JP2602857Y2 - マグネットロール - Google Patents

マグネットロール

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JP2602857Y2
JP2602857Y2 JP1992052439U JP5243992U JP2602857Y2 JP 2602857 Y2 JP2602857 Y2 JP 2602857Y2 JP 1992052439 U JP1992052439 U JP 1992052439U JP 5243992 U JP5243992 U JP 5243992U JP 2602857 Y2 JP2602857 Y2 JP 2602857Y2
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doctor blade
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雅治 岩井
泰 掛橋
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Kaneka Corp
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Kaneka Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は複写機やファクシミリ、
更にはレーザープリンタ等の電子写真方式の現像装置に
用いられるマグネットロールに関し、更に詳しくは、ド
クターブレードでの現像剤の通過性(抜け性)を向上さ
せたマグネットロールに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の電子写真方式
の現像装置には、表面に複数磁極を着磁させた円柱状又
は円筒状のマグネットロールMが組み込まれている。こ
のマグネットロールMには、円筒状スリーブSLが回転
自在に外装されるとともに、当該スリーブSLの全幅に
わたって現像剤通過量規制板DB(以下、ドクターブレ
ードDBと称す)が近接配置されている。そしてスリー
ブSLをマグネットロールMに対して回転させること
で、スリーブSL表面に現像剤ボックスB内の現像剤を
磁力により付着させ、次いでスリーブSL表面の現像剤
をドクターブレードDBとの間に形成された現像剤通過
間隙Sを通過させて現像剤の付着量を規制した後、この
現像剤を静電潜像が形成された感光ドラムD表面に搬送
している。
【0003】現像剤の拾い上げから現像剤の回収にいた
るまでの各工程はマグネットロールMの周面に設けられ
た各磁極によって担われており、例えばドクターブレー
ドDB周辺の磁界分布としては図5で示される磁気パタ
ーンが採用されている。ドクターブレードDBはその直
下を現像剤を通過させることで、スリーブ表面に均一厚
さの現像剤層を形成するためのものであるが、スリーブ
表面に均一厚さの現像剤層を形成するには、現像剤がド
クターブレード下を抵抗なく通過することが重要であ
り、このことは所謂、「現像剤のドクターブレード抜け
性」の問題としてドクターブレード周辺の磁界分布を設
計する際の重要な課題として意識されている。
【0004】ところで従来は、各極の磁気パターンの設
計及び評価は主としてマグネットロール表面における法
線方向磁束密度、即ち法線成分磁力に基づいて行ってい
ることから、ドクターブレードDBが配置される部分の
磁気パターンも図5で示すように法線成分磁力MSに基
づいてのみ設計されている。そして、ドクターブレード
DBに対面する部分の法線成分磁力MSがあまり強いと
ドクターブレードDBによる付着現像剤の過剰分の掻き
落としが困難となるとともに現像剤通過間隙Sを通過す
る際に強い抵抗力を受けて「ドクターブレード抜け性」
が低下するとの認識から、従来はドクターブレード部に
は隣接磁極間に存在する法線成分磁力MSの極小部分が
位置づけられるように設計されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように従来方法で
は、ドクターブレードは隣接磁極間における法線成分磁
力の極小位置付近に配置することが好ましいと判断され
ているものの、より具体的な設定位置については不明で
ある。しかも具体的な設定位置は現像剤の特性によって
も微妙に変化することが知られており、したがって従来
は両隣の極位置を変更してトライアンドエラー方式で現
像剤の抜け性が最もよい位置を探し当てているのが実情
であり、開発に多大のコストと時間を要していた。
【0006】本考案はかかる現況に鑑みてなされたもの
であり、極位置をトライアンドエラー方式で変更するこ
とによって探り当てられていたドクターブレードの設定
位置を容易に決定することができ、「ドクターブレード
抜け性」を高めたマグネットロールを提供せんとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者らは上記課題を
解決するために、「ドクターブレード抜け性」について
再検討したところ、法線成分磁力の磁気パターンによっ
てのみ考察されていた従来のドクターブレードの配置位
置の設定方法が必ずしも完全ではなく、むしろ従来、考
察対象となることがなかったマグネットロール表面にお
ける接線成分磁気吸引力が「ドクターブレード抜け性」
の制御に大きく関与していることを見出した。
【0008】このような認識に基づいてなされた本考案
は、軸心方向に沿った磁極が円周方向に複数極配置され
た電子写真方式の現像装置に用いられるマグネットロー
ルにおいて、現像剤の特性によってドクターブレード部
における磁気吸引力の接線成分の向きを変えたことを特
徴としている。
【0009】
【作用】本考案のマグネットロールでは、現像剤の種類
によりドクターブレード部における磁気吸引力の接線成
分の向きを変える。本考案者の知見によれば、ドクター
ブレード抜け性は現像剤の流動性と透磁率(μ)に大き
く依存している。したがって、現像剤の流動性及び透磁
率を勘案してドクターブレード部における磁気吸引力の
接線成分の向きを決定する。鉄粉キャリアのように高透
磁率のキャリアを含む現像剤を用いる場合や流動性が劣
る現像剤を用いる場合には、ドクターブレード直下の接
線成分磁力の方向は現像剤の搬送方向下流側に向けるも
のとし、またフェライトキャリアのように低透磁率のキ
ャリアを含む現像剤を用いる場合や流動性が高い現像剤
を用いる場合には、ドクターブレード直下の接線成分磁
力の方向は現像剤の搬送方向上流側へ向けるものであ
る。
【0010】
【実施例】次に本考案の詳細を図示した実施例に基づき
説明する。図1は本考案のマグネットロールの一実施例
であり、ドクターブレードDBと当該ドクターブレード
DB周辺の接線成分の磁気吸引力パターンとの関係を示
している。図中MTが磁気吸引力の接線成分の分布を示
し、図中の太い矢印は当該接線成分磁力の向きを示して
いる。
【0011】図2は及び図3は現像剤の種類に応じて、
ドクターブレード部の接線成分磁気吸引力の向きを具体
的に設定した場合である。図2は鉄粉キャリアのように
高透磁率のキャリアを含む現像剤を用いる場合や流動性
の劣る現像剤を用いる場合であり、この場合、ドクター
ブレード直下の接線成分磁気吸引力の方向は現像剤の搬
送方向下流側に向けている。
【0012】図3はフェライトキャリアのように低透磁
率のキャリアを含む現像剤を用いる場合や流動性の高い
現像剤を用いる場合であり、この場合、ドクターブレー
ド直下の接線成分磁気吸引力の方向は現像剤の搬送方向
上流側に向けている。
【0013】本考案者は、高透磁率のキャリアを保有す
るが故にスリーブに強く吸引される現像剤や流動性が低
い現像剤など、スリーブに対して相対移動しにくい現像
剤を用いる場合は、ドクターブレード直下の接線成分磁
気吸引力の方向を現像剤の搬送方向下流側に向けたとき
にドクターブレード直下における現像剤の通過が促進さ
れることを実験により確認した。また、低透磁率のキャ
リアを保有するが故にスリーブへの吸引力が弱い現像剤
や流動性が高い現像剤など、スリーブに対して相対移動
しやすい現像剤を用いた場合には、ドクターブレード直
下の接線成分磁気吸引力の方向を現像剤の搬送方向上流
側に向けたときに、現像剤の通過が促進されることも実
験により確認した。そしてこのように現像剤の特性によ
りドクターブレード直下の接線成分磁力の向きを変えた
本マグネットロールは、過剰付着した現像剤の掻き落と
しを円滑に行なうことが可能で、現像剤の層厚を安定さ
せることができるとともにドクターブレード部でのトル
クも軽減させることができることも確認した。
【0014】
【考案の効果】本考案のマグネット装置は、現像剤の特
性によってドクターブレード部における磁気吸引力の接
線成分の向きを変えているので、従来のように磁束密度
の法線成分のみを考察対象としてドクターブレード抜け
性の向上をはかる場合のように、トライアンドエラー方
式でドクターブレード近傍の隣接極の極位置や磁束密度
の強度を変更する必要がなく、現像剤の特性を把握する
だけで、当該現像剤におけるドクターブレード抜け性を
高めることができるマグネットロールを設計できるの
で、マグネットロールの設計に要する費用と時間を大幅
に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマグネットロールの一実施例であり、
ドクターブレードと当該ドクターブレード周辺の接線方
向の磁気吸引力パターンとの関係を示す説明図
【図2】鉄粉キャリアのように高透磁率キャリアを含む
現像剤を用いる場合や流動性の劣る現像剤を用いた場合
におけるドクターブレード部の接線成分磁気吸引力の向
きを示す説明図
【図3】フェライトキャリアのように低透磁率キャリア
を含む現像剤を用いる場合や流動性の高い現像剤を用い
た場合におけるドクターブレード部の接線成分磁気吸引
力の向きを示す説明図
【図4】マグネットロール周辺の構造を示す簡略説明図
【図5】従来のマグネットロールを示し、法線成分磁力
の分布曲線とドクターブレードの設定位置との配置関係
を示す説明図
【符号の説明】
M マグネットロール SL スリーブ B 現像剤ボックス D 感光ドラム DB ドクターブレード MT 接線成分磁気吸引力の分布曲線 MS 法線成分磁力の分布曲線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/09 H01F 7/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心方向に沿った磁極が円周方向に複数
    極配置された電子写真方式の現像装置に用いられるマグ
    ネットロールにおいて、現像剤の特性によってドクター
    ブレード部における磁気吸引力の接線成分の向きを変え
    たことを特徴とするマグネットロール。
  2. 【請求項2】 現像剤に含まれるキャリアの透磁率及び
    現像剤の流動性を勘案してドクターブレード部における
    磁気吸引力の接線成分の向きを設定することを特徴とす
    る請求項1記載のマグネットロール。
JP1992052439U 1992-07-01 1992-07-01 マグネットロール Expired - Lifetime JP2602857Y2 (ja)

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JPH068959U JPH068959U (ja) 1994-02-04
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