JP2598381B2 - 自動二輪車のカウリング装置 - Google Patents

自動二輪車のカウリング装置

Info

Publication number
JP2598381B2
JP2598381B2 JP7347568A JP34756895A JP2598381B2 JP 2598381 B2 JP2598381 B2 JP 2598381B2 JP 7347568 A JP7347568 A JP 7347568A JP 34756895 A JP34756895 A JP 34756895A JP 2598381 B2 JP2598381 B2 JP 2598381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cowling
engine
covers
rear end
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7347568A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08230741A (ja
Inventor
本 秀 夫 橋
之 雄 原
水 幸 司 菊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP7347568A priority Critical patent/JP2598381B2/ja
Publication of JPH08230741A publication Critical patent/JPH08230741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2598381B2 publication Critical patent/JP2598381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/10Ventilation or air guiding devices forming part of fairings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/02Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for shielding only the rider's front

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランクケ
ース回りの空冷効果を高め、その生産コストの低い自動
二輪車のカウリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンやシートを支持するフレ
ームに、このフレームの前端のヘッドパイプ回りからエ
ンジンの左右側方およびこのエンジンの左右両側方から
同エンジンの下方を覆うカウリングを取付けたものが知
られている。このカウリングの前面には、エンジンの前
方に開口する走行風の取入口が形成されていて、この取
入口の内側にエンジンの熱交換器(ラジエータ)が配置
されている。上記取入口から取り入れられた走行風は、
ラジエータを通過した後、エンジンの回りを通ってカウ
リングの後端から後方に吹き抜ける。また、エンジンの
クランクケース回りも高温になるので、上記取入口から
流入する走行風によって空冷する必要があるために、取
入口から流入した走行風をクランクケース回りを通過さ
せて、ラジエータ回りを通過した空気流とともにカウリ
ングの後端から後方に吹き抜けさせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、クランクケ
ース回りを通過する上記空気流は、クランクケースの前
面に衝突して、そこで強制的に左右に振り分けられ、ま
たクランクケースの表面は凹凸であるので、クランクケ
ース回りの空気の流れが乱れる。このためにクランクケ
ース回りを吹き抜ける空気流に対する空気抵抗が大き
く、この空気流の流速は減速され、クランクケースに対
する冷却風量が不足しがちになる。したがって、カウリ
ング内を吹き抜ける空気流によるクランクケースに対す
る空冷効率が悪く、益々クランクケースに熱が籠ること
になり、このためにカウリングの下部空間に熱が籠り、
この熱による運転者への影響が大きい。クランクケース
回りの風量を増加させるには、カウリング下部の左右幅
を広くすればよいが、カウリング下部の左右方向への張
り出しが大きくなるので、バンク角が小さくなり、旋回
走行時にカウリング下部が地面に接触しやすくなるから
望ましくない。また、カウリングの下部の左右方向への
張り出しを大きくすることなく、エンジンのクランクケ
ース回りを吹き抜ける空気量を可及的に増加させるに
は、カウリング前面の左右幅を広げて、空気取入口の開
口面積を増大させ、ラジエータを通過した走行風をクラ
ンクケースに向けて積極的に導くようにカウリングの構
造を工夫することも一つの解決策であるが、これでは車
両に対する空気抵抗が増加するので望ましくない。そこ
で、本発明は、カウリング下部の張り出しを大きくする
ことなく、またカウリングの取入口の開口面積を増大さ
せることなく、クランクケース回りを吹き抜ける冷却風
量を増加させ、かつクランクケースの回りに対する空冷
効率を向上させられるようにカウリングの構造を工夫す
るとともに、その製造が容易で、低コストで生産できる
ようにカウリングの構造を工夫することをその課題とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた手段は、「エンジンを支持するフレームに、このフ
レーム前端のヘッドパイプ回りから上記エンジンの左右
側方およびこのエンジンの下方を覆うカウリング本体を
取付け、このカウリング本体にエンジンの前方に開口す
る走行風の取入口を設けるとともに、この取入口の内側
にエンジンの熱交換器を配置した自動二輪車」を前提と
して、次ぎの要素(イ)〜(ニ)によって構成されるも
のである。 (イ)上記カウリング本体は、互いに分割された上記ヘ
ッドパイプ回りを前方から覆う上部カウリングと、この
上部カウリングに連続して上記エンジンの左右側部を覆
う略平坦な板状の左右の側部カウリングと、これら側部
カウリングに連続して上記エンジンの下方部を覆う下部
カウリングとから構成したこと、(ロ)上記上部カウリ
ング、左右の側部カウリングおよび下部カウリングを合
成樹脂材の射出成形品としたこと、(ハ)上記左右の側
部カウリングの外壁面に、後方に進むに従いカウリング
本体の側方に張り出す横長の膨出部と、この横長の膨出
部の下方に位置して、後方に進むに従いカウリング本体
の内側に窪む横長の凹部とをそれぞれ形成したこと、
(ニ)側部カウリングの上記横長の膨出部の後端に、上
記熱交換器の後方に位置して、この熱交換器を通過した
熱風をカウリング本体の外方に排出するための縦長の排
出口を後方に向けて開口させ、上記横長の凹部の後端に
上記カウリング本体とエンジンの下部側面との間に外気
を導入する縦長の導入口を後方に向けて開口させたこ
と。
【0005】
【作 用】上記手段の作用は次ぎのとおりである。カウ
リング本体の前方に開口した取入口から流入した走行風
は、熱交換器を通過して熱風となるが、側部カウリング
の上記横長の膨出部の後端に設けた上記縦長の排出口を
通って斜め外側方に向かって吹き抜け、側部カウリング
の外側を後方に流れる。したがって、熱交換器で加熱さ
れた熱風の一部がカウリング本体の後端開口に向かって
流れることになるので、この熱風の風量は少ない。殊
に、側部カウリングに上記膨張部があるために、この横
長の膨張部の外側面を後方に流れる空気流によって該膨
張部の後端の排出口に吸引力が作用し、この縦長の排出
口から熱風の排出を促進する。したがって、カウリング
本体の後端開口に向かって流れる熱風に風量はさらに減
少する。換言すると、比較的小さな縦長の排出口から熱
風を効率的にカウリング外へ流出させることができる。
さらに、側部カウリングに設けた上記縦長の導入口から
エンジン下部と側部カウリングとの間の空間に導入さ
れ、この空間を後方に高速で吹き抜けるので、エンジン
の下部に対する空冷効果は高い。また、上記縦長の導入
口から導入された外気の一部がカウリング本体の後端開
口に向かって流れる熱風、(熱交換器で加熱された熱風
の一部)と混合して、その温度を下げる。殊に、カウリ
ング側部に設けた窪みの後端に導入口を設けているの
で、この窪みの内面に沿って後方に流れる空気流によっ
て窪みの後端の縦長の導入口に吸引力が作用し、この縦
長の導入口からの外気の流入を促進する。換言すると比
較的小さな導入口によって効率的に多量の外気をカウリ
ング内に流入させることができる。したがって、エンジ
ンの表面から放熱される熱はカウリングの内側の空間に
籠り難く、カウリング本体の後方に吹き抜ける熱風の温
度が下げられるので、この熱風による運転者に対する熱
的影響が著しく低減される。また、側部カウリングの上
記縦長の排出口および縦長の導入口は、側部カウリング
の外壁面に設けた横長の膨出部および横長の凹部後端に
おいて、それぞれ後方に向かって開口されているので、
この側部カウリングを左右後方に二分割される成形金型
を用いて射出成形することができる。また、ヘッドパイ
プ回りを前方から覆う上部カウリングは、前後方向に二
分割される成形金型を用いて射出成形することができ、
さらに、エンジンを下方から覆う下部カウリングも、上
下方向に二分割される成形金型を用いて射出成形するこ
とができる。したがって、走行風の取入口や導入口およ
び熱風の排出口を有するカウリング本体を、プラスチッ
ク材の射出成形によって容易に製作でき、そのための金
型の構造が複雑になることを回避できる。それゆえ、こ
の金型から射出成形品を取り出す作業は比較的容易にな
され、また、金型の形状が複雑にならないので、金型の
製造コストを低く抑えることができる。したがって、上
記手段によって前記の課題を十分解決することができる
のである。
【0006】
【実 施 例】次いで、図面を参照しつつ実施例を説明
する。自動二輪車のクレードル型フレーム1の前端に位
置するヘッドパイプ1aにフロントフォーク25が支持
されている。このフロントフォーク25の上端にバーハ
ンドル6があり、また、このヘッドパイプには後方に延
びるメインパイプ1bと、下向きに延びるダウンチュー
ブ3が連結されており、このメインパイプ1bとダウン
チューブ3との間に水冷V形エンジン2が取付けられて
いる。このV形エンジン2はクランクケース2aと、こ
のクランクケース2aの前面から前向きに略水平に延び
る前部シリンダ2bと、クランクケース2aの上面から
斜め上向きに起立して延びる後部シリンダ2cとを備え
ている。ダウンチューブ3の前面にラジエータ4が取付
けられている。このラジエータ4は前部シリンダ2bよ
りも上方に位置しており、かつ後部シリンダ2cの前方
に位置されている。なお、図1における符号26は燃料
タンク、27は運転者が着座するシートであり、このシ
ート27は、V形エンジン2の後方上部に配置されてい
る。ところで、上記フレーム1には、合成樹脂製のカウ
リング5が取付けられている。ヘッドパイプ1aの前方
からV形エンジン2の下方にかけてこれを連続して覆
う、カウリング5のカウリング本体5aの前面には、V
形エンジン2の前方に開口する走行風の取入口8があ
り、この取入口8の内側に上記ラジエータ4が位置して
いる。このため、取入口8から取り入れられた走行風
は、ラジエータ4を通過した後、V形エンジン2とカウ
リング本体5aの左右側壁との間を通って後方に流れ
る。取入口8の開口縁部には、全周にわたって内向きに
延びるフランジ部9が形成されている(図2)。このフ
ランジ部9は、カウリング本体5aの補強のために設け
られているものである。また、カウリング本体5aの前
面には、取入口8の上方位置に窓10があって、この窓
10にヘッドランプ7の前面レンズが取付けられてい
る。カウリング本体5aの左右側壁の中央には、外側に
張り出す横長の膨出部20が形成されており、横長の膨
出部20の前端は、カウリング本体5aの外側面に面一
に連続しており、ここから後方に進に従い側方への張り
出し量が徐々に大きくなっている。そして、この横長の
膨出部20の後端にあって、カウリング本体5aの内側
部に連なる縦長の排出口11が、カウリング本体5aの
左右側壁上において、後方に向けて開口しており、この
縦長の排出口11はラジエータ4の直ぐ後方に位置して
いる(図1)。ラジエータ4を通過して加熱された熱風
の多くは、縦長の排出口11からカウリング本体5aの
外側に排出される。また、カウリング本体5aの左右側
壁には、横長の膨出部20の下方に位置していて、カウ
リング本体5aの内側に窪む横長の凹部21が形成され
ている。この横長の凹部21の前端は、カウリング本体
5aの外側面に面一に連続しており(図5)、ここから
後方に進むに従いカウリング本体5aの内側への窪み量
が徐々に大きくなっている。そして、この横長の凹部2
1の後端に、カウリング本体5aの内部に連なる縦長の
導入口12が形成されている。縦長の導入口12は、上
記前部シリンダ2bの側方であり、かつクランクケース
2aと略同じ高さに位置している。カウリング本体の外
側面に沿って流れる走行風は、横長の凹部21に沿って
流れ、横長の凹部21の後端に開口している上記導入口
12からカウリング本体5aの内側に流入し、この冷た
い外気がカウリング本体5aと前部シリンダ2bおよび
クランクケース2aとの間の空間を後方に吹き抜ける。
カウリング本体5aは、上部カウリング13と、左右の
側部カウリング14、15および下部カウリング16と
に四分割されており(図3)、各分割部分はねじ17に
よって互いに一体に結合されている。上部カウリング1
3は、前面壁13aと左右の両側壁13b、13cとが
連続しているものであって、その平面形状が略U字状の
ものである。また、この上部カウリング13の前面壁1
3aに上記の灯光用の窓10が開口していて、この前面
壁13aの下端縁から両側壁13b、13cの前端縁に
わたる部分が、上記取入口8の上部を構成している。前
面壁13aの下端縁から両側壁13b、13cの前端縁
には、上記フランジ部9の一部分となるフランジ構成部
9aが形成されている。また、上部カウリング13の上
縁部には、透明なスクリーン18がねじ19により取付
けられている。以上の上部カウリング13は合成樹脂材
の射出成形によって製作される。この射出成形のための
金型は、図3の矢印A−A′方向、つまりカウリング本
体5aの前後方向に分割され、これにより射出成形品と
しての上部カウリング13の金型からの取り出しが簡単
・容易に行われる。したがって、灯光用の窓10を有
し、しかも平面形状が略U字形の上部カウリング13を
無理なく射出成形することができる。左右の側部カウリ
ング14、15は略対称形である。側部カウリング14
は、図4および図5に示すとおり、前後方向に向かって
緩やかな湾曲形状をなしており、その前端縁には、上記
フランジ部9の一部分となるフランジ構成部9bが設け
られている。そして、この側部カウリング14に上記排
出口11を有する横長の膨出部20と、縦長の導入口1
2を有する横長の凹部21が形成されている。この側部
カウリング14も合成樹脂材の射出成形によって製作さ
れる。その成形金型は、図3および図4の矢印B−B′
方向、つまりカウリング本体5aの左右方向に分割さ
れ、これによって射出成形品としての側部カウリングが
簡単・容易に金型から取り出される。したがって、フラ
ンジ構成部9b、横長の膨出部20、縦長の排出口1
1、横長の凹部21および縦長の導入口12を有する側
部カウリング14を無理なく射出成形することができ
る。側部カウリング15についても同様である。さら
に、下部カウリング16は、縦断面形状が略V字形また
はU字形であり、その先端縁には上記フランジ9の一部
となるフランジ構成部9cが形成されている。このフラ
ンジ構成部9cは、斜め上方に傾斜して延びている(図
6)。この下部カウリング16も合成樹脂材を射出成形
して製作される。その成形金型は、図3および図6の矢
印C−C′方向、つまりカウリング本体5aの上下方向
に分割され、これによって射出成形品としての下部カウ
リングが簡単・容易に金型から取り出される。以上のカ
ウリング本体5aの左右側壁のラジエータ4の直後に縦
長の排出口11があるので、ラジエータを通過した熱風
となった走行風の多くが、この縦長の排出口11からカ
ウリングの斜め外方へ吹き抜ける。したがって、カウリ
ング本体の内側の空間を後方に流れて、カウリング本体
の後端から後方に吹き抜ける熱風の風量は従来のものに
比して著しく低減される。さらに、カウリング本体5a
の左右側壁には、冷たい外気をV形エンジン2のクラン
クケース2aとカウリング本体5aの左右側壁との間に
導入する縦長の導入口12があるので、クランクケース
2aとカウリング本体5aとの間に外気がスムーズに流
入し、クランクケース2aとカウリング本体5aの左右
側壁との間を流れる空気流の温度を下げるとともに、当
該空気流の風量を増加させ、その流速を高める。これに
よって、クランクケース2a回りを効率良く冷却できる
とともに、カウリング本体5aの後方へ吹き抜ける熱風
の熱気による運転者に対する熱的影響が著しく低減され
る。このようにカウリング本体5aの下部の左右幅を広
げることなく、あるいは前面の開口面積を拡大すること
なく、クランクケース2aとカウリング本体5aの左右
側壁との間を後方に吹き抜ける空気流によってクランク
ケースを十分に冷却することができ、カウリング本体の
後端から後方に吹き抜ける熱風の温度を下げることがで
きるので、バンク角度を十分に取れないとか、カウリン
グによる空気抵抗が増大するなどの問題を生じることも
ない。さらに、縦長の導入口12は、カウリング本体5
aの内側に補助的に走行風を取り入れるためのものであ
るから、ラジエータ4を通過した熱風を排出するための
縦長の排出口11に比べて、その開口面積は小さくて良
い。したがって、縦長の導入口12はそれ程目立たず、
カウリング本体の外観が損なわれない。
【0007】
【効 果】熱交換器を通過して加熱された走行風の多く
は、カウリング本体の後端に達する前に縦長の排出口か
ら斜め外方にカウリング本体の外側に吹き抜けるととも
に、エンジン下部とカウリング本体との間の空間にカウ
リング本体の左右側面に設けた縦長の導入口から外気が
導入されるので、当該空間を流れる空気流の流量が増加
し、その流速が高くなる。したがって、カウリング本体
の下部の左右幅を広げることなく、エンジン回りを効率
良く空冷することができ、エンジン回りに熱が籠ること
を効果的に回避することができる。また、熱交換器を通
過した加熱された熱風のうち、上記縦長の排出口から吹
き抜けなかった熱風は、カウリング本体の後端に向かっ
てカウリング内を後方に流れるが、この熱風は上記縦長
の導入口から流入した外気と混じり合い、これによって
温度が下げられる。したがって、カウリング後端から後
方に吹き抜ける走行風量が減少するとともに、その温度
も導入口から流入した外気によって下げられるので、カ
ウリング内を後方に吹き抜ける走行風の熱気による運転
者に対する熱的影響は著しく低減され、カウリングによ
る防風効果と相俟って快適な運転環境を醸し出すことが
できる。また、排出口を外方に突出した横長の膨出部の
後端に設け、また縦長の導入口を内方に窪んだ横長の凹
部の後端に設けたことによって、排出口からの熱風の排
出が、また縦長の導入口からの外気の導入が極めて能率
的に行われるので、これらの排出口および導入口の開口
面積を可及的に小さくすることができ、したがって、こ
れらの開口の存在によるカウリングの外観が損なわれる
ことは全くない。さらに、カウリング本体を上部カウリ
ング、左右の側部カウリングおよび下部カウリングとに
四分割したことにより、外気の導入口および熱風の排出
口を有するカウリング本体を、比較的単純な形状の金型
によって射出成形で製作することができ、また、上記の
ように金型を二分割金型にすることができ、したがっ
て、射出成形時の射出成形品の金型からの取り出し操作
を簡単・容易にすることができる。したがって、カウリ
ング本体を簡単かつ能率的に生産することができる。さ
らに、上記金型はその形状構造が単純であるので、金型
の製造コストが低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】カウリングの側面図である。
【図3】カウリングの分解斜視図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図3のY−Y断面図である。
【図6】図3のZ−Z断面図である。
【符号の説明】
1・・・フレーム 1a・・・ヘッドパイプ 2・・・エンジン 4・・・熱交換器(ラジエータ) 5・・・カウリング 5a・・・カウリング本体 8・・・取入口 11・・・縦長の排出口 12・・・縦長の導入口 13・・・上部カウリング 14、15・・・側部カウリング 16・・・下部カウリング 20・・・横長の膨脹部 21・・・横長の凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを支持するフレームに、このフレ
    ーム前端のヘッドパイプ回りから上記エンジンの左右側
    方およびこのエンジンの下方を覆うカウリング本体を取
    付け、このカウリング本体にエンジンの前方に開口する
    走行風の取入口を設けるとともに、この取入口の内側に
    エンジンの熱交換器を配置した自動二輪車において、 上記カウリング本体は、互いに分割された上記ヘッドパ
    イプ回りを前方から覆う上部カウリングと、この上部カ
    ウリングに連続して上記エンジンの左右側部を覆う略平
    坦な板状の左右の側部カウリングと、これら側部カウリ
    ングに連続して上記エンジンの下方部を覆う下部カウリ
    ングとからなり、 これら上部カウリング、左右の側部カウリングおよび下
    部カウリングは、共に合成樹脂材の射出成形品であり、 上記左右の側部カウリングの外壁面に、後方に進むに従
    いカウリング本体の側方に張り出す横長の膨出部と、こ
    の横長の膨出部の下方に位置して、後方に進むに従いカ
    ウリング本体の内側に窪む横長の凹部とをそれぞれ形成
    し、 側部カウリングの上記横長の膨出部の後端に、上記熱交
    換器の後方に位置して、この熱交換器を通過した熱風を
    カウリング本体の外方に排出するための縦長の排出口を
    後方に向けて開口させ、上記横長の凹部の後端に上記カ
    ウリング本体とエンジンの下部側面との間に外気を導入
    する縦長の導入口を後方に向けて開口させたことを特徴
    とする自動二輪車のカウリング装置。
JP7347568A 1995-12-18 1995-12-18 自動二輪車のカウリング装置 Expired - Lifetime JP2598381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7347568A JP2598381B2 (ja) 1995-12-18 1995-12-18 自動二輪車のカウリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7347568A JP2598381B2 (ja) 1995-12-18 1995-12-18 自動二輪車のカウリング装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58177564A Division JPS6067280A (ja) 1983-09-26 1983-09-26 自動二輪車のカウリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08230741A JPH08230741A (ja) 1996-09-10
JP2598381B2 true JP2598381B2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=18391106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7347568A Expired - Lifetime JP2598381B2 (ja) 1995-12-18 1995-12-18 自動二輪車のカウリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2598381B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5465642B2 (ja) * 2010-09-29 2014-04-09 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08230741A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6837324B2 (en) Engine enclosure
EP1688342B1 (en) Vehicle
US20080289893A1 (en) Vehicle body cooling structure for motorcycle and motorcycle
JP5395444B2 (ja) 自動2輪車の導風構造
JP3543711B2 (ja) 自動車のフェンダーライナ
JP2006213250A (ja) 自動二輪車
JP2598381B2 (ja) 自動二輪車のカウリング装置
JP2542788B2 (ja) 自動二輪車のカウリング装置
JP3726320B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPH02109728A (ja) 車両の前部車体構造
JPH0460875B2 (ja)
JP2598382B2 (ja) 自動二輪車のカウリング装置
JP3718738B2 (ja) 吸気ダクト構造
JPH035188Y2 (ja)
JP2725185B2 (ja) 自動2輪車のラジエタ装置
JP2534679B2 (ja) 自動二輪車
JP3608549B2 (ja) 自動二輪車の吸気ダクト装置
JPH06171568A (ja) 自動2輪車のエンジン冷却装置
JPS6335908Y2 (ja)
JP2000337146A (ja) カバーのルーバーおよびカバー成形用金型装置
JPH11245744A (ja) 車両のフロントグリル構造
JP4258056B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPH0357586Y2 (ja)
JPH11192989A (ja) 自動二輪車の吸気ダクト装置
JPS6253396B2 (ja)