JP2603605Y2 - ワーク形状自動検出装置 - Google Patents

ワーク形状自動検出装置

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JP2603605Y2
JP2603605Y2 JP1993072649U JP7264993U JP2603605Y2 JP 2603605 Y2 JP2603605 Y2 JP 2603605Y2 JP 1993072649 U JP1993072649 U JP 1993072649U JP 7264993 U JP7264993 U JP 7264993U JP 2603605 Y2 JP2603605 Y2 JP 2603605Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、任意形状のワークの
形状を自動的に検出する事の出来るワーク形状自動検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動加工装置としての
加工ロボットに、任意形状のワークの外周端縁をバリ取
り加工や面取り加工をさせようとすると、先ず、この任
意形状のワークの外周形状を、作業者による手作業でワ
ークの外周をティーチング治具を介してなぞって外周形
状を加工ロボットにティーチングするか、または、オペ
レータによるキー入力操作でワークの外周形状を数値入
力する様にしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな任意形状のワークの外周形状をロボットに覚えさせ
る為の作業は、結局、人間の手作業に依存する事とな
り、手間がかかると共に、作業者によるティーチング動
作またはオペレータによる数値入力動作にばらつきが発
生し、自動的にワークの形状を検出する事の出来るシス
テムが望まれていた。
【0004】この考案は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、この考案の目的は、任意形状のワークの外周
形状を自動的に検出する事の出来るワーク形状自動検出
装置を提供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この考案に係わるワーク形状自動
検出装置は、請求項1の記載によれば、基台と、この基
台上に配設され、導電性を有するワークを着脱自在に把
持して固定するワークチャック手段と、概略球形状に形
成された導電性を有する接触部を備えた検出工具と、こ
の検出工具を保持する工具保持手段と、この工具保持手
段を、基台と平行な面内で二次元的に移動駆動する駆動
手段と、接触部と少なくとも該ワークとの間を電気的に
接続し、電源および抵抗器を有する電気回路手段と、こ
の電気回路手段に接続され、これの電位を検出する電位
検出手段と、この電位検出手段により、接触部と該ワー
クとが接触することにより、電気回路手段の電位が低下
したことが検出された時点での、上記接触部が該ワーク
と接触した位置を二次元的に検出する位置検出手段と、
位置検出手段で検出された接触位置情報を記憶する記憶
手段と、検出工具を、該ワークから離間する退避方向に
沿って第1の所定距離だけ退避させ、この退避動作後、
この退避方向に交差する横方向に沿って第2の所定距離
だけ移動させ、この横移動動作後、該ワークに接近する
接近方向に沿って、位置検出手段で接触位置が検出され
るまで移動させると共に、この動作を繰り返すように駆
動手段を制御し、接触位置が検出される毎に、記憶手段
に検出された接触位置を記憶させ、該ワークの全周に渡
り検出された接触位置に基づき、該ワークの外周形状を
検出する制御手段とを具備し、制御手段で設定される第
2の所定距離は、検出工具の概略球形状の接触部の直径
よりも小さい範囲で設定されること、を特徴としてい
る。
【0006】また、この考案に係わるワーク形状自動検
出装置は、請求項2の記載によれば、位置検出手段で検
出される接触位置が、上記ワークに接触したときの概略
球形状の接触部の中心位置であること、を特徴としてい
る。
【0007】また、この考案に係わるワーク形状自動検
出装置は、請求項3の記載によれば、位置検出手段で検
出された接触位置から接近方向に沿って接触部の半径だ
け偏位した位置を演算し、検出工具の2回目以降の退避
方向を、前回の演算位置と今回の演算位置とを結ぶ線分
に直交する方向とすること、を特徴としている。
【0008】
【0009】
【実施例】以下に、この考案に係わるワーク形状自動検
出装置の一実施例の構成を添付図面を参照して説明す
る。
【0010】先ず、図1及び図2を参照して、この一実
施例のワーク形状自動検出装置10の構成を説明する。
図1に示す様に、このワーク形状自動検出装置10は平
面矩形状の装置本体12を備え、この装置本体12の上
面には、これの外形形状と相似した矩形状の開口14が
形成されている。この開口14の底面は、導電性を有す
る基台16の上面から規定されており、この基台16上
には、導電性を有する任意形状(この一実施例において
は、楕円形状)のワークWを着脱自在に固定した状態で
把持する為のワークチャック18がワークチャック手段
として配設されている。このワークチャック18は、詳
細は図示しないが、この一実施例においては、電磁力を
介してワークWをチャックする様に構成されている。
【0011】尚、この一実施例においては、このワーク
チャック18は全体として導電性を有する様に構成され
ている。そして、基台16とワークチャック18とは互
いに電気的に接続されている。この結果、基台16と、
ワークチャック18と、このワークチャック18により
把持されたワークWとは、互いに常に同電位となるもの
である。
【0012】一方、装置本体12上には、基台16と平
行に設定された平面内で2次元的に自由に移動される様
に配設された工具保持手段としてのホルダ20が配設さ
れており、このホルダ20は駆動手段としてのホルダ駆
動機構22を介して、上述した平面内で2次元的に自由
な向きに沿って移動駆動される様になされている。尚、
このホルダ20には、ワークWの外周形状を検出する為
の検出工具としてのプローブ24が電気絶縁部材26を
介して取り付けられている。即ち、このプローブ24
は、ホルダ20にこれとは電気的に絶縁された状態で取
り付けられている。
【0013】このプローブ24は全体として導電性材料
から形成されており、上端及び下端が夫々ホルダ20の
上面及び下面から突出される様に、略垂直にホルダ20
に取り付けられたプローブ本体24aと、このプローブ
本体24aの下端から一体的に接合され、所定の直径D
を有する概略球形状の検出球24bとから構成されてい
る。尚、このプローブ24は、これの検出球24bがワ
ークWの外周端面に接触することが出来る様に、ホルダ
20にその垂直方向位置を調整された状態で取り付けら
れている。
【0014】上述したホルダ駆動機構22は、図中y軸
方向に沿って延出し、x軸方向に沿って移動可能に配設
され、上述したホルダ20がy軸方向に沿って移動可能
に支持されたx軸アーム28と、このx軸アーム28を
x軸方向に沿って移動駆動するx軸方向駆動機構30
と、上述したホルダ20をx軸アーム28上をy軸方向
に沿って移動駆動するy軸方向駆動機構32とを備えて
概略構成されている。
【0015】ここで、x軸方向駆動機構30は、x軸方
向に沿って延出する様に互いに平行に配設された装置本
体12の上端面12a,12b上に夫々形成された長溝
34a,34bと、これら長溝34a,34b内に夫々
配設され、x軸方向に沿って延出する一対のx軸ボール
ねじ36a,36bと、これらx軸ボールねじ36a,
36bを互いに同期した状態で可逆回転駆動する為のx
軸サーボモータ38(図2に示す)とを備えて構成され
ている。尚、x軸アーム28の両端には、両長溝34
a,34bに夫々嵌入される嵌入部28a,28bが一
体的に形成されており、これらx軸ボールねじ36a,
36bは、これら嵌入部28a,28bに夫々形成され
たボールナット40a,40bに夫々螺合している。こ
のようにx軸方向駆動機構30は構成されているので、
x軸サーボモータ38が正・逆何れかの方向に起動され
る事により、x軸アーム28は、x軸方向に沿って移動
駆動される事になる。
【0016】また、y軸方向駆動機構32は、x軸アー
ム28の上面に、y軸方向に沿って延出する様に形成さ
れた長溝42と、この長溝42内に配設され、y軸方向
に沿って延出するy軸ボールねじ44と、このy軸ボー
ルねじ44を可逆回転駆動する為のy軸サーボモータ4
6(図2に示す)とを備えて構成されている。尚、ホル
ダ20の一端には、長溝40に嵌入される嵌入部20a
が一体的に形成されており、このy軸ボールねじ42
は、嵌入部20aに形成されたボールナット48に螺合
している。
【0017】このようにy軸方向駆動機構32は構成さ
れているので、y軸サーボモータ46が正・逆何れかの
方向に起動される事により、ホルダ20は、y軸方向に
沿って移動駆動される事になる。
【0018】ここで、x軸方向駆動機構30のy軸サー
ボモータ38及びy軸方向駆動機構32のy軸サーボモ
ータ46には、図2に示す様に、制御ユニット50が共
に接続されており、この制御ユニット50の制御の下
で、駆動される様になされている。この結果、ホルダ2
0に保持されたプローブ24は、制御ユニット50の制
御の下で、基台16の上面とは平行に設定された面内で
2次元的に自由な方向に沿って移動駆動され得る事にな
る。尚、この制御ユニット50における制御手順は、後
にフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0019】尚、このx軸方向駆動機構30及びy軸方
向駆動機構32は、夫々に制御ユニット50から停止信
号が入力されてきた場合に、即座に、x軸サーボモータ
38のモータ軸の回転及びy軸サーボモータ46のモー
タ軸の回転を停止させて、プローブ24のx軸方向及び
y軸方向の移動駆動を停止すべく、図示しないブレーキ
機構を夫々備えている。
【0020】一方、上述したx軸サーボモータ38及び
y軸サーボモータ46の夫々のモータ軸には、位置検出
手段としてのx軸及びy軸ロータリエンコーダ52、5
4(図2に示す)が夫々接続されており、対応するサー
ボモータ38、46の回転量を正確に検出することがで
きるように構成されている。これらのロータリエンコー
ダ52、54は、制御ユニット50に接続されている。
この制御ユニット50は、ロータリエンコーダ52、5
4からの出力情報に基づき、ホルダ20に保持されたプ
ローブ24の検出球24bのx軸方向及びy軸方向の現
在位置を正確に検出すると共に、この検出情報に基づ
き、x軸方向駆動機構30及びy軸方向駆動機構32を
駆動制御するように構成されている。
【0021】ここで、この一実施例においては、ホルダ
20に保持されたプローブ24の現在位置を検出する為
に、サーボモータ38、46のモータ軸に夫々取り付け
られたロータリエンコーダ52、54を用いるように説
明したが、この考案は、このような構成に限定されるこ
となく、x軸アーム28の移動範囲及びホルダ20の移
動範囲に沿って夫々配設されたリニアエンコーダを介し
て、x軸アーム28及びホルダ20の現在位置を検出す
るようにしても良い。
【0022】一方、プローブ24と基台16(従って、
この基台16に電気的に接続されたワークチャック18
及びこのワークチャック18に電気的に接続された状態
で把持されたワークW)との間には、電気回路手段とし
ての電気回路56により電気的に接続されている。この
電気回路56は、プローブ24及び基台16を電気的に
接続する電気配線56aを備え、この電気配線56aに
は、例えば5Vの直流電源56b及び所定抵抗値を有す
る抵抗器56cが直列状態で接続されている。このよう
に電気回路56を構成することにより、プローブ24が
ワークWに接触していない状態においては、この電気回
路56は開(切断)状態となり、従って、電気配線56
aの電圧は、電源56bで規定される所定の電圧が現れ
ることになる。一方、プローブ24がワークWに接触す
ると、電気回路56は閉回路となり、電気配線56a内
を電流が流れてこの電圧は実質的に「0」となる。
【0023】即ち、本願考案においては、このようにプ
ローブ24がワークWに接触するか否かを、電気回路5
6の電圧が「0」か否かにより判別し、電気回路56の
電圧が所定値を呈する状態から「0」に変化した時点
で、プローブ24がワークWに接触したと検出する事を
利用するものである。
【0024】この電気回路56には、これに現れる電圧
を検出してプローブ24のワークWへの接触状態を検出
する為に、電位検出手段としての検出回路58が電気配
線56aに接続されている。この検出回路58は、一端
が電気配線56aに接続され、他端がアースされ、プロ
ーブ24がワークWに接触していない場合には発光動作
し、プローブ24のワークWへの接触にともない消える
フォトダイオード(LED)60と、このフォトダイオ
ード60からの光を受けてオン動作するフォトトランジ
スタ62とを備え、これらフォトダイオード60及びフ
ォトトランジスタ62とにより、フォトカプラ64を構
成している。尚、このフォトトランジスタ62の一端は
アースされており、他端は検出端として制御ユニット5
0に接続されている。そして、フォトトランジスタ62
は制御ユニット50に、フォトダイオード60が発光し
ている間は「L」レベル信号を出力し、フォトダイオー
ド60が消灯する間は「H」レベル信号を出力する様に
構成されている。
【0025】この制御ユニット50は、この検出回路5
8からの「L」レベル信号を入力している間は、プロー
ブ24がワークWに接触していない状態であると判断
し、また、「L」レベル信号から「H」レベル信号に入
力状態が変化する事により、プローブ24がワークWに
接触したと判断する様に構成されている。
【0026】尚、この制御ユニット50における、検出
した接触位置に基づくワークWの形状自動検出の制御手
順については、後に図3乃至図5に示すフローチャート
を参照して詳細に説明するが、このように検出回路58
からの入力信号が、「L」レベルから「H」レベルに変
化する事により、プローブ24がワークWに接触したと
判断した時点で、上述したロータリーエンコーダ52,
54からの検出情報に基づき、ワークWへのプローブ2
4の接触位置情報P、即ち、プローブ24の検出球24
bの中心位置Cにおけるx軸方向位置及びy軸方向位置
を、検出情報として、制御ユニット50に接続された記
憶手段としての記憶部66に記憶させる様に構成されて
いる。尚、この一実施例においては、検出球24bは所
定の直径Dを有して形成されている。この為、検出球2
4bの中心位置CとワークWへの接触位置とは、実際に
は異なる事になるが、この一実施例においては、制御ユ
ニット50は、プローブ24の検出球24bの中心位置
Cを接触位置として記憶する様に設定されている。
【0027】また、この制御ユニット50には、入力部
68が接続されており、この入力部68を構成する図示
しないキーボードを介して、自動検出に必要な情報、例
えば、1つのワークの形状を検出する際の、初期アプロ
ーチ方向や、リターン移動量(L1 )、及び、横移動量
(L2 )等が入力される様に構成されている。また、こ
の制御ユニット50には、表示部70が接続されてお
り、この表示部70を構成する図示しないCRTに、検
出結果、即ち、検出したワークWの外形形状及びその検
出データを表示する様に構成されている。尚、この一実
施例においては、上述した横移動量(L2 )は、プロー
ブ24の検出球24bの直径Dよりも小さくなる様に設
定されている。換言すれば、この制御ユニット50は、
検出球24bの直径Dよりも大きな値の横移動量の設定
を受けつけない様に構成されている。
【0028】ここで、上述したリターン移動量L1 は長
く設定される程、ワークWの形状変化に確実に追従する
ことが出来る事になるが、長過ぎると検出動作時間が長
くかかる事となり、作業性の悪化を招く事になる。この
為、例えば、この一実施例におては、L1 は5mmに設定
されている。また、上述した横移動量L2 は短く設定さ
れる程、ワークの形状検出精度が高まる事になるが、短
過ぎると検出動作時間が長くかかる事となり、同様に、
作業性の悪化を招く事になる。この為、この一実施例に
おいては、例えば、L2 は、1.0mmに設定されてい
る。尚、ワークWの外周の一周につき実行される測定回
数Nは、例えL2 を予め設定したとしても、ワークWの
外形形状によって異なる事となり、これを予め設定して
おく事に意味はない。
【0029】尚、入力部68を介して入力された値は、
記憶部66に記憶される。また、この入力部68には、
図示していないが、検出動作開始スイッチや非常停止ス
イッチ等の種々の操作スイッチが配設されている。
【0030】以上の様に構成されるワーク形状自動検出
装置10における制御ユニット50のワーク形状自動検
出動作を、図3乃至図7を参照して説明する。
【0031】即ち、この一実施例のワーク形状自動検出
動作においては、先ず、ワークWをワークチャック18
にチャックする。このチャック動作においては、ワーク
Wの所定部位が検出動作開始位置、即ち、初期設定位置
にあるプローブ24に対向する位置に正確にもたらされ
る様に設定される。ここで、ワークWは、この一実施例
においては、均一厚さを有する様に形成されているもの
とする。
【0032】この様にワークWをワークチャック16に
チャックした後、入力部68を介して、初回アプローチ
方向を入力する。ここで、この初回アプローチ方向は、
プローブ24がワークWの上述した所定部位に最初に接
触する様に設定される。この様に設定・入力された初回
アプローチ方向は、記憶部66に一旦記憶される。この
後、図示しない検出動作開始スイッチをオンさせる事に
より、ワークWの外形形状の自動検出動作が起動され
る。
【0033】即ち、図3に示す様に、この自動検出動作
が起動されると、制御ユニット50は、初期化動作を実
行する(S10)。この初期化動作においては、プロー
ブ24を初期設定位置に移動させると共に、記憶部66
における接触位置PN のメモリ情報を消去し、検出回数
Nを0に設定する。この後、記憶部66に一旦記憶して
おいた初回アプローチ(接近)方向を読み込む(S1
2)。ここで、制御手順としては記載されていないが、
初回アプローチ方向が記憶部66に記憶されていない事
が判明した場合には、図示しない警報機を介して警報音
を発生させるとと共に、表示部70に初回アプローチ方
向の入力を促すメッセイジを表示する。そして、初回ア
プローチ方向の入力を待って次のステップに進む。
【0034】ステップS12において、初回アプローチ
方向が読み込まれると、この読み込んだ初回アプローチ
方向に沿ってプローブ24が前進移動する様に、ホルダ
駆動機構22を、即ち、x軸方向駆動機構30及びy軸
方向駆動機構32を駆動制御する(S14)。この前進
移動は、ステップS16において、プローブ24がワー
クWに接触して、検出回路58からの検出信号の出力レ
ベルが「L」から「H」に変化するまで継続され、出力
レベルが「L」から「H」に変化した時点、即ち、プロ
ーブ24がワークWに接触した時点で、ステップS18
に示す様に、ホルダ駆動機構22によるプローブ24の
前進駆動動作を停止する。
【0035】即ち、この一実施例においては、プローブ
24がワークWに「接触」したことを、検出回路58に
おいて、この「接触」に基づく電気回路56の電位の変
化に基づき検出しているので、プローブ24とワークW
とが電気的に接続された時点で、この「接触」が検出さ
れることになる。この結果、圧電素子やリミットスイッ
チ等を介して接触を検出する場合に比較して、実質的に
無接触圧状態で(もしくは、無視し得る程度に小さい接
触圧で)接触した状態で、ホルダ駆動機構22の前進駆
動動作を停止させることが出来ることになる。従って、
検出球24bの中心位置Cを非常に正確に検知し得る
事になる。
【0036】そして、この停止位置におけるプローブ2
4の検出球24bの中心位置Cにおけるx軸方向位置情
報及びy軸方向位置情報を読み込み、これら読み込んだ
x軸方向位置情報及びy軸方向位置情報に基づき、演算
位置Pを算出する(S20)。尚、この演算位置P
は、検出球24bの中心位置Cから接近方向に沿って検
出球24bの半径(2/D)だけ偏位した位置として規
定される。この様に中心位置Cから算出された演算位置
(即ち、P)を、上述した停止位置におけるプロ
ーブ24の検出球24bの中心位置Cにおけるx軸方向
位置情報及びy軸方向位置情報と共に、記憶部66に記
憶する(S22)。ここまでのステップを実行する事に
より、初回アプローチ方向に沿って移動されたプローブ
24の検出球24bのワークWへの演算位置P及び検
出球24bの中心位置Cが記憶部66に記憶されるこ
とになる。
【0037】この後、プローブ24のリターン(退避)
動作を実行することになるが、このリターン方向は、初
回の検出ポイントPからリターンする場合と、初回以
降の検出ポイント(P〜)からリターンする場合で異
なって設定されている。この為、リターン動作を実行す
るに先立ち、リターン方向を予め規定する為に、検出回
数Nが0であるか否かを判別する(S24)。ここで、
N=0と判別される場合、即ち、リターン動作が初回の
検出ポイントPからリターンする場合であると判断さ
れると、リターン方向を初回アプローチ方向とは逆方向
に設定する(S26)。一方、N=0ではないと判断さ
れる場合、リターン方向を、前回の演算位置PN−1
今回の演算位置Pとを結ぶ線分Aに直交する方向に
設定する(S28)。
【0038】尚、ステップS22を経てきた場合には、
N=0であるので、リターン方向は初回アプローチ方向
とは逆方向に設定される。このようにリターン方向を設
定した後、初回アプローチ方向とは反対に設定されたリ
ターン方向に沿って、所定のリターン量L1 だけプロー
ブ24がリターンする様に、ホルダ駆動機構22を駆動
する。
【0039】この移動量Lだけのリターン移動が終了
した後、ワークWの全周に渡る検出動作が終了したか否
かを判断する(S32)。ここで、この終了判断は、演
算位置Pが初回演算位置Pを越えたと判断された時
点でなされる様に設定されている。ここで、未だ、ワー
クWの全周に渡る検出動作が終了していないと判断され
る場合には、図4に示す様に、検出回数Nを「1」だけ
インクリメントし(S34)、右方向に向けて、即ち、
右回りに90度だけ回転した方向に沿って、所定の横移
動量Lだけプローブ24が移動する様に、ホルダ駆動
機構22を駆動する(S36)。
【0040】この移動量L2 だけの横移動が終了した
後、更に、右方向に向けて、即ち、右回りに90度だけ
回転した方向に沿って、プローブ24が前進移動する様
に、ホルダ駆動機構22を駆動する(S38)。この前
進移動は、ステップS40において、プローブ24がワ
ークWに接触して、検出回路58からの検出信号の出力
レベルが「L」から「H」に変化するまで継続され、出
力レベルが「L」から「H」に変化した時点、即ち、プ
ローブ24がワークWに接触した時点で、ステップS4
2に示す様に、ホルダ駆動機構22によるプローブ24
の前進駆動動作を停止する。
【0041】そして、この停止位置におけるプローブ2
4の検出球24bにおけるx軸方向位置情報及びy軸方
向位置情報を読み込み、これら読み込んだx軸方向位置
情報及びy軸方向位置情報に基づき、プローブ24のワ
ークWへの演算位置Pを算出し(S44)、この様に
検出した検出球24bの中心位置Cと、この中心位置C
に基づく演算位置P(即ち、P)とを記憶部66に
記憶する(S46)。ここまでのステップを実行する事
により、2回目の前進移動(N=1)によるプローブ2
4のワークWへの接触に基づく演算位置Pが記憶部6
6に記憶されることになる。
【0042】この後、今回算出した演算位置Pと前回
算出した演算位置PN−1とを結ぶ線分Aを求める
(S48)。この後、上述したステップS24に戻り、
検出回数Nが0であるか否かを判別する。ここでは、既
にステップS34において検出回数Nは「1」だけイン
クリメントされているので、リターン方向は、上述した
ステップS48で演算した線分A(即ち、前回の演算
位置PN−1と今回の演算位置Pとを結ぶ線分A
に直交する方向に設定されることになる。
【0043】この後、ステップS24からステップS4
8が繰り返し実行されることにより、図6に示す様に、
検出球24bの中心位置は、C、C、C、C
……と求められていき、また、演算位置は、P
、P、P、P……と求められていき、これら
の位置情報は、ステップS46で記憶部66に順次記憶
されることになる。
【0044】ここで、ステップS32において、ワーク
Wの全周に渡る検出動作が終了したと判断されると、図
5に示す様に、記憶部66から検出した検出球24bの
中心位置Cの全ての位置情報Cを読み出し(S50)
この読み出した検出球24bの中心位置Cの全ての位置
情報Cに基づき、これらを順次包絡的に結ぶ線分を演
算し、この様に演算した包絡線より検出球24bの半径
分だけ内側に入った形状から、ワークWの外周形状を算
出する(S52)。そして、この様に演算により得られ
たワークWの外周形状を表示部70に表示し(S5
4)、その演算結果を記憶部66にメモリする(S5
6)。このようにして、一連の検出動作のための制御手
順を終了する。
【0045】この様にして、この一実施例においては、
このワーク形状自動検出動作を実行することにより、ワ
ークWの外周形状の検出動作を自動的に、且つ、高精度
に実行する事が出来ることになる。
【0046】特に、この一実施例においては、プローブ
24の横移動量(L)をプローブ24の検出球24b
の直径(D)よりも小さく、換言すれば、プローブ24
の検出球24bの直径(D)をプローブ24の横移動量
(L)よりも大きく設定している。この結果、図7に
示す様に、ワークWの検出面が略90度で折曲する角部
を有していたとしても、上述したアプローチ動作におい
て、この角部の頂点に、必ず、検出球24bの外周面が
当接することとなり、検出球24bがワークWから外れ
てしまうことがない。
【0047】この考案は、上述した一実施例の構成及び
方法に限定されることなく、この考案の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形可能である事はいうまでもない。
【0048】また、上述した一実施例においては、所定
距離L1 だけリターン動作した後の横移動方向を、リタ
ーン方向の右方向となる様に説明したが、この考案は、
このような構成に限定されることなく、例えば、リター
ン方向の左方向となる様に設定しても良いものである。
但し、横移動方向をリターン方向の左方向と設定した場
合には、この後の移動方向の変更方向は、同様に左方向
となる。このように設定しないと、この方向変更によ
り、ワークWに接近する事が不可能となるからである。
【0049】また、上述した一実施例においては、ホル
ダ移動機構22を、x軸方向駆動機構30及びy軸方向
移動機構32とから構成して、直交座標系を利用する様
に説明したが、この考案は、このような構成に限定され
ることなく、円筒座標系を利用した2本の回転式アーム
を備えた構成でも良いものである。要は、プローブ24
が平面内で自由に移動出来るものであれば、その駆動形
態は何でも良い。
【0050】また、上述した一実施例においては、プロ
ーブ24の横方向を、退避方向に対して所定回りに90
度回転させた方向から規定し、プローブ24の接近方向
を、この横方向に対して上述した所定回りに90度回転
させた方向から規定する様に説明したが、この考案は、
この様な角度設定に限定されることなく、任意の角度で
移動させることが出来るものである。
【0051】また上述した一実施例においては、プロー
ブ24がワークWに接触した後の退避方向を、前回の演
算位置PN−1と今回の演算位置Pとを結ぶ線分に直
交する方向から規定するように説明したが、この考案
は、この様な構成に限定されることなく、例えば、プロ
ーブ24がワークWに接触した後の退避方向を、前回の
中心位置CN−1と今回の中心位置Cとを結ぶ直線に
直交する方向から規定する様にしても良いことは言うま
でもない。
【0052】
【考案の効果】以上詳述した様に、従って、この考案に
よれば、任意形状のワークの外周形状を自動的に検出す
る事の出来るワーク形状自動検出装置が提供される事に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わるワーク形状自動検出装置の一
実施例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示すワーク形状自動検出装置の全体シス
テムを示すブロック図である。
【図3】、
【図4】、
【図5】図1に示すワーク形状自動検出装置における制
御ユニットでのワーク形状自動検出方法の制御手順を示
すフローチャートである。
【図6】図3乃至図5に示す制御手順に従い、任意形状
のワークの外形を自動検出する際のプローブの検出軌跡
を示す図である。
【図7】図3乃至図5に示す制御手順に従い、略90度
に折曲する角部を有するワーク形状を自動検出する際の
プローブの検出軌跡を示す図である。
【符号の説明】
10 ワーク形状自動検出装置 12 装置本体 12a;12b 上端面 14 開口 16 基台 18 ワークチャック 20 ホルダ 20a 嵌入部 22 ホルダ駆動機構 24 プローブ 24a プローブ本体 24b 検出球 26 電気絶縁部材 28 x軸アーム 28a;28b 嵌入部 30 x軸方向駆動機構 32 y軸方向駆動機構 34a;34b 長溝 36a;36b x軸ボールねじ 38 x軸サーボモータ 40a;40b ボールナット 42 長溝 44 y軸ボールねじ 46 y軸サーボモータ 48 ボールナット 50 制御ユニット 52 x軸ロータリエンコーダ 54 y軸ロータリエンコーダ 56 電気回路 56a 電気配線 56b 電源 56c 抵抗 58 検出回路 60 フォトダイオード 62 フォトトランジスタ 64 フォトカプラ 66 記憶部 68 入力部である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 102 G01B 21/00 - 21/32

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 この基台上に配設され、導電性を有するワークを着脱自
    在に把持して固定するワークチャック手段と、 概略球形状に形成された導電性を有する接触部を備えた
    検出工具と、 この検出工具を保持する工具保持手段と、 この工具保持手段を、前記基台と平行な面内で二次元的
    に移動駆動する駆動手段と、 前記接触部と少なくともワークとの間を電気的に接続
    し、電源及び抵抗器を有する電気回路手段と、 この電気回路手段に接続され、これの電位を検出する電
    位検出手段と、 この電位検出手段により、前記接触部と前記ワークとが
    接触することにより、前記電気回路手段の電位が低下し
    たことが検出された時点での、前記接触部が前記ワーク
    と接触した位置を二次元的に検出する位置検出手段と、 この位置検出手段で検出された接触位置情報を記憶する
    記憶手段と、 前記検出工具を、前記ワークから離間する退避方向に沿
    って第1の所定距離だけ退避させ、この退避動作後、こ
    の退避方向に交差する横方向に沿って第2の所定距離だ
    け移動させ、この横移動動作後、前記ワークに接近する
    接近方向に沿って、前記位置検出手段で接触位置が検出
    されるまで移動させると共に、この動作を繰り返す様に
    前記駆動手段を制御し、前記接触位置が検出される毎
    に、前記記憶手段に検出された接触位置を記憶させ、前
    記ワークの全周に渡り検出された接触位置に基づき、前
    記ワークの外周形状を検出する制御手段とを具備し、 前記制御手段で設定される前記第2の所定距離は、前記
    検出工具の概略球形状の接触部の直径よりも小さい範囲
    で設定されること、を特徴とするワーク形状自動検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段で検出される接触位置
    が、前記ワークに接触したときの前記概略球形状の接触
    部の中心位置であること、を特徴とする請求項1に記載
    のワーク形状自動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段で検出された接触位置
    から接近方向に沿って前記接触部の半径だけ偏位した位
    置を演算し、前記検出工具の2回目以降の退避方向を、
    前回の演算位置と今回の演算位置とを結ぶ線分に直交す
    る方向とすること、を特徴とする請求項2に記載のワー
    ク形状自動検出装置。
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