JP4193043B2 - データ通信装置およびデータ通信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、IEEE1394規格などのデジタルインターフェースを通じてデータを送信あるいは受信するようにする装置、方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格のデジタルインターフェースが種々の電子機器に搭載されるようになってきている。IEEE1394規格のデジタルインターフェースは、最大データ転送速度が400メガビット/秒と高速であり、接続できる機器は、最大63台、機器間の距離は最大4.5メートル、最も離れた機器間の距離は72メートルである。また、転送方式として、リアルタイム性に優れたアイソクロナス転送の他、非同期転送やブロードキャスト転送をサポートしている。
【0003】
このように、IEEE1394規格のデジタルインターフェースは、データの転送速度が高速であり、柔軟に種々の機器を接続することができ、また、リアルタイム性が要求される動画像データや音楽データ等の伝送に適したアイソクロナス転送方式を提供するなどの特徴を有している。
【0004】
このため、IEEE1394規格のデジタルインターフェースは、コンピュータと周辺機器とを接続するためのインターフェースとして用いられるだけでなく、例えば、IRD(Integrated Receiver Decoder)などと呼ばれるデジタル放送用の受信チューナ、ハードディスク装置やデジタルVTR(Video Tape Recorder)などの記録再生装置、記録装置、再生装置、テレビ受像機など、種々のいわゆるAV(Audio/Visual)機器等をも接続して形成する家庭内ネットワークにおけるインフラとしても注目されている。
【0005】
そして、IEEE1394規格のデジタルインターフェースにおいては、データを伝送する場合に何らかの原因により、予め決められたタイムアウト時間(例えば100秒間)の間、データの送受信が適正に行えなかった場合には、リセット処理を行って新たに初めからデータの送受を行うようにすることによって、確実にデータの送受を行えるようにしている。
【0006】
しかし、例えば、パーソナルコンピュータとインクジェットプリンタとをIEEE1394規格のデジタルインターフェースで接続した場合であって、印字すべきデータの伝送途中で、インクジェットプリンタがヘッドクリーニングを行うなどして、予め決められたタイムアウト時間分以上、データの送受が行えなかった場合、上述したように、リセット処理が行われて、初めからデータが送信するようにされるので、送受が中断された時点からデータの送受を再開させることができないという不都合が生じる場合がある。
【0007】
このような不都合を回避するため、特許文献1(特開2001−175546号公報)には、IEEE1394規格のデジタルインターフェースを通じてパーソナルコンピュータに接続されるインクジェットプリンタにおいて、データの受信中にヘッドクリーニングが発生した場合には、予め決められたタイムアウト時間よりも短いタイミングでエラーステータスをパーソナルコンピュータに送信する方式が提案されている。
【0008】
このように、タイムアウト時間より短いタイミングでエラーステータスをプリンタからパーソナルコンピュータに送信することによって、パーソナルコンピュータにおいては、再度、予め決められたタイムアウト時間分待つことができるようにされ、実質的にタイムアウト時間を延長するようにして、中断時点からのデータの送受を再開することができるようにしている。この技術は、受信機器の動作状態に起因し、数十秒以上の比較的に長時間に渡ってデータの送受ができない場合に有効である。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−175546号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、IEEE1394規格のデジタルインターフェースは、上述もしたように、データ転送速度が高速であり、微少な信号のやり取りによって成り立っているため、外来ノイズによる影響を受けやすい状況にある。例えば、外来ノイズの影響を受けて、いわゆるトポロジ情報がクリアされるバスリセット(バスの接続関係の初期化)が発生してしまうことも考えられる。このため、外来ノイズに起因して発生するバスリセットに対する対策も講じておく必要がある。
【0011】
ここで、IEEE1394規格のデジタルインターフェースを用いている場合の外来ノイズに起因して発生する可能性のある問題点について考える。IEEE1394規格のデジタルインターフェースの場合、データのやり取りをする前の段階として、データを送信する機器とデータを受信する機器との双方が、相手機器をお互いに認識して、データを送受する通信路の接続関係を確立する動作を行う。
【0012】
つまり、送信側の機器と受信側の機器とが所定の信号を送受することにより、相手機器がどの機器で、その機器の準備が整ったか否かを確認し、送信側の機器においてはどのチャンネルを通じてどの機器にデータを送信し、受信側の機器においてはどのチャンネルを通じてどの機器からのデータを受信するかを示す情報が保持され、管理するようにされる。
【0013】
このようにして通信路の接続関係を確立することを、コネクションを張る、あるいは、リンクを張るなどと呼んでいる。そして、IEEE1394規格のデジタルインターフェースによって接続された電子機器間においては、上述したように、機器認識を行って、コネクションを張ることにより、ストリーム(データ)の伝送が可能になる。
【0014】
しかし、コネクションを張っているときに、IEEE1394規格のデジタルバスに飛び込む、交流電源(AC電源)や静電気などに起因するノイズ等の影響を受けて、上述もしたように、バスリセットが発生する可能性がある。この場合、IEEE1394規格においては、規格時間内(例えば1秒以内)に送信側と受信側の機器がバス上に復帰できたときには、コネクションの状態は保持され、元のようにコネクションを自動的に復旧させて、データの送受を継続させることができるようにされている。
【0015】
突発的に発生するノイズ等の影響は、比較的に短い時間で解消される場合が多いので、多くの場合には、規格時間内においての復帰によって、自動的に復旧されると考えられる。しかし、バスリセット発生によって、自機あるいは他機の状態が不安定になり、規格時間内(例えば1秒以内)に送信側と受信側の機器の内の一方でもバス上に復帰できないときには、その後に復帰してきたとしても、通信路の接続関係が外れて(コネクションが外れて)、データの送受ができなくなる。
【0016】
具体的に説明すると、IEEE1394規格のデジタルインターフェースを通じて例えば映像データの供給を受け、この映像データに応じた映像を視聴しているときに、ノイズ等の影響を受けてバスリセットが発生し、規格時間内に送信側と受信側の機器の内の一方でも復帰できないときにはコネクションが外れ、映像データは供給されなくなるので映像は途切れてしまうことになる。この場合、使用者(ユーザ)がコネクションを張りなおすようにする操作を行うまでは映像は途切れたままである。
【0017】
このように、バスリセットが発生し、規格時間内に復帰しなかった場合に、コネクションを張りなおす操作を行わなければならないのでは、使用者にとっては面倒である。また、IEEE1394規格のデジタルインターフェースを通じて供給される映像データを記録媒体に記録する録画の場合、特に、予約録画の場合には、使用者が録画中の映像データによる映像をモニタしていることは少ないので、バスリセット発生後の録画ができなくなってしまう可能性が高くなる。
【0018】
IEEE1394規格のデジタルインターフェースを、いわゆるAV機器などをも接続して形成する家庭内ネットワークのインフラとして用いることを考えると、機器の意図しない外来ノイズ等の影響によってバスリセットが発生した場合についての適切な方策を講じることが重要になってきている。
【0019】
以上のことにかんがみ、この発明は、外来ノイズ等の外的要因によって、通信路の接続関係が外れた場合の方策を講じるようにしたデータ通信のための装置および方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のデータ通信装置は、
目的とする相手機器に対して接続要求を送信し、前記相手機器との間で通信路の接続関係を確立するようにする接続確立手段と、
前記接続確立手段により接続関係が確立された前記通信路を通じて、所定の通信規格に従って前記相手機器にデータを送信するようにする送信手段と、
前記データの送信途中において、前記通信路の接続関係が途切れた場合に、所定の前記通信規格に応じた規格時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別する第1の判別手段と、
前記第1の判別手段により、前記規格時間内に復帰した状態にならなかったと判別された場合に、さらに所定時間の間、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になるまで、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別するようにする第2の判別手段と、
前記第2の検出手段により、所定時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったと判別された場合に、前記接続確立手段を制御して、再度、前記通信路の接続関係を確立し、前記送信手段を制御して前記データの送信を継続するようにする制御手段と
前記相手先機器からのデータの再送要求を受信する再送要求受信手段と、
前記再送要求受信手段を通じて、データの前記再送要求を受信した場合には、前記送信手段を制御して、前記再送要求に応じたデータの再送を行うようにする再送制御手段と
を備える
【0021】
この請求項1に記載の発明のデータ通信装置によれば、接続確立手段によって接続関係が確立された通信路を通じて、送信手段によりデータが相手機器に送信されている場合に、第1の判別手段により、通信路の接続関係が途切れ、規格時間内に自機と相手機器との少なくとも一方が通信路上に復帰していないことが検出された場合に、さらに、第2の検出手段により所定時間内に自機と相手機器とが通信路に復帰したか否かが検出される。
【0022】
第2の検出手段により、所定時間内に自機と相手機器とが通信路に復帰してきたことが検出された場合には、制御手段により接続確立手段と送信手段とが制御され、通信路の接続関係が再確立された後、データの送信が継続再開(続行)するようにされる。
【0023】
これにより、外来ノイズ等により、通信路の接続関係が途切れ、用いている通信規格で規定されている規格時間内に自機と相手機器とが通信路上に復帰してこなかった場合であっても、規格時間後、さらに所定時間の間、通信路を監視し、この所定時間の間に、自機と相手機器との双方が通信路に復帰してきたときには、通信路の接続関係を元のまま確立するようにして、データの送信が続行できるようにされる。
【0024】
また、請求項2に記載の発明のデータ通信装置は、
目的とする相手機器に対して接続要求を送信し、前記相手機器との間で通信路の接続関係を確立するようにする接続確立手段と、
前記接続確立手段により接続関係が確立された前記通信路を通じて、所定の通信規格に従って前記相手機器から転送されてくるデータを受信する受信手段と、
前記データの転送途中において、前記通信路の接続関係が途切れた場合に、所定の前記通信規格に応じた規格時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別する第1の判別手段と、
前記第1の判別手段により、前記規格時間内に復帰した状態にならなかったと判別された場合に、さらに所定時間の間、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になるまで、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別するようにする第2の判別手段と、
前記第2の検出手段により、所定時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったと判別された場合に、前記接続確立手段を制御して、再度、前記通信路の接続関係を確立し、前記受信手段を制御して前記データの受信を継続するようにする制御手段と
前記受信手段を通じて受信したデータを確認し、データの抜けを検出する検出手段と、
前記検出手段によりデータの抜けが検出された場合に、データの抜けがあった部分からのデータの再送を、あるいは、抜けたデータの再送を要求する再送要求を形成し、これを前記相手機器に送信する再送要求送信手段と
を備える
【0025】
この請求項2に記載の発明のデータ通信装置によれば、接続確立手段によって接続関係が確立された通信路を通じて送信されてくるデータが、受信手段により受信するようにされている場合に、第1の判別手段により、通信路の接続関係が途切れ、規格時間内に自機と相手機器との少なくとも一方が通信路上に復帰していないことが検出された場合に、さらに、第2の検出手段により所定時間内に自機と相手機器とが通信路に復帰したか否かが検出される。
【0026】
第2の検出手段により、所定時間内に自機と相手機器とが通信路に復帰してきたことが検出された場合には、制御手段により接続確立手段と受信手段とが制御され、通信路の接続関係が再確立された後、データの受信が継続再開(続行)するようにされる。
【0027】
これにより、外来ノイズ等により、通信路の接続関係が途切れ、用いている通信規格で規定されている規格時間内に自機と相手機器とが通信路上に復帰してこなかった場合であっても、規格時間後、さらに所定時間の間、通信路を監視し、この所定時間の間に、自機と相手機器との双方が通信路に復帰してきたときには、通信路の接続関係を元のまま確立するようにして、当該通信路を通じて送信されてくるデータの受信が続行できるようにされる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明による装置、方法の一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、この発明による装置、方法を、IEEE1394規格のデジタルインターフェース機能を備えた電子機器であって、家庭内ネットワークシステムを構成する、テレビ受像機と、HDD(Hard Disk Drive)やDVTR(Digital Video Tape Recorder)などの記録再生機と、IRD(Integrated Receiver Decoder)などのデジタル放送の受信機とに適用した場合を例にして説明する。
【0029】
[家庭内ネットワークの構成例について]
図1は、この実施の形態の家庭内ネットワークシステムの構成例を説明するための図である。図1に示すように、この実施の形態の家庭内ネットワークシステムは、テレビ受像機1、HDDやDVTRなどの記録再生機2、IRDなどのデジタル放送の受信機3とにより構成されたものである。なお、以下においては、説明を簡単にするための、記録再生機2はHDD(ハードディスク装置)であり、デジタル放送の受信機3は、IRDであるものとして説明する。
【0030】
この実施の形態の家庭内ネットワークシステムを構成する機器であるテレビ受像機1、HDD2、IRD3のそれぞれは、IEEE1394規格のデジタルインターフェース機能を備えたものであり、図1Aに示すように、テレビ受像機1とHDD2とは、IEEE1394規格に準拠したデジタル信号線であるIEEE1394ケーブル4を通じて接続され、同じく、HDD2とIRD3とは、IEEE1394ケーブル5を通じて接続されている。
【0031】
すなわち、図1Aに示したように接続されて形成されたこの実施の形態の家庭内ネットワークシステムは、図1Bに示すように、テレビ受像機1、HDD2、IRD3のそれぞれが、1本のデジタルバス(IEEE1394バス)によってバス接続されて構成されたものであると言える。
【0032】
そして、図1に示した家庭内ネットワークシステムの場合には、HDD2に記録されている例えば映画の映像データと音声データとをデジタルバス(IEEE1394ケーブル4)を通じてテレビ受像機1に供給し、テレビ受像機1を通じてその映画の映像と音声とを視聴することができるようにされる。
【0033】
また、図1に示した家庭内ネットワークシステムの場合には、IRD3によって受信選局されたデジタル放送番組の放送信号(放送データ)をデジタルバス(IEEE1394ケーブル5)を通じてHDD2に供給し、これをHDD2のハードディスクに記録したり、IRD2によって受信選局されたデジタル放送番組の放送データをデジタルバス(IEEE1394ケーブル4、5)を通じてテレビ受像機1に供給し、テレビ受像機1を通じてそのデジタル放送番組の映像と音声とを視聴したりすることができるようにされる。
【0034】
なお、後述もするように、テレビ受像機1はアナログ入力端子を備え、アナログの映像信号や音声信号の供給を受けて処理することも可能なものであり、また、HDD2、IRD3は、アナログ出力端子を備え、アナログの映像信号や音声信号を出力することもできるし、また、HDD2は、アナログ入力端子を備え、アナログ信号の供給を受けて、これをデジタル化して記録することもできるものである。
【0035】
そして、図1に示した家庭内ネットワークシステムを構成する各機器は、自機からデジタル通信路の接続関係を確立するようにして、デジタルデータの送信あるいは受信を行うようにした場合であって、外来ノイズ等の外的な要因によってバスリセットが発生した場合には、使用者の手を煩わせることなく、できるだけ自動的にデータの送受信を再開することができるようにしている。
【0036】
つまり、この実施の形態の家庭内ネットワークシステムを構成する各機器は、自機から接続関係を確立したデジタル通信路を通じてデータの送受信を行っている場合に、バスリセットが発生すると、IEEE1394規格において定められている通常の規格時間である1秒以内に、自機と相手機器とのいずれもが通信路上に復帰してこない場合であっても、当該規格時間経過後、予め決められたタイムアウト時間内に自機と相手機器とが復帰してきた場合には、通信路の元の接続関係を再度確立するようにして、データの送受信を続行することができるようにしている。
【0037】
[各機器の構成例とその動作について]
次に、図1に示した家庭内ネットワークシステムを構成するテレビ受像機1、HDD2、IRD3の構成例とその動作について説明する。
【0038】
[テレビ受像機1について]
まず、テレビ受像機1の構成例について説明する。図2は、この実施の形態のテレビ受像機1の構成例を説明するためのブロック図である。図2に示すように、この実施の形態のテレビ受像機1は、IEEE1394規格に準拠したデジタル入出力端子1ioと、アナログ映像信号の入力端子1Vd1、1Vd2と、アナログ音声信号の入力端子1Au1、1Au2とを備えたものである。
【0039】
そして、テレビ受像機1は、図2に示すように、IEEE1394インターフェース回路(以下、IEEE1394I/F回路という。)101と、デ・マルチプレクサ102と、映像デコーダ103と、音声デコーダ104と、A/D(デジタル/アナログ)変換回路105、106と、セレクタ107と、表示回路108と、ディスプレイ109と、音声信号処理回路110と、スピーカ111と、制御部120とを備えている。
【0040】
制御部120は、テレビ受像機1の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)124が、CPUバスを通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータでる。
【0041】
ここで、ROM122は、CPU121によって実行される種々のプログラムや処理に必要なデータなどを記憶したものであり、RAM123は、各種の処理において、処理の途中結果を一時記憶するなどの主に作業領域として用いられるものである。また、EEPROM124は、不揮発性メモリであり、テレビ受像機1の電源が落とされた場合にも保持しておくべきデータや設定パラメータなどを保持するものである。
【0042】
また、制御部120には、図2に示すように、赤外線リモコン信号の受光部130が接続されており、リモコンコマンダ(以下、リモコンという。)140からの使用者の操作に応じたリモコン信号を受光し、これを電気信号に変換して、制御部120に供給することができるようにされている。これにより、制御部120は、リモコン140を通じて供給される使用者からの指示に応じてテレビ受像機1の各部を制御することができるようにされる。
【0043】
そして、HDD2やIRD3から、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの所定の符号化方式でデータ圧縮された映像データ(映像ES(Elementary Stream))や音声データ(音声ES(Elementary Stream))、さらには、制御データ等がパケット化されるとともに、多重化されて形成されたデジタル信号であるTS(Transport Stream)信号が、デジタル入出力端子1ioを通じて、このテレビ受像機1に供給される。
【0044】
デジタル入出力端子1ioを通じて供給されるTS信号は、IEEE1394I/F回路101に供給される。IEEE1394I/F回路101は、CPUやメモリを備えた構成を有し、自機宛てのデータを受け付けて、このテレビ受像機1において処理が可能な形式のTS信号に変換するなど、フォーマット変換等の処理を行い、処理後のTS信号をデ・マルチプレクサ102に供給する。
【0045】
また、IEEE1394I/F回路101は、制御部120からの制御に応じて、目的とする相手機器に対して通信路の接続関係を確立するようにするコネクション要求を形成し、これを送出して、通信路の接続関係を確立するようにしたり、あるいは、相手機器からの自機宛てのコネクション要求を受信して、これに応じて通信路の接続関係を確立したりする機能をも有するものである。
【0046】
また、IEEE1394I/F回路101は、通信路の接続関係を確立した相手機器はどの機器で、どのチャンネルを使用するか等のいわゆるコネクション情報を自己のメモリ(レジスタ)に保持して、どの機器と通信路の接続関係を確立しているかを管理することができるとともに、カウンタ機能をも備え、例えば、種々の規格時間の計測などをも行うことができるものである。
【0047】
デ・マルチプレクサ102は、IEEE1394I/F回路101から供給を受けたTS信号から、映像データ、音声データ、制御データのそれぞれを分離する。ここで分離された映像データは映像デコーダ103に供給され、音声データは音声デコーダ104に供給され、また、制御データは制御部120に供給される。
【0048】
映像デコーダ103は、デ・マルチプレクサ102からの映像データについて、当該映像データのデータ圧縮に用いられた圧縮方式に従って復号化処理(圧縮解凍処理)を行い、データ圧縮前の元の映像データを復元し、これをD/A変換回路105に供給する。D/A変換回路105は、これに供給された映像データをアナログ映像信号に変換し、これをセレクタ107に供給する。
【0049】
一方、音声デコーダ104は、デ・マルチプレクサ102からの音声データについて、当該音声データのデータ圧縮に用いられた圧縮方式に従って復号化処理(圧縮解凍処理)を行い、データ圧縮前の元の音声データを復元し、これをD/A変換回路106に供給する。D/A変換回路6は、これに供給された音声データをアナログ音声信号に変換し、これをセレクタ107に供給する。
【0050】
また、デ・マルチプレクサ102から制御部120に供給された制御データは、制御部120のRAM123あるいはEEPROM124に格納されて、必要に応じて各種の制御において用いられることになる。
【0051】
そして、上述したように、セレクタ107には、D/A変換回路105からのアナログ映像信号とD/A変換回路106からのアナログ音声信号とが供給されるとともに、図2に示すように、入力端子1Vd1からのアナログ映像信号、入力端子1Au1からのアナログ音声信号や、入力端子1Vd2からのアナログ映像信号、入力端子1Au2からのアナログ音声信号も供給される。
【0052】
セレクタ107は、制御部120からの制御信号に応じて、D/A変換回路105、106からのアナログ映像信号とアナログ音声信号とを出力するか、入力端子1Vd1、1Au1からのアナログ映像信号とアナログ音声信号とを出力するか、あるいは、入力端子1Vd2、1Au2からのアナログ映像信号とアナログ音声信号とを出力するかを切り換える。
【0053】
ここで、制御部120からの制御信号は、リモコン140を通じて供給された使用者からの指示入力に応じたものである。そして、セレクタ107から出力されるアナログ映像信号は、表示回路108に供給され、セレクタ107から出力されるアナログ音声信号は、音声信号処理回路110に供給される。
【0054】
表示回路108は、これに供給されたアナログ映像信号からディスプレイ109に供給して映像を表示するようにするための映像信号を形成し、これをディスプレイ109に供給する。また、音声信号処理回路110は、これに供給されたアナログ音声信号を増幅したり、種々のフィルタ処理を行ったりして、スピーカ111に供給する音声信号を形成し、これをスピーカ111に供給する。
【0055】
これにより、デジタル入出力端子1ioを通じて供給されたTS信号の映像データ、音声データに応じて映像や音声、あるいは、アナログ信号の入力端子であり入力端子1Vd1、1Au1、あるいは、入力端子1Vd2、1Au2を通じて受け付けたアナログ映像信号、アナログ音声信号に応じた映像、音声を使用者に供給することができるようにされる。
【0056】
このように、この実施の形態のテレビ受像機1は、従来からのアナログ入力端子に加え、IEEE1394規格のデジタルインターフェース機能を備え、HDD2やIRD3からデジタルデータ(TS信号)の供給を受けて、これを処理し、利用するようにすることができるものである。
【0057】
[HDD2について]
次に、HDD2の構成例について説明する。図3は、この実施の形態のHDD2の構成例を説明するためのブロック図である。図3に示すように、この実施の形態のHDD2は、デジタル信号の入出力系と、アナログ信号の入力系と、アナログ信号の出力系とを備えたものである。
【0058】
すなわち、HDD2において、デジタル信号の入出力系は、IEEE1394規格に準拠したデジタル入出力端子2ioとIEEE1394I/F回路201とからなる部分である。
【0059】
また、アナログ信号の入力系は、アナログ映像信号の入力端子2iVと、YC分離回路205と、NTSCエンコーダ206と、プリ映像信号処理回路207と、映像エンコーダ208とからなる映像信号入力処理系と、アナログ音声信号の入力端子2iAと、プリ音声信号処理回路210と、音声エンコーダ211とからなる音声信号入力処理系とからなる部分である。
【0060】
また、アナログ信号の出力系は、映像デコーダ212と、ポスト映像信号処理回路213と、OSD(On Screen Display)回路214と、NTSCエンコーダ215と、アナログ映像信号の出力端子2oVとからなる映像信号出力処理系と、音声デコーダ216、ポスト音声信号処理回路217と、D/A変換回路218と、アナログ音声信号の出力端子2oAとからなる音声信号出力処理系とからなる部分である。
【0061】
さらに、このHDD2は、供給された映像データや音声データなどを多重化して記録用のTS信号を形成したり、また、TS信号から映像データ、音声データ、制御データを分離したりする多重・分離部202や、バッファ制御回路203、ハードディスク204を備えるとともに、このHDD2の各部を制御する制御部220を備えている。
【0062】
制御部220は、図3に示すように、CPU221、ROM222、RAM223、EEPROM224がCPUバスを通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。ここで、ROM222は、CPU221により実行される各種のプログラムや処理に必要なデータが記録されたものである。また、RAM223は、主に作業領域として用いられるものである。EEPROM224は、不揮発性メモリであり、HDD2の電源が落とされても保持しておくべきデータ、例えば設定パラメータなどを保持するものである。
【0063】
この制御部220には、図3に示すように、赤外線のリモコン信号の受光部230が接続されている。リモコン信号の受光部230は、使用者の操作入力に応じたリモコン240からの赤外線のリモコン信号を受光し、これを電気信号に変換して制御部220に供給することができるものである。これにより、制御部220は、リモコン240を通じて供給される使用者からの指示に応じて、HDD2の各部を制御することができるようにしている。
【0064】
[記録処理時の動作について]
まず、このHDD2において、ハードディスク204にデータを記録する場合の動作について説明する。この実施の形態においては、IRD3から、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの所定の符号化方式でデータ圧縮された映像データ(映像ES)や音声データ(音声ES)、さらに制御データ等がパケット化されるとともに、多重化されて形成されたデジタル信号であるTS信号が、入出力端子2io1あるいは入力端子2io2を通じて、IEEE1394I/F回路201に供給される。
【0065】
IEEE1394I/F回路201は、上述したテレビ受像機1のIEEE1394I/F回路101と同様に、CPUやメモリを備えた構成を有し、自機宛てのデータを受け付けて、このHDD2において処理が可能な形式のTS信号に変換するなど、フォーマット変換等の処理を行い、処理後のTS信号を多重・分離部202に供給する。
【0066】
また、IEEE1394I/F回路201は、制御部220からの制御に応じて、目的とする相手機器に対して通信路の接続関係を確立するようにするコネクション要求を形成し、これを送出して、通信路の接続関係を確立するようにしたり、あるいは、相手機器からの自機宛てのコネクション要求を受信して、これに応じて通信路の接続関係を確立したりする機能をも有するものである。
【0067】
また、IEEE1394I/F回路201は、通信路の接続関係を確立した相手機器はどの機器で、どのチャンネルを使用するか等のいわゆるコネクション情報を自己のメモリ(レジスタ)に保持して、どの機器と通信路の接続関係を確立しているかを管理することができるとともに、カウンタ機能をも備え、例えば、種々の規格時間の計測などをも行うことができるものである。
【0068】
多重・分離部202は、IEEE1394I/F回路201からのTS信号に必要なデータを付加するなどの処理を行い、記録用のTS信号を形成する。多重・分離部202において形成されたTS信号は、バッファ制御回路203を介して、ハードディスク204に記録される。
【0069】
また、このTS信号の記録時において、多重・分離部202は、IEEE1394I/F回路201からのTS信号を、映像データ、音声データ、制御データに分離し、映像データを映像デコーダ212に、音声データを音声デコーダ216に、また、制御データを制御部220に供給する。
【0070】
映像デコーダ212は、多重・分離部202からの映像データについて、当該映像データのデータ圧縮に用いられた圧縮方式に従って復号化処理(圧縮解凍処理)を行い、データ圧縮前の元の映像データを復元して、これをポスト映像信号処理回路213に供給する。
【0071】
ポスト映像信号信号処理回路213は、後述するプリ映像信号処理回路207からの映像データと映像デコーダ212からの映像データとのいずれを処理するかを切り換える切換回路や、ノイズ除去回路、映像補間処理回路などからなるものであり、ここで処理された映像データは、OSD回路214に供給される。
【0072】
OSD回路214は、制御部220からの制御に応じて、画面表示用の種々の表示用データを形成し、これをポスト映像信号処理回路213からの映像データに重畳するなどの処理を行う。OSD回路214からの映像信号は、NTSCエンコーダ215に供給される。
【0073】
NTSCエンコーダ22は、これに供給された映像データ(コンポーネントデジタル信号)をYC信号に変換した後、D/A変換を行い、アナログの例えばコンポジット映像信号を得て、これをアナログ映像信号の出力端子2oVを通じて出力する。なお、NTSCエンコーダ215において、セパレート映像信号を得て、これを出力するように構成することも可能である。
【0074】
一方、音声デコーダ216は、多重・分離部202からの音声データについて、当該音声データのデータ圧縮に用いられた圧縮方式に従って復号化処理(圧縮解凍処理)を行い、データ圧縮前の元の音声データを復元し、これをポスト音声信号処理回路217に供給する。
【0075】
ポスト音声信号処理回路217は、後述するプリ音声信号処理回路210からの音声データと音声デコーダ216からの音声データとのいずれを処理するかを切り換える切換回路や、ノイズ除去回路などからなるものであり、ここで処理された音声データは、D/A変換回路218に供給される。D/A変換回路218は、これに供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、変換後のアナログ音声信号をアナログ音声信号の出力端子2oAを通じて出力される。
【0076】
このように、デジタル入出力端子2io1、2io2を通じて供給されるTS信号は、ハードディスク204に記録するとともに、同時にアナログ信号に変換して出力することもできるようにされている。なお、出力されるアナログ映像信号、アナログ音声信号は、モニタ受像機などに供給されて利用することができるようにされる。
【0077】
また、アナログ映像信号の入力端子2iVを通じて供給されるアナログ映像信号(この例の場合にはコンポジット信号)は、YC分離回路205に供給される。YC分離回路205は、これに供給されたコンポジット映像信号をYC分離し、YC分離後の映像信号をNTSCデコーダ206に供給される。
【0078】
NTSCデコーダ206は、これに供給された映像信号について、A/D変換、クロマエンコードの処理を施し、デジタルコンポーネントビデオ信号(映像データ)に変換し、これをプリ映像信号処理回路207に供給する。
【0079】
また、NTSCデコーダ206は、入力映像信号の水平同期信号を基準に生成したクロック信号と、同期分離して得た水平同期信号、垂直同期信号、フィールド判別信号とを図示しない同期制御回路に供給し、各ブロックにおいて必要となるタイミング信号等を生成して、各ブロックに供給するようにもしている。
【0080】
プリ映像信号処理回路207は、これに供給された映像データに対してプリフィルター等の各種映像信号処理を施し、処理後の映像データを映像デコーダ208と、ポスト映像信号処理回路213とに供給する。映像デコーダ208は、これに供給された映像データを所定の圧縮方式(例えば、MPEG方式)でデータ圧縮して、映像ESを生成し、これを多重・分離部202に供給する。
【0081】
一方、アナログ音声信号の入力端子2iAを通じて供給されるアナログ音声信号は、A/D変換回路209に供給される。A/D変換回路209は、これに供給されたアナログ音声信号をデジタル音声信号(音声データ)に変換し、これをプリ音声信号処理回路210に供給する。
【0082】
プリ音声信号処理回路210は、これに供給された音声データに必要となるフィルタリング処理などを施し、処理後の音声データを音声デコーダ211と、ポスト音声信号処理回路217とに供給する。音声デコーダ211は、これに供給された音声データを所定の圧縮方式(例えば、MPEG方式)でデータ圧縮して、音声ESを生成し、これを多重・分離部202に供給する。
【0083】
多重・分離部202は、映像デコーダ208からの映像データ(映像ES)と、音声デコーダ211からの音声データ(音声ES)と、さらに制御データとをパケット化するとともに多重化し、記録用のTS信号を形成し、これをバッファ制御回路204を介して、ハードディスク204に記録する。
【0084】
この場合、プリ映像信号処理回路207からの映像データはポスト映像信号処理回路213に供給され、また、プリ音声信号処理回路210からの音声データはポスト音声信号処理回路217に供給される。これにより、上述したポスト映像信号処理回路213、OSD回路214、NTSCエンコーダ215の機能により、記録される映像データに応じたアナログ映像信号を出力することができ、また、ポスト音声信号処理回路217、D/A変換回路218の機能により、記録される音声データに応じたアナログ音声信号を出力することができるようにされている。
【0085】
つまり、この実施の形態のHDD2は、デジタル信号であるTS信号の供給を受けて、これをハードディスク204に記録する場合であっても、また、アナログ映像信号、アナログ音声信号の供給を受けて、これらをデジタル化して記録する場合であっても、記録するようにする映像データ、音声データによる映像、音声をモニタするなどのことができるようにされている。
【0086】
[再生処理時の動作について]
次に、ハードディスク204に記録されたTS信号の再生処理時の動作について説明する。まず、デジタル出力する場合について説明する。制御部220の制御により、バッファ制御回路203を通じてハードディスク204からこれに記録されているTS信号が読み出され、これが多重・分離部202に供給される。
【0087】
この場合、多重・分離部202は、読み出されたTS信号をIEEE1394I/F回路201に供給する。IEEE1394I/F回路201は、多重・分離部202からのTS信号からIEEE1394規格に準拠した出力用のTS信号を形成し、デジタル入出力端子2io1、あるいは、デジタル入出力端子2io2を通じて目的とする相手機器に対して送出する。
【0088】
また、アナログ出力する場合には、以下のように動作する。すなわち、制御部220の制御により、バッファ制御回路203を通じてハードディスク204からこれに記録されているTS信号が読み出され、多重・分離部202に供給される。多重・分離部202は、バッファ制御回路203からのTS信号を、映像データ(映像ES)、音声データ(音声ES)、制御データに分離する。そして、分離された映像データは映像デコーダ212に供給され、分離された音声データは音声デコーダ216に供給され、また、分離差された制御データは制御部220に供給される。
【0089】
そして、上述もしたように、映像デコーダ212と、ポスト映像信号処理回路213と、OSD回路214と、NTSCエンコーダ215と、アナログ映像信号の出力端子2oVとからなる映像信号出力処理系と、音声デコーダ216、ポスト音声信号処理回路217と、D/A変換回路218と、アナログ音声信号の出力端子2oAとからなる音声信号出力処理系との機能により、ハードディスク204から読み出されたTS信号は、アナログ映像信号、アナログ音声信号に変換されて出力され、利用することができるようにされる。
【0090】
このように、この実施の形態のHDD2は、アナログ信号の入力系と出力系のほか、IEEE1394規格のデジタルインターフェース機能を備え、IRD3からデジタルデータ(TS信号)の供給を受けて、これをハードディスク204に記録したり、ハードディスク204に記録されているTS信号をテレビ受像機1に送信したりすることができるものである。
【0091】
なお、この実施の形態のHDD2は、デジタル信号の入出力端子として、入出力端子2io1、2io2を備えている。そして、この実施の形態においては、例えば、入出力端子2io1にはテレビ受像機1が接続され、入出力端子2io2には、IRD3が接続するようにされる。
【0092】
そして、IRD3からテレビ受像機1へ信号を送信する場合には、HDD2のIEEE1394I/F回路201は、IRD3からの信号を自機へは取り込まずに、テレビ受像機1に送信することができるものである。つまり、HDD2のIEEE1394I/F回路201は、自機へのデータ以外は取り込まずにそのままスルーするようにすることができるものである。
【0093】
[IRD3について]
次に、IRD3の構成例について説明する。図4は、この実施の形態のIRD3の構成例を説明するためのブロック図である。図4に示すように、この実施の形態のIRD3は、IEEE1394規格に準拠したデジタル入出力端子3ioと、アナログ映像信号の出力端子3oVと、アナログ音声信号の出力端子3oAとを備えたものである。
【0094】
そして、この実施の形態のIRD3は、図4に示すように、デジタル放送信号の受信アンテナ301からの受信信号の供給を受けるBS/CSチューナ部302と、デ・スクランブル部303と、IEEE1394I/F回路304とを備えるとともに、デ・マルチプレクサ305、映像デコーダ306、音声デコーダ307、D/A変換回路308、D/A変換回路309、制御部310を備えたものである。
【0095】
制御部310は、このIRD3の各部を制御するものであり、CPU311、ROM312、RAM313、EEPROM314がCPUバスによって接続されて構成されたマイクロコンピュータである。ここで、ROM312は、CPU311によって実行される各種のプログラムや処理に必要になるデータが記録されたものであり、RAM313は、主に作業領域として用いられるものである。
【0096】
また、EEPROM314は、不揮発性のメモリであり、電源が落とされても保持しておく必要のある例えば各種の設定パラメータなどが保持するようにされる。また、制御部310には、赤外線のリモコン信号の受光部320が接続されている。
【0097】
リモコン信号の受光部320は、使用者の操作に応じた赤外線のリモコン信号を送出するリモコン330からのリモコン信号を受光し、これを電気信号に変換して、制御部310に供給することができるものである。これにより、使用者の指示入力に応じたリモコン330からのリモコン信号に応じて、制御部310は、IRD3の各部を制御することができるようにしている。
【0098】
そして、受信アンテナ301で受信されたデジタル放送信号は、BS/CSチューナ部302に供給される。BS/CSチューナ部302は、制御部310からの選局制御信号に応じて、目的とするデジタル放送信号を選局して復調し、これをデ・スクランブル部303に供給する。
【0099】
デ・スクランブル部303は、制御部310からのキー情報に基づいて、BS/CSチューナ部302からの復調されたデジタル放送信号に施されているスクランブル処理を解除し、スクランブル解除後のデジタル放送信号を、IEEE1394I/F回路304とデ・マルチプレクサ305に供給する。
【0100】
IEEE1394I/F回路304は、上述したテレビ受像機1、HDD2のIEEE1394I/F回路101、201と同様に、CPUやメモリを備えた構成を有し、目的とする相手機器に提供する送出用のTS信号を形成して、これを入出力端子3ioを通じて目的とする相手機器に送出する。
【0101】
また、IEEE1394I/F回路304は、制御部310からの制御に応じて、目的とする相手機器に対して通信路の接続関係を確立するようにするコネクション要求を形成し、これを送出して、通信路の接続関係を確立するようにしたり、あるいは、相手機器からの自機宛てのコネクション要求を受信して、これに応じて通信路の接続関係を確立したりする機能をも有するものである。
【0102】
また、IEEE1394I/F回路304は、通信路の接続関係を確立した相手機器はどの機器で、どのチャンネルを使用するか等のいわゆるコネクション情報を自己のメモリ(レジスタ)に保持して、どの機器と通信路の接続関係を確立しているかを管理することができるとともに、カウンタ機能をも備え、例えば、種々の規格時間の計測などをも行うことができるものである。
【0103】
デ・マルチプレクサ305は、デ・スクランブル部303からのスクランブルが解除されたTS信号の供給を受けて、このTS信号から、映像データ、音声データ、制御データのそれぞれを分離する。ここで分離された映像データは映像デコーダ306に供給され、音声データは音声デコーダ307に供給され、また、制御データは制御部310に供給される。
【0104】
映像デコーダ306は、デ・マルチプレクサ305からの映像データについて、当該映像データのデータ圧縮に用いられた圧縮方式に従って復号化処理(圧縮解凍処理)を行い、データ圧縮前の元の映像データを復元し、これをD/A変換回路308に供給する。D/A変換回路308は、これに供給された映像データをアナログ映像信号に変換し、これをアナログ映像信号の出力端子3oVを通じて外部に出力するようにする。
【0105】
一方、音声デコーダ307は、デ・マルチプレクサ305からの音声データについて、当該音声データのデータ圧縮に用いられた圧縮方式に従って復号化処理(圧縮解凍処理)を行い、データ圧縮前の元の音声データを復元し、これをD/A変換回路309に供給する。D/A変換回路309は、これに供給された音声データをアナログ音声信号に変換し、これをアナログ音声信号の出力端子3oAを通じて外部に供給する。
【0106】
また、デ・マルチプレクサ305から制御部310に供給された制御データは、制御部310のRAM313あるいはEEPROM314に格納されて、必要に応じて、各種の制御において用いられることになる。
【0107】
このように、この実施の形態のIRD3は、アナログ信号の出力端子を備えるとともに、IEEE1394規格のデジタルインターフェース機能を備え、デジタル放送信号を受信、復調し、これをTS信号として、テレビ受像機1やHDD2に対して供給することができるものである。
【0108】
[IEEE1394I/F回路の動作について]
そして、上述もしたように、この実施の形態において、テレビ受像機1、HDD2、IRD3は、図1に示したように、IEEE1394ケーブル4、5を通じて、バス接続するようにされている。そして、テレビ受像機1は、IEEE1394I/F回路101を通じて、HDD2やIRD3からTS信号の供給を受けて、これを利用することができるようにされている。
【0109】
また、HDD2は、IEEE1394I/F回路201を通じて、ハードディスクに記録しているTS信号をテレビ受像機1に供給したり、IRD3からTS信号の供給を受けて、これをハードディスクに記録したりすることができるものである。また、IRD3は、IEEE1394I/F回路304を通じて、テレビ受像機1やHDD2に対して、受信復調したデジタル放送信号をTS信号として供給することができるものである。
【0110】
そして、テレビ受像機1のIEEE1394I/F回路101、HDD2のIEEE1394I/F回路201、IRD3のIEEE1394I/F回路304のそれぞれにおいては、自機から目的とする相手機器との間に通信路の接続関係を確立した場合(コネクションを張った場合)であって、外来ノイズ等の影響を受けて、いわゆるバスリセットが発生した場合に、できる限り自動的に通信路を復旧し、データの送信、受信を継続させることができるようにしている。
【0111】
以下、この実施の形態の家庭内ネットワークを形成するテレビ受像機1、HDD2、IRD3の各IEEE1394I/F回路において、自機からコネクションを張るようにした場合の処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0112】
図5は、テレビ受像機1のIEEE1394I/F回路101、HDD2のIEEE1394I/F回路201、IRD3のIEEE1394I/F回路304が、自機からコネクションを張るようにした場合に、各IEEE1394I/F回路において実行される処理を説明するためのフローチャートである。
【0113】
すなわち、図5に示す処理は、例えば、リモコンを通じて使用者からの、目的とする電子機器との間に通信路を接続するようにする指示入力を受け付けた場合に、その指示を受けた電子機器のIEEE1394I/F回路において実行される。
【0114】
そして、指示を受けたIEEE1394I/F回路のCPUは、目的とする相手機器の識別情報を含む、コネクション要求を形成し、これをIEEE1394バスに送出して、目的とする相手機器に対して送信するようにし、通信路の接続関係を確立する処理(コネクションを張るようにする処理)を行う(ステップS1)。
【0115】
ステップS1のコネクション要求に応じて、相手機器が通信路の接続に応じるコマンドを返してきたときには、その相手機器との間に通信路の接続関係を確立する(ステップS2)。このステップS2において、コネクション要求の送信元の機器と、受信先の機器のIEEE1394I/F回路のメモリには、通信路の接続関係を確立した機器と使用するチャンネルなどの情報が記憶保持するようにされる。
【0116】
そして、アイソクロナス転送が用いられてデータの送受が行われる(ステップS3)。すなわち、このステップS3の処理は、コネクション要求の送信元の機器が、テレビ受像機1である場合には、目的とする電子機器(HDD2あるいはIRD3)から送信されてくるデータを順次に受信することになる。
【0117】
また、コネクション要求の送信元の機器が、HDD2である場合には、目的とする電子機器(テレビ受像機1に)データを順次に送信したり、あるいは、目的とする電子機器(IRD3)から送信されてくるデータを順次に受信したりすることになる。また、コネクション要求の送信元の機器が、IRD3である場合には、目的とする電子機器(テレビ受像機1あるいはHDD2)にデータを順次に送信することになる。
【0118】
そして、コネクション要求の送信元の機器のIEEE1394I/F回路のCPUは、バスリセットが発生したか否か(バスリセット信号を検出したか否か)を判断する(ステップS4)。ステップS4の判断処理において、バスリセットは発生していないと判断したときには、当該IEEE1394I/F回路のCPUは、ステップS7の処理に進み、データの送信あるいは受信の動作を継続し(ステップS7)、データの送信あるいは受信が終了したか否かを判断する(ステップS8)。
【0119】
ステップS8の判断処理において、データの送信あるいは受信が終了したと判断したときには、データの送信あるいは受信は終了し、張られたコネクションが解除するようにされて、この図5に示す処理は終了する。また、ステップS8の判断処理において、データの送信あるいは受信が終了していないと判断したときには、当該IEEE1394I/F回路のCPUは、ステップS4からの処理を繰り返す。
【0120】
ステップS4の判断処理において、バスリセットが発生したと判断したときには、バスリセットが発生してから1秒以内に、自機と相手機器とがバス上に復帰したか否かを判断する(ステップS5)。ステップS5の判断処理において、1秒以内に復帰したと判断したときには、上述もしたようにIEEE1394規格に従って、自動的にコネクションが復旧され、データは途切れずに送信あるいは受信される(ステップS6)。
【0121】
そして、当該IEEE1394I/F回路のCPUは、ステップS7の処理に進み、データの送信あるいは受信の動作を継続し(ステップS7)、データの送信あるいは受信が終了したか否かを判断して(ステップS8)、送信あるいは受信が終了していないときには、ステップS4からの処理を繰り返し、送信あるいは受信が終了したと判断したときには、この図5に示す処理を終了する。
【0122】
ステップS5の判断処理において、バスリセットの発生から1秒以内に自機あるいは相手機器がバス上に復帰できなかったと判断したときには、コネクション要求の送信元の機器のIEEE1394I/F回路のCPUは、予め決められた一定時間Tsの間において、IEEE1394バス上を監視するようにし、相手機器が当該バス上に復帰してきたか否かを監視する(ステップS9)。
【0123】
そして、当該IEEE1394I/F回路のCPUは、一定時間のTsの間に目的とする相手機器がバス上に復帰してきたか否かを判断し(ステップS10)、目的とする相手機器がバス上に復帰してきたと判断したときには、コネクション要求を送出した機器のIEEE1394I/F回路のCPUは、自機から再度、コネクション要求を目的とする相手機器に送出するようにして、コネクションを再度張る(接続関係を確立する)処理を実行し(ステップS11)、中断されたデータの送信あるいは受信を再開する(ステップS12)。
【0124】
なお、ステップS10において、一定時間Tsの間に、IEEE1394バス上を監視し、相手機器が当該バス上に復帰してこなかったと判断したときには、データの送信あるいは受信の継続は困難であると判断し、コネクションを再度張る処理は行わずに、例えば、使用者の対応を待つようにする(ステップS13)。
【0125】
このように、この実施の形態の家庭内ネットワークシステムを構成する各機器は、IEEE1394規格のデジタルインターフェースを通じて、映像データや音声データ等のリアルタイムな処理が要求されるリアルタイムデータを送受信している場合に、外来ノイズ等の影響によりバスリセットが発生しても、通常の規格の上での復帰待ち時間の1秒以上であって、例えば、1秒前後の時間の間において、再度バス上を監視し、データのデジタル伝送を行っていた電子機器がIEEE1394I/Fバスに復帰してきたときには、直前に張られていたコネクションを自動的に張りなおして、データの送受を再開することができるようにされる。
【0126】
このように、外来ノイズ等の影響によりバスリセットが発生した場合には、自機や相手機器の状態が不安定になったり、また、自機と相手機器との間に他の機器が存在する場合には、その機器の状態が不安定になるなどして、IEEE1394規格において定められている規格時間である1秒以内にデータの送受を行っていた双方の機器がバス上に復帰できない場合が発生しても、規格時間終了直後からの一定時間Ts以内にデータの送受を行っていた双方の機器がバス上に復帰してきたときには、自動的にコネクションを張り直して、データの送受を再開することができるようにされる。
【0127】
したがって、外来ノイズ等の影響を受けて、機器が意図しないコネクション外れが発生した場合であっても、これを適正に回避し、データの送受を続行することができる。これに対し、IEEE1394ケーブルを外したり、相手機器の電源が落ちるなどの使用者が意図するコネクションの解除が発生した場合には、IEEE1394規格に定められている通常通りの動作、すなわち、バスリセット後、使用者による通信路の接続関係を確立させるようにする指示を待ってコネクションを張るという動作を問題なく行うようにすることができるようにされる。
【0128】
また、コネクション要求を送出した機器からコネクションの再接続を行うようにするので、確実元の接続関係の通りにコネクションを張り直すことができ、接続関係を混乱させること無く、データの送受を元の状態のまま再開させることができる。つまり、安定な動作環境を保持することができる。
【0129】
なお、再度バス上を監視する一定時間Tsは、0.3秒、0.5秒、0.7秒などの1秒以下の時間であってもよいし、1.2秒、1.5秒などの1秒以上の適宜の時間であってもよい。また、2秒、3秒、…などの比較的に長い時間とすることもできる。
【0130】
また、一定時間Tsの間は必ず監視を行うというのではなく、自機と相手機器とがバス上に復帰してきたことを検出したら即座にコネクションの張り直しを行うことによって、データの途切れを最小限に止めることが可能である。
【0131】
また、上述の実施の形態においては、テレビ受像機1、HDD2、IRD3を用いて家庭内ネットワークシステムを構築する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。複数台のテレビ受像機、HDD、IRDを用いるようにしてもよいし、DVTR(Digital Video Tape Recorder)やパーソナルコンピュータなどの他のデジタル電子機器などを接続するようにしてもよい。
【0132】
また、HDD2がIRD3からTS信号を記録する場合であって、バスリセットによって、データの送受信が中断された場合には、HDD2において、IRD3からの受信データを確認することにより、データの抜けを検出し、このデータ抜けがあった部分からのデータの再送を要求したり、その抜け部分の再送を要求するなどのこともできるようにされる。
【0133】
また、上述した実施の形態においては、IEEE1394規格のデジタルインターフェースを用いる場合を例にして説明したが、これに限るものではない。IEEE1394規格のデジタルインターフェースの場合と同じ様に、データの送受信に先立ち、相手機器との間でコネクションを確立する動作を行うインターフェースであって、外来ノイズ等の影響を受けてバスリセットが発生するような種々のデジタルインターフェースを用いることが可能な電子機器、通信方法にこの発明を適用することができる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、使用者が意図しないバスリセットが発生した場合の不都合を改善し、映像データや音声データ等のリアルタイムデータを適正に処理することができるようにされる。これにより、リアルタイムデータの記録媒体への適正な記録を行うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による装置、方法の一実施の形態が適用されて構成された家庭内ネットワークシステムの構成例を説明するための図である。
【図2】この発明による装置、方法の一実施の形態が適用されて形成されたテレビ受像機を説明するための図である。
【図3】この発明による装置、方法の一実施の形態が適用されて形成されたHDD(ハードディスク装置)を説明するための図である。
【図4】この発明による装置、方法の一実施の形態が適用されて形成されたIRD(デジタル放送信号の受信機)を説明するための図である。
【図5】図2、図3、図4に示した各電子機器のIEEE1394I/F回路において実行される処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…テレビ受像機、101…IEEE1394I/F回路、1io…デジタル入出力端子、2…HDD、201…IEEE1394I/F回路、2io1、2io2…デジタル入出力端子、3…IRD、304…IEEE1394I/F回路、3io…デジタル入出力端子

Claims (6)

  1. 目的とする相手機器に対して接続要求を送信し、前記相手機器との間で通信路の接続関係を確立するようにする接続確立手段と、
    前記接続確立手段により接続関係が確立された前記通信路を通じて、所定の通信規格に従って前記相手機器にデータを送信するようにする送信手段と、
    前記データの送信途中において、前記通信路の接続関係が途切れた場合に、所定の前記通信規格に応じた規格時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別する第1の判別手段と、
    前記第1の判別手段により、前記規格時間内に復帰した状態にならなかったと判別された場合に、さらに所定時間の間において、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になるまで、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別するようにする第2の判別手段と、
    前記第2の検出手段により、所定時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったと判別された場合に、前記接続確立手段を制御して、再度、前記通信路の接続関係を確立し、前記送信手段を制御して前記データの送信を継続するようにする制御手段と
    前記相手先機器からのデータの再送要求を受信する再送要求受信手段と、
    前記再送要求受信手段を通じて、データの前記再送要求を受信した場合には、前記送信手段を制御して、前記再送要求に応じたデータの再送を行うようにする再送制御手段と
    を備えるデータ通信装置。
  2. 目的とする相手機器に対して接続要求を送信し、前記相手機器との間で通信路の接続関係を確立するようにする接続確立手段と、
    前記接続確立手段により接続関係が確立された前記通信路を通じて、所定の通信規格に従って前記相手機器から転送されてくるデータを受信する受信手段と、
    前記データの転送途中において、前記通信路の接続関係が途切れた場合に、所定の前記通信規格に応じた規格時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別する第1の判別手段と、
    前記第1の判別手段により、前記規格時間内に復帰した状態にならなかったと判別された場合に、さらに所定時間の間において、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になるまで、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別するようにする第2の判別手段と、
    前記第2の検出手段により、所定時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったと判別された場合に、前記接続確立手段を制御して、再度、前記通信路の接続関係を確立し、前記受信手段を制御して前記データの受信を継続するようにする制御手段と
    前記受信手段を通じて受信したデータを確認し、データの抜けを検出する検出手段と、
    前記検出手段によりデータの抜けが検出された場合に、データの抜けがあった部分からのデータの再送を、あるいは、抜けたデータの再送を要求する再送要求を形成し、これを前記相手機器に送信する再送要求送信手段と
    を備えるデータ通信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデータ通信装置において、
    所定の前記通信規格は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格であるデータ通信装置。
  4. 接続確立手段が、目的とする相手機器に対して接続要求を送信し、前記相手機器との間で通信路の接続関係を確立するようにする接続確立ステップと、
    送信手段が、接続関係が確立された前記通信路を通じて、所定の通信規格に従って前記相手機器にデータを送信するようにする送信ステップと、
    第1の判別手段が、前記データの送信途中において、前記通信路の接続関係が途切れた場合に、所定の前記通信規格に応じた規格時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別する第1の判別ステップと、
    前記第1の判別ステップにおいて、前記規格時間内に復帰した状態にならなかったと判別した場合に、第2の判別手段が、さらに所定時間の間において、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になるまで、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別するようにする第2の判別ステップと、
    前記第2の検出ステップにおいて、所定時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったと判別した場合に、制御手段が、前記接続確立手段を制御して、再度、前記通信路の接続関係を確立し、制御手段が、前記送信手段を制御して、前記データの送信を継続するようにする再接続ステップと
    再送要求受信手段が、前記相手先機器からのデータの再送要求を受信する再送要求受信ステップと、
    前記再送要求受信ステップにおいて、データの前記再送要求を受信した場合には、再送制御手段が、前記送信手段を制御して、前記再送要求に応じたデータの再送を行うようにする再送制御ステップと
    からなる、データ通信装置で用いるデータ通信方法。
  5. 接続確立手段が、目的とする相手機器に対して接続要求を送信し、前記相手機器との間で通信路の接続関係を確立するようにする接続確立ステップと、
    受信手段が、接続関係が確立された前記通信路を通じて、所定の通信規格に従って前記相手機器から転送されてくるデータを受信する受信ステップと、
    第1の判別手段が、前記データの転送途中において、前記通信路の接続関係が途切れた場合に、所定の前記通信規格に応じた規格時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別する第1の判別ステップと、
    前記第1の判別ステップにおいて、前記規格時間内に復帰した状態にならなかったと判別した場合に、第2の判別手段が、さらに所定時間の間において、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になるまで、自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったか否かを判別するようにする第2の判別ステップと、
    前記第2の検出ステップにおいて、所定時間内に自機と前記相手機器とが通信路上に復帰した状態になったと判別した場合に、制御手段が、前記接続確立手段を制御して、再度、前記通信路の接続関係を確立し、制御手段が、前記受信手段を制御して、前記データの受信を継続するようにする再接続ステップと
    検出手段が、前記受信ステップにおいて受信したデータを確認し、データの抜けを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいてデータの抜けを検出した場合に、再送要求送信手段が、データの抜けがあった部分からのデータの再送を要求する、あるいは、抜けたデータの再送を要求する再送要求を形成し、これを前記相手機器に送信する再送要求送信ステップと
    からなる、データ通信装置で用いるデータ通信方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のデータ通信方法において、
    所定の前記通信規格は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格であるデータ通信方法。
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