JP2598196Y2 - ディスク装置のフローティングロック装置 - Google Patents

ディスク装置のフローティングロック装置

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JP2598196Y2
JP2598196Y2 JP1993005228U JP522893U JP2598196Y2 JP 2598196 Y2 JP2598196 Y2 JP 2598196Y2 JP 1993005228 U JP1993005228 U JP 1993005228U JP 522893 U JP522893 U JP 522893U JP 2598196 Y2 JP2598196 Y2 JP 2598196Y2
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貴弘 浅野
敬二 時田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車載用ディスクプレー
ヤなどのディスク装置において、ディスク再生機構を搭
載したフローティング部を、シャーシと一体にロックす
るディスク装置のフローティングロック装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車載用ディスクプレーヤのように
耐振動性を有するディスク装置が広く普及している。こ
のようなディスク装置も、他のディスク装置と同様、シ
ャーシ内にターンテーブルや光学ピックアップ等からな
るディスク再生機構を備えているが、この再生機構は一
般に振動に弱く、ディスク再生中に車両の振動が加わる
と音飛びなどの不都合が生じる。そのため、この種のデ
ィスク装置では、再生機構をフローティング部に搭載し
ている。フローティング部とは、車両と共に振動するシ
ャーシに振動吸収手段により設置される部材であり、デ
ィスク再生時における再生機構を、シャーシの振動が伝
達しないフローティング状態とするものである。
【0003】一方、ディスク挿脱時に再生機構がシャー
シ内で揺動すると、再生機構に挿入し又は取り出そうと
するディスクがターンテーブルなどの部材に当接し、デ
ィスクの挿脱を妨げることになる。そこで、前記のよう
なフローティング部は、ディスク挿脱時にはシャーシと
一体にロックする必要がある。本出願人は、再生機構を
搭載したフローティング部を、シャーシと一体にロック
するディスク装置のフローティングロック装置を発明
し、出願している(特願平2−71952号)。
【0004】ここで図7を参照して、ディスク装置のフ
ローティングロック装置の従来例を具体的に説明する。
なお、図において、上側を奥側、下側を手前側とする。
このフローティングロック装置は、車載用のディスク装
置に採用されるものであり、車両側に固定されたシャー
シ(図示せず)と、ディスク再生機構が搭載されたフロ
ーティング部1と、フローティング部1をシャーシと一
体にロックするためのロックプレート2,5L,5R,
7とを有している。フローティング部1の周囲には半流
動体ダンパなどの振動吸収手段(図示せず)が設けられ
ており、この振動吸収手段を介してシャーシ内に懸架さ
れている。前記振動吸収手段がシャーシの振動を吸収す
ることによりフローティング部1はフローティング状態
に保持される。更にフローティング部1の右側縁部、手
前側縁部の右端部、手前側縁部の左端部及び左側縁部に
は各々、ロックプレート2,5L,5R,7に係合され
る被ロック部1a,1b,1c,1dが形成されてい
る。
【0005】ロックプレートのうち、ロックプレート
2,7はフローティング部1の右方及び左方に配置さ
れ、シャーシ上に前後スライド自在に支持されている。
例えば、ロックプレート7の左右側方にはシャーシ上に
固定されたプレート支持部12,13が設けられてお
り、このプレート支持部12,13の側縁部にはロック
プレート7側に突出するピン10,11が形成されてい
る。また、ロックプレート7には前後方向にガイド溝
(図示せず)が形成されており、ここに前記各ピン1
0,11が前後スライド自在に挿入されている。これに
より、ロックプレート7はシャーシ上に前後スライド自
在に支持される。またロックプレート2も図示しない支
持部を介してシャーシ上に支持されている。更に、ロッ
クプレート2にはこれを前後方向にスライドさせるため
の駆動源6が設けられている。
【0006】ロックプレート2の手前側端部にはリンク
プレート3が回動自在に取付けられている。リンクプレ
ート3にはリンクプレート4が回動自在に連結され、こ
のリンクプレート4はロックプレート5Rに回動自在に
連結されている。更にロックプレート5Rにはロックプ
レート5Lが回動自在に連結されており、ロックプレー
ト5Lにはロックプレート7が回動自在に取付けられて
いる。リンクプレート3,4及びロックプレート5R,
5Lはフローティング部1の手前側縁部に近接して配設
されており、支軸によりシャーシ上に回動自在に支持さ
れており、隣接する部材とは逆方向に回動するように構
成されている。更にロックプレート2,5R,5L,7
にはフローティング部1の被ロック部1a,1b,1
c,1dに係合可能なロック部2a,5a,5a,7a
が形成されている。
【0007】このような従来例では、再生機構がディス
ク再生を行う場合、ロックプレート2は奥側に位置し、
ロック部2aはフローティング部1のロック部1aから
離れている。このとき、ロックプレート5R,5L,7
は、ロック部5a,5a及び7aがフローティング部1
の被ロック部1b,1c,1dに接触しない位置にあ
る。このような位置にあるロックプレート2,5R,5
L,7はロックを解除している状態となり、フローティ
ング部1はフローティング状態となる。したがって、車
両からの振動によりシャーシが振動しても、振動振動吸
収手段がこの振動を吸収し、再生機構にこれが伝わるこ
とがない。そのため、再生機構は良好な状態でディスク
再生を行うことができる。
【0008】一方、フローティング部1の再生機構に対
してディスクの挿脱を行う場合、駆動源6が動作してロ
ックプレート2が手前側にスライド移動し、ロック部2
aがフローティング部1の被ロック部1aに係合する。
ロックプレート2のスライド移動を受けてリンクプレー
ト3,4,5R,5Lが順次、隣接する部材とは逆方向
に回動する。そしてリンクプレート5Rが時計回転方向
に回動し、リンクプレート5Lが反時計回転方向に回動
することにより、ロック部5a,5aがフローティング
部1の被ロック部1b,1cに係合する。更にリンクプ
レート5Lの回動力によってロックプレート7が手前側
にスライド移動し、ロック部7aがフローティング部1
の被ロック部1dに係合する。このようにロック部2
a,5a,5a,7aがフローティング部1の被ロック
部1a,1b,1c,1dをロックすることにより、フ
ローティング部1はロック状態となる。したがって、タ
ーンテーブルなどに当接させることなく、フローティン
グ部1の再生機構にディスクを確実に挿脱させることが
できる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には次のような問題点が指摘されていた。すなわ
ち、ロックプレート2,7,5R,5Lはいずれも、シ
ャーシに対して移動可能に支持されているため、シャー
シの振動によりガタつくことがある。そのため、部材同
士が衝突して「カチャカチャ」という耳障りな衝突音が
発生する。ここで、ロックプレート7を例にとると、ロ
ックプレート7はそれを支持するプレート支持部12,
13と衝突し、衝突音が発生する。このような衝突音の
発生はユーザーにとって不快であり、技術的な信頼感が
低いという印象を与える要因となるため、問題となって
いた。
【0010】本考案は、上記の従来技術の問題点を解決
するために提案されたもので、その目的は、部材同士の
衝突による衝突音の発生を阻止してユーザーに高い信頼
感を与える静穏なディスク装置のフローティングロック
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、請求項1記載の本考案は、フローティング部をシャ
ーシと一体にロックするためのロックプレートのがたつ
きを防止するようにロックプレートを押える押圧手段を
設けたことを特徴とする。
【0012】また請求項2記載の本考案は、前記押圧手
段が前記ロックプレートを、前記シャーシ及び前記フロ
ーティング部の少なくとも一方に押圧することを構成上
の特徴とする。
【0013】更に請求項3記載の本考案は、フローティ
ング部の再生機構にディスクを搬送するローディングロ
ーラと、ローディングローラを支持しローディングロー
ラをディスクに対して接離させるように移動可能なリン
クと、ローディングローラがディスクを搬送する際にロ
ーディングローラをディスクに当接させるようにリンク
を付勢する付勢手段とを備えたディスク装置に用いられ
るものであって、前記付勢手段の一端部がロックプレー
トに係合し、この付勢手段がロックプレートを押える押
圧手段となることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記のような構成を有する本考案のディスク装
置のフローティングロック装置においては、押圧手段が
ロックプレートを押えることにより、ロックプレートを
一定の位置及び姿勢にて固定し、ロックプレートのがた
つきを防止する。したがって、ロックプレートが揺動し
て周囲の部材に衝突することがなく、衝突音の発生を防
止することが可能である。
【0015】また請求項2記載のフローティングロック
装置においては、押圧手段がロックプレートをシャーシ
及びフローティング部の少なくとも一方に押圧すること
で、ロックプレートのがたつきを防止している。
【0016】さらに請求項3記載のフローティングロッ
ク装置においては、ローディングローラ支持用のリンク
を付勢する付勢手段の一端部がロックプレートに係合す
ることにより、この付勢手段がロックプレートのがたつ
きを防止するようにロックプレートを押える押圧手段と
なる。そのため、押圧手段を新たに設ける必要がなく、
部材点数を増大させることなくロックプレートのがたつ
きを防ぐことが可能である。
【0017】
【実施例】以下、本考案に係るディスク装置のフローテ
ィングロック装置の実施例を、図面に従って具体的に説
明する。なお、図7に示した従来例と同一の部材につい
ては同一の符号を付し、説明は省略する。
【0018】 (1)第1実施例の構成…図1 本考案に係るフローティングロック装置の第1実施例を
図1〜図3を参照して説明する。図1及び図2は第1実
施例の平面図、図3は第1実施例の正面図であり、図1
がフローティング部1のロック状態、図2がフローティ
ング部1のフローティング状態を示している。なお、図
1及び図2中、上側を奥側、下側を手前側とし、部材の
動作方向を示す場合、奥方向を前方、手前方向を後方と
する。
【0019】第1実施例のフローティングロック装置
は、図に示すように、前記従来例と同様のフローティン
グロック装置において、ロックプレート7の手前側先端
部近傍に振動防止用ばね8(前記押圧手段に相当するも
の)を設けた点を特徴としている。このばね8は、板ば
ねを略「く」の字形に折り曲げたもので、その一端側は
シャーシに設けられた固定部9に固定され、他端側はロ
ックプレート7の手前側端部がロック時に移動してくる
動線上に差し出されている。なお、当該他端側は、移動
してくるロックプレート7の手前側端部に円滑に当接す
るように、ロックプレート7の当該移動方向に対して鋭
角を維持して前記動線上に差し出されている。また、当
該他端側の先端部は、ロックプレート7の側面と大きな
摩擦を生じないように、右向きに小さく湾曲している。
【0020】 (2)第1実施例の作用及び効果 上記のような構成を有する第1実施例のフローティング
ロック装置は、次のような作用を有する。すなわちフロ
ーティング部1のロック時に、ロックプレート7は後退
する。これによりロックプレート7の手前側先端部はば
ね8の先端部に当接し、その弾発力に逆らってばね8を
右方向に弾性変形させる。このため、ロックプレート7
の手前側先端部はばね8によって左方向に付勢され、ロ
ックプレート7の手前側左側面はその左側のプレート支
持部12に圧接する。同時にロックプレート7は、てこ
の原理によって、前記のように圧接する圧接部を中心と
して右に回動するので、ロックプレート7の後側右側面
はその右側のプレート支持部13に圧接する。
【0021】このようにロックプレート7は、ばね8、
プレート支持部12,13の3か所に圧接することによ
って3点から支持された状態となり、その位置と姿勢で
固定される。したがって、車両の振動に伴ってシャーシ
に振動しても、ロックプレート7が揺動して周囲の部材
に衝突することはない。その結果、耳障りな衝突音の発
生を阻止することができ、優れた技術的信頼感を与える
静穏なフローティングロック装置を得ることができる。
特に本実施例によれば、ばね8はフローティング部1の
ロック時のみロックプレート7に当接し、フローティン
グ時にはロックプレート7に当接しないので、ばね8が
余分な負荷によって早期に疲労することもない。
【0022】なお、ばね8はロックプレート7を上下方
向に押えるように取り付けられても良い。
【0023】 (3)第2実施例の構成 続いて本考案に係るフローティングロック装置の第2実
施例を図4〜図6(A),(B)を参照して説明する。
図4及び図5は第2実施例の平面図、図6(A),
(B)は第2実施例の左側面図であり、図4及び図6
(A)がフローティング部20のロック状態、図5及び
図6(B)がフローティング部1のフローティング状態
を示している。なお、各部材の動作方向は、図4及び図
5中、上方を前方、下方を後方とし、図6(A),
(B)中、左方を前方、右方を後方する。
【0024】第2実施例のフローティングロック装置
は、フローティング部20のロックを行うための部材と
して、上記第1実施例とは異なる構成のロックプレート
17,18,19を有している。そのためフローティン
グ部20は、前記のロックプレート17,18,19に
対応した形状を有している。但し、フローティング部2
0において、フローティング部20がシャーシに振動吸
収部材により設置される点やディスク再生機構が搭載さ
れる点などの基本的な構成はフローティング部1と同様
である。
【0025】ロックプレート17は、平面形状が略三角
形状の部材であり、フローティング部20の右側縁部奥
側に位置している。ロックプレート17の左側の頂点付
近にはロック部17aが、中央に位置する頂点付近には
支軸17bが、右側の頂点付近には係合ピン17cが各
々形成されており、支軸17bを中心に回動自在にシャ
ーシ上に支持されている。
【0026】ロックプレート18は、前後方向に長い部
材であり、フローティング部20の右側縁部に近接して
位置している。ロックプレート18の左側縁部には左側
に突出してロック部18aが、奥側端部には前記係合ピ
ン17cが挿通される略L字状のカム穴18bが形成さ
れており、前後方向にスライド自在にシャーシ上に支持
される。また図示しないが、ロックプレート18にはこ
れを前後方向にスライドさせるための駆動源(図示せ
ず)が設けられており、更にロックプレート18の手前
側端部には連結穴が形成されている。
【0027】ロックプレート19もまた、前後方向に長
い部材であり、フローティング部20の左側縁部に近接
して位置している。ロックプレート19の奥側端部付近
には右方に突出してロック部19aが形成されている。
また、図6(A),(B)に示すようにロックプレート
19にはガイド溝19cが形成されており、ここにシャ
ーシ側に固定されたピン21a,21bが挿通されてい
る。すなわち、ロックプレート19はピン21a,21
bを介してシャーシ上に前後方向にスライド自在に支持
されている。更にロックプレート19の手前側端部には
連結穴19bが形成されている。
【0028】フローティング部20には被ロック部とし
て、右側縁部に20a,20bが、左側縁部に20cが
形成されている。これら被ロック部20a,20b,2
0cにロック部17a,18a,19aが係合されるよ
うになっている。
【0029】ところで一般にディスク装置には、ディス
ク再生機構にディスクを搬送するためのディスク搬送手
段が設けられている。第2実施例のフローティングロッ
ク装置を採用するディスク装置には、ディスク搬送手段
として回動自在なローディングローラ14が備えられて
いる。このローディングローラ14は、フローティング
部20の手前側縁部に近接してローラ支持用リンク15
により支持されており、ディスクに接するように構成さ
れている。また、ディスク再生中はローディングローラ
14はディスクから離れる必要がある。そのため前記ロ
ーラ支持用リンク15は、上下方向に軸100を支点に
回動自在にシャーシに支持されており、ディスクに対し
てローディグローラ14を接離させるように構成されて
いる。また、リンク15の左右両端部に外方に突出して
係合ピン15a,15bが形成されており、係合ピン1
5aはロックプレート18の連結穴(図示せず)に、係
合ピン15bはロックプレート19の連結穴19bに、
各々挿通されている。すなわち第2実施例ではリンク1
5がロックプレート18と19とを連結している。
【0030】更にリンク15の係合ピン15bにはトー
ションスプリング16の一端部が配設されている。トー
ションスプリング16は、ローディングローラ14をデ
ィスクに当接させるようにリンク15を付勢する付勢手
段である。と同時に、トーションスプリング16はロッ
クプレート19のがたつきを防止するようにロックプレ
ート19を押える押圧手段となる。すなわち、前記トー
ションスプリング16の他端部はロックプレート19に
符号101で示される部分で係合しており、トーション
スプリング16の付勢力がロックプレート19に伝わる
ようになっている。
【0031】 (4)第2実施例の作用及び効果 上記のような構成を有する第2実施例のフローティング
ロック装置において、フローティング部20のロック状
態を、図4及び図6(A)に示す。すなわちロックプレ
ート18,19は前進状態にあり、ロックプレート17
が反時計回転方向に回転した状態にある。このような状
態をとる各ロックプレート17,18,19のロック部
17a,18a,19aはフローティング部20の被ロ
ック部20a,20b,20cに係合しており、フロー
ティング部20をロックしている。このとき、ローラ支
持用リンク15はトーションスプリング16の付勢力に
よりローディングローラ14がディスクに当接するよう
ローディングローラ14を上方に配置させた状態にあ
る。と同時に、トーションスプリング16は、ロックプ
レート19を下方(図6中矢印A方向)に押し下げて、
これを固定している。
【0032】上記のロック状態からフローティング部2
0は次のようにしてフローティング状態へ移行する(図
4及び図6(A)に示す状態から図5及び図6(B)に
示す状態へ)。すなわち、ローディングローラ14がデ
ィスクを再生機構に載置させた後、図示しない駆動源の
働きによりロックプレート18が後退する。このロック
プレート18の後退に伴ってカム穴18bが係合ピン1
7cを押し、ロックプレート17は支軸17bを中心に
時計回転方向に回動する。したがって、ロックプレート
17,18のロック部17a,18aがフローティング
部20の被ロック部20a,20bから外れる。
【0033】また、ロックプレート18の後退により、
ロックプレート18の連結穴(図示せず)が係合ピン1
5aを押す。そのため、ローラ支持用リンク15はトー
ションスプリング16の付勢力に逆らってローディング
ローラ14がディスクから離すように回動する。したが
って、係合ピン15bが連結穴19bを押圧し、ピン2
1a,21bがガイド溝19c,19cを摺動しつつロ
ックプレート19が前進する。その結果、ロックプレー
ト19のロック部19aはフローティング部20の被ロ
ック部20cから外れる。また、ローラ支持用リンク1
5の回動が終了した時点で、トーションスプリング16
は、ロックプレート19を前方(図6中矢印B方向及び
下方)に押すようになり、ロックプレート19を固定す
る。
【0034】以上説明したように、上記第1実施例がフ
ローティング部1のロック時に、ロックプレート7をシ
ャーシに対して左右方向に押圧してこれを固定するのに
対して、第2実施例はフローティング部1のロック時に
はロックプレート19を下方に押圧し、フローティング
時にはロックプレート19を下方及び前方に押圧して、
これを固定している。すなわち第2実施例によれば、ロ
ックプレート19を常に固定することができる。したが
って、シャーシに振動しても、ロックプレート19が揺
動して周囲の部材に衝突する恐れがなく、耳障りな衝突
音の発生を確実に阻止できる。その結果、優れた技術的
信頼感を与える静穏なフローティングロック装置を得る
ことができる。
【0035】しかも、第2実施例においては、ローラ支
持用リンク15を付勢するトーションスプリング16が
ロックプレート19を押える押圧手段の働きを兼ねてい
るので、押圧手段を新たに設ける必要がなく、部材点数
を増大させることなくロックプレートのがたつきを防ぐ
ことができる。更に、フローティング部20の左右に配
置されたロックプレート17,18を連結させる部材と
してローラ支持用リンク15を利用しているので、専用
のリンクを用いるのではなく、部材点数の削減貢献する
ことができる。
【0036】 (5)他の実施例 なお、本考案は、上記の第1及び第2実施例に限定され
るものではなく、具体的実施態様の変更は自由であっ
て、次のような他の実施例を包含する。例えば、フロー
ティング部をロックする部材の構成及び形状は適宜選択
可能である。また、本考案の適用対象箇所は、上記実施
例に示す箇所には限定されず、ロックプレートの近傍に
押付けるべき部材さえ設けられていれば、フローティン
グ部やシャーシあるいはいずれかに設けられた部材に適
用することも自由である。また、本発明における押圧手
段としては、板ばねを円弧状に湾曲させたものや、コイ
ルスプリングの一端に球面状カバーを取り付け、このカ
バーをロックプレート側面に当接するようにしたもので
もよく、更に素材として、樹脂製の舌片や突起を用いて
もよい。
【0037】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、ロック
プレートを押える押圧手段を設けるという簡単な構成に
より、ロックプレートのがたつきを防止して衝突音の発
生を阻止することができるため、ユーザーに高い信頼感
を与える静穏なディスク装置のフローティングロック装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例におけるディスク装置のフ
ローティングロック装置の平面図(フローティング部1
のロック状態)。
【図2】第1実施例の平面図(フローティング部1のフ
ローティング状態)。
【図3】第1実施例を手前側からみた正面図。
【図4】本考案の第2実施例におけるディスク装置のフ
ローティングロック装置の平面図(フローティング部2
0のロック状態)。
【図5】第2実施例の平面図(フローティング部20の
フローティング状態)。
【図6】第2実施例の左側面図であり、(A)はフロー
ティング部20のロック状態、(B)はフローティング
部20のフローティング状態を示す。
【図7】従来のディスク装置のフローティングロック装
置の一例(従来例)における平面図(ロック時)。
【符号の説明】
1,20:シャーシ 2,5L,5R,7,17,18,19:ロックプレー
ト 3,4:リンクプレート 8:振動防止用ばね 9:固定部 10,11:ピン 12,13:支持部 14:ローディングローラ 15:リンク 16:トーションスプリング 17,18,19:ロックプレート 21a,21b:ピン

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシと、このシャーシ内にシャーシ
    の振動が伝達しないフローティング状態で設けられディ
    スクの再生機構が搭載されたフローティング部と、前記
    シャーシに移動可能に取付けられ前記フローティング部
    を前記シャーシと一体にロックするためのロックプレー
    トと、を有するディスク装置のフローティングロック装
    置において、 前記ロックプレートのがたつきを防止するように前記ロ
    ックプレートを押える押圧手段を設けたことを特徴とす
    るディスク装置のフローティングロック装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段が前記ロックプレートを、
    前記シャーシ及び前記フローティング部の少なくとも一
    方に押圧することを特徴とする請求項1記載のディスク
    装置のフローティングロック装置。
  3. 【請求項3】 前記フローティング部の再生機構にディ
    スクを搬送するローディングローラと、該ローディング
    ローラを支持し該ローディングローラを前記ディスクに
    対して接離させるように移動可能なリンクと、前記ロー
    ディングローラがディスクを搬送する際にローディング
    ローラをディスクに当接させるように前記リンクを付勢
    する付勢手段とを備えたディスク装置に用いられるもの
    であって、 前記付勢手段の一端部が前記ロックプレートに係合し、
    この付勢手段が前記ロックプレートを押える前記押圧手
    段となることを特徴とする請求項1記載のディスク装置
    のフローティングロック装置。
JP1993005228U 1992-11-27 1993-02-18 ディスク装置のフローティングロック装置 Expired - Lifetime JP2598196Y2 (ja)

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JPH0658450U JPH0658450U (ja) 1994-08-12
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