JP2001169198A - 信号伝送装置、信号伝送方法及び記憶媒体 - Google Patents

信号伝送装置、信号伝送方法及び記憶媒体

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JP2001169198A
JP2001169198A JP34796599A JP34796599A JP2001169198A JP 2001169198 A JP2001169198 A JP 2001169198A JP 34796599 A JP34796599 A JP 34796599A JP 34796599 A JP34796599 A JP 34796599A JP 2001169198 A JP2001169198 A JP 2001169198A
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television receiver
signal transmission
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Shinichi Hagiwara
伸一 萩原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話の着信や来客が来たことをTV視聴中で
あっても知ることができるようにする。 【解決手段】 回線を介して複数の情報機器と接続され
るテレビジョン受像機を使用する信号伝送装置であっ
て、上記複数の情報機器の何れかから発せられた情報を
上記テレビジョン受像機が受信した際に、上記受信した
情報を視聴者に報知するようにして、TV視聴中である
がために電話の着信音が聞こえなかったり、インターフ
ォンが操作されたのが分からなかったり不都合を防止で
きるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号伝送装置、信号
伝送方法及び記憶媒体に関し、特に、IEEE1394
規格に準拠したインターフェイスを用いて、デジタル画
像の撮像装置により撮像された画像や音声を処理する装
置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン受像機等の映像表示
機器は、例えば複数のビデオテープレコーダあるいはA
Vアンプ等の機器を接続し、各AV機器の映像を選択し
てテレビジョン受像機の画面で視聴するものであり、主
にテレビジョン受像機に付属しているリモコン上の入力
切り換えのボタンを押すごとに「ビデオ1」、「ビデオ
2」というようにテレビジョン受像機の画面上に表示さ
れる映像が切り換わり、映像を楽しむことができる。
【0003】更に、テレビジョン受像機がPictur
e in Pictureと呼ばれる、子画面の機能を
備えているときには、親画面の映像を見ながら子画画の
映像入力をリモコンで切り換えたり、テレビジョン受像
機の画面サイズがワイド画面(例えば16:9)である
時には、画面を半分に分割して2つの映像をそれぞれ表
示して、映像信号の発信元は映像機器であるかを確認で
きる。
【0004】また、ネットワークシステムにおいては、
VTRなどの一部のAV機器の信号はテレビジョン受像
機に直接接続されているか、あるいはAVスイッチャー
を介してテレビジョン受像機に接続されているが、電話
やインターフォン、チャイムなどはスタンドアローンで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】TVモニタでビデオや
TV放送を視聴している最中には、TV自身から発せら
れている音声のため、あるいは電話そのものが着信音の
届かないところにあって、電話が着信してもそれを知る
ことができないことは多々ある。
【0006】また、来客が訪れインターフォンやチャイ
ムを操作した時に、やはりTVモニタでビデオやTV放
送を視聴している最中であるとこれを知ることでできな
い問題があった。
【0007】本発明は上述の問題点にかんがみ、電話の
着信や来客が来たことをTV視聴中であっても知ること
ができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の信号伝送装置
は、回線を介して複数の情報機器と接続されるテレビジ
ョン受像機を使用する信号伝送装置であって、上記複数
の情報機器の何れかから発せられた情報を上記テレビジ
ョン受像機が受信した際に、上記受信した情報を視聴者
に報知することを特徴としている。また、本発明の他の
特徴とするところは、回線を介して複数の情報機器と接
続されるテレビジョン受像機を使用する信号伝送装置で
あって、上記複数の情報機器の何れかから発せられた情
報を上記テレビジョン受像機が受信した際に、予め決め
ておいた設定内容に従い、且つ上記テレビジョン受像機
の機能を用いて、上記受信した情報を上記テレビジョン
受像機の視聴者に報知することを特徴としている。本発
明のその他の特徴とするところは、回線を介して複数の
情報機器と接続したテレビジョン受像機を使用する信号
伝送装置であって、上記複数の情報機器は、少なくとも
インターフォン、ドアフォンまたは電話機を含む音声情
報出力機器の何れかであって、上記音声情報出力機器か
ら発せられた音声情報を着信した際に、音声情報を着信
したことを示す着信通知、あるいは着信通知確認後に受
信する音声信号の何れか一方または両方を上記テレビジ
ョン受像機の出力装置から出力するように制御する制御
手段を設けたことを特徴としている。本発明のその他の
特徴とするところは、上記回線は、IEEE1394規
格に準拠し、複数の情報機器をデイジーチェーンに接続
し、且つパケット方式の双方向通信で均等な送信機会が
与えられていることを特徴としている。本発明のその他
の特徴とするところは、上記情報機器が電話機であると
きに、着信を確認した後で上記電話機を操作し通話状態
になると、上記テレビジョン受像機から出力されている
着信通知を示す出力を停止し、着信直前のテレビジョン
受像機の出力設定状態に戻ることを特徴としている。本
発明のその他の特徴とするところは、上記情報機器がド
アフォンであって、これに連動する撮像装置が上記回線
に接続されているときには、上記ドアフォンからの着信
を確認した後、上記撮像装置からの画像情報とドアフォ
ンからの音声情報とを上記テレビジョン受像機から出力
することを特徴としている。本発明のその他の特徴とす
るところは、上記回線を介して接続された複数の情報機
器からテレビジョン受像機に向けて発せされた情報を受
信した際に、上記受信した情報を出力する優先順位を設
定する優先順位設定手段と、上記優先順位設定手段によ
り予め設定された優先順位に従って、上記テレビジョン
受像機に表示あるいは音声の何れか一方あるいは両方を
上記テレビジョン受像機から出力する出力手段とを具備
することを特徴としている。本発明のその他の特徴とす
るところは、上記優先順位設定手段は、ネットワークに
接続されたパソコン、リモコンまたは上記テレビジョン
受像機の何れかに備えられていることを特徴としてい
る。本発明のその他の特徴とするところは、上記テレビ
ジョン受像機はデジタルインターフェイスを介して複数
の情報機器に接続されていることを特徴としている。
【0009】本発明の信号伝送方法は、回線を介して複
数の情報機器と接続されるテレビジョン受像機を使用す
る信号伝送方法であって、上記複数の情報機器の何れか
から発せられた情報を上記テレビジョン受像機が受信し
た際に、上記受信した情報を視聴者に報知することを特
徴としている。また、本発明の他の特徴とするところ
は、回線を介して複数の情報機器と接続されるテレビジ
ョン受像機を使用する信号伝送方法であって、上記複数
の情報機器の何れかから発せられた情報を上記テレビジ
ョン受像機が受信した際に、予め決めておいた設定内容
に従い、且つ上記テレビジョン受像機の機能を用いて、
上記受信した情報を上記テレビジョン受像機の視聴者に
報知することを特徴としている。本発明のその他の特徴
とするところは、回線を介して複数の情報機器と接続し
たテレビジョン受像機を使用する信号伝送方法であっ
て、上記複数の情報機器は、少なくともインターフォ
ン、ドアフォンまたは電話機を含む音声情報出力機器の
何れかであって、上記音声情報出力機器から発せられた
音声情報を着信した際に、音声情報を着信したことを示
す着信通知、あるいは着信通知確認後に受信する音声信
号の何れか一方または両方を上記テレビジョン受像機の
出力装置から出力するように制御する出力制御処理を行
うことを特徴としている。本発明のその他の特徴とする
ところは、上記回線は、IEEE1394規格に準拠
し、複数の情報機器をデイジーチェーンに接続し、且つ
パケット方式の双方向通信で均等な送信機会が与えられ
ていることを特徴としている。本発明のその他の特徴と
するところは、上記情報機器が電話機であるときに、着
信を確認した後で上記電話機を操作し通話状態になる
と、上記テレビジョン受像機から出力されている着信通
知を示す出力を停止し、着信直前のテレビジョン受像機
の出力設定状態に戻るように制御することを特徴として
いる。本発明のその他の特徴とするところは、上記情報
機器がドアフォンであって、これに連動する撮像装置が
上記回線に接続されているときには、上記ドアフォンか
らの着信を確認した後、上記撮像装置からの画像情報と
ドアフォンからの音声情報とを上記テレビジョン受像機
から出力することを特徴としている。本発明のその他の
特徴とするところは、上記回線を介して接続された複数
の情報機器からテレビジョン受像機に向けて発せされた
情報を受信した際に、上記受信した情報を出力する優先
順位を設定する優先順位設定処理と、上記優先順位設定
手段により予め設定された優先順位に従って、上記テレ
ビジョン受像機に表示あるいは音声の何れか一方あるい
は両方を上記テレビジョン受像機から出力する出力処理
とを行うことを特徴としている。本発明のその他の特徴
とするところは、上記テレビジョン受像機はデジタルイ
ンターフェイスを介して複数の情報機器に接続されてい
ることを特徴としている。
【0010】本発明の記憶媒体は、上記制御装置を構成
する各手段としてコンピュータを機能させるプログラム
を格納したことを特徴としている。また、本発明の記憶
媒体の他の特徴とするところは、上記制御方法の手順を
コンピュータに実行させるプログラムを格納したことを
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
の信号伝送装置、信号伝送方法及び記憶媒体の第1の実
施形態を図面を参照して説明する。図1に、本発明を実
施するときの、ネットワーク構成の一例を示す。ここ
で、本実施形態では、各機器間を接続するデジタルI/
Fを、IEEE1394シリアルバスを用いる。そこ
で、IEEE1394シリアルバスについて説明し、そ
の後、具体的実施内容について説明する。
【0012】〈IEEE1394の技術の概要〉家庭用
デジタルVTRやDVDの登場も伴なって、ビデオデー
タやオーディオデータなどのリアルタイムで、且つ高情
報量のデータ転送のサポートが必要になっている。こう
いったビデオデータやオーディオデータをリアルタイム
で転送し、パソコン(PC)に取り込んだり、またはそ
の他のデジタル機器に転送を行うには、必要な転送機能
を備えた高速データ転送可能なインターフェイスが必要
になってきた。
【0013】そういった観点から開発されたインターフ
ェイスがIEEE1394−1995(High Pe
rfomance Serial Bus)(以下、1
394シリアルバス)である。
【0014】図9に、1394シりアルバスを用いて構
成されるネットワークシステムの例を示す。このシステ
ムは、機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えてお
り、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F
間、C−G間、及びC−H間をそれぞれ1394シリア
ルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。
【0015】この機器A〜Hは、例としてPC、デジタ
ルVTR、DVD、デジタルカメラ、ハードディスク、
モニタ、TV,TEL、インターフォン、ドアフォン、
チャイム等である。
【0016】各機器間の接続方式は、デイジーチェーン
方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、
自由度の高い接続が可能である。また、各機器は各自固
有のIDを有し、それぞれが認識し合うことによって1
394シリアルバスで接続された範囲において、1つの
ネットワークを構成している。各デジタル機器間をそれ
ぞれ1本の1394シリアルバス・ケーブルで順次接続
するだけで、それぞれの機器が中継の役割を行い、全体
として1つのネットワークを構成するものである。
【0017】また、1394シリアルバスの特徴でもあ
るところのPlug&Play機能でケーブルを機器に
接続した時点で自動で機器の認識や接続状況などを認識
する機能を有している。また、図9に示したようなシス
テムにおいて、ネットワークからある機器が削除された
り、または新たに追加されたときなど、自動的にバスリ
セットを行い、それまでのネットワーク構成をリセット
してから、新たなネットワークの再構築を行う。
【0018】この機能によって、その時々のネットワー
クの構成を常時設定、認識することができる。また、デ
ータ転送速度は、100/200/400Mbpsと備
えており、上位の転送速度を持つ機器が下位の転送速度
をサポートし、互換をとるようになっている。
【0019】データ転送モードとしては、コントロール
信号などの非同期データ(Asynchronousデ
ータ:以下Asyncデータ)を転送するAsynch
ronous転送モード、リアルタイムなビデオデータ
やオーディオデータ等の同期データ(Isochron
ousデータ:以下、Isoデータ)を転送するIso
chronous転送モードがある。
【0020】上記AsyncデータとIsoデータは、
各サイクル(通常1サイクル125μS)の中におい
て、サイクル開始を示すサイクル・スタート・パケット
(CSP)の転送に続き、Isoデータの転送を優先し
つつサイクル内で混在して転送される。
【0021】次に、図10に1394シリアルバスの構
成要素を示す。図10に示すように、1394シリアル
バスは全体としてレイヤ(階層)構造で構成されてい
る。そして、最もハード的なのが1394シリアルバス
のケーブルであり、そのケーブルのコネクタが接続され
るコネクタポートがあり、その上にハードウェアとして
フィジカルレイヤとリンクレイヤとがある。
【0022】ハードウェア部は、実質的なインターフェ
イスチップの部分であり、そのうちフィジカルレイヤは
符号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンクレイヤは
パケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。
【0023】ファームウェア部のトランザクション・レ
イヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理
を行い、ReadやWriteといった命令を出力す
る。シリアルバスマネージメントは、接続されている各
機器の接続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構
成を管理する部分である。
【0024】このハードウェアとファームウェアまでが
実質上の1394シリアルバスの構成である。また、ソ
フトウェア部のアプリケーション・レイヤは、使うソフ
トによって異なり、インターフェイス上にどのようにデ
ータを乗せるか規定する部分であり、AVプロトコルな
どのプロトコルによって規定されている。以上が139
4シリアルバスの構成である。
【0025】次に、図11に1394シリアルバスにお
けるアドレス空間の図を示す。1394シリアルバスに
接続された各機器(ノード)には必ず各ノード固有の6
4ビットアドレスを持たせておく。そして、このアドレ
スをROMに格納しておくことで、自分や相手のノード
アドレスを常時認識でき、相手を指定した通信も行える
ようにしている。
【0026】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレ
ス設定は、最初の10bitがバスの番号の指定用に、
次の6bitがノードID番号の指定用に使われる。ま
た、残りの48bitが機器に与えられたアドレス幅に
なり、それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。
最後の28bitは固有データの領域として、各機器の
識別や使用条件の指定の情報などを格納する。以上が1
394シリアルバスの技術の概要である。
【0027】次に、1394シリアルバスの特徴といえ
る技術の部分を、より詳細に説明する。 <1394シリアルバスの電気的仕様>図12に、139
4シリアルバス・ケーブルの断面図を示す。1394シ
リアルバスでは接続ケーブル内に、2組のツイストペア
信号線の他に、電源ラインを設けている。これによっ
て、電源を持たない機器や、故障により電圧低下した機
器等にも電力の供給が可能になっている。
【0028】電源線内を流れる電源の電圧は8〜40
V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されている。 <DS−Link符号化>1394シリアルバスで採用さ
れている、データ転送フォーマットのDS−Li止符号
化方式を説明するための図を図13に示す。
【0029】1394シリアルバスでは、DS−Lin
k(Data/Strobe Link)符号化方式が
採用されている。このDS−Link符号化方式は、高
速なシリアルデータ通信に適しており、その構成は、2
本の信号線を必要とする。より対線のうち1本に主とな
るデータを送り、他方のより対線にはストローブ信号を
送る構成になっている。
【0030】受信側では、この通信されるデータと、ス
トローブとの排他的論理和をとることによってクロック
を再現できる。このDS−Link符号化方式を用いる
メリットとして、他のシリアルデータ転送方式に比べて
転送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコン
トローラLSIの回路規模を小さくできること、更に
は、転送すべきデータが無いときにアイドル状態である
ことを示す情報を送る必要が無いので、各機器のトラン
シーバ回路をスリープ状態にすることができることによ
って、消費電力の低減が図れる、などが挙げられる。
【0031】<バスリセットのシーケンス>1394シリ
アルバスでは、接続されている各機器(ノード)にはノ
ードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識され
ている。このネットワーク構成に変化があったとき、例
えばノードの挿抜や電源のON/OFFなどによるノー
ド数の増減などによって変化が生じて、新たなネットワ
ーク構成を認識する必要があるとき、変化を検知した各
ノードはバス上にバスリセット信号を送信して、新たな
ネットワーク構成を認識するモードに入る。このときの
変化の検知方法は、1394ポート基盤上でのバイアス
電圧の変化を検知することによって行われる。
【0032】あるノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカルレイヤはこのバスリセット
信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発
生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝達
する。最終的にすべてのノードがバスリセット信号を検
知した後、バスリセットが起動となる。
【0033】バスリセットは、先に述べたようなケーブ
ル抜挿や、ネットワーク異常等によるハード検出による
起動と、プロトコルからのホスト制御などによってフィ
ジカルレイヤに直接命令を出すことによっても起動す
る。
【0034】また、バスリセットが起動するとデータ転
送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終
了後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。以
上がバスリセットのシーケンスである。
【0035】<ノードID決定のシーケンス>バスリセッ
トの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築する
ために、各ノードにIDを与える動作に入る。このとき
の、バスリセットからノードID決定までの一般的なシ
ーケンスを図21、図22、図23のフローチャートを
用いて説明する。
【0036】図21のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるよ
うになるまでの、一連のバスの作業を示してある。ま
ず、最初のステップS101として、ネットワーク内に
バスリセットが発生することを常時監視していて、ここ
でノードの電源ON/OFFなどでバスリセットが発生
するとステップS102に移る。
【0037】ステップS102では、ネットワークがリ
セットされた状態から、新たなネットワークの接続状況
を知るために、直接接続されている各ノード間において
親子関係の宣言がなされる。
【0038】次に、ステップS103として、すべての
ノード間で親子関係が決定すると、ステップS104と
して1つのルートが決定する。すべてのノード間で親子
関係が決定するまで、ステップS102の親子関係の宣
言を行い、またルートも決定されない。
【0039】ステップS104でルートが決定される
と、次はステップS105として、各ノードにIDを与
えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順
序で、ノードIDの設定が行われ、すべてのノードにI
Dが与えられるまで繰り返し設定作業が行われ、最終的
にステップS106としてすべてのノードにIDを設定
し終えたら、新しいネットワーク構成がすべてのノード
において認識されたので、ステップS107としてノー
ド間のデータ転送が行える状態となり、データ転送が開
始される。
【0040】このステップS107の状態になると、再
びバスリセットが発生するのをを監視するモードに入
り、バスリセットが発生したらステップS101からス
テップS106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0041】以上が、図21のフローチャートの説明で
あるが、図21のフローチャートのバスリセットからル
ート決定までの部分と、ルート決定後からID設定終了
までの手順をより詳しく説明したものをそれぞれ、図2
2、図23に示す。
【0042】まず、図22のフローチャートの説明を行
う。ステップS201としてバスリセットが発生する
と、ネットワーク構成は一旦リセットされる。なお、ス
テップS201としてバスリセットが発生するのを常に
監視している。
【0043】次に、ステップS202として、リセット
されたネットワークの接続状況を再認識する作業の第一
歩として、各機器にリーフ(ノード)であることを示す
フラグを立てておく。さらに、ステップS203として
各機器が自分の持つポートがいくつ他ノードと接続され
ているのかを調べる。
【0044】次に、ステップS204で未定義のポート
数を調べる。バスリセットの直後はポート数=未定義ポ
ート数であるが、親子関係が決定されていくに従ってス
テップS204で検知する未定義ポートの数は変化して
いくものである。
【0045】まず、バスリセットの直後、はじめに親子
関係の宣言を行えるのはリーフに限られている。リーフ
であるというのは、ステップS203のポート数の確認
で知ることができる。リーフは、ステップS205とし
て、自分に接続されているノードに対して、「自分は
子、相手は親」と宣言し動作を終了する。
【0046】ステップS203でポート数が複数ありブ
ランチと認識したノードは、バスリセットの直後はステ
ップS204で未定義ポート数>1ということなので、
ステップS206へと移り、まずブランチというフラグ
が立てられ、ステップS207でリーフからの親子関係
宣言で「親」の受付をするために待つ。
【0047】リーフが親子関係の宣言を行い、ステップ
S207でそれを受けたブランチは適宜ステップS20
4の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が1
になっていれば残っているポートに接続されているノー
ドに対して、ステップS205の「自分が子」の宣言を
することが可能になる。
【0048】2度目以降、ステップS204で未定義ポ
ート数を確認しても2以上あるブランチに対しては、再
度ステップS207でリーフまたは他のブランチからの
「親」の受付をするために待つ。
【0049】最終的に、何れか1つのブランチ、または
例外的にリーフ(子宣言を行えるのにすばやく動作しな
かったため)がステップS204の未定義ポート数の結
果としてゼロになったら、これにてネットワーク全体の
親子関係の宣言が終了したものであり、未定義ポート数
がゼロ(すべて親のポートとして決定)になった唯一の
ノードはステップS208としてルートのフラグが立て
られ、ステップS209としてルートとしての認識がな
される。このようにして、図22に示したバスリセット
から、ネットワーク内すべてのノード間における親子関
係の宣言までが終了する。
【0050】次に、図23のフローチャートについて説
明する。まず、図22までのシーケンスでリーフ、ブラ
ンチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定され
ているので、これを元にして、ステップS301でそれ
ぞれ分類する。
【0051】各ノードにIDを与える作業として、最初
にIDの設定を行うことができるのはリーフからであ
る。リーフ→ブランチ→ルートの順で若い番号(ノード
番号=0〜)からIDの設定がなされていく。
【0052】次に、ステップS302として、ネットワ
ーク内に存在するリーフの数N(Nは自然数)を設定す
る。この後、ステップS303として各自リーフがルー
トに対して、IDを与えるように要求する。
【0053】この要求が複数ある場合には、ルートはス
テップS304としてアービトレーション(1つに調停
する作業)を行い、ステップS305として勝ったノー
ド1つにID番号を与え、負けたノードには失敗の結果
通知を行う。
【0054】次に、ステップS306としてID取得が
失敗に終わったリーフは、再度ID要求を出し、同様の
作業を繰り返す。そして、IDを取得できたリーフから
ステップS307として、そのノードのID情報をブロ
ードキャストで全ノードに転送する。1ノードID情報
のブロードキャストが終わると、ステップS308とし
て残りのリーフの数が1つ減らされる。
【0055】ここで、ステップS309として、この残
りのリーフの数を判断し、残りのリーフの数が1以上あ
る時はステップS303のID要求の作業からを繰り返
し行い、最終的にすべてのリーフがID情報をブロード
キャストすると、ステップS309がN=0となり、次
はブランチのID設定に移る。
【0056】ブランチのID設定もリーフの時と同様に
行われる。すなわち、まず、ステップS310としてネ
ットワーク内に存在するブランチの数M(Mは自然数)
を設定する。
【0057】この後、ステップS311として各自ブラ
ンチがルートに対して、IDを与えるように要求する。
これに対してルートは、ステップS312としてアービ
トレーションを行い、勝ったブランチから順にリーフに
与え終わった次の若い番号から与えていく。
【0058】次に、ステップS313として、ルートは
要求を出したブランチにID情報または失敗結果を通知
し、ステップS314としてID取得が失敗に終わった
ブランチは、再度ID要求を出し、同様の作業を繰り返
す。
【0059】IDを取得できたブランチからステップS
315として、そのノードのID情報をブロードキャス
トで全ノードに転送する。1ノードID情報のブロード
キャストが終わると、ステップS316として残りのブ
ランチの数が1つ減らされる。
【0060】ここで、ステップS317として、残りの
ブランチ数を判断し、上記残りのブランチの数が1以上
ある時はステップS311のID要求の作業からを繰り
返し、最終的にすべてのブランチがID情報をブロード
キャストするまで行われる。すべてのブランチがノード
IDを取得すると、ステップS317はM=0となり、
ブランチのID取得モードも終了する。
【0061】ここまで終了すると、最終的にID情報を
取得していないノードはルートのみなので、ルートのI
DはステップS318として与えていない番号で最も大
きい番号を自分のID番号と設定し、ステップS319
としてルートのID情報をブロードキャストする。以上
で、図23に示したように、親子関係が決定した後か
ら、すべてのノードのIDが設定されるまでの手順が終
了する。
【0062】次に、実際のネットワークにおける動作を
一例として、図14を参照しながら説明する。図14の
説明として、(ルート)ノードBの下位にはノードAと
ノードCが直接接続されており、更にノードCの下位に
はノードDが直接接続されており、更にノードDの下位
にはノードEとノードFが直接接続された階層構造にな
っている。この、階層構造やルートノード、ノードID
を決定する手順を以下で説明する。
【0063】バスリセットがされた後、まず各ノードの
接続状況を認識するために、各ノードの直接接続されて
いるポート間において、親子関係の宣言がなされる。こ
の親子とは親側が階層構造で上位となり、子側が下位と
なるということができる。
【0064】図14ではバスリセットの後、最初に親子
関係の宣言を行ったのはノードAである、基本的にノー
ドの1つのポートにのみ接続があるノード(リーフと呼
ぶ)から親子関係の宣言を行うことができる。これは自
分には1ポートの接続のみということをまず知ることが
できるので、これによってネットワークの端であること
を認識し、その中で早く動作を行ったノードから親子関
係が決定されていく。こうして親子関係の宣言を行った
側(A−B間ではノードA)のポートが子と設定され、
相手側(ノードB)のポートが親と設定される。
【0065】こうして、ノードA−B間では子一親、ノ
ードE−D間で子一親、ノードF−D間で子一親と決定
される。さらに1階層あがって、今度は複数個接続ポー
トを持つノード(ブランチと呼ぶ)のうち、他ノードか
らの親子関係の宣言を受けたものから順次、更に上位に
親子関係の宣言を行っていく。
【0066】図14では、まずノードDがD−E間、D
−F間と親子関係が決定した後、ノードCに対する親子
関係の宣言を行っており、その結果ノードD−C間で子
一親と決定している。
【0067】ノードDからの親子関係の宣言を受けたノ
ードCは、もう1つのポートに接続されているノードB
に対して親子関係の宣言を行っている。これによってノ
ードC−B間で子一親と決定している。このようにし
て、図14のような階層構造が構成され、最終的に接続
されているすべてのポートにおいて親となったノードB
が、ルートノードと決定された。ルートは1つのネット
ワーク構成中に1つしか存在しないものである。
【0068】なお、この図14においてノードBがルー
トノードと決定されたが、これはノードAから親子関係
宣言を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係
宣言を早いタイミングで行っていれば、ルートノードは
他ノードに移っていたこともあり得る。すなわち、伝達
されるタイミングによってはどのノードもルートノード
となる可能性があり、同じネットワーク構成でもルート
ノードは一定とは限らない。
【0069】ルートノードが決定すると、次は各ノード
IDを決定するモードに入る。ここではすべてのノード
が、決定した自分のノードIDを他のすべてのノードに
通知する(ブロードキャスト機能)。
【0070】自己ID情報は、自分のノード番号、接続
されている位置の情報、持っているポートの数、接続の
あるポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含んで
いる。ノードID番号の割り振りの手順としては、まず
1つのポートにのみ接続があるノード(リーフ)から起
動することができ、この中から順にノード番号0、1、
2、、と割り当てられる。
【0071】ノードIDを手にしたノードは、ノード番
号を含む情報をブロードキャストで各ノードに送信す
る。これによって、そのID番号は割り当て済みである
ことが認識される。
【0072】すべてのリーフが自己ノードIDを取得し
終わると、次はブランチヘ移りリーフに引き続いたノー
ドID番号が各ノードに割り当てられる。リーフと同様
に、ノードID番号が割り当てられたブランチから順次
ノードID情報をブロードキャストし、最後にルートノ
ードが自己ID情報をブロードキャストする。すなわ
ち、常にルートは最大のノードID番号を所有するもの
である。以上のようにして、階層構造全体のノードID
の割り当てが終わり、ネットワーク構成が再構築され、
バスの初期化作業が完了する。
【0073】〈アービトレーション〉1394シリアル
バスでは、データ転送に先立って必ずバス使用権のアー
ビトレーション(調停)を行う。1394シリアルバス
は個別に接続された各機器が、転送された信号をそれぞ
れ中継することによって、ネットワーク内すべての機器
に同信号を伝えるように、論理的なバス型ネットワーク
であるので、パケットの衝突を防ぐ意味でアービトレー
ションは必要である。
【0074】これによってある時間には、たった1つの
ノードのみ転送を行うことができる。アービトレーショ
ンを説明するための回として図15(a)にバス使用要
求の図15(b)にバス使用許可の図を示し、以下これ
を用いて説明する。アービトレーションが始まると、1
つもしくは複数のノードが親ノードに向かって、それぞ
れバス使用権の要求を発する。
【0075】図15(a)のノードCとノードFがバス
使用権の要求を発しているノードである。これを受けた
親ノード(図15ではノードA)は更に親ノードに向か
って、バス使用権の要求を発する(中継する)。この要
求は最終的に調停を行うルートに届けられる。
【0076】バス使用要求を受けたルートノードは、ど
のノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業
はルートノードのみが行えるものであり、調停によって
勝ったノードにはバスの使用許可を与える。
【0077】図15(b)ではノードCに使用許可が与
えられ、ノードFの使用は拒否された図である。アービ
トレーションに負けたノードに対してはDP(data
prefix)パケットを送り、拒否されたことを知ら
せる。
【0078】拒否されたノードのバス使用要求は次回の
アービトレーションまで待たされる。以上のようにし
て、アービトレーションに勝ってバスの使用許可を得た
ノードは、以降データの転送を開始できる。
【0079】ここで、アービトレーションの一連の流れ
を図24のフローチャートに示して、説明する。ノード
がデータ転送を開始できるためには、バスがアイドル状
態であることが必要である。先に行われていたデータ転
送が終了して、現在バスが空き状態であることを認識す
るためには、各転送モードで個別に設定されている所定
のアイドル時間ギャップ長(例、サブアクション・ギャ
ップ)を経過することによって、各ノードは自分の転送
が開始できると判断する。
【0080】最初のステップS401として、Asyn
cデータ、Isoデータ等それぞれ転送するデータに応
じた所定のギャップ長が得られたか判断する。所定のギ
ャップ長が得られない限り、転送を開始するために必要
なバス使用権の要求はできないので、所定のギャップ長
が得られるまで待つ。
【0081】ステップS401で所定のギャップ長が得
られたら、ステップS402として転送すべきデータが
あるか判断し、ある場合はステップS403として転送
するためにバスを確保するよう、バス使用権の要求をル
ートに対して発する。このときの、バス使用権の要求を
表す信号の伝達は、図15に示したように、ネットワー
ク内各機器を中継しながら、最終的にルートに届けられ
る、ステップS402で転送するデータが無い場合は、
そのまま待機する。
【0082】次に、ステップS404として、ステップ
S403のバス使用要求を1つ以上ルートが受信した
ら、ルートはステップS405として使用要求を出した
ノードの数を調べる。
【0083】ステップS405での選択値がノード数=
1(使用権要求を出したノードは1つ)だったら、その
ノードに直後のバス使用許可が与えられることとなる。
ステップS405での選択値がノード数>1(使用要求
を出したノードは複数)だったら、ルートはステップS
406として使用許可を与えるノードを1つに決定する
調停作業を行う。この調停作業は公平なものであり、毎
回同じノードばかりが許可を得る様なことはなく、平等
に権利を与えていくような構成となっている。
【0084】次に、ステップS407として、ステップ
S406で使用要求を出した複数ノードの中からルート
が調停して使用許可を得た1つのノードと、敗れたその
他のノードに分ける選択を行う。ここで、調停されて使
用許可を得た1つのノード、またはステップS405の
選択値から使用要求ノード数=1で調停無しに使用許可
を得たノードには、ステップS408として、ルートは
そのノードに対して許可信号を送る。
【0085】許可信号を得たノードは、受け取った直後
に転送すべきデータ(パケット)を転送開始する。ま
た、ステップS406の調停で敗れて、バス使用が許可
されなかったノードにはステップS409としてルート
から、アービトレーション失敗を示すDP(data
prefix)パケットを送られ、これを受け取ったノ
ードは再度転送を行うためのバス使用要求を出すため、
ステップS401まで戻り、所定ギャップ長が得られる
まで待機する。以上がアービトレーションの流れを説明
した、図24のフローチャートの説明である。
【0086】<Asynchronous(非同期)転
送>アシンクロナス転送は、非同期転送である。図16
にアシンクロナス転送における時間的な遷移状態を示
す。図16の最初のサブアクション・ギャップは、バス
のアイドル状態を示すものである。このアイドル時間が
一定値になった時点で、転送を希望するノードはバスが
使用できると判断して、バス獲得のためのアービトレー
ションを実行する。
【0087】アービトレーションでバスの使用許可を得
ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。
データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対
しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をa
ck gapという短いギャップの後、返送して応答す
るか、応答パケットを送ることによって転送が完了す
る。ackは4ビットの情報と4ビットのチェックサム
からなり、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態で
あるかといった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送
される。
【0088】次に、図17にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。パケットには、データ部
及び誤り訂正用のデータCRCの他にはヘッダ部があ
り、そのヘッダ部には図17に示したような、目的ノー
ドID、ソースノードID、転送データ長さや各種コー
ドなどが書き込まれ、転送が行われる。
【0089】また、アシンクロナス転送は自己ノードか
ら相手ノードヘの1対1の通信である。転送元ノードか
ら転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視され
るので、宛先の1つのノードのみが読み込むことにな
る。以上がアシンクロナス転送の説明である。
【0090】<Isochronous(同期)転送>ア
イソクロナス転送は同期転送である。1394シリアル
バスの最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナス
転送は、特にVIDE0映像データや音声データといっ
たマルチメディアデータなど、リアルタイムな転送を必
要とするデータの転送に適した転送モードである。
【0091】また、アシンクロナス転送(非同期)が1
対1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送
はブロードキャスト機能によって、転送元の1つのノー
ドから他のすべてのノードヘー様に転送される。
【0092】図18は、アイソクロナス転送における、
時間的な遷移状態を示す図である。アイソクロナス転送
は、バス上一定時間毎に実行される。この時間間隔をア
イソクロナスサイクルと呼ぶ。アイソクロナスサイクル
時間は、125μSである。この各サイクルの開始時間
を示し、各ノードの時間調整を行う役割を担っているの
がサイクル・スタート・パケットである。
【0093】サイクル・スタート・パケットを送信する
のは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであり、1つ
前のサイクル内の転送終了後、所定のアイドル期間(サ
ブアクションギャップ)を経た後、本サイクルの開始を
告げるサイクル・スタート・パケットを送信する。この
サイクル・スタート・パケットの送信され時間間隔が1
25μSとなる。
【0094】また、図18にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられること
によって、区別して転送できる。これによって同時に複
数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、また
受信するノードでは自分が欲しいチャネルIDのデータ
のみを取り込む。
【0095】このチャネルIDは送信先のアドレスを表
すものではなく、データに対する論理的な番号を与えて
いるに過ぎない。よって、あるパケットの送信は1つの
送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、ブロ
ードキャストで転送されることになる。
【0096】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行
われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の
通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。
【0097】また、図18に示したisogap(アイ
ソクロナスギャップ)とは、アイソクロナス転送を行う
前にバスが空き状態であると認識するために必要なアイ
ドル期間を表している。この所定のアイドル期間を経過
すると、アイソクロナス転送を行いたいノードはバスが
空いていると判断し、転送前のアービトレーションを行
うことができる。
【0098】次に、図19にアイソクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示し、説明する。各チャネルに
分かれた、各種のパケットにはそれぞれデータ部及び誤
り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘ
ッダ部には図19に示したような、転送データ長やチャ
ネルN0、その他各種コード及び誤り訂正用のヘッダC
RCなどが書き込まれ、転送が行われる。以上がアイソ
クロナス転送の説明である。
【0099】<バス・サイクル>実際の1394シリアル
バス上の転送では、アイソクロナス転送と、アシンクロ
ナス転送は混在できる。その時の、アイソクロナス転送
とアシンクロナス転送が混在したバス上の転送状態の時
間的な遷移の様子を図20に示す。アイソクロナス転送
はアシンクロナス転送より優先して実行される。
【0100】その理由は、サイクル・スタート・パケッ
トの後、アシンクロナス転送を起動するために必要なア
イドル期間のギャップ長(サブアクションギャップ)よ
りも短いギャップ長(アイソクロナスギャップ)で、ア
イソクロナス転送を起動できるからである。したがっ
て、アシンクロナス転送より、アイソクロナス転送は優
先して実行されることとなる。
【0101】図20に示した、一般的なバス・サイクル
において、サイクル#mのスタート時にサイクル・スタ
ート・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送
される。これによって、各ノードで時刻調整を行い、所
定のアイドル期間(アイソクロナスギャップ)を待って
からアイソクロナス転送を行うべきノードはアービトレ
ーションを行い、パケット転送に入る。
【0102】図20ではチャネルeとチャネルsとチャ
ネルkが順にアイソクロナス転送されている。このアー
ビトレーションからパケット転送までの動作を、与えら
れているチャネル分繰り返し行った後、サイクル#mに
おけるアイソクロナス転送がすべて終了したら、アシン
クロナス転送を行うことができるようになる。
【0103】アシンクロナス転送を行うことが可能なサ
ブアクション・ギャップにアイドル時間が達することに
よって、アシンクロナス転送を行いたいノードはアービ
トレーションの実行に移れると判断する。ただし、アシ
ンクロナス転送が行える期間は、アイソクロナス転送終
了後から、次のサイクル・スタート・パケットを転送す
べき時間(cycle synch)までの間にアシン
クロナス転送を起動するためのサブアクション・ギャッ
プが得られた場合に限っている。
【0104】図20のサイクル#mでは3つのチャネル
分のアイソクロナス転送と、その後アシンクロナス転送
(含むack)が2パケット(パケット1、パケット
2)転送されている。このアジンクロナスパケット2の
後は、サイクルm+1をスタートすべき時間(cycl
e synch)に至るので、サイクル#mでの転送は
ここまでで終わる。
【0105】ただし、非同期または同期転送動作中に次
のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(c
ycle synch)に至ったとしたら、無理に中断
せず、その転送が終了した後のアイドル期間を待ってか
ら次サイクルのサイクル・スタート・パケットを送信す
る。すなわち、1つのサイクルが125μS以上続いた
ときは、その分次サイクルは基準の125μSより短縮
されたとする、このようにアイソクロナスサイクルは1
25μSを基準に超過、短縮し得るものである。
【0106】しかし、アイソクロナス転送はリアルタイ
ム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実
行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮され
たことによって次以降のサイクルにまわされることもあ
る。こういった遅延情報も含めて、サイクル・マスタに
よって・管理される。以上が、IEEE1394シリア
ルバスの説明である。
【0107】さて、図1はIEEE1394デジタルイ
ンターフェイスを介して接続されたネットワーク構成の
一例である。図1において、スキャナは読み込んだ画像
情報をPCなどへ送信し、PCはその画像の処理、記録
からプリンタヘの出力を行う。
【0108】VTR1はカメラ一体型のデジタルビデオ
である。VTR2は記録再生用の据え置きデジタルビデ
オである。TVモニタTV1、TV2はともにTVモニ
タであって、テレビジョン地上波信号を内蔵のチューナ
ーにより受信し、画像表示する機能の他に、ビデオレコ
ーダーVTR1やVTR2から送られてくる画像信号を
表示したり、後述するTELやインターフォンからの情
報を割り込み表示する。
【0109】また、TVモニタTV1,TV2には表示
画像の割り込み優先煩位の設定ができるようになってい
て、設定内容の変更にはPCを使うか、あるいは不図示
のリモコンにてTVモニタTV1,TV2の何れか設定
を行うTVモニタ自身の表示画像を使って行うようにな
っている。詳細は後述する。
【0110】図2は、TVモニタ視聴(鑑賞)時に、電話
着信したときの一連の動作を説明するための図であり、
図1に示したネットワーク構成から説明に使う部分のみ
を抜粋している。なお、図2ではTVモニタTV2を使
った時について説明を行うが、TVモニタTV1であっ
ても別段構わない。
【0111】図2(A)は、電話TELが着信する直前
の状態を示す図である。この時、TVモニタTV2はビ
デオレコーダーVTR1からの信号を受信して所定の画
像を表示している。出力優先順位は、図6に示す内容で
設定されていて、ビデオレコーダーVTR1は電話TE
Lより出力優先順位が低くなっている。図6は詳細を後
述する。
【0112】図2(B)は、電話着信した瞬間の状態を
示している。電話TELは着信音を発しているが、TV
モニタTV2はまだ図2(A)と変わらぬ状態であり、
ビデオレコーダーVTR1からTVモニタTV2向けに
出力されている信号を1394シりアルバスを介して受
信し所定の画像を表示している。
【0113】図2(B)の状態から僅か後に、TVモニ
タTV2は電話TELから着信したことを伝える信号
を、1394シリアルバスを介して受け取ると、図2
(C)に示すように、TVモニタTV2は、子画面機能
の作動を開始し、子画面の表示内容に電話TELからの
着信を示すシンボルを表示するとともに、内蔵のスピー
カーからの出力を電話TELから送られてきた音声信号
に切り換えを行う。
【0114】TVモニタTV2の視聴者は子画面表示と
内蔵スピーカーからの音声出力の両方で電話TELが着
信状態にあることを知る。子画面など表示方法の詳細は
後述する。
【0115】電話TELが着信状態であることを知った
後に、電話TELの受話器を取り上げる等して通話状態
になると、電話TELはIEEE1394シリアルバス
を介してTVモニタTV2向けに出力していた着信情報
出力を止める。すると、図2(D)に示すように、TV
モニタTV2は子画面表示を中止し、図2(A)と同じ
着信前の表示内容に戻る。
【0116】ここで、TVモニタTV2は子画面機能を
有しているのでその機能を使っているが、2画面分割表
示機能を備えたTVモニタもある。また子画面、あるい
は分割画面が既に画像表示状態にあるときもあるから、
図3〜図5を用いて子画面あるいは分割画面の作動状態
と、画面への優先表示についての関係を説明する。
【0117】図3は子画面機能付きTVモニタについて
示した図である。図3(A)は子画面機能が作動してい
る状態であり、図3(B)は子画面機能が作動していな
い状態である。そして、子画面機能が作動しているとき
であれば、子画面のみ優先される画像表示に切り換え、
また、子画面機能が作動していないときには、子画面機
能の作動を開始し、図3(C)に示すように、その優先
される子画面画像の表示を行う。
【0118】図4は、画面2分割機能付きTVモニタに
ついて示した図である。図4(A)は画面2分割機能が
作動している状態であり、図4(B)は画面2分割機能
が作動していない状態である。そして、画面2分割機能
が作動しているときであれば、右半分の領域を割り込み
画像表示に切り換え、また、画面2分割機能が作動して
いないときであれば、画面2分割機能を作動させ、右半
分の領域に割り込み画像の表示を行う(図4(C))。
【0119】また、不図示であるが、子画面機能または
画面2分割機能など複数の画像を同時に画面に表示する
機能を備えていないTVモニタである時には、表示画面
全体が切り換わる。また、TVモニタTV1,TV2の
2つが共に視聴されているときには、何れの表示画面に
も、一連の着信通知表示がなされる。
【0120】次に、出力優先順位について説明する。出
力優先順位とは、TVモニタTV1及びTV2等の出力
装置がある設定状態にあり、何かを出力しているとき
に、これら出力装置に向けてさらに出力要求がなされた
ときについて、その出力で優先すべき順位を示す序列で
ある。
【0121】TVモニタTV1及びTV2は、表示画像
の出力優先順位の設定ができるようになっていて、設定
内容の変更にはPCを使うか、あるいは不図示のリモコ
ンにてTVモニタTV1,TV2の何れか設定を行うT
Vモニタ自身の画像表示を使って行うようになってい
る。
【0122】図5及び図6は、TVモニタTV1または
TV2の何れかの出力優先順位設定モードであるときの
画面表示内容を示している。図5(A)は出力優先順位
設定画面表示が子画面機能を使って行われ、図5(B)
は出力優先順位設定画面表示が画面2分割機能を使って
行われている内容を示している。
【0123】子画面機能あるいは画面2分割機能はTV
モニタの備える機能であり、出力優先順位設定画面表示
を行うTVモニタの機能に応じて実施される。また、子
画面機能あるいは画面2分割機能の何れの機能も備えて
いないTVモニタであるときには、全画面を使う(不図
示)。
【0124】図6は、図5(A)及び図5(B)にて示
されたTVモニタの子画面あるいは画面2分割画面の一
方、あるいはこれらの機能を持たないTVモニタである
ときには全画面に表示される出力優先順位設定モードで
あるときの画面内容を示している。
【0125】まず、図6(A)は出力優先順位設定モー
ドに切り換えた直後の画面表示内容である。この図で示
された出力優先順位設定内容は、左端に示す数字の順に
優先度が高く、この内容は、TV放送受信表示状態が最
も高い(1番)ことを示している。次なる2番目に優先
度が高いのは、電話着信であり、その次なる3番目に優
先度が高いのは、インターフォン受信である。
【0126】以下、デジタルビデオVTRTVTR2,
PC、スキャナの順である。プリンタからTVモニタT
V1またはTV2への信号出力はないので、この設定画
面にプリンタは表示されない。
【0127】図6(A)の状態で、リモコン操作により
「5,VTR2」を選択ボタンによりし選択した後、ア
ップまたはダウンボタンをアップ側にオンすると、
「4,VTR2」となり、「4,VTR1」は「5,V
TR1」となる。これをさらに3回繰り返した時の設定
状態が図6(B)に示した内容である。
【0128】ここで、一連の変更操作は不図示のリモコ
ンを使っている。リモコンのによる選択操作方法は公知
の方法である。図6(A)で示す設定内容であれば、T
VモニタTV2で視聴している内容が内蔵のTV放送受
信状態である時に、電話が着信してもその内容はTVモ
ニタTV2から出力されない。
【0129】TVモニタTV2で視聴している内容がビ
デオレコーダーVTR2であれば、図2を使って説明し
た内容の如く、電話が着信するとその内容を伝える。ビ
デオレコーダーVTR1であっても同様である。
【0130】図6(B)で示す設定内容は、TVモニタ
TV2で視聴している内容が内蔵のTV放送受信状態で
あっても、電話が着信するとその内容を伝えるが、TV
モニタTV2で視聴している内容がビデオレコーダーV
TR2であれば、電話が着信してもその内容はTVモニ
タTV2から出力されないように切り換えられている。
図7はTVモニタTV1またはTV2の何れかの出力優
先順位設定をPCにて行う時のPCの画面表示内容を示
している。
【0131】このPC表示内容では、出力優先順位設定
を行う前後の2つの設定内容が表示されていて、左半面
が設定変更前、右半面が設定変更後である。ここでは説
明し易いように、左半面の設定変更前の内容は、前述し
た図6(A)と同じ、右半面の設定変更前の内容は、前
述した図6(B)と同じにしてある。
【0132】同図に示すように、PCにて出力優先順位
設定画面が出力されて設定内容の確認や変更ができる状
態なった後、PCのキー操作あるいはマウス等情報入力
装置の操作により、変更したい装置を選択し、所定の優
先順位に設定する。なお、左端に示す番号は優先度の高
さを示し、その意味は図6と同様である。
【0133】図8はPCからは、TVモニタTV1また
はTV2の何れかの出力優先順位設定もできることを示
す。すなわち、PCからは、ネットワークに接続された
複数の出力装置であれば、その設定が可能である。この
ように、電話の着信時はその旨をTVモニタ上に表示す
ることで、TV視聴中であれば、所在による要因あるい
は、TV視聴中であるがために電話の着信音が聞こえな
い状態であっても、電話の着信を知ることができるし、
その出力優先順位も視聴者の好む内容にできるので快適
な視聴環境と、的確な電話の着信確認が提供される。
【0134】[第2の実施形態]以下、本発明の第2の
実施形態を図面を参照して説明する。さて、図25はI
EEE1394デジタルインターフェイスを介して接続
されたネットワーク構成の一例である。本発明の第1の
実施形態で説明に用いた図1に監視カメラが加えられた
構成である。
【0135】この監視カメラはインターフォンと連動し
ており、来客がインターフォンを操作すると撮像動作と
内蔵のマイクロフォンを使った集音動作を開始し、イン
ターフォンの操作スイッチの近傍を撮影するとともに集
音し、その内容を1394シリアスバスヘ出力するよう
になっている。
【0136】PCやデジタルビデオVTR1あるいはT
VモニタTV1,TV2などのネットワークに接続され
ている各機器の説明は既に実施の第1の実施形態で説明
しているのでここでは省略する。
【0137】図26はTVモニタ視聴時にインターフォ
ンの操作がなされたときの一連の動作を説明するための
図である。図25に示したネットワーク構成から説明に
使う部分のみを抜粋している。なお、図25ではTVモ
ニタTV1を使った時について説明を行うが、TVモニ
タTV2であっても別段構わない。ただ、TVモニタT
V1は画面2分割機能を備えており、TVモニタTV2
が備える子画面機能はないので、TVモニタTV2であ
るときには子画面による表示となる。
【0138】図26(A)は、インターフォン操作の直
前の状態を示す図である。この時、出力優先順位は実施
の第1の実施形態にて説明した内容である設定変更後の
状態になっているので、その出力優先順位は、図6
(B)に示す内容である。したがって、ビデオレコーダ
ーVTR2と電話TELの次の優先度でインターフォン
の出力順位が設定されている。TVモニタTV2は内蔵
のTVチューナーにてTV放送を受信し視聴者はこれを
視聴している。
【0139】図26(B)は、インターフォン操作した
直後の状態を示す。TV/モニタTV1はインターフォ
ンからインターフォン操作がなされたことをIEEE1
394シリアルバスを介して受け取ると、TVモニタT
V1は、画面2分割機能の作動を開始し、分割された画
面の一方にインターフォン操作がなされたことを示すシ
ンボルを表示するとともに、内蔵のスピーカー出力をイ
ンターフォンから送られてきた音声信号に切り換える動
作を行う。
【0140】TVモニタTV1の視聴者は分割表示画面
の一方と内蔵スピーカーからの音声出力の両方で来客を
を知る。そして、それから数秒後には、監視カメラがら
TVモニタTV1に向けて発せされた画像信号と音声信
号をTVモニタTV1から出力する。
【0141】監視カメラからTVモニタTV1に向けて
発せされた画像信号と音声信号をTVモニタTV1から
出力している状態は、予め設定しておいたタイマー動作
の結果あるいは手順によるリモコン操作により解除され
る。
【0142】解除がなされると、監視カメラはIEEE
1394シリアルバスを介してTVモニタTV1向けに
出力していた出力を止める。すると、図26(D)に示
すように、TVモニタTV1は画面2分割表示を中止
し、図26(A)と同じ来客がインターフォンを操作す
る直前の表示内容に戻る。
【0143】ここで、TVモニタTV1は画面2分割機
能を備えているのでその機能を使っているが、子画面機
能を備えたTVモニタもある。子画面を備えたTVモニ
タであるときには、第1の実施形態で説明したような、
上述の分割画面での表示動作が全て子画面にて行われる
ものである。また、TVモニタTV1,TV2の2つが
ともに視聴されているときには、何れの表示画面にも、
一連の着信通知表示がなされる。
【0144】このように、インターフォン操時には、そ
の旨をTVモニタ上に表示し、さらに音声も出力するこ
とで、TV視聴中であれば、所在による要因あるいは、
TV視聴中であるがためにインターフォンの音が聞こえ
ない状態であっても、来客が訪れたことを知ることがで
きる。さらには、監視カメラからの撮像画像が視聴中の
TVモニタ上に映し出されので、訪れた方が誰なのかを
確実に知ることもできる。
【0145】本発明は上述したように、TVモニタTV
1及びTV2が本発明のテレビジョン受像機に相当し、
TEL3及びインターフォン4が音声出力情報機器に相
当し、1394シリアルバスがデジタルインターフェイ
スに相当する。以上が実施例の各構成と本発明の各構成
の対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に
限られるものではなく、請求項で示した機能が達成でき
る構成であればどのようなものであっても良いことは言
うまでもない。
【0146】[変形例]本発明は、IEEE1394に
定められたインターフェイス仕様に限らず、ネットワー
クにて接続された機器間での音声や画像などの情報信号
を送受信するネットワーク環境であれば良好に適用する
ことができる。
【0147】(本発明の他の実施形態)本発明は複数の
機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェイス
機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに
適用しても1つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0148】また、上述した実施形態の機能を実現すべ
く各種のデバイスを動作させるために、上記各種デバイ
スと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータ
に対して、上記実施形態の機能を実現するためのソフト
ウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格
納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作さ
せることにより実施するものも、本発明の範疇に含まれ
る。
【0149】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現する
ことになる。このとき、このプログラムコード自身とそ
のプログラムコードをコンピュータに供給するための手
段、および例えばかかるプログラムコードを格納した記
憶媒体は本発明を構成するものである。かかるプログラ
ムコードを記憶する記憶媒体としては、例えばフロッピ
ーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカ
ード、ROM等がある。
【0150】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施形態で説明
した機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコー
ドがOS(オペレーティングシステム)あるいは他のア
プリケーションソフト等と共同して作用して上述の実施
形態で示した機能が実現される場合にもかかるプログラ
ムコードが本発明の実施形態に含まれることは言うまで
もない。
【0151】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって上述した実施
形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。
【0152】
【発明の効果】本発明は上述したように、電話の着信が
あった時はその旨をTVモニタ上に表示するようにした
ので、所在による要因あるいは、TV視聴中であるがた
めに電話の着信音が聞こえない状態であっても、電話の
着信を知ることができる。また、本発明の他の特徴によ
れば、その出力優先順位も視聴者の好む内容に設定可能
なので快適な視聴環境と、的確な電話の着信確認環境を
提供することができる。
【0153】また、インターフォンが操作された時に
は、その旨をTVモニタ上に表示し、さらに音声も出力
するようにしたので、TV視聴中であれば、所在による
要因あるいは、TV視聴中であるがためにインターフォ
ンの音が聞こえない状態であっても、来客が訪れたこと
を確実に知ることができる。
【0154】さらには、監視カメラからの撮像画像が視
聴中のTVモニタ上に映し出されるようにしたので、誰
が訪れたのかをTVモニタを見ることで知ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のネットワーク構成を示すブロ
ック図である。
【図2】第1の実施形態の電話着信時のTVモニタの表
示内容を示す図である。
【図3】第1の実施形態の子画面機能を備えたTVモニ
タの表示内容を示す図である。
【図4】第1の実施形態の画面2分割機能を備えたTV
モニタの表示内容を示す図である。
【図5】第1の実施形態の出力優先順位設定画面を示す
概略図である。
【図6】第1の実施形態の出力優先順位設定画面を示す
概略図である。
【図7】第1の実施形態の出力優先順位設定をPCにて
行うときの設定画面を示す概略図である。
【図8】第1の実施形態の出力優先順位設定をPCにて
行える装置を示すブロック図である。
【図9】第1の実施形態の1394シリアルバスを用い
て構成されるネットワークシステムの例を示す図であ
る。
【図10】第1の実施形態の1394シリアルバスの構
成要素を示す図である。
【図11】第1の実施形態の1394シリアルバスにお
けるアドレス空間を示す図である。
【図12】1394シリアルバス・ケーブルの断面図で
ある。
【図13】第1の実施形態の1394シリアルバス・ケ
ーブルの断面を示す図である。
【図14】第1の実施形態の1394シリアルバスで採
用されている、データ転送フォーマットのDS−Lin
k符号化方式を説明するための図である。
【図15】第1の実施形態の1394シリアルバスのア
ービトレーションを説明するための図である。
【図16】第1の実施形態の1394シリアルバスのア
シンクロナス転送における時間的な遷移状態を示す図で
ある。
【図17】第1の実施形態の1394シリアルバスのア
シンクロナス転送のパケットフォーマットの例を示す図
である。
【図18】第1の実施形態の1394シリアルバスのア
イソクロナス転送における、時間的な遷移状態を示す図
である。
【図19】第1の実施形態の1394シリアルバスのア
イソクロナス転送のパケットフォーマットの例を示す図
である。
【図20】第1の実施形態の1394シリアルバス上の
転送状態の時間的な遷移の様子を表した図である。
【図21】第1の実施形態のバスリセットからノードI
D決定までの一般的なシーケンスを示すフローチャート
である。
【図22】第1の実施形態のバスリセットからノードI
D決定までの一般的なシーケンスを示すフローチャート
である。
【図23】第1の実施形態のバスリセットからノードI
D決定までの一般的なシーケンスを示すフローチャート
である。
【図24】第1の実施形態のアービトレーションの一連
の流れをフローチャートである。
【図25】第2の実施形態のネットワーク構成を示すブ
ロック図である。
【図26】第2の実施形態を示し、インターフォン操作
時のTVモニタの表示内容を示す図である。
【符号の説明】
1 TVモニタ 2 TVモニタ 3 電話 4 インターフォン 5 監視カメラ 6 PC(パソコン) 7 スキャナ 8 プリンタ 9 デジタルビデオ 10 デジタルビデオ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線を介して複数の情報機器と接続され
    るテレビジョン受像機を使用する信号伝送装置であっ
    て、 上記複数の情報機器の何れかから発せられた情報を上記
    テレビジョン受像機が受信した際に、上記受信した情報
    を視聴者に報知することを特徴とする信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 回線を介して複数の情報機器と接続され
    るテレビジョン受像機を使用する信号伝送装置であっ
    て、 上記複数の情報機器の何れかから発せられた情報を上記
    テレビジョン受像機が受信した際に、予め決めておいた
    設定内容に従い、且つ上記テレビジョン受像機の機能を
    用いて、上記受信した情報を上記テレビジョン受像機の
    視聴者に報知することを特徴とする信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 回線を介して複数の情報機器と接続した
    テレビジョン受像機を使用する信号伝送装置であって、 上記複数の情報機器は、少なくともインターフォン、ド
    アフォンまたは電話機を含む音声情報出力機器の何れか
    であって、上記音声情報出力機器から発せられた音声情
    報を着信した際に、音声情報を着信したことを示す着信
    通知、あるいは着信通知確認後に受信する音声信号の何
    れか一方または両方を上記テレビジョン受像機の出力装
    置から出力するように制御する制御手段を設けたことを
    特徴とする信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記回線は、IEEE1394規格に準
    拠し、複数の情報機器をデイジーチェーンに接続し、且
    つパケット方式の双方向通信で均等な送信機会が与えら
    れていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載の信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 上記情報機器が電話機であるときに、着
    信を確認した後に上記電話機を操作し通話状態になる
    と、上記テレビジョン受像機から出力されている着信通
    知を示す出力を停止し、着信直前のテレビジョン受像機
    の出力設定状態に戻ることを特徴とする請求項4に記載
    の信号伝送装置。
  6. 【請求項6】 上記情報機器がドアフォンであって、こ
    れに連動する撮像装置が上記回線に接続されているとき
    には、上記ドアフォンからの着信を確認した後、上記撮
    像装置からの画像情報とドアフォンからの音声情報とを
    上記テレビジョン受像機から出力することを特徴とする
    請求項4に記載の信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 上記回線を介して接続された複数の情報
    機器からテレビジョン受像機に向けて発せされた情報を
    受信した際に、上記受信した情報を出力する優先順位を
    設定する優先順位設定手段と、 上記優先順位設定手段により予め設定された優先順位に
    従って、上記テレビジョン受像機に表示あるいは音声の
    何れか一方あるいは両方を上記テレビジョン受像機から
    出力する出力手段とを具備することを特徴とする請求項
    1〜6の何れか1項に記載の信号伝送装置。
  8. 【請求項8】 上記優先順位設定手段は、ネットワーク
    に接続されたパソコン、リモコンまたは上記テレビジョ
    ン受像機の何れかに備えられていることを特徴とする請
    求項7に記載の信号伝送装置。
  9. 【請求項9】 上記テレビジョン受像機はデジタルイン
    ターフェイスを介して複数の情報機器に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の信
    号伝送装置。
  10. 【請求項10】 回線を介して複数の情報機器と接続さ
    れるテレビジョン受像機を使用する信号伝送方法であっ
    て、 上記複数の情報機器の何れかから発せられた情報を上記
    テレビジョン受像機が受信した際に、上記受信した情報
    を視聴者に報知することを特徴とする信号伝送方法。
  11. 【請求項11】 回線を介して複数の情報機器と接続さ
    れるテレビジョン受像機を使用する信号伝送方法であっ
    て、 上記複数の情報機器の何れかから発せられた情報を上記
    テレビジョン受像機が受信した際に、予め決めておいた
    設定内容に従い、且つ上記テレビジョン受像機の機能を
    用いて、上記受信した情報を上記テレビジョン受像機の
    視聴者に報知することを特徴とする信号伝送方法。
  12. 【請求項12】 回線を介して複数の情報機器と接続し
    たテレビジョン受像機を使用する信号伝送方法であっ
    て、 上記複数の情報機器は、少なくともインターフォン、ド
    アフォンまたは電話機を含む音声情報出力機器の何れか
    であって、上記音声情報出力機器から発せられた音声情
    報を着信した際に、音声情報を着信したことを示す着信
    通知、あるいは着信通知確認後に受信する音声信号の何
    れか一方または両方を上記テレビジョン受像機の出力装
    置から出力するように制御する出力制御処理を行うこと
    を特徴とする信号伝送方法。
  13. 【請求項13】 上記回線は、IEEE1394規格に
    準拠し、複数の情報機器をデイジーチェーンに接続し、
    且つパケット方式の双方向通信で均等な送信機会が与え
    られていることを特徴とする請求項10〜12の何れか
    1項に記載の信号伝送方法。
  14. 【請求項14】 上記情報機器が電話機であるときに、
    着信を確認した後で上記電話機を操作し通話状態になる
    と、上記テレビジョン受像機から出力されている着信通
    知を示す出力を停止し、着信直前のテレビジョン受像機
    の出力設定状態に戻るように制御することを特徴とする
    請求項13に記載の信号伝送方法。
  15. 【請求項15】 上記情報機器がドアフォンであって、
    これに連動する撮像装置が上記回線に接続されていると
    きには、上記ドアフォンからの着信を確認した後、上記
    撮像装置からの画像情報とドアフォンからの音声情報と
    を上記テレビジョン受像機から出力することを特徴とす
    る請求項13に記載の信号伝送方法。
  16. 【請求項16】 上記回線を介して接続された複数の情
    報機器からテレビジョン受像機に向けて発せされた情報
    を受信した際に、上記受信した情報を出力する優先順位
    を設定する優先順位設定処理と、 上記優先順位設定手段により予め設定された優先順位に
    従って、上記テレビジョン受像機に表示あるいは音声の
    何れか一方あるいは両方を上記テレビジョン受像機から
    出力する出力処理とを行うことを特徴とする請求項10
    〜15の何れか1項に記載の信号伝送方法。
  17. 【請求項17】 上記テレビジョン受像機はデジタルイ
    ンターフェイスを介して複数の情報機器に接続されてい
    ることを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記
    載の信号伝送方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜9の何れか1項に記載の信
    号伝送装置を構成する各手段としてコンピュータを機能
    させるプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  19. 【請求項19】 請求項10〜17の何れか1項に記載
    の信号伝送方法の手順をコンピュータに実行させるプロ
    グラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003110961A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Sony Corp 映像表示制御方法及び映像機器
JP2008085729A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sharp Corp 映像撮影装置,テレビジョン受像機,映像表示システム
JP2010109942A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Canon Inc 情報処理装置及びその方法、プログラム、記録媒体
JP2012515502A (ja) * 2009-01-19 2012-07-05 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド イベントトリガされたアプリケーション実行

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