JP2597374B2 - 位置制御装置 - Google Patents
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- JP2597374B2 JP2597374B2 JP62317409A JP31740987A JP2597374B2 JP 2597374 B2 JP2597374 B2 JP 2597374B2 JP 62317409 A JP62317409 A JP 62317409A JP 31740987 A JP31740987 A JP 31740987A JP 2597374 B2 JP2597374 B2 JP 2597374B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は位置制御装置に係り、特にエンコーダを用い
て位置決め動作を行なう位置制御装置に関する。
て位置決め動作を行なう位置制御装置に関する。
従来より、位置信号を出力するエンコーダを用いて負
荷(例えば回転体,テーブル等)の現在位置を検出し、
この検出値と目標位置との偏差(位置偏差量)に基づき
サーボモータの速度を制御しつつ、負荷が目標位置に至
るようにする位置決め制御が知られている。この種の位
置制御装置については、「日経エレクトロニクス」(19
82年1月18日号発行、発行社、日経マグロウヒル社)第
219頁から第228頁に記載されており、次のような位置決
め制御がなされている。
荷(例えば回転体,テーブル等)の現在位置を検出し、
この検出値と目標位置との偏差(位置偏差量)に基づき
サーボモータの速度を制御しつつ、負荷が目標位置に至
るようにする位置決め制御が知られている。この種の位
置制御装置については、「日経エレクトロニクス」(19
82年1月18日号発行、発行社、日経マグロウヒル社)第
219頁から第228頁に記載されており、次のような位置決
め制御がなされている。
例えば、位置決め用のサーボ制御系への入力信号(速
度制御信号)として、負荷の現在位置が目標位置から離
れているときは位置偏差量をDA変換した信号のみを用い
ている。具体的には現在位置と目標位置との位置偏差量
が大きい程サーボモータの出力(負荷速度)を大きく
し、位置偏差量が小さい程サーボモータの出力を小さく
して徐々に目標位置に減速しつつ接近するようにしてい
る。
度制御信号)として、負荷の現在位置が目標位置から離
れているときは位置偏差量をDA変換した信号のみを用い
ている。具体的には現在位置と目標位置との位置偏差量
が大きい程サーボモータの出力(負荷速度)を大きく
し、位置偏差量が小さい程サーボモータの出力を小さく
して徐々に目標位置に減速しつつ接近するようにしてい
る。
また、負荷の位置が目標位置に極めて接近(例えば位
置偏差量がエンコーダ分解能の1ビツト以内)とする
と、前記DA変換器の信号に基づく速度制御に代わり、エ
ンコーダからの正弦波信号の一部をサーボ制御系の入力
信号に利用することにより、円滑にサーボモータを停止
させて、停止誤差1パルス以下で位置決め制御を行うも
のである。
置偏差量がエンコーダ分解能の1ビツト以内)とする
と、前記DA変換器の信号に基づく速度制御に代わり、エ
ンコーダからの正弦波信号の一部をサーボ制御系の入力
信号に利用することにより、円滑にサーボモータを停止
させて、停止誤差1パルス以下で位置決め制御を行うも
のである。
第5図は、前記公知例から引用した従来技術の具体例
である。
である。
第5図において、1は電子計算機、2はDA変換器、3
はサーボ増幅器、4はモータ(サーボモータ)で、モー
タ4は、サーボ増幅器3の出力に応じて負荷7を駆動す
る。タコジエネレータ5は、モータ4の速度を検出し、
サーボ増幅器3にフイードバツクすることにより速度制
御系を構成する。この速度制御系は、モータ4の実速度
が電子計算機1で設定された目標速度値となるようにフ
イードバツク制御するものである。
はサーボ増幅器、4はモータ(サーボモータ)で、モー
タ4は、サーボ増幅器3の出力に応じて負荷7を駆動す
る。タコジエネレータ5は、モータ4の速度を検出し、
サーボ増幅器3にフイードバツクすることにより速度制
御系を構成する。この速度制御系は、モータ4の実速度
が電子計算機1で設定された目標速度値となるようにフ
イードバツク制御するものである。
6は2相出力エンコーダ(以下、エンコーダとする)
で、エンコーダ6の2相出力A及びBは、波形整形器8
を経て方形波信号A′及びB′となる。第6図の(I)
〜(IV)には、これらの出力波形A,B,A′,B′等を表わ
しており、同図に示すようにエンコーダ6の2相出力の
うちAはサイン波信号,Bはそれよりも90度位相がずれた
コサイン波信号であり、また位相ずれの極性はモータ4
の回転方向に依存する。
で、エンコーダ6の2相出力A及びBは、波形整形器8
を経て方形波信号A′及びB′となる。第6図の(I)
〜(IV)には、これらの出力波形A,B,A′,B′等を表わ
しており、同図に示すようにエンコーダ6の2相出力の
うちAはサイン波信号,Bはそれよりも90度位相がずれた
コサイン波信号であり、また位相ずれの極性はモータ4
の回転方向に依存する。
2相出力A,Bは方形波信号A′,B′に波形整形された
後に、さらにカウントパルス発生器9に入力され、カウ
ントパルス発生器9は、2相信号A′,B′を基にモータ
4の回転方向に依存するカウントアップ,カウントダウ
ン信号を発生し、電子計算機1にカウントアツプ及びカ
ウントダウンのいずれかの信号を与える。カウントパル
ス発生器9の出力Cを第6図の(V)に示す。
後に、さらにカウントパルス発生器9に入力され、カウ
ントパルス発生器9は、2相信号A′,B′を基にモータ
4の回転方向に依存するカウントアップ,カウントダウ
ン信号を発生し、電子計算機1にカウントアツプ及びカ
ウントダウンのいずれかの信号を与える。カウントパル
ス発生器9の出力Cを第6図の(V)に示す。
電子計算機1は、カウントアツプ及びカウントダウン
の信号により負荷の現在位置を読み取り、(目標位置)
−(現在位置)=(位置偏差量)をDA変換器2を介して
サーボ増幅器3に入力し、位置制御系を構成する。
の信号により負荷の現在位置を読み取り、(目標位置)
−(現在位置)=(位置偏差量)をDA変換器2を介して
サーボ増幅器3に入力し、位置制御系を構成する。
第6図の(VI)は、この位置偏差量ΔxとDA変換器出
力との関係を表わし、横軸の0は目標位置、横軸の
(+)は正の位置偏差量、(−)は負の位置偏差量であ
り、縦軸はDA変換器出力を表わす。同図(VI)に示すよ
うに位置偏差量の絶対値が大きい程DA変換器2の出力が
大きい。
力との関係を表わし、横軸の0は目標位置、横軸の
(+)は正の位置偏差量、(−)は負の位置偏差量であ
り、縦軸はDA変換器出力を表わす。同図(VI)に示すよ
うに位置偏差量の絶対値が大きい程DA変換器2の出力が
大きい。
従つて、負荷の現在位置が目標位置より離れる程(位
置偏差の絶対量が大きい程)、DA変換器の出力(モータ
速度)も大きく、逆に負荷の現在位置が目標位置に近づ
く程(位置偏差の絶対量が小さい程)、DA変換器の出力
(モータ速度)が小さくなり、徐々に減速される。ま
た、現在位置が目標位置に極めて接近(例えば位置偏差
量がエンコーダ分解能の1パルス以内)すると、DA変換
器出力による速度制御に代つて、電子計算機1がアナロ
グスイツチ31をONすることによりエンコーダ出力A〔第
6図(VI)のx1,x1′の範囲にある出力〕をサーボ増幅
器3に入力し、位置偏差量が1パルス以内でもモータ4
から負荷7にトルクを与え、停止誤差1パルス以下で位
置決めを行うようになつている。
置偏差の絶対量が大きい程)、DA変換器の出力(モータ
速度)も大きく、逆に負荷の現在位置が目標位置に近づ
く程(位置偏差の絶対量が小さい程)、DA変換器の出力
(モータ速度)が小さくなり、徐々に減速される。ま
た、現在位置が目標位置に極めて接近(例えば位置偏差
量がエンコーダ分解能の1パルス以内)すると、DA変換
器出力による速度制御に代つて、電子計算機1がアナロ
グスイツチ31をONすることによりエンコーダ出力A〔第
6図(VI)のx1,x1′の範囲にある出力〕をサーボ増幅
器3に入力し、位置偏差量が1パルス以内でもモータ4
から負荷7にトルクを与え、停止誤差1パルス以下で位
置決めを行うようになつている。
ところで上記従来技術は、位置偏差サーボ信号(モー
タの目標速度値)であるDA変換器出力が階段状の出力で
あるため、エンコーダの1パルス毎にDA変換器出力が急
激に変化する部分について特別な配慮がされておらず、
つぎのような改善すべき点があつた。
タの目標速度値)であるDA変換器出力が階段状の出力で
あるため、エンコーダの1パルス毎にDA変換器出力が急
激に変化する部分について特別な配慮がされておらず、
つぎのような改善すべき点があつた。
(1)すなわち、負荷が目標位置に近づく途中におい
て、DA変換器出力は1パルス毎に階段状に変化するが、
このようにDA変換器出力が急激に変化すると、モータの
トルクが不連続に変化する。そのため、モータ及び負荷
の動きが滑らかでなく、機械的な振動を発生しやすい。
て、DA変換器出力は1パルス毎に階段状に変化するが、
このようにDA変換器出力が急激に変化すると、モータの
トルクが不連続に変化する。そのため、モータ及び負荷
の動きが滑らかでなく、機械的な振動を発生しやすい。
(2)また負荷に摩擦や外乱トルクが働いて、位置偏差
量がエンコーダ分解能の1パルス以上の位置で負荷が停
止した場合、この停止位置がDA変換器出力の急激に変化
する部分(階段波形の段差部分)と一致すると、この位
置でのDA変換器出力のゲイン勾配が大きいため、位置制
御系のループゲインが非常に大きくなり、負荷がハンチ
ングを引き起こす。従つて、系のループゲインを大きく
とることができず、負荷の目標位置に至るまでの動作速
度を早くしつつ停止精度を高くすることが困難であつ
た。
量がエンコーダ分解能の1パルス以上の位置で負荷が停
止した場合、この停止位置がDA変換器出力の急激に変化
する部分(階段波形の段差部分)と一致すると、この位
置でのDA変換器出力のゲイン勾配が大きいため、位置制
御系のループゲインが非常に大きくなり、負荷がハンチ
ングを引き起こす。従つて、系のループゲインを大きく
とることができず、負荷の目標位置に至るまでの動作速
度を早くしつつ停止精度を高くすることが困難であつ
た。
このような問題に対処するためには、例えば、実開昭
54−75908号公報のように、サーボモータの回転位置検
出信号発生器により発生するサイン波を90度位相器によ
り90度位相させ、このようにして得られたコサイン信号
を180度ごとに位相を反転させて前記階段波形に加算す
れば、第7図のようにほゞ直線に近い位置偏差サーボ信
号を得られ、上記問題を改善できる。しかし、コサイン
信号の曲線に影響により位置偏差信号にうねりが残り、
これがモータの回転に影響することにより、モータの位
置によって系のループゲインが均一にならないため、機
械的振動やハンチング現象が未だ発生することもあっ
た。
54−75908号公報のように、サーボモータの回転位置検
出信号発生器により発生するサイン波を90度位相器によ
り90度位相させ、このようにして得られたコサイン信号
を180度ごとに位相を反転させて前記階段波形に加算す
れば、第7図のようにほゞ直線に近い位置偏差サーボ信
号を得られ、上記問題を改善できる。しかし、コサイン
信号の曲線に影響により位置偏差信号にうねりが残り、
これがモータの回転に影響することにより、モータの位
置によって系のループゲインが均一にならないため、機
械的振動やハンチング現象が未だ発生することもあっ
た。
本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的
は、位置制御動作のさいにモータから発生するトルクが
滑らかに変化し、且つうねりも生じさせないで、機械的
振動を起こしにくい、また、負荷に摩擦や外乱が存在し
てもハンチングを起こさない、安定かつ高精度な位置制
御装置を提供することにある。
は、位置制御動作のさいにモータから発生するトルクが
滑らかに変化し、且つうねりも生じさせないで、機械的
振動を起こしにくい、また、負荷に摩擦や外乱が存在し
てもハンチングを起こさない、安定かつ高精度な位置制
御装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、次のように構
成する。
成する。
一つは、位置制御ループ系として、前記したようなサ
ーボモータ、2相出力エンコーダ,波形整形器,カウン
トパルス発生器,電子計算機,DA変換器,サーボ増幅器
を備えた位置制御装置において、 前記DA変換器から出力される階段状のアナログ電圧を
モータの速度制御と位置決め制御を兼ねる位置偏差サー
ボ信号としてスムージング回路を介してサーボ増幅器に
入力させる構成とし、且つ、前記スムージング回路は、
前記DA変換器から出力される階段状のアナログ電圧を直
線状の位置偏差サーボ信号にするために、エンコーダの
サイン波信号を三角波交流波形に整形するアークサイン
関数発生器と、この三角波交流波形を一部反転させての
こぎり歯波形の交流を形成する回路と、前記のこぎり歯
波形の交流形成回路の出力を前記階段状のアナログ電圧
に加算する回路とを備えて成る。
ーボモータ、2相出力エンコーダ,波形整形器,カウン
トパルス発生器,電子計算機,DA変換器,サーボ増幅器
を備えた位置制御装置において、 前記DA変換器から出力される階段状のアナログ電圧を
モータの速度制御と位置決め制御を兼ねる位置偏差サー
ボ信号としてスムージング回路を介してサーボ増幅器に
入力させる構成とし、且つ、前記スムージング回路は、
前記DA変換器から出力される階段状のアナログ電圧を直
線状の位置偏差サーボ信号にするために、エンコーダの
サイン波信号を三角波交流波形に整形するアークサイン
関数発生器と、この三角波交流波形を一部反転させての
こぎり歯波形の交流を形成する回路と、前記のこぎり歯
波形の交流形成回路の出力を前記階段状のアナログ電圧
に加算する回路とを備えて成る。
もう一つは、上記スムージング回路に代わるスムージ
ング回路として、前記2相出力エンコーダのサイン波信
号をコサイン波信号で除算する除算器と、前記除算器の
出力からアークタンジェント関数器を用いてのこぎり歯
波形の交流を形成する回路と、前記のこぎり歯波形の交
流形成回路の出力を前記階段状のアナログ電圧に加算す
る回路とを備えたものを提案する。
ング回路として、前記2相出力エンコーダのサイン波信
号をコサイン波信号で除算する除算器と、前記除算器の
出力からアークタンジェント関数器を用いてのこぎり歯
波形の交流を形成する回路と、前記のこぎり歯波形の交
流形成回路の出力を前記階段状のアナログ電圧に加算す
る回路とを備えたものを提案する。
スムージング回路は、DA変換器出力(階段状のアナロ
グ電圧)を連続的な直線勾配の位置偏差サーボ信号に変
換して〔第2図(VIII),第4図(VIII)〕サーボ増幅
器に入力させるので、階段波形の円滑化は勿論のこと第
7図に示すような従来のスムージング対策で生じた波形
のうねりも解消できる。したがって、発明が解決しよう
とする課題の項で述べた(1)の機械振動や(2)のハ
ンチング現象を今まで以上に効果的に抑制する。
グ電圧)を連続的な直線勾配の位置偏差サーボ信号に変
換して〔第2図(VIII),第4図(VIII)〕サーボ増幅
器に入力させるので、階段波形の円滑化は勿論のこと第
7図に示すような従来のスムージング対策で生じた波形
のうねりも解消できる。したがって、発明が解決しよう
とする課題の項で述べた(1)の機械振動や(2)のハ
ンチング現象を今まで以上に効果的に抑制する。
以下、本発明の各実施例を第1図ないし第4図により
説明する。
説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示す位置制御システム
図で、図中、既述した第5図の従来例と同一符号は同一
或は共通する要素を示すものである。
図で、図中、既述した第5図の従来例と同一符号は同一
或は共通する要素を示すものである。
本実施例におけるモータ4→タコジエネレータ5→2
相エンコーダ6→波形整形器8→カウントパルス発生器
9→電子計算機1の経路の作用は、既述した第5図の従
来例と同様の作用を行なうもので、更に本実施例では、
一点鎖線枠で囲まれるスムージング回路14を付加した点
に特徴を有する。
相エンコーダ6→波形整形器8→カウントパルス発生器
9→電子計算機1の経路の作用は、既述した第5図の従
来例と同様の作用を行なうもので、更に本実施例では、
一点鎖線枠で囲まれるスムージング回路14を付加した点
に特徴を有する。
スムージング回路14は、2相出力エンコーダ6のサイ
ン波信号Aを三角波交流波形に整形するアークサイン関
数発生器16と、この三角波交流波形を一部反転させての
こぎ歯波形の交流を形成する回路(反転増幅器10、イン
バータ11、アナログスイツチ12,13)と、前記のごぎり
歯波形の交流形成回路の出力をDA変換器2から出力され
る階段状のアナログ電圧に加算する回路20とで構成され
る。
ン波信号Aを三角波交流波形に整形するアークサイン関
数発生器16と、この三角波交流波形を一部反転させての
こぎ歯波形の交流を形成する回路(反転増幅器10、イン
バータ11、アナログスイツチ12,13)と、前記のごぎり
歯波形の交流形成回路の出力をDA変換器2から出力され
る階段状のアナログ電圧に加算する回路20とで構成され
る。
本実施例では、エンコーダ出力(サイン波信号)A
は、波形整形器8に入力する他にスムージング回路14に
入力される。エンコーダ出力Aは、スムージング回路14
により処理され、最終的には、後述するようにスムージ
ング回路14の出力がDA変換器2の階段波形に加算され
て、DA変換器2の出力(位置偏差サーボ信号F)が直線
状の勾配で変化するよう制御される。
は、波形整形器8に入力する他にスムージング回路14に
入力される。エンコーダ出力Aは、スムージング回路14
により処理され、最終的には、後述するようにスムージ
ング回路14の出力がDA変換器2の階段波形に加算され
て、DA変換器2の出力(位置偏差サーボ信号F)が直線
状の勾配で変化するよう制御される。
これを第2図の各信号を用いて説明する。なお、第2
図における(I)〜(V)までの信号は、第6図の従来
例と同様にエンコーダ6からカウントパルス発生器9ま
でで出力される信号形態を表わす。また、電子計算機1
は、カウントパルス発生器9の出力たるカウントアツプ
及びカウントダウンの信号により負荷の現在位置を読み
取り、(目標位置)−(現在位置)=(位置偏差量)を
DA変換器2を介してサーボ増幅器3に入力する。
図における(I)〜(V)までの信号は、第6図の従来
例と同様にエンコーダ6からカウントパルス発生器9ま
でで出力される信号形態を表わす。また、電子計算機1
は、カウントパルス発生器9の出力たるカウントアツプ
及びカウントダウンの信号により負荷の現在位置を読み
取り、(目標位置)−(現在位置)=(位置偏差量)を
DA変換器2を介してサーボ増幅器3に入力する。
ここで、DA変換器2の出力Dは、第2図(VIII)の点
線波形に示すように位置偏差量に応じて階段状に変化す
る波形を呈する。
線波形に示すように位置偏差量に応じて階段状に変化す
る波形を呈する。
エンコーダ出力(サイン歯信号)Aは、アークサイン
関数発生器16により第2図(VI)に示すように三角波と
なり、反転増幅器10,インバータ11,スイッチ12,13の作
用により、波形整形器出力B′がローレベルの区間では
そのままの極性で出力され、波形整形器出力B′がハイ
レベルの区間では反転されて出力されることにより、ス
ムージング回路出力Eは第2図(VII)に示すようにの
こぎり歯の交流波形となる。第1図において波形整形器
出力B′がローレベルの区間ではアナログスイツチ12が
インバータ11を介してオンし、ハイレベルの区間ではア
ナログスイツチ13がオンする。
関数発生器16により第2図(VI)に示すように三角波と
なり、反転増幅器10,インバータ11,スイッチ12,13の作
用により、波形整形器出力B′がローレベルの区間では
そのままの極性で出力され、波形整形器出力B′がハイ
レベルの区間では反転されて出力されることにより、ス
ムージング回路出力Eは第2図(VII)に示すようにの
こぎり歯の交流波形となる。第1図において波形整形器
出力B′がローレベルの区間ではアナログスイツチ12が
インバータ11を介してオンし、ハイレベルの区間ではア
ナログスイツチ13がオンする。
このスムージング回路出力Eのピークツーピークの値
は、DA変換器出力Dの単位ステツプ(1段階)の幅と等
しくなるので、DA変換器出力Dとスムージング回路出力
Eを加算することにより、第2図(VIII)の実線に示す
ように完全に直線状の位置偏差サーボ信号Fが得られ
る。なお、アークサイン関数発生器16としては、市販の
三角関数用ICが簡単に利用できる。
は、DA変換器出力Dの単位ステツプ(1段階)の幅と等
しくなるので、DA変換器出力Dとスムージング回路出力
Eを加算することにより、第2図(VIII)の実線に示す
ように完全に直線状の位置偏差サーボ信号Fが得られ
る。なお、アークサイン関数発生器16としては、市販の
三角関数用ICが簡単に利用できる。
本実施例によれば、第7図の位置偏差サーボ信号に見
られるようなうねりがないため、サーボモータを用いて
位置制御動作を行う場合に今までよりもさらに機械的振
動を起こしにくく、負荷に摩擦や外乱が存在しても従来
のようなハンチング現象の発生を確実に防止し、安定
で、かつ系のループゲインを大きく設計できるため迅速
で高精度な位置決め制御ができるという効果がある。
られるようなうねりがないため、サーボモータを用いて
位置制御動作を行う場合に今までよりもさらに機械的振
動を起こしにくく、負荷に摩擦や外乱が存在しても従来
のようなハンチング現象の発生を確実に防止し、安定
で、かつ系のループゲインを大きく設計できるため迅速
で高精度な位置決め制御ができるという効果がある。
次に、本発明の第2実施例を第3図により説明する。
第1図の実施例と異なる点は、スムージング回路14が除
算器17とアークタンジエント関数発生器18と加算回路20
から構成されていることにある。除算器17はエンコーダ
6のサイン波信号をコサイン歯信号で除算し、除算器17
の出力からアークタンジェント関数器18を用いてのこぎ
り歯波形の交流を形成する。
第1図の実施例と異なる点は、スムージング回路14が除
算器17とアークタンジエント関数発生器18と加算回路20
から構成されていることにある。除算器17はエンコーダ
6のサイン波信号をコサイン歯信号で除算し、除算器17
の出力からアークタンジェント関数器18を用いてのこぎ
り歯波形の交流を形成する。
第4図により動作波形を説明すると、エンコーダ出力
A=sinΔx、及びB=cosΔxを除算器17に入力する
と、その出力として第4図(VI)に示すようにA/B=tan
Δxが得られ、スムージング回路出力Eとして第4図
(VII)のようなのこぎり歯状の波形が得られる。
A=sinΔx、及びB=cosΔxを除算器17に入力する
と、その出力として第4図(VI)に示すようにA/B=tan
Δxが得られ、スムージング回路出力Eとして第4図
(VII)のようなのこぎり歯状の波形が得られる。
スムージング回路出力Eのピークツーピークの値は、
DA変換器出力Dの1ステップ(1段階)の幅と等しくな
るようにしておけば、DA変換器出力Dとスムージング回
路出力Eを加算することにより、第4図(VIII)の実線
に示すように完全に直線状の位置偏差サーボ信号Aが得
られる。なお、アークタンジエント関数発生器としては
市販の三角関数用ICが簡単に利用できる。
DA変換器出力Dの1ステップ(1段階)の幅と等しくな
るようにしておけば、DA変換器出力Dとスムージング回
路出力Eを加算することにより、第4図(VIII)の実線
に示すように完全に直線状の位置偏差サーボ信号Aが得
られる。なお、アークタンジエント関数発生器としては
市販の三角関数用ICが簡単に利用できる。
本実施例によれば、第1実施例同様に滑らかでうねり
をなくしたモータ動作により安定な位置決め制御がで
き、系のループゲインも大きく設計できるので位置精度
を向上できるという効果があるだけでなく、エンコーダ
の出力A及びBの値が周囲温度変化や経年変化によつて
変化しても除算器によりA/Bという演算が施されるた
め、A及びBが同じように変化する場合には相殺されて
位置偏差サーボ信号Fとしては影響を受けず、安定な動
作が得られるという効果がある。
をなくしたモータ動作により安定な位置決め制御がで
き、系のループゲインも大きく設計できるので位置精度
を向上できるという効果があるだけでなく、エンコーダ
の出力A及びBの値が周囲温度変化や経年変化によつて
変化しても除算器によりA/Bという演算が施されるた
め、A及びBが同じように変化する場合には相殺されて
位置偏差サーボ信号Fとしては影響を受けず、安定な動
作が得られるという効果がある。
以上のように本発明によれば、サーボモータを位置偏
差サーボ信号に基づき速度制御しつつ位置決め制御する
場合に、そのサーボモータを制御する位置偏差サーボ信
号を直線勾配にできるので、サーボモータのトルクを滑
らかに変化させ、且つうねりも生じさせず、その結果、
機械的振動をより一層抑制し、また、負荷に摩擦や外乱
が存在してもハンチングを確実に防止できる。その結
果、今までよりも系のループゲインを大きく設計できる
ので、安定でかつ高精度が位置制御ができる。
差サーボ信号に基づき速度制御しつつ位置決め制御する
場合に、そのサーボモータを制御する位置偏差サーボ信
号を直線勾配にできるので、サーボモータのトルクを滑
らかに変化させ、且つうねりも生じさせず、その結果、
機械的振動をより一層抑制し、また、負荷に摩擦や外乱
が存在してもハンチングを確実に防止できる。その結
果、今までよりも系のループゲインを大きく設計できる
ので、安定でかつ高精度が位置制御ができる。
第1図は本発明の第1実施例の構成を示すブロツク図、
第2図(I)〜(VIII)は第1図の各部の動作波形を示
す図、第3図は本発明の第2実施例の構成を示すブロツ
ク図、第4図(I)〜(VIII)は第3図の各部の動作波
形を示す図、第5図は従来の位置制御装置の構成を示す
ブロツク図、第6図(I)〜(VI)は第5図の各部の動
作波形を示す図、第7図は従来考えられていたスムージ
ング波形の一例を示す説明図である。 1……電子計算機、2……DA変換器、3……サーボ増幅
器、4……モータ、5……モータ速度検出器(タコジエ
ネレータ)、6……エンコーダ、7……負荷、8……波
形整形器、9……カウントパルス発生器、10……反転増
幅器、12,13……アナログスイツチ、14……スムージン
グ回路、16……アークサイン関数発生器、17……除算
器、18……アークタンジエント関数発生器。
第2図(I)〜(VIII)は第1図の各部の動作波形を示
す図、第3図は本発明の第2実施例の構成を示すブロツ
ク図、第4図(I)〜(VIII)は第3図の各部の動作波
形を示す図、第5図は従来の位置制御装置の構成を示す
ブロツク図、第6図(I)〜(VI)は第5図の各部の動
作波形を示す図、第7図は従来考えられていたスムージ
ング波形の一例を示す説明図である。 1……電子計算機、2……DA変換器、3……サーボ増幅
器、4……モータ、5……モータ速度検出器(タコジエ
ネレータ)、6……エンコーダ、7……負荷、8……波
形整形器、9……カウントパルス発生器、10……反転増
幅器、12,13……アナログスイツチ、14……スムージン
グ回路、16……アークサイン関数発生器、17……除算
器、18……アークタンジエント関数発生器。
Claims (2)
- 【請求項1】サーボモータと、該サーボモータの回転位
置に応じてサイン波,コサイン波の2相の信号を出力す
るエンコーダと、前記2相の信号をそれぞれ波形整形す
る波形整形器と、この波形整形された2相信号を基に前
記サーボモータの回転方向に依存するカウントアップ,
カウントダウン信号を発生するカウントパルス発生器
と、該カウントパルス発生器の出力から負荷の現在位置
を算出して現在位置と目標位置との位置偏差を出力する
電子計算機と、前記位置偏差出力を階段状のアナログ電
圧に変換し、このアナログ電圧を前記モータの速度制御
と位置決め制御を兼ねる位置偏差サーボ信号としてスム
ージング回路を介してサーボ増幅器に入力させるDA変換
器とを備え、 前記スムージング回路は、前記DA変換器から出力される
階段状のアナログ電圧を直線状の位置偏差サーボ信号に
するために、エンコーダのサイン波信号を三角波交流波
形に整形するアークサイン関数発生器と、この三角波交
流波形を一部反転させてのこぎり歯波形の交流を形成す
る回路と、前記のこぎり歯波形の交流形成回路の出力を
前記階段状のアナログ電圧に加算する回路とを備えて成
ることを特徴とする位置制御装置。 - 【請求項2】サーボモータと、該サーボモータの回転位
置に応じてサイン波,コサイン波の2相の信号を出力す
るエンコーダと、前記2相の信号をそれぞれ波形整形す
る波形整形器と、この波形整形された2相信号を基に前
記サーボモータの回転方向に依存するカウントアップ,
カウントダウン信号を発生するカウントパルス発生器
と、該カウントパルス発生器の出力から負荷の現在位置
を算出して現在位置と目標位置との位置偏差を出力する
電子計算機と、前記位置偏差出力を階段状のアナログ電
圧に変換し、このアナログ電圧を前記モータの速度制御
と位置決め制御を兼ねる位置偏差サーボ信号としてスム
ージング回路を介してサーボ増幅器に入力させるDA変換
器とを備え、 前記スムージング回路は、前記DA変換器から出力される
階段状のアナログ電圧を直線状の位置偏差サーボ信号に
するために、前記エンコーダのサイン波信号をコサイン
波信号で除算する除算器と、前記除算器の出力からアー
クタンジェント関数器を用いてのこぎり歯波形の交流を
形成する回路と、前記のこぎり歯波形の交流形成回路の
出力を前記階段状のアナログ電圧に加算する回路とを備
えて成ることを特徴とする位置制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62317409A JP2597374B2 (ja) | 1987-12-17 | 1987-12-17 | 位置制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62317409A JP2597374B2 (ja) | 1987-12-17 | 1987-12-17 | 位置制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01159711A JPH01159711A (ja) | 1989-06-22 |
JP2597374B2 true JP2597374B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=18087913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62317409A Expired - Lifetime JP2597374B2 (ja) | 1987-12-17 | 1987-12-17 | 位置制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597374B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8216147B2 (en) * | 2004-04-08 | 2012-07-10 | Panasonic Corporation | Ultrasonographic equipment |
CN108369265B (zh) * | 2015-12-02 | 2022-04-08 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于质子治疗的可旋转磁体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5475908U (ja) * | 1977-11-10 | 1979-05-30 | ||
JPS5565046A (en) * | 1978-11-08 | 1980-05-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Feed controller for machine tool |
-
1987
- 1987-12-17 JP JP62317409A patent/JP2597374B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01159711A (ja) | 1989-06-22 |
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