JP2601032B2

JP2601032B2 - 空気調和機

Info

Publication number: JP2601032B2
Application number: JP2400351A
Authority: JP
Inventors: 雅彦杉野
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1990-12-04
Filing date: 1990-12-04
Publication date: 1997-04-16
Anticipated expiration: 2012-04-16
Also published as: JPH04214142A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は室外空気を室内へ供給
する給気送風機と、室内空気を室外へ排出する排気送風
機を有する空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】第４図は例えば、従来の外気処理用空気
調和機の構成図で１は給気送風機、２は排気送風機、３
は全熱交換器、４は熱交換器、５は加湿器、６は外気エ
アフィルタ、７は還気エアフィルタ、８は外気取入口、
９は給気吹出口、１０は還気取入口、１１は排気吹出
口、破線で示しているのは現地で据付時に設置されるダ
クトで、１２は外気ダクト、１３は給気ダクト、１４は
還気ダクト、１５は排気ダクトである。この様な構成に
おいて、室外の新鮮外気は外気ダクト１２を通して、外
気取入口８から、吸い込まれ、外気エアフィルタ６でゴ
ミや埃を除去し、全熱交換器３で室内空気を熱交換した
後、熱交換器４で加湿或は、冷却し、加湿器５で加湿さ
れ、室内へ供給される。また室内空気は還気ダクト１４
を通して還気取入口１０から吸込まれ、還気エアフィル
タ７でゴミや埃を除去し、全熱交換器３で室外空気と熱
交換した後、室外へ排出される。この時、給気送風機
１、排気送風機２共に、第５図の電気回路に示すように
送風機用電磁接触器５２Ｆ４４による全速／停止の２つ
のパターンしかなく、運転中は、全速運転のみであり、
風量の調整は、給気風量調整装置１６と排気風量調整装
置１７によって行なわれる。前記給気風量調整装置１６
と前記排気風量調整装置１７の構成は同様であるため前
記排気風量調整装置１７を例に説明する。第６図におい
て排気吹出口１１の内側にスライド可能なベーン１７
ａ，１７ｂが蝶ネジ１８ａ，１８ｂと、ナット１９ａ，
１９ｂにより、空気調和機の外側フレーム２０上に固定
されるように構成されており、据付時に、ダクトの圧損
等を計算した上で前記ベーン１７ａ，１７ｂの間隔（実
質開口寸法）を設定する。つまり、風量が少なくて良い
時はベーン１７ａ，１７ｂ間の間隔を狭く、風量が多く
必要な時は、間隔を広く設定しておくようにする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機は以
上のように構成されているので、もし給気、或は排気送
風機が故障したり、前記送風機への電気配線が断線、欠
相等が生じて風量が正常に出ない時にも、異常検知が不
可能であり空気調和機本体を異常停止させる事も、外部
に対して異常発報する事もできないという問題点があっ
た。

【０００４】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、上記送風機の故障、電気配線の
断線・欠相等で風量が著しく低下した場合には、異常検
知が可能な空気調和機を得る事を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
機は、室外空気吸込口から取入れた室外空気を室内側へ
供給するための給気送風機、この給気送風機により供給
される供給空気を加温、冷却するための熱交換器、前記
供給空気を加湿するための加湿器、室内空気吸込口から
取入れた室内空気を室外側へ排出するための排気送風
機、前記室外空気と前記室内空気との熱交換を行うため
の全熱交換器、前記給気風量及び前記排気風量を検知す
るための風量センサ、前記給気送風機及び排気送風機の
回転数を制御する給気送風機駆動手段と排気送風機駆動
手段、前記風量センサにより検出された検出値に基づき
前記給気送風機駆動手段と排気送風機駆動手段を制御す
る給気風量制御手段と排気風量制御手段を有するものに
おいて、前記給気風量制御手段又は排気風量制御手段の
制御値である出力周波数が所定値の時に、前記風量セン
サが検知した風量が前記所定の出力周波数に対応する所
定風量以下の場合、給気風量制御手段又は排気風量制御
手段が異常停止及び異常発報させる構成としたものであ
る。

【０００６】

【作用】この発明における給気風量制御手段及び排気風
量制御手段は、給気送風機駆動手段及び排気送風機駆動
手段の出力周波数を変化させる事により送風量を増減さ
せる事ができ、かつ、その実際の送風量を風量センサに
より検知できるため、前記出力周波数に対する送風量の
関係により異常な運転状態を検知でき、かつ、送風機を
異常停止させる事も、外部へ異常発報する事も可能であ
る。

【０００７】

【実施例】実施例１．以下、この発明の一実施例を図について説明する。図１
において、１〜１５，２０は図４で説明した通りであ
り、図２は、本実施例における概略電気・回路図であ
る。図１、図２において、給気風量は給気風路給気風量
１ａに設けられた給気風量センサ２１で検知され、給気
風量検知手段２３により電気信号に変換され、給気風量
制御手段２５ａへ送られ、ここである一定の目標値（空
調負荷検知手段により決定された空調負荷により設定）
になるように給気送風機駆動手段２６を制御する。この
給気送風機駆動手段２６は、交流電源を直流に変換する
コンバータ部２８ａと前記直流を再度ある周波数と電圧
を持った交流電源に直すインバータ２８ｂから成り立
つ。同様に排気風量は排気風路２ａ内に設けられた排気
風量センサ２２で検知され、排気風量検知手段２４によ
り電気信号に変換され、排気風量制御手段２５ｂへ送ら
れ、ここで、目標の排気風量になるように、排気送風機
駆動手段２７を制御する。前記排気送風駆動手段２７
は、前記コンバータ部２８ａと排気側のインバータ部２
８ｃから成り立っている。給気，排気共送風量は前記イ
ンバータ２８ｂ，２８ｃからの出力周波数を変化させる
事で行っている。前記空調負荷検知手段２９は、温度セ
ンサ，湿度センサ，ＣＯ₂センサ等種々があり、例えば
ＣＯ₂濃度高い時、給排気量を増加させたり、また、リ
モコン等による強／弱設定でも構わない。

【０００８】図３は図１に示す空気調和機の動作フロー
チャートを示す。ステップ３で運転ＯＮとなるとステッ
プ３２で給気風量検知値（Ｖｊ_S）と給気風量目標値
（Ｖｔ_S）を比較し、同じならばステップ３３で給気送
風機のインバータ周波数（Ｆ_S）を維持する。もしステ
ップ３４でＶｊ_Sの方がＶｔ_Sより小さな場合はステップ
３５でＦ_Sを増加し、もしステップ３４でＶｊ_Sの方がＶ
ｔｓより大きな場合にはステップ３７でＦ_Sを減少させ
る。そして、ステップ３８でＦ_Sが、給気送風機のイン
バータ周波数の所定値Ｆ₁（通常最大周波数）以上の時
は、ステップ３９で、Ｖｊ_Sと給気風量の所定値Ｖ₁（通
常定格の半分程度）と比較し、Ｖｊ_SがＶ₁以下の時には
ステップ４０で異常タイマーをカウントし、そのカウン
ト値Ｔ_Sと異常タイマーの所定値Ｔ₁をステップ４１で比
較して、Ｔ_SがＴ₁以上であればステップ５４でユニット
を異常停止（つまりインバータの出力周波数Ｆ_S，Ｆ_Eを
共に０とする）とし、異常発報用リレー３０にて、外部
に異常が発生した事を通報できるようにしてある。但
し、ステップ３８でＦ_SがＦ₁より小さかった場合や、ス
テップ３９でＶｊ_SがＶ₁より大きかった場合はＴ_Sをタ
イマクリア（Ｔ_S＝０）とし、また、ステップ４１でＴ_S
がＴ₁より小さかった場合にはＴ_Sをそのまま維持したま
ま、排気送風機の制御ステップ４３へ移行する。ステッ
プ４３で排気風量検知値（Ｖｊ_E）と排気風量目標値
（Ｖｔ_E）を比較し、同じならばステップ４４で排気送
風機のインバータ周波数Ｆ_Eを維持する。もし、ステッ
プ４５でＶｊ_EがＶｔ_Eより小さな場合はＦ_Eを増加し、
もしステップ４５でＶｊ_EがＶｔ_Eより大きな場合にはＦ
_Eを減少させる。そして、ステップ４９でＦ_Ｅが排気送
風機のインバータ周波数の所定値（通常最大周波数）以
上の時はステップ５０でＶｊ_Ｅと排気風量の所定値Ｖ₂
（通常定格の半分程度）と比較し、Ｖｊ_EがＶ₂以下の時
には、ステップ５１で異常タイマーをカウントし、その
カウント値Ｔ_Eと前記Ｔ₁をステップ５２で比較し、Ｔ_E
がＴ₁以上であればステップ５４へ移行し、給気側を同
様ユニットを異常停止し、外部へ異常発報を行なう。但
し、ステップ４９でＦ_EがＦ₂より小さかったり、ステッ
プ５０でＶｊ_EがＶ₂より大きかった場合には、Ｔ_Eをタ
イマクリア（Ｔ_E＝０）とし、またステップ５２で、Ｔ_E
がＴ₁より小さかった場合は、Ｔ_Eをそのまま維持したま
ま、次の給気送風機の制御ステップ３２へと戻る。

【０００９】

【発明の効果】以上のようにこの発明による空気調和機
は、室外空気吸込口から取入れた室外空気を室内側へ供
給するための給気送風機、この給気送風機により供給さ
れる供給空気を加温、冷却するための熱交換器、前記供
給空気を加湿するための加湿器、室内空気吸込口から取
入れた室内空気を室外側へ排出するための排気送風機、
前記室外空気と前記室内空気との熱交換を行うための全
熱交換器、前記給気風量及び前記排気風量を検知するた
めの風量センサ、前記給気送風機及び排気送風機の回転
数を制御する給気送風機駆動手段と排気送風機駆動手
段、前記風量センサにより検出された検出値に基づき前
記給気送風機駆動手段と排気送風機駆動手段を制御する
給気風量制御手段と排気風量制御手段を有するものにお
いて、前記給気風量制御手段又は排気風量制御手段の制
御値である出力周波数が所定値の時に、前記風量センサ
が検知した風量が前記所定の出力周波数に対応する所定
風量以下の場合、給気風量制御手段又は排気風量制御手
段が異常停止及び異常発報させる構成としたので、出力
周波数に対する送風量の関係から給気及び排気送風機の
異常な運転状態を検知できるとともに、前記送風機を異
常停止させたり、外部へ異常発報する事が可能となる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による空気調和機の全体構
成図である。

【図２】図１に示す空気調和機の電気回路図である。

【図３】給気送風機及び排気送風機制御に関する動作フ
ローチャートである。

【図４】従来の空気調和機の全体構成図である。

【図５】図４に示す空気調和機の電気回路図である。

【図６】図６は図４に示す空気調和機の風量調整装置の
詳細図である。

【符号の説明】

１給気送風機２排気送風機３全熱交換器２１給気風量センサー２２排気風量センサー２６給気送風機駆動手段２７排気送風機駆動手段

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】室外空気吸込口から取入れた室外空気を
室内側へ供給するための給気送風機、この給気送風機に
より供給される供給空気を加温、冷却するための熱交換
器、前記供給空気を加湿するための加湿器、室内空気吸
込口から取入れた室内空気を室外側へ排出するための排
気送風機、前記室外空気と前記室内空気との熱交換を行
うための全熱交換器、前記給気風量及び前記排気風量を
検知するための風量センサ、前記給気送風機及び排気送
風機の回転数を制御する給気送風機駆動手段と排気送風
機駆動手段、前記風量センサにより検出された検出値に
基づき前記給気送風機駆動手段と排気送風機駆動手段を
制御する給気風量制御手段と排気風量制御手段を有する
ものにおいて、前記給気風量制御手段又は排気風量制御
手段の制御値である出力周波数が所定値の時に、前記風
量センサが検知した風量が前記所定の出力周波数に対応
する所定風量以下の場合、給気風量制御手段又は排気風
量制御手段が異常停止及び異常発報させるようにした事
を特徴とする空気調和機。
【請求項２】給気風量制御手段又は排気風量制御手段
の制御値である出力周波数の所定値を最大周波数とし、
前記所定の出力周波数に対応する所定風量が定格風量の
半分程度としたことを特徴とする請求項１記載の空気調
和機。