JPH0328452A - 薄石複合板とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄石複合板とその製造方法に係り、より詳細
には、建築物の石張り壁面を簡単に形戒でき、かつ左右
両端の厚みが均一な薄石複合板とその製造方法に関する
． Ｃ従来の技術〕 御影石等の天然石材の薄石材が建築用壁材として、多く
採用されている．しかし、従来の薄石材の場合、特に、
その厚みが、３〜ｌＱｍｍ程度のものは、施工時に、多
くの手数がかかると共に、破出等のおそれがあった． そこで、近年、薄石材の背面に、その位置をずらした状
態でヘニア板等よりなる補強板を張り合わせ、該補強板
の突出部位を、壁而に対して釘打ち等して石張り璧而を
形成できるようにした｝Ｗ石川合板が提案されている。

そして、該薄石複合板の場合、薄石材の背面を補強板に
よって補強しているので、壁面施工時に、該薄石材が破
損したリする問題が解消できると共に、補強板でもって
釘打ちするので、施工が簡単である等の利点を備えてい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述した従来の薄石複合板の場合、次のような
問題がある． ■　補強板の厚みが一定であるので、均一厚みの複合板
とするためには、均一厚みの薄石材を得る必要があるが
、該薄石材の得るのに、多くの製造コストを要する．す
なわち、石材をカントして３〜１０ｆｉの厚みの薄石材
を得る場合、水・砂等を所定量用いて、一定条件下でも
って、特殊なブレードで切削する必要があるので、その
切削装置が複雑化し、かつ製造コストが高くなる． ■　補強板がベニア板等の木質材であるため、湿気に弱
い面があり、外壁面材、浴室壁面材等としての使用が制
限される． ■　断熱性や防音性の面で限度がある。

本発明は、上述した点に対処して創案したものであって
、その目的とする処は、建築物の石張り壁面を簡単に形
成でき、かつ左右両端の厚みが均一な薄石複合板とその
製造方法を提供することにある． 〔課題を解決するための手段〕 そして、上記課題を解央するための手段としての本発明
の薄石複合板は、両端の厚みが不均一の薄石材の背面に
、発泡スチロール等の合成樹脂を素材とした補強材を配
設し、該薄石材と補強材との複合材を形戒し、該複合材
の両端の厚みを均一厚みに調整した構戒よりなる． また、本発明の薄石複合板の製造方法は、不均一厚みの
薄石材の周囲に、該薄石材の厚みより厚みのある枠材を
配設し、該枠社内に薄石材の背面より発泡スチロール板
を配設すると共に、該発泡スチロール板の背面より押圧
して、該発泡スチロール板を圧縮し、該薄石材の背面に
発泡スチロール板よりなる補強材を接合し、均一厚みの
複合材を製造するようにした構成よりなる． さらに、本発明の薄石複合板の製造方法は、容器内に不
均一厚みのｙ１万材を配設し、該薄石材の背面より未発
泡合戒樹脂素材を入れると共に、該溶剤を発泡させて上
記薄石材の背面に発泡樹脂よりなる補強材を形成接合さ
せて均一厚みの複合材を製造するようにした構戒よりな
る． 〔作用〕 そして、上記構成に基づく、本発明の薄石複合板は、薄
石材の背面に発泡スチロール等の合成樹脂を素材とした
補強材を配設して、該薄石材の不均一厚みを調整するよ
うにしているので、薄石材として、均一厚みのものを準
備しなくても、一定厚みの複合板が容易に得られるよう
に作用する．また、本発明の薄石複合板の製造方法は、
補強材を形成する発泡スチロール板を薄石材の背面に押
圧処理して、該薄石材に接合すると共に、その厚み調整
を並行して行えるように作用する．さらに、本発明の他
の薄石複合板の製造方法は、薄石材を所定厚みの容器内
に入れ、該薄石材の背面に未発泡合成樹脂素材を入れる
と共に、これを発泡処理させて、薄石材の背面に補強材
を形成させると共に、均一厚みの薄石複合板を製造でき
るように作用する． 以上のように、本発明の薄石複合板とその製造方法は、
薄石材の背面に合成樹脂材を配設することで、その厚み
を均一化させた点に特徴を有し、この点によって、均一
厚みの薄石材を容易に提供できるという格別な作用を奏
するものである．〔実施例〕 以下、図面を参照しながら、本発明を具体化した実施例
について説明する． ここに、第１〜３図は、本発明の実施例を示し、第ｌ図
は、薄石複合板の断面図、第２図、第３図は、それぞれ
製造工程を説明するための工程説明図である． 本実施例の薄石複合仮ｌは、概略すると、薄石材２の背
面に補強材３が張り合わせられた構成よりなる。

薄石材２は、厚みが３〜ｉｏｍｓ程度の方形状に薄切さ
れた石材であって、その表面は磨き挙げ勝利された横戒
となっている。ここで、薄石材２としては、御影石、大
理石その他の天然石材を、切削処理等によって、薄切処
理されたものが用いられている．従って、通常、薄石材
２の厚みは、左右端で、その厚みに差を生し、均一厚み
のものとなっていない（誤差として、通常、５關厚のも
のの場合には、左右端間に０．１〜２富■生しる）．し
かし、均一厚みのものを用いてもよい。そして、その背
面には、捕強材３が配設されている．補弛材３ぱ、薄石
材２の背面に糊料等によって貼り付けられていて、薄石
材２と一体化されている。補強材３としては、発泡スチ
ロール板が用いられ、該発泡スチロール板は、通常、そ
の厚みが薄石材２と同程度の厚みのものを用いるように
している。そして、補強材３によって、薄石材２の不均
一な厚みが調整されている。

次ぎに、薄石材２の背面への補強材３の配設方法、換言
すれば、本発明の薄石複合板ｌの製造方法について説明
する． 製造方法１ 本方法は、第２図に示すように、涜石材２の周囲に、薄
石材２の厚みより厚みのある枠材（容器状物であっても
よい．この場合は、該容器状物内に薄石材を配設する構
威となる．）４を配設すると共に、枠材４内に薄石材２
の背面より発泡スチロール板５を配設し、その上方より
、枠材４の全域を覆う大きさの押圧板６により、発泡ス
チロール板５を押圧処理して、発泡スチロール板５を圧
縮して捕強材３を形成させ、枠材４の厚みの薄石複合板
を得るようにした方法である。

そして、本方法の場合、補強材３を発泡スヂ「Ｉール板
５によって形戒するようにしているので、その圧縮押圧
処理が簡単に行え、薄石材の厚み調整の修正がスムーズ
に行える等の利点を有する。

また、簿石複合板ｌの厚みは、枠材４の厚みのＩｌ￥な
るものを用いることで、１重々の厚みの複合牟反を得る
ことができる．なお、押圧処理のための圧力としては、
５ｔ程度が好ましい．しかし、他の圧力でもって行って
もよい． １！遣方法２ 本方法は、第３図に示すように、容器７内に薄石材２を
配設し、薄石材２の背面より、未発泡合成樹脂素材（ｉ
ｌｌ常、ウレタン系またはスチロール系等）を入れると
共に、該未発泡樹脂素材を発泡させて、薄石材２の背面
に発泡樹脂よりなる補強材３を形戒接合させて均一厚み
の複合材を製造するようにした方法である． そして、本方法の場合、発泡処理によって、薄石材２の
背面に発泡樹脂による補強材３を一体形成させるように
すると共に、厚みの均一な複合材を容易に提供できると
いう利点を備えている。複合材の厚み！Ｉｌ整は、樹脂
量、発泡時間、容器の大きさ等を適宜変史することによ
って、種々の厚みのものを得ることができる．また、本
方法の場合には、薄石材２の背面に凹凸等が形成されて
いる場合であっても、樹脂が、該部分と密着状態に充填
されるので、薄石材２と補強材３との間に、不必要な隙
間や空間部が形成されない．なお、用途に応して、該隙
間等を形戒ずる場合であっても同様に処理できる。

なお、．製造方法は、上述した２種類の方法の他に種々
の方法が採用できる。例えば、■容器内に薄石材を配設
ずると共に、その背面に熱硬化性樹脂等を充填して、該
樹脂を加熱処理することで硬化させ、薄石材と一体化さ
せるようにした方法、■］二記方法において、樹脂の代
わりに、鋸屑等の樹脂粉末と糊剤を混合した液剤を用い
て、これを硬化させることで、薄石材と一体化するよう
にした方法、■薄石材の背面に発泡スチロール板を糊料
等によって張り付け処理した後、均一厚み、均一大きさ
等にカット処理等することで複合材とする方法、等が採
用できる． また、前述した未発泡合戒樹脂に、鋸屑等の樹脂粉末を
混合したものを用いてもよい。この場合、捕強材として
の強度を一層高めると共に、断熱性も向」ニさせ得る。

そして、」二述した本実施例の薄石複合板は、通常の薄
石材と同様にして、建築物等の外壁石板、内壁石板等と
して、打ちつけ、あるいは張り付け施工することで採用
できる．そして、本薄石複合板の場合、薄石材の背面が
、ベニア板等の補強材と異なり、原則として発泡性樹脂
を補強材として用いているので、厚み調整の他に、薄石
材自体に断熱性、防音性の諸効果を発揮させ得るという
利点をも有する． なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものでな
く、本発明の要しを変更しない範囲内で変形実施できる
ものを含む．因みに、薄石材の裏面の一部に上記補強材
を配設するようにした構戒としてもよいことは当然であ
り、さらに、該薄石材より大きめの補強材を配設した構
成等としてもよいことも当然である． 〔発明の効果〕 以上の説明より明らかなように、本発明の薄石複合板に
よれば、薄石材の背面に発泡スチロール等の合成樹脂を
素材とした補強材を配設して、該薄石材の不均一厚みを
調整するようにしているので、薄石材として、均一厚み
のものを準備しなくても、一定厚みの複合板が容易に得
られるという効果を有する。また、断熱性、防音性を備
えた複合板としての作用をも発揮し得るという効果を有
する． また、本発明の薄石複合板の製造方法によれば、補強材
を形成する発泡スチロール板を薄石材の背面に押圧処理
して補強材を形成するので、補強材の薄石材への接合と
並行して、その厚み調整を行えるという効果を有する。

さらに、本発明の他の薄石複合板の製造方法によれば、
薄石材の背面に未発泡合成樹脂素材を入れると共に、こ
れを発泡処理させて、薄石材の背面に補強材を形成させ
るようにしているので、薄石材と補強材との密着性を向
上させ得ると共に、均一厚みの薄石複合板を容易に製造
できるという効果を有する．

【図面の簡単な説明】

第ｌ〜３図は、本発明の実施例を示し、第１図は、薄石
複合板の断面図、第２図、第３図は、それぞれ製造工程
を説明するための工程説明図である． ｌ・・・薄石複合板、２・・・薄石材、３・・・補強材 第１図 特　許　出願人 株式会社中国地所

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）両端の厚みが不均一の薄石材の背面に、発泡スチ
   ロール等の合成樹脂を素材とする補強材を配設し、該薄
   石材と補強材との複合材を形成し、該複合材の両端の厚
   みを均一厚みに調整したことを特徴とする薄石複合板。
2. （２）不均一厚みの薄石材の周囲に、該薄石材の厚みよ
   り厚みのある枠材を立設し、該枠材内に薄石材の背面よ
   り発泡スチロール板を配設すると共に、該発泡スチロー
   ル板の背面より押圧して、該発泡スチロール板を圧縮し
   、該薄石材の背面に発泡スチロール板よりなる補強材を
   接合し、均一厚みの複合材を製造するようにしたことを
   特徴とする薄石複合板の製造方法。
3. （３）容器内に不均一厚みの薄石材を配設し、該薄石材
   の背面より未発泡合成樹脂素材を入れると共に、該溶剤
   を発泡させて上記薄石材の背面に発泡樹脂よりなる補強
   材を形成接合させて均一厚みの複合材を製造するように
   したことを特徴とする薄石複合板の製造方法。