JPH06281238A - クリーンルーム用空気調和機 - Google Patents

クリーンルーム用空気調和機

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JPH06281238A
JPH06281238A JP5074194A JP7419493A JPH06281238A JP H06281238 A JPH06281238 A JP H06281238A JP 5074194 A JP5074194 A JP 5074194A JP 7419493 A JP7419493 A JP 7419493A JP H06281238 A JPH06281238 A JP H06281238A
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JP
Japan
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air
fan
pressure
air conditioner
filter unit
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JP5074194A
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Inventor
Toshiro Abe
敏郎 阿部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空調機の運転中エアフィルターの目詰まりや
ファン風量が変化しても能力低下を防止できるクリンル
ーム用空調機。 【構成】 室30の空気を吸込口5a,6a、ダクト
5,6を経て温調エアコン1,2、に夫々とりいれ、そ
の吐出側ダクト4を介してファンフィルタユニット3で
清浄化して室内に吹き出す空調機において、上記ダクト
内で温調エアコンとファンフィルタユニット間に設けた
風路抵抗調整ダンパ12の下流に室内気吸込ダクト16
との合流部を設け、温調エアコン出口空気圧力検出の第
1圧力センサ13,14と合流部空気圧力検出の第2圧
力センサ17の検出圧が所定の圧力範囲となり、第1圧
力センサの検出圧が所定の正圧より高い圧力範囲となる
ように、少なくとも風路抵抗調整ダンパ12の開度調節
を行うダンパ制御手段または、ファンフィルタユニット
3のファン3aの回転速度調節を行う制御を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クリーンルームに使
用する空気調和機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は市販のクリーンルーム用空気調
和機の構造図である。図10において20は部屋の外に
設置されたパッケージ形エアコン、21は吹出口を部屋
の天井面に露出したファン付きエアフィルターユニッ
ト、23はパッケージ形エアコン20の吹出口とファン
付きエアフィルターユニット21の吸込口を接続する接
続ダクト、24は部屋壁面下方部に設けられた第一の吸
込口24aとパッケージ形エアコン20の第一の吸込口
を接続する吸込ダクト、25は天井面に設けられた第二
の吸込口25aよりファン付きエアフィルターユニット
21吸込口付近の接続ダクト23に合流するバイパスダ
クト、26はパッケージ形エアコン20の第二の吸込口
に外気取入口26aより接続された外気取入ダクト、2
4bは第一の吸込口24aに設けられた第一のプレエア
フィルター、25bは第二の吸込口25aに設けられた
第二のプレエアフィルター、26bは外気取入口26a
に設けられた第三のプレエアフィルター、27は部屋壁
面に設けられた陽圧ダンパー、28はパッケージ形エア
コン20吹出口付近の接続ダクト23内に設けられた風
路抵抗調整ダンパー、20aはパッケージ形エアコン2
0内蔵のファン、20bはパッケージ形エアコン20内
蔵の熱交換器、21aはファン付きエアフィルターユニ
ット21内蔵のファン、21bはファン付きエアフィル
ターユニット21内蔵の高性能エアフィルター(HEP
Aフィルター)である。
【0003】次に動作について説明する。この装置は室
内の温度調節と空気清浄を行う。図10において、まず
温度調節はパッケージ形エアコン20で行い、空気清浄
はファン付きエアフィルターユニット21が行う。室温
が目標値から外れている場合にはパッケージ形エアコン
20の熱交換器20bに冷媒を流通させここを通る空気
を冷却または加熱する。一方、ファン20a,21aが
運転するとパッケージ形エアコン20には第一の吸込口
24aより吸込ダクト24を通り室内空気が流入し、ま
た外気取入口26aより外気取入ダクト26を通り外気
が流入する。このとき空気中の粗塵はそれぞれ第一第三
のプレエアフィルター24b,26bで除去される。パ
ッケージ形エアコン20では流入した室内空気と外気が
混合された後、熱交換器20bで冷却または加熱し接続
ダクト23に吹き出す。接続ダクト23の途中には風路
抵抗調整ダンパー28が設けられており、パッケージ形
エアコン20の通過風量が許容値を越えないよう、かつ
風路抵抗調整ダンパー28下流部にバイパスダクト25
より室内空気を吸込むため合流部が負圧となるよう、風
路抵抗調整ダンパー28を据付時に手動で調整してい
る。こうして室内空気は第二の吸込口25aからも第二
のプレエアフィルター25bで粗塵を除去され吸い込ま
れ、バイパスダクト25を通り接続ダクト23でパッケ
ージ形エアコン20で冷却または加熱された空気と合流
しファン付きエアフィルターユニット21に吸い込まれ
る。ファン付きエアフィルターユニット21では内蔵す
る高性能エアフィルター21bで細かい塵埃を除去され
清浄空気となって天井面に露出する吹出口(図示せず)
より室内に吹き出される。吹出口は無数の小さな孔を有
する大面積の板で覆われており、空気はこの孔より低風
速で下方に吹出される。吹出された空気は室内を静かに
流れ再び第一第二の吸込口24a,25aに吸込まれ
る。この空気循環により室内の温度および清浄度が維持
される。なお、上記外気取入れは主として室内への塵埃
侵入防止のため室内を陽圧にすることを目的として行わ
れており、室内圧力は陽圧ダンパー27が所定値に維持
している。また、上記バイパスダクト25は空気清浄能
力向上のため高性能エアフィルター21b通過風量を大
きく取るために設けられてある。これは、このバイパス
風路を設けず過大風量をパッケージ形エアコン20に通
すと冷却時の熱交換器20bよりの露飛び他冷媒制御上
の問題を生ずるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のクリーンルーム
用空気調和機は、上記のような構造となっており、空気
調和機の据付時にパッケージ形エアコンの通過風量が適
正になるように、また、室内空気を吸込むためにダクト
内の合流部が適当な負圧となるように風路抵抗調整ダン
パーの開度をあらかじめ調整設定している。従って、空
調機据付後の運転中に、エアフィルターの目詰まりや、
ファンの風量変化が生じると、あらかじめ設定した風量
バランスがくずれ、空調機に不具合が生じたり、風量不
足による温度調節能力の低下および空気清浄能力の低下
をきたす。たとえば、温度調節用エアコン吸込側エアフ
ィルターが目詰まりした場合には、温度調節用エアコン
熱交換器周囲の空気圧力が低下し負圧となり、結露水の
排水不良という不具合が生じる。また、ファン付きエア
フィルターユニットのエアフィルターが目詰まりした場
合には、風量低下をきたし、温度調節能力および空気清
浄能力の低下が生じることになる。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、空気調和機の運転中に、エアフ
ィルターの目詰まりが発生したり、ファンの風量変化が
生じても、空気調和機に不具合が生じたり、風量低下に
よる温度調節能力の低下や空気清浄能力の低下が生じる
のを自動的に防止するクリーンルーム用空気調和機を得
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる空気調
和機は、温度調節用エアコンの下流にファン付きエアフ
ィルターユニットをダクト接続した空気調和機において
温度調節用エアコンの出口空気圧力が所定の正圧値以下
になったとき上記ファン付きエアフィルターユニットの
ファンモーターの運転を停止せしめる圧力検知制御手段
を設けたものである。
【0007】また、温度調節用エアコンの出口空気圧力
を検出する圧力センサを設け、この出口空気圧力が所定
の圧力範囲となるよう、少なくともファン付きエアフィ
ルターユニットの入口部に設けられた風路抵抗調整ダン
パの開度調節を行うダンパ制御手段、またはファン付き
エアフィルターユニットのファンの回転速度を調節する
ファン制御手段のどちらか一方を設けたものである。
【0008】また、接続ダクト内に設けられた風路抵抗
調整ダンパ下流に室内空気吸込ダクトとの合流部を設
け、温度調節用エアコン出口空気圧力を検出する第一の
圧力センサと、上記合流部の空気圧力を検出する第二の
圧力センサを設け、第二の圧力センサが検出する上記合
流部圧力が所定の圧力範囲であり、第一の圧力センサが
検出する温度調節用エアコン出口空気圧力が所定のより
高い圧力範囲になるように、少なくとも上記風路抵抗調
整ダンパの開度調節を行うダンパ制御手段または、ファ
ン付きエアフィルターユニットのファンの回転速度の調
節を行うファン制御手段を設けたものである。
【0009】
【作用】この発明に係わる空気調和機は、圧力検知制御
手段が温度調節用エアコンの出口空気圧力が所定の正圧
値以下になったときエアフィルターユニットのファンモ
ーターの運転を停止せしめ、空気調和機の不具合の発生
を未然に防止する。
【0010】また、圧力センサの検出値に基づき、温度
調節用エアコンの出口空気圧力が所定の圧力範囲となる
よう、少なくともファン付きエアフィルターユニットの
入口部に設けられた風路抵抗調整ダンパの開度調節を行
い、あるいはファン付きエアフィルターユニットのファ
ンの回転速度の調節を行い、運転を継続しながら、自動
的に空気調和機の不具合の発生を防止し、また、処理風
量低下を抑制して、温度調節能力および空気清浄能力の
低下を防止する。
【0011】また、第二の圧力センサの検出値に基づき
室内空気吸込ダクトとの合流部の空気圧力が所定の圧力
範囲であり、かつ第一の圧力センサの検出値に基づき温
度調節用エアコン出口空気圧力が所定のより高い圧力範
囲となるように、少なくとも風路抵抗調整ダンパの開度
調節を行い、あるいは、ファン付きエアフィルターユニ
ットのファンの回転速度の調節を行い、温度調節用エア
コンをバイパスする空気量を適量確保しつつ、自動的
に、空気調和機の不具合の発生を防止し、また、処理風
量の低下も抑制し、温度調節能力の低下および空気清浄
機能の低下を防止する。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面に基づ
き説明する。図1はこの一実施例を示す構成図である。
図1において、9は熱源機、1,2は熱源機9と配管1
0で接続された温度調節用エアコンである第一第二のフ
ァンコイルユニット、5a,6aは部屋の相対する壁面
の下方部に設けられた吸込口、5,6は吸込口5a,6
aと第一第二のファンコイルユニット1,2とを各々接
続する第一第二の吸込ダクト、5d,6dは第一第二の
吸込ダクト5,6途中に設けられた第一第二の外気取入
口、3はその吹出口3cを部屋の天井面に露出したファ
ン付きエアフィルターユニット、4は第一第二のファン
コイルユニット1,2の吹出口とファン付きエアフィル
ターユニット3の吸込口を接続する接続ダクト、27は
陽圧ダンパ、7,8は各々第一第二のファンコイルユニ
ット1,2の吹出口と大気圧の差を検知し吹出口が負圧
あるいは所定の正圧以下のとき開接する圧力検知制御手
段である差圧スイッチ、1a,2aは各々第一第二のフ
ァンコイルユニット1,2内蔵のファン、1e,2eは
ファン1a,2a運転時風圧で開状態となる逆風防止ダ
ンパ、1b,2bは各々第一第二のファンコイルユニッ
ト1,2内蔵の熱交換器、1c,2cは各々熱交換器1
b,2bの冷媒入口に設けられた二方弁、1d,2dは
各々熱交換器1b,2bの下方に設けられたドレンパ
ン、3aはファン付きエアフィルターユニット3内蔵の
ファン、3bはファン付きエアフィルターユニット3内
蔵の高性能エアフィルター(HEPAフィルター)、5
b,6bは吸込口5a,6aに設けられた吸込エアフィ
ルター、5e,6eは外気取入口5d,6dに設けられ
た外気エアフィルターである。
【0013】図2は図1の実施例のファン1a,2a,
3a運転制御に関する部分の電気回路図を示す。ファン
1a,2a,3aの駆動モーター101a,102a,
103aが全て並列に接続され、これに運転スイッチ1
1、差圧スイッチ7,8が全て直列に接続されている。
【0014】次に動作について説明する。この装置は室
内の温度調節と空気清浄を行う。図1において、まず温
度調節は第一第二のファンコイルユニット1,2とこの
内蔵する熱交換器1b,2bに冷媒配管10で接続され
た熱源機9で行い、空気清浄はファン付きエアフィルタ
ーユニット3が行う。室温が目標値から外れている場合
には第一第二のファンコイルユニット1,2の二方弁1
c,2cが開き熱交換器1b,2bに熱源機9より送ら
れてきた冷媒が流れている。一方室内空気はファン1
a,2a,3aが運転すると吸込口5a,6aおよび外
気取入口5d,6dより吸込まれ、ここで吸込口エアフ
ィルター5b,6bおよび外気エアフィルター5e,6
eにより第一第二のファンコイルユニット1,2に内蔵
する熱交換器1b,2bの目詰まりを防ぐため粗塵を除
去される。次に各々吸込ダクト5,6を通り第一第二の
ファンコイルユニット1,2に入りここの熱交換器1
b,2bで冷却または加熱され、さらに接続ダクト4で
合流した後ファン付きエアフィルターユニット3に入り
ここの高性能エアフィルター3bで細かい塵埃を除去さ
れ清浄空気となって吹出口3cより室内に吹出される。
吹出口3cは無数の小さな孔を有する大面積の板で覆わ
れており、空気はこの孔より低風速で下方に吹出され
る。吹出された空気は室内を下方に進み両壁面の吸込口
5a,6aに再び吸い込まれる。この空気循環により室
内の温度および清浄度が維持される。なお、上記外気取
入れは主として室内への塵埃侵入防止のため室内を陽圧
にすることを目的として行われており、室内圧力は陽圧
ダンパ27が所定値に維持している。
【0015】室温が目標値より高く第一第二のファンコ
イルユニット1,2が冷却運転を行っている場合には、
熱交換器1b,2bで空気中の水分が一部結露し、結露
水は重力により落下しドレンパン1d,2dに集められ
室外に排出されている。
【0016】次に、例えば据付直後室内空気が未だ汚れ
た状態で運転していたとき吸込口エアフィルター5b,
6bが目詰まりした場合、あるいは第一第二のファンコ
イルユニット1,2の内蔵ファン1a,2aいずれかが
なんらかの原因で異常停止した場合には風路の圧力分布
は図3の実線より破線の如く変化するが、ファンコイル
ユニット1,2の出口空気圧力が負圧または所定の正圧
値以下になったとき、図2において差圧スイッチ7,8
が開接しファンコイルユニット1,2およびエアフィル
ターユニット3のファンモーター101a,102a,
103aの運転を停止せしめる。このとき、ファンが異
常停止したファンコイルユニットは風圧がなくなるため
逆風防止ダンパが閉じ、吸込口から逆風を吹出すことを
防止する。
【0017】図4は他の一実施例を示す構成図である。
図4において、1〜6,9〜10,27は図1の実施例
と同一または相当部分を示す。12はファン付きエアフ
ィルターユニット3の吸込口近くの接続ダクト4内に設
けられた風路抵抗調整ダンパ、12aはその駆動モータ
ー、13,14は各々第一第二のファンコイルユニット
1,2の吹出口と大気圧の差を検知する圧力センサ、1
5は圧力センサ13,14の検出値を基に風路抵抗調整
ダンパ12の駆動モーター12aを制御するダンパ制御
手段である制御器である。
【0018】次に動作について説明する。1〜6,9〜
10,27は図1の実施例と同様に動作する。制御器1
5は図5に示す如く圧力センサ13,14の検出値P1
3,P14すなわち第一第二のファンコイルユニット
1,2出口部の空気圧力のうち低い方を所定の正圧値P
0となるよう風路抵抗調整ダンパ12の開度を調節す
る。まずステップ51で圧力センサ13,14の検出値
P13,P14のうち低い方をP1とし、ステップ52
でP1>所定の正圧値P0+1mmAqを判定しYES
であればステップ53で風路抵抗調整ダンパ12の開度
を上げる方向に駆動モーター12aを所定角度回転させ
ステップ51に戻る。ステップ52でNOであればステ
ップ54に進みP1<P0を判定しYESであればステ
ップ55で風路抵抗調整ダンパ12の開度を下げる方向
に駆動モーター12aを所定角度回転させステップ51
に戻る。ステップ53でNOであればそのままステップ
51に戻る。例えば据付直後室内空気が未だ汚れた状態
で運転していたとき吸込口エアフィルター5b,6bが
目詰まりした場合、あるいは第一第二のファンコイルユ
ニット1,2の内蔵ファン1a,2aいずれかがなんら
かの原因で異常停止した場合にはP1<P0となり風路
抵抗調整ダンパ12の開度を下げる方向に駆動モーター
12aを回転させる。このとき風路の圧力分布は図6の
破線の如く変化する。
【0019】また、ファン付きエアフィルターユニット
3の高性能エアフィルター3bが目詰まりしてきた場合
には、P1>P0+1となり風路抵抗調整ダンパ12の
開度を上げ、風路の圧力変化は図6の一点鎖線の如く変
化する。このため、風量はある程度の時間までは低下す
ることなく温度調節能力および空気清浄能力が維持され
る。
【0020】なお、図4の実施例では風路抵抗調整ダン
パの開度によりファンコイルユニット出口圧力を調節し
ているが、ファン制御手段によりファン付きエアフィル
ターユニットのファンモーターをインバータ制御し、回
転速度を調節してファンコイルユニット出口圧力を調節
してもよい。すなわち、ファンコイルユニット出口圧力
が下がりそうになるとファン付きエアフィルターユニッ
トのファンモーターを減速し、出口圧力が上りそうにな
ると増速し、出口圧力を所定の正圧値に維持する。さら
に、風路抵抗調整ダンパの開度調整とファン付きエアフ
ィルターユニットのファンモーターの速度調節とを組み
合わせて制御してもよい。
【0021】図7は他の一実施例を示す構成図である。
図7において、1〜6,9〜15,27は図4の実施例
と同一または相当部分を示す。16aは室内壁面下方に
設けられた第三の吸込口、16は第三の吸込口16aよ
り接続ダクト4の風路抵抗調整ダンパ12下流部に合流
するバイパスダクト、16bは第三の吸込口エアフィル
ター、17はこの合流部の圧力と大気圧の差を検知する
第二の圧力センサであり、制御器15は第一の圧力セン
サ13,14および第二の圧力センサ17の検出値を基
に風路抵抗調整ダンパ12の駆動モーター12aの回転
角度を調節する。
【0022】次に動作について説明する。1〜6,9〜
10の機器は図1の実施例とほぼ同様に動作する。ファ
ン付きエアフィルターユニット3のファン3aが運転す
ると風路抵抗調整ダンパ12およびバイパスダクト16
の風路抵抗があるため、バイパスダクト16の合流部は
負圧となり、この圧力差で室内空気が第三の吸込口16
aより吸い込まれバイパスダクト16を通り接続ダクト
4に合流する。ここで、第一第二のファンコイルユニッ
ト1,2で冷却されまたは加温された空気と混合されフ
ァン付きエアフィルターユニット3に吸い込まれる。
【0023】制御器15は図8に示す如く制御する。ま
ず、ステップS80〜83で圧力センサ17の検出する
バイパスダクト16合流部の圧力P2(大気圧との差)
が必要バイパス風量とバイパス風路抵抗特性より定まる
適正負圧値の範囲(図の例では−6〜−1mmAq)と
なるよう風路抵抗調整ダンパ12の開度を調節する。ス
テップS80でP2<−1mmAqを判定しNOの場合
にはステップS81で風路抵抗調整ダンパ12の開度を
下げる方向に駆動モーター12aを回転しステップS8
0に戻る。ステップS80でYESの場合にはステップ
S82に進みP2>−6mmAqを判定する。ここでN
Oの場合にはステップS83で風路抵抗調整ダンパ12
の開度を上げる方向に駆動モーター12aを回転しステ
ップS80に戻る。ステップS82でYESの場合には
ステップS84に進み以降のステップで圧力センサ1
3,14の検出値すなわち第一第二のファンコイルユニ
ット1,2出口部の空気圧力(大気圧との差)のうち低
い方を所定の正圧値(図の例では4〜6mmAq)に近
付ける。ステップS84で圧力センサ13,14の検出
値の低い方をP1とし、ステップS85でP1<6mm
Aqを判定する。ここでNOの場合にはステップS86
で風路抵抗調整ダンパ12の開度を上げる方向に駆動モ
ーター12aを回転しステップS80に戻る。ステップ
S85でYESの場合にはステップS87に進みP1>
4mmAqを判定する。ここでNOの場合にはステップ
S88で風路抵抗調整ダンパ12の開度を下げる方向に
駆動モーター12aを回転しステップS80に戻る。ス
テップS87でYESの場合にはそのままステップS8
0に戻る。これを繰り返し、バイパスダクト16合流部
の圧力P2が必要バイパス風量より定まる所定の適正負
圧値の範囲に治め、かつファンコイルユニット1,2出
口部の空気圧力のうち低い方P1を所定の正圧値に近付
けるよう風路抵抗調整ダンパ12の開度が調節される。
万が一、P2の条件とP1の条件の両方を満足できない
場合には、P2の条件を優先しバイパスダクト16合流
部の圧力が正圧になり第三の吸込口16aより風が吹き
出すことを防止する。
【0024】今、例えば据付直後室内空気が未だ汚れた
状態で運転しており吸込口エアフィルター5b,6bが
目詰まりした場合、あるいは第一第二のファンコイルユ
ニット1,2の内蔵ファン1a,2aいずれかがなんら
かの原因で異常停止した場合には風路抵抗調整ダンパ1
2の開度を下げる方向に駆動モーター12aを回転させ
る。このとき風路の圧力分布は図9の破線の如く変化す
る。バイパスダクト16合流部の圧力は低下するためバ
イパス風量が増加しファン付きエアフィルターユニット
3の処理風量低下は抑制され空気清浄機能の低下が抑制
される。
【0025】また、ファン付きエアフィルターユニット
3の高性能エアフィルター3bが目詰まりしてきた場合
には風路抵抗調整ダンパ12の開度を上げ、風路の圧力
分布は図9の一点鎖線の如く変化する。バイパスダクト
16合流部の圧力が上昇しバイパス風量が低下するが風
路抵抗調整ダンパ12の開度が上がるため第一第二のフ
ァンコイルユニット1,2の処理風量はある程度の時間
までは低下することなく冷却加熱能力が低下しない。ま
た、ファン付きエアフィルターユニット3の処理風量低
下も抑制され空気清浄機能の低下が抑制される。
【0026】なお、図7の実施例では、風路抵抗調整ダ
ンパの開度により、合流部の圧力とファンコイルユニッ
ト出口圧力とを調節しているが、ファン制御手段により
ファン付きエアフィルターユニットのファンモーターを
インバータ制御し、回転速度を調節してもよい。さら
に、風路抵抗調整ダンパの開度調整とファン付きエアフ
ィルターユニットのファンモーターの速度調節とを組み
合わせて制御してもよい。
【0027】上記実施例では、1台のファン付きエアフ
ィルターユニットに対して、2台の温度調節用エアコン
の組合せの場合を記しているが、本組合せに限定される
ものではなく、必要に応じて複数の温度調節用エアコン
と複数のファン付きエアフィルターユニットをダクト接
続により組み合わせる等両者の組合せ台数は自由に選定
可能である。また、温度調節用エアコンをバイパスする
室内空気吸込ダクトも複数設置可能である。
【0028】温度調節用エアコン、ファン付きエアフィ
ルターユニットおよび室内空気吸込ダクトの設置台数を
適宜選定することにより、部屋の大きさが変わっても、
同一の温度調節用エアコンおよびファン付きエアフィル
ターユニットの組合せ台数を変えることで対応でき、容
量の異なるものを多種類準備する必要がなくなる。ま
た、吸込口および吹出口を分散化できるので、室内温度
分布の向上が図れる。さらに、温度調節用エアコンをバ
イパスする室内吸込ダクトを増加することにより、ファ
ン付きエアフィルターユニットの風量のみ増やし、空気
清浄能力の向上が図れる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、温度
調節用エアコンの下流にファン付きエアフィルターユニ
ットをダクト接続した空気調和機において温度調節用エ
アコンの出口空気圧力が所定の正圧値以下になったとき
上記ファン付きエアフィルターユニットのファンモータ
ーの運転を停止せしめる圧力検知制御手段を設けたの
で、空気調和機の不具合の発生を未然に防止できる。
【0030】また、温度調節用エアコンの出口空気圧力
を検出する圧力センサを設け、この出口空気圧力が所定
の圧力範囲となるよう、少なくともファン付きエアフィ
ルターユニットの入口部に設けられた風路抵抗調整ダン
パの開度調節を行うダンパ制御手段、またはファン付き
エアフィルターユニットのファンの回転速度を調節する
ファン制御手段のどちらか一方を設けたので、運転を継
続しながら、自動的に空気調和機の不具合の発生を防止
し、また、処理風量低下を抑制して、温度調節能力およ
び空気清浄能力の低下を防止できる。
【0031】また、接続ダクト内に設けられた風路抵抗
調整ダンパ下流に室内空気吸込ダクトとの合流部を設
け、温度調節用エアコン出口空気圧力を検出する第一の
圧力センサと、上記合流部の空気圧力を検出する第二の
圧力センサを設け、第二の圧力センサが検出する上記合
流部圧力が所定の圧力範囲であり、第一の圧力センサが
検出する温度調節用エアコン出口空気圧力が所定のより
高い圧力範囲になるように、少なくとも上記風路抵抗調
整ダンパの開度調節を行うダンパ制御手段または、ファ
ン付きエアフィルターユニットのファンの回転速度の調
節を行うファン制御手段のどちらか一方を設けたので、
温度調節エアコンをバイパスする空気量を適量確保しつ
つ、自動的に、空気調和機の不具合の発生を防止し、ま
た、処理風量の低下も抑制でき、温度調節能力の低下お
よび空気清浄機能の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による空気調和機の構成図
である。
【図2】図1の空気調和機の電気回路の一部である。
【図3】図1の空気調和機の風路の圧力分布図である。
【図4】この発明の他の一実施例による空気調和機の構
成図である。
【図5】図4の空気調和機の制御器のフローチャートで
ある。
【図6】図4の空気調和機の風路の圧力分布図である。
【図7】この発明の他の一実施例による空気調和機の構
成図である。
【図8】図7の空気調和機の制御器のフローチャートで
ある。
【図9】図7の空気調和機の風路の圧力分布図である。
【図10】従来の空気調和機の構成図である。
【符号の説明】
1,2 温度調節用エアコン(ファンコイルユニット) 3 ファン付きエアフィルターユニット 4 接続ダクト 7,8 圧力検知制御手段(差圧スイッチ) 12 風路抵抗調整ダンパ 13,14 第一の圧力センサ 15 ダンパ制御手段(制御器) 17 第二の圧力センサ 30 部屋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度調節用エアコンの下流にファン付き
    エアフィルターユニットをダクト接続し、部屋の空気を
    上記温度調節用エアコンに取り入れ、温度調節し、上記
    ダクトを通して、上記ファン付きエアフィルターユニッ
    トで清浄化した後、上記部屋に吹き出す空気調和機にお
    いて、上記ダクト内の上記温度調節用エアコンの出口空
    気圧力が所定の正圧値以下になったとき上記ファン付き
    エアフィルターユニットのファンモーターの運転を停止
    せしめる圧力検知制御手段を設けたことを特徴とするク
    リーンルーム用空気調和機。
  2. 【請求項2】 温度調節用エアコンの下流にファン付き
    エアフィルターユニットをダクト接続し、部屋の空気を
    上記温度調節用エアコンに取り入れ、温度調節し、上記
    ダクトを通して上記ファン付きエアフィルターユニット
    で清浄化した後、上記部屋に吹き出す空気調和機におい
    て、上記温度調節用エアコンの出口空気圧力を検出する
    圧力センサを設け、この出口空気圧力が所定の圧力範囲
    となるように、少なくとも、上記ファン付きエアフィル
    ターユニットの入口部に設けられた風路抵抗調整ダンパ
    の開度調節を行うダンパ制御手段または、上記ファン付
    きエアフィルターユニットのファンの回転速度の調節を
    行うファン制御手段のどちらか一方を設けたことを特徴
    とするクリーンルーム用空気調和機。
  3. 【請求項3】 温度調節用エアコンの下流にファン付き
    エアフィルターユニットをダクト接続し、部屋の空気を
    上記温度調節用エアコンに取り入れ、温度調節し、上記
    ダクトを通して、上記ファン付きエアフィルターユニッ
    トで清浄化した後、上記部屋に吹き出す空気調和機にお
    いて、上記ダクト内で上記温度調節エアコンと上記ファ
    ン付きエアフィルターユニット間に設けた風路抵抗調整
    ダンパ下流に室内空気吸込みダクトとの合流部を設け、
    上記温度調節用エアコン出口空気圧力を検出する第一の
    圧力センサと、上記合流部の空気圧力を検出する第二の
    圧力センサを設け、第二の圧力センサが検出する上記合
    流部圧力が所定の圧力範囲となり、第一の圧力センサが
    検出する上記温度調節用エアコン出口空気圧力が所定の
    より高い圧力範囲となるように、少なくとも上記風路抵
    抗調整ダンパの開度調節を行うダンパ制御手段または、
    ファン付きエアフィルターユニットのファンの回転速度
    の調節を行うファン制御手段のどちらか一方を設けたこ
    とを特徴とするクリーンルーム用空気調和機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0814598A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Kajima Corp 外気処理設備
KR100376814B1 (ko) * 2000-04-25 2003-03-19 한미설비 주식회사 이중압력법을 이용한 실내덕트시스템의 풍량제어장치
JP2016010453A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社東芝 衣類乾燥機
JP2016196985A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 日本エアーテック株式会社 クリーンブース装置
JP2017093608A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 清水建設株式会社 手術室の空調システム

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