JP2597151B2 - 接着強度の制御方法 - Google Patents
接着強度の制御方法Info
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- JP2597151B2 JP2597151B2 JP63164555A JP16455588A JP2597151B2 JP 2597151 B2 JP2597151 B2 JP 2597151B2 JP 63164555 A JP63164555 A JP 63164555A JP 16455588 A JP16455588 A JP 16455588A JP 2597151 B2 JP2597151 B2 JP 2597151B2
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- JP
- Japan
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- adhesive strength
- aluminum foil
- adhesive
- film
- adherends
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- Closing Of Containers (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、接着強度の制御方法、詳しくは食品容器
などにおいて密封性と開封性を同時満たされるように接
着強度を制御する方法に関する。
などにおいて密封性と開封性を同時満たされるように接
着強度を制御する方法に関する。
従来の技術 接着強度の制御方法としては、接着剤の樹脂種類、ブ
レンド、ポリマアロイング、共重合化などを選択するこ
と、接着の時間、温度、圧力などの条件を設定するこ
と、多層コーティングにすること、その他表面処理の種
類を選択することなどによって行なうようにしているも
のが知られている。
レンド、ポリマアロイング、共重合化などを選択するこ
と、接着の時間、温度、圧力などの条件を設定するこ
と、多層コーティングにすること、その他表面処理の種
類を選択することなどによって行なうようにしているも
のが知られている。
発明が解決しようとする課題 上記のいずれの方法を採用しても、接着強度にばらつ
きが生じ、所望の接着強度を安定して得ることは困難で
あった。
きが生じ、所望の接着強度を安定して得ることは困難で
あった。
この発明の目的は、上記問題点を解決した接着強度の
制御方法を提供することにある。
制御方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 この発明による接着強度の制御方法は、2つの被着体
を接着剤で接着するに際し、両被着体の一方にアルミニ
ウム箔を用い、アルミニウム箔の被着面に、クロメート
皮膜またはジルコニウム皮膜の接着性向上プライマ層を
同被着面の全面にわたって形成し、接着性向上プライマ
層の上に、接着性低下プライマ層のコーティング部およ
び非コーティング部を所定面積比で形成するものであ
る。
を接着剤で接着するに際し、両被着体の一方にアルミニ
ウム箔を用い、アルミニウム箔の被着面に、クロメート
皮膜またはジルコニウム皮膜の接着性向上プライマ層を
同被着面の全面にわたって形成し、接着性向上プライマ
層の上に、接着性低下プライマ層のコーティング部およ
び非コーティング部を所定面積比で形成するものであ
る。
実 施 例 この発明の実施例を図面を参照してつぎに説明する。
第1図および第2図において、この発明により方法で
互いに接着された2つの被着体11,12が示されている。
一方の被着体11はふっ素樹脂フィルムであり、他方の被
着体12はアルミニウム箔である。ふっ素樹脂フィルム11
とアルミニウム箔12の間には接着剤層13および2層のプ
ライマ層14,15が介在されている。接着剤層13はホット
メルト系接着剤よりなる。一方のプライマ層14は、接着
剤層13と親和性、ぬれの良好な防食皮膜、例えばクロメ
ート、ジルコニウム皮膜であり、これはアルミニウム箔
12の前面を被覆するように存在している。他方のプライ
マ層15は、接着剤層13と親和性、ぬれの悪いシリコン樹
脂であり、これは接着剤層13と一方のプライマ層14の間
に点在させられている。ふっ素樹脂フィルム11とアルミ
ニウム箔12の間におけるシリコン樹脂層15の介在されて
いる部分はそれ以外の部分より接着力が弱くなってい
る。
互いに接着された2つの被着体11,12が示されている。
一方の被着体11はふっ素樹脂フィルムであり、他方の被
着体12はアルミニウム箔である。ふっ素樹脂フィルム11
とアルミニウム箔12の間には接着剤層13および2層のプ
ライマ層14,15が介在されている。接着剤層13はホット
メルト系接着剤よりなる。一方のプライマ層14は、接着
剤層13と親和性、ぬれの良好な防食皮膜、例えばクロメ
ート、ジルコニウム皮膜であり、これはアルミニウム箔
12の前面を被覆するように存在している。他方のプライ
マ層15は、接着剤層13と親和性、ぬれの悪いシリコン樹
脂であり、これは接着剤層13と一方のプライマ層14の間
に点在させられている。ふっ素樹脂フィルム11とアルミ
ニウム箔12の間におけるシリコン樹脂層15の介在されて
いる部分はそれ以外の部分より接着力が弱くなってい
る。
つぎに、接着方法についてその工程を順をおって説明
する。
する。
a.ふっ素樹脂フィルム11として、厚み25μmのものを用
い、これの前面にホットメルト系接着剤13をスクリーン
印刷機を用いてコーティングした。その厚みは20μmと
した。
い、これの前面にホットメルト系接着剤13をスクリーン
印刷機を用いてコーティングした。その厚みは20μmと
した。
b.一方、アルミニウム箔12として、A1100材を用い、こ
れを5%NaOHで脱脂をおこなった。
れを5%NaOHで脱脂をおこなった。
c.脱脂後、アルミニウム箔12の被着面の全面に、シラン
カップリング剤を含むインキ14をスクリーン印刷機を用
いて印刷した。なお、シランカップリング剤を含むイン
キ14に代えて、塗布型下地皮膜をコーティングするよう
にしてもよい。
カップリング剤を含むインキ14をスクリーン印刷機を用
いて印刷した。なお、シランカップリング剤を含むイン
キ14に代えて、塗布型下地皮膜をコーティングするよう
にしてもよい。
d.上記のインキ14が乾燥した後に、その上にふっ素樹脂
を含むインキ15を同じくスクリーン印刷機を用いて印刷
した。その印刷パターンは、第3図に示すように、点在
するように配された円形の輪郭をもつコーティング部21
と、非コーティング部22とよりなる。この場合、比較の
ために、表1に示すように、コーティング部21のピッチ
Pは一定としてその径Dを変えた5種類のサンプルを用
意した。また、コーティング部21の厚みは、シール時の
拡がりを少なくするためにできるだけ薄くした方が良
い。
を含むインキ15を同じくスクリーン印刷機を用いて印刷
した。その印刷パターンは、第3図に示すように、点在
するように配された円形の輪郭をもつコーティング部21
と、非コーティング部22とよりなる。この場合、比較の
ために、表1に示すように、コーティング部21のピッチ
Pは一定としてその径Dを変えた5種類のサンプルを用
意した。また、コーティング部21の厚みは、シール時の
拡がりを少なくするためにできるだけ薄くした方が良
い。
e.以上のように処理したフィルム11とアルミニウム箔12
を重ね合わせてプレス機で張り合わせた。プレス時の圧
力は4.5kg f/cm2、温度は常温、時間は30秒であった。
を重ね合わせてプレス機で張り合わせた。プレス時の圧
力は4.5kg f/cm2、温度は常温、時間は30秒であった。
以上の接着は上記5種類のサンプルについてそれぞれ
行ない、その後に、それぞれの剥離強度を測定した。そ
の結果を表2および第4図に示す。
行ない、その後に、それぞれの剥離強度を測定した。そ
の結果を表2および第4図に示す。
表2および第4図からあきらかなように、プライマの
コーティング面積を変えることにより、接着強度が制御
される。
コーティング面積を変えることにより、接着強度が制御
される。
上記具体例では、2種類のプライマが用いられている
が、例えばプライマに耐食効果を期待するなどの必要が
なければ、プライマを1種類だけとしても良い。
が、例えばプライマに耐食効果を期待するなどの必要が
なければ、プライマを1種類だけとしても良い。
また、2種類のプライマのコーティングパターンは、
任意である。
任意である。
発明の効果 この発明によれば、接着性低下プライマ層のコーティ
ング部および非コーティング部を、用途に応じて、所定
面積比とすることができ、両被着体の接着強度を大小に
制御することができる。
ング部および非コーティング部を、用途に応じて、所定
面積比とすることができ、両被着体の接着強度を大小に
制御することができる。
また、一方の被着体として、アルミニウム箔を用いて
いるから、得られた2つの被着体よりなる材料から、例
えば、食品容器を製造する場合、容器のガイバリヤ性が
保証される。
いるから、得られた2つの被着体よりなる材料から、例
えば、食品容器を製造する場合、容器のガイバリヤ性が
保証される。
さらに、アルミニウム箔の被着面にクロメート皮膜ま
たはジルコニウム皮膜を形成しているから、アルミニウ
ム箔の耐食性を向上させることができ、しかも、接着剤
の接着性が向上するため、両被着体の接着強度を制御す
る上での安定性を確保することができ、その制御が容易
となる。
たはジルコニウム皮膜を形成しているから、アルミニウ
ム箔の耐食性を向上させることができ、しかも、接着剤
の接着性が向上するため、両被着体の接着強度を制御す
る上での安定性を確保することができ、その制御が容易
となる。
図面はこの発明の実施例を示し、第1図はこの発明の実
施に使用される被着体の断面図、第2図は第1図のII−
II線にそう断面図、第3図はプライマのコーティングパ
ターンの説明図、第4図は接着強度を示すグラフであ
る。 11,12……被着体、13……接着剤、14,15……プライマ、
21……コーティング部、22……非コーティング部。
施に使用される被着体の断面図、第2図は第1図のII−
II線にそう断面図、第3図はプライマのコーティングパ
ターンの説明図、第4図は接着強度を示すグラフであ
る。 11,12……被着体、13……接着剤、14,15……プライマ、
21……コーティング部、22……非コーティング部。
Claims (1)
- 【請求項1】2つの被着体11,12を接着剤13で接着する
に際し、両被着体11,12の一方にアルミニウム箔を用
い、アルミニウム箔の被着面に、クロメート皮膜または
ジルコニウム皮膜の接着性向上プライマ層14を同被着面
の全面にわたって形成し、接着性向上プライマ層14の上
に、接着性低下プライマ層15のコーティング部21および
非コーティング部22を所定面積比で形成する、接着強度
の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63164555A JP2597151B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 接着強度の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63164555A JP2597151B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 接着強度の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0214130A JPH0214130A (ja) | 1990-01-18 |
JP2597151B2 true JP2597151B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=15795387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63164555A Expired - Lifetime JP2597151B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 接着強度の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597151B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6796744B1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-12-09 | リンテック株式会社 | 接合方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS533468B2 (ja) * | 1973-08-20 | 1978-02-07 | ||
JPS628592Y2 (ja) * | 1980-03-24 | 1987-02-27 | ||
JPS579497A (en) * | 1980-06-18 | 1982-01-18 | Tokyo Shibaura Electric Co | Water sprinkling cylinder for hydroextracting and rinsing |
JPS62209183A (ja) * | 1986-03-10 | 1987-09-14 | Nippon Kako Seishi Kk | 部分粘着シ−ト |
-
1988
- 1988-06-30 JP JP63164555A patent/JP2597151B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0214130A (ja) | 1990-01-18 |
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