JP2599768B2 - 織編物 - Google Patents

織編物

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、快適性に優れた織編物に関する。特に発汗
を伴なう活動に際しての着用快適性に優れた織編物に関
する。
<従来の技術> 発汗時の着用快適性を向上させる方法としては、布に
予め吸水加工を施した後、フツ素,シリコンなどの撥水
剤を柄状の布の片面にプリントする方法や、布の外側に
親水性の大きい繊維を用い、布の内側に相対的に疎水性
の大きい繊維を用いて、更に布全体に吸水加工を施す方
法などにより得られる布を衣料として用いる方法が知ら
れている。
<発明が解決しようとする課題> これらの従来技術で得られる衣料は、着用に際して激
しい発汗時に布が肌にまとわりつき、また繰り返しの着
用と洗濯により、撥水加工と吸水加工の性能が低下する
ことにより発汗時に肌へのまとわりつぎが発生し着用快
適性が劣ることとなる。
本発明は、布が肌に接して使用される際に、特に発汗
時に肌へのまとわりつきを効果的に防止でき、且つまと
わりつき防止効果の耐久性に優れた衣料用に適した織編
物を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明者は、発汗時の肌へのまとわりつきを防止する
方法としては、布と肌の間に空間をもたせ、湿潤した布
と肌との接触を出来るだけ少なくすること、そのために
は布の上に厚みを持つた介在物を存在させ、肌との接触
は主としてこの介在物との間で行なわれる様にすること
が好ましいことを見出した。さらに耐久性、肌と接する
ために必要であるところの柔らかさを考慮して、発泡樹
脂を使用すれば好ましい結果が得られることも見い出し
た。しかも、発汗した汗を布側に移行させるには、布の
吸水性と発泡樹脂の面積、密度および厚みがある条件を
満たす必要があることを見出し、本発明に至つたもので
ある。
すなわち本発明は、織編物の片面に発泡樹脂が点状に
付与されており、かつ個々の点は0.3mm〜1mmの厚みおよ
び6mm2以下の面積を有しており、そして点の面積の総和
は織編物の片表面積の5%以上50%以下であり、さらに
該織編物の発泡樹脂が付与されている方の面の吸水性能
(JIS L 1018吸水速度A法)が30秒以下であること
を特徴とする織編物である。
まず、汗が布側に移行するためには、布が優れた吸水
性を有していることが不可欠であり、本発明者は、種々
検討した結果、JIS L 1018吸水速度A法にて測定した値
が30秒以下であることが必要であることを見出した。そ
れより劣る場合には、汗滴の発泡樹脂付与面への残留が
認められ着用時のドライ感を阻害し、不快感を与える。
好ましくは3秒以下である。織編物をこのように吸水性
とするためには、織編物を構成する繊維として、綿、
麻、レーヨン等の親水性繊維を用いることにより、また
織編物に吸水加工剤、たとえば多価アルコール系非イオ
ン界面活性剤、ポリエーテル系非イオン界面活性剤、ア
ミノ変性シリコン等を用いることにより達成される。特
に、疎水性繊維であるポリエステル等においては、吸汗
加工剤として、SR−1000(高松油脂製)、パーマローズ
T(I.C.I社製)などの名で市販されている下記式
(1)で示されるものを用いることにより達成される。
また発泡樹脂の厚みは1mm以下でなければ、いかに布
の吸水性が良くても汗滴の布への移行は速やかさを欠
き、着用時不快感を与える。また肌へのまつわりつきを
防ぐ上で0.3mm以上の厚みが好ましい。
次に点状に塗布されている発泡樹脂の個々の点の面積
と密度に関しては、ベトつき、布の屈曲性、布の風合等
への影響を考慮して、面積6m2以下の点状のものを布に
対する面積比が5%以上50%以下であるように付与され
ていることが必要であることを認めた。すなわち発泡樹
脂は、長い線状や大きい面状でなく点状に施されている
ことが、布の屈曲性をしなやかに保つ上で必要である。
そして点状樹脂は織編物面に規則正しく均等に付与され
ているのが好ましい。個々の点状樹脂の面積は、大き過
ぎると肌との接触異和感が生じ、また布の屈曲性も害す
る。この点を考慮して、個々の点の樹脂塗布面積は6mm2
以下であることが好ましい。そして服へのまつわりつき
を防ぐため、また塗布のし易さの点で0.5mm2以上が好ま
しい。
同じ理由で樹脂の占める面積は布に対して5%以上50
%以下であることが好ましい。5%未満であれば、肌と
布が接触する機会が増大して着用時にベトつきが生じ
る。50%を越えると、プリントの個々の大きさを可能な
限り小さくしたとしても、布の屈曲性が悪くなり、布の
しなやかさが害され、着用に際して違和感がある。
点状の発泡樹脂を形成する方法としては、発泡剤を含
む樹脂液または気泡含有樹脂液を織編物面にプリント
し、乾燥と共に発泡させる方法などが挙げられる。
本発明を構成する発泡樹脂は、通常、装飾的な目的で
布へのプリントに用いられるものと同じものでよい。た
とえばポリウレタン系で代表されるエラストマー樹脂な
どが挙げられる。一例を挙げれば次に示す組成からなる
ものがある。
このような混合物を機械的に撹拌して発泡倍率1.5〜1
0倍、好ましくは3〜6倍とした後、織編物面に点状に
プリントされる。上記ポリウレタン系樹脂の他に、例え
ばアクリル樹脂に発泡剤を混合したものをプリント後加
熱処理により発泡させる方法もある。
このような発泡樹脂そのものは、その化学組成からし
て積極的に水を吸収するものではないが、本発明の如き
吸水性に優れた布との組合せにおいては、布の吸水性の
方が勝るため、布全体としては吸水性の優れたものであ
ることに変わりない。
しかしながら、衣料の用途によつては、発泡樹脂自体
を吸水性にして吸汗性を向上させることが好ましい場合
がある。比較的発汗の少ない使用用途には、こうした処
法が好ましい着用効果を与える。発泡樹脂に吸水性を付
与するには、例えば上記樹脂100部にポリビニルアルコ
ール等の親水性樹脂を2〜20部添加すればよい。
これとは逆に、発泡樹脂自体を撥水性にし、発汗時の
布の濡れ感を非常に小さくすることも有効である。これ
は発汗の多い激しいスポーツ用途に好ましい結果を与え
る。発泡樹脂に撥水性を付与するには、例えば上記樹脂
100部にシリコン系やフツ素系の撥水剤を2〜15部添加
する方法が用いられる。
添付の第1図〜第3図は、本発明の点状プリントされ
た織編物の拡大した正面図である。ただし、第2図の1
と4および第3図の3は比較例である。
<発明の効果> 本発明による衣料の着用においては、未発汗時には、
肌と発泡樹脂の点が接するが、発泡樹脂は本来ソフトで
あり、着用に際しての違和感は感じられない。むしろ、
肌と布との間に適度の空間が生じ通気や換気がよくな
り、通常の衣料より快適である。
さらに発汗時においては、汗は布地を構成する糸から
出ている毛羽を介して布地へ吸い込まれ、あるいは発泡
樹脂を介して布地へ移行し、さらに体の動きに伴う布と
汗滴との直接の接触を機に布地へ移行するため、肌面の
汗を吸い取る機能としては通常の布にくらべて優れてい
る。
しかも、湿潤した布と肌とは直接に接する機会は少な
いのでベトつきはほとんど感じられず快適である。
この性能は、代用特性的には、布のプリント面に水滴
を落して、吸込み速度と、プリント面の濡れ感を評価す
れば、表現され得るが、実際に試験を行なうと、水滴は
速かに吸収され、プリント面の濡れ感はほとんど無い。
また本発明による衣料においては付随的に次のような
効果が現われる。すなわち、洗濯による布地のひずみの
発生による衣料の歪みの発生が抑えられる。また、スト
ツキング、スリツプなどに対して抵抗性が向上する。ま
た、白い色や薄地の布において透け防止の効果が生じる
等の効果が認められる。発泡樹脂には、このような目的
をより一層得るために染料や顔料が付与されていてもよ
い。また香料などが添加されていてもよい。
また発泡樹脂を意図的に生地の表面へ浸み出させるこ
とにより、布表面の審美的なイメージを良好に変えるこ
とも可能である。あるいは、浸み出さない場合でも、布
の厚みとの関係により、プリントが効果的に布表面へ好
ましい陰影を与えるという効果も期待できる。また審美
性の点で発泡樹脂を織編物のもう一方の面に塗布しても
よい。
本発明の織編物は衣料以外の諸用途に用いても効果が
ある。たとえば、汗取り用のタオル、足拭きマツト、座
ぶとんカバー、寝具カバー、おむつカバー、床敷きなど
に用いることができる。
次に実施例により本発明を説明する。
実施例1 綿30番コーマー糸を用いて29ゲージ丸編天竺を編成
し、シルケツト加工後染色をおこない、吸水性を向上さ
せるために処法1で加工を行ない。次にこの加工後の編
地の裏面に処法2でプリントを行なつた。そのときのプ
リントの柄は、第1図のものを用いた。
こうして出来たプリント編地と、プリント前の編地と
の各種性能と、これら編地よりなるシヤツを作製して、
着用により感応評価をした。その結果を表1に示す。
処法1(シリコン系の吸水加工剤) 上記水溶液にPad−Dry−cure法にて編地を加工する。
すなわちPick up 80%にてPod後110℃にて3分でDryそ
の後150℃にて3分のCureを行なう。
処法2(ポリウレタン系の樹脂) 上記混合液を機械撹拌して3倍に発泡させたのちプリ
ントし、150℃で3分熱処理する。このときの、プリン
トの厚みは0.6mmであつた。そして各点の面積は1mm2
あり、布に対する点部分の面積割合は8.16%であつた。
(注1) 天竺の裏面を裏とし、且つ裏面にプリントした。した
がつてプリント品の裏面とはプリント面である。
(注2) 長袖のTシヤツを作成して着用 プリント品においてはプリント面を内側にして作成し
た。
(注3) 10回洗濯後を意味する。
実施例2 綿24/1を用いて28G30″丸編機で天竺を編成し、シル
ケツト加工で染色し、実施例1の処法で吸水処理し、第
2図の柄1、2、3、4にてそれぞれ実施例1と同じ処
法でプリントした。性能を第2表に示す。
(注3) プリント面に水滴を滴下した後のプリント面のドライ
感を指で触つて感応で評価する。
実施例3 綿30/1を用いて実施例1と同様に染色加工を施し、第
3図のプリント柄1、2、3にて実施例1と同じ方法で
プリントを施した。3つの布の性能を第3表に示す。
比較例 綿31/1を用いて28G30″丸編機で天竺を編立て、シル
ケツト後染加工し、シリコン系ソフナーを含む液をパデ
ィングして仕上げた。この布の吸水性はJIS L1018A法で
60秒であつた。この布に実施例1と同じ方法で裏面に発
泡樹脂を施した。この布を用いてシヤツとし着用したと
ころ、発汗時に汗の残留によりベトツキが感じられ、着
心地は良くなかつた。
実施例4 1.5デニールで38mm長のポリエチレンテレフタレート
系繊維からなる綿番手40/1の紡績糸と75デニール/36フ
イラメントのポリエチレンテレフタレート系加工糸から
なる編地に、吸水加工剤として高松油脂社製SR1000を繊
維重量当り0.5%となるように付与した後、実施例1と
同様にウレタン系樹脂の発泡体を編地のグランド面側に
点状に付与した。樹脂の厚みは0.6mm、各点の面積は8.1
6%であつた。得られた製品の吸水性は1秒以下であ
り、着用評価は未発汗時は快適、発汗時においてもベト
付きなく快適であつた。また乾燥時の布の風合は極めて
ソフトであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、共に本発明織編物の例の正面図であ
る。但し第2図の1と4および第3図の3は比較例であ
る。図中、斜線部は点状塗布された発泡樹脂を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織編物の片面に発泡樹脂が点状に付与され
    ており、かつ個々の点は0.3mm〜1mmの厚みおよび6mm2
    下の面積を有しており、そして点の面積の総和は織編物
    の片表面積の5%以上50%以下であり、さらに該織編物
    の発泡樹脂が付与されている方の面の吸水性能(JIS
    L 1018吸水速度A法)が30秒以下であることを特徴と
    する織編物。
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