JP2599820Y2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2599820Y2
JP2599820Y2 JP1992068712U JP6871292U JP2599820Y2 JP 2599820 Y2 JP2599820 Y2 JP 2599820Y2 JP 1992068712 U JP1992068712 U JP 1992068712U JP 6871292 U JP6871292 U JP 6871292U JP 2599820 Y2 JP2599820 Y2 JP 2599820Y2
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浩 三村
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ネミック・ラムダ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、故障検出の機能を行う
ための外部制御端子を備えたスイッチング電源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、直流安定化電源として用いられ
るスイッチング電源装置は、スイッチング素子を有する
電力変換回路と、前記スイッチング素子を制御する帰還
回路として設けられ、電力変換回路からの直流出力電圧
を安定化させる制御回路と、この制御回路に所定の電源
電圧を供給する補助電源回路とを備えて構成されるもの
である。こうしたスイッチング電源装置には、入力を投
入・遮断することなく電源の出力をオン,オフすること
のできるオン,オフ制御機能や、あるいは、並列運転時
における各電源装置の動作状態をモ二夕−できる故障検
出機能などが付加されており、これらの外部制御端子を
制御回路に接続することで、各種機能を適宜使用するこ
とができるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術のスイッ
チング電源装置においては、例えば、上述の出力電圧の
オン,オフ制御機能や、故障検出機能などの各種機能を
使用する際、これらの外部制御端子に接続される各種回
路および素子を動作させるために、別の補助電源によっ
て外部から電源供給を行なわなければならず、電源装置
全体の省スペース化および低コスト化の著しい妨げとな
っていた。
【0004】このような問題に対し、特開平4−165
516号公報には、外部からの電源供給に頼らず、補助
電源回路からスイッチング信号断続制御回路に所定の電
圧を供給して、ダイレクトスイッチング電源の出力電圧
のオン,オフを制御する電源回路が開示されている。し
かし、ダイレクトスイッチング電源の出力電圧のオン,
オフを制御するのではなく、電源回路の故障検出を行な
う場合に、その構成が複雑になる虞れがある。
【0005】そこで、本考案は上記問題点を解決して、
別の補助電源により外部から電源供給を行なわなくて
も、簡単な接続により故障の検出を行なうことができる
スイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、スイッチング
素子を有する電力変換回路と、前記スイッチング素子を
制御するために設けられ、かつ前記電力変換回路の動作
状態をモニターしてその結果を外部制御端子に出力する
故障検出回路を備えた制御回路と、前記制御回路に所定
の電源電圧を供給する補助電源回路とを具備するスイッ
チング電源装置において、前記補助電源回路に電圧供給
を行なう外部電源端子を設け、この外部電源端子と前記
外部制御端子との間に故障検出用の抵抗を接続したもの
である。
【0007】
【作用】上記構成により、制御回路を動作させるための
補助電源回路に外部電源端子を設けることで、この外部
電源端子からの電圧供給により、故障検出回路の故障検
出機能を動作させることができる。しかも、外部電源端
子と外部制御端子との間に抵抗を接続するだけで、この
抵抗を流れる電流によってスイッチング電源装置の故障
を簡単に行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき、図1乃至図
3を参照して説明する。図1は、本考案におけるスイッ
チング電源装置のブロック構成図を示すものであり、同
図において、入力端子‐ト・Vi,−Vi間には図示しな
い直流電源からの直流入力電圧が供給されており、フィ
ルタ回路1によって特定の周波数成分が遮断されるよう
になっている。また、2はこのフィルタ回路1に接続さ
れるMOS型FETやトランジスタなどのスイッチング
素子であり、このスイッチング素子2をスイッチングす
ることで、フィルタ回路1からの直流入力電圧がトラン
ス3の一次巻線に断続的に印加される。トランス3の二
次巻線に誘起された電圧は整流平滑回路4により整流平
滑され、直流出力電圧V OUT として出力端子+V,−V
より負荷5に供給される。なお、インバータ回路たる電
力変換回路6は、スイッチング素子2およびトランス3
とにより構成される。
【0009】一方、前記直流出力電圧VOUT を安定化す
るための帰還ループとして、出力端子+V,−Vと負荷
5との配線による電圧降下分を補正することのできるリ
モートセンシング端子+S,−Sと、このリモートセン
シング端子+S,−S間の電圧を検出する電圧検出回路
7がそれぞれ設けられている。そして、各リモートセン
シング端子+S,−Sを出力端子+V,−V側にそれぞ
れ接続した状態で、電圧検出回路7は直流出力電圧VOU
T の変化量に基づいて、フォトカプラの発光ダイオード
8の発光量を変化させ、これをフォトトランジスタ9の
出力の変化として制御回路10が検出することにより、制
御回路10から前記スイッチング素子のパルス導通幅を制
御するようになっている。このとき、図1に示すよう
に、リモートセンシング端子+S,−Sと出力端子+
V,−Vとを接続すれば、出力端子+V,−V間の直流
出力電圧VOUT が安定し、一方、リモートセンシング端
子+S,−Sと負荷5とを接続すれば、負荷5間の直流
出力電圧VOUT が安定する。前記制御回路10には、直流
出力電圧VOUT を任意にオン,オフできるオン,オフ制
御回路11と、電源装置自体が動作中か故障中であるかを
モニターできる故障検出回路12が内蔵される。オン,オ
フ制御回路11には外部制御端子CNTが設けられてお
り、この外部制御端子CNTと前記入力端子−Viが短
絡状態の時に、直流出力電圧VOUT を負荷5に供給し、
一方、外部制御端子CNTと前記入力端子−Vが開放状
態の時に、直流出力電圧VOUT の供給を遮断するように
スイツチング素子3を制御する。また、故障検出回路12
にも同様に外部制御端子IOGが設けられており、電力
変換回路6が正常に動作している場合には、故障検出回
路12からLレベルの信号が外部制御端子IOGに出力さ
れ、一方、電力変換回路6が正常に動作しなくなると、
故障検出回路12からHレベルの信号が出力するようにな
っている。さらに、13は制御回路10を動作させるのに所
定の電源電圧を供給する補助電源回路であり、この補助
電源回路13に外部電源端子AUXが設けられる。なお、
図示しないが、制御回路10には負荷5に対する異常な電
流供給を防止するための過電流保護回路が接続される。
【0010】次に、図2および図3において、前記オ
ン,オフ制御回路11および故障検出回路12を利用した際
の、回路構成並びにその作用について各々説明する。な
お、各図中におけるスイッチング電源装置21の内部構成
は、前記図1と全く同一のものである。
【0011】図2は、直流出力電圧VOUTを外部でオ
ン,オフ制御させる際における回路図の一例である。同
図において、外部電源端子AUXとリモートセンシング
端子−S間には、外部制御回路22と、フォトカプラの発
光ダイオード23およびトランジスタ24との直列回路がそ
れぞれ挿入接続され、補助電源回路13からの電源電圧が
外部電源端子AUXより供給されるとともに、フォトト
ランジスタ25が外部制御端子CNTと入力端子−Vi間
に挿入接続される。このとき、外部からの操作によっ
て、外部制御回路22からトランジスタ24のベースに制御
信号が与えられると、トランジスタ24はターンオンして
発光ダイオード23が発光し、フォトトランスタ25により
外部制御端子CNTと入力端子−Vi間は導通状態とな
るため、オン,オフ制御回路11は直流出力電圧VOUTが
負荷5に供給されるように、スイッチング素子2を制御
する。これに対して、外部制御回路22からの制御信号が
遮断されると、トランジスタ24はターンオフし、発光ダ
イオード23の発光も停止するため、外部制御端子CNT
と入力端子−Vi間は開放状態となる。オン,オフ制御
回路11はスイッチング素子2への駆動信号の供給を遮断
し、これによって、負荷5への直流出力電圧VOUTの供
給を停止させることができる。
【0012】また、図3は本考案の請求項に対応して、
スイッチング電源装置21の故障検出を行う際における回
路図の一例であり、外部電源端子AUXと外部制御端子
IOGとの間に抵抗26を接続して構成される。そして、
スイッチング電源装置21の正常動作時には、リモートセ
ンシング端子−Sと外部制御端子IOGとの電位差がな
く、抵抗26に電流が流れるが、スイッチング電源装置21
の異常時には外部電源端子AUXと外部制御端子IOG
との電位差がなくなり、この抵抗26には電流が流れな
い。なお、抵抗26ととにLEDなどの発光素子を外部電
源端子AUXと外部制御端子IOG間に接続すれば、ス
イッチング電源装置21が故障した際に、LEDを消すこ
とも可能となる。
【0013】以上のように上記実施例によれば、制御回
路10を動作させるための補助電源回路13に外部電源端子
AUXを設けることで、この外部電源端子AUXからの
電圧供給により、故障検出回路12の故障検出機能を動作
させることができる。しかも、外部電源端子AUXと外
部制御端子IOGとの間に抵抗26を接続するだけで、こ
の抵抗26を流れる電流によってスイッチング電源装置の
故障を簡単に行なうことができる。
【0014】また、制御回路10を動作させるための補助
電源回路に外部電源端子AUXを設けるだけで、この外
部電源端子AUXから出力される電源電圧を用いて、出
力電圧のオン,オフ制御機能や、故障検出機能などの各
種機能を動作させることが可能となるため、別の補助電
源を設けて外部から電源供給を行なう必要もなく、電源
装置全体の省スペース化および低コスト化を著しく促進
できる。
【0015】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨の範囲において種々の変形実施
が可能である。例えば、実施例では出力電圧のオン,オ
フ制御機能と電源装置の故障検出機能について詳述した
が、他の各種機能に関しても本考案を適用することが可
能である。また、電力変換回路も、各種タイプに適応可
能である。
【0016】
【考案の効果】本考案は、スイッチング素子を有する電
力変換回路と、前記スイッチング素子を制御するために
設けられ、かつ前記電力変換回路の動作状態をモニター
してその結果を外部制御端子に出力する故障検出回路を
備えた制御回路と、前記制御回路に所定の電源電圧を供
給する補助電源回路とを具備するスイッチング電源装置
において、前記補助電源回路に電圧供給を行なう外部電
源端子を設け、この外部電源端子と前記外部制御端子と
の間に故障検出用の抵抗を接続したものであり、別の補
助電源により外部から電源供給を行なわなくても、簡単
な接続により故障の検出を行なうことができるスイッチ
ング電源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すスイッチング電源装置
の回路図である。
【図2】同上出力電圧のオン,オフ制御機能に適用した
場合の回路図である。
【図3】同上電源装置の故障検出機能に適用した場合の
回路図である。
【符号の説明】
2 スイッチング素子 6 電力変換回路 10 制御回路 12 故障検出回路 13 補助電源回路 26 抵抗 IOG 外部制御端子 AUX 外部電源端子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子を有する電力変換回路
    と、前記スイッチング素子を制御するために設けられ、
    かつ前記電力変換回路の動作状態をモニターしてその結
    果を外部制御端子に出力する故障検出回路を備えた制御
    回路と、前記制御回路に所定の電源電圧を供給する補助
    電源回路とを具備するスイッチング電源装置において、
    前記補助電源回路に電圧供給を行なう外部電源端子を設
    け、この外部電源端子と前記外部制御端子との間に故障
    検出用の抵抗を接続したことを特徴とするスイッチング
    電源装置。
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