JP2596825Y2 - 座席用ヘッドレスト - Google Patents

座席用ヘッドレスト

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JP2596825Y2
JP2596825Y2 JP1993060219U JP6021993U JP2596825Y2 JP 2596825 Y2 JP2596825 Y2 JP 2596825Y2 JP 1993060219 U JP1993060219 U JP 1993060219U JP 6021993 U JP6021993 U JP 6021993U JP 2596825 Y2 JP2596825 Y2 JP 2596825Y2
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headrest
seat
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俊司 藏並
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、航空機,船舶,鉄道車
両等の各種座席において、着座者の後頭部の支持面を所
定範囲内において上下に移動させることができる座席用
ヘッドレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、座席のヘッドレストの高さを
上下方向に移動させてその支持高さを調節することがで
きるヘッドレスト上下位置調節装置としては、図7に示
すように、シートバック51の頂部に別体に構成したヘ
ッドレスト52を枢設し、該ヘッドレスト52の下端に
突設した支持ロッド53をシートバック51の頂部に固
設した筒状の支持ポスト54に内挿し、該支持ポスト5
4近傍に設けたストッパーピン55を支持ロッド53に
形成した複数の溝56に嵌入せしめ、係合位置を変更し
てヘッドレスト52の支持高さ位置を段階的に調整する
構造のものが使用されていた。
【0003】また、図8に示すように、シートバック6
1とヘッドレスト62とを別体に設けると共に、シート
バック61の前面上部に沿って縦方向にゴム製のガイド
ベルト63を2本張設し、一方、ヘッドレスト62の裏
面部には各ガイドベルト63を挿通させるベルト通し6
4を設けて、ヘッドレスト62の支持高さ位置を調節し
得るものも提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の支
持ロッド53と支持ポスト54とから成る装置では、支
持ロッド53の溝56間隔を一定以上小さくすることが
不可能であるため、ヘッドレスト52の高さ調節が粗く
なると共に、支持ロッド53や支持ポスト54などの金
属製の部品が多数組み込まれているため、座席全体の重
量が増大するという問題を有していた。
【0005】また、ガイドベルト63を用いた装置にあ
っては、装置の重量を軽減することはできるが、素材に
ゴムを使用するものであるため、使用中の経年変化によ
りガイドベルト63の張引力が弱まってヘッドレスト6
2の位置がずれやすくなるという欠点があった。なお、
当初から強力なゴムベルト63を用いるとヘッドレスト
62の保持力が強力になり過ぎてヘッドレスト62を上
下方向に移動させることが困難になるという問題を有し
ていた。
【0006】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、構造を簡単にして重量を軽くすると共に、手
動操作によりヘッドレストの上下位置を容易に、かつ迅
速に調節し、かつその高さ位置を無段階に調節すること
ができる座席用ヘッドレストを提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る座席用ヘッドレストは、シートバック
上部前面部に別体に設けたヘッドレストを上下方向に高
さ位置を調節することができる座席用ヘッドレストであ
って、前記シートバックの上部前面部に開設した開口の
内側近傍にガイドローラを横設し、該ガイドローラを適
宜弾性部材によって前記開口の後方へ付勢すると共に、
該ガイドローラにストラップを上下移動可能な状態で掛
け渡し、その上下端を前記開口から引き出し、上下端を
前記開口の前面に配設したヘッドレストの上下部に固着
して該ヘッドレストをシートバックの上部前面部に係止
して成り、前記開口を介してガイドローラに巻着したス
トラップを適宜上下方向へ摺動させながらシートバック
に対するヘッドレストの高さ位置を上下に移動調節する
ことができるように構成したことを要旨するものであ
る。
【0008】
【作用】上記構成によれば、ヘッドレスト部分を手動で
上下移動させると該ヘッドレストの裏面に上下方向に掛
け渡して固着したストラップが、シートバック開口内側
に横設したガイドローラを回動させながら上下動し、ヘ
ッドレストに対する上下部の長さを偏倚させてシートバ
ックに対するヘッドレストの高さ位置を無段階に調節す
ることができる。しかも、ヘッドレストに固着したスト
ラップが、ガイドローラに対して緊張した状態で掛け渡
されているので、ヘッドレストの裏面とシートバックの
表面との間で適当な摩擦力が発生し、ヘッドレストは上
下に移動させた位置でシートバックの前面部に確実に保
持される。
【0009】従って、ヘッドレストの高さ位置を自由に
調節することができ、着座者は好みにあわせてヘッドレ
ストを上下動させると共に、座席のリクライニング機構
を作動させて、シートバックの傾倒に応じた好ましいヘ
ッドレストの使用位置を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る座席用ヘッドレストの実
施例を図面に従って説明する。図1及び図2は、本考案
に係る座席用ヘッドレストの実施例を示すものであり、
航空機用座席に構成したヘッドレストを示すものであ
る。図面において、1は二人掛けの航空機用座席であ
り、前脚2と後脚3の上端に横架した座席フレーム(図
示していない)上にシートボトム4,4を構成すると共
に、該シートボトム4,4の両側にアームレスト5,5
を取り付け、かつシートボトム4,4の後方にリクライ
ニング機構(図示せず)を介してシートバック6,6を
後傾可能に立設して成るものである。7は、各シートバ
ック6の上部前面部において着座者の後頭部が当接する
位置に設けた別体のヘッドレストであり、表面側にクッ
ション材を内蔵した略長方形状に形成して成るものであ
る。
【0011】図3及び図4は、ヘッドレストを構成する
シートバックの上部前面部分を拡大して示すものであ
る。本実施例において、上記シートバック6は板状の前
側パネル8と後側パネル9との間に隙間10を形成する
と共に、前側パネル8と後側パネル9の各表面側にクッ
ション材11を貼設し、更に該クッション材11の表面
に表生地12を張設して成るものである。このシートバ
ック6の上部前面部には、上記ヘッドレスト7の左右端
に対応する一対の開口13,13を設けると共に、該開
口13,13を経由した上記隙間10内にガイドローラ
14,14を軸回りに自在に回動するように横架し、そ
の両端部に取り付けたコイルバネ(板バネであってもよ
い)等の弾性部材15,15によって各ガイドローラ1
4,14を対応する開口13,13から更に内側へ離れ
る方向(矢印A方向)へ付勢してある。
【0012】また、上記ヘッドレスト7の裏面には上記
開口13,13、即ちガイドローラ14,14に対応す
る2本の布製、合成樹脂製シート材その他の等材料で構
成されたストラップ16,16をそれぞれ縦方向に向
け、上下端16a,16bを固着してある。即ち、上記
各ガイドローラ14,14は、シートバック6の内部に
構成した上記ガイドローラ14,14に上下移動可能な
状態で掛け渡し、その上下端16a,16bを上記開口
13から引き出し、該開口13の前面に位置したヘッド
レスト7の上下部に固着して該ヘッドレスト7をシート
バック6の上部前面部に係止し、上記開口13,13を
介してガイドローラ14,14に巻着したストラップ1
6,16を適宜上下方向へ摺動させることができるよう
に構成したものである。
【0013】図5及び図6は、シートバックに取り付け
たヘッドレストの上下移動前の状態及び上下移動後の状
態を示すものである。即ち、ヘッドレスト7の高さ位置
を変更する場合、手動でヘッドレスト7を上方(矢印B
方向)又は下方(矢印C方向)へ移動させれば、該ヘッ
ドレスト7の裏面に縦方向に固着したストラップ16
が、シートバック6の開口13を介してその内側に取り
付けてあるガイドローラ14を経由して上下に移動可能
な状態になる。従って、ガイドローラ14を回動させな
がら、ストラップ16を上又は下方向へ移動させること
によりシートバック6に対するヘッドレスト7の高さ位
置を無段階に調節することができる。上記のように高さ
位置を調節したヘッドレスト7は、ヘッドレスト7に固
着したストラップ16がガイドローラ14が弾性部材1
5によって常時開口13の内側方向へ付勢されているた
め、ヘッドレスト7をシートバック6の表面に押し付け
るように係止するため、ヘッドレスト7の裏面とシート
バック6の表面との間で摩擦力が発生し、その位置で確
実に保持されるため、使用中に不用意に位置ずれを生じ
ることがない。
【0014】本実施例において、上記ストラップ16
は、ヘッドレスト7の裏面に対して左右一対になるよう
に構成し、各ストラップ16に対応するシートバック6
側の開口13やガイドローラ14についても各ストラッ
プ16毎に構成したものを説明しているが、幅広に形成
した一本のストラップ16によってヘッドレスト7を支
持すると共に、シートバック6側には該一本のストラッ
プ16に対応する開口13やガイドローラ14を配設す
るように構成することも可能である。また、隙間10内
は必ずしも空間である必要はなく、スポンジ等が充填さ
れていてもよいことは勿論である。なお、本実施例で
は、弾性部材15として前側パネル8側にコイルバネを
取り付けた例を示しているが、ガイドローラ14を図3
中矢印A方向に付勢することができるようになるもので
あれば、逆に後側パネル9からコイルバネ等により張引
するように構成する等適宜変様して実施することができ
るものである。
【0015】
【考案の効果】本考案に係る座席用ヘッドレストは、以
上のように構成したから、ヘッドレストを手動で軽く上
方又は下方へ押圧すると、該ヘッドレストの裏面に構成
したストラップが、シートバックの内側に取り付けてあ
るガイドローラを経由して上方又は下方へ移動させるこ
とができ、シートバックに対するヘッドレストの高さ位
置を変化させることができる。また、ストラップがガイ
ドローラによって常時内側へ引っ張られるように動作し
ているため、ヘッドレストの裏面とシートバックの表面
との間での摩擦力を生じ、ヘッドレストのずれ落ちを防
止すると共に、ヘッドレストの高さ位置を無段階に調節
することができるように成る。
【0016】また、シートバックをリクライニングさせ
た時にもヘッドレストの高さを無段階的に調節すること
ができ、シートバックのリクライニングの傾斜角度に合
わせたヘッドレストの高さ位置を設定できるので、ヘッ
ドレストが着座者の後頭部を完全に保持して、着座者の
首部及び腹部の疲れを減少させることができると共に、
ヘッドレストを上昇させた位置でもシートバックと人体
と接する面が滑らかにつながっているため座り心地を向
上することができる等、本考案の実施により得られる効
果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る座席用ヘッドレストを構成した航
空機用座席の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】ヘッドレストをシートバックに取り付けた状態
を示す要部拡大断面図である。
【図4】ガイドローラにストラップを掛け渡した状態を
示すヘッドレストの拡大裏面図である。
【図5】ヘッドレストをシートバックに取り付けた状態
を示す要部断面図である。
【図6】シートバックに取り付けたヘッドレストを高い
位置に移動させた状態を示す要部断面図である。
【図7】従来の支持ロッドを用いたヘッドレスト上下位
置調整装置を示す分解斜視図である。
【図8】従来のガイドベルトを用いたヘッドレスト上下
位置調整装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 航空機用座席 6 シートバック 7 ヘッドレスト 10 隙間 13 開口 14 ガイドローラ 15 弾性部材 16 ストラップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック上部前面部に別体に設けた
    ヘッドレストを上下方向に高さ位置を調節することがで
    きる座席用ヘッドレストであって、 前記シートバックの上部前面部に開設した開口の内側近
    傍にガイドローラを横設し、該ガイドローラを適宜弾性
    部材によって前記開口の後方へ付勢すると共に、該ガイ
    ドローラにストラップを上下移動可能な状態で掛け渡
    し、その上下端を前記開口から引き出し、上下端を前記
    開口の前面に配設したヘッドレストの上下部に固着して
    該ヘッドレストをシートバックの上部前面部に係止して
    成り、前記開口を介してガイドローラに巻着したストラ
    ップを適宜上下方向へ摺動させながらシートバックに対
    するヘッドレストの高さ位置を上下に移動調節すること
    ができるように構成したことを特徴とする座席用ヘッド
    レスト。
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