JP2600795B2 - セメント板状製品の製造方法 - Google Patents

セメント板状製品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセメント板状製品の製造方法に関するもの
で、セメント板状製品製造工程の内、必須の養生工程で
品質のバラツキが生じ難いものである。
〔従来の技術〕
2枚のセメント板状製品の頂部面相互を突き合せ一体
化した形状が矩形となるセメント板状製品は屋根瓦のよ
うに小割感を出すために小さな形状にする必要がある製
品に多い。これは、セメント板を抄造方式、押出方式等
種々の方式で製造しても小さな形状の製品を1個1個セ
メント板よりプレス成形して製造したのでは効果が悪
い。このために、多数の小さな形状の製品を一度に多数
個製造する事が行われ、1枚のセメント板よりプレスで
少くとも4〜8枚取ることが行われている。
第4図は8枚のセメント板状製品が4組突き合せ一体
となった矩形のセメント板(イ)を積層したものを合い
板(ロ)を介して更に積層してパレット(ハ)上に載置
し自然養生している状態を示している。この養生したセ
メント板(1)を切断して第3図に示す如く8枚のセメ
ント板状製品である屋根瓦(ニ)を得た時、屋根瓦
(ニ)はその存在した位置により品質にバラツキが生じ
るものである。即ち、養生はセメント板(イ)全体とし
て内部では水和反応が進行し、外部環境との間では水分
の蒸発が行われる。このために、屋根瓦(ニ)とした
時、そのセメント板(イ)の中での存在した位置で、1
辺のみが外部と接触していた屋根瓦(ニ)と2辺が外部
と接触していた屋根瓦(ニ′)とがあり、含有する水分
に差が生じ、この結果、品質に差が生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術では1枚のセメント板を切断して得られる
多数のセメント板状製品では外部と接触する面積が異な
るため含有水分に差が生じ品質にバラツキが生じるもの
であった。
本発明は、切断前の1枚のセメント板の段階で外部と
接触する状態が、切断して後のセメント板状製品となっ
た状態で、セメント板状製品としての外部との接触面積
が相互に同じであるセメント板状製品の製造方法を提供
するもので、品質にバラツキの少いセメント板状製品を
得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のセメント板状製品の製造方法は2枚のセメン
ト板状製品の頂部面相互を突き合せ一体化した形状でな
る矩形のセメント板を積層し、養生した後に矩形のセメ
ント板を頂部面相互の突き合せ部で切断して2枚のセメ
ント板状製品を製造するものである。
〔実施例〕
本発明のセメント板状製品の製造方法について実施例
の図面に基いて説明する。
第1図において、Aはセメント板であり、1はセメン
ト板Aを養生後切断して得られるセメント板状製品であ
る屋根瓦である。セメント板Aは2枚のセメント板状製
品1の頂部面相互を突き合せ一体化した形状をしてい
る。セメント板Aは養生する場合、具体的には第2図に
示す如く行う。即ち、セメント板Aを合い板2上に積層
した積層体を間隔において設けたものを複数段パレット
3上に積層する。この状態で養生し、養生後に第1図に
示す如くセメント板Aを切断して2枚のセメント板状製
品1を得る。このセメント板状製品1は2枚ともに外周
が同じ面積を外部に接し、外周の養生条件が同じとな
る。このために養生の際品質なバラツキが生じ難い。具
体的に品質とは、クラック、曲げ強度、反り等にバラツ
キが生じ難い。
〔発明の効果〕
本発明のセメント板状製品の製造法では、養生の際、
外周が外部に接する面積、位置が同じであり、セメント
板状製品の養生条件が同じとなって品質にバラツキが生
じ難いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるセメント板とそれから得られる
セメント板状製品の斜視図、第2図はセメント板の養生
状態を示す斜視図、第3図は従来のセメント板とセメン
ト板状製品の斜視図、第4図は従来の養生状態を示す斜
視図である。 図において、Aはセメント板、1はセメント板状製品、
2は合い板、3はパレットである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のセメント板状製品の頂部面相互を突
    き合せ一体化した形状でなる矩形のセメント板を積層
    し、養生した後に矩形のセメント板を頂部面相互の突き
    合せ部で切断して二枚のセメント板状製品を製造するセ
    メント板状製品の製造方法。
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