JP2597853Y2 - スチーム滅菌装置 - Google Patents

スチーム滅菌装置

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JP2597853Y2
JP2597853Y2 JP1993047195U JP4719593U JP2597853Y2 JP 2597853 Y2 JP2597853 Y2 JP 2597853Y2 JP 1993047195 U JP1993047195 U JP 1993047195U JP 4719593 U JP4719593 U JP 4719593U JP 2597853 Y2 JP2597853 Y2 JP 2597853Y2
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末子 長田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、病院や診療所等におけ
る注射用器具類や、メス、鉗子、ガーゼ、ピンセット等
の外科的な治療用具のような、各種医療器具類の高温滅
菌消毒に用いられる滅菌装置の改良に関し、滅菌処理時
間の短縮をはかり、しかもより完全な滅菌処理を行うこ
とを目的とする。
【0002】
【従来の技術】医療器具類の高温滅菌処理をおこなう装
置としては、これまでに実公平2−25398号に記載
のものが最も進歩的な滅菌装置として知られている。
これは基本的な構造としては、一側に開閉蓋を有し、し
かも内部に水槽部を設けたタンクと、該タンク内の水を
高温加熱する電気ヒーターと、タンク内圧を感知し、所
定の設定値圧力に達したとき上記電気ヒーターの電路を
解放する圧力調整手段と、タンク内圧の上昇に伴い内部
空気を排出する排気弁機構とからなるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した滅菌装置は、
十分な滅菌効果を得られるものとしてすでに実用化さ
れ、多くの医療施設などにおいて、一応満足されるに至
っている。 しかしながら滅菌作業をおこなうに際し、
滅菌対象物をタンク内に入れた後、滅菌消毒開始スイッ
チを入れた場合に、まずタンク内の水槽部の水がヒータ
ーにより一定温度まで上昇させる必要があり、その後蒸
気が発生するために滅菌のための温度立ち上がり時間が
著しく遅れ、緊急の滅菌処理には間に合わない。
【0004】そればかりでなく、タンク内の水槽部が高
温加熱されて、発生した蒸気はタンク内の天井部に露着
し、これがタンク内の滅菌対象物(医療器具類)に滴下
するために、滅菌対象物が濡れ、その結果完全に乾燥し
ないか、あるいは乾燥に至るまでに時間がかかるなどの
問題もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、上記し
た従来技術における種々の課題を解決し、蒸気発生部を
滅菌対象物を収容するタンクから独立させることによ
り、滅菌処理タンクを滅菌対象物の滅菌処理専用にする
ようにしたものであって、具体的には滅菌器具類を収容
する第1の耐圧タンクと、内部に電気ヒーターにより高
温加熱される水槽部を備えた第2の耐圧タンクとを、開
閉バルブを介して連結パイプにより連通させるととも
に、第1の耐圧タンク内を負圧にするために吸引する吸
引ポンプを備えてなることを特徴としたスチーム滅菌装
置に関する。
【0006】
【作用】第2の耐圧タンク内に水を入れて電気ヒーター
により高温加熱し、高圧蒸気を発生させる。 一方第1
の耐圧タンク内に滅菌対象物を収容するとともに、吸引
ポンプにより第1の耐圧タンク内を負圧にし、次いで開
閉バルブを開いて連結パイプを介して第2の耐圧タンク
より第2の耐圧タンク内に高圧蒸気を圧送し、滅菌対象
物を滅菌処理する。
【0007】
【実施例】以下において本考案の具体的な内容を図1の
実施例をもとに説明すると、1は第1の耐圧タンク、4
は第2の耐圧タンク、8は第1の耐圧タンク1と第2の
耐圧タンク4とを連通させるための連結パイプ、9は連
結パイプ8の途中に介在された開閉バルブ、11は第1
の耐圧タンク1内を負圧にするための吸引ポンプ、13
は第1の耐圧タンク1内の蒸気を排出する排気バルブ、
15は水タンク、17は第2の耐圧タンク4内に水を供
給するウオーターポンプをあらわす。
【0008】第1の耐圧タンク1は略円筒状をなし、そ
の一側には開口部を有し、該開口部にはシール材により
気密に閉塞が可能な開閉蓋2が開閉自在に取り付けられ
ている。 なお図中において3は圧力計を示す。 第2
の耐圧タンク4は、上記した第1の耐圧タンクと略同様
の略円筒形状をなし、やはりその一側にシール材を介し
て気密に閉塞される蓋5が取り付けられ、さらにその内
底部には水槽部が形成され、該水槽部には電気ヒーター
7が取り付けられている。 なお図中において6は圧力
計を示す。
【0009】連結パイプ8は耐圧性のものが使用され、
第1の耐圧タンク1と第2の耐圧タンク4とを連通さ
せ、その途中に介在させた開閉バルブ9を開くことによ
り、第2の耐圧タンク内の蒸気を第1の耐圧タンク1内
に送り込むことができる。 さらに開閉バルブ9の取り
付け位置より耐圧タンク1寄りの連結パイプ8には吸引
パイプ10および排気パイプ12がそれぞれ接続され、
吸引パイプ10にはその先端寄りの位置に吸引ポンプ1
1が介在されているとともに、排気パイプ12にはその
途中に排気バルブ13が介在され、しかもその先端部に
ついては好ましくは水タンク15内に臨ませる。
【0010】また水タンク15には第2の耐圧タンク4
との間に水供給パイプ16が連通されており、しかも該
水供給パイプ16の途中には、第2の耐圧タンク4内の
水が減少した際に水を供給するためのウォーターポンプ
17が介在されている。
【0011】上記した構成において、ウオーターポンプ
17を作動させて水供給パイプ16により第2の耐圧タ
ンク4内に蒸気発生のための水を定量供給し、これを電
気ヒーター7により高温加熱することにより第2の耐圧
タンク4内に高圧蒸気を十分発生させる。 一方第1の
耐圧タンク1内には、開閉蓋2を開いて滅菌対象物、す
なわち注射用器具類や、メス、鉗子、ガーゼ、ピンセッ
ト等の各種医療器具類が収容され、収容後は再び開閉蓋
2が気密に閉じられる。
【0012】その後排気バルブ13を閉じた状態におい
て吸引ポンプ11を作動させ、吸引パイプ10により第
2の耐圧タンク1内のエアを吸引して第2の耐圧タンク
1の内部を負圧にした後、吸引ポンプ11の作動を停止
させ、つぎに開閉バルブ9を開き、連結パイプ8を介し
て第2の耐圧タンク4内の高温蒸気を第1の耐圧タンク
1内に送り込むことにより直ちに滅菌作業が開始され
る。 通常の滅菌作業は開始からおよそ5分間程度で滅
菌作業が完了し、その後開閉バルブ9を閉じるととも
に、排気バルブ13を開いて連結パイプ8および排気パ
イプ12により、第1の耐圧タンク1内の蒸気を外方に
排出させる。
【0013】なおこの場合排気パイプ14の先端が水タ
ンク15内に臨ませてある場合には、高温蒸気が水タン
ク15内に充満されている水のなかに放出されるから、
高温蒸気が急速に冷却されて危険がないばかりでなく、
第2の耐圧タンク4内に供給される水をあらかじめ昇温
させることができ、これにより第2の耐圧タンク4内に
おけるその後の蒸気発生が一層はやめられる。 そして
開閉蓋2を開けて滅菌が完了した滅菌対象物を取り出
し、蓋をして再度の使用に備える。
【0014】
【考案の効果】本考案は上記した通り、滅菌器具類を収
容する第1の耐圧タンクと、内部に電気ヒーターにより
高温加熱される水槽部を備えた第2の耐圧タンクとを、
開閉バルブを介して連結パイプにより連通させるととも
に、第1の耐圧タンク内を負圧にするために吸引する吸
引ポンプを備えており、第1の耐圧タンク内を負圧にし
た状態において第2の耐圧タンク内から蒸気を送り込む
ために、第1の耐圧タンク内を高温蒸気にて満たすまで
の時間が著しく短縮され、したがって滅菌処理時間の短
縮をはかることができる。 また緊急の滅菌作業が可能
となり、しかも短時間にてより完全な滅菌処理を行うこ
とができる。
【0015】さらに従来の滅菌装置ののように、滅菌作
業をおこなうタンク内面の天井部に蒸気による露滴が付
着し、これがガーゼなどの滅菌対象物上に落ちて乾燥を
不能にし、あるいは著しく遅らせるなどの問題を解決す
ることができる。 さらに第1の耐圧タンク内において
滅菌作業を終了した後の蒸気の排気を水タンク内におこ
なうようにした場合には水タンク内の貯蔵水が予備加熱
されることになるために、滅菌処理時間がさらに短縮化
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるスチーム滅菌装置の原
理的説明図。
【符号の説明】
1 第1の耐圧タンク 2 開閉蓋 3 圧力計 4 第2の耐圧タンク 5 蓋 6 圧力計 7 電気ヒーター 8 連結パイプ 9 開閉バルブ 10 吸引パイプ 11 吸引ポンプ 12 排気パイプ 13 排気バルブ 14 排気パイプ 15 水タンク 16 水供給パイプ 17 ウオーターポンプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】滅菌器具類を収容する第1の耐圧タンク
    と、内部に電気ヒーターにより高温加熱される水槽部を
    備えた第2の耐圧タンクとを、開閉バルブを介して連結
    パイプにより連通させるとともに、第1の耐圧タンク内
    を負圧にするために吸引する吸引ポンプを備えてなるこ
    とを特徴としたスチーム滅菌装置。
JP1993047195U 1993-08-06 1993-08-06 スチーム滅菌装置 Expired - Lifetime JP2597853Y2 (ja)

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JP1993047195U JP2597853Y2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 スチーム滅菌装置

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JPH0713338U JPH0713338U (ja) 1995-03-07
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JP2002095723A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Iwatani Internatl Corp 蒸気滅菌装置及び蒸気滅菌方法
JP4010133B2 (ja) * 2001-10-11 2007-11-21 三浦工業株式会社 滅菌器

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