JP2599749B2 - 広域無線呼出方式 - Google Patents

広域無線呼出方式

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JP2599749B2
JP2599749B2 JP63078074A JP7807488A JP2599749B2 JP 2599749 B2 JP2599749 B2 JP 2599749B2 JP 63078074 A JP63078074 A JP 63078074A JP 7807488 A JP7807488 A JP 7807488A JP 2599749 B2 JP2599749 B2 JP 2599749B2
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明洋 東
純一 岡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数ゾーンにわたって呼出可能な広域無線
呼出方式に関し、受信機が呼出エリアの移行を検出する
方法に係る。
〔従来の技術〕
従来、無線呼出方式の受信機は特定の周波数のみを受
信することができる構造であって、その呼出エリアも単
一のものに限られていた。
従って、あるエリアの加入者が他のエリアで呼び出さ
れることはなく、また受信機は、特に小型で低消費電力
化が要求されるため間欠受信を行なうように構成されて
いる。
第7図は従来の無線呼出方式における受信機の動作の
例を示すタイムチャートである。
加入者すなわち受信機はn個の群に分けられ、基地局
は特定の周波数f1で各群に対して順番に呼出信号(数字
符50で示すG1〜Gn)を送信する。受信機は周波数f1に設
定し、自群に割り当てられた時間だけ電源をオンにして
自群宛の呼出信号を受信する。
この図は、受信機が群1(G1)に属している場合を示
しておりG1に対応する51のタイミングだけ電源をオンに
することを示している。ところで、この受信機が第8図
に示すように呼出エリア52から他の呼出エリア53に移行
すると、ここでは異なる周波数f2を使用しているため、
呼出信号が受信できなくなる。そのため受信機ではその
旨を圏外情報として表示し、その受信機の携帯者に知ら
せている。
移動通信方式の内、移動機が呼出エリアを移行しても
通信できるシステムの例として自動車電話方式の位置登
録について説明する。
このシステムでは、基地局は呼出エリアごとに予め定
めてある特定のチャネル(ここでは、例えば着呼チャネ
ルと呼ぶ)で自分の属する位置情報を報知している。移
動機は周波数シンセサイザを具備しており、自分のいる
呼出エリアを例えば在圏メモリで記憶しているから、通
話中以外は常にこのエリアの着呼チャネルf1で位置情報
を受信して自分のいる位置を確認している。
もし、移動機が他の呼出エリアに移行するとf1の受信
レベルが小さくなって位置情報が受信できなくなるので
周辺の呼出エリアの着呼チャネルをサーチしてその受信
レベルを調べる。このレベルが規定値以上になると移動
機は、その呼出エリアに移行したと判断する。これが、
いわゆる位置検出である。
なお、呼出エリアと着呼チャネルとの関係を予め移動
機のメモリに記憶させておくことにより、上記の“周辺
の呼出エリア”の着呼チャネルのサーチを可能としてい
る。移動機は呼出エリアを移行すると、新しいエリアの
着呼チャネルで位置情報を受信して自分の在圏メモリの
内容を更新するとともに、このチャネルで基地局に対し
て位置情報信号を送信する。これにより固定側(システ
ム側)では常に移動機の在圏ゾーンを把握でき、この移
動機に対する着呼の処理が可能になる。
さらに、本発明に関係する従来技術として自動車電話
方式における通話中チャネル切替について説明する。
動作の概念を流れ図として第9図に示す。
移動機は、最寄りの基地局(現基地局C)との間で、
その基地局の有する一つの通話チャネルを用いて通話
しているが、走行につれて隣接の基地局に近付くとその
基地局の持っている通話チャネルに切り替える必要があ
る(自動車電話では小無線ゾーン構成とし、通話チャネ
ルは隣接の無線ゾーンでは異ならせ、数ゾーンごとに繰
り返して使用する構成である)。
そのため、現基地局Cは、通話中はそのチャネル
受信レベルを常に監視し、このレベルが特定の値以下に
なったら周辺の基地局AやBにそのチャネルの受信レベ
ルを監視・報告させる。そのレベルを比較し、最大レベ
ルの基地局を調べ、その基地局(例えば基地局B)の無
線ゾーンに移行したと判断してそこの通話チャネルの一
つを新チャネルとして現チャネルを用いてその基地局
Bと移動機に通知し、以後移動機と新基地局(第9図で
は基地局B)との間で新チャネルを用いて通話を続行す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
自動車電話方式の移動機は周波数シンセサイザを具備
しているから位置検出が可能であり、また送信機能を有
しているので、位置登録も可能である。しかし、無線呼
出方式は呼出のみのサービスであることや特に小型・低
消費電力の受信機が要求されることから、受信機は送信
機能を具備しないため位置登録が困難であり、また間欠
受信を行なっているため上記の自動車で用いられている
技術がそのまま適用できないこともあって広域エリアに
わたる呼出ができないという欠点があった。
本発明は、受信機の小型化や、低消費電力性能を大き
く損なうことなく、位置検出と位置登録を行なって複数
の呼出エリアで呼出可能な広域無線呼出方式を提供する
ことを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上述の目的は前記特許請求の範囲に
記載した手段により達成される。
すなわち、本発明はそれぞれ基地局を核とする複数の
呼出エリアと複数の受信機群とより成り、受信機は複数
のチャネルを受信できる機能を有し、基地局は配下の各
群の受信機に対して順次メッセージを送信する無線呼出
方式において、受信機に自エリアの基地局からの呼出信
号を受けて自群宛の時間帯に呼出情報を受信復調し、自
群宛以外の時間帯に他のエリアの基地局からの信号を受
信して該信号の受信レベルが最大となるエリアを検出す
る手段と、受信レベルが最大となるエリアが自エリアと
異なるエリアである時に該エリアに該当する基地局コー
ドを出力する手段と、自エリアの基地局から受信周波数
を前記受信レベルが最大のエリアで使用している周波数
に変更すべき旨の信号を受信した時、受信周波数を該周
波数に変更するとともに受信レベルが最大のエリアを自
エリアとして更新する手段を設けた広域無線呼出方式で
ある。
〔作用〕
上記手段において、受信機は自群に割り当てられた時
間帯に自己の所属する基地局からの自群宛の呼出信号を
受信し、それ以外の時間に周辺の呼出エリアの呼出電波
を受信してそのレベルを測定し、その大きさを比較する
ことによって位置検出を行なう。
受信機は、呼出エリアを移行したと判断したらその旨
を表示等で携帯者に知らせる。携帯者は、電話等でエリ
アを移行したことをシステムに知らせると、基地局はそ
の受信機に旧エリアの周波数を用いて新エリアの周波数
への変更を支持する周波数変更信号を送信する。これを
受けた受信機は、その周波数に移り、新基地局との間で
まず間欠同期をとり、その後は旧エリアの時と同様の受
信動作を行なう。
〔実施例〕
第1図は、本発明の第1の実施例の動作を示すタイム
チャートである。
同図において、呼出エリアごとに一つの基地局が設け
られているものとし、ここではm個のエリアを仮定して
いる。エリア内の複数の基地局が同じ信号を同期して送
信するいわゆる複局同時送信を行なうシステムでは、本
図での基地局は同期送信している基地局の束を表わすと
考えればよい。基地局ごとに周波数(f1〜fm)は異な
る。受信機は、最初は基地局〔1〕のエリアに在圏して
いるとする。基地局〔1〕の配下の受信機はn個の群に
分けられる。1は呼出信号であり、基地局は各群宛に順
番に呼出信号を送信する。2は各受信機宛の呼出信号で
あり、被呼出受信機番号3と呼出情報4により構成され
る。1回の呼出でK個の受信機が呼び出される。
受信機は基地局〔1〕からの信号を間欠受信する。受
信機が群1に属している場合、シンセサイザを制御して
群1への呼出時間G11だけ周波数f1を受信する。ここで
は当然フレーム同期をとって呼出情報2を検出し、また
受信レベルも測定している。呼出時間G11終了後に他の
エリアの周波数f2からfmまで周波数を順番に動かして各
々の受信レベルを測定する。この各々の時間6は、受信
レベルを測定するだけだから呼出時間5より短くてもよ
い。
通常は、以上の動作を周期的に繰り返す。
第2図に示すように受信機が呼出エリア10から呼出エ
リア11に移行すると、該呼出エリア11の基地局〔1〕の
呼出信号f1の受信レベルが小さくなるので、受信機はf1
からfmの間の受信レベルを比較し、最大レベルの呼出エ
リアの基地局を検出する。これが現呼出エリア10の基地
局と異なる時、圏外表示を行なうとともにその基地局コ
ード(コードB)を表示する。
もし、最大レベルの局が現基地局〔1〕と同一であっ
たら圏外表示ではなく、例えば「呼出不能」等の表示だ
けを行なう。これは例えば、受信機が地下街等に入った
時に起こるが、呼出ゾーンの移行ではないので異なる表
示とする方が望ましい。
携帯者は圏外表示がされた時、システムで用意した特
定の番号に電話をかけ、特定の手順でコードBを通知す
る。
システムは、これにより受信機が呼出エリア11(周波
数fs)に移行したことを知り、呼出エリア11の基地局に
その旨を通知する。該基地局はこれにより第1図で示し
た呼出信号2の代わりに周波数変更信号7を送信する。
この信号7は、この受信機の番号を示すID7−1と周波
数変更情報7−2より成る。受信機は、まだ基地局
〔1〕と間欠同期をとっているからこの信号を受信でき
る。受信機は、周波数変更信号7によりシンセサイザを
制御して受信周波数をfsに変更し、間欠同期の確立動作
8に入る。基地局〔1〕と呼出エリア11の基地局では、
送信信号の同期はとれていないので同期をとり直す必要
がある。
受信機の所属する群は前エリアの場合と同一でもよい
し、異なってもよい。同期が確立したら、以後は前基地
局〔1〕にいた時と同様にこの基地局からの呼出信号9
の検出と他の基地局からの信号のレベル測定を行なう。
以上の動作を流れ図として第3図に示す。
なお、以上の説明では第1図でも分かるように受信機
は常に他のエリアの受信レベルを測定する態様で述べて
いるが、本発明では、必ずしもそれに限定されない。例
えば、自エリアの受信レベルだけは常に監視するが、他
のエリアについては自エリアの受信レベルが特定の値以
下になった時だけ監視してもよい。
また、この場合でも自エリアの受信レベル低下後、常
に監視してもよいし一定周期おきに監視してもよい。こ
のような、本発明の第2の実施例の動作を示すタイムチ
ャートを第4図に示す。
この監視の頻度を下げれば間欠受信効果の低下を防ぐ
ことができる。
第5図は本発明の一実施例の受信機の構成を示すブロ
ック図である。
同図において、20は受信部であって、信号の復調とIF
信号の包絡線のレベルを出力する。通常は復調出力たる
呼出情報4を表示部25に表示するとともに包絡線のレベ
ルを電界測定部21に入力して受信レベルを測定する。制
御部(図示せず)によりシンセサイザ27を各基地局対応
の周波数に設定して電界を測り、電界記憶部22に記憶
し、その中から最大値を最大値検出部23により検出す
る。識別部24は、それに基づいてレベル最大となる基地
局を識別して表示部25に表示する。このときシンセサイ
ザ27からの情報により対応する基地局コードも表示す
る。基地局から周波数変更情報7−2を受信した時は、
その信号を受信部20で復調して周波数変更情報部26に送
る。ここでは、変更すべき周波数を検出してシンセサイ
ザ27を変更すべき周波数fsに設定する。
上記では、基地局と呼出エリアが1対1に対応する場
合について述べたが、例えば第6図に示すように、同一
周波数を送信する複数の基地局のエリア27−1〜27−3
あるいは29−1〜29−3により呼出エリア28あるいは30
が構成される場合(いわゆる複局同時送信)でも、各々
のエリア内の基地局の束を上記の一つの基地局とみなせ
ば、全く同様に実現できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、移動機が送信
機能を有しない無線呼出でも複数エリアにわたる呼出が
可能になる。
第1図に示した受信機の動作図より分かるように、本
発明の第1の実施例の場合には、自群宛の時間以外でも
受信動作をする必要があるから、従来の方式に比べて間
欠受信の効果が若干低下するが、制御が比較的簡単であ
るという利点があり、また受信レベルの測定時間はそれ
程多く必要とするものではないから、間欠受信の利点を
大きく損なうことなく広域呼出が可能となる。
また、前記第2の実施例によれば、第1の実施例の場
合より間欠受信による消費電力低減の効果を高めること
ができる。
一方、周波数変更信号を呼出信号の代わりに配するこ
とにより、旧エリアでは間欠同期を改めてとり直すこと
なく、直ちに周波数変更信号を受信することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の動作を示すタイムチャ
ート、第2図は受信機が呼出エリアを移行した場合につ
いて説明する図、第3図は本発明の第1の実施例の動作
を示す流れ図、第4図は本発明の第2の実施例の動作を
示すタイムチャート、第5図は本発明の一実施例の受信
機の構成を示すブロック図、第6図は複数の基地局によ
り一つの呼出エリアが構成される場合を示す図、第7図
は従来の無線呼出方式における受信機の動作の例を示す
タイムチャート、第8図は受信機が呼出エリアを移行し
た場合について説明する図、第9図は自動車電話方式の
通話中チャネル切替の動作を示す流れ図である。 1……呼出信号、2……各受信機宛の呼出信号、3……
受信機番号、4……呼出情報、5……呼出信号受信時
間、6……他のエリアのレベル測定時間、7……新エリ
アの周波数変更信号、7−1……ID、7−2……周波数
変更の内容、8……新エリアの間欠同期確立時間、9…
…新エリアの呼出信号受信時間、10,11,28,30……呼出
エリア、20……受信部、21……電界測定部、22……電界
記憶部、23……最大値検出部、24……識別部、25……表
示部、26……周波数変更情報部、27……シンセサイザ、
27−1〜27−3,29−1〜29−3……基地局のエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高沢 勝哉 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−174032(JP,A) 特開 平1−218222(JP,A) 特開 平1−276936(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ基地局を核とする複数の呼出エリ
    アと複数の受信機群とより成り、受信機は複数のチャネ
    ルを受信できる機能を有し、基地局は配下の各群の受信
    機に対して順次メッセージを送信する無線呼出方式にお
    いて、 受信機に自エリアの基地局からの呼出信号を受けて自群
    宛の時間帯に呼出情報を受信復調し、自群宛以外の時間
    帯に他のエリアの基地局からの信号を受信して該信号の
    受信レベルが最大となるエリアを検出する手段と、受信
    レベルが最大となるエリアが自エリアと異なるエリアで
    ある時に該エリアに該当する基地局コードを出力する手
    段と、自エリアの基地局から受信周波数を前記受信レベ
    ルが最大のエリアで使用している周波数に変更すべき旨
    の信号を受信した時受信周波数を、該周波数に変更する
    とともに受信レベルが最大のエリアを自エリアとして更
    新する手段を設けたことを特徴とする広域無線呼出方
    式。
JP63078074A 1988-04-01 1988-04-01 広域無線呼出方式 Expired - Lifetime JP2599749B2 (ja)

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