JP2598171Y2 - 回転刃式枝打機 - Google Patents

回転刃式枝打機

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JP2598171Y2
JP2598171Y2 JP1993057245U JP5724593U JP2598171Y2 JP 2598171 Y2 JP2598171 Y2 JP 2598171Y2 JP 1993057245 U JP1993057245 U JP 1993057245U JP 5724593 U JP5724593 U JP 5724593U JP 2598171 Y2 JP2598171 Y2 JP 2598171Y2
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JP
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rotary blade
branch
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blade
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一男 原田
昌二 矢島
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、立木の枝打ち作業等に
利用される回転刃式枝打機に関し、特に、回転刃の保護
カバーを備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、街路樹や庭木等の高所にある枝
を切断したり、トリミングを行う枝打機においては、操
作桿の一端に設置された小型空冷2サイクルガソリンエ
ンジン等の原動機からの出力を、動力伝達装置を介して
操作桿の他端に設けられた往復動式または回転式の鋸刃
に伝え、この鋸刃を作動させて枝打ちを行うようになっ
ている。
【0003】一般に、回転刃式枝打機は、例えば、操作
桿の先端部にギヤケースを介して回転刃を備えた切断装
置が取り付けられるとともに、前記操作桿の後端部に原
動機が配備され、その原動機の動力が操作桿内に配され
たドライブシャフト及びギヤケース内のベベルギヤを介
して前記回転刃に伝達されるようになっている。そし
て、該回転刃の切断作業部分を除いて、この回転刃全体
を覆う回転刃の保護カバーが前記ギヤケースと一体に固
定配置されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記の如き従来の回転
刃式枝打機においては、回転刃の保護カバーが固定され
たものであったために、保護カバーの形状を決定する際
に作業の能率性および安全性の相反する二つの要請の観
点から決定されなければならなかった。すなわち、安全
のため回転刃の露出部分を必要最小限となるようにする
と、有効切断幅が減少するので作業能率が低下する一
方、作業能率向上のため回転刃の露出部分を大きくとる
と、今度は安全性に問題が生じてしまう等、保護カバー
の適切な形状を決定するのがきわめて困難であった。
【0005】また、枝打機を枝にもたれかけさせた状態
で枝打ちを行うと、枝打機及び枝自体の重量により枝打
ち作業の途中で枝が折れてしまうことがあるため、作業
時に枝打機の略全重量を作業者が支えなくてはならな
い。したがって、枝を完全に切断するには、枝打機を枝
にもたれかけさせて作業を行うことができず、作業者の
疲労度が大きくなってしまい、また、ビビリ振動やぶ
れ、あるいはキックバック(はね返り)等が生じたり、
作業能率や安全性を低下させるという問題点があった。
【0006】本考案は、このような従来の枝打機の問題
に鑑みてなされたものであって、その目的は、特に、枝
の切断時にビビリ振動やぶれ、あるいはキックバックを
抑制してスムースに切断することができ、しかも、枝打
ち作業の途中で枝が折損することを防止するとともに、
作業性が良好で枝打ち作業を安全、迅速かつ容易に行う
ことができるようにされた回転刃式枝打機を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本考案に係わる回転刃式枝打機は、操作桿の先端部
に回転刃が取り付けられた回転刃式枝打機において、前
記回転刃の刃部を部分的に覆う固定側保護カバーを前記
先端部に固定して設けるとともに、前記刃部の露出した
部分を覆う方向に付勢手段により常時付勢された可動カ
バーが前記回転刃の回転軸線を枢軸として前記固定側保
護カバー側に重合自在に揺動し得るようにされたことを
特徴としている。
【0008】そして、本考案のより好ましい具体例とし
ては、前記固定側保護カバーは、その前端部に前方に突
出した尖頭部が一体形成されるとともに、該尖頭部の枝
受け側縁と、前記固定側保護カバーの枝受け側縁とが同
一直線を描くように形成されたことを特徴としている。
【0009】
【作 用】前述の如くの構成とされた本考案に係わる回
転式枝打機においては、枝打ち作業を行う際には、固定
側保護カバーの尖頭部の枝受け側縁を枝の切断部位に、
例えば斜め上方から当てがって切断装置部全体を枝にも
たれかけさせる。この状態では、回転刃は可動カバーに
より最大限覆われている。かかる状態から、固定側保護
カバーの枝受け側縁を枝に沿わせながら操作桿を斜め上
方に押し上げると、枝の切断作業の進行に追従して可動
カバーは付勢手段の付勢力に抗して回転せしめられ、固
定側保護カバーに重合され、刃部が徐々に大きく露出さ
れる。枝の切断作業が終了すると、可動カバーは前記付
勢手段の付勢力により自動的に元の刃部を安全に覆う位
置に復帰する。
【0010】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例を説明す
る。図1は本考案に係わる回転刃式枝打機の切断装置部
の平面図、図2は図1の矢印II方向からみた縦側面図、
図3は図1の矢印III方向からみた横側面図である。
【0011】図示例の回転刃式枝打機10は、基本的に
は従来のものと同様に、操作桿11の先端部のギヤケー
ス12を介して回転刃(丸鋸刃)14が図1における矢
印の時計回り方向に駆動自在に取り付けられるととも
に、前記操作桿11の後端部に原動機(図示省略)が配
備され、その原動機の動力が前記操作桿11内に配され
たドライブシャフト及び前記ギヤケース12内のベベル
ギヤ(いずれも図示省略)を介して前記回転刃14に伝
達されるようになっている。
【0012】そして、本図示例の回転刃式枝打機10で
は、前記回転刃14の刃部14aの約1/2強を保護し
得る略半分に割った最中形状の固定側保護カバー15が
前記ギヤケース12に一体的に固定されている。前記固
定側保護カバー15の前端部には、その枝受け側縁15
cが前記固定側保護カバー15の左右の枝受け側縁15
b、15bと同一直線上にあり、外側が後方に傾斜した
形状を有するとともに、その全体が前方に突出した尖頭
部15aが形成されている。該尖頭部15aは、図1に
示すように、枝打作業を行う際に枝Tに当てがうことに
より前記回転式枝打機10を一定の作業姿勢に保持す
る。
【0013】さらに、前記固定側保護カバー15の内部
空間に重合されて収納自在で、前記刃部14aの露出部
の約3/4を保護し得る扇形状の可動カバー16が前記
回転刃14の回転軸線Oを枢軸として揺動し得るように
されて前記ギヤケース12に枢着されている。前記可動
カバー16は、ねじりばね17等の付勢手段により前記
刃部14aを最大限覆う方向(図1の時計回り)に常時
付勢されている。
【0014】次に、このように構成された本考案の一実
施例の回転式枝打機10の作用について説明する。図示
例の回転式枝打機10を用いて枝打作業を行うには、ま
ず、図1において実線で示すように、切り落とすべき前
記枝Tの右斜め下方に前記回転刃14を位置させて前記
固定側保護カバー15の前記尖頭部15aの枝受け側縁
15cを前記枝Tの右上に当てがい、切断装置部全体を
前記枝Tにもたれかけさせる。この状態では、前記付勢
部材の付勢力によって、前記回転刃14は前記可動カバ
ー16により最大限覆われている。
【0015】かかる状態から、前記固定側保護カバー1
5の前記枝受け側縁15bを前記枝Tに沿わせながら前
記操作桿11を斜め上方に押し上げると、前記枝Tの切
断作業が進行するに従って、前記可動カバー16は前記
付勢手段17の付勢力に抗して反時計回りに揺動せしめ
られ、前記固定側保護カバー15の内部空間に重合され
て収納される。前記枝Tの切断に際して、前記固定側保
護カバー15の前記左右の枝受け側縁15b、15bの
何れか一方が、立木に残される側の枝の上面に支持され
るので、切り落とす側の前記枝Tには機体の全荷重がか
かることがないので、該枝Tが作業の途中で折れること
が防止できる。また、前記可動カバー16の左右の枝受
け側縁16b、16bの何れか一方は、立木に残される
側の前記枝Tの下面に常時当接しながら前記回転刃式枝
打機10の進行に追従して前記枝Tからの反力を受ける
ので、前記可動カバー16は確実に図1において反時計
回りに回転せしめられ、前記回転刃14は切り落とす側
の前記枝Tに必要以上に押圧されて該枝Tに食い込むこ
とが防止できる。
【0016】図1の仮想線で示す位置で前記枝Tの切断
作業が終了し、前記回転式枝打機10が前記枝Tから離
れると、前記可動カバー16は前記付勢手段17の付勢
力により元の位置(図1の実線で示す位置)に自動的に
復帰する。このように、図示例の回転刃式枝打機10
は、前記固定側保護カバー15と前記可動カバー16に
より枝Tを常時挟持しながら枝打ち作業が行えるので、
枝打ち作業を安全、迅速かつ容易に行うことができると
ともに、キックバックまたは枝Tの逃げを抑えることが
できるという利点が得られる。なお、前記カバー15及
び16の周壁には、必要に応じて適宜の鋸断屑排出開口
部を形成せしめると好適である。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から理解されるように、本考
案に係わる回転刃式枝打機は、枝の切断時にビビリ振動
やぶれ、あるいはキックバックを抑制してスムースに切
断することができ、しかも、枝打ち作業の途中で枝を折
損することを防止するとともに、作業性が良好で枝打ち
作業を安全、迅速かつ容易に行うことができるという優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わる回転刃式枝打機の切
断装置部の平面図。
【図2】図1の矢印II方向からみた縦側断面図。
【図3】図1の矢印III方向からみた横側断面図。
【符号の説明】
O 回転軸線 10 回転刃式枝打機 11 操作桿 12 先端部(ギヤケース) 14 回転刃 14a 刃部 15 固定側保護カバー 15a 尖頭部 15b 枝受け側縁 15c 尖頭部の枝受け側縁 16 可動カバー 17 付勢手段(ねじりばね)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 23/00 514

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作桿11の先端部12に回転刃14が
    取り付けられた回転刃式枝打機において、 前記回転刃14の刃部14aを部分的に覆う固定側保護
    カバー15を前記先端部12に固定して設けるととも
    に、前記刃部14aの露出した部分を覆う方向に付勢手
    段17により常時付勢された可動カバー16が前記回転
    刃14の回転軸線Oを枢軸として前記固定側保護カバー
    15側に重合自在に揺動し得るようにされてなる回転刃
    式枝打機。
  2. 【請求項2】 固定側保護カバー15は、その前端部に
    前方に突出した尖頭部15aが一体形成されるととも
    に、該尖頭部15aの枝受け側縁15cと、前記固定側
    保護カバー15の枝受け側15b、15bとが同一直線
    を描くように形成されたことを特徴とする請求項1記載
    の回転刃式枝打機。
JP1993057245U 1993-10-22 1993-10-22 回転刃式枝打機 Expired - Fee Related JP2598171Y2 (ja)

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