JP2597151B2 - 接着強度の制御方法 - Google Patents

接着強度の制御方法

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JP2597151B2
JP2597151B2 JP63164555A JP16455588A JP2597151B2 JP 2597151 B2 JP2597151 B2 JP 2597151B2 JP 63164555 A JP63164555 A JP 63164555A JP 16455588 A JP16455588 A JP 16455588A JP 2597151 B2 JP2597151 B2 JP 2597151B2
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aluminum foil
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永三 礒山
政秋 溝口
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、接着強度の制御方法、詳しくは食品容器
などにおいて密封性と開封性を同時満たされるように接
着強度を制御する方法に関する。
従来の技術 接着強度の制御方法としては、接着剤の樹脂種類、ブ
レンド、ポリマアロイング、共重合化などを選択するこ
と、接着の時間、温度、圧力などの条件を設定するこ
と、多層コーティングにすること、その他表面処理の種
類を選択することなどによって行なうようにしているも
のが知られている。
発明が解決しようとする課題 上記のいずれの方法を採用しても、接着強度にばらつ
きが生じ、所望の接着強度を安定して得ることは困難で
あった。
この発明の目的は、上記問題点を解決した接着強度の
制御方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 この発明による接着強度の制御方法は、2つの被着体
を接着剤で接着するに際し、両被着体の一方にアルミニ
ウム箔を用い、アルミニウム箔の被着面に、クロメート
皮膜またはジルコニウム皮膜の接着性向上プライマ層を
同被着面の全面にわたって形成し、接着性向上プライマ
層の上に、接着性低下プライマ層のコーティング部およ
び非コーティング部を所定面積比で形成するものであ
る。
実 施 例 この発明の実施例を図面を参照してつぎに説明する。
第1図および第2図において、この発明により方法で
互いに接着された2つの被着体11,12が示されている。
一方の被着体11はふっ素樹脂フィルムであり、他方の被
着体12はアルミニウム箔である。ふっ素樹脂フィルム11
とアルミニウム箔12の間には接着剤層13および2層のプ
ライマ層14,15が介在されている。接着剤層13はホット
メルト系接着剤よりなる。一方のプライマ層14は、接着
剤層13と親和性、ぬれの良好な防食皮膜、例えばクロメ
ート、ジルコニウム皮膜であり、これはアルミニウム箔
12の前面を被覆するように存在している。他方のプライ
マ層15は、接着剤層13と親和性、ぬれの悪いシリコン樹
脂であり、これは接着剤層13と一方のプライマ層14の間
に点在させられている。ふっ素樹脂フィルム11とアルミ
ニウム箔12の間におけるシリコン樹脂層15の介在されて
いる部分はそれ以外の部分より接着力が弱くなってい
る。
つぎに、接着方法についてその工程を順をおって説明
する。
a.ふっ素樹脂フィルム11として、厚み25μmのものを用
い、これの前面にホットメルト系接着剤13をスクリーン
印刷機を用いてコーティングした。その厚みは20μmと
した。
b.一方、アルミニウム箔12として、A1100材を用い、こ
れを5%NaOHで脱脂をおこなった。
c.脱脂後、アルミニウム箔12の被着面の全面に、シラン
カップリング剤を含むインキ14をスクリーン印刷機を用
いて印刷した。なお、シランカップリング剤を含むイン
キ14に代えて、塗布型下地皮膜をコーティングするよう
にしてもよい。
d.上記のインキ14が乾燥した後に、その上にふっ素樹脂
を含むインキ15を同じくスクリーン印刷機を用いて印刷
した。その印刷パターンは、第3図に示すように、点在
するように配された円形の輪郭をもつコーティング部21
と、非コーティング部22とよりなる。この場合、比較の
ために、表1に示すように、コーティング部21のピッチ
Pは一定としてその径Dを変えた5種類のサンプルを用
意した。また、コーティング部21の厚みは、シール時の
拡がりを少なくするためにできるだけ薄くした方が良
い。
e.以上のように処理したフィルム11とアルミニウム箔12
を重ね合わせてプレス機で張り合わせた。プレス時の圧
力は4.5kg f/cm2、温度は常温、時間は30秒であった。
以上の接着は上記5種類のサンプルについてそれぞれ
行ない、その後に、それぞれの剥離強度を測定した。そ
の結果を表2および第4図に示す。
表2および第4図からあきらかなように、プライマの
コーティング面積を変えることにより、接着強度が制御
される。
上記具体例では、2種類のプライマが用いられている
が、例えばプライマに耐食効果を期待するなどの必要が
なければ、プライマを1種類だけとしても良い。
また、2種類のプライマのコーティングパターンは、
任意である。
発明の効果 この発明によれば、接着性低下プライマ層のコーティ
ング部および非コーティング部を、用途に応じて、所定
面積比とすることができ、両被着体の接着強度を大小に
制御することができる。
また、一方の被着体として、アルミニウム箔を用いて
いるから、得られた2つの被着体よりなる材料から、例
えば、食品容器を製造する場合、容器のガイバリヤ性が
保証される。
さらに、アルミニウム箔の被着面にクロメート皮膜ま
たはジルコニウム皮膜を形成しているから、アルミニウ
ム箔の耐食性を向上させることができ、しかも、接着剤
の接着性が向上するため、両被着体の接着強度を制御す
る上での安定性を確保することができ、その制御が容易
となる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示し、第1図はこの発明の実
施に使用される被着体の断面図、第2図は第1図のII−
II線にそう断面図、第3図はプライマのコーティングパ
ターンの説明図、第4図は接着強度を示すグラフであ
る。 11,12……被着体、13……接着剤、14,15……プライマ、
21……コーティング部、22……非コーティング部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの被着体11,12を接着剤13で接着する
    に際し、両被着体11,12の一方にアルミニウム箔を用
    い、アルミニウム箔の被着面に、クロメート皮膜または
    ジルコニウム皮膜の接着性向上プライマ層14を同被着面
    の全面にわたって形成し、接着性向上プライマ層14の上
    に、接着性低下プライマ層15のコーティング部21および
    非コーティング部22を所定面積比で形成する、接着強度
    の制御方法。
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JPS62209183A (ja) * 1986-03-10 1987-09-14 Nippon Kako Seishi Kk 部分粘着シ−ト

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