JP2602798Y2 - 積層ゴム支承体 - Google Patents

積層ゴム支承体

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JP2602798Y2
JP2602798Y2 JP1993050342U JP5034293U JP2602798Y2 JP 2602798 Y2 JP2602798 Y2 JP 2602798Y2 JP 1993050342 U JP1993050342 U JP 1993050342U JP 5034293 U JP5034293 U JP 5034293U JP 2602798 Y2 JP2602798 Y2 JP 2602798Y2
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JP
Japan
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rubber
plate
laminated
laminated rubber
rubber bearing
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JP1993050342U
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Inventor
直樹 加藤
佳孝 村松
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機器、建物などの構造
物の免震等に利用される積層ゴム支承体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示されるように複数の金属
板1とゴム板2とを交互に積層し、かつ各ゴム板2の少
なくとも外縁部を各金属板1に対して非接着状態とした
積層ゴム支承体が知られている(特開平2−15313
7号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、各ゴム
板2を各金属板1に非接着状態で積層してなる積層ゴム
支承体は、図5に示されるように圧縮せん断荷重が載荷
されると、ゴム板2が金属板1により挟圧されて外縁に
広がり金属板1の外縁部から外方にはみ出したり金属板
1の外縁部に反り等が発生し耐久性が安定しないという
欠点があった。また上記積層ゴム支承体は、各金属板1
とゴム板2とが全面接着状態である通常の積層ゴム支承
体と比較して、大変形時にゴム板2の破断の発生を防止
して積層ゴム支承体の免震性能および耐久性の向上が図
れるという利点があるが、前述したゴム板2のはみ出し
により、せん断変形時の金属板1の位置ずれが不均一で
あり、ゴム板2の繰返しせん断変形後の金属板1の位置
ずれ量が大きいという難点がある。
【0004】本考案は上記難点を解消すべくなされたも
ので、耐久性が安定しかつゴム板の繰返しせん断変形後
の金属板の位置ずれを最小限に押さえうる積層ゴム支承
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の積層ゴム支承体
は、複数の金属板とゴム板とを交互にかつ非接着状態で
積層してなる積層ゴム支承体において、前記各金属板の
外縁部に、前記ゴム板の肉厚より薄くかつ圧縮荷重によ
り同ゴム板が圧縮変形したとき、対向する金属板の外縁
部にほぼ当接する程度の厚さを有するゴムリングをそれ
ぞれ接着したことを特徴とする。
【0006】
【作用】圧縮荷重を受けると、各ゴム板がそれぞれ金属
板により挟圧され圧縮変形して外縁に広がるが、各ゴム
板の圧縮変形に伴ないゴムリングが各金属板の外縁部の
間隙を閉鎖するため、各ゴム板の変形を最小限に押さえ
て外方へのはみ出しを阻止する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の積層ゴム支承体の実施例を図
に基づいて説明する。図1は本考案の積層ゴム支承体の
一実施例を示し、図2はその要部を拡大して示し、図3
はその負荷状態を示している。図1において、上、下2
枚のプレート10、11間に外金具12、13を介して
複数枚の円形の鋼板14とゴム板15とが交互にかつ非
接着状態で積層されている。各鋼板14は各ゴム板15
と比べて直径が大である。
【0008】各鋼板14の一面の外縁部に、それぞれゴ
ム板15の肉厚より薄いゴムリング16が同心円状に接
着されている。これらのゴムリング16と、それぞれ対
向する鋼板外縁部との間隙Δt(図2)は、使用時の積
層ゴム支承体に加えられた圧縮荷重によるゴム板15の
圧縮変形によりほぼ0となるように設定される。
【0009】このように構成された本考案の積層ゴム支
承体においては、使用時に機器、建物などの構造物の重
量による圧縮荷重を受けて各ゴム板15が圧縮変形した
ときに、ゴムリング16は、対向する他の鋼板14の外
縁部にほぼ当接している。そして水平方向に外力を受け
てせん断変形したときは、図3に示されるように、上下
2枚のプレート10、11がかなり大幅に左右に振動す
ると共に、各鋼板14の上下間隔が若干縮小し各ゴム板
15がせん断変形する。この場合もせん断荷重によりゴ
ム板15が更に圧縮せん断変形したときはゴムリング1
6がゴム板15の変形にスムーズに追従すると共に、図
3に示されるようにゴム板15の外方への広がりを押さ
え続ける。
【0010】なお、例えばゴムリング16のゴム材料と
してはゴム硬度60のクロロプレンゴムが使用され、ゴ
ム板15としてはゴム硬度40の天然ゴムが使用され
る。このようにゴム板15よりゴムリング16の方を硬
質とすることがより好ましい。
【0011】
【考案の効果】本考案の積層ゴム支承体によれば、水平
方向に外力を受けてせん断変形したときは各ゴムリング
が各ゴム板の変形にスムーズに追従すると共に、ゴム板
の外方への広がりを押さえうることから、耐久性が安定
しかつゴム板の繰返しせん断変形後の金属板の位置ずれ
を最小限に押さる。
【0012】またせん断変形時(地震時)の特に大きな
変形時にゴムリングから発生する力はなく、したがって
金属板に反り等の変形を起こさせる力を加えることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の積層ゴム支承体の一実施例を示す縦断
面図。
【図2】同実施例の要部を拡大して示す縦断面図。
【図3】同実施例に圧縮荷重が作用したときの状態を一
部拡大して示す縦断面図。
【図4】従来の積層ゴム支承体を示す縦断面図。
【図5】同積層ゴム支承体に垂直方向の外力が作用した
ときの状態を一部拡大して示す縦断面図。
【符号の説明】
10、11…プレート 12、13…外金具 14…鋼板 15…ゴム板 16…ゴムリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 F16F 15/04 F16F 1/40

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属板とゴム板とを交互にかつ非
    接着状態で積層してなる積層ゴム支承体において、前記
    各金属板の外縁部に、前記ゴム板の肉厚より薄くかつ圧
    縮荷重により同ゴム板が圧縮変形したとき、対向する金
    属板の外縁部にほぼ当接する程度の厚さを有するゴムリ
    ングをそれぞれ接着したことを特徴とする積層ゴム支承
    体。
JP1993050342U 1993-09-16 1993-09-16 積層ゴム支承体 Expired - Lifetime JP2602798Y2 (ja)

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