JP2599862Y2 - 調理器用粉砕装置 - Google Patents

調理器用粉砕装置

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JP2599862Y2
JP2599862Y2 JP1993002172U JP217293U JP2599862Y2 JP 2599862 Y2 JP2599862 Y2 JP 2599862Y2 JP 1993002172 U JP1993002172 U JP 1993002172U JP 217293 U JP217293 U JP 217293U JP 2599862 Y2 JP2599862 Y2 JP 2599862Y2
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敦之 高山
光正 岩田
隆次 坂口
博 鵜沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば小容量の乾物や
野菜等の被調理材料をモータの動力で回転される回転体
で切削或いは粉砕して、黄な粉等の粉末、ふりかけ等を
作るのに適する調理器用粉砕装置に関する。
【0001】
【従来の技術】図10は粉末等を作るのに適する従来の
調理器の構成を分解して示しており、同図中51は図示
しないモータが内蔵された本体ケース、52は粉砕装置
である。粉砕装置52は、本体ケース51上に着脱自在
に取付けられるボトルサポート53と、このサポート5
3上に着脱自在に取付けられるカップ状をなす小容量の
容器蓋54とを備えている。
【0002】ボトルサポート53は、円筒部55および
この円筒部55の下面を閉じる平坦状の底壁56を一体
に備えているとともに、底壁56の中央部に主軸アッセ
ンブリ57を取付けている。このアッセンブリ57は、
軸受け58に回転自在に支持された回転軸59の上端部
に、円筒部55で囲まれる上下一対の回転体60,61
を取付けて形成されている。
【0003】図10中2点鎖線に示すように上部回転体
60の長手方向両端側部分は斜め上向きに折り曲げられ
ているとともに、この回転体60と直交する配置に取付
けられた下部回転体61は、底壁56と平行な平板で形
成されている。
【0004】回転軸59の下端部には被動カップリング
62が固定されており、これは、本体ケース51上に位
置決めされるとともに回り止め51a,53aの係合に
より回り止めされてボトルサポート53が取付けられた
際に、本体ケース51上に配置された駆動カップリング
63と噛み合い係合されて、前記モータの動力で回転さ
れるようになっている。
【0005】容器蓋54は、その下部外周に設けられた
螺旋凸条64を、円筒部55の内面に設けられ雌ねじ部
65に螺合させることにより、円筒部55に取付けられ
るようになっている。また、図10中66はシールをす
るための環状をなすゴムパッキングである。
【0006】前記構成の粉砕装置52は、その容器蓋5
4内に被調理材料を収納して、この蓋54の開口をボト
ルサポート53で塞いで組み立てられた後に、本体ケー
ス1上に取付けられて使用される。この使用時にはモー
タの動力で主軸アッセンブリ57が回転されるため、そ
の回転体60,61により粉砕装置52内に収納された
被調理材料を切削または粉砕して、ジュースや粉末など
を作ることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の粉砕装置におい
てボトルサポート53の底壁56に対して、これに最も
近い下部回転体61の各部は同じ高さにある。ところ
で、被調理材料をふりかけや粉末に加工する場合に、被
調理材料が前記高さ分に相当する程度に粗く切削または
粉砕された段階で、一部の被調理材料は底壁56と下部
回転体61との間に溜められる。
【0008】しかし、底壁56と平行な下部回転体61
は、その下側に位置された被調理材料を回転方向に引き
摺って移動させるが、この材料を径方向外側、つまり円
筒部55方向に移動させることはほとんどできないた
め、下部回転体61の下方に溜められた被調理材料につ
いては、上下回転体60,61と接触して粉砕または切
削される機会がない。
【0009】したがって、下部回転体61の下側に位置
された被調理材料は粒子が粗いまま残ってしまい、均質
な粒度の粉末を得ることができないという問題がある。
このような問題は、大豆を粉砕して黄な粉を得る場合に
おいて、水分をかなり含んだ粉末になることから、特に
著しい。
【0010】本考案の目的は、調理容器の底壁とこれに
最も近い回転体との間に位置された被調理材料の移動を
促して、均質な粉末を作ることができる調理器用粉砕装
置を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、円筒部および
この円筒部の下端を閉じる底壁を有した調理容器に、前
記底壁を貫通する回転軸に前記円筒部内に配置される少
なくとも一枚の回転体を固定してなる主軸アッセンブリ
が取付けられ、前記回転体の回転により前記調理容器内
に収納される被調理材料を切削または粉砕する調理器用
粉砕装置に適用される。
【0012】そして、前記目的を達成するために、前記
底壁の上面にこの底壁の中央部から前記円筒部の内面方
向に延びるとともに前記円筒部内面には達しない少なく
とも一つのガイド凸条を設けるとともに、前記底壁に最
も近い前記回転体を、前記底壁と略平行な平坦部と、
の平坦部から前記底壁と前記円筒部とがなす隅に向け
斜め下方に折り曲げられて前記ガイド凸条の前記円筒部
内面側の端と前記円筒部内面との間を通過するように設
けられる斜状の曲げ端部とを有して形成したものであ
る。
【0013】
【作用】本考案の調理器用粉砕装置の構成において、調
理容器の底壁上面に設けたガイド凸条は、底壁とこれに
最も近い回転体の平坦部との間に位置された被調理材料
が、前記平坦部とともに回転体の回転方向に引き摺られ
ながら回転し続けることを妨げ、その延出方向、換言す
れば、調理容器の円筒部の内面方向に向けて前記被調理
材料を案内するとともに、この凸条を乗り越える被調理
材料を前記回転体の平坦部に接触させる。そして、調理
容器の底壁と円筒部とがなす隅に向けて平坦部から斜め
下方に折曲げられた前記回転体の斜状の曲げ端部は、以
上のようにしてガイド凸条に沿って移動され円筒部の内
面側に寄せられた被調理材料を攪拌する。そのため、底
壁とこれに最も近い回転体の平坦部との間に被調理材料
が止まることがないとともに、円筒部の内面側にも被調
理材料が止まることがなくなって、被調理材料と回転体
との接触の機会を高くできる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本考案の第1実
施例を説明する。図1は本考案の第1実施例に係る粉砕
装置を備えるミキサーの構成を分解して示す斜視図であ
り、このミキサーは、本体ケース1上に着脱可能に粉砕
装置2を取付けて形成されている。
【0015】本体ケース1には、図示しないモータが内
蔵されているとともに、このモータの運転を制御するた
めの指示を与える複数のスイッチ釦3が、本体ケース1
外から操作可能に取付けられている。本体ケース1の上
面をなす水平状の容器取付け壁1aの中心部には、前記
モータの出力軸(図示しない)が貫通されていて、この
軸には複数の噛み合い爪を有した駆動カップリング4が
取付けられている。さらに容器取付け壁1aには、先端
部が山形状をなす複数本の回り止め突起5が駆動カップ
リング4を取り囲むような環状の配置にして一体に突設
されている。
【0016】図1および図2に示されるように粉砕装置
2は、小容量の被調理材料を切削又は粉砕するのに適す
る大きさ(最適な収納容量が約90ml以下)に形成され
た、いわゆるミニボトルタイプのものである。この粉砕
装置2は、透明合成樹脂製の円筒部6の下端を不透明な
合成樹脂製のボトルサポート7に連結してなる調理容器
8を備えている。なお、図1中6bは最適な収納容量の
上限位置を示す目盛りである。
【0017】円筒部6の上端は開口されているととも
に、その下端はボトルサポート7の上壁、換言すれば、
円筒部6の下端を閉じる底壁9に複数の連結部6a(図
2に一箇所のみ代表して図示する。)を介して固定され
ている。これらの連結は、予め底壁9に複数の連結孔9
aを有して成形されたボトルサポート7を、円筒部6の
成形用金型にセットして円筒部6を成形することによ
り、その成形樹脂材料の一部を各連結孔9aに通して実
施したものである。したがって、円筒部6と底壁9とは
一体につながっており、これらの合わせ面から円筒部6
内に収納される水等が漏れるようなことはない。
【0018】ボトルサポート7の下端は開口されている
とともに、その周壁は、前記回り止め突起5を覆い隠し
て容器取付け壁1a上に載置される大きさに形成されて
いる。そして、このサポート7の周壁の内面には、容器
取付け壁1aの周方向に沿って隣接する回り止め突起5
間に入り込む一対の回り止め突部10(一方のみ図示)
が突設されている。
【0019】図2に示されるように円筒部6の底壁9は
略水平状であり、その周部上面は滑らかな円弧をもって
円筒部6の下部内面に連続されており、それによって
筒部6と底壁9とがなす隅の掃除がし易くかつこの隅に
被調理材料が詰まることを抑制して前記隅から円筒部6
の内面上方に沿って被調理材料が容易に移動し得るよう
に配慮されている。底壁9の中央部にはこの底壁9を上
下方向に貫通するような筒部9bが一体に成形されてい
る。
【0020】図2〜図4に示されるように底壁9の平坦
な上面にはガイド凸条11が複数突設されている。これ
ら凸条11は筒部9bの外周部から円筒部6の内面に向
けて延びており、例えば調理容器8を上方からみたとき
にガイド凸条11と後述の回転体の回転時にこの回転体
と交差する点P(図3参照)が、ガイド凸条11におけ
る筒部9b側の一端から円筒部6の内面側の他端に向け
て移動するように形成されている。
【0021】前記筒部9bには、軸受けサポート金具1
2が埋め込まれているとともに、この金具12に内蔵さ
れた軸受け13を介して主軸アッセンブリ14が回転自
在に支持されている。なお、図2中15は油を含んだフ
ェルト、16は低摩擦材からなるリング形スペーサであ
る。
【0022】主軸アッセンブリ14は、軸受け13を貫
通する回転軸17の上端部に座金18を挟んで一枚の金
属板製の回転体19をかしめ止めして形成されている。
円筒部6の底部において底壁9に最も近く配置された
一の前記回転体19は、円筒部6内に収納される被調理
材料を切削または粉砕するものであって、図2および図
3に示されるように、平坦部20と、その両端から底壁
9側に折り曲げられた第1,第2の曲げ端部21a,2
1bとから形成されている。
【0023】詳しくは、平坦部20の長手方向中央部は
回転軸17に連結されているとともに、この平坦部20
は底壁9と略平行(なお、平行を含むとともに、多少湾
曲されている態様等も含む。)に設けられている。回転
軸17から等距離にある曲げ端部21a,21bは、
筒部6と底壁9とがなす隅に向けて互いに逆方向に斜め
下向きに折り曲げられていて、平坦部20とは底壁9か
らの高さ位置を異ならせるとともに、ガイド凸条11の
円筒部6の内面側の端と円筒部6の内面との間を通過す
るように設けられている。
【0024】しかも、図3に示されるように曲げ端部2
1a,21bは、その折り曲げ位置が、複数のガイド凸
条11の円筒部6側の端をつないで描かれる円Aの内側
にあって、円Aと交差するように設けられている。回転
体19は、その両端側程先細状になっているとともに、
この回転体19の回転方向前側の縁には図5に示される
ように刃19aが形成されている。なお、この刃19a
は省略してもよい。
【0025】主軸アッセンブリ14の回転軸17の下端
部には、ボトルサポート7で覆い隠される被動カップリ
ング22が取付けられている。このカップリング22は
前記駆動カップリング4の噛み合い爪に着脱自在に係合
される複数の噛み合い爪を有している。そして、ボトル
サポート7を容器取付け壁1a上に被せて、前記回り止
突起5と回り止め突部10との係合させることによ
り、調理容器8を位置決めおよびその周方向に回り止め
して本体ケース1に取付けることができると同時に、両
カップリング4,22の噛み合い爪同志が噛み合わされ
て、前記図示しないモータの動力を主軸アッセンブリ1
4に伝えることができるようになっている。なお、前記
本体ケース1上には図示しないが容量が大きい(最適な
収納容量が300ml〜 700ml程度)一般的なガラスボ
トルが着脱可能に支持されるボトルサポートも着脱可能
に取付けることができる。
【0026】前記粉砕装置2は不透明な合成樹脂製の蓋
23を備えている。この蓋23は円筒部6の上端開口を
塞いで円筒部6に着脱自在に取付けられるものである。
詳しくは、円筒部6の上端開口部の外周面には、図3お
よび図4に示されるように一対の引っ掛け部24が突設
されている。これら引っ掛け部24は円筒部6の周方向
に延びる斜めの凸条で形成されている。そして、両引っ
掛け部24の傾斜上端同志、および傾斜下端同志はいず
れも 180゜離されている。
【0027】蓋23は片手で掴んで回動操作ができる程
度の大きさに形成されていて、その周部内面には図2に
示されるように円筒部6の上端面6aに当接する円形の
当接部25が設けられている。この蓋23の嵌合周壁2
3aの内面には、引っ掛け部24の下面に係合される一
対の係合部26が突設されている。これら係合部26は
嵌合周壁23aの周方向に延びる斜めの凸条で形成さ
れ、両係合部26の傾斜上端同志、および傾斜下端同志
はいずれも 180゜離されている。両係合部26は、一対
の引っ掛け部24間の円筒部6の周方向に沿う相互間隔
よりも短く形成されており、それにより係合部26は一
対の引っ掛け部24間を円筒部6の軸方向に通過できる
ように形成されている。
【0028】前記構成において、調理容器8の円筒部6
内に黄な粉の原料となる大豆などの被調理材料を収納し
た後等に、円筒部6の上端開口を蓋23で閉鎖するに
は、以下の手順で行えばよい。まず、蓋23の嵌合周壁
23aを円筒部6の上端部外周面に嵌合する。この蓋2
3の円筒部6への嵌め込みは、一対の係合部26を円筒
部6の一対の引っ掛け部24間に通してなされ、この嵌
め込みは、蓋23の当接部25が円筒部6の上端面6a
に当たることで停止される。次ぎに、蓋23をその表面
に付された矢印(図1参照)方向に数十度回動させる。
そうすると、係合部26の傾斜下端が引っ掛け部24の
傾斜上端の下側に入り込んで、係合部26が引っ掛け部
24の下面に係合される。そのため、引っ掛け部24の
傾斜にしたがって蓋23がボトルサポート7側に引き寄
せられて、当接部25が円筒部6の上端面6aに強く圧
接され、円筒部6の上端開口が蓋23で密閉される。も
って、蓋23が円筒部6の上端部に取付けられる。
【0029】以上のようにして蓋23が取付けられた粉
砕装置2は、本体ケース1上に取付けられ、この本体ケ
ース1内のモータの運転に伴い主軸アッセンブリ14を
回転させて、円筒部6内に収納された被調理材料の粉砕
または切断に供される。そして、例えば大豆などの豆類
を粉砕して粉末を作る場合でも、以下説明するように均
質な粒度の粉末を得ることができる。
【0030】すなわち、被調理材料が前記高さ分に相当
する程度に粗く切削または粉砕された段階で、一部の被
調理材料は底壁9と回転体19の平坦部20との間に溜
められ、この材料は回転体19の回転に伴って、その平
坦部20に引き摺られて底壁9上を回転体19の回転方
向に移動する。
【0031】回転体19に引き摺られる被調理材料の移
動は、底壁9のガイド凸条11で妨げられ、一部の前記
被調理材料はガイド凸条11を乗り越える。そして、ガ
イド凸条11乗り上がった前記一部の前記被調理材料
は、回転体19の平坦部20の刃19aと接触して、さ
らに細かく粉砕または切削される。
【0032】また、ガイド凸条11により回転方向に沿
う移動を妨げられた大部分の被調理材料は、ガイド凸条
11の長手方向に沿って、この凸条11の延出方向、つ
まり円筒部6の内面方向に移動される。この移動は隣接
するガイド凸条11間の各部の面積が円筒部6側程次第
に大きくなっていることにより可能である。
【0033】さらに、本実施例のようにガイド凸条11
と回転体19との交点Pが回転軸17から円筒部6側に
向けて次第に変位する構成では、回転体19の下側に位
置された被調理材料を、より円滑にガイド凸条11に沿
わせて案内できる。
【0034】しかも、図3に示されるように回転体19
の曲げ端部21a,21bの折り曲げ位置を、ガイド凸
条11の円筒部6側の端をつないで描かれる円Aの内側
に設けたので、さらに効果的に回転体19の下側に位置
された被調理材料を、円筒部6の内面方向に移動させる
ことができる。なお、この点は回転体19の下側に位置
する被調理材料の密度が、平坦部20の回転軌跡に相当
する部分が高く、そのまわり程低いことに基づいてい
る。
【0035】そして、調理容器8の円筒部6と底壁9と
がなす隅に向けて斜め下向きに折り曲げられた回転体1
9の斜状の曲げ端部21a,21bは円筒部6の内面
近く、詳しくは、ガイド凸条11の円筒部6内面の端と
円筒部6の内面との間を通過する円運動をする。そのた
め、これらの曲げ端部21a,21bによって、ガイド
凸条11に沿って押し出された被調理材料が円筒部6の
内面側に止まることなく攪拌される。しかも、この攪拌
に際して曲げ端部21a,21bが斜状である ことによ
り、より効果的にガイド凸条11の円筒部6内面の端と
円筒部6の内面との間に位置された被調理材料を攪拌で
きる。以上のようにして回転体19の平坦部20の下側
にある被調理材料は、その位置に止まることなく、円筒
部6の内面側に次々に移動された後、回転体19の曲げ
端部21a,21bで攪拌されるため、被調理材料と回
転体19との接触の機会が高くなる。したがって、均質
な粉末を作ることができる。
【0036】図6に示された本考案の第2実施例では、
回転体19の第1,第2曲げ端部21a,21bを夫々
調理容器8の円筒部6と底壁9とがなす隅に向けて斜め
下方に折り曲げている。さらに、この第2実施例におい
て、回転軸17の中心から両曲げ端部21a,21bの
曲げ基部までの長さE,Fを互いに異ならせることが、
攪拌効果をより向上させる上で望ましい。そして、以上
の点以外の構成は図示しない部分を含めて前記第1実施
例と同様である。したがって、この第2実施例において
も本考案の所期の目的を達成できる。
【0037】図7に示された本考案の第3実施例では、
回転体19に一つの曲げ端部21aのみを平坦部20か
調理容器の底壁と円筒部とがなす隅に向けて斜め下方
に折り曲げているとともに、回転軸17の中心から曲げ
端部21aの曲げ基部までの長さGよりも、回転軸17
の中心から平坦部20の他端までの長さHを大きくして
いる。そして、以上の点以外の構成は図示しない部分を
含めて前記第1実施例と同様である。したがって、この
第3実施例においても本考案の所期の目的を達成でき
る。
【0038】図8に示された本考案の第4実施例では、
平坦部20の内の回転軸17の中心から回転体19の第
1,第2の曲げ端部21a,21bの曲げ基部までの部
分の夫々の長さI,Jを互いに異ならせている。この点
以外の構成は図示しない部分を含めて前記第1実施例と
同様である。したがって、この第4実施例においても本
考案の所期の目的を達成できる。
【0039】図9に示された本考案の第5実施例では、
回転体19の平坦部20の一端部を回転軸17に固定し
て、回転体19を径方向一方側に延出させるとともに、
前記平坦部20の他端に曲げ端部21aを、調理容器の
底壁と円筒部とがなす隅に向けて斜め下方に折り曲げて
いる。そして、以上の点以外の構成は図示しない部分を
含めて前記第1実施例と同様である。したがって、この
第5実施例においても本考案の所期の目的を達成でき
る。
【0040】また、本考案は前記第各実施例には制約さ
れない。例えば、本考案は上下二枚の回転体が回転軸に
取付けられた主軸アッセンブリを備える粉砕装置にも適
用でき、この場合、底壁に最も近い下側の回転体に対し
て曲げ端部を設けて実施できるものである。また、底壁
に設けるガイド凸条は少なくとも一つあればよいととも
に、この凸条は回転軸側から円筒部内面方向に延びる構
成であれば、例えば放射状に設けても差支えない。さら
に、本考案において粉砕装置2の調理容器8は、本体ケ
ース1に分離不能に取付けてもよい。
【0041】
【考案の効果】以上詳記したように本考案の調理器用粉
砕装置においては、調理容器の底壁に設けたガイド凸条
により底壁とこれに最も近い回転体との間に位置され
る被調理材料の調理容器の円筒部方向への移動を促し
て、底壁とこれに最も近い回転体の平坦部との間での被
調理材料の滞留をなくすとともに、平坦部から調理容器
の円筒部と底壁とがなす隅に向けて斜め下方に折り曲げ
られた斜状の曲げ端部で、ガイド凸条に沿って円筒部の
内面側に送られた被調理材料を攪拌して、円筒部内面側
での被調理材料の滞留もなくしたから、被調理材料と回
転体との接触の機会が高くなって、均質な粉末を作るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る粉砕装置を備えるミ
キサーの構成を分解して示す斜視図。
【図2】同第1実施例に係る粉砕装置の構成を示す断面
図。
【図3】同第1実施例に係る粉砕装置の構成を蓋を取外
して示す平面図。
【図4】同第1実施例に係る粉砕装置が備える調理容器
の構成を示す平面図。
【図5】図3中Z−Z線に沿って示す回転体の断面図。
【図6】本考案の第2実施例に係る粉砕装置の構成を示
す断面図。
【図7】本考案の第3実施例に係る粉砕装置が備える主
軸アッセンブリの構成を示す側面図。
【図8】本考案の第4実施例に係る粉砕装置が備える主
軸アッセンブリの構成を示す側面図。
【図9】本考案の第5実施例に係る粉砕装置が備える主
軸アッセンブリの構成を示す側面図。
【図10】従来の粉砕装置を備えたミキサーの構成を分
解して示す断面図。
【符号の説明】
6…円筒部、 8…調理容器、 9…底壁、 11…ガイド凸条、 14…主軸アッセンブリ、 17…回転軸、 19…回転体、 20…平坦部 21a,21b…曲げ端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坂口 隆次 神奈川県秦野市堀山下43番地 東京電気 株式会社秦野工場内 (72)考案者 鵜沢 博 神奈川県秦野市堀山下43番地 東京電気 株式会社秦野工場内 (56)参考文献 実開 昭61−47953(JP,U) 実開 昭56−155734(JP,U) 実開 昭51−114479(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 43/046 B02C 18/08 B

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部およびこの円筒部の下端を閉じる
    底壁を有した調理容器に、前記底壁を貫通する回転軸に
    前記円筒部内に配置される少なくとも一枚の回転体を固
    定してなる主軸アッセンブリが取付けられ、前記回転体
    の回転により前記調理容器内に収納される被調理材料を
    切削または粉砕する調理器用粉砕装置において、 前記底壁の上面にこの底壁の中央部から前記円筒部の内
    面方向に延びるとともに前記円筒部内面には達しない少
    なくとも一つのガイド凸条を設けるとともに、前記底壁
    に最も近い前記回転体を、前記底壁と略平行な平坦部
    と、この平坦部から前記底壁と前記円筒部とがなす隅に
    向けて斜め下方に折り曲げられて前記ガイド凸条の前記
    円筒部内面側の端と前記円筒部内面との間を通過するよ
    うに設けられる斜状の曲げ端部とを有して形成したこと
    を特徴とする調理器用粉砕装置。
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