確認要求コマンドに対して前記送信機から応答がない場合に、前記停止したプロセスをタイムアウトさせ、応答があった場合に、前記停止したプロセスが一時停止状態にあるとして当該プロセスのタイムアウトを回避し、
    一時停止状態にあるとされたプロセスが所定数に達した場合、一時停止状態にあるとされたプロセスのうち停止した時刻が古いプロセスから順にタイムアウトさせることを特徴とするデータ受信機。
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