JP2603207Y2 - トーショナルダンパ装置 - Google Patents

トーショナルダンパ装置

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JP2603207Y2
JP2603207Y2 JP1992011273U JP1127392U JP2603207Y2 JP 2603207 Y2 JP2603207 Y2 JP 2603207Y2 JP 1992011273 U JP1992011273 U JP 1992011273U JP 1127392 U JP1127392 U JP 1127392U JP 2603207 Y2 JP2603207 Y2 JP 2603207Y2
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inertia ring
ring
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cooling
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば車両用エンジン
のクランク軸等回転軸の捩り振動を低減するトーショナ
ルダンパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンのクランク軸等捩り振動
が発生する回転軸に固着されて同回転軸と一体に回転す
る略円板状をなすダンパプレートに、第1のゴム層を介
して慣性質量が大きい第1の慣性リングを装着すると共
に、第2のゴム層を介して慣性質量が小さい第2の慣性
リングを同心的に装着した所謂ダブルマストーショナル
ダンパ装置は、従来公知である。
【0003】上記トーショナルダンパ装置において、第
1又は第2ゴム層の温度が過度に高くなると、当該ゴム
層に亀裂が発生したり、バースト等が発生して早期に破
損するので、従来、上記第1及び第2慣性リングのゴム
層とは反対側の端面に、適宜の円周方向間隔を存して多
数の冷却フインを設け、上記第1及び第2ゴム層内で発
生した熱を冷却フインによって放散させ、ゴム層の温度
上昇を防止して耐久性を向上しようとしたものが知られ
ている。
【0004】しかしながら、上記従来のダンパ装置で
は、第1慣性リング及び第2慣性リングに設けられてい
る冷却フインの高さは等しく形成され、実質的に同等の
冷却表面積を具えている。ところで、トーショナルダン
パ装置のゴム層の温度上昇量は、上記ダンパプレートに
対する慣性リングの捩り変位に基づくゴム層の歪量の2
乗に、捩り振動の周波数を乗じたものに比例する。一
方、上記ダブルマストーショナルダンパ装置において、
慣性質量が大きい第1慣性リングを有する第1ダンパの
固有振動数fdに対して、慣性質量が小さい第2慣性
リングを有する第2ダンパの固有振動数fdは十分大
きいので、エンジンの運転中に生起するゴム層の温度上
昇量は、第1慣性リングを支持する第1ゴム層より第2
慣性リングを支持する第2ゴム層の方が大きい。従っ
て、上記のように略等しい冷却容量の冷却フインを第1
及び第2慣性リングに設けた従来のダブルマストーショ
ナルダンパ装置では、第1ゴム層より第2ゴム層の方が
早期に破損し、結局ダンパ装置の耐久性が損なわれると
いう不具合があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記事情に
鑑み創案されたもので、上記第1ゴム層に較べて熱的負
荷が大きい第2ゴム層の温度上昇を効果的に抑制するこ
とによって、従来の同種装置より耐久性が優れたダブル
マストーショナルダンパ装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、回転軸に固着されて一体的に回転するダ
ンパプレートに、第1のゴム層を介して第1慣性リング
を装着すると共に、同第1慣性リングの半径方向内側に
第2のゴム層を介して同第1慣性リングよりも慣性質量
が小さい第2慣性リングを同心的に装着してなるものに
おいて、上記第1及び第2慣性リングに夫々冷却フィン
を設けると共に、上記第1慣性リングの冷却フィンの
記第1慣性リング表面からの高さより、上記第2慣性性
リングの冷却フィンの上記第2慣性リング表面からの
さを大きく形成して同第2慣性リングの冷却表面積を第
1慣性リングの冷却表面積より大きくしたことを特徴と
するトーショナルダンパ装置を提案するものである。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面について具体
的に説明する。先づ、図1及び図2に示した本考案の第
1実施例において、図中符号10は総括的にダブルマス
トーショナルダンパ装置を示し、同ダンパ装置は、車両
用エンジンのクランク軸等捩り振動が発生する回転軸に
固着されて同回転軸と一体に回転する全体として略円板
状をなすダンパプレート12と、同ダンパプレート12
の一側面12aの半径方向外方部分に第1の環状ゴム層
14を介して装着された慣性質量が大きい第1の慣性リ
ング16と、上記第1ゴム層14の半径方向内方部分に
おけるダンパプレートの一側面12aに固着された第2
のゴム層18を介して上記第1慣性リング16に対し実
質的に同心的に配設された慣性質量が小さい第2の慣性
リング20とを具えている。
【0008】上記第1慣性リング16の第1ゴム層14
とは反対側の端面22に、円周方向に適宜の間隔を存し
て多数の半径方向に延在する凹溝24が設けられ、各凹
溝24間に多数の第1の冷却フイン26が形成されてい
る。また、上記第2慣性リング20の第2ゴム層18と
は反対側の端面28に、円周方向に適宜の間隔を存して
多数の半径方向に延在する凹溝30が設けられ、各凹溝
30間に多数の第2の冷却フイン32が形成されてい
る。
【0009】上記第1慣性リング16に設けられた同慣
性リング表面からの第1冷却フィン26の高さhに対
して第2慣性リング20に設けられた同慣性リング表面
からの第2冷却フィン32の高さhは十分大きく形成
されており、また図示のように第1及び第2冷却フィン
26及び32の半径方向の長さは略等しいので、第1冷
却フィン26の冷却表面積より第2冷却フィン32の冷
却表面積の方が十分大きく設定されている。
【0010】上記構成によれば、前述したように第1慣
性リング16及び第1ゴム層14からなる第1ダンパの
固有振動数fdに較べ、第2慣性リング20及び第2
ゴム層18からなる第2ダンパの固有振動数fdの方
が十分大きく、従って第2ゴム層18の発熱量の方が第
1ゴム層14の発熱量より大きいが、第1冷却フイン2
6の冷却表面積より第2冷却フイン32の冷却表面積が
十分大きいので、第2ゴム層18の温度上昇が効果的に
防止されて、第1及び第2ゴム層14及び18の温度上
昇が均等化される。この結果、第2ゴム層18の過大な
温度上昇に基づく破損が防止され、ダンパ装置10の耐
久性が改善される。
【0011】図示の実施例では、第1慣性リング16の
第1冷却フイン26と、第2慣性リング20の第2冷却
フイン32とが、半径方向に一線をなして配置されてい
るが、両冷却フイン26及び32を円周方向にずらして
配置することができる。また、図示の実施例では、第1
冷却フイン26の半径方向の長さと第2冷却フイン32
の半径方向の長さとが略等しく形成されているが、両冷
却フインの高さh,hを適当に選択することによっ
て、夫々の半径方向の長さを適宜に変更することができ
る。
【0012】また、図示の実施例では、第1及び第2冷
却フイン26及び32を限界する凹溝24及び30が夫
々円周方向の縁部34及び36によって囲まれた凹所と
して形成されているが、縁34及び(又は)縁部36を
省いて半径方向に突き抜けた溝状に形成することができ
る。
【0013】次に、図3に示した本考案の第2実施例で
は、慣性質量が大きい第1の慣性リング16が第1のゴ
ム層14を介してダンパプレート12の一側面12aに
装着され、またダンパプレート12の他側面12bに
は、慣性質量が小さい第2慣性リング20が第2ゴム層
18を介して略同心的に装着されている。第1慣性リン
グ16には、第1実施例と同様に、円周方向に適宜の間
隔を存して多数の凹溝24が設けられ各凹溝24間に半
径方向に延在する第1冷却フイン26が形成されてい
る。また第2慣性リング20にも、第1実施例と同様
に、円周方向に適宜の間隔を存して多数の凹溝30が設
けられ、各凹溝30間に半径方向に延在する第2冷却フ
イン32が形成されている。
【0014】上記第1冷却フィン26の第1慣性リング
16表面からの高さhに対し第2冷却フィン32の
2慣性リング20表面からの高さhは十分大きく形成
されている。この実施例の場合、第1冷却フィン26の
半径方向の長さが、第2冷却フィン32の半径方向の長
さより或る程度大きく形成されており、従って第1冷却
フィン26と第2冷却フィン32との間に所望の冷却面
積の差を確保するために、第1冷却フィン26の高さh
と第2冷却フィン32の高さhとの差は、第1実施
例の場合より大きく形成されている。
【0015】この第2実施例においても、上記第1実施
例と同様に、熱的負荷が大きい第2ゴム層18の温度上
昇を抑制してその破損を効果的に防止し、ダンパ装置の
耐久性を向上することができる。
【0016】
【考案の効果】叙上のように、本考案に係るトーショナ
ルダンパ装置は、回転軸に固着されて一体的に回転する
ダンパプレートに、第1のゴム層を介して第1慣性リン
を装着すると共に、同第1慣性リングの半径方向内側
第2のゴム層を介して同第1慣性リングよりも慣性質
量が小さい第2慣性リングを同心的に装着してなるもの
において、上記第1及び第2慣性リングに夫々冷却フィ
ンを設けると共に、上記第1慣性リングの冷却フィンの
上記第1慣性リング表面からの高さより、上記第2慣性
リングの冷却フィンの上記第2慣性リング表面からの
ささを大きく形成して同第2慣性リングの冷却表面積を
第1慣性リングの冷却表面積より大きくしたことを特徴
とし、従来の同種装置に較べ耐久性を効果的に向上する
ことができるので、実用上有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1の矢印11方向から視た部分的正面図であ
る。
【図3】本考案の第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ダブルマストーショナルダンパ装置 12 ダンパプレート 14 第1ゴム層 16 第1慣性リング 18 第2ゴム層 20 第2慣性リング 26 第1冷却フイン 32 第2冷却フイン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固着されて一体的に回転するダ
    ンパプレートに、第1のゴム層を介して第1慣性リング
    を装着すると共に、同第1慣性リングの半径方向内側に
    第2のゴム層を介して同第1慣性リングよりも慣性質量
    が小さい第2慣性リングを同心的に装着してなるものに
    おいて、 上記第1及び第2慣性リングに夫々冷却フィンを設ける
    と共に、上記第1慣性リングの冷却フィンの上記第1慣
    性リング表面からの高さより、上記第2慣性リングの冷
    却フィンの上記第2慣性リング表面からの高さを大きく
    形成して同第2慣性リングの冷却表面積を第1慣性リン
    グの冷却表面積より大きくしたことを特徴とするトーシ
    ョナルダンパ装置。
JP1992011273U 1992-01-22 1992-01-22 トーショナルダンパ装置 Expired - Fee Related JP2603207Y2 (ja)

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JP2588634Y2 (ja) * 1991-11-15 1999-01-13 エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 トーショナルダンパ

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JPH0559003U (ja) 1993-08-03

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