JPH0613715U - 流動体の塗布部材 - Google Patents
流動体の塗布部材Info
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- JPH0613715U JPH0613715U JP5809692U JP5809692U JPH0613715U JP H0613715 U JPH0613715 U JP H0613715U JP 5809692 U JP5809692 U JP 5809692U JP 5809692 U JP5809692 U JP 5809692U JP H0613715 U JPH0613715 U JP H0613715U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 流動体を単に被塗布物に付着させるだけでな
く、その付着させた流動体を被塗布物上においてのばし
たり、ぼかしたりする作業も可能な流動体の塗布部材を
提供する。 【構成】 流動体の導出孔を有し先端に吐出口5を設け
たパイプ芯の外周部を連続気孔を有する弾性外被体7で
覆って成る流動体の塗布部材において、弾性外被体を密
度又は気孔率の異なる2種以上の同一又は異なる素材
8,9により形成したことを特徴とする。
く、その付着させた流動体を被塗布物上においてのばし
たり、ぼかしたりする作業も可能な流動体の塗布部材を
提供する。 【構成】 流動体の導出孔を有し先端に吐出口5を設け
たパイプ芯の外周部を連続気孔を有する弾性外被体7で
覆って成る流動体の塗布部材において、弾性外被体を密
度又は気孔率の異なる2種以上の同一又は異なる素材
8,9により形成したことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、リキッドアイシャドウ、液体口紅などの液状化粧料を含む流動体を 肌などの被塗布物に塗布するための塗布部材に関する。
【0002】
従来、流動体の導出孔を有し先端に吐出口を設けたパイプ芯の外周部を連続気 孔を有するポリウレタンフォーム等の弾性外被体で覆って成る流動体の塗布部材 が存在する。そして、このような塗布部材はその全体から流動体が滲出して、流 動体の滲出位置は一定ではなかった。ところで、実際に塗布作業をなす場合は、 流動体を被塗布物に付着させた後で、塗布部材を動かして流動体を被塗布物上に おいてのばしたり、ぼかしたりする作業が必要となる。しかしながら、従来の塗 布部材は上記のように全体から流動体が滲出するので、このような作業が不可能 であり、止むを得ず指先や他のブラシ等を用いてこのような作業をしなければな らぬ不便があった。
【0003】
そこで本考案は、流動体を単に被塗布物に付着させるだけでなく、その付着さ せた流動体を被塗布物上においてのばしたり、ぼかしたりする作業も可能な流動 体の塗布部材の提供を目的とする。
【0004】
上記目的を達成するために、本考案の流動体の塗布部材は、流動体の導出孔を 有し先端に吐出口を設けたパイプ芯の外周部を連続気孔を有する弾性外被体で覆 って成る流動体の塗布部材において、弾性外被体を密度又は気孔率の異なる2種 以上の同一又は異なる素材により形成したことを特徴とするものである。
【0005】 尚、本考案の塗布部材は、使用する流動体が高粘度のもの、具体的には粘度1 000CP(センチポアズ)以上の流動体を対象とした場合に有効である。
【0006】
弾性外被体において密度の小さい又は気孔率の大きい素材で形成した部位から は流動体が滲出しやすく、逆に、弾性外被体において密度の大きい又は気孔率の 小さい素材で形成した部位からは流動体が滲出しにくいので、その流動体が滲出 しにくい箇所、即ち、密度の大きい又は気孔率の小さい素材の箇所を用いて流動 体をのばしたり、ぼかしたりする作業をなすことができる。
【0007】
以下、図面に基づき実施例について詳説する。図1及び図2は第1実施例を示 したもので、まず図1は本考案の塗布部材1を用いた塗布具全体の構造を示して おり、軸筒2の前端部に先軸3を接合し、先軸3の内部に塗布部材1の後半部を 固定し、先軸3の前方へ塗布部材1の前半部を突出させている。塗布部材1は、 流動体の導出孔4を有してその先端に吐出口5を設けたパイプ芯6と、該パイプ 芯6の外周部を覆うように取付けられた袋状の連続気孔を有する弾性外被体7と から構成されている。
【0008】 ところで、塗布部材1のパイプ芯6は先軸3の内部に嵌合していて、その嵌合 部に弾性外被体7の後端部が達して、弾性外被体7は先軸3とパイプ芯6の間に 挟着されて固定している。図3は先軸3とパイプ芯6の嵌合部、即ち図2のAの 箇所を拡大して示したものである。先軸3とパイプ芯6の対向面にそれぞれ軸方 向に位置がずれるように略半円状の突起23,24,25を交互に設けることに より、弾性外被体7を曲折してこれらの突起23,24,25に引掛けて抜けに くくしている。尚、略半円状の突起23,24,25の代わりに、図4に示すよ うに、先軸3とパイプ芯6の対向面にそれぞれ軸方向に位置がずれるように先端 が鋭角な略三角形状の突起26,27,28を設けてもよい。略三角形状の突起 26,27,28は弾性外被体7に食い込むので、略半円状の突起23,24, 25よりも弾性外被体7を抜けにくくする。先軸3とパイプ芯6の嵌合部の構造 をこのようになすことにより、弾性外被体7をパイプ芯6に溶着や接着等の手段 を用いて固着する必要がなく、溶着用の設備が不要となり、又、接着剤を塗布す る手間も省けるので、コスト低減が達成でき、又、接着剤を用いた場合のように 流動体の溶剤等によって接着剤が侵されて固着が困難になる等の弊害もないとい う利点がある。
【0009】 弾性外被体7はセル数80ケ/25mm(25mmの直線上で計測されるセル の数)の気孔率の大きい半袋状のウレタンフォーム8(商品名:エバーライトS F/HZ)と、セル数35ケ/25mmの気孔率の小さい半袋状のウレタンフォ ーム9(商品名:カラーフォームECA)とを熱溶着で一体的に接着することに より形成されている。尚、セルの数は材質のきめの細かさを示すもので、密度又 は気孔率の大小とセルの数は無関係である。
【0010】 図1に示すように、軸筒2の前半内孔部は流動体収容部10となっていて、こ こに粘度が3000CP(東京計器EHD型粘度計10rpmで測定)の市販の クリームアイシャドウを充填した。流動体収容部10にはピストン11を摺動自 在に嵌装し、ピストン11の後部にはネジ軸12を取付けている。ネジ軸12は 回転止め13によって回転を阻止されていて、ネジ軸12の外周部には内面部に ネジ部14を有する繰出体15を螺着している。軸筒2の後端には回転操作体1 6を接続し、該回転操作体16と上記繰出体15の後端部を回転が一体的となる よう嵌着している。回転操作体16と共に繰出体15を回転させると、繰出体1 5と螺着しているネジ軸12は上記のように回転止め13によって回転を阻止さ れているので前進することになりピストン11を前方へ押動させる。ピストン1 1によって流動体収容部10からクリームアイシャドウが押し出されて、塗布部 材1のパイプ芯6の導出孔4に流入し、パイプ芯6の先端まで導かれて吐出口5 から弾性外被体7との間にできた隙間17(図2参照)に吐き出される。ピスト ン11を更に前進させると、この隙間17内のクリームアイシャドウの量が増え て圧力が高まり、弾性外被体7において通過するのに抵抗の少ない気孔率の大き いウレタンフォーム8から主にクリームアイシャドウが滲出する。気孔率の小さ いウレタンフォーム9からはクリームアイシャドウの滲出が殆ど見られない。従 って、気孔率の大きいウレタンフォーム8から滲出したクリームアイシャドウを 肌に付着させた後に気孔率の小さいウレタンフォーム9の部分でそのクリームア イシャドウをのばしたり、ぼかしたりする作業が可能である。
【0011】 上記第1実施例では弾性外被体7の素材として2種類のウレタンフォームを用 いたが、この他に、NBRスポンジ、不織布、紙、シリコーンスポンジ、織布、 フェルト等の透水性又は通気性のある多孔体を使用することも可能である。
【0012】 上記第1実施例の弾性外被体7の代わりに、比較例として、セル数60ケ/2 5mmの気孔率が同一の2枚の半袋状のウレタンフォーム(商品名:エバーライ トSF/HQ)を接着することにより弾性外被体を形成して、これを上記実施例 の塗布具と同一構造で粘度も3000CPで同一のクリームアイシャドウを充填 した塗布具に装着して塗布試験を行なった。ピストンを前進させてパイプ芯の吐 出口からクリームアイシャドウを吐き出しても、上記実施例の気孔率の大きいウ レタンフォーム8のようには滲出せず、隙間に蓄積されていきその圧力で弾性外 被体が風船のごとく膨張してしまった。そしてピストンを更に前進させると圧力 に耐え切れず弾性外被体の殆ど全体からクリームアイシャドウが滲出する結果と なって、使用者はクリームアイシャドウが滲出する位置を特定することができな かった。従って、弾性外被体によりクリームアイシャドウをのばしたり、ぼかし たりする作業はできず、デリケートな化粧は困難であった。
【0013】 上記の第1実施例では弾性外被体7を2種の同一素材により形成しているが、 異なる素材により形成しても構わない。
【0014】 次に、図5は第2実施例を示したもので、この塗布部材18は弾性外被体19 を3種の同一素材により形成している。即ち、セル数80ケ/25mmのウレタ ンスポンジ20の外側にセル数1000ケ/25mmのウレタンスポンジ21を 貼り合わせて、密度が大きく又は気孔率が小さくて、流動体が滲出しにくい半袋 体を形成すると共に、セル数40ケ/25mmのウレタンスポンジ22により、 密度が小さく又は気孔率が大きくて、流動体が滲出しやすいもう一つの半袋体を 形成して、これら2つの半袋体を一体的に接合して成るものである。この弾性外 被体19は、セル数1000ケ/25mmのきめの細かいウレタンスポンジ21 によって、流動体をのばしたり、ぼかしたりする作業を行うので、肌触り等の塗 布感が良好である。
【0015】
本考案は上記の通りであり、弾性外被体において密度の小さい又は気孔率の大 きい素材により形成した箇所から主に流動体を滲出させることができ、密度の大 きい又は気孔率の小さい素材により形成した箇所からの流動体の滲出を抑えるこ とができるので、流動体を滲出させて被塗布物に付着すると共に、弾性外被体に おいて密度の大きい又は気孔率の小さい箇所を利用してその流動体を被塗布物上 においてのばしたり、ぼかしたりする作業もできるという利便性が得られる。な お、本考案と同一の目的を達成するために、弾性外被体の一部に流動体が滲出不 能なフィルムを密着させる等の手段も考えられるが、そのようにすると、肌など に接触したときの肌ざわりに違和感が生じたり、又、製造コストが上昇する等の 問題が生じる。これに対し本考案の場合はこのような弊害がない。
【図1】第1実施例の塗布部材を取付けた塗布具の全体
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図2】第1実施例の要部拡大断面図である。
【図3】図2のA部拡大断面図である。
【図4】図2のA部の他の構造を示す断面図である。
【図5】第2実施例の要部拡大断面図である。
1 塗布部材 2 軸筒 3 先軸 4 導出孔 5 吐出口 6 パイプ芯 7 弾性外被体 8 ウレタンフォーム 9 ウレタンフォーム 10 流動体収容部 11 ピストン 12 ネジ軸 13 回転止め 14 ネジ部 15 繰出体 16 操作体 17 隙間 18 塗布部材 19 弾性外被体 20 ウレタンスポンジ 21 ウレタンスポンジ 22 ウレタンスポンジ 23 突起 24 突起 25 突起 26 突起 27 突起 28 突起
Claims (2)
- 【請求項1】 流動体の導出孔を有し先端に吐出口を設
けたパイプ芯の外周部を連続気孔を有する弾性外被体で
覆って成る流動体の塗布部材において、弾性外被体を密
度又は気孔率の異なる2種以上の同一又は異なる素材に
より形成したことを特徴とする流動体の塗布部材。 - 【請求項2】 粘度が1000cp以上の流動体を対象
とすることを特徴とする請求項1記載の流動体の塗布部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058096U JP2596664Y2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 流動体の塗布部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058096U JP2596664Y2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 流動体の塗布部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613715U true JPH0613715U (ja) | 1994-02-22 |
JP2596664Y2 JP2596664Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13074427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992058096U Expired - Fee Related JP2596664Y2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 流動体の塗布部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596664Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07275725A (ja) * | 1994-04-05 | 1995-10-24 | Aikawa Iron Works Co Ltd | 破砕装置 |
KR100843642B1 (ko) * | 2006-09-14 | 2008-07-03 | 김샘 | 용기 본체에 회전가능하게 설치된 퍼프를 구비한 화장품용기 |
JP2009539494A (ja) * | 2006-06-07 | 2009-11-19 | イーエルシー マネージメント エルエルシー | 加熱素子を有する化粧料繰出装置 |
-
1992
- 1992-07-27 JP JP1992058096U patent/JP2596664Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009539494A (ja) * | 2006-06-07 | 2009-11-19 | イーエルシー マネージメント エルエルシー | 加熱素子を有する化粧料繰出装置 |
KR100843642B1 (ko) * | 2006-09-14 | 2008-07-03 | 김샘 | 용기 본체에 회전가능하게 설치된 퍼프를 구비한 화장품용기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2596664Y2 (ja) | 1999-06-21 |
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Legal Events
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