JP2602005Y2 - ヒンジ構造体 - Google Patents

ヒンジ構造体

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JP2602005Y2
JP2602005Y2 JP1993063825U JP6382593U JP2602005Y2 JP 2602005 Y2 JP2602005 Y2 JP 2602005Y2 JP 1993063825 U JP1993063825 U JP 1993063825U JP 6382593 U JP6382593 U JP 6382593U JP 2602005 Y2 JP2602005 Y2 JP 2602005Y2
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bush
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cap
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hinge
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はヒンジ構造体、特に組
立の容易なヒンジ構造体に関連する。
【0002】
【従来の技術】扉を回転可能に支持体に固定するヒンジ
構造体は種々の構造が提案されている。例えば、実開平
3−19782号公報に示されるように、開閉式フロン
トパネルのヒンジ装置は公知である。このヒンジ装置
は、車体前部のフロントパネルより上方の車体部分にグ
リップが固定される。グリップとフロントパネルとの間
にヒンジアームが回動可能に取り付けられる。即ち、ヒ
ンジアームの自由端は枢軸ピンを介してグリップに回動
可能に枢支され、ヒンジアームの基端はフロントパネル
に固定される。
【0003】この形式のヒンジ構造体を図6及び図7に
ついて説明する。
【0004】ポリアセタール、ポリカーボネート等の合
成樹脂により形成されたグリップ10は把持部11と、
把持部11の両端に設けられた貫通孔12とを有する。
貫通孔12にはボルト13が挿通され、図示しない車体
部分にグリップ10が固定される。把持部11の一端に
は扇形凹部14と、扇形凹部14から一定間隔分離して
形成された嵌合凹部15と、扇形凹部14と嵌合凹部1
5との間に形成された支持リブ16とを有する。支持リ
ブ16にはボルト17が挿通される貫通孔18が形成さ
れ、貫通孔18と同軸で把持部11の支持壁11aにね
じ孔19が形成される。貫通孔18とねじ孔19とに挿
通されたボルト17にはナイロン等の合成樹脂により形
成した一対の第1のブッシュ20及び第2のブッシュ2
1が装着され、第1のブッシュ20及び第2のブッシュ
21の上にヒンジアーム22が回転可能に支持される。
グリップ10の両端の底面にはそれぞれパッキン26が
取り付けられる。また、グリップ10の一端に設けられ
た扇形凹部14と他端に設けられた扇形凹部27をそれ
ぞれ覆うカバー28、29が設けられる。
【0005】組立の際に、ヒンジアーム22の貫通孔2
3に第1のブッシュ20及び第2のブッシュ21の軸部
20a、21aを装着した後、ヒンジアーム22の貫通
孔23及びブッシュ20、21を貫通孔18及びねじ孔
19と同軸上に支持する。この状態で、貫通孔18、貫
通孔23、ブッシュ20、21及びねじ孔19にボルト
17を装着する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ヒンジ装置では種々の欠点があり、迅速な組立が阻害さ
れている。即ち、前記のヒンジ装置では、グリップ10
を樹脂成形した後、ねじ切り工具を使用してねじ孔19
を形成しなければならない。また、ボルト17をねじ孔
19に装着する場合に、ブッシュ20、21及び貫通孔
23を正確に芯合わせしなければならないが、この芯合
わせ作業は困難を伴う。更に、ボルト17をねじ孔19
にねじ込まなければならない。
【0007】この考案は迅速に組立可能なヒンジ構造体
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を達成するための手段】この考案によるヒンジ構
造体は、支持リブ、支持リブに隣接して形成された嵌合
凹部及び支持リブに対向しかつ嵌合凹部に隣接して設け
られた支持壁を備えた支持体と、支持体の嵌合凹部内に
配置された合成樹脂製の第1のブッシュ及び第2のブッ
シュと、支持体の支持リブに形成された貫通孔並びに第
1のブッシュ及び第2のブッシュを貫通して配置されか
つ支持体の支持壁に形成された受孔に支持されたシャフ
トと、第1のブッシュ及び第2のブッシュを介して回転
可能に支持されたヒンジアームとを備えている。支持リ
ブに装着されるキャップ部を第1のブッシュと一体に形
成し、支持リブの貫通孔と同軸の開口部及び開口部に連
絡するスリットをキャップ部に形成し、キャップ部の開
口部の大きさをシャフトの直径よりやや小さく形成す
る。この考案の実施例では、第1のブッシュ及び第2の
ブッシュはヒンジアームを支持する軸部を備えている。
【0009】
【作用】第1のブッシュに形成したキャップ部を支持リ
ブに装着することにより、支持リブの貫通孔及び受孔に
対して第1のブッシュ、第2のブッシュ及びヒンジアー
ムが自動的に芯だしされる。また、キャップ部の開口部
からシャフトを圧入して第1のブッシュ、第2のブッシ
ュ、ヒンジアーム及び受孔にシャフトを挿入した後、キ
ャップの開口部がキャップ部を構成する合成樹脂自身の
弾性により初期の形状に復帰するので、シャフトの脱落
が自動的に防止される。
【0010】
【実施例】自動車のフロントパネルヒンジ装置に適用し
たこの考案によるヒンジ構造体の実施例を図1〜図5に
ついて以下説明する。これらの図面では、図4及び図5
に示す箇所と同一の部分には同一の符号を付し、説明を
省略する。
【0011】この考案によるヒンジ構造体は、図3〜図
5に示すように、グリップ(支持体)10の支持リブ1
6に装着されるキャップ部20bを第1のブッシュ20
と合成樹脂により一体に形成し、支持リブ16の貫通孔
18と同軸の開口部20c及び開口部20cに連絡する
スリット20dをキャップ部20bに形成する。開口部
20cに挿入されたシャフト24の先端は面取りされ、
把持部11に形成された受孔25に支持される。また、
キャップ部20bの開口部20cの大きさをシャフト2
4の直径よりやや小さく形成する。第1のブッシュ20
及び第2のブッシュ21はヒンジアーム22を支持する
軸部20a、21aを備えている。
【0012】図1及び図2に示すように、第1のブッシ
ュ20に形成したキャップ部20bを支持リブ16に装
着することにより、第1のブッシュ20が固定されるた
め、支持リブ16の貫通孔18及び支持壁11aの受孔
25に対して嵌合凹部15内に配置された第1のブッシ
ュ20、第2のブッシュ21及びヒンジアーム22が自
動的に芯だしされる。また、キャップ部20bの開口部
20cからシャフト24を圧入して第1のブッシュ2
0、第2のブッシュ21、ヒンジアーム22及び受孔2
5にシャフト24を挿入した後、キャップの開口部20
cがキャップ部20bを構成する合成樹脂自身の弾性に
より初期の形状に復帰するので、シャフト24の脱落が
自動的に防止される。また、シャフト24は受孔25の
端部に当接するため、頭部を備えた従来のボルト17を
使用する必要がない。
【0013】この考案の実施態様は前記の実施例に限定
されず、変更が可能である。前記の実施例では、自動車
のフロントパネルヒンジ装置に適用した例を示したが他
のヒンジ構造に広く適用できることは理解されよう。
【0014】
【考案の効果】この考案では、組立時に、支持リブの貫
通孔及び受孔に対して第1のブッシュ、第2のブッシュ
及びヒンジアームが自動的に芯だしされる。また、キャ
ップの開口部がキャップ部を構成する合成樹脂自身の弾
性によりシャフトを挿入する前の形状に復帰するので、
シャフトの脱落が自動的に防止される。従って、従来の
ねじ孔加工及びボルトの螺着、ブッシュの正確な芯合わ
せを必要とせず、ヒンジ構造体を容易に組立ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案による自動車のフロントパネルヒン
ジ装置を示す断面図
【図2】 図1のフロントパネルヒンジ装置の分解斜視
【図3】 第1のブッシュの断面図
【図4】 シャフトを挿入した第1のブッシュの正面図
【図5】 第1のブッシュの斜視図
【図6】 従来の自動車のフロントパネルヒンジ装置を
示す断面図
【図7】 図4のフロントパネルヒンジ装置の分解斜視
【符号の説明】
11..把持部、11a..支持壁、15..嵌合凹
部、16..支持リブ、18..貫通孔、20..第1
のブッシュ、20b..キャップ部、20c..開口
部、20d..スリット、21..第2のブッシュ、2
2..ヒンジアーム、24..シャフト、25..受
孔、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05D 7/00 E05D 5/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持リブ、支持リブに隣接して形成され
    た嵌合凹部及び支持リブに対向しかつ嵌合凹部に隣接し
    て設けられた支持壁を備えた支持体と、支持体の嵌合凹
    部内に配置された合成樹脂製の第1のブッシュ及び第2
    のブッシュと、支持体の支持リブに形成された貫通孔並
    びに第1のブッシュ及び第2のブッシュを貫通して配置
    されかつ支持体の支持壁に形成された受孔に支持された
    シャフトと、第1のブッシュ及び第2のブッシュを介し
    て回転可能に支持されたヒンジアームとを備えたヒンジ
    構造体において、 支持リブに装着されるキャップ部を第1のブッシュと一
    体に形成し、 支持リブの貫通孔と同軸の開口部及び開口部に連絡する
    スリットをキャップ部に形成し、キャップ部の開口部の
    大きさをシャフトの直径よりやや小さく形成したことを
    特徴とするヒンジ構造体。
  2. 【請求項2】 第1のブッシュ及び第2のブッシュはヒ
    ンジアームを支持する軸部を備えた請求項1に記載のヒ
    ンジ構造体。
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