JP3378050B2 - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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JP3378050B2 JP14960893A JP14960893A JP3378050B2 JP 3378050 B2 JP3378050 B2 JP 3378050B2 JP 14960893 A JP14960893 A JP 14960893A JP 14960893 A JP14960893 A JP 14960893A JP 3378050 B2 JP3378050 B2 JP 3378050B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランク軸
等の回転軸のねじれ振動を制御するダンパ装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】エンジンのクランク軸等のねじれ振動が
発生する回転軸に固着されて一体的に回転する円板状ダ
ンパハブの一側面に、第1のゴム層を介して慣性質量が
大きい第1慣性リングを装着すると共に、上記第1慣性
リングの半径方向内側に第2のゴムを介して慣性質量の
小さい第2の慣性リングを同心的に装着した、所謂ダブ
ルマストーショナルダンパ装置は、既に知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このダブルマストーシ
ョナルダンパ装置では、ダンパハブの一側面に半径方向
の小間隔をもって並設された第1ゴム層及び第2ゴム層
の内、特に固有振動数が大きい第2慣性リングを弾性的
に支持する第2ゴム層の内部温度の上昇が著しく、第1
又は第2ゴム層の温度が過度に上昇すると、ゴムの耐久
性が損なわれてダンパ装置の破損につながるといった問
題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、回
転軸に固着されて一体回転するダンパハブの一側面に、
第1のゴム層を介して慣性質量が大きい第1の慣性リン
グを装着すると共に、第1の慣性リングの半径方向内側
に第2のゴムを介して慣性質量の小さい第2の慣性リン
グを同心的に装着したダンパ装置において、第2の慣性
リングの回転軸線方向の端面の上記一側面からの高さを
第1の慣性リングの回転軸線方向の端面の上記一側面か
らの高さよりも低くすると共に、第2の慣性リングの回
転軸線方向の端面を第1の慣性リングに向かって下がる
傾斜面として形成し、第1の慣性リングと第2の慣性リ
ングのそれぞれの上記端面に、半径方向に延出する多数
の冷却フィンをそれぞれ設けると共に、第2の慣性リン
グの端面に設けられた冷却フィンの頂面を上記回転軸線
に対して直交する平面にほぼ平行となるように形成し
て、該冷却フィンの表面積を第1の慣性リング側に向か
って漸増させたことを特徴としている。 【0005】 【作用】第2の慣性リングの回転軸線方向の端面の一側
面からの高さを第1の慣性リングの回転軸線方向の端面
の一側面からの高さよりも低くすると共に、第2の慣性
リングの回転軸線方向の端面を第1の慣性リングに向か
って下がる傾斜面として形成し、第1の慣性リングと第
2の慣性リングのそれぞれの端面に半径方向に延出する
多数の冷却フィンをそれぞれ設けたので、第1及び第2
の慣性リングの表面積が大きくなると共に、回転軸の回
転によってダンパ装置が回転すると、傾斜面に沿って空
気が流動して第1の慣性リング側に空気が導かれる。第
2の慣性リングの端面に設けられた冷却フィンの頂面
を、回転軸線に対して傾斜面ではなく回転軸線に対して
直交する平面にほぼ平行となるように形成することで、
冷却フィンの表面積が第1の慣性リング側に向かって漸
増される。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1,2において、符号1は、本発明のトーショナ
ネダンパ装置(以下、「ダンパ装置」と記す)を示す。
ダンパ装置1は、図示しないエンジンのクランク軸等の
ねじり振動を生起する回転軸に固着されていて、図1に
示すように、同回転軸と一体回転する円板状のダンパハ
ブ2と、同ダンパハブ2の一側面2aの外周部分に環状
の第1ゴム層3を介して装着された慣性質量の大きい第
1の慣性リング4と、同面2aの半径方向内周部位に環
状の第2のゴム層5を介して装着された第1の慣性リン
グ4より慣性質量の少ない第2の慣性リング6とを備え
ている。 【0007】ダンパハブ2は、エンジンのクランク軸等
の回転軸の軸線O−Oの方向に位置する一側面2aを図
示しないラジエータ側に位置し、他側面2bをエンジン
側に位置するように上記回転軸に固着されている。ダン
パハブ2は、軸線O−Oに対して実質的に直交する中心
部分2Aと、この軸線O−Oに直交する平面に対して左
方に傾斜した円錐面部2B、及び中心部分2A及び円錐
面部2Bを接続する屈曲部分2Cとを備えている。軸線
O−Oは第1及び第2の慣性リング4,6の回転軸線と
なっている。 【0008】ダンパハブ2の他側面2bに側に位置する
屈曲部分2Cには、図3に示すように、半径方向に延出
する複数の冷却フィン7と、第1及び第2のゴム層3,
5を製造時に注入するための注入孔8及び9を備えた隆
起部10とが、それぞれ軸線方向に延出して突設されて
いる。 【0009】冷却フィン7は、図1,3に示すように、
隆起部10と共にそれぞれの頂部が軸線O−Oに直交す
る同一平面内に含まれていて、後述する第1慣性リング
4と第2慣性リング6に設けられる冷却フィンの数より
多く設けられている。ダンパハブ2の円錐面部2Bは、
軸線O−Oに直交する平面に対して左方に傾斜してお
り、各冷却フィン7の外径側の高さh1は、内径側の高
さh2より十分小さく形成されている。 【0010】冷却フィン7の半径方向の長さは、第1ゴ
ム層3の背面では、半径方向最外周部分の一部を除いて
略全部に渡り、また、第2ゴム層5の背面では、半径方
向に関して外径部分の略半分、すなわち、円錐面部2B
の半径方向の長さと略同一または、それより長い範囲に
わたって形成されている。 【0011】冷却フィン7の円周方向の巾W1は、冷却
フィン相互間の空間巾W2よりも小さく成形されてい
て、各冷却フィンの間に十分な冷却空気が流れるように
形成されている。 【0012】従って、冷却フィン7は、その外径側の表
面積より内径側の表面積が大きく、すなわち、外径側よ
り内径側の方が冷却能力が大きいので、外径側の第1ゴ
ム層3も無論冷却されるが、内径側の第2ゴム層5の方
がさらに良く冷却されることとなる。この結果、固有振
動数が大きい第2慣性リング6を支持しているために発
熱量が大きい第2ゴム層5を効果的に冷却してその温度
上昇を防ぐことができる。 【0013】また、冷却フィン7の円周方向の巾W1を
小さくすることによって、ダンパハブ2の慣性モーメン
トの増大を効果的に抑止することができる。同ダンパハ
ブ2の慣性モーメントの増大によって共振ピーク回転数
が低減するので、ダンパ装置1を自動車用のエンジンの
クランク軸等の広い回転数領域で作動する回転軸に装着
した場合、ねじり振動特性の悪化を招き、また、オーバ
ラン特性の悪化を来すこととなって好ましくなく、従っ
て、冷却フィン7の巾W1を小さくすることは、ダンパ
特性を確保する上で有利である。 【0014】第1ゴム層3及び第2ゴム層5の間には、
成型時に両ゴム層を分離する円環状の型を挿入したこと
により形成される環状の空間13が形成されている。第
2の慣性リング6の回転軸線方向の端面となる頂面6a
は、空間13に向かって、即ち第1の慣性リング4に向
かって下がる傾斜面に形成されている。頂面6aの一側
面2aからの高さは、第1の慣性リング4の回転軸線方
向の端面となる頂面4aの一側面2aからの高さよりも
低く形成されている。このため、頂面6aは、第1の慣
性リング4に向かうに従い、徐々に深くなるように形成
されていて。 【0015】この第1の慣性リング4及び第2の慣性リ
ング6の頂面4a,6aには、それぞれ冷却フィン1
1,12が半径方向に延出して設けられている。各冷却
フィン11,12の頂面(図において右端側)は、軸線
O−Oに直交する同一平面内に含まれており、軸線O−
Oに直交する平面に略平行に形成されている。つまり、
冷却フィン12は、第1の慣性リング4に向かうに従
い、その表面積が大きくされている。 【0016】冷却フィン11の高さh3は、第2の慣性
リング6の高さより小さく形成されている。冷却フィン
12の半径方向寸法は、図4に示すように、冷却フィン
11の半径方向寸法よりやや大きく形成されている。ま
た、各冷却フィン11,12は、同一線上に円周上に略
同一個数設けられている。 【0017】このため、各冷却フィン11,12の間が
冷却空気通路となり、図示しない回転軸が回転すること
で同数路を空気が流れて空間13に導入されることにな
り、空間13内の空気の流動が活発になる。加えて、冷
却フィン11の表面積より冷却フィン12の表面積が第
1の慣性リング4に向かうに従い十分大きくなるので、
冷却フィン12の冷却能力が大きくなって、第1の慣性
リング4と第2の慣性リング6との間隔近傍、すなわち
空間13近傍の冷却性能を高められる。 【0018】よって、ダンパハブ2上の冷却フィン7と
同様に、第1ゴム層3より発熱量が大きい第2ゴム層5
が一層効果的に冷却されると共に、空間13内の温度が
低減されるので、第1ゴム層3及び第2ゴム層5の熱老
化を防止でき、温度上昇によるダンパー装置1の破損が
有効に防止される。 【0019】さらに、冷却フィン7,11,12の頂面
が、何れも軸線O−Oに直交する2つの同一平面内に含
まれているので、ダンパ装置1の軸線方向への寸法Hを
小さくすることができ、同装置1をエンジン等のクラン
ク軸前端に装着した場合、エンジン全体の全長を小さく
することができて、エンジンルーム内のスペース効率の
向上につながる。また、図示しないラジエータ側に位置
するダンパハブ2の一側面2aに、冷却フィン11,1
2よりも数多く冷却フィン7を設けたので、放熱性が良
い。 【0020】なお、図4では、冷却フィ11,12を同
一線上になるように形成したが、これに限定されるもの
ではなく、図5に示すように、互いのピッチをずらして
形成しても構わない。 【0021】このように交互にピッチをずらして冷却フ
ィン11,12を成形すると、冷却フィン12の間に形
成される冷却空気通路内を通る空気が、冷却フィン11
の間に形成される冷却空気通路に直接流れないで第1ゴ
ム層3と第1慣性リング4との端面によって形成される
空間13の断壁13Aに衝突する率が多くなり、より多
くの空気を空間13内に導入することができ、更なる空
間13内の温度低減が図れ、冷却性に富むダンパ装置1
0とすることができる。 【0022】 【発明の効果】以上、本発明によれば、第2の慣性リン
グの回転軸線方向の端面の一側面からの高さを第1の慣
性リングの回転軸線方向の端面の一側面からの高さより
も低くすると共に、第2の慣性リングの回転軸線方向の
端面を第1の慣性リングに向かって下がる傾斜面として
形成し、第1の慣性リングと第2の慣性リングのそれぞ
れの端面に半径方向に延出する多数の冷却フィンをそれ
ぞれ設けることで、第1及び第2の慣性リングの表面積
が大きくなると共に、回転軸の回転によってダンパ装置
が回転すると、傾斜面に沿って空気が流動して第1の慣
性リング側に空気が導かれるので、第1及び第2ゴム層
の過度な温度上昇を抑えることができ、ダンパ装置の耐
久性と信頼性を改善することができる。また、第2の慣
性リングの冷却フィンの頂面は、第2の慣性リングの傾
斜面からなる端面と平行ではなく、回転軸線に対して直
交する平面にほぼ平行となるように形成され、第2の慣
性リングの冷却フィンは第2の慣性リングの端面からの
実質的な高さが第1の慣性リング側に行くほど高くなっ
ているため、第1の慣性リング側に行くほど冷却フィン
の表面積が増大され、第1の慣性リングと第2の慣性リ
ングとの間隔近傍の冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示すダンパ装置の断面図で
ある。 【図2】図1の矢印II方向から見た部分的正面図であ
る。 【図3】図1の矢印III方向から見た部分正面図であ
る。 【図4】図1に示すダンパ装置の斜視図である。 【図5】図3に示す第1慣性リングと第2慣性リングに
設けた冷却フィンの別の対応例を示部分正面図である。 【符号の説明】 1 ダンパ装置 2 ダンバハブ 3 第1ゴム層 4 第1慣性リング 5 第2ゴム層 6 第2慣性リング 6a 第2慣性リングの傾斜面 11,12 冷却フィン

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】回転軸に固着されて一体回転するダンパハ
    ブの一側面に、第1のゴム層を介して慣性質量が大きい
    第1の慣性リングを装着すると共に、第1の慣性リング
    の半径方向内側に第2のゴムを介して慣性質量の小さい
    第2の慣性リングを同心的に装着したダンパ装置におい
    て、 第2の慣性リングの回転軸線方向の端面の上記一側面か
    らの高さを第1の慣性リングの回転軸線方向の端面の上
    記一側面からの高さよりも低くすると共に、第2の慣性
    リングの回転軸線方向の端面を第1の慣性リングに向か
    って下がる傾斜面として形成し、 第1の慣性リングと第2の慣性リングのそれぞれの上記
    端面に、半径方向に延出する多数の冷却フィンをそれぞ
    れ設けると共に、第2の慣性リングの端面に設けられた
    冷却フィンの頂面を上記回転軸線に対して直交する平面
    にほぼ平行となるように形成して、該冷却フィンの表面
    積を第1の慣性リング側に向かって漸増させたことを特
    徴とするダンパ装置。
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