JP2600275Y2 - 変速装置における油圧クラッチ切換制御装置 - Google Patents

変速装置における油圧クラッチ切換制御装置

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JP2600275Y2
JP2600275Y2 JP1992054662U JP5466292U JP2600275Y2 JP 2600275 Y2 JP2600275 Y2 JP 2600275Y2 JP 1992054662 U JP1992054662 U JP 1992054662U JP 5466292 U JP5466292 U JP 5466292U JP 2600275 Y2 JP2600275 Y2 JP 2600275Y2
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文雄 阿部
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新潟コンバーター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、変速装置における油
圧クラッチ切換制御装置に関し、特に、油圧ポンプから
各速度段の油圧クラッチに至る油圧回路に、それぞれ、
切換指令器により作動される電磁弁と、この電磁弁から
の油圧により作動される昇圧弁とを備えた変速装置にお
ける油圧クラッチ切換制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置においては、変速を
指示する切換指令器は、変速前速度段(以下、「旧速度
段」という。)の電磁弁にオフ信号、すなわち、係合中
の油圧クラッチを脱にする信号を出力するとともに、変
速しようとする速度段(以下、「新速度段」という。)
の電磁弁にオン信号、すなわち、変速しようとするクラ
ッチを係合する信号を出力するものであった。したがっ
て、変速の際、図3に示されるように、旧速度段の油圧
クラッチの油圧P1は、直ちにゼロまで下降するが、新
速度段の油圧クラッチの油圧P2は、油圧クラッチのピ
ストン室への充填時間t1を経過した後に、漸次、昇圧
を開始するものであった。なお、図3においてAは変速
指令のあった時点を示している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この結果、従来の変速
装置の伝達トルクは、変速の際、変速しようとする油圧
クラッチのピストン室への作動オイルの充填の間遮断さ
れ、被駆動体には変速時にショックが発生し、滑らかな
加速が得られないという問題点があった。したがって、
このような変速装置を車両等に適用した場合には、その
乗り心地が良くないという欠陥があった。
【0004】この考案は、このような従来の変速装置の
問題点を解消するためになされたもので、変速装置によ
る変速の際、すなわち速度段の切換に際して、伝達トル
クの中断によって発生するショックや加速の中断のな
い、連続的な伝達トルクを確保でき、滑らかな変速ので
きる変速装置における油圧クラッチ切換制御装置を提供
することを目的とし、また、各速度段毎の電磁弁によっ
て同時に複数の油圧クラッチが係合することのない、簡
単な構造の変速装置における油圧クラッチ切換装置を提
供することをも目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案は、油圧ポンプから各速度段の油圧クラッ
チに至る油圧回路に、それぞれ、切換指令器により作動
される電磁弁と、この電磁弁により作動し、油圧クラッ
チへの作動オイルの充填後に昇圧を開始する昇圧弁とを
備えた変速装置における油圧クラッチ切換制御装置にお
いて、各昇圧弁から各油圧クラッチに供給される油圧が
所定の設定圧力より高いときオンに、低いときオフに作
動するそれぞれの圧力スイッチと、前記切換指令器から
の変速指令信号に基づいて、先ず、旧速度段の電磁弁を
オン状態に維持したまま新速度段の電磁弁にオン信号を
出力し、新速度段における圧力スイッチがオン信号を出
力した後、旧速度段の電磁弁にオフ信号を出力するコン
トローラを設けたものである。
【0006】また、そのコントローラは、旧速度段の電
磁弁にオフ信号を出力した後、所定時間内に、旧速度段
の圧力スイッチがオフ信号を出力しない場合には、新速
度段の電磁弁にオフ信号を出力するようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】各昇圧弁から各油圧クラッチに供給される油圧
が所定の設定圧力より高いときオンに、低いときオフに
作動する圧力スイッチと、切換指令器からの変速指令信
号に基づいて、旧速度段の電磁弁をオン状態に保持した
まま、先ず、新速度段の電磁弁にオン信号を出力し、新
速度段における圧力スイッチのオン信号を受けてから、
旧速度段の電磁弁にオフ信号を出力するので、変速時
に、旧速度段の油圧クラッチを係合状態に保持しなが
ら、変速しようとする新速度段の電磁弁をオンにし、そ
の油圧クラッチのピストン室への作動オイルの充填を行
い、その圧力が所定の圧力にまで上昇して新速度段の圧
力スイッチがオン状態になった場合に、始めて旧速度段
の電磁弁にオフ信号を出力するので、新速度段の油圧ク
ラッチによるトルク伝達が開始された後、旧速度段の油
圧クラッチが開放されることになり、変速の際の伝達ト
ルクの遮断を回避することができる。
【0008】また、コントローラは、旧速度段の電磁弁
にオフ信号を出力した後、所定時間内に、旧速度段の圧
力スイッチがオフ信号を出力しない場合には、新速度段
の電磁弁にオフ信号を出力するようにしたものであるの
で、旧速度段の油圧クラッチ押圧力が所定の圧力まで低
下せず、そのクラッチが係合している場合には、新速度
段の電磁弁をオフにして、この新速度段の油圧クラッチ
押圧力の昇圧を中止させるので、各速度段毎に個々に電
磁弁が配置されていても、複数のクラッチが同時に係合
されることはないものである。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を、図に示された建
機車両の伝動装置に適用した変速装置の油圧クラッチ切
換装置について説明する。図中、同一の符号は同一また
は相当する部分を示している。
【0010】図1において、1速クラッチ12および2
速クラッチ13への作動オイルは、油圧ポンプ2によっ
て油溜1から、途中で調整弁3で所定の圧力に調整され
て、管路16,17を経て各速度段の油圧クラッチ1
2,13の係脱を行う電磁弁4,5に供給される。電磁
弁4,5の下流には、それぞれ既知の昇圧弁6,7が配
設されている。
【0011】各昇圧弁6,7は、出口ポート24の圧油
すなわち作動オイルがオリフィス18を介してピストン
20に作用し、この押圧力がスプリング26に抗してピ
ストン20を移動させる構成になっており、スプール弁
21は前記スプリング力と背圧ライン22により与えら
れる逆向きの押圧力とにより平衡した位置で停止し、入
口ポート23とドレンポート25とを絞り、出口ポート
24の油圧を制御している。
【0012】ピストン20は、オリフィス18を介した
圧油により移動し、スプリング力が徐々に増大すること
から、各油圧クラッチ12,13のピストン室に至る管
路8,9の圧力は漸次上昇する。
【0013】10および11は、油圧クラッチに通じる
管路8,9の圧力、すなわち1速クラッチ12および2
速クラッチ13の圧力を検出して、オン,オフに作動す
る圧力スイッチで、管路8,9の圧力が所定の設定圧力
H(図2)まで上昇すると、オン信号を出力し、その
信号はコントローラ15に伝えられ、設定圧力PH以下
の圧力PLになると、オフ信号を出力し、その信号もコ
ントローラ15に伝えられる。
【0014】コントローラ15は、圧力スイッチ10,
11からの入力と、切換指令器14からの変速指令信号
とを受けて、変速前の旧速度段、すなわち1速クラッチ
12の電磁弁4と、変速しようとする新速度段、すなわ
ち2速クラッチ13の電磁弁5の制御を行う。
【0015】今、1速から2速にシフトアップする場合
について説明すると、変速前の1速クラッチ12は係合
状態にあり、圧力スイッチ10はオン状態で、その信号
はコントローラ15にも伝えられている。既知の切換指
令器14から2速に変速する変速指令(A)信号が発せ
られると、この信号を受けたコントローラ15は、先
ず、2速クラッチ13の経路にある電磁弁5にオン信号
を出力する。この信号により電磁弁5がオンとなり、油
圧ポンプ2を出た作動オイルは、管路17電磁弁5を通
過して昇圧弁7に導かれ、この昇圧弁7の作用により、
管路9の圧力が漸次上昇する。管路9の圧力すなわち2
速クラッチの圧力が所定の設定圧力PHに達すると、コ
ントローラ15は、圧力スイッチ11のオン信号を受け
て、1速の電磁弁4にオフ信号を出力する。
【0016】電磁弁4にオフ信号が与えられると、通
常、1速クラッチ12に供給される管路8の作動オイル
は、通路がドレンポート25に接続されて排出され、直
ちにその圧力が低下し、所定の圧力PLとなり、圧力ス
イッチ10はオフの状態となって、その信号がコントロ
ーラ15に伝えられる。この信号を受けたコントローラ
15は、2速の電磁弁5に対するオン信号を継続し、2
速のクラッチ13を完全に係合することとなる。
【0017】しかしながら、何らかの原因で、電磁弁4
をオフ状態とするオフ信号が与えられてから、すなわ
ち、コントローラ15から電磁弁4にオフ信号が出力さ
れた後に、一定時間経過しても1速クラッチ12の圧力
スイッチ10からオフ信号が出力されず、その信号がコ
ントローラ15に伝えられないときは、通電中の2速ク
ラッチ13の電磁弁5に対するオン信号が遮断され、管
路9の作動オイルはドレンされて、2速クラッチ13の
係合は中止されることとなる。この結果、1速クラッチ
12と2速クラッチ13の同時係合が阻止できるもので
ある。
【0018】図2は、この考案の実施例である油圧クラ
ッチ切換制御装置の切換時における作動オイルの圧力を
経時的に示している。なお、P1は1速クラッチ12の
油圧を示し、P2 は2速クラッチ13の油圧を示して
いる。
【0019】切換指令器14から2速への変速指令が出
されると、コントローラ15を介して電磁弁5に信号が
与えられ、1速クラッチ12の油圧P1を維持した状態
で、2速クラッチ13への作動オイルの供給が開始さ
れ、そのピストン室が充填された後、2速クラッチ13
の油圧P2が上昇し始める。油圧P2が所定の設定圧力P
Hまで上昇すると、1速クラッチ12の電磁弁4がオフ
となり、1速クラッチ12の作動オイルは電磁弁のドレ
ンポート27より排出され、油圧P1は直ちに低下して
ゼロとなる。
【0020】この際、1速クラッチ12の油圧P1が、
クラッチ解放指令Bを受けてから(電磁弁4にオフ信号
が伝えられてから)tssec 以内に、PHより低く設定さ
れている油圧PLまで低下しない場合には、2速クラッ
チ13の電磁弁5がオフとなって、このクラッチの油圧
2の上昇が中止されることとなり、図2に示されるよ
うに、急速にゼロに近付く破線P2’をたどることとな
る。なお、一定時間tsは、実際の油圧クラッチの解放
時間を勘案して決定するものである。
【0021】
【考案の効果】この考案によれば、変速時に、旧速度段
の油圧クラッチを係合状態に保持しながら、新速度段の
油圧クラッチへの作動オイルの充填を行い、その圧力が
所定の圧力に上昇してから、旧速度段の油圧クラッチの
作動オイルを排出するようにしたので、変速の際、旧速
度段から新速度段に移る場合に、伝達トルクの遮断され
る時間が少なく、その影響がないので、変速を滑らかに
行うことができ、車両の変速装置等に特に適している。
また、旧速度段の油圧クラッチの作動オイルを排出する
ための信号を受けてから一定時間内にこの油圧クラッチ
の圧力が所定の圧力まで低下しない場合には、新速度段
の油圧クラッチの作動オイルを排出し、油圧の上昇を中
止させるようにしたので、複数のクラッチが同時に係合
することはないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案の実施例を示す変速装置におけ
る油圧クラッチの切換装置の概略説明図である。
【図2】図2は図1の装置の切換時の作動を示す各油圧
クラッチの油圧と時間との関係を示すグラフである。
【図3】従来の変速装置における油圧クラッチの切換装
置の切換時の作動を示す各油圧クラッチの伝達トルク、
油圧と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 油溜 2 油圧ポンプ 4,5 電磁弁 6,7 昇圧弁 8,9 管路 10,11 圧力スイッチ 12 1速クラッチ 13 2速クラッチ 14 切換指令器 15 コントローラ 16,17 管路 18 オリフィス 20 ピストン 23 入口ポート 24 出口ポート 25 ドレンポート PH,PL 設定圧力 A 変速指令時点 B クラッチ解放指令

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプから各速度段の油圧クラッチ
    に至る油圧回路に、それぞれ、切換指令器により作動さ
    れる電磁弁と、この電磁弁により作動し、油圧クラッチ
    への作動オイルの充填後に昇圧を開始する昇圧弁とを備
    えた変速装置における油圧クラッチ切換制御装置におい
    て、各昇圧弁から各油圧クラッチに供給される油圧が所
    定の設定圧力より高いときオンに、低いときオフに作動
    するそれぞれの圧力スイッチと、前記切換指令器からの
    変速指令信号に基づいて、先ず、旧速度段の電磁弁をオ
    ン状態に維持したまま新速度段の電磁弁にオン信号を出
    力し、新速度段における圧力スイッチがオン信号を出力
    した後、旧速度段の電磁弁にオフ信号を出力するコント
    ローラを設けたことを特徴とする変速装置における油圧
    クラッチ切換制御装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラが、旧速度段の電磁弁
    にオフ信号を出力した後、所定時間内に、旧速度段の圧
    力スイッチがオフ信号を出力しない場合には、新速度段
    の電磁弁にオフ信号を出力するコントローラであること
    を特徴とする請求項1記載の変速装置における油圧クラ
    ッチ切換制御装置。
JP1992054662U 1992-08-04 1992-08-04 変速装置における油圧クラッチ切換制御装置 Expired - Lifetime JP2600275Y2 (ja)

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