JP2598295Y2 - テープ走行方向反転装置 - Google Patents

テープ走行方向反転装置

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JP2598295Y2
JP2598295Y2 JP1993051578U JP5157893U JP2598295Y2 JP 2598295 Y2 JP2598295 Y2 JP 2598295Y2 JP 1993051578 U JP1993051578 U JP 1993051578U JP 5157893 U JP5157893 U JP 5157893U JP 2598295 Y2 JP2598295 Y2 JP 2598295Y2
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昇 藤田
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アイワ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オートリバース式テー
プレコーダに適用して好適なテープ走行方向反転装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】オートリバース式テープレコーダには、
プレイモードにおいて、走行中のテープが終端まで来て
も、ストップモードに設定せず自動的に逆走を開始する
ようにテープ走行方向反転装置が設けられている。これ
によれば、テープの片面の再生が終了しても、暫くする
と他面の再生が開始され、使用者がストップモードにし
たり電源をオフにしたりしない限り同じテープの記録内
容を繰り返して長時間聴取することが可能である。
【0003】図7は、オートリバース式テープレコーダ
に適用された従来のテープ走行方向反転装置の概略的構
成を示す。同図において、符号30はプレイモードにお
いて常時、時計方向に回転しているギアである。ギア3
0のシャフト28aはシャーシ10に取り付けられてい
る。ギア30の裏側には図示しないスプリングを介して
ギアが配置されており、これにシャフト28aが貫通し
ている。このギアはフリーの状態において、ギア30と
スプリングなどを介して摩擦係合しているのでギア30
に従動して時計方向に回転するようになされている。
【0004】この図示しないギアにはギア34が噛み合
っていて、ギア34が反時計方向に回転可能になってい
る。また、ギア34の両側には、これに駆動されるギア
状のリール台36a,36bが配置されている。
【0005】ギア34はフォワードプレイモードでアイ
ドラ38を介して右側のリール台36aを反時計方向に
回転駆動し、リバースプレイモードで左側のリール台3
6bに噛合してこれを時計方向に回転駆動する。そのた
め、ギア34はアイドラ38とリール台36bとの間を
移動可能になされている。
【0006】各リール台36a,36bのそれぞれの中
央にはリール37a,37bが突設されている。これら
リール37a,37bは、リール台36a,36bが回
転すると、これらの回転に伴って同一方向に回転する。
【0007】フォワードプレイモードでもリバースプレ
イモードでも、走行中のテープTが終端になると、リー
ル台36a,36bのいずれかの回転が停止する。こう
なるとギア34の回転が停止し、上述したギア34と噛
み合いギア30の下にある図示しないギアの回転も停止
する。上述のように、この図示しないギアはギア30と
の摩擦によりギア30に連動するようにされているだけ
であるので、このギアの回転が停止しても、ギア30は
その上を滑って回転するようになっている。
【0008】さて、シャーシ10には方向切換スライダ
40が、図示されないガイド部材によってガイドされ
て、横方向に摺動可能になっているとともに上下方向へ
の移動が規制されている。方向切換スライダ40にはそ
の長手方向に沿って横長の孔42a,42bが形成され
ていて、キャプスタン20a,20bはこれらの孔42
a,42bを貫通してシャーシ10の上方に突出してい
る。
【0009】キャプスタン20a,20bは、上述のギ
ア類と連動しており、プレイモードでキャプスタン20
aは反時計方向に、キャプスタン20bは時計方向に回
転し続ける。
【0010】方向切換スライダ40は、図示しない切換
レバーに連結されており、この切換レバーはギア30の
シャフト28aを中心として揺動するとともに、この切
換レバーに上述のギア34のシャフト33が取り付けら
れている。従って方向切換スライダ40が右方に摺動す
ると切換レバーが作動してギア34が左方に移動し、こ
れによりギア34がリール台36bに噛み合うとリバー
スプレイモードに設定される。逆に方向切換スライダ4
0が左方に摺動すると切換レバーが作動してギア34が
右方に移動する。これによりギア34がアイドラ38に
噛み合って、リール36aが駆動されフォワードプレイ
モードに設定される。つまり、方向切換スライダ40の
横移動によって、リール37a,37bのいずれを回転
させるかを切り換え、フォワードプレイまたはリバース
プレイのモード設定を行うことができる。
【0011】方向切換スライダ40の下部には反転バネ
39の一端が取り付けられ、反転バネ39の他端がシャ
ーシ10に取り付けられている。そして左側にあった方
向切換スライダ40がある程度右方に移動したら、反転
バネ39によって方向切換スライダ40には右方への付
勢力が与えられる。また右側にあった方向切換スライダ
40がある程度左方に移動したら、反転バネ39によっ
て方向切換スライダ40には左方への付勢力が与えられ
る。したがって、方向切換スライダ40は、左右いずれ
の移動限においても、反転バネ39によってその位置に
停止されている。
【0012】また方向切換スライダ40には図示しない
カバー板が重ねられており、このカバー板がシャーシ1
0に固定されている。カバー板にはシャフト46a,4
6bが突設されていて、シャフト46a,46bにはロ
ーラレバー47a,47bが回動可能に取り付けられて
いる。ローラレバー47a,47bには、ピンチローラ
48a,48bが回転可能に取り付けられている。
【0013】ローラレバー47a,47bは図示しない
トーションバネによって常に、ピンチローラ48a,4
8bが対応するキャプスタン20a,20bに向けて付
勢されている。すなわちローラレバー47aには時計方
向への付勢力が与えられ、ローラレバー47bには反時
計方向への付勢力が与えられている。
【0014】また、ローラレバー47a,47bには凸
部49a,49bが設けられており、凸部49a,49
bの裏側にはピン50a,50bが植設されている。方
向切換スライダ40の、凸部49a,49b近辺には孔
52a,52bが形成されており、ピン50a,50b
は孔52a,52b内に達している。
【0015】さて図示の状態は、方向切換スライダ40
が左方にあるフォワードプレイモードである。この時、
ピン50bが孔52bの右側の周縁に当接し、ローラレ
バー47bの反時計方向への回動が規制されるようにな
っている。これにより、ピンチローラ48bはキャプス
タン20bにこれ以上は近接しないようになされてい
る。すなわち、ピンチローラ48bとキャプスタン20
bが離間して、両者ともテープTに接触しないようにさ
れている。
【0016】一方、ローラレバー47aはフリーであっ
て、上述の付勢力によりピンチローラ48aがキャプス
タン20aに接近するようにローラレバー47aが回動
しており、テープTはピンチローラ48aとキャプスタ
ン20aに挟まれて、上述のように回転しているリール
37aに向けて搬送されるようになっている。
【0017】この状態から方向切換スライダ40を右方
に摺動させて、リバースプレイモードに設定すると、ピ
ン50aが孔52aの左側の周縁に当接し、ローラレバ
ー47aの時計方向への回動が規制される。これによ
り、ピンチローラ48aとキャプスタン20aが離間し
て、両者ともテープTに接触しないようにされる。
【0018】一方、ローラレバー47bはフリーとな
り、上述の付勢力によりピンチローラ48bがキャプス
タン20bに接近するようにローラレバー47bが回動
し、テープTはピンチローラ48bとキャプスタン20
bに挟まれて、上述のように回転しているリール37b
に向けて搬送される。
【0019】さて、シャーシ10にはピン54が突設さ
れ、このピン54に揺動レバー56が取り付けられて回
動可能にされている。揺動レバー56はほぼY字形で、
第一の腕57、第二の腕58、第三の腕59を有してい
る。
【0020】第一の腕57はギア34に向けて延びてお
り、その先端の裏側にはピン60が突設されている。ま
たギア34のシャフト33には、基部がリング状の停止
検知アーム62が回動可能に取り付けられている。そし
て停止検知アーム62にはその長手方向に沿って溝64
が形成されており、この溝64にピン60が嵌め入れら
れて、第一の腕57と停止検知アーム62とが連結され
ている。
【0021】停止検知アーム62のリング状の基部はギ
ア34との摩擦によりギア34に従動するようになされ
ている。すなわち、ギア34が回転している間は常に停
止検知アーム62が反時計方向に付勢されている。この
ように停止検知アーム62が付勢されていると、揺動レ
バー56は時計方向に付勢されていることになる。
【0022】第二の腕58はギア30に向けて延びてお
り、その先端の裏側には円柱状のカムフォロワ66が突
設されている。ギア30の表面はカムとなっている。こ
のカムでは図中斜線で示す部分が凸となっており、他の
部分が凹んでいる。まずギア30にはこれに対し偏心し
た円形の第一のカム面68が形成されている。
【0023】そして第一のカム面68がシャフト28a
から遠い方向にほぼ三日月形の突壁70が形成されてい
る。突壁70の外側の面は第一のカム面と並行してお
り、内側には時計方向に漸次シャフト28aから遠ざか
る第2のカム面72が設けられている。
【0024】第二の腕58のカムフォロワ66はギア3
0に設けられたカムの凹んだ部分に入れられている。上
述のように、揺動レバー56は時計方向に付勢されてい
ると、カムフォロワ66は第一のカム面68に当接す
る。揺動レバー56の前記付勢力が消失するとカムフォ
ロワ66は第一のカム面68より第二のカム面72に移
動する。そしてギア30が回転すると、第一のカム面6
8あるいは第二のカム面72のシャフト28aからの距
離の変化に応じて、カムフォロワ66が従動し、揺動レ
バー56が揺動することになる。
【0025】第三の腕59は方向切換スライダ40とほ
ぼ平行に左方に延びており、その先端には方向切換スラ
イダ40に向けて爪74が形成されている。また方向切
換スライダ40の爪74と対向する位置には矩形の切欠
76が形成されている。
【0026】シャーシ10には伝達レバー78が回転可
能に取り付けられており、この伝達レバー78の下端7
9が切欠76に受け入れられている。伝達レバー78の
上端は爪74に向けられており、ここには斜面78a,
78bが対称に形成されている。
【0027】切欠76の両側には、波形の板バネ80
a,80bが形成されている。図示のようにフォワード
プレイモードでは、伝達レバー78は右側の板バネ80
aに付勢されて、直立状態より若干反時計方向に傾いて
いる。一方リバースプレイモードでは、伝達レバー78
は左側の板バネ80bに付勢されて、直立状態より若干
時計方向に傾くことになる。
【0028】さて、プレイモードではギア30が時計方
向に回転し、テープTを巻き取っているリール37a,
37bのいずれかが停止していなければギア34が反時
計方向に回転することは上述の通りである。このとき、
ギア34に反時計方向に付勢された停止検知アーム62
によって、揺動レバー56が時計方向に付勢されてい
る。このため揺動レバー56のカムフォロワ66は第一
のカム面68に当接して従動する。
【0029】図中、第一のカム面68によってカムフォ
ロワ66が中心軸28aに最も接近した時の揺動レバー
56を仮想線で示し、第一のカム面68が下がってカム
フォロワ66が中心軸28aから最も離れた時の揺動レ
バー56を実線で示す。すなわち揺動レバー56は図中
の実線と仮想線との間を揺動する。停止検知アーム62
はギア34との摩擦による付勢力によりギア34に従動
するだけであるので、仮想線のように揺動レバー56が
反時計方向に回転すれば、停止検知アーム62が仮想線
に示すように付勢力に対向して時計方向に回転する。こ
の間、第三の腕59の爪74は伝達レバー78に当接し
ない位置にある。
【0030】ここで、テープTが終端になってリール3
7a,37bのいずれかのうちテープTを巻き取ってい
た方の回転が停止すると、これに連動したギア34の回
転も停止する。これにより停止検知アーム62には時計
方向の付勢力から解放され、揺動レバー56もフリーに
なる。
【0031】したがって、カムフォロワ66が第一のカ
ム面68から離間する。ギア30はリール台36a,3
6bの停止にはかかわりなく回転し続けているので、カ
ムフォロワ66は第二のカム面72に当接しこれに従動
するようになる。第二のカム面72はシャフト28aに
かなり近接しているので、カムフォロワ66は図の仮想
線よりもかなり持ち上がることになる。これで揺動レバ
ー56は仮想線よりも反時計方向に回転して、第三の腕
59の爪74が伝達レバー78に当接してこれを押す。
【0032】ここで図示のようにフォワードプレイモー
ドでリール37aが停止したのであれば、爪74は右側
の斜面78aを押し、これにより伝達レバー78が反時
計方向に回動し、その下端79が切欠76の右側面を押
して、方向切換スライダ40が右側へ移動する。方向切
換スライダ40がある程度右側へ移動すると、反転バネ
39が右側に付勢力を及ぼし、方向切換スライダ40が
右側の限度まで移動して停止する。この間に、上述のよ
うにギア34がアイドラ38から離れてリール台36b
に噛み合い、ピンチローラ48aがキャプスタン20a
から離れるとともに、ピンチローラ48bがキャプスタ
ン20bに接近して、リバースプレイモードが設定され
る。この後カムフォロワ66は第二のカム面72を通過
し終える。
【0033】ギア34がアイドラ38から離れた時点
で、ギア34が再度回転を開始する。すると上述の付勢
力により、カムフォロワ66は再度第一のカム面68に
当接して、これに従動するようになる。これ以後リール
37bが停止されるまで、カムフォロワ66は第一のカ
ム面72に従動する。そして上述のように揺動レバー5
6は図示の実線と仮想線の間を揺動することになる。
【0034】なお方向切換スライダ40が右方に移動し
終えた時点で、左方の板バネ80bが伝達レバー78を
右側に付勢するようになり、伝達レバー78は直立状態
より若干時計方向に傾くことになる。
【0035】リバースプレイモードでもリール37bが
停止すると、上述のようにカムフォロワ66が第二のカ
ム面72に当接して、これに従動するので、揺動レバー
56が仮想線よりも反時計方向に回動し、第三の腕59
の爪74が伝達レバー78に当接する。この時、爪74
は斜面78bを押し、これにより伝達レバー78が時計
方向に回動して、その下端79が切欠76の左側面を押
し、方向切換スライダ40が左側へ移動する。方向切換
スライダ40がある程度左側へ移動すると、反転バネ3
9が左側に付勢力を及ぼし、方向切換スライダ40が左
側の限度まで移動して停止する。この間に、上述のよう
にギア34がリール台36bから離れてアイドラ38に
噛み合い、ピンチローラ48bがキャプスタン20bか
ら離れるとともに、ピンチローラ48aがキャプスタン
20aに接近して、フォワードプレイモードが設定され
る。この後カムフォロワ66は第二のカム面72を通過
し終える。
【0036】なお方向切換スライダ40が左方に移動し
終えた時点で、右方の板バネ80aが伝達レバー78を
左側に付勢するようになり、伝達レバー78は直立状態
より若干反時計方向に傾くことになる。
【0037】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述の伝達
レバー78は方向切換スライダ40に対して直立に近い
状態にあるので、これを回動するには横方向へ力を与え
るのが能率的である。しかし、爪74が伝達レバー78
に当接してこれを押す時には、爪79の押圧力は伝達レ
バー78の中心軸78c付近に向かって加わるようにな
っている。したがって力の無駄が大きいため、爪74に
非常に大きな押圧力が作用するようにしなければならな
い。
【0038】このため従来のテープ走行方向反転装置で
は、電力消費量が大きいという問題があった。例えば、
携帯式のオートリバース式テープレコーダでは電池を使
用することが多いが、上記の問題は電池を頻繁に交換あ
るいは充電しなければならない要因となっていた。
【0039】本考案は、上述したような課題を解決した
ものであって、省電力化の可能なテープ走行方向反転装
置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本考案においては、リール台の回転停止によりテー
プ終端を検出するテープ終端検出手段と、一対のピンチ
ローラを選択的にそれぞれ対応するキャプスタンに圧接
させ、テープ走行方向を反転させるために、テープ走行
方向に応じて移動する方向切換手段と、テープ終端の到
来に伴いテープ終端検出手段の検出出力を方向切換手段
に伝達するための伝達手段とを有するテープ走行方向反
転装置において、伝達手段は、第1および第2の回転軸
を有し、この第1および第2の回転軸間で、移動可能に
配されるとともに、テープ終端の到来時にはテープ終端
検出手段の検出出力により選択的に第1または第2の回
転軸を中心に回動可能に配され、方向切換手段には、こ
の方向切換手段の移動に伴い、伝達手段を第1または第
2の回転軸方向に選択的に付勢するための付勢手段が設
けられていることを特徴とするものである。
【0041】
【作用】図3に示すように、リール37a,37bの駆
動切換とピンチローラ48a,48bの動作切換を行う
方向切換スライダ40の孔86に伝達レバー84の操作
ピン85が嵌められている。テープTが終端になると、
停止検知レバー56が通常より大きく回動して伝達レバ
ー84を押し下げる。
【0042】そしてフォワードプレイからでは支点ピン
92aを回動中心にして伝達レバー84が反時計方向に
回転し、操作ピン85が方向切換スライダ40を右に移
動させて、リバースプレイが設定される。リバースプレ
イからでは、支点ピン92bを回動中心にして伝達レバ
ー84が時計方向に回転し、操作ピン85が方向切換ス
ライダ40を左に移動させて、フォワードプレイが設定
される。方向切換スライダ40にはどちらの支点ピンを
伝達レバー84の回動中心にするか決定する板バネ98
a,98bが設けられている。伝達レバー84の力点と
作用点を結ぶ線から離して支点を設けることにより、力
が効率的に伝達され、電力消費を削減することが可能で
ある。
【0043】
【実施例】以下、本考案に係るテープ走行方向反転装置
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、上述の部品と同様な部品には同一の符号を付け
て、その説明を省略する。
【0044】図1は、実施例が適用されたオートリバー
ス式テープレコーダを示す。このオートリバース式テー
プレコーダにおいては、カセットテープ(図示せず)を
搭載するほぼ矩形のシャーシ10の裏側にモータ12及
び中継プーリ14が配置されている。モータ12の回転
軸にはモータプーリ16が取り付けられており、このモ
ータプーリ16と中継プーリ14との間にベルト18が
巻回されている。このモータ12の回転軸は図中の時計
方向にのみ回転するようにされており、モータ12が駆
動されたときは、中継プーリ14も時計方向に回転す
る。
【0045】シャーシ10には、一対のキャプスタン2
0a,20bが回転可能に取り付けられている。これら
のキャプスタン20a,20bはテープTを定速走行さ
せるためのものであり、フォワードプレイモードではキ
ャプスタン20aにピンチローラ48aが圧接して、両
者がその間にテープTを挟んで送り、リバースプレイモ
ードではキャプスタン20bがピンチローラ48bとの
間にテープTを挟んで送る。
【0046】キャプスタン20a,20bには、プーリ
兼用のフライホイール22a,22bがそれぞれ固定さ
れている。上述の中継プーリ14の外周にはベルト18
用の溝とは別の溝が形成されていて、この溝及びフライ
ホイール22a,22bにはベルト24が巻回されてい
る。ここで、上述のようにモータ12を駆動すると、フ
ライホイール22a及びキャプスタン20aが反時計方
向に回転し、フライホイール22b及びキャプスタン2
0bは時計方向に回転する。そしてモータ12が駆動さ
れている間は、これらは回転し続ける。
【0047】図2に示すように、シャーシ10の裏側に
はシャフト28aを介して切換レバー28が取り付けら
れており、この切換レバー28がシャフト28aを中心
に回動可能となっている。また、シャフト28aには、
大小二つのギア30,31がフェルト製のパッド32を
介して取り付けられている。
【0048】パッド32は適宜な摩擦係数を持ち、これ
によりギア30,31は摩擦結合している。つまり、テ
ープ終端などでギア31の回転が規制された場合でもギ
ア30は回転可能であり、ギア31がフリーであるとき
はギア30の回転に伴ってギア31は同方向に回転す
る。
【0049】上述のキャプスタン20aには、ギア26
が取り付けられており、このギア26にはギア30が噛
み合っている。また切換レバー28の先端にはシャフト
33が取り付けられていて、ここにギア34が回転可能
に取り付けられており、このギア34がギア31に噛み
合っている。
【0050】シャフト33にはコイルバネ35が巻装さ
れており、図7に示す従来技術と同様の停止検知アーム
62がシャフト33に取り付けられ、停止検知アーム6
2とギア34とでコイルバネ35が若干圧縮されてい
る。これにより、ギア34が回転すると、これらの部材
間の摩擦力によって停止検知アーム62も同方向に回転
するように付勢されており、かつ停止検知アーム62を
強制的に停止させたり、小さいトルクでギア34とは逆
に回転させたりしても、ギア34が回転し続けるように
なっている。
【0051】さて、図1においてモータ12が駆動され
ると、上述のように反時計方向に回転するキャプスタン
20aと一体にギア26が反時計方向に回転し、ギア2
6に噛み合ったギア30は時計方向に回転する。ここで
通常の場合、ギア31はギア30と共に時計方向に回転
し、ギア31に噛み合ったギア34が反時計方向に回転
する。ただし、後述するようにギア31からリール台3
6aまでの歯車列が噛み合っているときリール37aの
回転がテープ終端の到来などにより強制的に停止された
り、ギア31からリール台36bまでの歯車列が噛み合
っているときリール37bの回転が同様にテープ終端の
到来などにより強制的に停止されたりするとギア31,
34は停止し、ギア30がパッド32(図1)の摩擦力
に対抗して回転する。つまり、モータ12が駆動されて
いる限り、ギア26,31は回転を続ける。
【0052】ギア34の両側には、リール台36a,3
6bが配置され、これがシャーシ10に回転可能に取り
付けられている。リール台36a,36bはギアであ
り、これらの中央にはリール37a,37bが突設され
ている。リール37aはフォワードプレイモードでテー
プTを巻き取り、リール37bはリバースプレイモード
でテープTを巻き取るものである。またシャーシ10に
はアイドラ38が回転可能に取り付けられており、この
アイドラ38がリール台36aに噛み合っている。
【0053】上述のように、切換レバー28がシャフト
33を中心に回動可能であるため、切換レバー28を回
動することにより、ギア34がギア31の円周上を移動
するので、実線で示すようにギア34をアイドラ38に
噛み合わせたり、仮想線で示すようにギア34をリール
台36bに噛み合わせたりすることができる。
【0054】また上述のようにギア34が反時計方向に
回転しているとき、ギア34がアイドラ38に噛み合っ
ていると、アイドラ38が時計方向に回転すると共に、
これに噛み合うリール台36aが反時計方向に回転し、
リール37aも同方向に回転する。これがフォワードプ
レイのモードである。
【0055】ここでギア34とアイドラ38の噛合が外
れると、アイドラ38、リール台36a、リール37a
の回転が停止する。そしてギア34がリール台36bに
噛み合うと、リール台36bが時計方向に回転し、リー
ル37bも同方向に回転する。これでリバースプレイの
モードに設定される。ここでギア34とリール台36b
の噛合が外れると、リール台36b、リール37bの回
転が停止する。
【0056】さて、シャーシ10の表側には、ほぼ矩形
の方向切換スライダ40が載置され、図示しないガイド
部材にガイドされて、横方向に摺動可能になっていると
ともに上下方向に移動することができないようになって
いる。方向切換スライダ40にはその長手方向に沿って
横長の孔42a,42bが形成されていて、キャプスタ
ン20a,20bはこれらの孔42a,42bを貫通し
てシャーシ10の上方に突出している。
【0057】方向切換スライダ40のほぼ中央には、切
欠41が形成されている。上述の切換レバー28のギア
34とは反対側の端部には、ピン43が突設されてお
り、このピン43が切欠41に嵌め入れられている。こ
れにより、方向切換スライダ40を横方向に摺動する
と、切換レバー28が回動する。
【0058】ここで方向切換スライダ40を右方に摺動
すると切換レバー28が反時計方向に回動し、これによ
りギア34がリール台36bに噛み合うとリバースプレ
イモードに設定される。逆に方向切換スライダ40を左
方に摺動すると切換レバー28が時計方向に回動し、こ
れによりギア34がアイドラ38に噛み合うとリール台
36aが駆動されてフォワードプレイモードに設定され
る。つまり、方向切換スライダ40の横移動によって、
リール37a,37bのいずれを回転させるかを切り換
え、フォワードプレイまたはリバースプレイのモード設
定を行うことができる。
【0059】また方向切換スライダ40には二点鎖線で
示すほぼ矩形のカバー板44が重ねられており、このカ
バー板44がシャーシ10に固定されている。カバー板
44にはシャフト46a,46bが突設されていて、シ
ャフト46a,46bにはローラレバー47a,47b
が回動可能に取り付けられている。ローラレバー47
a,47bには、ピンチローラ48a,48bが回転可
能に取り付けられている。
【0060】ローラレバー47a,47bは図示しない
トーションバネによって常に、ピンチローラ48a,4
8bが対応するキャプスタン20a,20bに向けて付
勢されている。すなわちローラレバー47aには時計方
向への付勢力が与えられ、ローラレバー47bには反時
計方向への付勢力が与えられている。
【0061】また、ローラレバー47a,47bには凸
部49a,49bが設けられており、凸部49a,49
bの裏側にはピン50a,50bが植設されている。方
向切換スライダ40の、凸部49a,49b近辺には孔
52a,52bが形成されており、カバー板44には切
欠51a,51bが形成されていて、ここから孔52
a,52bが露出している。そしてピン50a,50b
は、切欠51a,51bを通過し、孔52a,52bに
達している。
【0062】さて図1の状態は、方向切換スライダ40
が左方にあり、フォワードプレイモードである。この
時、ピン50bが孔52bの右側の周縁に当接し、ロー
ラレバー47bの反時計方向への回動が規制されるよう
になっている。これにより、ピンチローラ48bはキャ
プスタン20bにこれ以上は近接しないようになされて
いる。すなわち、ピンチローラ48bとキャプスタン2
0bが離間して、両者ともテープTに接触しないように
されている。
【0063】一方、ローラレバー47aはフリーであっ
て、上述の付勢力によりピンチローラ48aがキャプス
タン20aに接近するようにローラレバー47aが回動
しており、テープTはピンチローラ48aとキャプスタ
ン20aに挟まれて、上述のように回転しているリール
37aに向けて搬送されるようになっている。
【0064】この状態から方向切換スライダ40を右方
に摺動させ、リバースプレイモードに設定すると、ピン
50aが孔52aの左側の周縁に当接し、ローラレバー
47aの時計方向への回動が規制される。これにより、
ピンチローラ48aとキャプスタン20aが離間して、
両者ともテープTに接触しないようにされる。
【0065】一方、ローラレバー47bはフリーとな
り、上述の付勢力によりピンチローラ48bがキャプス
タン20bに接近するようにローラレバー47bが回動
し、テープTはピンチローラ48bとキャプスタン20
bに挟まれて、上述のように回転しているリール37b
に向けて搬送される。
【0066】図3は実施例のテープ走行方向反転装置を
示す。同図に示すように、揺動レバー56の第三の腕5
9には、従来のような爪74(図7)が設けられておら
ず、その先端の裏側にピン82が突設されている。
【0067】方向切換スライダ40の左下部分には矩形
の孔86が形成されている。この孔86には横移動可能
な伝達レバー84の下端にある操作ピン85が挿入され
ている。伝達レバー84は、ほぼ矩形の基部100を有
しており、この下端の裏側に操作ピン85が突設されて
いる。
【0068】基部100の両側から二本の腕88a,8
8bが上方に延びている。これらの腕88a,88bの
根元には、半円形の凹部90a,90bが設けられてい
る。
【0069】またシャーシ10には、支点ピン92a,
92bが突設されている。支点ピン92a,92bは、
凹部90a,90bよりも短い間隔で設けられていて、
凹部90a,90bにそれぞれ嵌まった時に伝達レバー
84の回転中心となる。つまり、伝達レバー84の位置
に応じて、凹部90aに支点ピン92aが入り込むと、
支点ピン92aが伝達レバー84の回転中心になり、反
対に凹部90bに支点ピン92bが入り込むと、支点ピ
ン92bが伝達レバー84の回転中心になる。
【0070】これらの凹部90a,90bの間には、僅
かに張り出した凸部102が形成されている。そして、
後述するように揺動レバー56のピン82が凸部102
に当接して、これを押し下げる時に、伝達レバー84が
支点ピン92aまたは支点ピン92bを中心にして反時
計方向または時計方向に回動する。つまり、この凸部1
02が伝達レバー84を回転させる力点になる。
【0071】凸部102の裏側にはピン96が突設され
ている。またシャーシ10の伝達レバー84で隠れた位
置には、トーションバネ95が配置されている。このト
ーションバネ95の下側の端部はシャーシ10に固定さ
れており、上側の端部はその上のピン96に当接してい
る。これにより伝達レバー84は常に図の上方へ向けて
付勢されているが、上述の支点ピン92a,92bによ
って上方への移動が規制されている。
【0072】なお、方向切換スライダ40が左右に移動
することができるように、方向切換スライダ40に重な
っている伝達レバー84の基部100にはキャプスタン
20aを通すために適宜な大きさの矩形の開口94が形
成されている。
【0073】さて、伝達レバー84が支点ピン92aを
中心にして反時計方向に回転すると、操作ピン85が方
向切換スライダ40の孔86の右側面に当接してこれを
押し、これによって方向切換スライダ40が右方に摺動
される。一方、伝達レバー84が支点ピン92bを中心
にして時計方向に回転すると、操作ピン85が孔86の
左側面に当接してこれを押し、方向切換スライダ40が
左方に摺動される。すなわち、操作ピン85は、伝達レ
バー84の作用点として機能する。
【0074】また、伝達レバー84が支点ピン92a,
92bのいずれを中心にして回動するかを決定するた
め、伝達レバー84を挟んで方向切換スライダ40に
は、付勢手段である板バネ98a,98bが形成されて
いる。このうち右側の板バネ98aはその一端が方向切
換スライダ40の上縁から延出した逆U字形の薄板であ
る。板バネ98bは方向切換スライダ40の左端から延
出する階段状の薄板である。
【0075】図示のようにフォワードプレイモードで
は、伝達レバー84が右側の板バネ98aに付勢されて
いる。これにより、右側の支点ピン92aが凹部90a
に嵌まり込んでいる。一方リバースプレイモードでは、
伝達レバー84が左側の板バネ98bに付勢されて、こ
れにより左側の支点ピン92bが凹部90bに嵌まり込
むことになる。
【0076】さて、プレイモードではギア30が時計方
向に回転し、テープTを巻き取っているリール37a,
37bのいずれかが停止していなければギア34が反時
計方向に回転することは上述の通りである。このとき、
ギア34により反時計方向に付勢された停止検知アーム
62によって、揺動レバー56が時計方向に付勢されて
いる。このため揺動レバー56のカムフォロワ66は第
一のカム面68に当接して従動する。
【0077】図中、第一のカム面68によってカムフォ
ロワ66が中心軸28aに最も接近した時(図4参照)
の揺動レバー56を仮想線で示し、第一のカム面68が
下がってカムフォロワ66が中心軸28aから最も離れ
た時の揺動レバー56を実線で示す。すなわち揺動レバ
ー56は図中の実線と仮想線との間を揺動する。停止検
知アーム62はギア34との摩擦による付勢力によりギ
ア34に従動するだけであるので、仮想線のように揺動
レバー56が反時計方向に回転すれば、停止検知アーム
62が仮想線に示すように付勢力に対向して時計方向に
回転する。この間、第三の腕59のピン82は伝達レバ
ー84に当接しない位置にある。
【0078】ここで、テープTが終端になってリール3
7a,37bのうちテープTを巻き取っていた方の回転
が停止すると、これに連動したギア34の回転も停止す
る。これにより停止検知アーム62は時計方向の付勢力
から解放され、揺動レバー56もフリーになる。
【0079】したがって、カムフォロワ66が第一のカ
ム面68から離間する。ギア30はリール台36a,3
6bの停止にはかかわりなく回転し続けているので、図
5に示すように、カムフォロワ66は第二のカム面72
に当接しこれに従動するようになる。第二のカム面72
はシャフト28aにかなり近接しているので、カムフォ
ロワ66は図の仮想線よりもかなり持ち上がることにな
る。これで揺動レバー56は図3の仮想線よりも反時計
方向に回転して、第三の腕59のピン82が伝達レバー
84の凸部102に当接してこれを押す。すなわち、ギ
ア30,34、揺動レバー56、停止検知アーム62
は、テープ終端検出手段を構成している。
【0080】ここで図示のようにフォワードプレイモー
ドでリール37aが停止したのであれば、凹部90aに
嵌まった支点ピン92aを中心にして、伝達レバー84
が反時計方向に回動し、その操作ピン85が孔86の右
側面を押して、方向切換スライダ40が右側へ移動す
る。方向切換スライダ40がある程度右側へ移動する
と、反転バネ39が右側に付勢力を及ぼし、方向切換ス
ライダ40が右側の限度まで移動して停止する。
【0081】この間に、図6に示すようにギア34がア
イドラ38から離れてリール台36bに噛み合い、ピン
チローラ48aがキャプスタン20aから離れるととも
に、ピンチローラ48bがキャプスタン20bに接近し
て、リバースプレイモードが設定される。この後カムフ
ォロワ66は第二のカム面72を通過し終える。
【0082】ギア34がアイドラ38から離れた時点
で、ギア34が再度回転を開始する。すると上述の付勢
力により、カムフォロワ66は再度第一のカム面68に
当接して、これに従動するようになる。これ以後リール
37bが停止されるまで、カムフォロワ66は第一のカ
ム面72に従動する。そして図3と同様に揺動レバー5
6は図示の実線と仮想線の間を揺動することになる。
【0083】したがって、図6に示すように、揺動レバ
ー56のピン82は伝達レバー84から離れ、トーショ
ンバネ96が伝達レバー84を上方に押して、伝達レバ
ー84がピン92a,92bにより位置規制されるよう
になる。また方向切換スライダ40が右方に移動し終え
た時点で、左方の板バネ98bが伝達レバー84を右側
に付勢するようになる。これにより左側の支点ピン92
bが凹部90bに嵌まることになる。
【0084】さてリバースプレイモードで、リール37
bが停止すると、上述のようにカムフォロワ66が第二
のカム面72に当接して、これに従動する(図5参照)
ので、揺動レバー56が反時計方向に大きく回動し、第
三の腕59のピン82が伝達レバー84に当接する。こ
の時、図5とは逆に、凹部90bに嵌まった支点ピン9
2bを中心にして、伝達レバー84が時計方向に回動
し、その操作ピン85が孔86の左側面を押して、方向
切換スライダ40が左側へ移動する。方向切換スライダ
40がある程度左側へ移動すると、反転バネ39が左側
に付勢力を及ぼし、方向切換スライダ40が左側の限度
まで移動して停止する。
【0085】この間に、図3に示すようにギア34がリ
ール台36bから離れてアイドラ38に噛み合い、ピン
チローラ48bがキャプスタン20bから離れるととも
に、ピンチローラ48aがキャプスタン20aに接近し
て、フォワードプレイモードが設定される。この後カム
フォロワ66は第二のカム面72を通過し終える。
【0086】ギア34がリール台36bから離れた時点
で、ギア34が再度回転を開始する。すると上述の付勢
力により、カムフォロワ66は再度第一のカム面68に
当接して、これに従動するようになる。これ以後リール
37aが停止されるまで、カムフォロワ66は第一のカ
ム面72に従動する。そして図3に示すように揺動レバ
ー56は再度図示の実線と仮想線の間を揺動することに
なる。
【0087】したがって、図3に示すように、揺動レバ
ー56のピン82は伝達レバー84から離れ、トーショ
ンバネ96が伝達レバー84を上方に押して、伝達レバ
ー84がピン92a,92bにより規制されるようにな
る。また方向切換スライダ40が左方に移動し終えた時
点で、右方の板バネ98aが伝達レバー84を左側に付
勢するようになる。これにより右側の支点ピン92aが
凹部90aに嵌まることになる。
【0088】以上のように、この実施例においては、伝
達レバー84が右側の支点ピン92aを中心にして反時
計方向に回転することにより、リバースプレイモードに
設定され、伝達レバー84が左側の支点ピン92bを中
心にして時計方向に回転することにより、フォワードプ
レイモードに設定される。
【0089】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係るテー
プ走行方向反転装置は、テープ終端検出手段の検出出力
を方向切換手段に伝達する伝達手段が、第1および第2
の回転軸を有し、この第1および第2の回転軸間で、移
動可能に配されるとともに、テープ終端の到来時にはテ
ープ終端検出手段の検出出力により選択的に第1または
第2の回転軸を中心に回動可能に配され、方向切換手段
には、この方向切換手段の移動に伴い、伝達手段を第1
または第2の回転軸方向に選択的に付勢するための付勢
手段が設けられているものである。
【0090】したがって、本考案によれば、記録テープ
の走行方向に応じて、回転軸を選択し、伝達手段が力を
伝達する方向を変更することができるので、テープ終端
検出手段の検出出力を効率的に方向切換手段に伝達する
ことができる。これにより電力消費量を削減することが
でき、例えば電池を頻繁に交換したり充電したりする回
数を減らすことが可能である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るテープ走行方向反転装置
が適用されたオートリバース式テープレコーダを示す概
略平面図である。
【図2】同オートリバース式テープレコーダの駆動力伝
達系統の模式的展開図である。
【図3】実施例のフォワードプレイモードを示す平面図
である。
【図4】実施例に用いられたギア30のプレイモード安
定時の回転を示す平面図である。
【図5】実施例のフォワードプレイモードからリバース
プレイモードへの設定の途中を示す平面図である。
【図6】実施例のリバースプレイモードを示す平面図で
ある。
【図7】従来のテープ走行方向反転装置を適用したオー
トリバース式テープレコーダの一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
T テープ 20a,20b キャプスタン 37a,37b リール 40 方向切換スライダ 48a,48b ピンチローラ 56 揺動レバー 62 停止検知アーム 84 伝達レバー 85 操作ピン 92a,92b 支点ピン 98a,98b 板バネ 102 凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール台の回転停止によりテープ終端を検
    出するテープ終端検出手段と、 一対のピンチローラを選択的にそれぞれ対応するキャプ
    スタンに圧接させ、テープ走行方向を反転させるため
    に、テープ走行方向に応じて移動する方向切換手段と、 テープ終端の到来に伴い上記テープ終端検出手段の検出
    出力を上記方向切換手段に伝達するための伝達手段とを
    有するテープ走行方向反転装置において、 上記伝達手段は、第1および第2の回転軸を有し、この
    第1および第2の回転軸間で、移動可能に配されるとと
    もに、テープ終端の到来時には上記テープ終端検出手段
    の検出出力により選択的に上記第1または第2の回転軸
    を中心に回動可能に配され、 上記方向切換手段には、この方向切換手段の移動に伴
    い、上記伝達手段を上記第1または第2の回転軸方向に
    選択的に付勢するための付勢手段が設けられていること
    を特徴とするテープ走行方向反転装置。
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