JP2003118541A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JP2003118541A
JP2003118541A JP2001311275A JP2001311275A JP2003118541A JP 2003118541 A JP2003118541 A JP 2003118541A JP 2001311275 A JP2001311275 A JP 2001311275A JP 2001311275 A JP2001311275 A JP 2001311275A JP 2003118541 A JP2003118541 A JP 2003118541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで実現できる車両盗難防止装置を提
供する。 【解決手段】 この車両盗難防止装置では、異常検知用
コントローラ7は、車輪速センサ4a〜4dから入力さ
れた車輪の回転を表す信号に基いて、異常警報ホーン9
の動作,非動作を決定する作動スイッチ8のオンオフを
制御する。したがって、この車両盗難防止装置によれ
ば、自動車に装備されているアンチロックブレーキシス
テムの車輪速センサ4a〜4dを利用して、車両盗難防
止装置を構築できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両盗難防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両盗難装置としては、車両の振
動を検知して警報を発するものや、所有者を識別する手
段でもって、盗難を防止するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの盗難
防止装置は、専用のシステムを要するため、高コストと
なっていた。
【0004】そこで、この発明の目的は、低コストで実
現できる車両盗難防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の車両盗難防止装置は、車両が有す
る複数の車輪に、それぞれ、配設され、各車輪の回転を
検出する車輪速センサと、警報手段と、上記車輪速セン
サから入力された車輪の回転を表す信号に基いて、上記
警報手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0006】この請求項1の発明では、上記制御手段
は、上記車輪速センサから入力された車輪の回転を表す
信号に基いて、上記警報手段を制御する。したがって、
この発明によれば、車両に装備されている車輪速センサ
を利用して、車両盗難防止装置を構築できる。たとえ
ば、この車輪速センサは、車両に標準装備されているア
ンチロックブレーキシステムが有する車輪速センサを利
用することができる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の車両盗難防止装置において、上記制御手段は、上記各
車輪の内の前輪または後輪のいずれか一方に配設された
車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信号を受けた
ときに、上記警報手段を作動させることを特徴としてい
る。
【0008】この請求項2の発明では、上記制御手段
は、上記各車輪の内の前輪または後輪のいずれか一方に
配設された車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信
号を受けたときに、上記警報手段を作動させる。車両の
前輪または後輪だけが回転している状態は、たとえば、
車両がレッカー車によって移動されている場合に発生す
る。したがって、レッカー車による移動等の車両の盗難
防止を図れる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の車両盗難防止装置において、上記制御手段は、上記各
車輪に配設された車輪速センサのうちのいずれか1つの
車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信号を受けた
ときに、上記警報手段を作動させることを特徴としてい
る。
【0010】この請求項3の発明では、上記制御手段
は、上記各車輪に配設された車輪速センサのうちのいず
れか1つの車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信
号を受けたときに、上記警報手段を作動させる。車両の
複数の車輪のうちの1つの車輪だけが回転している状態
は、たとえば、その車輪を取り外す作業が行われている
場合に発生する。したがって、車輪の盗難防止を図れ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0012】図1に、この発明の車両盗難防止装置の実
施形態の構成を示す。この実施形態は、自動車の盗難防
止装置であり、この自動車が備えるアンチロックブレー
キシステム(ABS)が有する4つの車輪速センサ4a〜
4dを利用している。この4つの車輪速センサ4a〜4
dのうち、2つの車輪速センサ4a,4bは、2つの前
輪の回転を検出し、他の2つの車輪速センサ4c,4d
は、2つの後輪の回転を検出する。
【0013】この4つの車輪速センサ4a〜4dは、ス
イッチ6を経由して、異常検知用コントローラ7に接続
され、車輪の回転を表す信号をスイッチ6からコントロ
ーラ7に出力する。このコントローラ7は、作動スイッ
チ8に接続され、この作動スイッチ8のオン・オフを制
御する。この作動スイッチ8がオフしているときには、
バッテリ3から異常警報ホーン9への回路が断となる。
一方、この作動スイッチ8がオンし、かつ、スイッチ6
に連動しているトリガスイッチ2が異常検知回路側Cに
接続されているときに、バッテリ3から異常警報ホーン
9へ電力が供給されて、異常警報ホーン9から警報音が
発せられる。なお、上記トリガスイッチ2は、所有者だ
けが容易に操作可能なように、たとえば、車両の見つか
り難い箇所に設置しておけばよい。または、イグニッシ
ョンキーのオンとオフとに連動して、ABS制御用コン
トローラ1側と異常検知回路側Cとに、トリガスイッチ
2が切り替わるようにしてもよい。
【0014】また、上記異常検知用コントローラ7は、
ドア・座席等における各種インターロック機構5に接続
されており、このインターロック機構5からのインター
ロック信号が入力される。
【0015】異常検知用コントローラ7は、上記インタ
ーロック信号および上記車輪速センサ4a〜4dからの
車輪の回転を表す信号に応じて、自動車が通常モードで
あるのか異常モードであるのかを識別する。例えば、自
動車のドアの開閉に応じて作動するスイッチが作動し、
座席へ着座した時に作動するスイッチが作動したことを
表すインターロック信号が、コントローラ7に入力され
てから、車輪の回転を表す信号が車輪速センサ4a〜4
dからコントローラ7に入力された場合には、コントロ
ーラ7は通常モードであると識別する。一方、上記イン
ターロック信号がコントローラ7に入力されないのに、
車輪の回転を表す信号がコントローラ7に入力された場
合には、コントローラ7は異常モードであると識別す
る。
【0016】上記4つの車輪速センサ4a〜4dは、ト
リガスイッチ2およびスイッチ6が、ABS(アンチロ
ックブレーキシステム)制御用コントローラ1側に接続
されている場合には、ABSが作動する。すなわち、4
つの車輪速センサ4a〜4dが、各車輪の回転速度を検
出して、その回転速度を表す信号を、ABS制御用コン
トローラ1に出力する。
【0017】一方、上記トリガスイッチ2が、異常検知
回路C側に接続され、スイッチ6が、異常検知用コント
ローラ7側に接続されている場合には、この実施形態
は、図2,図3に示すフローチャートにしたがって動作
する。
【0018】すなわち、ステップS1では、各4つの車
輪速センサ4a〜4dが、各車輪の回転速度を検出し
て、その回転速度を表す信号を、異常検知用コントロー
ラ7に出力する。
【0019】次に、ステップS2に進み、このコントロ
ーラ7は、モード判別する。すなわち、この自動車が通
常モードであるのか異常モードであるのかを判別し、異
常モードであると判断すれば、ステップS3に進み、通
常モードであると判断すれば、図3のステップS11に
進む。
【0020】より詳しくは、たとえば、このステップS
2では、図4に示すように、ステップS101では、イ
ンターロック5から入力されるインターロック信号に基
いて、ドアスイッチがオンしたか否かを判断し、オンし
たと判断すれば、ステップS102に進み、上記インタ
ーロック信号に基いて、シートスイッチがオンしたか否
かを判断する。このステップS102において、オンし
たと判断すれば、コントローラ7は、通常モードである
と判断して、ステップS11に進む。一方、ステップS
101およびステップS102において、スイッチがオ
ンしていないと判断すると、ステップS3に進む。
【0021】ステップS3では、コントローラ7は、4
つの車輪速センサ4a〜4dから入力された回転速度を
表す信号に基き、4つの車輪が回転しており、かつ、そ
の回転速度が略等しいか否かを判断する。その結果、4
つの車輪が略等速で回転していると判断すれば、ステッ
プS4に進み、自立走行モードであると判断して、図3
のステップS9に進む。
【0022】一方、ステップS3において、否と判断す
ると、ステップS5に進み、2つの車輪が略等速で回転
しており、残りの2つの車輪が略停止している状態であ
るか否かを判断する。その結果、上記2つの車輪のみが
略等速回転していると判断すれば、ステップS6に進
み、レッカー移動モードであると判断し、図3のステッ
プS9に進む。
【0023】一方、ステップS5において、否と判断し
た場合は、ステップS7に進む。ステップS7では、3
つの車輪が略停止しており、かつ、残りの1つの車輪が
回転しているか否かを判断する。その結果、上記残りの
1つの車輪だけが回転していると判断すれば、ステップ
S8に進み、タイヤ盗難モードであると判断して、ステ
ップS9に進む。
【0024】ステップS9では、盗難モードであるか否
かを判別して、盗難モードであると判断すれば、ステッ
プS10に進み、コントローラ7はスイッチ8をオンし
て、異常警報ホーン9を駆動して、警報音を発生させ
る。なお、同時に、クラクションを鳴らしたり、通信手
段を用いて、所有者に無線通信でもって、警報信号を伝
達するようにしてもよい。このステップS10が終了す
ると、ステップS11に進む。
【0025】この盗難モードであるか否かの判断は、た
とえば、所有者が所有する自動車のキーが自動車のイグ
ニッションキー穴に差し込まれていない場合に、盗難モ
ードであると判断し、上記キーがイグニッションキーに
差し込まれている場合に、盗難モードではないと判断す
る。また、たとえば、盗難モードであるか否かの判断
は、所有者のみが設置箇所を知るスイッチがオンされて
いるか否かで判断してもよい。
【0026】上記ステップS9において、盗難モードで
はないと判断すれば、ステップS11に進む。また、ス
テップS7において、否と判断した場合にも、ステップ
S11に進む。
【0027】ステップS11では、コントローラ7は、
スイッチ2が異常検知回路C側に接続され、スイッチ6
が異常検知用コントローラ7側に接続されているか否か
を判断する。その結果、上記接続されていると判断すれ
ば、ステップS1に戻り、否と判断すれば、この動作を
終了する。
【0028】このように、この実施形態によれば、上記
異常検知用コントローラ7は、上記車輪速センサ4a〜
4dから入力された車輪の回転を表す信号に基いて、上
記異常警報ホーン9の動作,非動作を決定する作動スイ
ッチ8のオンオフを制御する。したがって、この実施形
態によれば、自動車に装備されているアンチロックブレ
ーキシステムの車輪速センサ4a〜4dを利用して、車
両盗難防止装置を構築できる。
【0029】また、この実施形態では、異常検知用コン
トローラ7は、上記各車輪の内の前輪または後輪のいず
れか一方に配設された2つの車輪速センサ4a,4bま
たは4c,4dからのみ、車輪の回転を表す信号を受け
たときに、レッカー移動モードであると判断する。この
とき、コントローラ7は、自動車が上記盗難モードにな
っていると判断すると、作動スイッチ8をオンして、異
常警報ホーン9を動作させ、警報音を発生させる。この
警報音によって、盗難者に対して警告するとともに、通
行人や所有者へ盗難が行われていることを警報できる。
これにより、盗難防止を図れる。
【0030】また、この実施形態では、異常検知用コン
トローラ7は、上記各車輪に配設された車輪速センサ4
a〜4dのうちのいずれか1つの車輪速センサからの
み、車輪の回転を表す信号を受けたときに、タイヤ盗難
モードであると判断する。
【0031】このとき、コントローラ7は、自動車が上
記盗難モードになっていると判断すると、作動スイッチ
8をオンして、異常警報ホーン9を動作させ、警報音を
発生させる。この警報音によって、盗難者に対して警告
するとともに、通行人や所有者へ盗難が行われているこ
とを警報できる。これにより、タイヤあるいは車輪の盗
難防止を図れる。
【0032】尚、上記実施形態では、ステップS2にお
いて、ドアスイッチとシートスイッチが順にオンされた
か否かにより、正常モードであるか異常モードであるの
か判断したが、この正常モードであるか異常モードであ
るかの判断は、種々の組み合わせが可能である。たとえ
ば、自動車のハンドルロックが解除され、サイドブレー
キが解除された場合に、正常モードであると判断するこ
ともできる。また、上記実施形態では、ステップS9に
おいて、イグニッションキー穴にキーが差し込まれてい
るときに盗難モードではないと判断したが、専用のスイ
ッチを設け、この専用スイッチがオンされている場合に
盗難モードであると判断し、オフされている場合に盗難
モードではないと判断するようにしてもよい。この専用
スイッチは、所有者以外のものが容易に知り得ない場所
(例えば、グローブボックス内)に配置しておき、所有者
が自動車から離れる際にオンにするようにすればよい。
また、上記実施形態では、異常警報ホーン9として既存
のクラクションを採用してもよく、専用の電子ホーンを
用いてもよい。さらには、警報手段としては、音だけで
なく、光(フラッシュライト等)を併用してもよく、所有
者が所持する携帯電話等の受信機に無線信号でもって盗
難を報知するようにしてもよい。また、上記実施形態で
は、車両が自動車である例を説明したが、2輪車や3輪
車あるいは4輪以上を有する車両にも本発明を適用でき
る。
【0033】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の車両盗難防止装置では、制御手段は、車輪速センサ
から入力された車輪の回転を表す信号に基いて、警報手
段を制御する。したがって、この発明によれば、車両に
装備されている車輪速センサを利用して、車両盗難防止
装置を構築できる。たとえば、この車輪速センサは、車
両に標準装備されているアンチロックブレーキシステム
が有する車輪速センサを利用することができる。
【0034】また、請求項2の発明では、上記制御手段
は、上記各車輪の内の前輪または後輪のいずれか一方に
配設された車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信
号を受けたときに、上記警報手段を作動させる。車両の
前輪または後輪だけが回転している状態は、たとえば、
車両がレッカー車によって移動されている場合に発生す
る。したがって、レッカー車による移動等の車両の盗難
防止を図れる。
【0035】また、請求項3の発明では、上記制御手段
は、上記各車輪に配設された車輪速センサのうちのいず
れか1つの車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信
号を受けたときに、上記警報手段を作動させる。車両の
複数の車輪のうちの1つの車輪だけが回転している状態
は、たとえば、その車輪を取り外す作業が行われている
場合に発生する。したがって、車輪の盗難防止を図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の車両盗難防止装置の実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施形態の動作を示すフローチャートの
前半を示す図である。
【図3】 上記フローチャートの後半を示す図である。
【図4】 上記フローチャートのステップS2の一例を
具体的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ABS制御用コントローラ、2…トリガスイッチ、
3…バッテリ、4a〜4d…車輪速センサ、5…インタ
ーロック、6,8…スイッチ、7…異常検知用コントロ
ーラ、9…異常警報ホーン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が有する複数の車輪に、それぞれ、
    配設され、各車輪の回転を検出する車輪速センサと、 警報手段と、 上記車輪速センサから入力された車輪の回転を表す信号
    に基いて、上記警報手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両盗難防止装置にお
    いて、 上記制御手段は、 上記各車輪の内の前輪または後輪のいずれか一方に配設
    された車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信号を
    受けたときに、上記警報手段を作動させることを特徴と
    する車両盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両盗難防止装置にお
    いて、 上記制御手段は、 上記各車輪に配設された車輪速センサのうちのいずれか
    1つの車輪速センサからのみ、車輪の回転を表す信号を
    受けたときに、上記警報手段を作動させることを特徴と
    する車両盗難防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USD917374S1 (en) 2020-03-19 2021-04-27 Richard Blake Tamagni Catalytic converter cover
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