JP2597115Y2 - 給液ノズル - Google Patents

給液ノズル

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JP2597115Y2
JP2597115Y2 JP1993052780U JP5278093U JP2597115Y2 JP 2597115 Y2 JP2597115 Y2 JP 2597115Y2 JP 1993052780 U JP1993052780 U JP 1993052780U JP 5278093 U JP5278093 U JP 5278093U JP 2597115 Y2 JP2597115 Y2 JP 2597115Y2
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美智広 嶋村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、薄鋼板など板状材料の
表面に酸液、メッキ液等の液体を供給する給液ノズルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板など金属材料やその他の板状材料
に、洗浄、酸洗、メッキ等の処理を行う場合、洗浄液、
酸液、メッキ液等を材料表面に供給する給液ノズルが使
用されている。このような給液ノズルとして、特開昭6
1−64897号公報には、図6に示すように、板幅方
向に延びた筒状のヘッダー20の長手方向に孔21を列
状に設け、各孔21から噴射された液を、案内板22、
補助案内板23および衝突板24により、板幅方向と直
角な整流とし、かつ流速を板幅方向均一になるようにし
たものが記載されている。また実開昭61−90860
号公報には、図7に示すように、ヘッダー20の長さ方
向に多数のノズル細管25を垂直に、かつ各細管25の
端面がヘッダー20内の流速方向に対向するように設け
たものが記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】薄鋼板ストリップ等の
板材に、洗浄、酸洗、メッキ等の処理を行う場合、給液
ノズルから被処理材に給液する液の流速を、上記従来技
術のように板幅方向均一にして、全面むらなく均一に処
理することが望まれる。しかし、鋼板の酸洗処理におい
て、ストリップの幅方向両端部の酸化スケールが除去し
難いときに、板幅両端部に供給する酸液の流速を高めた
い場合がある。このように、被処理材の表面性状に応じ
て、また処理後の材料に要求される特性等に応じて、板
幅両端部の流量や流速を高めたり低めたり、あるいは板
幅の一端側のみ、流量や流速を高めたり低めたり、種々
の給液パターンも必要になる。
【0004】ところで、従来のメッキライン等におい
て、メッキ液等を供給する給液ノズルは、液のタンクに
直接取り付けられている場合が多い。このため、被処理
材の表面性状や要求特性に応じて、上記のように各種の
給液パターンを採用したい場合、給液ノズルを適正なも
のに交換するためのライン停止時間が長くなるという問
題があった。また、酸洗、メッキ等の処理において、給
液ノズルに供給される液は循環使用されるため、スラジ
等の固形物が給液ノズル内に堆積した場合、給液ノズル
を取外して清掃することも必要になる。この場合も、給
液ノズル交換のため同様の問題があった。
【0005】本考案は、上述のような課題を解決するた
めになされたものであり、薄鋼板ストリップ等の板材
に、洗浄、酸洗、メッキ等の処理を行うに際し、処理液
をより整流化して被処理材に給液するとともに、被処理
材の表面性状や要求特性に応じた適正な給液パターンに
変更する場合、処理ラインの停止時間を短縮して容易に
行うことができ、またスラジ等が堆積したときの清掃も
短時間で容易に行うことのできる給液ノズルを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、周方向の少なくとも1ケ所に開口(7)
有する筒状の仕切壁(5)で仕切られた、内側ノズル室
(3)と外側ノズル室(4)を形成し、内側ノズル室
(3)の一端側に給液口(6)を設け、外側ノズル室
(4)には、通板部(11)に連通する噴流口(10)
を設けるとともに、筒状の仕切壁(5)を給液口(6)
反対側のノズル室本体に着脱自在に取付け、かつ保持
板(9)を介して筒状の仕切壁(5)を外側ノズル室
(4)の中央部に保持し、さらに外側ノズル室(4)の
流路中に、複数の小孔を有する整流板(8)を1枚以上
設けて構成したことを特徴とする給液ノズルである。
【0007】
【作用】本考案給液ノズルの例を図1および図2に示
す。図1は紙面垂直方向に通板されるストリップ1の両
面側から給液するように設置された給液ノズル2の断面
図であり、ストリップ1の片側のみを示し、図2のA−
A断面矢視図である。本例は、給液ノズル2の噴流口1
0から、整流化された液を、ストリップ1の全幅にわた
って均一な流速分布で給液する場合を示したもの、すな
わち図4に示すパターンAを採用したものである。
【0008】洗浄液、酸液、メッキ液等の液は、図1に
示す給液口6から内側ノズル室3内に導入され、図1お
よび図2に示す筒状の仕切壁5に設けられた開口7から
外側ノズル室4に流出し、仕切壁5の周方向に回流して
噴流口10からストリップ1に向けて給液される。仕切
壁5は、図1の例では、給液口6と反対側の内側ノズル
室端部12にて、ボルト・ナット15により着脱可能に
固定してある。
【0009】このような給液ノズル2の内側ノズル室3
において、給液口6から導入された液は、給液口6と反
対側の内側ノズル室端部12に衝突するため、内側ノズ
ル室3内の静圧は、端部12側が給液口6側よりも高い
分布となる。しかし、仕切壁5に設けた開口7の、仕切
壁単位長さ当たりの面積が、給液口6側から反給液口側
へ漸減するように、図1の例ではスリット状開口7のス
リット幅を、開口端14から開口端13へ漸減させてい
るので、内側ノズル室3から外側ノズル室4に流出する
液は、開口端部13側では出難く、開口端部14側では
出易くなり、噴流口10から流出する液の流速が給液口
6側で低下するのが抑制される。さらに本例において
は、図1に示すように、開口7の幅aが噴流口10の幅
bよりも広くしてあるので、噴流口10から流出する液
の流速が、給液口6側の端部で低下するのが抑制され
る。したがって、図4のパターンAのように、ストリッ
プ1の全幅にわたって均一な流速分布で液が供給され
る。
【0010】また、図2に示すように、開口7が噴流口
10より離れた位置に設けてあるので、外側ノズル室4
に流入した液は、2つの方向に分かれて仕切壁5の周方
向に回流し、噴流口10の入口近傍で合流する間に整流
化される。そして、ストリップ1に対し傾斜角θで傾斜
させた噴流口10から、整流化された均一な流速で給液
されるので、渦流の発生を抑制すると同時にストリップ
1の振動やバタツキを抑止する。なお開口7は、仕切壁
5の周方向1ケ所に設けた場合の他、噴流口10より離
れた複数ケ所に設けてもよい。
【0011】このように、液の流速をストリップの幅方
向均一にするパターンAの給液ノズルとしては、図1の
例のほか、開口7を図3のような種々の形状にすること
もできる。図3(a)は円形の孔を大きさを漸減させて
一列に並べたもの、図3(b)は円形の孔を数を漸減さ
せて配置したもの、図3(c)は平行スリットの両側に
円形の孔を大きさを漸減させて並べたものである。この
他にも、角形の孔を使用するもの、孔の間隔を変えたも
の等があり、仕切り壁5の単位長さ当たりの開口面積が
給液口6側から反給液口側へ漸減するものであればよ
い。
【0012】つぎに、給液口10からの流速を、図4の
パターンBのように、ストリップの幅方向両端部で流速
を高めたもの、あるいはパターンCのように、ストリッ
プの幅方向中央部を高く、両端に向け低めるようにした
もの等、開口7の形状を適宜変えることにより、目的に
応じた給液ノズルとすることができる。このとき、給液
ノズル2全体を取替えることなく、図1に示すボルト・
ナット15を外し、仕切壁5を図1の右方に抜き取り、
所望のパターンが得られるように設計された形状の開口
7を有する別の仕切壁5を挿入し固定することにより、
短時間で容易にパターン変更を行うことができる。また
給液ノズル2内のスラジ等を清掃する場合も、同様に短
時間で容易に行うことができる。仕切壁5の固定は、図
1に示したボルト・ナットの他、クランプによる締結、
油圧や空気圧のアクチェータ等により行うこともでき
る。別の仕切壁5を取付けたとき、仕切壁5の給液口6
側端部とフランジの間に多少の隙間があっても、後述の
保持板9の作用により、所望の給液パターンが得られ
る。
【0013】なお、図1および図2において、8は整流
板である。整流板8は複数の小孔を有し、図2の例では
仕切壁5の周方向に4枚設けてあり、開口7から外側ノ
ズル室4内に流入した液は、この整流板8を通過するこ
とにより、脈流や振動が除かれ、整流化がより促進され
る。9は仕切壁5を外側ノズル室4の中心部に保持する
ための保持板であるが、給液口6から導入された液の流
れの方向を、給液ノズル2と直角の方向に変える作用も
する。この保持板9は、図2に示す扇型のほか、複数の
支柱からなるもの等であってもよい。また、内側ノズル
室3と外側ノズル室4の面積比割合(図2に示される断
面の面積比)は、1.0〜2.5:1.0が適当であ
る。噴流口10の傾斜角θは15〜45゜が適当であ
る。
【0014】本考案の給液ノズルは、ストリップ等の板
材に対し液を上向きに噴射するものに限らず、下向きで
もよく、あるいは水平方向に通板する板材に対し傾斜さ
せて液を噴射するものでもよい。さらに、板材の表裏に
配置した給液ノズルは、図1および図2のような一体構
造のものに限らず、別体であってもよく、また用途によ
っては板材の片面のみに給液するものであってもよい。
用途としては、前記の洗浄、酸洗、メッキのほか、水あ
るいは気水を噴射する冷却にも使用できる。
【0015】
【実施例】図5(a),(b),(c)に示す3種類の
形状の開口7を有する仕切壁5を、それぞれ図1および
図2のような給液ノズルに取付け、板幅:1000mm、
板厚:0.1mmの薄鋼板ストリップの両面に給液した。
流速のストリップ幅方向分布は、図5(a)では図4の
Aパターン、図5(b)ではBパターン、図5(c)で
はCパターンとなった。図1および図2において、内側
ノズル室3の直径:150mm、外側ノズル室4の外径:
200mm、仕切壁5の厚さ:10mm、開口7の幅a:1
300mm、噴流口10の幅b:1200mmとした。そし
て仕切壁5をボルト・ナットで固定した場合の、交換所
要時間は約30分であった。これに対して、給液ノズル
全体を交換する場合の所要時間は約4時間であった。
【0016】
【考案の効果】本考案の給液ノズルにより、洗浄液、酸
液、メッキ液等の処理液をストリップ等の被処理材に給
液する際の整流化がより促進されるとともに、内側ノズ
ル室3と外側ノズル室4を仕切る仕切壁5に設けた開口
6の形状を変更することにより、噴流口10から被処理
材に向かう流速の、被処理材幅方向分布を、種々のパタ
ーンに変更することができる。そして、この仕切壁5の
着脱が容易であるため、薄鋼板ストリップ等の板材に、
洗浄、酸洗、メッキ等の処理を行うに際し、被処理材の
表面性状や要求特性に応じた、適正な給液パターンを採
用するためのライン停止時間が大幅に短縮される。また
給液ノズル内にスラジ等が堆積したときの清掃も短時間
で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の例を示す断面図であり、図2のA−A
断面矢視図である。
【図2】本考案の例を示す断面図である。
【図3】本考案における開口7の例を示す平面図であ
る。
【図4】本考案において採用することのできる給液パタ
ーンの例を示すグラフである。
【図5】本考案の実施例における開口7の形状を示す平
面図である。
【図6】(a)は従来例を示す断面図、(b)は(a)
のC−C断面矢視図である。
【図7】別の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:ストリップ 2:給液ノズル 3:内側ノズル室 4:外側ノズル室 5:仕切壁 6:給液口 7:開口 8:整流板 9:保持板 10:噴流口 11:通板部 12:内側ノズル室端部 13,14:開口端部 15:ボルト・ナット 20:ヘッダー 21:孔 22:案内板 23:補助案内板 24:ノズル細管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23G 3/00 - 3/04 C25D 7/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向の少なくとも1ケ所に開口(7)
    を有する筒状の仕切壁(5)で仕切られた、内側ノズル
    室(3)と外側ノズル室(4)を形成し、内側ノズル室
    (3)の一端側に給液口(6)を設け、外側ノズル室
    (4)には、通板部(11)に連通する噴流口(10)
    を設けるとともに、筒状の仕切壁(5)を給液口(6)
    反対側のノズル室本体に着脱自在に取付け、かつ保持
    板(9)を介して筒状の仕切壁(5)を外側ノズル室
    (4)の中央部に保持し、さらに外側ノズル室(4)の
    流路中に、複数の小孔を有する整流板(8)を1枚以上
    設けて構成したことを特徴とする給液ノズル。
JP1993052780U 1993-09-29 1993-09-29 給液ノズル Expired - Lifetime JP2597115Y2 (ja)

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