JP2596664Y2 - 流動体の塗布部材 - Google Patents

流動体の塗布部材

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JP2596664Y2 JP1992058096U JP5809692U JP2596664Y2 JP 2596664 Y2 JP2596664 Y2 JP 2596664Y2 JP 1992058096 U JP1992058096 U JP 1992058096U JP 5809692 U JP5809692 U JP 5809692U JP 2596664 Y2 JP2596664 Y2 JP 2596664Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リキッドアイシャド
ウ、液体口紅などの液状化粧料を含む流動体を肌などの
被塗布物に塗布するための塗布部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流動体の導出孔を有し先端に吐出
口を設けたパイプ芯の外周部を連続気孔を有するポリウ
レタンフォーム等の弾性外被体で覆って成る流動体の塗
布部材が存在する。そして、このような塗布部材はその
全体から流動体が滲出して、流動体の滲出位置は一定で
はなかった。ところで、実際に塗布作業をなす場合は、
流動体を被塗布物に付着させた後で、塗布部材を動かし
て流動体を被塗布物上においてのばしたり、ぼかしたり
する作業が必要となる。しかしながら、従来の塗布部材
は上記のように全体から流動体が滲出するので、このよ
うな作業が不可能であり、止むを得ず指先や他のブラシ
等を用いてこのような作業をしなければならぬ不便があ
った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、流動
体を単に被塗布物に付着させるだけでなく、その付着さ
せた流動体を被塗布物上においてのばしたり、ぼかした
りする作業も可能な流動体の塗布部材の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の流動体の塗布部材は、流動体の導出孔を有
し先端に吐出口を設けたパイプ芯の外周部を連続気孔を
有する弾性外被体で覆って成る流動体の塗布部材におい
て、弾性外被体を密度又は気孔率の異なる2種以上の同
一又は異なる素材により形成することにより密度が小さ
いか又は気孔率が大きくて流動体が滲出しやすい部位と
密度が大きいか又は気孔率が小さくて流動体が滲出しに
くい部位とを当該弾性外被体に併設したことを特徴とす
るものである。
【0005】尚、本考案の塗布部材は、使用する流動体
が高粘度のもの、具体的には粘度1000CP(センチ
ポアズ)以上の流動体を対象とした場合に有効である。
【0006】
【作用】弾性外被体において密度の小さい又は気孔率の
大きい素材で形成した部位からは流動体が滲出しやす
く、逆に、弾性外被体において密度の大きい又は気孔率
の小さい素材で形成した部位からは流動体が滲出しにく
いので、その流動体が滲出しにくい箇所、即ち、密度の
大きい又は気孔率の小さい素材の箇所を用いて流動体を
のばしたり、ぼかしたりする作業をなすことができる。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき実施例について詳説す
る。図1及び図2は第1実施例を示したもので、まず図
1は本考案の塗布部材1を用いた塗布具全体の構造を示
しており、軸筒2の前端部に先軸3を接合し、先軸3の
内部に塗布部材1の後半部を固定し、先軸3の前方へ塗
布部材1の前半部を突出させている。塗布部材1は、流
動体の導出孔4を有してその先端に吐出口5を設けたパ
イプ芯6と、該パイプ芯6の外周部を覆うように取付け
られた袋状の連続気孔を有する弾性外被体7とから構成
されている。
【0008】ところで、塗布部材1のパイプ芯6は先軸
3の内部に嵌合していて、その嵌合部に弾性外被体7の
後端部が達して、弾性外被体7は先軸3とパイプ芯6の
間に挟着されて固定している。図3は先軸3とパイプ芯
6の嵌合部、即ち図2のAの箇所を拡大して示したもの
である。先軸3とパイプ芯6の対向面にそれぞれ軸方向
に位置がずれるように略半円状の突起23,24,25
を交互に設けることにより、弾性外被体7を曲折してこ
れらの突起23,24,25に引掛けて抜けにくくして
いる。尚、略半円状の突起23,24,25の代わり
に、図4に示すように、先軸3とパイプ芯6の対向面に
それぞれ軸方向に位置がずれるように先端が鋭角な略三
角形状の突起26,27,28を設けてもよい。略三角
形状の突起26,27,28は弾性外被体7に食い込む
ので、略半円状の突起23,24,25よりも弾性外被
体7を抜けにくくする。先軸3とパイプ芯6の嵌合部の
構造をこのようになすことにより、弾性外被体7をパイ
プ芯6に溶着や接着等の手段を用いて固着する必要がな
く、溶着用の設備が不要となり、又、接着剤を塗布する
手間も省けるので、コスト低減が達成でき、又、接着剤
を用いた場合のように流動体の溶剤等によって接着剤が
侵されて固着が困難になる等の弊害もないという利点が
ある。
【0009】弾性外被体7はセル数80ケ/25mm
(25mmの直線上で計測されるセルの数)の気孔率の
大きい半袋状のウレタンフォーム8(商品名:エバーラ
イトSF/HZ)と、セル数35ケ/25mmの気孔率
の小さい半袋状のウレタンフォーム9(商品名:カラー
フォームECA)とを熱溶着で一体的に接着することに
より形成されている。尚、セルの数は材質のきめの細か
さを示すもので、密度又は気孔率の大小とセルの数は無
関係である。
【0010】図1に示すように、軸筒2の前半内孔部は
流動体収容部10となっていて、ここに粘度が3000
CP(東京計器EHD型粘度計10rpmで測定)の市
販のクリームアイシャドウを充填した。流動体収容部1
0にはピストン11を摺動自在に嵌装し、ピストン11
の後部にはネジ軸12を取付けている。ネジ軸12は回
転止め13によって回転を阻止されていて、ネジ軸12
の外周部には内面部にネジ部14を有する繰出体15を
螺着している。軸筒2の後端には回転操作体16を接続
し、該回転操作体16と上記繰出体15の後端部を回転
が一体的となるよう嵌着している。回転操作体16と共
に繰出体15を回転させると、繰出体15と螺着してい
るネジ軸12は上記のように回転止め13によって回転
を阻止されているので前進することになりピストン11
を前方へ押動させる。ピストン11によって流動体収容
部10からクリームアイシャドウが押し出されて、塗布
部材1のパイプ芯6の導出孔4に流入し、パイプ芯6の
先端まで導かれて吐出口5から弾性外被体7との間にで
きた隙間17(図2参照)に吐き出される。ピストン1
1を更に前進させると、この隙間17内のクリームアイ
シャドウの量が増えて圧力が高まり、弾性外被体7にお
いて通過するのに抵抗の少ない気孔率の大きいウレタン
フォーム8から主にクリームアイシャドウが滲出する。
気孔率の小さいウレタンフォーム9からはクリームアイ
シャドウの滲出が殆ど見られない。従って、気孔率の大
きいウレタンフォーム8から滲出したクリームアイシャ
ドウを肌に付着させた後に気孔率の小さいウレタンフォ
ーム9の部分でそのクリームアイシャドウをのばした
り、ぼかしたりする作業が可能である。
【0011】上記第1実施例では弾性外被体7の素材と
して2種類のウレタンフォームを用いたが、この他に、
NBRスポンジ、不織布、紙、シリコーンスポンジ、織
布、フェルト等の透水性又は通気性のある多孔体を使用
することも可能である。
【0012】上記第1実施例の弾性外被体7の代わり
に、比較例として、セル数60ケ/25mmの気孔率が
同一の2枚の半袋状のウレタンフォーム(商品名:エバ
ーライトSF/HQ)を接着することにより弾性外被体
を形成して、これを上記実施例の塗布具と同一構造で粘
度も3000CPで同一のクリームアイシャドウを充填
した塗布具に装着して塗布試験を行なった。ピストンを
前進させてパイプ芯の吐出口からクリームアイシャドウ
を吐き出しても、上記実施例の気孔率の大きいウレタン
フォーム8のようには滲出せず、隙間に蓄積されていき
その圧力で弾性外被体が風船のごとく膨張してしまっ
た。そしてピストンを更に前進させると圧力に耐え切れ
ず弾性外被体の殆ど全体からクリームアイシャドウが滲
出する結果となって、使用者はクリームアイシャドウが
滲出する位置を特定することができなかった。従って、
弾性外被体によりクリームアイシャドウをのばしたり、
ぼかしたりする作業はできず、デリケートな化粧は困難
であった。
【0013】上記の第1実施例では弾性外被体7を2種
の同一素材により形成しているが、異なる素材により形
成しても構わない。
【0014】次に、図5は第2実施例を示したもので、
この塗布部材18は弾性外被体19を3種の同一素材に
より形成している。即ち、セル数80ケ/25mmのウ
レタンスポンジ20の外側にセル数1000ケ/25m
mのウレタンスボンジ21を貼り合わせて、密度が大き
く又は気孔率が小さくて、流動体が滲出しにくい半袋体
を形成すると共に、セル数40ケ/25mmのウレタン
スポンジ22により、密度が小さく又は気孔率が大きく
て、流動体が滲出しやすいもう一つの半袋体を形成し
て、これら2つの半袋体を一体的に接合して成るもので
ある。この弾性外被体19は、セル数1000ケ/25
mmのきめの細かいウレタンスポンジ21によって、流
動体をのばしたり、ぼかしたりする作業を行うので、肌
触り等の塗布感が良好である。
【0015】
【考案の効果】本考案は上記の通りであり、弾性外被体
において密度の小さい又は気孔率の大きい素材により形
成した箇所から主に流動体を滲出させることができ、密
度の大きい又は気孔率の小さい素材により形成した箇所
からの流動体の滲出を抑えることができるので、流動体
を滲出させて被塗布物に付着すると共に、弾性外被体に
おいて密度の大きい又は気孔率の小さい箇所を利用して
その流動体を被塗布物上においてのばしたり、ぼかした
りする作業もできるという利便性が得られる。なお、本
考案と同一の目的を達成するために、弾性外被体の一部
に流動体が滲出不能なフィルムを密着させる等の手段も
考えられるが、そのようにすると、肌などに接触したと
きの肌ざわりに違和感が生じたり、又、製造コストが上
昇する等の問題が生じる。これに対し本考案の場合はこ
のような弊害がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の塗布部材を取付けた塗布具の全体
構造を示す断面図である。
【図2】第1実施例の要部拡大断面図である。
【図3】図2のA部拡大断面図である。
【図4】図2のA部の他の構造を示す断面図である。
【図5】第2実施例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 塗布部材 2 軸筒 3 先軸 4 導出孔 5 吐出口 6 パイプ芯 7 弾性外被体 8 ウレタンフォーム 9 ウレタンフォーム 10 流動体収容部 11 ピストン 12 ネジ軸 13 回転止め 14 ネジ部 15 繰出体 16 操作体 17 隙間 18 塗布部材 19 弾性外被体 20 ウレタンスポンジ 21 ウレタンスポンジ 22 ウレタンスポンジ 23 突起 24 突起 25 突起 26 突起 27 突起 28 突起
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 34/04 530

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動体の導出孔を有し先端に吐出口を設
    けたパイプ芯の外周部を連続気孔を有する弾性外被体で
    覆って成る流動体の塗布部材において、弾性外被体を密
    度又は気孔率の異なる2種以上の同一又は異なる素材に
    より形成することにより密度が小さいか又は気孔率が大
    きくて流動体が滲出しやすい部位と密度が大きいか又は
    気孔率が小さくて流動体が滲出しにくい部位とを当該弾
    性外被体に併設したことを特徴とする流動体の塗布部
    材。
  2. 【請求項2】 粘度が1000cp以上の流動体を対象
    とすることを特徴とする請求項1記載の流動体の塗布部
    材。
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KR100843642B1 (ko) * 2006-09-14 2008-07-03 김샘 용기 본체에 회전가능하게 설치된 퍼프를 구비한 화장품용기

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