JP2601982B2

JP2601982B2 - パレット移動装置の駆動装置

Info

Publication number: JP2601982B2
Application number: JP5095923A
Authority: JP
Inventors: 俊輔白井
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1993-04-22
Filing date: 1993-04-22
Publication date: 1997-04-23
Anticipated expiration: 2012-04-23
Also published as: JPH06305516A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ローラコンベアの間に
チェンコンベアを設け、鉛直荷重は無動力で支持し水平
方向に移動自在な前記チェンコンベアでパレットを移動
するためのパレット移動装置の駆動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、倉庫の通路から直角方向に設置
された２列の無動力のローラコンベア上のパレットを別
のチェンコンベアや往復運動するロッドで順送りする動
力式のパレット移動装置は知られている。しかしなが
ら、上記の技術は搬送物を一定間隔を保って移動させる
事が必要で、そのため構造が複雑で、制御や保守管理が
面倒である。

【０００３】また特開平１−２９９１０６号にはシャト
ルコンベアにはパレットの搬送技術が開示されている
が、この公知技術はパレットをチェンコンベアで移動さ
せる場合に適用できない。さらに特公昭５０−７３５２
号公報にはローラチェンにドグを設けてドグでパレット
を動かす技術が開示されている。しかしながらかかる公
知技術では、ローラ上を送行するパレットを順次に正確
に停止させて集合させることはできるが、ドグの作動機
構が複雑なため、故障の原因となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ローラコンベア上に無動力で支持され、そして
チェンコンベアで移動するパレットは簡単な構成で移動
停止でき、しかも保守管理が容易なパレット移動装置の
駆動装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、ローラ
コンベアの間にチェンコンベアを設け、鉛直荷重は無動
力で支持し水平方向に移動自在な前記チェンコンベアで
パレットを移動するためのパレット移動装置の駆動装置
において、移動するチェンコンベアにはパレットを移動
させる複数のドグが設けられ、それらのドグはその本体
がキャリアとブッシュとを介して前記コンベアの直角方
向に摺動自在にコンベアに取付けられ、そしてその本体
の両端部にはそれぞれローラが回転自在に設けられ、前
記チェンコンベアの両側にガイドレールを設け、下端の
ローラは前記ガイドレールに係合するようにばねで付勢
されており、そのガイドレールはローラで固定されたカ
ムの上面に支持されてコネクティングロッドを介して回
動自在なパレット検出用のセンサロッドに接続され、そ
のセンサロッドがパレットで回動したときにガイドレー
ルが下降するようにカムに凹部が形成されている。

【０００６】

【作用効果の説明】したがって、無動力のローラコンベ
ア上に支持されたパレットはチェンコンベアに取付けた
ドグによって移動される。そしてパレットがセンサロッ
ドと係合する位置にくると、センサロッドの傾動によっ
てガイドレールはカムの凹部にはいるので、ガイドレー
ルは下降する。このようにガイドレールが下降すると、
ドクも下降されるので、ドグは次のパレットと係合しな
くなる。その結果、次のパレットは停止する。

【０００７】そしてパレットがセンサロッドを通過した
場合はガイドレールが上動するのでドグはパレットと係
合できる位置に上昇し、次のパレットは移動する。この
ようにパレットがセンサロッドと係合すれば次のパレッ
トは停止するので、順次パレットと一定間隔で移動させ
ることができる。

【０００８】そしてドグ本体の両端にローラが回転自在
に設けられているので、ガイドレール上の案内やパレッ
トの底面との接触がスムーズに行われる。またガイドレ
ールが下降しても下端のローラはガイドレールと係合す
るばねが設けられているので、チェンコンベア自体はガ
イドレールの上下位置と関係なく、撓みのない状態とな
り、誤作動がない。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。

【００１０】図１において、チェンコンベア１はスプロ
ケット３、３に装着され、そのチェンコンベア１には、
ローラコンベア（図６参照）上をＡ方向に移動自在に載
せられているパレットＰを移動させるドグ２、２・・・
が設けられている。そしてチェンコンベア１の下側には
ドグ２を昇降させるためのガイドレール８が設けられて
いる。

【００１１】図２、図３はドグ２の詳細を示し、ドグ２
の本体３はチェンコンベア１に設けたキャリア４とブッ
シュ４ａとを介して上下方向に摺動自在に取付けられ、
ばね７によってガイドレール８側に付勢されている。そ
して本体３の両端部にはそれぞれローラ５と６とが回転
自在に装着されている。図２はガイドレール８が下降位
置にあってドグ２がパレットＰと係合していない状態を
示し、図３はガイドレール８が上昇位置にあってドグ２
がパレットと係合するところを示している。

【００１２】図４において、ガイドレール８は少なくと
も２個以上（図示の例では３個）のローラ９、９を備
え、それらのローラ９により位置を固定されたカム１０
の上面に支持されている。そしてコネクティングロッド
１１を介して位置を固定された軸１２ａを中心として回
動自在なセンサロッド１２の一端に接続されている。

【００１３】そして、そのセンサロッド１２の他端はロ
ーラコンベアの上面に出るようばね１３で付勢されてい
る。したがって、図５に示すように、センサロッド１２
がパレットで倒された時、ガイドレール８のローラ９が
カム１０の凹部１０ａに傾斜部１０ｂを経て入り、ガイ
ドレールが下降するよう構成されている。

【００１４】ガイドレール８は、好ましくは図６に示す
ように構成されている。２列に配置されたローラコンベ
ア１５、１５の間には複数のドグ２、２（図３、図４）
を有するチェンコンベア１が設けられ、ガイドレール８
ａは、となりのガイドレール８ｂと約半分ずつ重なるよ
うに配置され、それらのガイドレールは各々少なくとも
パレット２枚分の長さを有している。

【００１５】また、ドグ２のガイドレール側のローラ５
は常に２つのガイドレール８ａ、８ｂに跨がるよう構成
され、符号Ｓａ、Ｓｂの位置にガイドレール８ａ、８ｂ
のセンサロッドがそれぞれ設置されている。

【００１６】したがって、ガイドレール８ａと８ｂとが
共に下降位置にあるときだけドグ５は下がるので、この
場合センサロッドＳａの位置にパレットが有り、センサ
ロッドＳｂの位置にパレットがくるとドグが下降するの
で２番目のパレットも停止する。

【００１７】そして、１番目のパレットがローラコンベ
ア上から取り出されると、２番目のパレットは１番目の
パレットの位置まで進み３番目のパレットがその後に停
止する。同様にして、パレットは隙間を開けずに続けて
搬送される。

【００１８】図７は、本発明の他の実施例を示し、ガイ
ドレール３０が、図８に示すように、少なくとも２つの
ドグ２ａ、２ｂに掛るように構成されている事以外第１
実施例と同じである。

【００１９】ガイドレールが短くてよいが、終点でパレ
ットを取った後に前のパレットがドグを通過するまで次
ぎのパレットが動かないので、パレット１個分だけ明け
て続くようになる。

【００２０】図９は、本発明の別の実施例を示し、ドグ
を取付けるチェンを水平な四角形構造にしたこと以外第
１実施例と同様である。この例は、スペースはあるが、
高さ方向に余裕がない場合に有効である。

【００２１】

【発明の効果】以上の通り本発明によれば、下記のすぐ
れた効果を奏する。（ａ）カムの凹部にガイドレールを案内することでガ
イドレールを下降させドグの係合を解除するので、簡単
な構成で確実に作動させることができる。（ｂ）チェンコンベアはドグに対してばね支持されて
おり、撓みが生ぜずスムーズな作動を行うことができ
る。（ｃ）ドグは本体の両端のローラよりパレットとの係
合や凹部との係合が円滑に行われる。（ｄ）パレットをローラコンベアＣに無動力で支持
し、チェンコンベアによりパレットを移動させる場合
に、簡単な構成で一定間隔での移動を容易に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すフローラックの駆動装
置の模式図。

【図２】図１のドグの例を示す側断面図。

【図３】図２のドグがパレットを駆動する状態を示す
図。

【図４】図１の昇降装置を示す模式図。

【図５】図４のガイドレールが下がった状態を示す図。

【図６】ガイドレールの一般的な配置例を示す図。

【図７】ガイドレールが短い場合の配置例を示す図。

【図８】図７の作用を説明する図。

【図９】本発明の別の実施例を示す俯瞰図。

【符号の説明】

１・・・チェンコンベア２、２ａ、２ｂ・・・ドグ３・・・スプロケット４、２０、３２・・・キャリア５、６・・・ローラ７・・・ばね８、８ａ、８ｂ、３０・・・ガイドレール１０・・・カム１１・・・コネクティングロッド１２・・・センサロッド１２ａ・・・軸１５・・・ローラコンベア

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ローラコンベアの間にチェンコンベアを
設け、鉛直荷重は無動力で支持し水平方向に移動自在な
前記チェンコンベアでパレットを移動するためのパレッ
ト移動装置の駆動装置において、移動するチェンコンベ
アにはパレットを移動させる複数のドグが設けられ、そ
れらのドグはその本体がキャリアとブッシュとを介して
前記コンベアの直角方向に摺動自在にコンベアに取付け
られ、そしてその本体の両端部にはそれぞれローラが回
転自在に設けられ、前記チェンコンベアの両側にガイド
レールを設け、下端のローラは前記ガイドレールに係合
するようにばねで付勢されており、そのガイドレールは
ローラで固定されたカムの上面に支持されてコネクティ
ングロッドを介して回動自在なパレット検出用のセンサ
ロッドに接続され、そのセンサロッドがパレットで回動
したときにガイドレールが下降するようにカムに凹部が
形成されていることを特徴とするパレット移動装置の駆
動装置。