JP2597937Y2 - キャスター - Google Patents

キャスター

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JP2597937Y2
JP2597937Y2 JP1992090016U JP9001692U JP2597937Y2 JP 2597937 Y2 JP2597937 Y2 JP 2597937Y2 JP 1992090016 U JP1992090016 U JP 1992090016U JP 9001692 U JP9001692 U JP 9001692U JP 2597937 Y2 JP2597937 Y2 JP 2597937Y2
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泰彦 井上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばオフィス・オー
トメーション機器として使用されるキャビネット等の底
面に取り付けられて、その移動を自在に行うことができ
るようにするためのキャスターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、オフィス・オートメーション
機器として使用されるディスクやキャビネット類を始め
として、一般家庭の家具類でもユニット化が盛んに図ら
れ、自分の都合の良い組合せ及び配置に簡単にできるよ
うにしたもの(以下、これらを総称して単に「機器」言
う)が多くなってきている。このような機器では、移動
が簡単にできることが要求され、そこでキャスターが設
けられたものが多い。
【0003】このキャスターは、例えば実公昭55−2
8563号公報、実公昭56−10561号公報、実公
昭56−3201号公報、特開昭59−34901号公
報等で見られるように数多く知られている。また、これ
ら各公報で知られるキャスターは、移動された後で、そ
の位置から不用意に動かないようにするのに、ケースに
回転自在に取り付けた転動用ローラの回転を解除可能に
ロックするロック手段が設けられている。このロック手
段は、少なくとも3部品以上の複数の部品で構成されて
いて、各部品を個々に組み込んで行く作業方法が採られ
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したように従来の
キャスターでは、移動された後で、その位置から不用意
に動かないようにするのに、ケースに回転自在に取り付
けた転動用ローラの回転を解除可能にロックするロック
手段が設けられているが、このロック手段は少なくとも
3部品以上の複数の部品で構成されていて、また各部品
を個々に組み込んで行く作業方法が採られている。この
ため、作業性が悪く、コストを高めている問題点があっ
た。
【0005】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は組立部品点数が少なく構造簡単
にして組立作業性が良く、コストを下げて安価に実現す
ることができる構造にしたキャスターを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、図1〜図9に例示される如く、本体ケース
両側に回転自在に取り付けた転動用ローラ及び、該転動
用ローラ側の軸部回りに設けられた歯車部に対し係脱し
転動用ローラの回転を解除可能にロックするロック手
段を備えたキャスターにおいて、前記本体ケースは、上
面及び前面並びに両側面を一体に形成し、上面又は前面
に形成された開口と、両側面に設けられた係合孔及び該
係合孔を中心とする円周上に設けられた一対のディテン
ト用孔とを有し、前記ロック手段は、前記本体ケースの
開口から突出されるボタン片及び前記ディテント用孔に
係脱される突起を形成している操作ボタンと、前記歯車
部の歯間に侵入される係止爪付きの本体部及び該本体部
の基端側から立ち上がった弾性片部を一体に形成してい
るストッパーとからなり、前記ストッパーが前記弾性片
部により前記係止爪付きの本体部を付勢した状態で前記
操作ボタン内に配置されると共に、前記操作ボタンが前
記係合孔間に掛け渡される枢軸を介し前記ストッパーと
共に前記本体ケース内に回動可能に組み付けられて、前
記操作ボタンのボタン片の切り換え操作により前記突起
と係合する前記ディテント用孔を切り換える構造にした
ものである。本考案の他の構造は、図10〜図15に例
示される如く、本体ケースの両側に回転自在に取り付け
た転動用ローラ及び、該転動用ローラ側の軸部回りに設
けられた歯車部に対し係脱して転動用ローラの回転を解
除可能にロックするロック手段を備えたキャスターにお
いて、前記本体ケースは、上面及び前面並びに両側面を
一体に形成し、上面又は前面に形成された開口を有し、
前記ロック手段は、筒状のケース部に一対の係合用凹部
を形成しているボタンケースと、前記係合用凹 部に係脱
される突起付きの操作ボタン及び該操作ボタンの後端に
弾性部材を介し連設されて前記歯車部の歯間に侵入され
るストッパーを一体に形成している摺動部材とからな
り、前記摺動部材が前記ボタンケースのケース部に摺動
自在かつ抜け止め状態に配置され、このユニット状態か
ら、前記ボタンケースが前記本体ケースに対し前記ケー
ス部と前記開口を連通するよう取り付けられる構造であ
る。
【0007】
【作用】この構成によれば、転動用ローラと一体に回転
する歯車部と共にロック手段を構成している、操作ボタ
ン及びストッパー、又は、ボタンケース及び摺動部材を
それぞれユニット状に一体化して組み込むので、組立作
業時における作業工数が減り、作業性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図4は本考案の第1の実施例
に係るキャスターを示すもので、図1はその縦断側面
図、図2はその背面図、図3はその側面図、図4は図3
のA−A線断面図である。
【0009】図1乃至図4において、キャスター1は、
本体ケース2と、転動用ローラ3と、ストッパー4と、
ストッパー操作ボタン5と、取付軸6等で構成されてい
る。
【0010】さらに詳述すると、本体ケース2は、上面
及び前面を形成している連結壁2aと、この連結壁2a
の両側端よりそれぞれ垂れ下げられた状態にして設けら
れた左右一対の側壁2bと、背面側で連結壁2a及び側
壁2bから後方に向かって突出された状態にして設けら
れたブロック状の連結部2cとを一体に有して、樹脂材
で形成されている。
【0011】このうち、連結壁2aには開口7が形成さ
れている。連結部2cには断面が真円状をした取付孔8
が上下に貫通して形成されている。さらに、連結部2c
の上面には、取付孔8を囲った状態でザグリ9が形成さ
れている。なお、このザグリ9は、図5に取付軸6を取
り外した状態で示すところのキャスター上面図で見られ
るように、矩形状の凹部として形成されている。
【0012】左右一対の側壁2bは左右対称形にして形
成されており、略中心部分には断面円形をした軸受部1
0が、側壁2bより略直角に外側へ突出した状態にして
形成されている。また、軸受部10の中心には左右に貫
通して孔11が設けられており、外周面には条壁12が
周回して形成されている(図4参照)。さらに、軸受部
10には、端面に開口しているリング状の溝13が設け
られ(図4参照)、後述するところのローラー3を軸受
部10に取り付けるときに、この溝13で軸受部10の
外周面が内側に弾性変形し易くしている。加えて、各側
壁2bには、ストッパー4及びストッパー操作ボタン5
を回転自在に支持するための枢軸14が挿入係合される
係合孔15(図2参照)と、ストッパー操作ボタン5を
位置決めするディテント用の一対の孔16a,16bが
形成されている。なお、この一対の孔16a,16b
は、係合孔15を中心として描かれる同じ円周上に、点
在して形成されている。
【0013】転動用ローラ3は、シャフト17と、この
シャフト17に左右両側より臨んで取り付けられる、左
右一対のローラ半体33とで構成されている。左右一対
のローラ半体33は、軸受部10を覆って取り付けられ
るキャップ部18と、孔11の内径と略等しい外径を有
してキャップ部18の内側中心より略直角に延ばされた
軸部19と、この軸部19の先端外周面に形成された歯
車部20とを一体に有して、樹脂材で形成されている。
また、軸部19の中心には、シャフト17が回転自在に
挿入係合される穴21が形成され、キャップ部18の内
周面には軸受部10の条壁12と係合可能な溝22が、
条壁12と対応する位置に周回して形成されている(図
4参照)。
【0014】この転動用ローラ3を本体ケース2に取り
付ける場合は、シャフト17を貫通孔11内に配置した
状態で、シャフト17の両端側より、このシャフト17
の一端をそれぞれ穴21に挿入させるようにして、各ロ
ーラ半体33の軸部19を貫通穴11内に各々差し込ん
で行く。すると、途中でキャップ部18の先端が条壁1
2にぶつかるが、さらに強く押し込む。すると、溝13
を設けていることによって軸受部10の外周面が内側に
弾性変形して条壁12が逃がされ、この条壁12を乗り
越えて挿入を続けることができる。また、条壁12と溝
22が対応する位置まで挿入されると、条壁12が溝2
2内に緩く嵌合して抜け止められた状態で位置決めら
れ、取り付けが完了する(図4参照)。このようにし
て、本体ケース2に取り付けられた各ローラ半体33
は、軸受部10を軸としてそれぞれ回転することにな
る。
【0015】ストッパー4及びストッパー操作ボタン5
は、枢軸14を共通の支持軸として、歯車部20の上方
において、本体ケース2内に回動可能に取り付けられて
いる。このうち、ストッパー操作ボタン5は、上面及び
後面を形成する連結壁5aと、この連結壁5aの両側端
よりそれぞれ垂れ下げられた状態にして設けられた左右
一対の側壁5bと、前側で前面に沿って途中まで垂れ下
げられた前壁5cと、連結壁5aより略直角に突出され
たボタン片5dとを一体に有して、樹脂材で形成されて
いる。また、側壁5bの外面にはディテント用の孔16
a,16bに対応して、この孔16a,16bにディテ
ント係合可能な球面突起23が形成されている。さら
に、側壁5bの下端側には、枢軸14が貫通する孔24
(図2参照)が形成されている。
【0016】一方、ストッパー4は、ストッパー操作ボ
タン5の両側壁5b,5b間で、各歯車部20にそれぞ
れ対応して、枢軸14上に2つ配設されている。各スト
ッパー4は、歯車部20に向かって係合可能に突出され
た係止爪25を有した板状の本体部4aと、この本体部
4aの基部より斜め上方に向かって延ばされた状態で形
成された弾性片部4bとを一体に有して、樹脂材で形成
されている。また、本体部4aの基部には、枢軸14が
貫通する孔26が形成されている。
【0017】そして、弾性片部4bと本体部4aとを一
体に有したストッパー4及びストッパー操作ボタン5を
本体ケース2に取り付ける場合は、本体ケース2にロー
ラ3を組み付ける前に組み込まれ、本体部4aが前壁5
cの内面に当接するとともに弾性片部4bが連結壁5a
の内面に当接される状態にして、一対のストッパー4を
ストッパー操作ボタン5内に配置し、この状態で孔24
及び孔26に枢軸14を共通に挿入させ、ストッパー4
とストッパー操作ボタン5を一体化する。次いで、開口
7よりボタン片5dが突出した状態にして、枢軸14を
両側壁2b間に圧入させて行き、枢軸14の両端を係合
孔15にそれぞれ係合させる。すると、枢軸14を支点
にして回動する状態で、ストッパー4とストッパー操作
ボタン5とが本体ケース2に取り付けられる。
【0018】また、このようにして取り付けられたスト
ッパー4とストッパー操作ボタン5とは一体に回動し、
球面突起23が孔16aまたは16bと対応した位置で
は、球面突起23が孔16aまたは16b内にディテン
ト係合されて、解除可能に位置決められる。そして、球
面突起23が孔16aにディテント係合された位置まで
ストッパー操作ボタン5が回動されると、係止爪25が
歯車部20の歯に係合されて転動用ローラ3の回転を阻
止するロック状態となり、球面突起23が孔16bにデ
ィテント係合された位置まで回動されると、係止爪25
と歯車部20の歯との係合が解除されて、転動用ローラ
3が自由に回転できるアンロック状態になる。なお、図
1は球面突起23が孔16aにディテント係合された位
置にストッパー操作ボタン5が配置されている状態で示
している。
【0019】取付軸6は、図1乃至図5以外にも、図6
に単品で示しているように、平板状をしたペース部6a
と、このベース部6aの略中心より下側に向かって略直
角に突出して設けられた軸部6bと一体に有して樹脂材
で形成されている。このうち、ベース部6aは、軸部6
bを挟んだ左右両側に、ベース部6aの下面より後端側
に向かって斜めに突出した状態にしてなる舌状の弾性係
止片27がそれぞれ一体に形成されている。一方、軸部
6bは、本体ケース2の連結部2cにおける取付孔8に
挿入可能にして形成されているとともに、内部はペース
部6aの上面より連続して形成されている穴28によっ
て空洞状に形成されている。また、軸部6bの周面には
抜け止め用の一対の弾性係止爪29が、下方から上方
(ベース部6a側)に向かって斜めに突出した状態で一
体に形成されている。加えて、軸部6bの基部には、連
結部2c側のザグリ9に対応して、矩形状の凸部30が
一体に形成されている。
【0020】そして、取付軸6を本体ケース2に取り付
ける場合は、ベース部6aの左右がローラ3のシャフト
17と一致する状態にして、連結部2cの上側より軸部
6bを取付孔8内に挿入させて行く。すると、途中で弾
性係止爪29が取付孔8の孔縁にぶつかるが、さらに押
し込み力を付与すると弾性係止爪29が弾性変形されて
軸部6bの内側へ退避し、挿入が許容される。このよう
にして挿入が行われ、弾性係止爪29が連結部2cの裏
面側に到達するまで挿入されると、この裏面側で弾性係
止爪29が弾性復帰力で再び突出し、抜け止め係止部と
して機能する裏面に弾性係止爪29の先端が抜け止め係
合され、取付軸6と本体ケース2との連結がほぼワンタ
ッチでなされる。図1乃至図4は、このようにして取付
軸6が本体ケース2に取り付けられた状態で示してい
る。また、これと同時に、ザグリ9内に凸部30が係合
される。したがって、この取り付け構造では、ザグリ9
内に凸部30が係合された状態で連結されることによっ
て、取付軸6に対して本体ケース2は回転できない構造
にしている。なお、取付軸6に対して本体ケース2が回
転できるようにするには、ザグリ9内に係合される矩形
状をした凸部30を無くした構造にすれば良いものであ
る。
【0021】図7乃至図9は、取付軸6を介してキャス
ター1を機器41の底面に取り付ける構造を示したもの
である。図7及び図9において、機器41の底面には、
キャスター1を取り付ける位置に対応して、左右一対の
係止片42と、ストッパー片43とが設けられている。
このうち、左右一対の係止片42は、左右対称形にして
形成されており、底面より下側に向かって略直角に折り
曲げられた立壁部42aと、この立壁部42aの先端よ
り折り曲げられて底面と略平行に内側へ延びる状態にし
て形成された係止壁部42bとを一体に有して、断面が
略逆L字状に形成されている。また、左右の係止壁部4
2bとの間には、軸部6bを逃げるために隙間S(図7
参照)が設定され、底面と係止壁部42bの内面との間
にはベース部6aをスライドさせて挿入可能にする隙間
L(図9参照)が設定されている。加えて、各係止壁部
42bには、ベース部6bに形成された弾性係止片27
と対応して、上下に貫通した係合用開口44が形成され
ている。
【0022】一方、ストッパー片43は、一対の係止片
42と直交し、かつ底面より下方に突出した状態にして
形成されている。なお、これら左右一対の係止片42及
びストッパー片43は、機器41とは別体にして、後か
ら固定して取り付けるようにしても差し支えないもので
ある。
【0023】そして、機器41の底面に取付軸6を取り
付ける場合は、図7に示すように、一対の係止片42間
にベース部6aの左右を対応させて、係止壁部42bと
底面との間の隙間Lにベース部6aをスライド挿入させ
る。すると、その途中で弾性係止片27が係止壁部42
bの先端縁にぶつかるが、さらに押し込み力を付与する
と弾性係止片27が弾性変形されてベース部6aの内側
へ退避し、挿入が許容される。このようにして、ベース
部6aのスライド挿入が行われて、弾性係止片27が係
合用開口44と対応する位置まで挿入されると、弾性係
止片27が係合用開口44内に弾性復帰力で突出し、抜
け止め係合される。また、これと同時にベース部6aの
先端がストッパー片43に当接されて、それ以上のスラ
イド挿入が規制される。これにより、取付軸6が機器4
1の底面に固定された状態になり、支持される。図8及
び図9は、このようにして取付軸6が機器41に取付固
定されている状態を示している。
【0024】したがって、第1の実施例の構造によれ
ば、転動用ローラ3と共に一体に回転する歯車部20と
共にロック手段を構成する、ストッパー4と弾性片部4
b(弾性部材)とストッパー操作ボタン5をユニット状
に一体化して組み込むので、組立作業時における部品点
数が実効的に減り、作業性が向上する。また、取付軸6
と本体ケース2とを連結して一体化する場合に、取付孔
8に取付軸6を所定の位置まで挿入させると、弾性係止
29が係止部(取付孔8の孔縁)に係合されて抜け止
められるので、従来構造で必要としていたワッシャー等
の別部品を使用せずに、取付軸6と本体ケース2とをほ
ぼワンタッチで連結することができる。これにより、部
品点数が減るとともに構造も簡略化でき、同時に組立作
業性も向上する。
【0025】なお、上記第1の実施例の構造では、本体
ケース2を連結させる前の状態で取付軸6を機器41に
取り付ける場合に付いて説明したが、先に取付軸6と本
体ケース2とを連結させて組み立てた後から取付軸6を
機器41に取り付けるようにしても良いものである。
【0026】図10乃至図15は本考案の第2の実施例
に係るキャスターを示すもので、図10はその概略縦断
側面図、図11は図10のC−C線断面図、図12はそ
の上面図、図13はその正面図、図14はその底面図、
図15はその一部を破断して示す底面図である。
【0027】図10乃至図15において、キャスター5
1は、本体ケース52と、転動用ローラ53と、ボタン
ユニット54、タッピングネジ55等で構成されてい
る。
【0028】さらに詳述すると、本体ケース52は、上
面及び前面を形成している連結壁52aと、この連結壁
52aの両側端よりそれぞれ垂れ下げられた状態にして
設けられた左右一対の側壁52bと、背面側で連結壁5
2a及び側壁52bから後方及び左右方向に向かって略
水平に突出された状態にして設けられた翼状の据え付け
部52cとを一体に有して、樹脂材で形成されている。
【0029】このうち、連結壁52aの前面に対応する
部分には、開口56の他に、位置決め片57,58が一
体に形成されている。また、据え付け部52cには、図
示せぬ機器に取り付けるときに取付ボルト(不図示)を
貫通させて取り付けるための切り欠き部59が側面より
切り込まれて上下に貫通した状態で形成されている。
【0030】左右一対の側壁52bは左右対称形にして
形成されており、略中心部分には断面円形をした軸受部
60が、側壁52bより略直角に外側へ突出した状態に
して形成されている。また、軸受部60の中心には左右
に貫通して孔61が設けられており、外周面には条壁6
2が周回して形成されている(図11参照)。さらに、
軸受部60には、端面に開口しているリング状の溝63
が設けられ(図11参照)、後述するところのローラー
53を軸受部60に取り付けるときに、この溝63で軸
受部60の外周面が内側に弾性変形し易くしている。
【0031】転動用ローラ53は、シャフト64と、こ
のシャフト64に左右両側より臨んで取り付けられる左
右一対のローラ半体65とで構成されている。左右一対
のローラ半体65は、軸受部60を覆って取り付けられ
るキャップ部66と、孔61の内径と略等しい外径を有
してキャップ部66の内側中心より略直角に延ばされた
軸部67と、この軸部67の先端外周面に形成された歯
車部68とを一体に有して、樹脂材で形成されている。
また、軸部67の中心には、シャフト64が回転自在に
挿入係合される穴69が形成され、キャップ部66の内
周面には軸受部60の条壁62と係合可能な条壁70
が、条壁62と対応する位置に周回して形成されている
(図11参照)。
【0032】この転動用ローラ53を本体ケース52に
取り付ける場合は、シャフト64を貫通孔61内に配置
した状態で、シャフト64の両端側より、このシャフト
64の一端をそれぞれ穴69に挿入させるようにして、
各ローラ半体65の軸部67を貫通穴61内に各々差し
込んで行く。すると、途中でキャップ部66の先端が条
壁62にぶつかるが、さらに強く押し込む。すると、溝
63を設けていることによって軸受部60の外周面が内
側に弾性変形して条壁62が逃がされ、この条壁62を
乗り越えて挿入を続けることができる。また、条壁62
を条壁70が乗り越える位置まで挿入させると、条壁6
2と条壁70が緩く係合されて抜け止められた状態で位
置決められ、取り付けが完了する(図11参照)。この
ようにして、本体ケース52に取り付けられた各ローラ
半体65は、軸受部60を軸としてそれぞれ回転するこ
とになる。
【0033】ボタンユニット54は、ボタンケース71
と、このボタンケース71内に配設された摺動部材72
とで構成されている。
【0034】このうち、ボタンケース71は、位置決め
片57,58を受け入れる位置決め凹部73a,73b
と、摺動部材72を摺動自在に保持するケース部74を
有して、樹脂材で一体に形成されている。そして、この
ボタンケース71は、位置決め凹部73a,73b内に
位置決め片57,58を受け入れた状態で位置決めさ
れ、この状態でタッピングネジ55で本体ケース52に
固定して取り付けられる。また、このようにして本体ケ
ース52に取り付けられたボタンケース71は、ケース
部74が本体ケース52の開口56と対応して、この開
口56の前側に連続した状態で配置される。
【0035】そのケース部74は、上壁74aと左右両
側壁74bと下壁74cとを有して、断面が略矩形を
し、内部に前後に貫通された孔を設けて筒状に形成され
ている。また、左右の側壁74bの中間にはそれぞれ内
側に僅かに突出された係止突起75が設けられ、下壁7
4cには後端より連続して切り込み76が形成されてい
る。
【0036】摺動部材72は、ケース部74内に前端側
開口部分より前後方向摺動自在に配設されるストッパー
操作ボタン77と、このストッパー操作ボタン77の下
面に切り込み76に対応して形成された抜け止め爪部7
8と、ストッパー操作ボタン77の後端より連続して上
下方向に千鳥状に波打たせて形成された弾性部材79
と、弾性部材79の後端に後方に向かってクサビ状に突
出した状態で形成されたストッパー80とを一体に有し
て、樹脂材で形成されている。また、ストッパー操作ボ
タン77の左右両側の側面には、ケース部74側の係止
突起75に対応して係合用の凹部81a,81bが前後
方向に点在して2つづつ形成されている。
【0037】そして、この摺動部材72は、転動用ロー
ラ53側の歯車部68と共にロック手段を構成している
もので、抜け止め爪部78が切り込み76内に配設した
状態にして、ケース部74内に摺動自在にして配設され
ている。また、ケース部74内では、凹部81aと81
bとの間の距離だけ摺動できる状態に規制されており、
抜け止め爪部76が切り込み76の先端に当接されてい
る状態では凹部81a内に係止突起75がディテント係
止され、ストッパー80が歯車部68より離れてアンロ
ック状態にあり、転動用ローラ53は自由に回転できる
(図10及び図15参照)。これに対して、凹部81b
内に係止突起75がデイテント係止された状態となるま
で摺動部材72が押し込まれると、弾性部材79の弾性
変形を伴ってストッパー80が歯車部68の歯間に圧接
係合されてロック状態となり、転動ローラ53の回転が
規制される。
【0038】したがって、この第2の実施例の構造で
は、凹部81a内に係止突起75がディテント係止され
た状態まで摺動部材72を移動させると、アンロック状
態となって転動用ローラ53の回転を自由にし、凹部8
1b内に係止突起75がディテント係止された状態まで
摺動部材72を移動されるとロック状態となって転動ロ
ーラ53が回転できないように拘束することができる。
また、転動用ローラ53と共に一体に回転する歯車部6
8と共にロック手段を構成する、ストッパー80と弾性
部材79と摺動部材72とが一体化されてなるストッパ
ー操作ボタン77を組み込むようにしているので、組立
作業時工数が減る。
【0039】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係るキャ
スターによれば、転動用ローラと一体に回転する歯車部
と共にロック手段を構成している、請求項1の操作ボタ
ン及びストッパー、又は、請求項2のボタンケース及び
摺動部材をそれぞれユニット状にした後、本体ケースに
組み込むので、組立作業時における作業工数が減り、作
業性が向上する。これにより、コストが下がり、安価に
提供することができる等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係るキャスターの縦断
側面図である。
【図2】第1の実施例に係る同上キャスターの背面図で
ある。
【図3】第1の実施例に係る同上キャスターの側面図で
ある。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】取付軸を取り外して示す同上キャスターの上面
図である。
【図6】取付軸単体の底面図である。
【図7】取付軸を機器の底面に取り付ける構造を説明す
るための図である。
【図8】取付軸を機器の底面に取り付けた状態で示す機
器の要部底面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】本考案の第2の実施例に係るキャスターの概
略縦断側面図である。
【図11】図10のC−C線断面図である。
【図12】第2の実施例に係るキャスターの上面図であ
る。
【図13】第2の実施例に係るキャスターの正面図であ
る。
【図14】第2の実施例に係るキャスターの底面図であ
る。
【図15】第2の実施例に係るキャスターの一部を破断
して示す底面図である。
【符号の説明】
1 キャスター 2 本体ケース 3 転動用ローラ 4 ストッパー4a 本体部 4b 弾性片部 5 ストッパー操作ボタン(操作ボタン) 5d ボタン片 7 本体ケースの開口 14 枢軸 15 係合孔 16a,16b ディテント用孔 20 歯車部23 球面突起(突起) 25 係止爪 29 弾性係止爪 41 機器 51 キャスター 52 本体ケース56 本体ケースの開口 53 転動用ローラ 68 歯車部71 ボタンケース 72 摺動部材74 ボタンケースのケース部 75 係止突起(突起) 77 ストッパー操作ボタン(操作ボタン) 79 弾性部材 80 ストッパー81a,81b 係合用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−141101(JP,A) 特開 昭61−33302(JP,A) 特開 昭59−34901(JP,A) 実開 昭57−144708(JP,U) 実開 昭60−84304(JP,U) 実開 平4−11703(JP,U) 実開 昭63−69602(JP,U) 実開 昭63−95901(JP,U) 実開 平4−125901(JP,U) 実開 平4−125902(JP,U) 実公 昭55−28563(JP,Y2) 実公 昭56−3201(JP,Y2) 実公 昭56−10561(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 33/00 - 33/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケースの両側に回転自在に取り付けた
    転動用ローラ及び、該転動用ローラ側の軸部回りに設け
    られた歯車部に対し係脱して転動用ローラの回転を解除
    可能にロックするロック手段を備えたキャスターにおい
    て、前記本体ケースは、上面及び前面並びに両側面を一体に
    形成し、上面又は前面に形成された開口と、両側面に設
    けられた係合孔及び該係合孔を中心とする円周上に設け
    られた一対のディテント用孔とを有し、 前記ロック手段は、前記本体ケースの開口から突出され
    るボタン片及び前記ディテント用孔に係脱される突起を
    形成している操作ボタンと、前記歯車部の歯間に侵入さ
    れる係止爪付きの本体部及び該本体部の基端側から立ち
    上がった弾性片部を一体に形成しているストッパーとか
    らなり、 前記ストッパーが前記弾性片部により前記係止爪付きの
    本体部を付勢した状態で前記操作ボタン内に配置される
    と共に、前記操作ボタンが前記係合孔間に掛け渡される
    枢軸を介し前記ストッパーと共に前記本体ケース内に回
    動可能に組み付けられて、前記操作ボタンのボタン片の
    切り換え操作により前記突起と係合する前記ディテント
    用孔を切り換える ことを特徴とするキャスター。
  2. 【請求項2】本体ケースの両側に回転自在に取り付けた
    転動用ローラ及び、該転動用ローラ側の軸部回りに設け
    られた歯車部に対し係脱して転動用ローラの回転を解除
    可能にロックするロック手段を備えたキャスターにおい
    て、 前記本体ケースは、上面及び前面並びに両側面を一体に
    形成し、上面又は前面に形成された開口を有し、 前記ロック手段は、筒状のケース部に一対の係合用凹部
    を形成しているボタンケースと、前記係合用凹部に係脱
    される突起付きの操作ボタン及び該操作ボタンの後端に
    弾性部材を介し連設されて前記歯車部の歯間に侵入され
    るストッパーを一体に形成している摺動部材とからな
    り、 前記摺動部材が前記ボタンケースのケース部に摺動自在
    かつ抜け止め状態に配置され、このユニット状態から、
    前記ボタンケースが前記本体ケースに対し前記 ケース部
    と前記開口を連通するよう取り付けられることを特徴と
    するキャスター。
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