JP2603890B2 - エレベータの乗場表示制御装置 - Google Patents
エレベータの乗場表示制御装置Info
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- JP2603890B2 JP2603890B2 JP3323572A JP32357291A JP2603890B2 JP 2603890 B2 JP2603890 B2 JP 2603890B2 JP 3323572 A JP3323572 A JP 3323572A JP 32357291 A JP32357291 A JP 32357291A JP 2603890 B2 JP2603890 B2 JP 2603890B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数のエレベータを並
設した場合に、乗客が乗るのに最適なエレベータを表示
するエレベータの乗場表示制御装置に関するものであ
る。
設した場合に、乗客が乗るのに最適なエレベータを表示
するエレベータの乗場表示制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数台のエレベータを並設した場合、乗
客に対して乗場でどのエレベータに乗ればよいかを示す
表示が必要となる。この場合の表示方法として、従来は
インジケータによりかごの位置を表示する方法とホール
ランタンにより到着の4,5秒前にサービスするかごを
表示する方法(又は両方法の併用)があるが、前者は必
ずしも見ている人の期待通りに来ないで余計焦燥感を受
けることと、後者が呼び登録時からサービスできるよう
になったことにより、近頃はホールランタン表示方式が
主流になってきた。しかし、並設台数が8台以上と多く
なったり、横に5台以上並ぶ場合において、特に多数の
エレベータが集中する玄関階では、ホールランタン表示
方式でも、どのエレベータに乗るべきか分りにくい場合
がある。
客に対して乗場でどのエレベータに乗ればよいかを示す
表示が必要となる。この場合の表示方法として、従来は
インジケータによりかごの位置を表示する方法とホール
ランタンにより到着の4,5秒前にサービスするかごを
表示する方法(又は両方法の併用)があるが、前者は必
ずしも見ている人の期待通りに来ないで余計焦燥感を受
けることと、後者が呼び登録時からサービスできるよう
になったことにより、近頃はホールランタン表示方式が
主流になってきた。しかし、並設台数が8台以上と多く
なったり、横に5台以上並ぶ場合において、特に多数の
エレベータが集中する玄関階では、ホールランタン表示
方式でも、どのエレベータに乗るべきか分りにくい場合
がある。
【0003】上記分りにくい場合の一つは、先に出発す
るエレベータは分っているが、満員で乗れそうもないた
め、次に出発するエレベータに乗りたいがそれがどのエ
レベータか分らないことである。この対策としては、例
えば特公昭49−584号公報による「次発かご表示」
が提案されており、近頃になってこの考え方をとり入れ
たエレベータも出現している。
るエレベータは分っているが、満員で乗れそうもないた
め、次に出発するエレベータに乗りたいがそれがどのエ
レベータか分らないことである。この対策としては、例
えば特公昭49−584号公報による「次発かご表示」
が提案されており、近頃になってこの考え方をとり入れ
たエレベータも出現している。
【0004】分りにくい場合の二つとしては、同じく先
に出発するエレベータは分っているが出発するまでに乗
車が間に合うかどうか分らないことである。この対策と
しては特公昭56−36862号公報による「戸開閉時
期に近づいたとき乗場の方向表示灯を点灯から点滅にす
る」表示方法が提案されている。
に出発するエレベータは分っているが出発するまでに乗
車が間に合うかどうか分らないことである。この対策と
しては特公昭56−36862号公報による「戸開閉時
期に近づいたとき乗場の方向表示灯を点灯から点滅にす
る」表示方法が提案されている。
【0005】分りにくい場合の三つとして、乗客が多い
ピーク時などに複数のかごを並列出発させるシステムに
おいて、どちらのかごに乗ればよいのか分らないことで
ある。近い方のかごに乗ればよいようなものの、複数の
かごに表示があると近い方の表示に気付かないこともあ
る。
ピーク時などに複数のかごを並列出発させるシステムに
おいて、どちらのかごに乗ればよいのか分らないことで
ある。近い方のかごに乗ればよいようなものの、複数の
かごに表示があると近い方の表示に気付かないこともあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記複数のエレベータ
を並設した場合における乗客に乗るべきエレベータを表
示する従来の方法または装置では、分りやすい表示にす
るためにある程度の対策は考えられているが、上記3つ
の分りにくい場合のすべてに対して対応できるものでは
ない。また乗場のいろいろな位置にいる乗客に対して分
り易い表示であることは言えないという問題点があっ
た。
を並設した場合における乗客に乗るべきエレベータを表
示する従来の方法または装置では、分りやすい表示にす
るためにある程度の対策は考えられているが、上記3つ
の分りにくい場合のすべてに対して対応できるものでは
ない。また乗場のいろいろな位置にいる乗客に対して分
り易い表示であることは言えないという問題点があっ
た。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、複数のエレベータのうちいずれ
に乗るべきかを、各種状況に対応し、乗場のいろいろな
位置にいる乗客に対して分りやすく表示するエレベータ
の乗場表示制御装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、複数のエレベータのうちいずれ
に乗るべきかを、各種状況に対応し、乗場のいろいろな
位置にいる乗客に対して分りやすく表示するエレベータ
の乗場表示制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
エレベータの乗場表示制御装置は、複数のエレベータを
並設し、前記複数のうちで乗客が乗るのに最適なエレベ
ータを表示するエレベータの乗場表示制御装置におい
て、各エレベータについての乗客の乗場領域を、該各エ
レベータの表示装置からの方向及び距離によって少くと
も2つの複数領域に分割し、該分割された少くとも2つ
の複数領域にそれぞれ対応して各エレベータに設けられ
た複数の表示装置と、前記各エレベータに設けられた複
数の各表示装置について、該複数の各表示装置に対応す
る前記乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対し
て、該当エレベータに乗るのが最適であるか否かを示す
表示をそれぞれ独立して行なわせるようにした独立表示
制御装置とを備えたものである。
エレベータの乗場表示制御装置は、複数のエレベータを
並設し、前記複数のうちで乗客が乗るのに最適なエレベ
ータを表示するエレベータの乗場表示制御装置におい
て、各エレベータについての乗客の乗場領域を、該各エ
レベータの表示装置からの方向及び距離によって少くと
も2つの複数領域に分割し、該分割された少くとも2つ
の複数領域にそれぞれ対応して各エレベータに設けられ
た複数の表示装置と、前記各エレベータに設けられた複
数の各表示装置について、該複数の各表示装置に対応す
る前記乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対し
て、該当エレベータに乗るのが最適であるか否かを示す
表示をそれぞれ独立して行なわせるようにした独立表示
制御装置とを備えたものである。
【0009】本発明の請求項2に係るエレベータの乗場
表示制御装置は、前記請求項1に係るエレベータの乗場
表示制御装置において、前記各エレベータに設けられた
複数の各表示装置により前記各エレベータについての乗
場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対して行なう
表示は、前記複数のエレベータのうちで該当エレベータ
に乗る場合の適合順位を示す表示を行なわせるようにし
た前記独立表示制御装置を備えたものである。
表示制御装置は、前記請求項1に係るエレベータの乗場
表示制御装置において、前記各エレベータに設けられた
複数の各表示装置により前記各エレベータについての乗
場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対して行なう
表示は、前記複数のエレベータのうちで該当エレベータ
に乗る場合の適合順位を示す表示を行なわせるようにし
た前記独立表示制御装置を備えたものである。
【0010】本発明の請求項3に係るエレベータの乗場
表示制御装置は、前記請求項1又は請求項2に係るエレ
ベータの乗場表示制御装置において、前記各エレベータ
に設けられた複数の各表示装置により前記各エレベータ
についての乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に
対して行なう表示は、前記複数のうちのある被分割領域
にいる乗客が該当エレベータの出発前に乗る時間的余裕
がないと判別された該当被分割領域に対応する表示装置
には消灯による表示を行なわせるようにした前記独立表
示制御装置を備えたものである。
表示制御装置は、前記請求項1又は請求項2に係るエレ
ベータの乗場表示制御装置において、前記各エレベータ
に設けられた複数の各表示装置により前記各エレベータ
についての乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に
対して行なう表示は、前記複数のうちのある被分割領域
にいる乗客が該当エレベータの出発前に乗る時間的余裕
がないと判別された該当被分割領域に対応する表示装置
には消灯による表示を行なわせるようにした前記独立表
示制御装置を備えたものである。
【0011】本発明の請求項4に係るエレベータの乗場
表示制御装置は、前記請求項1又は請求項2に係るエレ
ベータの乗場表示制御装置において、前記複数のエレベ
ータに乗客を分散させて乗せるような表示を行なう場合
に、分散させて乗せたい乗客のいる乗場領域を、分散さ
せて乗せたい各エレベータについての前記乗場領域のう
ちの特定の被分割領域と重複又は対応するように分割し
てそれぞれ割り当て、該割り当てられた乗場領域のうち
の特定の被分割領域に対応する該当エレベータの該当表
示装置に対して、該当エレベータに乗るのが最適又は高
適合順位であることを示す表示をそれぞれ行なわせるよ
うにした前記独立表示制御装置を備えたものである。
表示制御装置は、前記請求項1又は請求項2に係るエレ
ベータの乗場表示制御装置において、前記複数のエレベ
ータに乗客を分散させて乗せるような表示を行なう場合
に、分散させて乗せたい乗客のいる乗場領域を、分散さ
せて乗せたい各エレベータについての前記乗場領域のう
ちの特定の被分割領域と重複又は対応するように分割し
てそれぞれ割り当て、該割り当てられた乗場領域のうち
の特定の被分割領域に対応する該当エレベータの該当表
示装置に対して、該当エレベータに乗るのが最適又は高
適合順位であることを示す表示をそれぞれ行なわせるよ
うにした前記独立表示制御装置を備えたものである。
【0012】
【作用】本請求項1に係る発明においては、複数のエレ
ベータを並設し、前記複数のうちで乗客が乗るのに最適
なエレベータを表示するエレベータの乗場表示制御装置
において、各エレベータについての乗客の乗場領域を、
該各エレベータの表示装置からの方向及び距離によって
少くとも2つの複数領域に分割し、該分割された少くと
も2つの複数領域にそれぞれ対応して各エレベータに複
数の表示装置が設けられる。独立表示制御装置は前記各
エレベータに設けられた複数の各表示装置について、該
複数の各表示装置に対応する前記乗場領域の複数の各被
分割領域にいる乗客に対して、該当エレベータに乗るの
が最適であるか否かを示す表示をそれぞれ独立して行な
わせる。
ベータを並設し、前記複数のうちで乗客が乗るのに最適
なエレベータを表示するエレベータの乗場表示制御装置
において、各エレベータについての乗客の乗場領域を、
該各エレベータの表示装置からの方向及び距離によって
少くとも2つの複数領域に分割し、該分割された少くと
も2つの複数領域にそれぞれ対応して各エレベータに複
数の表示装置が設けられる。独立表示制御装置は前記各
エレベータに設けられた複数の各表示装置について、該
複数の各表示装置に対応する前記乗場領域の複数の各被
分割領域にいる乗客に対して、該当エレベータに乗るの
が最適であるか否かを示す表示をそれぞれ独立して行な
わせる。
【0013】本請求項2に係る発明においては、前記請
求項1に係る発明における独立表示制御装置が前記各エ
レベータに設けられた複数の各表示装置により前記各エ
レベータについての乗場領域の複数の各被分割領域にい
る乗客に対して行なう表示として、前記複数のエレベー
タのうちで該当エレベータに乗る場合の適合順位を示す
表示を行なわせる。
求項1に係る発明における独立表示制御装置が前記各エ
レベータに設けられた複数の各表示装置により前記各エ
レベータについての乗場領域の複数の各被分割領域にい
る乗客に対して行なう表示として、前記複数のエレベー
タのうちで該当エレベータに乗る場合の適合順位を示す
表示を行なわせる。
【0014】本請求項3に係る発明においては、前記請
求項1又は請求項2に係る発明における独立表示制御装
置が前記各エレベータに設けられた複数の各表示装置に
より前記各エレベータについての乗場領域の複数の各被
分割領域にいる乗客に対して行なう表示として、前記複
数のうちのある被分割領域にいる乗客が該当エレベータ
の出発前に乗る時間的余裕がないと判別された該当被分
割領域に対応する表示装置には消灯による表示を行なわ
せる。
求項1又は請求項2に係る発明における独立表示制御装
置が前記各エレベータに設けられた複数の各表示装置に
より前記各エレベータについての乗場領域の複数の各被
分割領域にいる乗客に対して行なう表示として、前記複
数のうちのある被分割領域にいる乗客が該当エレベータ
の出発前に乗る時間的余裕がないと判別された該当被分
割領域に対応する表示装置には消灯による表示を行なわ
せる。
【0015】本請求項4に係る発明においては、前記請
求項1又は請求項2に係る発明における独立表示制御装
置が前記複数のエレベータに乗客を分散させて乗せるよ
うな表示を行なう場合に、分散させて乗せたい乗客のい
る乗場領域を、分散させて乗せたい各エレベータについ
ての前記乗場領域のうちの特定の被分割領域と重複又は
対応するように分割してそれぞれ割り当て、該割り当て
られた乗場領域のうちの特定の被分割領域に対応する該
当エレベータの該当表示装置に対して、該当エレベータ
に乗るのが最適又は高適合順位であることを示す表示を
それぞれ行なわせる。
求項1又は請求項2に係る発明における独立表示制御装
置が前記複数のエレベータに乗客を分散させて乗せるよ
うな表示を行なう場合に、分散させて乗せたい乗客のい
る乗場領域を、分散させて乗せたい各エレベータについ
ての前記乗場領域のうちの特定の被分割領域と重複又は
対応するように分割してそれぞれ割り当て、該割り当て
られた乗場領域のうちの特定の被分割領域に対応する該
当エレベータの該当表示装置に対して、該当エレベータ
に乗るのが最適又は高適合順位であることを示す表示を
それぞれ行なわせる。
【0016】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図1〜図7により説明す
る。図1は本発明に係るエレベータの群管理システムの
構成を示すブロック図である。図2は1階の乗場例の平
面図であり、図3は図2の矢印付近から矢印方向を見た
ときの立体図である。図1〜図3において、1は1号機
〜8号機のエレベータの群管理を行なう群管理装置であ
り、図示されないコンピュータ(またはプロセッサ)、
プログラムメモリ、データメモリ及び入出力インタフェ
ース等を含んでいる。また前記群管理装置1には各エレ
ベータに設けられた1対の表示装置(右向きホールラン
タン及び左向きホールランタン)をそれぞれ独立して表
示させる独立表示制御装置101が含まれる。ただし前
記独立表示制御装置101は、群管理装置1内のコンピ
ュータを含む前記機器により構成することができるか
ら、ハードウェアとしては特に別装置として設ける必要
はない。2〜5はそれぞれ乗場に設けられ、呼びを登録
するための呼びボタン、11〜18はそれぞれ1号機〜
8号機のエレベータを制御する1〜8号機制御装置、2
1〜28はそれぞれ1〜8号機制御装置11〜18に制
御される1〜8号機かご、31R〜38Rはそれぞれ1
〜8号機かご21〜28に対応して設けられ、図2の右
側からみて見えるように構成された1〜8号機用右向き
ホールランタン、31L〜38Lは同じく図2の左側か
らみて見えるように構成された1〜8号機用左向きホー
ルランタンである。
る。図1は本発明に係るエレベータの群管理システムの
構成を示すブロック図である。図2は1階の乗場例の平
面図であり、図3は図2の矢印付近から矢印方向を見た
ときの立体図である。図1〜図3において、1は1号機
〜8号機のエレベータの群管理を行なう群管理装置であ
り、図示されないコンピュータ(またはプロセッサ)、
プログラムメモリ、データメモリ及び入出力インタフェ
ース等を含んでいる。また前記群管理装置1には各エレ
ベータに設けられた1対の表示装置(右向きホールラン
タン及び左向きホールランタン)をそれぞれ独立して表
示させる独立表示制御装置101が含まれる。ただし前
記独立表示制御装置101は、群管理装置1内のコンピ
ュータを含む前記機器により構成することができるか
ら、ハードウェアとしては特に別装置として設ける必要
はない。2〜5はそれぞれ乗場に設けられ、呼びを登録
するための呼びボタン、11〜18はそれぞれ1号機〜
8号機のエレベータを制御する1〜8号機制御装置、2
1〜28はそれぞれ1〜8号機制御装置11〜18に制
御される1〜8号機かご、31R〜38Rはそれぞれ1
〜8号機かご21〜28に対応して設けられ、図2の右
側からみて見えるように構成された1〜8号機用右向き
ホールランタン、31L〜38Lは同じく図2の左側か
らみて見えるように構成された1〜8号機用左向きホー
ルランタンである。
【0017】図2及び図3の例においては、8台のエレ
ベータの各かご毎にそれぞれ右向きホールランタンと左
側向きホールランタンの2個の表示装置を設けているの
で、この各エレベータ毎に複数(この例では2個)の表
示装置を設けた理由を説明する。本発明においては、複
数のエレベータを並設し、前記複数のうちで乗客が乗る
のに最適なエレベータがどれであるかを表示できるよう
にするため、まず各エレベータについての乗客の乗場領
域を、各エレベータの表示装置からの方向及び距離によ
って少くとも2つの複数領域に分割し、この分割された
少くと2つの複数領域にそれぞれ対応して各エレベータ
に複数の表示装置を設けている。そして前記各エレベー
タに設けられた複数の各表示装置について、この複数の
各表示装置に対応する前記乗場領域の複数の各被分割領
域にいる乗客に対して、該当エレベータに乗るのが最適
であるか否かを示す表示をそれぞれ独立して行なわせる
ようにしている。
ベータの各かご毎にそれぞれ右向きホールランタンと左
側向きホールランタンの2個の表示装置を設けているの
で、この各エレベータ毎に複数(この例では2個)の表
示装置を設けた理由を説明する。本発明においては、複
数のエレベータを並設し、前記複数のうちで乗客が乗る
のに最適なエレベータがどれであるかを表示できるよう
にするため、まず各エレベータについての乗客の乗場領
域を、各エレベータの表示装置からの方向及び距離によ
って少くとも2つの複数領域に分割し、この分割された
少くと2つの複数領域にそれぞれ対応して各エレベータ
に複数の表示装置を設けている。そして前記各エレベー
タに設けられた複数の各表示装置について、この複数の
各表示装置に対応する前記乗場領域の複数の各被分割領
域にいる乗客に対して、該当エレベータに乗るのが最適
であるか否かを示す表示をそれぞれ独立して行なわせる
ようにしている。
【0018】また前記各エレベータの表示装置からの方
向及び距離によって分割される乗場領域の被分割領域
は、隣に他のエレベータが存在する場合には、その一部
又は全部が互に重り合って存在することになる。例えば
図2において、1号機かご21と2号機かご22の中間
である呼びボタン2の前方の位置は、1号機用右向きホ
ールランタン31Rが表示を担当する乗場領域の被分割
領域内であると同時に、2号機用左向きホールランタン
32Lが表示を担当する同様の被分割領域内でもある。
そしてこのように2つの各エレベータについての乗場領
域の被分割領域が互に重複する領域に乗客がいる場合に
は、乗客はこの2つの重複する被分割領域にそれぞれ対
応して設けられた2つのエレベータの表示装置を同時に
見ることができるから、乗客はどちらの表示装置が最適
又は高い適合順位を表示しているか等を判断し、自己の
乗るエレベータを決めることができる。以下図4〜図7
の流れ図を用いて上記動作を詳細に説明する。
向及び距離によって分割される乗場領域の被分割領域
は、隣に他のエレベータが存在する場合には、その一部
又は全部が互に重り合って存在することになる。例えば
図2において、1号機かご21と2号機かご22の中間
である呼びボタン2の前方の位置は、1号機用右向きホ
ールランタン31Rが表示を担当する乗場領域の被分割
領域内であると同時に、2号機用左向きホールランタン
32Lが表示を担当する同様の被分割領域内でもある。
そしてこのように2つの各エレベータについての乗場領
域の被分割領域が互に重複する領域に乗客がいる場合に
は、乗客はこの2つの重複する被分割領域にそれぞれ対
応して設けられた2つのエレベータの表示装置を同時に
見ることができるから、乗客はどちらの表示装置が最適
又は高い適合順位を表示しているか等を判断し、自己の
乗るエレベータを決めることができる。以下図4〜図7
の流れ図を用いて上記動作を詳細に説明する。
【0019】図4は本発明に係るエレベータの乗場表示
制御装置用メインプログラムを示す流れ図であり、図5
は図4のかご状態入力処理の詳細プログラムを示す流れ
図、図6は図4の出発優先順位設定処理の詳細プログラ
ムを示す流れ図、図7は図4の表示順位設定処理の詳細
プログラムを示す流れ図である。また図4〜図7の各プ
ログラムは群管理装置1内のプログラムメモリ(図示せ
ず)に格納されており、同様に群管理装置1が内蔵する
コンピュータ(図示せず)が上記各プログラムを演算処
理するものである。
制御装置用メインプログラムを示す流れ図であり、図5
は図4のかご状態入力処理の詳細プログラムを示す流れ
図、図6は図4の出発優先順位設定処理の詳細プログラ
ムを示す流れ図、図7は図4の表示順位設定処理の詳細
プログラムを示す流れ図である。また図4〜図7の各プ
ログラムは群管理装置1内のプログラムメモリ(図示せ
ず)に格納されており、同様に群管理装置1が内蔵する
コンピュータ(図示せず)が上記各プログラムを演算処
理するものである。
【0020】図4〜図7のプログラムに従い、図2及び
図3を参照し、図1の動作を説明する。いま図1の各エ
レベータの状態は、1号機かご21は1階にあって先発
に指定され、乗客の乗降が完了して戸閉めに入ろうとす
る状態であり、2号機かご22は1階に到着して戸開き
動作中だとする。更に8号機かご28は1階にあり戸開
きは完了して降車中であるとする。そしてその他のかご
23〜27は1階以外にあるものとする。
図3を参照し、図1の動作を説明する。いま図1の各エ
レベータの状態は、1号機かご21は1階にあって先発
に指定され、乗客の乗降が完了して戸閉めに入ろうとす
る状態であり、2号機かご22は1階に到着して戸開き
動作中だとする。更に8号機かご28は1階にあり戸開
きは完了して降車中であるとする。そしてその他のかご
23〜27は1階以外にあるものとする。
【0021】群管理装置1は図4のステップ41〜44
をループ状に繰返して演算処理している。まずステップ
41はかご状態の入力処理であり、全かごの状態をST
ATE(*)=rにより設定する。図5では記号*とし
てNを使用するが、ここでNは号機数を示す整数であ
り、rは状態を示す整数である。以下図5の流れ図に従
い、かご状態入力処理を説明する。図5のステップ10
1ではN=1に設定する(N=1は1号機を示す)。ス
テップ102では、まず1号機のかご状態信号を1号機
制御装置11から入力する。ステップ103,104及
び106ではそれぞれN号機は「1階で満員か」、「1
階で戸閉直前か」及び「1階で戸閉動作中か」の判別を
行なうが、いま1号機かご21は1階で乗降完了の状態
であり、また満員でないとすると、ステップ103,1
04及び106ではすべてNO(いいえ)と判別され、
ステップ108における「N号機は1階で乗降完了した
か」の判別で、はじめてYES(はい)と判別され、ス
テップ109に進む。そしてステップ109において、
STATE(1)=2となる。即ち1号機かご21の状
態は2と判別される。
をループ状に繰返して演算処理している。まずステップ
41はかご状態の入力処理であり、全かごの状態をST
ATE(*)=rにより設定する。図5では記号*とし
てNを使用するが、ここでNは号機数を示す整数であ
り、rは状態を示す整数である。以下図5の流れ図に従
い、かご状態入力処理を説明する。図5のステップ10
1ではN=1に設定する(N=1は1号機を示す)。ス
テップ102では、まず1号機のかご状態信号を1号機
制御装置11から入力する。ステップ103,104及
び106ではそれぞれN号機は「1階で満員か」、「1
階で戸閉直前か」及び「1階で戸閉動作中か」の判別を
行なうが、いま1号機かご21は1階で乗降完了の状態
であり、また満員でないとすると、ステップ103,1
04及び106ではすべてNO(いいえ)と判別され、
ステップ108における「N号機は1階で乗降完了した
か」の判別で、はじめてYES(はい)と判別され、ス
テップ109に進む。そしてステップ109において、
STATE(1)=2となる。即ち1号機かご21の状
態は2と判別される。
【0022】次にステップ117ではNに1を加算して
N=1+1=2とし、ステップ118ではNが8より大
きいかの判別をして、大きくない場合はステップ102
に戻り、今度は2号機のかご状態信号を入力する。いま
2号機かご22は戸開動作中であるので、ステップ10
3,104,106,108及び110ではすべてNO
と判別され、ステップ112ではじめてYESと判別さ
れるため、ステップ113に進み、ここでSTATE
(2)=4となる。即ち2号機かご22の状態は4と判
別される。
N=1+1=2とし、ステップ118ではNが8より大
きいかの判別をして、大きくない場合はステップ102
に戻り、今度は2号機のかご状態信号を入力する。いま
2号機かご22は戸開動作中であるので、ステップ10
3,104,106,108及び110ではすべてNO
と判別され、ステップ112ではじめてYESと判別さ
れるため、ステップ113に進み、ここでSTATE
(2)=4となる。即ち2号機かご22の状態は4と判
別される。
【0023】次にステップ117においてN=3になる
が、いま3号機かご23は1階にいないので、ステップ
103から114までの判別結果はすべてNOであり、
ステップ116まで進み、ここでSTATE(3)=6
になる。同様に4〜7号機かご24〜27もそれぞれ1
16において、STATE(4)=6、STATE
(5)=6、STATE(6)=6、STATE(7)
=6となる。また8号機かご28は、いま1階で戸開完
了したところなので、ステップ110の判別結果がYE
Sとなり、ステップ111においてSTATE(8)=
3となる。8号機かご28の演算が終了すると、ステッ
プ117でN=9となるため、ステップ118の判別結
果のYESにより終了となり、ステップ41のかご状態
入力処理は終了したことになる。
が、いま3号機かご23は1階にいないので、ステップ
103から114までの判別結果はすべてNOであり、
ステップ116まで進み、ここでSTATE(3)=6
になる。同様に4〜7号機かご24〜27もそれぞれ1
16において、STATE(4)=6、STATE
(5)=6、STATE(6)=6、STATE(7)
=6となる。また8号機かご28は、いま1階で戸開完
了したところなので、ステップ110の判別結果がYE
Sとなり、ステップ111においてSTATE(8)=
3となる。8号機かご28の演算が終了すると、ステッ
プ117でN=9となるため、ステップ118の判別結
果のYESにより終了となり、ステップ41のかご状態
入力処理は終了したことになる。
【0024】次に図4のステップ42においては、出発
優先順位を設定する。図6の流れ図に従い、出発優先順
位の処理を説明する。図6においては、JYUN(*)
=sの表示を用いる。同図では記号*としてN,L,
I,J等の文字を使用するが、ここで*は号機数を示す
整数である。またsは出発優先順位を示す整数であり、
この例では、s=0であるかごは先発かごに、s=1で
あるかごは、満員にならない限り、先発かごが出発した
後に出発する次発かごに、s=2であるかごは次発かご
が出発した後に出発する次々発かごに指定されているも
のとする。なお、s=9であるかごは上記のいずれにも
指定されていないものとする。そして本装置に電源投入
後の初期稼動状態においては、全号機のかごの出発優先
順位sは9に設定されているものとする。
優先順位を設定する。図6の流れ図に従い、出発優先順
位の処理を説明する。図6においては、JYUN(*)
=sの表示を用いる。同図では記号*としてN,L,
I,J等の文字を使用するが、ここで*は号機数を示す
整数である。またsは出発優先順位を示す整数であり、
この例では、s=0であるかごは先発かごに、s=1で
あるかごは、満員にならない限り、先発かごが出発した
後に出発する次発かごに、s=2であるかごは次発かご
が出発した後に出発する次々発かごに指定されているも
のとする。なお、s=9であるかごは上記のいずれにも
指定されていないものとする。そして本装置に電源投入
後の初期稼動状態においては、全号機のかごの出発優先
順位sは9に設定されているものとする。
【0025】図6のステップ201では、各種カウンタ
の初期設定を行なう(I=1,J=1,K=1,L=
1,N=1,MINST=6,MINNO=0)。ステ
ップ202及び203では、1号機(N=1)かご21
が1階で満員かどうかを判別し、満員ならJYUN
(1)=0に設定する。これは1階で満員になれば、そ
れまで先発かごでなくとも先発かごに指定することを示
している。ステップ204及び205では、1号機が1
階で戸閉直前かを判別し、判別結果がYESならJYU
N(1)=9に設定する。これは1階で戸閉直前なら
ば、すぐ出発するものとして、先発かごの指定を解除す
ることを示している。ステップ206及び207では、
Nに1を加算した結果が8以上でないかを判別し、2号
機から8号機までの各かごに上記ステップ202〜20
5の処理を行なうが、先に説明した例では、判別結果が
YESにならないので各かごの出発優先順位はここで決
定されない。
の初期設定を行なう(I=1,J=1,K=1,L=
1,N=1,MINST=6,MINNO=0)。ステ
ップ202及び203では、1号機(N=1)かご21
が1階で満員かどうかを判別し、満員ならJYUN
(1)=0に設定する。これは1階で満員になれば、そ
れまで先発かごでなくとも先発かごに指定することを示
している。ステップ204及び205では、1号機が1
階で戸閉直前かを判別し、判別結果がYESならJYU
N(1)=9に設定する。これは1階で戸閉直前なら
ば、すぐ出発するものとして、先発かごの指定を解除す
ることを示している。ステップ206及び207では、
Nに1を加算した結果が8以上でないかを判別し、2号
機から8号機までの各かごに上記ステップ202〜20
5の処理を行なうが、先に説明した例では、判別結果が
YESにならないので各かごの出発優先順位はここで決
定されない。
【0026】図6のステップ208〜220は、先発か
ごが出発していなくなったときに次発かごから繰上げ、
次発かごがなくなったときに次々発かごから繰上げ処理
を行なう工程である。いま説明の都合上、まだ先発かご
が決まっていないものとして(本装置に電源投入後の最
初に稼動させた瞬間以外には、通常このような状態はな
い)、ステップ221以降の次々発かご選択処理を先に
説明する。
ごが出発していなくなったときに次発かごから繰上げ、
次発かごがなくなったときに次々発かごから繰上げ処理
を行なう工程である。いま説明の都合上、まだ先発かご
が決まっていないものとして(本装置に電源投入後の最
初に稼動させた瞬間以外には、通常このような状態はな
い)、ステップ221以降の次々発かご選択処理を先に
説明する。
【0027】図6のステップ221では、まずL=1な
ので(ステップ201でL=1に設定されている)、1
号機かご21がJYUN(1)=9であるかの判別をす
る。この意味は1号機かご21が先発かご(s=0)、
次発かご(s=1),または次々発かご(s=2)の指
定を受けていないかの判別をすることである。電源投入
直後はs=9であるので、判別結果はYESとなり、ス
テップ222に進む。ステップ222では、STATE
(L)がMINSTより小さいかの判別をする。いまS
TATE(1)=2,MINST=6(ステップ201
の初期設定による)であるので、判別結果はYESとな
り、ステップ223に進み、ここでMINST=STA
TE(L)=2,MINNO=L=1と設定する。
ので(ステップ201でL=1に設定されている)、1
号機かご21がJYUN(1)=9であるかの判別をす
る。この意味は1号機かご21が先発かご(s=0)、
次発かご(s=1),または次々発かご(s=2)の指
定を受けていないかの判別をすることである。電源投入
直後はs=9であるので、判別結果はYESとなり、ス
テップ222に進む。ステップ222では、STATE
(L)がMINSTより小さいかの判別をする。いまS
TATE(1)=2,MINST=6(ステップ201
の初期設定による)であるので、判別結果はYESとな
り、ステップ223に進み、ここでMINST=STA
TE(L)=2,MINNO=L=1と設定する。
【0028】ステップ224及び225ではLに1を加
算した値が8を越えないかを判別し、越えない場合はス
テップ221に戻る。そして次は2号機の演算となり、
同様にステップ221の判別結果はYESであり、ステ
ップ222に進む。いま2号機のSTATE(2)=4
であり、2であるMINSTより大きいので、ステップ
222における判別結果はNOとなり、ステップ222
からステップ224に移る。ステップ224及び225
では、Lに1を加算した値が8を越えないので再びステ
ップ221に戻る。このようにして8号機までの演算が
終了すると、ステップ225からステップ226に進
む。
算した値が8を越えないかを判別し、越えない場合はス
テップ221に戻る。そして次は2号機の演算となり、
同様にステップ221の判別結果はYESであり、ステ
ップ222に進む。いま2号機のSTATE(2)=4
であり、2であるMINSTより大きいので、ステップ
222における判別結果はNOとなり、ステップ222
からステップ224に移る。ステップ224及び225
では、Lに1を加算した値が8を越えないので再びステ
ップ221に戻る。このようにして8号機までの演算が
終了すると、ステップ225からステップ226に進
む。
【0029】前記ステップ225からステップ226に
進む時点で、MINNOにはSTATEの値が最小のか
ごの番号が設定されることになる。この例ではSTAT
E(1)=2であった1号機が設定され、MINNO=
1となる。ステップ226ではMINNO=0かの判別
をするが、前記の如くMINNOは1であり、0ではな
いので、ステップ229に進み、JYUN(1)=2と
なる。これは1号機かご21が次々発かごに設定された
ことを示している。
進む時点で、MINNOにはSTATEの値が最小のか
ごの番号が設定されることになる。この例ではSTAT
E(1)=2であった1号機が設定され、MINNO=
1となる。ステップ226ではMINNO=0かの判別
をするが、前記の如くMINNOは1であり、0ではな
いので、ステップ229に進み、JYUN(1)=2と
なる。これは1号機かご21が次々発かごに設定された
ことを示している。
【0030】もし、すべてのかごが1階にいなかったと
すると、STATEはすべてのかごについて6となるの
で、(図5のステップ116を参照)、ステップ222
におけるMINSTとの比較において、STATEは6
であるMINSTより小さくないので、すべてのかごは
ステップ223には進まない。この場合にはMINNO
はステップ201で設定した0のままである。MINN
O=0の場合には、ステップ226の判別結果がYES
となり、ステップ227に進む。ステップ227ではJ
YUN(*)=9のかごで、1階に到着予想時間が最小
のかごを選択し、そのかごの番号をLとする。ステップ
228では前記番号Lのかごの出発順位を2とし、次々
発かごに設定することになる。
すると、STATEはすべてのかごについて6となるの
で、(図5のステップ116を参照)、ステップ222
におけるMINSTとの比較において、STATEは6
であるMINSTより小さくないので、すべてのかごは
ステップ223には進まない。この場合にはMINNO
はステップ201で設定した0のままである。MINN
O=0の場合には、ステップ226の判別結果がYES
となり、ステップ227に進む。ステップ227ではJ
YUN(*)=9のかごで、1階に到着予想時間が最小
のかごを選択し、そのかごの番号をLとする。ステップ
228では前記番号Lのかごの出発順位を2とし、次々
発かごに設定することになる。
【0031】このようにしてステップ42の出発優先順
位の設定を1回行ったことになるが、ステップ43及び
44の説明の前に、2回目に回ってきたステップ42の
動作を先に説明する。電源投入後の1回目のステップ4
2において、1号機かご21が次々発かごに一応設定さ
れた場合に、次発かごの設定方法を説明する。ステップ
211においてJYUN(J)=1かの判別を行なう
が、次発かごが未設定で、JYUN(J)が1となるか
ごはないので、判別結果はNOとなり、ステップ212
及び213でJに1を加算した値が8を越えないかの判
別をして、越えないときはステップ211に戻るループ
を繰返す。そしてステップ212でJ=9になると、ス
テップ213からステップ216に進むことになる。
位の設定を1回行ったことになるが、ステップ43及び
44の説明の前に、2回目に回ってきたステップ42の
動作を先に説明する。電源投入後の1回目のステップ4
2において、1号機かご21が次々発かごに一応設定さ
れた場合に、次発かごの設定方法を説明する。ステップ
211においてJYUN(J)=1かの判別を行なう
が、次発かごが未設定で、JYUN(J)が1となるか
ごはないので、判別結果はNOとなり、ステップ212
及び213でJに1を加算した値が8を越えないかの判
別をして、越えないときはステップ211に戻るループ
を繰返す。そしてステップ212でJ=9になると、ス
テップ213からステップ216に進むことになる。
【0032】ステップ216では、JYUN(K)=2
かの判別をするが、JYUN(1)=2であるため、K
=1のとき、判別結果がYESとなり、ステップ219
に進む。ステップ219では、J=9かの判別をする
が、いま前記ステップ212の加算の繰返しによりJ=
9になっているので、判別結果がYESとなりステップ
220でJYUN(1)=1となる。即ち1号機かご2
1は次発かご指定されたことになる。続いてステップ2
21では、JYUN(L)=9でないかご(次発かごで
ある1号機かご21)を除いて、即ち9であるかごにつ
いてステップ222以降の処理で、STATEの値が最
小のかごを選択する。この例ではSTATEが3つであ
る8号機が選ばれ、ステップ229でJYUN(8)=
2として次々発かごに指定される。
かの判別をするが、JYUN(1)=2であるため、K
=1のとき、判別結果がYESとなり、ステップ219
に進む。ステップ219では、J=9かの判別をする
が、いま前記ステップ212の加算の繰返しによりJ=
9になっているので、判別結果がYESとなりステップ
220でJYUN(1)=1となる。即ち1号機かご2
1は次発かご指定されたことになる。続いてステップ2
21では、JYUN(L)=9でないかご(次発かごで
ある1号機かご21)を除いて、即ち9であるかごにつ
いてステップ222以降の処理で、STATEの値が最
小のかごを選択する。この例ではSTATEが3つであ
る8号機が選ばれ、ステップ229でJYUN(8)=
2として次々発かごに指定される。
【0033】3回目にステップ42が回ってきたとき、
まだ決っていない先発かごを、ステップ208以降の処
理により指定する。ステップ208では、JYUN
(I)=0かの判別を行ない。判別結果がNOの場合
は、ステップ209及び210において、Iに1を加算
した値が8を越えないかの判別をして、8を越えないと
きはステップ208に戻るループを繰返す。そしてステ
ップ209の加算によりI=9になると、ステップ21
0の判別結果がYESとなり、ステップ211に進む。
ステップ211では、JYUN(J)=1かの判別を行
なう。いまJ=1のとき、JYUN(1)=1であるの
で、判別結果はYESとなり、ステップ214からステ
ップ215に進み、JYUN(1)=0となる。即ち1
号機かご21が先発かごに指定されたことになる。この
先発かごの指定により、次発かごがなくなるため、8号
機かご28が次発かごに繰上り、再び次々発かごの選択
が行なわれる。そして3番目にSTATEの小さい2号
機かご22が次々発かごに選ばれることになる。
まだ決っていない先発かごを、ステップ208以降の処
理により指定する。ステップ208では、JYUN
(I)=0かの判別を行ない。判別結果がNOの場合
は、ステップ209及び210において、Iに1を加算
した値が8を越えないかの判別をして、8を越えないと
きはステップ208に戻るループを繰返す。そしてステ
ップ209の加算によりI=9になると、ステップ21
0の判別結果がYESとなり、ステップ211に進む。
ステップ211では、JYUN(J)=1かの判別を行
なう。いまJ=1のとき、JYUN(1)=1であるの
で、判別結果はYESとなり、ステップ214からステ
ップ215に進み、JYUN(1)=0となる。即ち1
号機かご21が先発かごに指定されたことになる。この
先発かごの指定により、次発かごがなくなるため、8号
機かご28が次発かごに繰上り、再び次々発かごの選択
が行なわれる。そして3番目にSTATEの小さい2号
機かご22が次々発かごに選ばれることになる。
【0034】このような出発優先順位設定処理により、
先発かごに1号機[JYUN(1)=0]、次発かごに
8号機[JYUN(8)=1]、次々発かごに2号機
[JYUN(2)=2]を選んだことになる。この後は
先発かご、次発かご、次々発かごのいずれかがいなくな
る度に繰上げ処理を行ない、次々発かごがいなくなれば
指定のないかごから次々発かごを選択指定する。
先発かごに1号機[JYUN(1)=0]、次発かごに
8号機[JYUN(8)=1]、次々発かごに2号機
[JYUN(2)=2]を選んだことになる。この後は
先発かご、次発かご、次々発かごのいずれかがいなくな
る度に繰上げ処理を行ない、次々発かごがいなくなれば
指定のないかごから次々発かごを選択指定する。
【0035】次に図4のステップ43における表示順位
設定処理を図7の流れ図により説明する。図7のステッ
プ301では、各種カウンタの初期設定を行なう(DN
R=0,DNL=0,N=1)。ステップ302では、
JYUN(1)=0かの判別を行なう。即ち1号機が先
発かごであるかを判別する。前記ステップ42の処理
で、ちようどいま1号機が先発かごに指定されているか
らステップ302の判別結果はYESとなり、ステップ
303に進み、ステップ303におけるNが1または5
であるかの判別結果もYESとなり、ステップ304に
進む。ステップ304では、STR=STATE(1)
−1=2−1=1,STL=STATE(1)+1=2
+1=3となる。次のステップ308では、STRが2
に等しいか又は2以上かを判別し、いまSTR=1のた
め判別結果はNOとなり、ステップ310に移り、DI
SPR(1)=0となる。
設定処理を図7の流れ図により説明する。図7のステッ
プ301では、各種カウンタの初期設定を行なう(DN
R=0,DNL=0,N=1)。ステップ302では、
JYUN(1)=0かの判別を行なう。即ち1号機が先
発かごであるかを判別する。前記ステップ42の処理
で、ちようどいま1号機が先発かごに指定されているか
らステップ302の判別結果はYESとなり、ステップ
303に進み、ステップ303におけるNが1または5
であるかの判別結果もYESとなり、ステップ304に
進む。ステップ304では、STR=STATE(1)
−1=2−1=1,STL=STATE(1)+1=2
+1=3となる。次のステップ308では、STRが2
に等しいか又は2以上かを判別し、いまSTR=1のた
め判別結果はNOとなり、ステップ310に移り、DI
SPR(1)=0となる。
【0036】ここでDISPR(*)=tの表示は右向
きホールランタン表示信号、DISPL(*)=tの表
示は左向きホールランタン表示信号であり、いずれも電
源投入時には0に設定されているものとする。また記号
*は号機数を示す。上記ホールランタン表示信号がt=
1のときは、先発かごの表示で通常フリッカ(点滅)、
t=2のときは、次発かごの表示で通常点灯、tが1ま
たは2以外のときは、それ以外で非点灯としている。ス
テップ311では、STLが2に等しいか又は2以上か
を判別し、いまSTL=3のため判別結果はYESとな
り、ステップ312に進み、DISPL(1)=1,D
NL=0+1=1となる。次のステップ314及び31
5ではNに1を加算した値が8を越えなかの判別を行な
い、8を越えない場合はステップ302に戻る。即ち8
号機まで同様の演算を行なうが、この例では1号機以外
に先発かごはないので、ステップ302からステップ3
14にジャンプし、DISPR(*),DISPL
(*),DNR及びDNLの値に変化はない。
きホールランタン表示信号、DISPL(*)=tの表
示は左向きホールランタン表示信号であり、いずれも電
源投入時には0に設定されているものとする。また記号
*は号機数を示す。上記ホールランタン表示信号がt=
1のときは、先発かごの表示で通常フリッカ(点滅)、
t=2のときは、次発かごの表示で通常点灯、tが1ま
たは2以外のときは、それ以外で非点灯としている。ス
テップ311では、STLが2に等しいか又は2以上か
を判別し、いまSTL=3のため判別結果はYESとな
り、ステップ312に進み、DISPL(1)=1,D
NL=0+1=1となる。次のステップ314及び31
5ではNに1を加算した値が8を越えなかの判別を行な
い、8を越えない場合はステップ302に戻る。即ち8
号機まで同様の演算を行なうが、この例では1号機以外
に先発かごはないので、ステップ302からステップ3
14にジャンプし、DISPR(*),DISPL
(*),DNR及びDNLの値に変化はない。
【0037】次にステップ317において、JYUN
(1)=1かの判別、即ち1号機が次発かごであるかを
判別する。いま1号機は次発かごではないので、判別結
果はNOとなり、ステップ319に進み、JYUN
(1)=2かの判別、即ち1号機が次々発かごであるか
を判別する。いま1号機は次々発かごでもないので、ス
テップ321及び322において、Nに1を加算した値
が8を越えないかを判別し、次の2号機はまだ8を越え
ないのでステップ317に戻り2号機をチェックするこ
とになる。いま2号機は次々発かごになっているので、
ステップ319の判別結果はYESとなり、ステップ3
20に進み、DISPR(2)=DNR+2=0+2=
2,DISPL(2)=DNL+2=1+2=3とな
る。また8号機は次発かごになっているので、ステップ
317の判別結果はYESとなり、ステップ318に進
み、DISPR(8)=DNR+1=0+1=1,DI
SPL(8)=DNL+1=1+1=2となる。
(1)=1かの判別、即ち1号機が次発かごであるかを
判別する。いま1号機は次発かごではないので、判別結
果はNOとなり、ステップ319に進み、JYUN
(1)=2かの判別、即ち1号機が次々発かごであるか
を判別する。いま1号機は次々発かごでもないので、ス
テップ321及び322において、Nに1を加算した値
が8を越えないかを判別し、次の2号機はまだ8を越え
ないのでステップ317に戻り2号機をチェックするこ
とになる。いま2号機は次々発かごになっているので、
ステップ319の判別結果はYESとなり、ステップ3
20に進み、DISPR(2)=DNR+2=0+2=
2,DISPL(2)=DNL+2=1+2=3とな
る。また8号機は次発かごになっているので、ステップ
317の判別結果はYESとなり、ステップ318に進
み、DISPR(8)=DNR+1=0+1=1,DI
SPL(8)=DNL+1=1+1=2となる。
【0038】図4のステップ44ではかご制御出力処理
を行なう。この処理内容の詳細は図示しないが、少くと
も右向きホールランタン表示信号DISPR(*)及び
左向きホールランタン表示信号DISPL(*)を各号
機の制御装置11〜18に出力する。この例においては
1号機制御装置11については、DISPR(1)=
0,DISPL(1)=1(フリッカ点灯)が出力さ
れ、2号機制御装置については、DISPR(2)=2
(通常点灯)、DISPL(2)=3が出力され、8号
機制御装置18については、DISPR(8)=1(フ
リッカ点灯)、DISPL(8)=2(通常点灯)が出
力される。またそれ以外の号機の制御装置においてはす
べてDISPR(*)=0,DISPL(*)=0が出
力される。
を行なう。この処理内容の詳細は図示しないが、少くと
も右向きホールランタン表示信号DISPR(*)及び
左向きホールランタン表示信号DISPL(*)を各号
機の制御装置11〜18に出力する。この例においては
1号機制御装置11については、DISPR(1)=
0,DISPL(1)=1(フリッカ点灯)が出力さ
れ、2号機制御装置については、DISPR(2)=2
(通常点灯)、DISPL(2)=3が出力され、8号
機制御装置18については、DISPR(8)=1(フ
リッカ点灯)、DISPL(8)=2(通常点灯)が出
力される。またそれ以外の号機の制御装置においてはす
べてDISPR(*)=0,DISPL(*)=0が出
力される。
【0039】1号機制御装置11〜8号機制御装置18
は右向きホールランタン表示信号DISPR(1)〜D
ISPR(8)の値によりそれぞれ1〜8号機用右向き
ホールランタン31R〜38Rに点灯指示を、左向きホ
ールランタン表示信号DISPL(1)〜DISPL
(8)の値により同じく左向きホールランタン31L〜
38Lに点灯指示を出すことになる。上に述べたように
DISPR(*),DISPL(*)の値が1のときは
先発で点滅、2のときは次発で点灯、それ以外のときは
消灯となるので、この例の場合は1号機用左向きホール
ランタン31Lと8号機用右向きホールランタン38R
が点滅、2号機用右向きホールランタン32Rと8号機
用左向きホールランタン38Lが点灯となり、その他の
ホールランタンは全て消灯となる。
は右向きホールランタン表示信号DISPR(1)〜D
ISPR(8)の値によりそれぞれ1〜8号機用右向き
ホールランタン31R〜38Rに点灯指示を、左向きホ
ールランタン表示信号DISPL(1)〜DISPL
(8)の値により同じく左向きホールランタン31L〜
38Lに点灯指示を出すことになる。上に述べたように
DISPR(*),DISPL(*)の値が1のときは
先発で点滅、2のときは次発で点灯、それ以外のときは
消灯となるので、この例の場合は1号機用左向きホール
ランタン31Lと8号機用右向きホールランタン38R
が点滅、2号機用右向きホールランタン32Rと8号機
用左向きホールランタン38Lが点灯となり、その他の
ホールランタンは全て消灯となる。
【0040】すなわち、先発かごは1号機であるが、既
に乗降完了の状態であるので、図2の左側からくる人に
は1号機用左向きホールランタン31Lを点滅させて早
く乗って下さいと促し、右側からくる人が乗るのは時間
的余裕がないので無理という事で1号機用右向きホール
ランタン31Rは点灯させない。そして8号機は次発か
ごであるが、右側からくる人には8号機用右向きホール
ランタン38Rを点滅させてそのエレベータに乗るよう
に促す。左側からくる人には前記エレベータ8号機を次
発かごとして8号機用左向きホールランタン38Lを点
灯させる。右側からくる人のための「次発かご」は2号
機となり、2号機用右向きホールランタン32Rを点灯
させる。このように実施例1においては、各エレベータ
についての乗客の乗場領域を、各エレベータの表示装置
からの方向及び距離によって複数の領域に分割し(この
例では表示装置からは右側と左側、乗客からは左側と右
側の2つの領域に分割し)、この分割された複数の領域
にそれぞれ対応して各エレベータに複数の表示装置を設
けるので、隣接するエレベータ間における前記エレベー
タ毎の乗場領域の被分割領域の重複する領域にいる乗客
は隣接する複数エレベータの表示装置を同時に見ること
ができ、また前記各被分割領域に対応する各表示装置は
乗客が乗るのに最適なエレベータを、その適合順位をも
示して個別に(独立に)表示するので、乗客はどの表示
装置が最適又は高い適合順位を表示しているかを判断
し、自己の乗るエレベータを選択することができる。
に乗降完了の状態であるので、図2の左側からくる人に
は1号機用左向きホールランタン31Lを点滅させて早
く乗って下さいと促し、右側からくる人が乗るのは時間
的余裕がないので無理という事で1号機用右向きホール
ランタン31Rは点灯させない。そして8号機は次発か
ごであるが、右側からくる人には8号機用右向きホール
ランタン38Rを点滅させてそのエレベータに乗るよう
に促す。左側からくる人には前記エレベータ8号機を次
発かごとして8号機用左向きホールランタン38Lを点
灯させる。右側からくる人のための「次発かご」は2号
機となり、2号機用右向きホールランタン32Rを点灯
させる。このように実施例1においては、各エレベータ
についての乗客の乗場領域を、各エレベータの表示装置
からの方向及び距離によって複数の領域に分割し(この
例では表示装置からは右側と左側、乗客からは左側と右
側の2つの領域に分割し)、この分割された複数の領域
にそれぞれ対応して各エレベータに複数の表示装置を設
けるので、隣接するエレベータ間における前記エレベー
タ毎の乗場領域の被分割領域の重複する領域にいる乗客
は隣接する複数エレベータの表示装置を同時に見ること
ができ、また前記各被分割領域に対応する各表示装置は
乗客が乗るのに最適なエレベータを、その適合順位をも
示して個別に(独立に)表示するので、乗客はどの表示
装置が最適又は高い適合順位を表示しているかを判断
し、自己の乗るエレベータを選択することができる。
【0041】実施例2. なお、上記実施例1ではエレベータのかごが満員になら
ない限り、先発かごは1台とした場合の例を示したが本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば複数のエ
レベータを先発と指定することもできる。この場合、時
間的にはどちらのエレベータにも乗車できるとしても、
なるべく乗客を分散させて乗車させたいことがある。こ
の場合には、分散させて乗せたい乗客のいる乗場領域
を、分散させて乗せたい各エレベータについての前記乗
場領域のうちの特定の被分割領域と重複又は対応するよ
うに分割してそれぞれ割り当て、この割り当てられた乗
場領域のうちの特定の被分割領域に対応する該当エレベ
ータの該当表示装置に対して、該当エレベータに乗るの
が最適又は高適合順位であることを示す表示をそれぞれ
行なわせるようにすればよい。この複数のエレベータに
乗客を分散させて乗せる場合には、図7のステップ30
8での判別で、STRが2より大きいかまたは2に等し
い場合でも(右側からきて乗車可能)、右に近い方のエ
レベータのみDISPR(*)=1とし、またステップ
311での判別で、STLが2より大きいかまたは2に
等しい場合でも(左側からきて乗車可能)、左に近い方
のエレベータのみDISPL(*)=1として、その他
を0とすれば、右に近い方のエレベータの右向きホール
ランタンと左に近い方のエレベータの左向きホールラン
タンを点滅させ分散乗車させることができる。
ない限り、先発かごは1台とした場合の例を示したが本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば複数のエ
レベータを先発と指定することもできる。この場合、時
間的にはどちらのエレベータにも乗車できるとしても、
なるべく乗客を分散させて乗車させたいことがある。こ
の場合には、分散させて乗せたい乗客のいる乗場領域
を、分散させて乗せたい各エレベータについての前記乗
場領域のうちの特定の被分割領域と重複又は対応するよ
うに分割してそれぞれ割り当て、この割り当てられた乗
場領域のうちの特定の被分割領域に対応する該当エレベ
ータの該当表示装置に対して、該当エレベータに乗るの
が最適又は高適合順位であることを示す表示をそれぞれ
行なわせるようにすればよい。この複数のエレベータに
乗客を分散させて乗せる場合には、図7のステップ30
8での判別で、STRが2より大きいかまたは2に等し
い場合でも(右側からきて乗車可能)、右に近い方のエ
レベータのみDISPR(*)=1とし、またステップ
311での判別で、STLが2より大きいかまたは2に
等しい場合でも(左側からきて乗車可能)、左に近い方
のエレベータのみDISPL(*)=1として、その他
を0とすれば、右に近い方のエレベータの右向きホール
ランタンと左に近い方のエレベータの左向きホールラン
タンを点滅させ分散乗車させることができる。
【0042】実施例3.また、上記実施例1ではホール
ランタンの点滅および点灯により乗るべきエレベータの
順序を示すようにしたが、本発明は必ずしもそれに限る
ものではない。例えば最適エレベータ1台を表示しても
よいし、エレベータの出発順序を色や数字で表示しても
よい。更にホールランタンは1台毎に設置せず集合表示
させる方式でもよいし、CRTなどで集合表示させるよ
うにしてもよい。
ランタンの点滅および点灯により乗るべきエレベータの
順序を示すようにしたが、本発明は必ずしもそれに限る
ものではない。例えば最適エレベータ1台を表示しても
よいし、エレベータの出発順序を色や数字で表示しても
よい。更にホールランタンは1台毎に設置せず集合表示
させる方式でもよいし、CRTなどで集合表示させるよ
うにしてもよい。
【0043】実施例4.また、上記実施例1では各エレ
ベータの表示を図2でエレベータの右側からきた人と左
側からきた人で異ならせるため、ホールランタンを分割
して表示させる例を示したが、本発明はこれに限定され
ない。例えば図2の乗場の右側と左側の入口に上に述べ
た集合表示式ホールランタンを設置してもよい。
ベータの表示を図2でエレベータの右側からきた人と左
側からきた人で異ならせるため、ホールランタンを分割
して表示させる例を示したが、本発明はこれに限定され
ない。例えば図2の乗場の右側と左側の入口に上に述べ
た集合表示式ホールランタンを設置してもよい。
【0044】実施例5. また、上記実施例1では、各エレベータについての乗客
の乗場領域を、各エレベータの表示装置からみた方向に
よって右側の被分割領域と左側の被分割領域との2つの
領域に分割した場合の例を示したが、本発明はこれに限
定されるものではない。例えば各エレベータの乗場領域
を、各エレベータの表示装置の右方、前方及び左方の3
方向による乗場領域に分割し、この3つの被分割領域に
対応させて3つの表示装置を各エレベータ毎に設けるよ
うにしてもよい。さらに各エレベータの乗場領域の分割
方法は、各エレベータの表示装置からの方向のみに限定
されるものではなく、表示装置からの方向と距離のいず
れか一方または両方の組み合せによって任意の領域数に
分割すればよい。例えば、距離のみによる分割では、エ
レベータの開閉扉に近い乗場領域と少し離れた乗場領域
の2つの領域に分割してもよく、また方向と距離とを組
み合せた分割では、任意の領域数に分割することができ
る。
の乗場領域を、各エレベータの表示装置からみた方向に
よって右側の被分割領域と左側の被分割領域との2つの
領域に分割した場合の例を示したが、本発明はこれに限
定されるものではない。例えば各エレベータの乗場領域
を、各エレベータの表示装置の右方、前方及び左方の3
方向による乗場領域に分割し、この3つの被分割領域に
対応させて3つの表示装置を各エレベータ毎に設けるよ
うにしてもよい。さらに各エレベータの乗場領域の分割
方法は、各エレベータの表示装置からの方向のみに限定
されるものではなく、表示装置からの方向と距離のいず
れか一方または両方の組み合せによって任意の領域数に
分割すればよい。例えば、距離のみによる分割では、エ
レベータの開閉扉に近い乗場領域と少し離れた乗場領域
の2つの領域に分割してもよく、また方向と距離とを組
み合せた分割では、任意の領域数に分割することができ
る。
【0045】実施例6. さらに、各エレベータに設けられた複数(実施例1では
2個)の表示装置を、この複数の各表示装置に対応する
乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対してそれ
ぞれ独立に表示させる理由も、実施例1のように、「時
間的に乗車可能なエレベータのみ表示するため」と「分
散して乗車させるため」だけに限らない。例えば複数の
エレベータのなかに、展望用エレベータ(例えばエレベ
ータから外部の展望ができるもの)とそれ以外のエレベ
ータがあるとして、観光客が来る人口側から見る表示装
置は展望用エレベータから選び、オフィスの人が来る人
口側から見る表示装置は全部のエレベータから選ぶよう
にしたり、またエレベータのなかに、展望台にまで行け
るエレベータとそれ以外のエレベータがあるとき、観光
客向表示は展望台に行けるエレベータのなかからのみ選
び、オフィス向き表示は全部のエレベータから選ぶよう
にしてもよい。
2個)の表示装置を、この複数の各表示装置に対応する
乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対してそれ
ぞれ独立に表示させる理由も、実施例1のように、「時
間的に乗車可能なエレベータのみ表示するため」と「分
散して乗車させるため」だけに限らない。例えば複数の
エレベータのなかに、展望用エレベータ(例えばエレベ
ータから外部の展望ができるもの)とそれ以外のエレベ
ータがあるとして、観光客が来る人口側から見る表示装
置は展望用エレベータから選び、オフィスの人が来る人
口側から見る表示装置は全部のエレベータから選ぶよう
にしたり、またエレベータのなかに、展望台にまで行け
るエレベータとそれ以外のエレベータがあるとき、観光
客向表示は展望台に行けるエレベータのなかからのみ選
び、オフィス向き表示は全部のエレベータから選ぶよう
にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数の
エレベータを並設し、前記複数のうちで乗客が乗るのに
最適なエレベータを表示するエレベータの乗場表示制御
装置において、各エレベータについての乗客の乗場領域
を、該各エレベータの表示装置からの方向及び距離によ
って少くとも2つの複数領域に分割し、該分割された少
くとも2つの複数領域にそれぞれ対応して各エレベータ
に複数の表示装置が設けられ、前記各エレベータに設け
られた複数の各表示装置について、該複数の各表示装置
に対応する前記乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗
客に対して、該当エレベータに乗るのが最適であるか否
かを示す表示をそれぞれ独立して行なわせるようにした
ので、乗客が表示された通りの最適なエレベータに乗れ
ば、従来のように急いで乗ったり、エレベータの中で長
く待たされる等の不便が解消できる。
エレベータを並設し、前記複数のうちで乗客が乗るのに
最適なエレベータを表示するエレベータの乗場表示制御
装置において、各エレベータについての乗客の乗場領域
を、該各エレベータの表示装置からの方向及び距離によ
って少くとも2つの複数領域に分割し、該分割された少
くとも2つの複数領域にそれぞれ対応して各エレベータ
に複数の表示装置が設けられ、前記各エレベータに設け
られた複数の各表示装置について、該複数の各表示装置
に対応する前記乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗
客に対して、該当エレベータに乗るのが最適であるか否
かを示す表示をそれぞれ独立して行なわせるようにした
ので、乗客が表示された通りの最適なエレベータに乗れ
ば、従来のように急いで乗ったり、エレベータの中で長
く待たされる等の不便が解消できる。
【0047】また前記複数の各表示装置にそれぞれ独立
の表示を行なわせることにより、乗客がどのエレベータ
が最適であるかを判断して乗ることができると共に、エ
レベータの行先別に、例えば展望台に行く観光客向けと
その他の乗客向けを区別して表示させたりすることが可
能となり、エレベータを利用する各乗客に対して分りや
すく、便利な表示を行なうことができる。
の表示を行なわせることにより、乗客がどのエレベータ
が最適であるかを判断して乗ることができると共に、エ
レベータの行先別に、例えば展望台に行く観光客向けと
その他の乗客向けを区別して表示させたりすることが可
能となり、エレベータを利用する各乗客に対して分りや
すく、便利な表示を行なうことができる。
【0048】また本発明によれば、前記各エレベータに
設けられた複数の各表示装置により前記エレベータにつ
いての乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対し
て行なう表示は、前記複数のエレベータのうちで該当エ
レベータに乗る場合の適合順位を示す表示を行なわせる
ようにしたので、先発かごのほかに次発かごも表示さ
れ、先発かごに乗りきれなかったり、急がない場合に
も、乗客がどのエレベータに乗ればよいかがよく分り便
利である。
設けられた複数の各表示装置により前記エレベータにつ
いての乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対し
て行なう表示は、前記複数のエレベータのうちで該当エ
レベータに乗る場合の適合順位を示す表示を行なわせる
ようにしたので、先発かごのほかに次発かごも表示さ
れ、先発かごに乗りきれなかったり、急がない場合に
も、乗客がどのエレベータに乗ればよいかがよく分り便
利である。
【0049】また本発明によれば、前記エレベータに設
けられた複数の各表示装置により前記エレベータについ
ての乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対して
行なう表示は、前記複数のうちのある被分割領域にいる
乗客が該当エレベータの出発前に乗る時間的余裕がない
と判別された該当被分割領域に対応する表示装置には消
灯による表示を行なわせるようにしたので、従来のよう
に乗客が急いで乗ろうとしたら、乗車の直前にエレベー
タが出発するというような不便が解消される。
けられた複数の各表示装置により前記エレベータについ
ての乗場領域の複数の各被分割領域にいる乗客に対して
行なう表示は、前記複数のうちのある被分割領域にいる
乗客が該当エレベータの出発前に乗る時間的余裕がない
と判別された該当被分割領域に対応する表示装置には消
灯による表示を行なわせるようにしたので、従来のよう
に乗客が急いで乗ろうとしたら、乗車の直前にエレベー
タが出発するというような不便が解消される。
【0050】また本発明によれば、前記複数のエレベー
タに乗客を分散させて乗せるような表示を行なう場合
に、分散させて乗せたい乗客のいる乗場領域を、分散さ
せて乗せたい各エレベータについての前記乗場領域のう
ちの特定の被分割領域と重複又は対応するように分割し
てそれぞれ割り当て、該割り当てられた乗場領域のうち
の特定の被分割領域に対応する該当エレベータの該当表
示装置に対して、該当エレベータに乗るのが最適又は高
適合順位であることを示す表示をそれぞれ行なわせるよ
うにしたので、乗客はその位置により異なるエレベータ
に分散して乗るようになり、従来のように特定のエレベ
ータに片寄って乗るという不便が解消される。
タに乗客を分散させて乗せるような表示を行なう場合
に、分散させて乗せたい乗客のいる乗場領域を、分散さ
せて乗せたい各エレベータについての前記乗場領域のう
ちの特定の被分割領域と重複又は対応するように分割し
てそれぞれ割り当て、該割り当てられた乗場領域のうち
の特定の被分割領域に対応する該当エレベータの該当表
示装置に対して、該当エレベータに乗るのが最適又は高
適合順位であることを示す表示をそれぞれ行なわせるよ
うにしたので、乗客はその位置により異なるエレベータ
に分散して乗るようになり、従来のように特定のエレベ
ータに片寄って乗るという不便が解消される。
【図1】本発明に係るエレベータの群管理システムの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】1階の乗場例の平面図である。
【図3】図2の矢印方向から見た立体図である。
【図4】本発明に係るエレベータの乗場表示制御装置用
メインプログラムを示す流れ図である。
メインプログラムを示す流れ図である。
【図5】図4のかご状態入力処理の詳細プログラムを示
す流れ図である。
す流れ図である。
【図6】図4の出発優先順位設定処理の詳細プログラム
を示す流れ図である。
を示す流れ図である。
【図7】図4の表示順位設定処理の詳細プログラムを示
す流れ図である。
す流れ図である。
1 群管理装置 2〜5 呼びボタン 11〜18 1〜8号機制御装置 21〜28 1〜8号機かご 31R〜38R 右向きホールランタン 31L〜38L 左向きホールランタン 101 独立表示制御装置
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のエレベータを並設し、前記複数の
うちで乗客が乗るのに最適なエレベータを表示するエレ
ベータの乗場表示制御装置において、 各エレベータについての乗客の乗場領域を、該各エレベ
ータの表示装置からの方向及び距離によって少くとも2
つの複数領域に分割し、該分割された少くとも2つの複
数領域にそれぞれ対応して各エレベータに設けられた複
数の表示装置と、 前記各エレベータに設けられた複数の各表示装置につい
て、該複数の各表示装置に対応する前記乗場領域の複数
の各被分割領域にいる乗客に対して、該当エレベータに
乗るのが最適であるか否かを示す表示をそれぞれ独立し
て行なわせるようにした独立表示制御装置とを備えたこ
とを特徴とするエレベータの乗場表示制御装置。 - 【請求項2】 前記各エレベータに設けられた複数の各
表示装置により前記各エレベータについての乗場領域の
複数の各被分割領域にいる乗客に対して行なう表示は、
前記複数のエレベータのうちで該当エレベータに乗る場
合の適合順位を示す表示を行なわせるようにした前記独
立表示制御装置を備えた請求項1記載のエレベータの乗
場表示制御装置。 - 【請求項3】 前記各エレベータに設けられた複数の各
表示装置により前記各エレベータについての乗場領域の
複数の各被分割領域にいる乗客に対して行なう表示は、
前記複数のうちのある被分割領域にいる乗客が該当エレ
ベータの出発前に乗る時間的余裕がないと判別された該
当被分割領域に対応する表示装置には消灯による表示を
行なわせるようにした前記独立表示制御装置を備えた請
求項1又は請求項2記載のエレベータの乗場表示制御装
置。 - 【請求項4】 前記複数のエレベータに乗客を分散させ
て乗せるような表示を行なう場合に、分散させて乗せた
い乗客のいる乗場領域を、分散させて乗せたい各エレベ
ータについての前記乗場領域のうちの特定の被分割領域
と重複又は対応するように分割してそれぞれ割り当て、
該割り当てられた乗場領域のうちの特定の被分割領域に
対応する該当エレベータの該当表示装置に対して、該当
エレベータに乗るのが最適又は高適合順位であることを
示す表示をそれぞれ行なわせるようにした前記独立表示
制御装置を備えた請求項1又は請求項2記載のエレベー
タの乗場表示制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3323572A JP2603890B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | エレベータの乗場表示制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3323572A JP2603890B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | エレベータの乗場表示制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155546A JPH05155546A (ja) | 1993-06-22 |
JP2603890B2 true JP2603890B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=18156205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3323572A Expired - Fee Related JP2603890B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | エレベータの乗場表示制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603890B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020100261A1 (ja) * | 2018-11-15 | 2020-05-22 | 株式会社日立製作所 | エレベーターシステム及び制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0733226B2 (ja) * | 1988-06-02 | 1995-04-12 | 三菱電機株式会社 | エレベータの到着表示装置 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP3323572A patent/JP2603890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05155546A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |