JP2603105Y2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JP2603105Y2
JP2603105Y2 JP5064293U JP5064293U JP2603105Y2 JP 2603105 Y2 JP2603105 Y2 JP 2603105Y2 JP 5064293 U JP5064293 U JP 5064293U JP 5064293 U JP5064293 U JP 5064293U JP 2603105 Y2 JP2603105 Y2 JP 2603105Y2
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忠博 大倉
俊幸 吉田
満 貝沼
一男 青木
純 岸上
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Sony Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車盗難防止装置に
係わり、特に駐車及び停車中の車両の盗難防止に利用さ
れる車両盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来か
ら、自動車の盗難防止装置として、ドアロック、ハンド
ルロック等が実用化されている。また自動車の振動を検
知する振動センサを使用した盗難防止装置が提案されて
いる。この盗難防止装置は自動車の使用者が自動車を駐
車する際に、盗難防止装置のスイッチを入れることによ
り機能させることができる。
【0003】この盗難防止装置に用いられている振動セ
ンサには振り子が用いられ、振動センサ内に設けられた
X軸及びY軸方向の振り子の揺れを検出する2個のエン
コーダにより自動車の振動を検知している。これにより
ドアを無理にこじ開けたり、窓ガラスを壊したりする
と、自動車が振動し振り子が揺れるので、エンコーダが
自動車の振動を検知することができ、盗難防止装置は警
報音、警笛、フラッシュランプ、ヘッドランプ等を鳴動
または点灯させて自動車が盗難されていることを警告す
る。
【0004】しかし、自動車の振動による検知では、単
なる風や大型トラック等が近くを通過するときの風圧や
振動でも自動車が振動するので、誤動作が多くなる欠点
を有していた。また、これらの誤動作を避けるためには
振動センサの検出精度を下げざるをえず、実際の盗難時
に作動しなくなる虞があった。
【0005】
【目的】本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、人体から発生する低周波の振動
を検知することにより自動車のみならず盗難の可能性の
ある車両の盗難を確実に検知する車両盗難防止装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
考案の車両盗難防止装置は、車両の盗難を検出する車両
盗難防止装置であって、人体が接触する車両の部分に設
けられ振動を電気信号に変換する検知部と、検知部で得
られた電気信号から人体特有の低周波振動である200
Hz以下の信号を取り出すと共に当該信号から人体特有
の低周波振動とは異なる不要振動の周波数成分を排除し
人体特有の低周波振動検出信号を得る信号検出部と、信
号検出部によって得られた人体特有の低周波振動検出信
号に基づき警告を発する警告手段と、警告手段を任意に
解除できる解除手段とから構成されているものである。
【0007】
【作用】人体に特有の低周波振動が存在することはマイ
クロバイブレーションとして医学分野ではよく知られて
いる。人体が他の物体に接触したとき、この人体に特有
の振動が伝わり、物体を振動させる。この低周波振動を
検知部及び信号検出部で検出することにより車両に人が
触ったか否かを検知する。または伝導部材を介して低周
波振動を検知部に導き、これを信号検出部で検出するこ
とにより人が触ったか否かを検知する。この信号検出部
から得られる信号により、人が車両に触ったときのみ警
告手段を確実に作動させることができるので、車両の盗
難を誤動作なく防止することができる。
【0008】例えば、自動車であれば、ドアノブ、ステ
アリングハンドル、シフトレバー、サイドブレーキ等、
自転車やバイクであれば、ハンドルやシートに検知部を
設ける。検知部で検知した振動を電気信号に変換し、信
号検出部で風やその他人体以外の発する不要振動を排除
し、人体特有の例えば200Hz以下の低周波信号のみ
選択し、警告を発する警告手段に導く。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
して説明する。図1に示すように、自動車のステアリン
グハンドル1などの運転操作部に振動を電気信号に変換
する検知部である検知器2を取り付ける。検知器2から
の電気信号を、例えば200Hz以下の人体特有の低周
波振動のみ選択できるように構成した信号検出部3に導
く。なお、この信号検出部3に10Hzから15Hzに
存在する車両の固有振動数やエンジンの振動等による誤
動作を避けるために、小型乗用車で採用されているこれ
らの周波数成分を選択的に阻止する回路を組込んでもよ
い。さらに信号検出部3に検知器用電源回路を構成する
こともできる。信号検出部3によって得られた人体特有
の低周波振動検出信号を警告手段である警告作動装置4
に導く。この警告作動装置4により用途に合せた警告手
段である警告装置5を作動させ、車両の周囲の人達に盗
難を知らせたり、犯人の心理に訴え窃盗を断念させたり
することができる。
【0010】警告装置5としては、車両にもともと備え
付けられている装置や新たに備え付ける装置が考えられ
る。具体例を述べれば、自動車であればヘッドランプ、
警音器、ハザードランプ等が考えられる。自動二輪であ
れば、ヘッドランプ、警音器等が考えられる。また新た
に備え付ける警告装置として、音声発生装置、ストロボ
ライト、ブザー、サイレン等が考えられる。このような
警告装置5は、さらに法に触れない範囲の電撃発生器や
臭気発生装置等を作動させ、犯人を撃退することもでき
る。
【0011】なお、検知器2や信号検出部3等への配線
を隠すのが困難な場合は、犯人による配線材の切断や加
工に備え、断線警報回路やショート警報回路を組込み、
さらに動作を確実にすることができる。このような検知
器2を取り付けて人体固有の低周波振動を検知する部分
は、運転操作部及び運転に関わる部分が最適である。具
体的な人体固有の振動の検知箇所の例について以下に述
べる。
【0012】図2及び図3に自動車の場合の例を示す。
図2において車両21の内部ではステアリングハンドル
1、シフトレバー22、ハンドブレーキレバー23、ま
たは図3に示すハンドブレーキ解除レバー24及び着座
シート25等が有り、これらに検知器2を取り付ける。
図4において車両21の外部ではドアノブ26に検知器
2を取り付ける。さらにエンジンルーム内の機器の改変
に備え、ボンネット27に検知器2を取り付けたり、ト
ランクルームから車内への侵入やトランクルーム内の物
品の盗難に備え、トランクリッド28に検知器2を取り
付けることもできる。
【0013】図5に自動二輪の場合の取り付け例を示
す。自動二輪ではハンドル31や着座シート32が最適
な取り付け位置である。図6に自転車の場合の取り付け
例を示す。自転車ではハンドル41やサドル42が最適
な取り付け位置である。上記それぞれの例に示した人体
検知箇所は1箇所または複数の箇所で検知することがで
きる。
【0014】このように使用される検知器2としては、
例えば図7に示すような低周波測定用圧力センサ(特開
昭63−154929)や図8に示すような加速度セン
サ(特開昭63−012927)等が使用できる。図7
について簡単に述べると、この低周波測定用圧力センサ
は例えば導電伝性材料に有底円筒状に形成した容器6
と、金属等の導電伝性材料を円盤状に形成しFEP等の
高分子フィルム層8をその片面に形成し該高分子フィル
ムをエレクトレット処理したバックプレート7と、絶縁
材料よりなるスペーサ11と、FET(電解効果トラン
ジスタ)13とから成る。
【0015】容器6の底面壁9とバックプレート7の高
分子フィルム層8が所定の間隔で対向するようにスペー
サ11を配置する。バックプレート7の反対の面とFE
T13のゲート端子を接続し、FET13のソース端子
(図ではSと表示)とドレイン端子(図ではDと表示)
および容器6から取り出すアース端子(図ではEと表
示)の3本の線より出力信号を得る。
【0016】所定の間隔で対向している底面壁9とバッ
クプレート7の高分子フィルム層8の間隔が、外部の圧
力変動により容器6の底面壁9が変形することにより変
化する。この変化は即ちバックプレート7と容器6の底
面壁9とで形成されるコンデンサの容量変化として観測
される。この変化信号をFET13によりインピーダン
ス変換して信号出力として取り出すことにより圧力変化
を検出できる。
【0017】また、図8について簡単に述べると、この
加速度センサは例えば上記低周波測定用圧力センサの構
成部材に加え薄膜円盤状の導電性振動板10とリング状
スペーサ12とから成る。容器6の底面壁9と導電性振
動板10との間隔をとるためのスペーサ12を置き、そ
の上に導電性振動板10を配置する。導電性振動板10
とバックプレート7の高分子フィルム層8が所定の間隔
で対向するようにスペーサ11を配置する。バックプレ
ート7の反対の面とFET13のゲート端子を接続し、
FET13のソース端子(図ではSと表示)とドレイン
端子(図ではDと表示)及び容器6から取り出すアース
端子(図ではEと表示)の3本の線より出力信号を得
る。
【0018】所定の間隔で対向している導電性振動板1
0とバックプレート7の高分子フィルム層8の間隔が、
加速度センサの振動によって導電性振動板10が変形す
ることにより変化する。この変化は即ちバックプレート
7と導電性振動板10とで形成されるコンデンサの容量
を変化して、出力信号として取り出すことにより加速度
を検出できる。
【0019】検知器2を構成するセンサとして、図7、
図8に示した以外に振動を電気信号に変換できる各種セ
ンサも使用できることは言うまでもないが、発明者等の
実験では、図7、図8に示した低周波測定用圧力センサ
や加速度センサが感度、取り付け方法、コストの点で最
も良い結果が得られた。上記低周波測定用圧力センサや
加速度センサの取り付け方法は、粘着テープや接着剤に
よる貼り付けや図9に示すようにステアリングハンドル
1に固着された取付金具51に検知器2を固定する方法
等がある。
【0020】検知器2の具体的な取り付け例を自動車用
ステアリングハンドルを例に以下に説明する。図10に
示すようにステアリングハンドル1に検知器2を直接取
り付けて、振動を検出することももちろんできるが、図
11に示すようにステアリングシャフト部14に検知器
2を取り付け、ステアリングハンドル1から伝わる振動
を検出することもできる。図10、図11では自動車用
ステアリングハンドルに関して例を示したが、他の部分
でも同様に、直接人体が触れない部分でも人体振動が伝
わる部分であれば同様の効果が得られる。
【0021】上記に述べた検出部分や、図1に示した回
路構成例以外にも、本発明の範囲を逸脱しない範囲で他
の方法を取り得ることはいうまでもない。また振動周波
数選択性のある検知器を用いることにより、信号検出部
の信号選択回路または信号検出部そのものを省略し、検
知器から直接警報作動装置に信号を導くこともできる。
【0022】
【考案の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
考案の車両盗難防止装置によれば、人体特有の低周波振
動を検知することにより、車両の使用者以外の人間が窃
盗の目的で車両に触れたときのみ確実に盗難を検知して
警告を発するので、風圧その他の外乱による誤動作をお
こすことなく、車両の盗難を防止することができる。ま
た正当な使用者が使用するための解除手段を有すること
により、不要な警告を出さず安定した車両盗難防止装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両盗難防止装置の構成の一実施例を
示す図。
【図2】本考案の自動車における検知部取り付け箇所の
一実施例を示す図。
【図3】本考案の自動車における検知部取り付け箇所の
別の実施例を示す図。
【図4】本考案の自動車における検知部取り付け箇所の
別の実施例を示す図。
【図5】本考案の自動二輪における検知部取り付け箇所
の一実施例を示す図。
【図6】本考案の自転車における検知部取り付け箇所の
一実施例を示す図。
【図7】本考案の検知部に用いる低周波測定用圧力セン
サの一例の断面図を示す図。
【図8】本考案の検知部に用いる加速度センサの一例の
断面図を示す図。
【図9】本考案の検知部の取り付け方法の一実施例を示
す図。
【図10】本考案の検知部の具体的な取り付け部分の一
実施例を示す図。
【図11】本考案の検知部の具体的な取り付け部分の別
の実施例を示す図。
【符号の説明】
1…ステアリングハンドル(運転操作部) 2…検知器(検知部) 3…信号検出部 4…警告作動装置(警告手段) 5…警告装置(警告手段) 14…ステアリングシャフト 22…シフトレバー 23…ハンドブレーキレバー 24…ハンドブレーキ解除レバー 25…着座シート 26…ドアノブ 27…ボンネット 28…トランクリッド 31…ハンドル 32…着座シート 41…ハンドル 42…サドル 51…取付金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 青木 一男 神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地 オータックス株式会社内 (72)考案者 岸上 純 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−140898(JP,A) 特開 昭63−40074(JP,A) 特開 昭59−96369(JP,A) 実開 昭62−57886(JP,U) 実開 平3−81165(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の盗難を検出する車両盗難防止装置で
    あって、人体が接触する前記車両の部分に設けられ振動
    を電気信号に変換する検知部と、前記検知部で得られた
    前記電気信号から人体特有の低周波振動である200H
    z以下の信号を取り出すと共に当該信号から人体特有の
    低周波振動とは異なる不要振動の周波数成分を排除し人
    体特有の低周波振動検出信号を得る信号検出部と、前記
    信号検出部によって得られた前記人体特有の低周波振動
    検出信号に基づき警告を発する警告手段と、前記警告手
    段を任意に解除できる解除手段とから構成されているこ
    とを特徴とする車両盗難防止装置。
JP5064293U 1993-09-17 1993-09-17 車両盗難防止装置 Expired - Lifetime JP2603105Y2 (ja)

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JPH0719028U JPH0719028U (ja) 1995-04-04
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