JP2602380Y2 - 便座カバー - Google Patents

便座カバー

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JP2602380Y2
JP2602380Y2 JP1991064675U JP6467591U JP2602380Y2 JP 2602380 Y2 JP2602380 Y2 JP 2602380Y2 JP 1991064675 U JP1991064675 U JP 1991064675U JP 6467591 U JP6467591 U JP 6467591U JP 2602380 Y2 JP2602380 Y2 JP 2602380Y2
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勝義 角谷
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エムエイシイサンコー 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は洋式便器の便座に装着さ
せる便座カバーに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】洋式便
器カバーとしてはメリヤス編で筒状にして、これを便座
に被嵌するように使用するものが一般的であるが、洗濯
の都度の便座の取外し、また取付けが煩わしい。そこで
実開平1−141697号公報、実開昭62−1667
99号公報、実開平2−28696号公報、実公昭44
−26283号公報などに使い捨てのものが提案されて
いる。これは紙等で便座の形をなしたシート面に粘着剤
を部分的に塗布した如きものであり、装着は簡単である
が、使い捨てという無駄がある。
【0003】本考案は斯かる問題に鑑みてなされたもの
であり、便座に対し簡単に着脱でき、更に洗濯による反
復使用が可能であり、反復使用のために洗濯しても接着
力が低減しない便座カバーを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る便座カバー
は、便座の上面形状に応じた形状をなすシートの一面
に、便座に接着させるための合成樹脂を含む装置層を形
成してあり、該装着層はエチレン酢酸ビニル共重合体
エチレンメチルアクリレート共重合体との混合物からな
り、該混合物におけるエチレン酢酸ビニル共重合体の重
量百分率は50〜80%であることを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本考案をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。
【0006】図1は本考案に係る第1実施例の便座カバ
ーの斜視図であり、図2は該便座カバーの使用態様を示
す斜視図である。図中11はO型便座の上面形状と略等し
い形状の不織布からなるシートであり、裏面には装着層
12が塗布形成されている。なお、図示省略するが、U型
便座の上面形状と略等しい形状からなるシートの裏面に
装着層を形成すれば、U型便座にも同様に使用できるこ
とは勿論である。
【0007】また、図3は本考案に係る第2実施例の便
座カバーの斜視図であり、図4は該便座カバーの使用態
様を示す斜視図である。図中11はO型便座の上面の一部
の形状と略等しい形状の不織布からなるシートであり、
Oの字を縦に2分割した如き形状を有している。裏面に
は装着層12が塗布形成されている。第1実施例では便座
上面の全域を覆う構成としているが、第2実施例では便
座上面の一部の領域を覆う構成としている。第2実施例
ではこのように一部の領域のみを覆うので、第1実施例
のようにO型便座とU型便座とでその形状を変える必要
はなく、どのようなタイプの便座に対しても適用可能で
ある。
【0008】装着層12の材料としては、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤、合成ゴム、エチレン酢酸ビニル共重
合体(EVA),エチレンエチルアクリレート共重合体(EE
A),エチレンメチルアクリレート共重合体(EMA)、ウレ
タン等の樹脂が考えられる。シート11に装着層12を塗布
する場合は樹脂をシート11の一面にコーティング装置で
塗布する。そしてこれを乾燥機に入れ乾燥させる。前述
の各樹脂における物性(粘着性,耐熱性,耐洗濯性,変
色性)を調べた結果を、表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】表1の結果からもわかるように、各樹脂に
は一長一短があり、ある樹脂のみを単品にて使用するこ
とはできない。従って、これらの各樹脂の特徴を活かす
ように、これらの樹脂から複数の樹脂を選択して混合さ
せた混合物を装着層12として使用すると、上述の各物性
において優れた結果を呈することができる。
【0011】混合性, コスト性, 物性等の点を考慮する
と、EVA とEMA との混合物を使用する場合が最適であ
る。以下、装着層としてEVA とEMA との混合物を使用し
た場合について説明する。下記表2は、EVA とEMA との
混合率を変化させた各混合物における粘着力,耐熱性,
耐洗濯性についての物性の測定結果を示す。
【0012】
【表2】
【0013】EVA 単品では酢酸ビニルの含有率が35%以
上となると、粘着性(初期タッグ),耐洗濯性は良好で
あるが、40℃における耐熱性が悪い。一方、EMA 単品で
は40℃における耐熱性は良好であるが、初期ダッグが悪
い。表2の結果から、EVA とEMA との混合物を本考案の
便座カバーの装着層として利用する場合には、EVA の重
量百分率を50〜80%とすることにより、優れた物性が得
られることが分かる。
【0014】次に、EVA とEMA との混合物を装着層とし
て、本考案の便座カバーを作製し、その物性を測定した
結果について説明する。EVA として三井デューポンのEV
-40LX を用い、EMA としてエクソンのXS-5508 を用い、
EVA とEMA との重量比率を7:3とした。そしてこのよ
うな混合物を、径90mmの押出機でポリエステルトリコッ
ト織物に膜厚200 μm 押出塗布して便座カバーを試作
し、試作した便座カバーの物性を、温度変化に伴う物性
変化, 耐洗濯性, 耐熱性, 経時変化に伴う接着力変化の
4点について測定した。なお、試作品のサイズは25mm幅
×10cmであり、この試作品を便座に貼付する際には1kg
のロールを2往復して荷重をかけることにした。以下、
各物性について説明する。
【0015】 温度変化に伴う物性変化 試作した便座カバーが装着された便座を0〜40℃まで温
度変化させ、便座カバーの物性を測定した。測定結果を
下記表3に示す。なお、測定方法はこの試作品を便座に
貼付し、1kgのロールを2往復して荷重をかけた後、各
温度で30分間放置した後接着力を測定した。
【0016】
【表3】
【0017】日常的な使用温度域である0〜40℃の温度
域では、樹脂付着,便座カバーの脱落はなく、良好な接
着性を有している。
【0018】 耐洗濯性 また、試作品の耐洗濯性について測定した。測定結果を
下記表4,表5に示す。測定方法は、家庭洗濯機に水30
リットルと中性洗剤25g とを入れて10分間洗い、水洗10
分後脱水して40℃にて15分間熱風乾燥後、室温(20℃)
に戻して便座に貼付して接着力を測定するという手順を
繰り返した。
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】繰り返し洗濯しても、接着性はあまり劣化
しないことが分かる。
【0022】 耐熱性 試作品を便座に貼付した後、便座の温度を40℃とし、30
kgの荷重をかけて40時間放置した後、その便座カバーを
剥がした。その結果、便座に樹脂が付着することなく剥
がせたので、40℃程度における耐熱性は良好であるとい
える。。
【0023】 経時変化に伴う接着力変化 試作品を便座に貼付した後、接着力の劣化及び変色を観
察した。観察結果を下記表6に示す。
【0024】
【表6】
【0025】1カ月を経過しても、接着力は不変であ
り、変色も見られないので、長期間にわたって使用して
も物性の劣化は少ない。この実施例ではシート11として
不織布を使用した場合につき説明しているが、何らこれ
に限定されるものではなく、ニット又はパイルなどの織
布を使用してもよいし、材質も綿などの繊維、ナイロン
などの合成繊維、ポリエステルフィルムなどの合成樹脂
フィルムなど広範囲に選択できる。
【0026】
【考案の効果】以上の如く本考案の便座カバーはシート
の一面に塗布された装着層の密着力が大きいので、前記
一面を便座に向けて軽く圧すると便座に密着し、ずれる
ことなく固定され、便座を立てたときにも動かない。ま
た装着層の剥離性も良好であるので、容易に取り外すこ
とができ、後に成分が残存することがない、また、シー
トに塗布する装着層としてエチレン酢酸ビニル共重合体
とエチレンメチルアクリレート共重合体との混合物を使
用するので、特に耐洗濯性の向上を図ることができる。
この結果、何回洗濯してもその物性がほとんど劣化せ
ず、汚れる度に繰り返して洗濯できるので、常に綺麗で
清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の便座カバーの斜視図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例の便座カバーの使用態様を
示す斜視図である。
【図3】本考案の第2実施例の便座カバーの斜視図であ
る。
【図4】本考案の第2実施例の便座カバーの使用態様を
示す斜視図である。
【符号の説明】
11 シート 12 装着層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座の上面形状に応じた形状をなすシー
    トの一面に、便座に接着させるための合成樹脂を含む装
    置層を形成してあり、該装着層はエチレン酢酸ビニル共
    重合体とエチレンメチルアクリレート共重合体との混合
    物からなり、該混合物におけるエチレン酢酸ビニル共重
    合体の重量百分率は50〜80%であることを特徴とす
    る便座カバー。
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KR1019920012756A KR960005702B1 (ko) 1991-07-19 1992-07-16 변기시이트커버
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