JP2602876Y2 - エアドライヤ - Google Patents
エアドライヤInfo
- Publication number
- JP2602876Y2 JP2602876Y2 JP1993007381U JP738193U JP2602876Y2 JP 2602876 Y2 JP2602876 Y2 JP 2602876Y2 JP 1993007381 U JP1993007381 U JP 1993007381U JP 738193 U JP738193 U JP 738193U JP 2602876 Y2 JP2602876 Y2 JP 2602876Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- air
- compressed air
- purge valve
- valve
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両等に搭載され、種
々の補機用として用いられる圧縮エア供給系統において
使用されるエアドライヤに関するものである。
々の補機用として用いられる圧縮エア供給系統において
使用されるエアドライヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮エアは一般的に大気中のエア
をエアコンプレッサにより圧縮してつくられるため、そ
の中には大気中の水蒸気が含まれており、これが圧縮エ
アタンクや配管内で凝縮してドレンとなり、各機器類の
摺動部の潤滑作用を害したり、そのドレンに含まれる不
純物により腐蝕が促進されて機器類の寿命を縮める等の
問題があった。このため、圧縮エア供給系統にはエアド
ライヤが組み込まれ、このエアドライヤによって乾燥し
たエアを各機器類に供給するようにしている。図3はこ
の種の圧縮エア供給系統に関する従来例を示したもので
あり、図4はこの圧縮エア供給系統に使用された従来の
エアドライヤを示したものである。図中、1はエアドラ
イヤで、そのインレット2はエアコンプレッサ3の吐出
側に、またアウトレット4は逆止弁5を介して圧縮エア
タンク6に接続されている。このエアドライヤ1の内部
は、逆止弁機構7を備えた仕切壁8によって、上方の乾
燥エアを貯留するパージタンク9と乾燥剤が充填された
下方の乾燥室10とに仕切られている。なお、図中、1
1は乾燥室10の周囲に形成された流入通路12に配設
されたオイルミストセパレータ、13は前記流入通路1
2と乾燥室10との間に介在したフィルタである。ま
た、乾燥室10の下方にはパージバルブ14が配設され
ている。このパージバルブ14の主要素であるパージバ
ルブ本体15は、スプリング等により上方、すなわち閉
弁方向へ付勢されており、図4に示すように、その上部
に形成されたピストン16の上面に接する作動圧力室1
7の圧力如何によって、その付勢力に抗して開弁し得る
ように構成されている。そして、この作動圧力室17
は、信号ポート18を介してプレッシャレギュレータ1
9に接続され、その信号圧に応じて圧力が上下するよう
に構成されている。なお、図中、20は前記仕切壁8に
形成された絞り部、21は補助用パージタンク、22は
前記圧縮エアタンク6に付設されたセフティバルブ、2
3は圧縮エア供給管、24は乾燥エア供給管、25はエ
アコンプレッサ3のアンロード用の信号圧供給管、26
はパージバルブ14の動作制御用の信号圧供給管、27
は図示しない機器類へ接続され、乾燥された圧縮エアを
供給する圧縮エア供給管をそれぞれ示す。
をエアコンプレッサにより圧縮してつくられるため、そ
の中には大気中の水蒸気が含まれており、これが圧縮エ
アタンクや配管内で凝縮してドレンとなり、各機器類の
摺動部の潤滑作用を害したり、そのドレンに含まれる不
純物により腐蝕が促進されて機器類の寿命を縮める等の
問題があった。このため、圧縮エア供給系統にはエアド
ライヤが組み込まれ、このエアドライヤによって乾燥し
たエアを各機器類に供給するようにしている。図3はこ
の種の圧縮エア供給系統に関する従来例を示したもので
あり、図4はこの圧縮エア供給系統に使用された従来の
エアドライヤを示したものである。図中、1はエアドラ
イヤで、そのインレット2はエアコンプレッサ3の吐出
側に、またアウトレット4は逆止弁5を介して圧縮エア
タンク6に接続されている。このエアドライヤ1の内部
は、逆止弁機構7を備えた仕切壁8によって、上方の乾
燥エアを貯留するパージタンク9と乾燥剤が充填された
下方の乾燥室10とに仕切られている。なお、図中、1
1は乾燥室10の周囲に形成された流入通路12に配設
されたオイルミストセパレータ、13は前記流入通路1
2と乾燥室10との間に介在したフィルタである。ま
た、乾燥室10の下方にはパージバルブ14が配設され
ている。このパージバルブ14の主要素であるパージバ
ルブ本体15は、スプリング等により上方、すなわち閉
弁方向へ付勢されており、図4に示すように、その上部
に形成されたピストン16の上面に接する作動圧力室1
7の圧力如何によって、その付勢力に抗して開弁し得る
ように構成されている。そして、この作動圧力室17
は、信号ポート18を介してプレッシャレギュレータ1
9に接続され、その信号圧に応じて圧力が上下するよう
に構成されている。なお、図中、20は前記仕切壁8に
形成された絞り部、21は補助用パージタンク、22は
前記圧縮エアタンク6に付設されたセフティバルブ、2
3は圧縮エア供給管、24は乾燥エア供給管、25はエ
アコンプレッサ3のアンロード用の信号圧供給管、26
はパージバルブ14の動作制御用の信号圧供給管、27
は図示しない機器類へ接続され、乾燥された圧縮エアを
供給する圧縮エア供給管をそれぞれ示す。
【0003】しかして、この従来の圧縮エア供給系統に
おいては、通常の圧縮運転時には、エアコンプレッサ3
からの圧縮エアが圧縮エア供給管23及びインレット2
を介してエアドライヤ1に供給される。しかる後、圧縮
エアは乾燥室10の周囲に形成された流入通路12を通
り、オイルミストセパレータ11、フィルタ13を通過
して乾燥室10へ送り込まれる。その際、圧縮エアは冷
却されて水分や油分が分離されてボデーの底部に溜り、
さらに小さな油滴や塵埃がフィルタ13により捕捉され
た後、乾燥室10へ送り込まれる。この乾燥室10にお
いては、さらにエア中に残留する水分が強い親和性を有
する乾燥剤に吸収される。これによって得られた乾燥エ
アは逆止弁機構7を介してパージタンク9に送られ、さ
らにアウトレット4、乾燥エア供給管24、逆止弁5を
介して圧縮エアタンク6内へ送給され蓄積される。
おいては、通常の圧縮運転時には、エアコンプレッサ3
からの圧縮エアが圧縮エア供給管23及びインレット2
を介してエアドライヤ1に供給される。しかる後、圧縮
エアは乾燥室10の周囲に形成された流入通路12を通
り、オイルミストセパレータ11、フィルタ13を通過
して乾燥室10へ送り込まれる。その際、圧縮エアは冷
却されて水分や油分が分離されてボデーの底部に溜り、
さらに小さな油滴や塵埃がフィルタ13により捕捉され
た後、乾燥室10へ送り込まれる。この乾燥室10にお
いては、さらにエア中に残留する水分が強い親和性を有
する乾燥剤に吸収される。これによって得られた乾燥エ
アは逆止弁機構7を介してパージタンク9に送られ、さ
らにアウトレット4、乾燥エア供給管24、逆止弁5を
介して圧縮エアタンク6内へ送給され蓄積される。
【0004】このようにして、圧縮エアタンク6内の圧
力が徐々に上昇して設定上限値に達すると、前記プレッ
シャレギュレータ19からの信号圧が信号圧供給管25
を介してエアコンプレッサ3に供給され、これをアンロ
ード制御すると同時に、信号圧供給管26及び信号ポー
ト18を介して作動圧力室17にも供給され、ピストン
16を介してパージバルブ本体15が押下され、図5に
示したように弁座部15aから離間する。これによりパ
ージバルブ14が開かれ、公知のように、乾燥室10内
のエアは、矢印で示したようにパージバルブ14の周辺
の間隙部及び弁座15aの上方の壁部に形成した図示し
ない連通部を経て該壁部内に流入し、さらにパージバル
ブ本体15とその弁座との間隙を経て外部へ放出され
る。また、同時に前記絞り部20を介してパージタンク
9及び補助用パージタンク21内に蓄積された乾燥エア
が乾燥室10に逆流することになる。これに伴い、フィ
ルタ13が清浄されるとともに、底部に溜った水分や油
分も外部へ放出され、さらに乾燥エアが絞り部20を介
して減圧膨張しながら乾燥室10内を逆流するため、乾
燥剤から水分を回収して大気へ運び去り、いわゆる乾燥
剤の再生作用が得られる。
力が徐々に上昇して設定上限値に達すると、前記プレッ
シャレギュレータ19からの信号圧が信号圧供給管25
を介してエアコンプレッサ3に供給され、これをアンロ
ード制御すると同時に、信号圧供給管26及び信号ポー
ト18を介して作動圧力室17にも供給され、ピストン
16を介してパージバルブ本体15が押下され、図5に
示したように弁座部15aから離間する。これによりパ
ージバルブ14が開かれ、公知のように、乾燥室10内
のエアは、矢印で示したようにパージバルブ14の周辺
の間隙部及び弁座15aの上方の壁部に形成した図示し
ない連通部を経て該壁部内に流入し、さらにパージバル
ブ本体15とその弁座との間隙を経て外部へ放出され
る。また、同時に前記絞り部20を介してパージタンク
9及び補助用パージタンク21内に蓄積された乾燥エア
が乾燥室10に逆流することになる。これに伴い、フィ
ルタ13が清浄されるとともに、底部に溜った水分や油
分も外部へ放出され、さらに乾燥エアが絞り部20を介
して減圧膨張しながら乾燥室10内を逆流するため、乾
燥剤から水分を回収して大気へ運び去り、いわゆる乾燥
剤の再生作用が得られる。
【0005】さらに、前記圧縮エア供給管27を介して
行われる図示しない機器類への圧縮エアの供給により圧
縮エアタンク6内の圧力が設定下限値に達した場合に
は、プレッシャレギュレータ19の動作によりエアコン
プレッサ3がロード状態に切り替わると同時に、パージ
バルブ14が閉じて前述の圧縮状態に復帰する。なお、
何等かの原因により圧縮エアタンク6内の圧力が前記設
定上限値を超えて異常高圧状態に至った場合には、セフ
ティバルブ22が作動して危険の発生を予防するように
構成されている。
行われる図示しない機器類への圧縮エアの供給により圧
縮エアタンク6内の圧力が設定下限値に達した場合に
は、プレッシャレギュレータ19の動作によりエアコン
プレッサ3がロード状態に切り替わると同時に、パージ
バルブ14が閉じて前述の圧縮状態に復帰する。なお、
何等かの原因により圧縮エアタンク6内の圧力が前記設
定上限値を超えて異常高圧状態に至った場合には、セフ
ティバルブ22が作動して危険の発生を予防するように
構成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
圧縮エア供給系統においては、圧縮エアタンクに付設し
た前記セフティバルブにより圧縮エアタンクの異常高圧
には対応し得るものの、乾燥エアの供給経路に配設され
た前記逆止弁機構や逆止弁の不良あるいは乾燥室内の水
分の凍結等による通気抵抗の増大などに起因するエアド
ライヤ内の異常高圧に対応するためには別の安全機構が
必要であり、部品点数を増す原因にもなっていた。本考
案は、以上の点に鑑み、乾燥室より上流側の異常高圧に
対応し得る安全機構を設置するとともに、その際にエア
ドライヤのパージバルブを利用することにより部品点数
の増大を抑えることを目的とするものである。
圧縮エア供給系統においては、圧縮エアタンクに付設し
た前記セフティバルブにより圧縮エアタンクの異常高圧
には対応し得るものの、乾燥エアの供給経路に配設され
た前記逆止弁機構や逆止弁の不良あるいは乾燥室内の水
分の凍結等による通気抵抗の増大などに起因するエアド
ライヤ内の異常高圧に対応するためには別の安全機構が
必要であり、部品点数を増す原因にもなっていた。本考
案は、以上の点に鑑み、乾燥室より上流側の異常高圧に
対応し得る安全機構を設置するとともに、その際にエア
ドライヤのパージバルブを利用することにより部品点数
の増大を抑えることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を解
決するため、インレットがエアコンプレッサの吐出側
に、アウトレットが圧縮エアタンクにそれぞれ接続さ
れ、かつ該圧縮エアタンクに接続されたプレッシャレギ
ュレータからの信号圧によって作動するパージバルブを
備えたエアドライヤにおいて、前記プレッシャレギュレ
ータに接続され、その信号圧によって前記パージバルブ
を作動するピストンに接した作動圧力室に透孔を形成し
て乾燥室の上流側に連通するとともに、該透孔に対して
前記作動圧力室の内側から付勢した状態に異常高圧バル
ブを付設し、前記ピストンを介して前記プレッシャレギ
ュレータからの信号圧ないし前記乾燥室の上流側の異常
高圧により前記パージバルブが開放されるように構成し
たことを特徴とする。
決するため、インレットがエアコンプレッサの吐出側
に、アウトレットが圧縮エアタンクにそれぞれ接続さ
れ、かつ該圧縮エアタンクに接続されたプレッシャレギ
ュレータからの信号圧によって作動するパージバルブを
備えたエアドライヤにおいて、前記プレッシャレギュレ
ータに接続され、その信号圧によって前記パージバルブ
を作動するピストンに接した作動圧力室に透孔を形成し
て乾燥室の上流側に連通するとともに、該透孔に対して
前記作動圧力室の内側から付勢した状態に異常高圧バル
ブを付設し、前記ピストンを介して前記プレッシャレギ
ュレータからの信号圧ないし前記乾燥室の上流側の異常
高圧により前記パージバルブが開放されるように構成し
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】通常運転時においては、プレッシャレギュレー
タからの信号圧により、前記パージバルブが圧縮エアタ
ンクの圧力に応じて開閉作動することにより圧縮・除湿
運転あるいは再生運転を繰り返す。他方、乾燥エアの供
給経路に配設された前記逆止弁機構や逆止弁の不良ある
いは乾燥室内の水分の凍結等による通気抵抗の増大など
に起因して、乾燥室の上流側が所定の設定圧力値を超え
る異常高圧に至った場合には、前記作動圧力室の内方に
付設した異常高圧バルブが開かれる。これにより、エア
が作動圧力室へ流入すると、前記信号ポートを介してプ
レッシャレギュレータ側へ多少のエアの流出がなされる
が、このプレッシャレギュレータ側への流出量は僅少な
ことから、前記作動圧力室内の圧力が更に上昇し、ピス
トンを介してパージバルブを開いて多量のエアの外部へ
の放出が行われ、乾燥室の上流側の異常高圧状態は速や
かに解消される。したがって、この乾燥室の上流側の異
常高圧の解消に伴って乾燥室以降の異常高圧も解消され
る。なお、この異常高圧によるエアの放出はパージバル
ブを介して行われるのでパージ作用が得られることから
乾燥剤やフィルタの再生が可能である。
タからの信号圧により、前記パージバルブが圧縮エアタ
ンクの圧力に応じて開閉作動することにより圧縮・除湿
運転あるいは再生運転を繰り返す。他方、乾燥エアの供
給経路に配設された前記逆止弁機構や逆止弁の不良ある
いは乾燥室内の水分の凍結等による通気抵抗の増大など
に起因して、乾燥室の上流側が所定の設定圧力値を超え
る異常高圧に至った場合には、前記作動圧力室の内方に
付設した異常高圧バルブが開かれる。これにより、エア
が作動圧力室へ流入すると、前記信号ポートを介してプ
レッシャレギュレータ側へ多少のエアの流出がなされる
が、このプレッシャレギュレータ側への流出量は僅少な
ことから、前記作動圧力室内の圧力が更に上昇し、ピス
トンを介してパージバルブを開いて多量のエアの外部へ
の放出が行われ、乾燥室の上流側の異常高圧状態は速や
かに解消される。したがって、この乾燥室の上流側の異
常高圧の解消に伴って乾燥室以降の異常高圧も解消され
る。なお、この異常高圧によるエアの放出はパージバル
ブを介して行われるのでパージ作用が得られることから
乾燥剤やフィルタの再生が可能である。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本考案の実施例に関して
説明する。図1は本考案の一実施例であるエアドライヤ
の要部を示した縦断面図、図2はそのパージバルブ部分
を拡大して示した部分拡大図である。図中、前記従来技
術の説明において用いた番号と同じ番号の部分は同一の
機能を有し、配管上の回路構成も同様なのでその点に関
する説明は省略する。以下、特徴部分を中心に説明す
る。本考案の特徴部分は、パージバルブ14の部分にあ
る。すなわち、作動圧力室17を形成する壁部に透孔2
8を形成するとともに、この透孔28に対向してスプリ
ング29により該透孔28側に付勢される異常高圧バル
ブ30を付設した点に特徴がある。すなわち、作動圧力
室17を形成する壁部に透孔28を形成して乾燥室10
の上流側に連通するとともに異常高圧バルブ30を付設
することにより少ない部品点数で安全機構が形成でき
る。なお、前記スプリング29の弾性係数、すなわち剛
性に関しては、前記異常高圧バルブ30が異常高圧が発
生した場合に開弁作動するものであるため、通常運転時
においてプレッシャレギュレータ19の信号圧により開
弁作動するパージバルブ本体15用として付設されたス
プリングの弾性係数より大きく設定されるのはいうまで
もない。
説明する。図1は本考案の一実施例であるエアドライヤ
の要部を示した縦断面図、図2はそのパージバルブ部分
を拡大して示した部分拡大図である。図中、前記従来技
術の説明において用いた番号と同じ番号の部分は同一の
機能を有し、配管上の回路構成も同様なのでその点に関
する説明は省略する。以下、特徴部分を中心に説明す
る。本考案の特徴部分は、パージバルブ14の部分にあ
る。すなわち、作動圧力室17を形成する壁部に透孔2
8を形成するとともに、この透孔28に対向してスプリ
ング29により該透孔28側に付勢される異常高圧バル
ブ30を付設した点に特徴がある。すなわち、作動圧力
室17を形成する壁部に透孔28を形成して乾燥室10
の上流側に連通するとともに異常高圧バルブ30を付設
することにより少ない部品点数で安全機構が形成でき
る。なお、前記スプリング29の弾性係数、すなわち剛
性に関しては、前記異常高圧バルブ30が異常高圧が発
生した場合に開弁作動するものであるため、通常運転時
においてプレッシャレギュレータ19の信号圧により開
弁作動するパージバルブ本体15用として付設されたス
プリングの弾性係数より大きく設定されるのはいうまで
もない。
【0010】しかして、通常運転時においては、プレッ
シャレギュレータ19の信号圧に応じて圧縮運転あるい
はアンロード運転が行われ、後者のアンロード運転時に
は同時にパージバルブ14が開放されて乾燥剤の再生が
図られる点で、前述の従来技術の場合の運転態様と格別
異なるところはない。次に、プレッシャレギュレータ1
9系のトラブルや、乾燥エアの供給経路に配設された前
記逆止弁機構や逆止弁の不良あるいは乾燥室内の水分の
凍結等による通気抵抗の増大などの何等かの原因によ
り、乾燥室10の上流側の内圧が予め設定された異常高
圧に達した場合に関して説明する。この場合には、その
異常高圧により前記異常高圧バルブ30がスプリング2
9の弾力に抗して開く。これにより、一部のエアが透孔
28及び信号ポート18を介してプレッシャレギュレー
タ19側に流出するため多少の減圧効果があるが充分で
はなく、当然、ピストン16の上面にも前記異常高圧が
作用するため、パージバルブ本体15は下方へ押下され
て開弁する。この結果、多量の圧縮エアがこのパージバ
ルブ14を介して外部へ放出するため、前記異常高圧状
態は速やかに解消される。したがって、この乾燥室の上
流側の異常高圧の解消に伴って乾燥室以降の異常高圧も
解消される。なお、以上の異常高圧によるエアの放出は
パージバルブを介して行われるのでパージ作用が得られ
ることから乾燥剤やフィルタの再生が可能である。
シャレギュレータ19の信号圧に応じて圧縮運転あるい
はアンロード運転が行われ、後者のアンロード運転時に
は同時にパージバルブ14が開放されて乾燥剤の再生が
図られる点で、前述の従来技術の場合の運転態様と格別
異なるところはない。次に、プレッシャレギュレータ1
9系のトラブルや、乾燥エアの供給経路に配設された前
記逆止弁機構や逆止弁の不良あるいは乾燥室内の水分の
凍結等による通気抵抗の増大などの何等かの原因によ
り、乾燥室10の上流側の内圧が予め設定された異常高
圧に達した場合に関して説明する。この場合には、その
異常高圧により前記異常高圧バルブ30がスプリング2
9の弾力に抗して開く。これにより、一部のエアが透孔
28及び信号ポート18を介してプレッシャレギュレー
タ19側に流出するため多少の減圧効果があるが充分で
はなく、当然、ピストン16の上面にも前記異常高圧が
作用するため、パージバルブ本体15は下方へ押下され
て開弁する。この結果、多量の圧縮エアがこのパージバ
ルブ14を介して外部へ放出するため、前記異常高圧状
態は速やかに解消される。したがって、この乾燥室の上
流側の異常高圧の解消に伴って乾燥室以降の異常高圧も
解消される。なお、以上の異常高圧によるエアの放出は
パージバルブを介して行われるのでパージ作用が得られ
ることから乾燥剤やフィルタの再生が可能である。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、次の効果を得ることが
できる。 (1)通常運転時のパージ作用のために従来から設置さ
れるパージバルブを利用したので、そのパージバルブを
作動するピストンに接した作動圧力室に透孔を形成して
乾燥室の上流側に連通するとともに、その透孔に対して
内側から付勢した異常高圧バルブを付設するという、部
品点数のきわめて少ない簡単な構成の付加によって、乾
燥室以降の異常高圧に対して対応することが可能にな
る。 (2)パージバルブを利用したので多量のエアの放出が
容易なことから、異常高圧状態の速やかな解消にきわめ
て有効である。 (3)パージバルブを利用したので、異常高圧によるエ
アの放出時にもパージ作用が得られ、乾燥剤やフィルタ
の再生が可能なことから、乾燥室の通気状態の回復など
に有効である。
できる。 (1)通常運転時のパージ作用のために従来から設置さ
れるパージバルブを利用したので、そのパージバルブを
作動するピストンに接した作動圧力室に透孔を形成して
乾燥室の上流側に連通するとともに、その透孔に対して
内側から付勢した異常高圧バルブを付設するという、部
品点数のきわめて少ない簡単な構成の付加によって、乾
燥室以降の異常高圧に対して対応することが可能にな
る。 (2)パージバルブを利用したので多量のエアの放出が
容易なことから、異常高圧状態の速やかな解消にきわめ
て有効である。 (3)パージバルブを利用したので、異常高圧によるエ
アの放出時にもパージ作用が得られ、乾燥剤やフィルタ
の再生が可能なことから、乾燥室の通気状態の回復など
に有効である。
【図1】 本考案の実施例であるエアドライヤを示した
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】 図1のパージバルブ部分を拡大して示した部
分拡大図である。
分拡大図である。
【図3】 従来の圧縮エア供給系統を示したエア回路図
である。
である。
【図4】 従来のエアドライヤを示した縦断面図であ
る。
る。
【図5】 図4のパージバルブ部分を拡大して示した部
分拡大図である。
分拡大図である。
【符号の説明】 1…エアドライヤ、2…インレット、3…エアコンプレ
ッサ、4…アウトレット、5…逆止弁、6…圧縮エアタ
ンク、7…逆止弁機構、8…仕切壁、9…パージタン
ク、10…乾燥室、11…オイルミストセパレータ、1
2…流入通路、13…フィルタ、14…パージバルブ、
15…パージバルブ本体、16…ピストン、17…作動
圧力室、18…信号ポート、19…プレッシャレギュレ
ータ、20…絞り部、21…補助用パージタンク、22
…セフティバルブ、23…圧縮エア供給管、24…乾燥
エア供給管、25…信号圧供給管、26…信号圧供給
管、27…圧縮エア供給管、28…透孔、29…スプリ
ング、30…異常高圧バルブ
ッサ、4…アウトレット、5…逆止弁、6…圧縮エアタ
ンク、7…逆止弁機構、8…仕切壁、9…パージタン
ク、10…乾燥室、11…オイルミストセパレータ、1
2…流入通路、13…フィルタ、14…パージバルブ、
15…パージバルブ本体、16…ピストン、17…作動
圧力室、18…信号ポート、19…プレッシャレギュレ
ータ、20…絞り部、21…補助用パージタンク、22
…セフティバルブ、23…圧縮エア供給管、24…乾燥
エア供給管、25…信号圧供給管、26…信号圧供給
管、27…圧縮エア供給管、28…透孔、29…スプリ
ング、30…異常高圧バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田辺 茂 埼玉県与野市大字中里80番地 三輪精機 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−136216(JP,U) 実開 平1−65634(JP,U) 実開 平4−50117(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/16 F04B 39/00
Claims (1)
- 【請求項1】 インレットがエアコンプレッサの吐出側
に、アウトレットが圧縮エアタンクにそれぞれ接続さ
れ、かつ該圧縮エアタンクに接続されたプレッシャレギ
ュレータからの信号圧によって作動するパージバルブを
備えたエアドライヤにおいて、前記プレッシャレギュレ
ータに接続され、その信号圧によって前記パージバルブ
を作動するピストンに接した作動圧力室に透孔を形成し
て乾燥室の上流側に連通するとともに、該透孔に対して
前記作動圧力室の内側から付勢した状態に異常高圧バル
ブを付設し、前記ピストンを介して前記プレッシャレギ
ュレータからの信号圧ないし前記乾燥室の上流側の異常
高圧により前記パージバルブが開放されるように構成し
たことを特徴とするエアドライヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993007381U JP2602876Y2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | エアドライヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993007381U JP2602876Y2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | エアドライヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660780U JPH0660780U (ja) | 1994-08-23 |
JP2602876Y2 true JP2602876Y2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=11664366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993007381U Expired - Lifetime JP2602876Y2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | エアドライヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602876Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1993007381U patent/JP2602876Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0660780U (ja) | 1994-08-23 |
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