JP2601220Y2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP2601220Y2
JP2601220Y2 JP1993072378U JP7237893U JP2601220Y2 JP 2601220 Y2 JP2601220 Y2 JP 2601220Y2 JP 1993072378 U JP1993072378 U JP 1993072378U JP 7237893 U JP7237893 U JP 7237893U JP 2601220 Y2 JP2601220 Y2 JP 2601220Y2
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JP
Japan
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wiper
shaft support
shaft
sleeve
support portion
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浩司 岡部
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Mitsuba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の窓面を払拭する
ワイパ装置を取付けるための車両用ワイパ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種ワイパ装置においては、ガラス板あるいはボデイ
板等の板材を貫通するようにしてワイパ軸が組み込まれ
るが、その場合に、車種やグレード等の相違によりワイ
パ軸の長さが長短異なるものがある。ところでこのワイ
パ軸は、板材からの突出量は、ワイパアームの関係から
略一定になるよう設定されるから、前記ワイパ軸の長さ
の相違は、ワイパ軸が軸支されるフレーム側の躯体組み
込み位置の調整によつて吸収されることになるが、そう
したとき、フレームと板材との間隙が異なり、この間隙
に、長さの異なるスリーブ(スペーサ)を組み込まざる
を得ないことになるが、このような長さの異なるスリー
ブをいちいち準備することは、部品の共用化に反する許
りでなく、部品管理の煩雑さも招来するという問題があ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる車両用ワ
イパ装置を提供することを目的として創案されたもので
あつて、ワイパモータのケースフレームに突出形成され
る軸支持部から突出するワイパ軸を、スリーブを介在さ
せる状態でガラス板等の板材を貫通させ、その突出先端
部にワイパアームを組付けるように構成してなるワイパ
装置において、前記軸支持部の外周に補強リブを形成す
る一方、スリーブ基端部に軸支持部先端部位に外嵌する
筒状部を形成し、該筒状部に、長さの異なる複数のスリ
ツトを所定角度を存して形成して、スリツトの補強リブ
への選択嵌合で筒状部の軸支持部に対する没入量調整が
できるように構成したことを特徴とするものである。
【0004】そして本考案は、この構成によつて、一つ
のスリーブで、フレームとガラス板等のあいだの間隙が
異なつたものに組込むことができるようにしたものであ
る。
【0005】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は躯体側に一体的に取り付け
られるリヤワイパ用ワイパモータのケースフレームであ
つて、該ケースフレーム1からは筒状の軸支持部1aが
突出形成され、該軸支持部1aから正逆回転駆動をする
ワイパ軸2が突出しているが、前記軸支持部1aの外周
には、90度の間隔を存して第一、第二の補強リブ1
b、1cが交互に形成されている。この補強リブ1b、
1cは、先端が軸支持部1aの先端にまで略及ぶ長いも
のとあいだのある短いものとに設定されている。
【0006】そしてワイパ軸2は、後述する本考案が実
施されたスリーブ3、クツシヨン材4を介在する状態で
ガラス板5を貫通し、外部に露出する先端部にワイパア
ーム6の基端が一体的に組み込まれるようになつている
こと等は何れも従来通りである。ここで、7はスリーブ
3を支持するためのナツト、8は防水キヤツプ、9はワ
イパ軸2にワイパアーム6を固定するためのナツトであ
る。
【0007】前記スリーブ3は、基端部が軸支持部1a
に外嵌するよう筒状になつているが、該筒状部3aに、
前記第一、第二補強リブ1b、1cに対応するよう90
度の間隔を存して長短二種類の第一、第二のスリツト3
b、3cが交互に切欠き形成されている。そしてスリー
ブ3は、短い第二スリツト3cを前記第一補強リブ1
b、第二補強リブ1cの何れか一方に選択して嵌合する
よう組付けることで、軸支持部1aに対する没入量が切
換え調整され、これによつてケースフレーム1とガラス
板5との間隙が異なる二種類のものに採用できる構成に
なつている。
【0008】叙述のごとく構成された本考案の実施例に
おいて、ワイパ装置を組み込む場合に、車種等の相違に
よりワイパ軸2の軸支持部1aからの突出量が長短異な
る二種類のものがあるとき、ケースフレーム1は、ガラ
ス板5に対して遠近異なる位置で取付けられることにな
るが、この場合に、スリーブ3は、ワイパ軸2の突出量
が長いものであるときには、第二スリツト3cが長い第
一補強リブ1bに嵌合するよう筒状部3aを軸支持部1
aに外嵌する(この場合に、実施例のものは第一スリツ
ト3bは第二補強リブ1cに嵌合しない寸法設定になつ
ているが、嵌合するようにしても勿論良い)ことで、軸
支持部1aに対する没入量が小さくなつて、突出量の長
いワイパ軸2に対応させることができ、また、ワイパ軸
2の突出量が短いものであるときには、第二スリツト3
cが短い第二補強リブ1cに嵌合し、第一スリツト3b
が長い第一スリツト1bに嵌合するよう筒状部3aを軸
支持部1aに外嵌することで、軸支持部1aに対する没
入量が大きくなつて、突出量の短いワイパ軸2に対応さ
せることができる。この結果、一種類のスリーブ3であ
つても二様の組み込みができ、部品の共用化が確実に果
たせることになる。しかもこのものは、軸支持部1aを
補強するための補強リブ1b、1cを有効に利用してス
リーブ組み込みの切換えができるという利点がある。
【0009】尚、本考案は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であつて、例えば、ケースフレー
ム軸支持部の外周に、180度の間隔を存して一対の補
強リブを形成する一方、スリーブ筒状部に、90度の間
隔を存して長短二対のスリツトを交互に形成して、補強
リブに長短何れかのスリツトを選択して嵌合すること
で、筒状部の軸支持部に対する没入量調整をすることも
できる。さらに、スリーブの軸支持部への没入量調整
は、二様に限定されず、三様、四様等、任意の数に設定
することができ、また、フロントワイパにも実施するこ
とができる。
【0010】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、ワイパ装置を組み込むにあたり、
車種等の相違によりワイパ軸の軸支持部からの突出量が
長短異なるものがある場合に、補強リブに、スリーブ筒
状部に形成された長さの異なるスリツトを適宜選択して
嵌合することで、スリーブのケースフレーム軸支持部に
対する没入量の調整を行えることになる。この結果、一
種類のスリーブであつても、ワイパ軸の軸支持部からの
突出量の長短に対応して複数の組み込みができ、部品の
共用化を達成できることになる。しかもこのものは、軸
支持部を補強するための補強リブを有効に利用してスリ
ーブ組み込みの切換えができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケースフレームの平面図である。
【図2】ワイパ軸部の断面図である。
【図3】ワイパ軸の突出量が長い場合のスリーブ組込み
状態を示す要部断面図である。
【図4】ワイパ軸の突出量が短い場合のスリーブ組込み
状態を示す要部断面図である。
【図5】(A)、(B)、(C)はスリーブの正面図、
側面図、底面図である。
【符号の説明】
1 ケースフレーム 1a 軸支持部 1b 第一補強リブ 1c 第二補強リブ 2 ワイパ軸 3 スリーブ 3a 筒状部 3b 第一スリツト 3c 第二スリツト 5 ガラス板 6 ワイパアーム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパモータのケースフレームに突出形
    成される軸支持部から突出するワイパ軸を、スリーブを
    介在させる状態でガラス板等の板材を貫通させ、その突
    出先端部にワイパアームを組付けるように構成してなる
    ワイパ装置において、前記軸支持部の外周に補強リブを
    形成する一方、スリーブ基端部に軸支持部先端部位に外
    嵌する筒状部を形成し、該筒状部に、長さの異なる複数
    のスリツトを所定角度を存して形成して、スリツトの補
    強リブへの選択嵌合で筒状部の軸支持部に対する没入量
    調整ができるように構成したことを特徴とする車両用ワ
    イパ装置。
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