JP2600183Y2 - 電気音響変換器用絶縁引出電線 - Google Patents

電気音響変換器用絶縁引出電線

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JP2600183Y2
JP2600183Y2 JP1993023474U JP2347493U JP2600183Y2 JP 2600183 Y2 JP2600183 Y2 JP 2600183Y2 JP 1993023474 U JP1993023474 U JP 1993023474U JP 2347493 U JP2347493 U JP 2347493U JP 2600183 Y2 JP2600183 Y2 JP 2600183Y2
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wire
lead wire
foil
microcrystalline paraffin
present
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一美 小前
三千三 佐伯
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Onkyo Corp
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Onkyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、図4に示すように、一
般のスピーカ(10)の電気音響変換器のボイスコイル(12)
等の振動する部品と、 フレーム(13)等の固定部材に取り
付けた端子(14)とを接続して、 電流を供給する可撓性の
高い、かつ耐屈折度の高い電気音響変換器用絶縁引出電
線(30)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、スピーカ(10)のボイ
スコイル(12)等のような振動する部品に、 電流を送電す
る引出電線(30)は、 低電圧で、 大電流を流すために低抵
抗値、大電気許容量を保持すること、 振動板(11)、 ボイ
スコイル(12)等に振動付加的な負荷をかけない軽量性と
可撓性とともに、 滑らかに動く柔軟性、 構成材料が擦り
切れることのない耐摩耗性、 耐湿度性、耐硫化物ガス性
等、スピーカ(10)の寿命を左右する長寿命性等の物性条
件を備えていなければならない。
【0003】そのため、従来のこの種の引出電線は、ポ
リエチレン等の合成樹脂の薄いリボンに、銅、真鍮等の
金属被膜を蒸着したリボン線、あるいはリボン状の銅箔
線を複数本木綿等の可撓性を有する芯線に巻き付けた素
線を複数本撚り合わせて可撓性を保持せしめた引出電線
に仕上げ、それを必要長さに切断した後、前記引出電線
をスピーカ組み立て工程において、必要部分にハンダ付
けらより接続していた。
【0004】又、特に車載用スピーカに使用される引出
電線においては、耐腐食性、耐摩耗性が要求されること
から、前記引出線を微結晶パラフィンに浸漬することに
より、前記微結晶パラフィンを引出電線中に含浸せしめ
て、振動時の銅箔線相互の摩擦を軽減して屈曲性を向上
し、更に耐腐食性を改善する試みもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の引出
電線において、前記の構成は振動時に銅箔線が擦れ合う
ので、摩耗が激しく、耐屈曲性が乏しく、又大気に直接
触れているため耐腐食性も乏しい問題があり、後者の構
成については、含浸された微結晶パラフィンがある程度
銅箔線に付着するので摩擦が若干軽減され、耐屈曲性が
いくぶん向上し、又耐腐食性もいくぶん向上する。
【0006】しかしながら、後者の構成においては、芯
線に銅箔線が巻き付けられ素線が構成され、前記素線を
複数本撚り合わされた状態で、微結晶パラフィンが含浸
されるので、銅箔線と芯線間、及び素線同士間にほとん
ど隙間が形成されていないので、微結晶パラフィンが充
分に含浸することができず、実用上充分まで、その効果
をえることが出来ないという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記の問題
を解決した屈曲性、耐腐食性の優れた引出線を提供する
ことを目的とするものであり、本考案の構成を、実施例
に対応する図1乃至図4を用いて説明すると、微結晶パ
ラフィン(4)を表面に付着させた銅又は銅合金のリボン
状箔線(1)を可撓性を有する芯線(2)に巻き付けた素線
(3)を複数本撚り合わせて編組してなることを特徴とす
る電気音響変換器用絶縁引出電線である。
【0008】
【作用】本考案は、表面に微結晶パラフィンを付着した
金属リボン箔を木綿等の可撓性を有する芯線に巻き付け
て素線とし、前記素線を複数本撚り合わせて編組して引
出線を構成してなるので、 素線の金属リボン箔と芯線
間、 及び金属リボン箔と引出線の素線との間に介在する
微結晶パラフィンにより摩擦が軽減され、 これによる損
傷が軽減される結果、 屈曲性が向上する。
【0009】また、金属リボン箔が微結晶パラフィンに
より包囲されているので、 直接大気と接触することがな
く湿気、 硫化ガス等による腐食を防止することができ
る。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例について図面に基づいて
説明する。図1乃至図3は、本考案の実施例を示す図で
あって、図1は本考案のパラフィン付着工程を、図2は
素線(3)の構造を、 図3は本考案引出線の構造をそれぞ
れ示す。
【0011】図1に示すように、幅0.33mm、厚さ
0.026mm、の銅合金リボン箔線(1)を供給リール
(7a)から供給して、 MP83℃の微結晶パラフィン(4)
の溶融液槽(4a)(150℃に保持)に浸漬して余分の微
結晶パラフィンを絞りながら引き上げて銅合金リボン箔
線の表面に微結晶パラフィンを付着した後、巻取リール
(6)に巻き取る。 前記銅合金リボン箔線(1)を公知のカー
リング機により木綿等の芯線(2a)に巻き付けて図2に示
す素線(3)を得る。
【0012】そして、 前記前記素線(3)を複数本、 公知
の袋編機により撚り合わせて編組し、図3に示す引出線
(30)を得る。
【0013】上記実施例では、 複数の素線(3)を相互に
撚り合わせて編組しているが、 前記複数の素線(3)を木
綿等の芯線に巻き付け、 又は編組した構成でも良い。
【0014】以上本考案の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本考案は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本考案にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
【0015】
【考案の効果】図3に示す実施例でも得られた引出電線
Aと、従来の引出電線B及び従来の引出電線に微結晶パ
ラフィンを含浸した引出線Cをそれぞれ屈曲試験(屈曲
回数:70回/分、屈曲角度:180°)を行い、次ぎ
の表1のごとき結果を得た。
【表1】
【0016】上記の結果より明らかなように、本考構成
の引出電線は、表面に微結晶パラフィンを付着した金属
リボン箔を木綿等の可撓性を有する芯線に巻き付けて素
線とし、その素線を複数本撚り合わせて編組して引出電
線を構成しているので、素線の金属リボン箔と芯線間、
及び金属リボン箔と引出電線の素線との間の摩擦が軽減
され、これによる損傷が軽減される結果、屈曲性が向上
する。
【0017】又、金属リボン箔が微結晶パラフィンによ
り包囲されているので、直接大気と接触することがな
く、湿気、硫化ガス等による腐食を防止することができ
る。その結果、これらの効果により、引出線の長寿命化
を図ることができるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の素線の製造工程を示すブロック
図。
【図2】本考案実施例の素線の構造を示す外観図。
【図3】本考案実施例の引出線の構造を示す外観図。
【図4】一般のスピーカの断面図。
【符号の説明】
(1) 金属箔リボン線 (2) 可撓性ある芯線 (3) 素線 (4) 微結晶パラフィン (4a) 微結晶パラフィン溶解槽 (6) 巻取リール (7a) 供給リール (10) スピーカ (11) 振動板 (12) ボイスコイル (13) フレーム (14) 端子 (30) 引出電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 9/04 103

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】微結晶パラフィン(4)を表面に付着させた
    銅又は銅合金のリボン状箔線(1)を可撓性を有する芯線
    (2)に巻き付けた素線(3)を複数本撚り合わせて編組して
    なることを特徴とする電気音響変換器用絶縁引出電線。
JP1993023474U 1993-04-07 1993-04-07 電気音響変換器用絶縁引出電線 Expired - Lifetime JP2600183Y2 (ja)

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